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システムメッセージ
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┃ あの少女の言を聞き、マミがとりあえず近くの喫茶店に入ろうと提案したのでオープンカフェ
┃ に入り、四人でパラソルのさされたテラスの上にある席へと座った……
┃
┃ この都市の中でも有数のお洒落な喫茶店であり、マミの行きつけだそうだ。
┃ やる夫はコーヒーを、マミは二人に奢ると言って紅茶を三人分注文する……
┗
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. _,.-‐ 、〃.......l }...../..........入....ハ........ミ=‐- /ィ::::::レ-‐V:::!\!`ヽY::::/:::::::jl⊃::::'
jr ⌒>ヘへ....j }../.....-‐.ナ¨`.....ヘ´..v..\ l:::::::jテト ヽ! テぅxy:/:::::::/llll::::!::ト、
{{ / .............V/.....{....!.../,x-‐V....ト、.ヽ...ヘ '::::::::|{リ lr'j } :::::::/y'} ::::!::lヽ
_,.ィ................:.....|`ー...Vレ'〃r'ハ`\l f{ヽ}\} |::j:::::! , ¨ l::::::/f'ノ:::::::レ′
|...l....::.....::l:j/::V........l ″ Vノ 、V レ V:j _ l::::/r'::::::::lV
|./! :::.....:::|yへV......l 〉 V:> 、_` .ィ:::/ノ/}/lノ
l' V:::::::::八ミ_r'V....| 、..ァ ∧ ,,_Vレヘ/〉`:lll´ l/¨{
VY:イへ`=ヽヘ::!::::::... __ /ヽj /v'j !j「l´ lll __` =-,r - 、
. }/ }/  ̄,_}_` 〈、 〃/`'`'V⌒>‐<こ¨`7 ハ
}` ー=¬r'}、、_ j' ′、 Y イ」、 / /
_ ェ< ` ヽ_ |!'_,.==,ヽ {,ノ v レv'/=ヘ\ _ノ 〈 .ハ
/ \ 「 `j]、 { `=¬ ∥ / // :ヘ V ヽ ヘ
. { , '.〉 イ{ ||ヽ ノ、 /:::} 〈,\::-{:::::.....V..::::::::....}/........:::::}--:/
/ v `´=!:|='=|| Y ::::::ノ\ /'`'`}`-v /-‐ {
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システムメッセージ
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┃ 飲み物が来るのを待っている間に、それぞれ自己紹介をする。やる夫とマミは簡単に
┃ 自分の名前と肩書きだけを言い、二人に話すように促す……
┃
┃ 背の小さい少女は 鹿目まどか 今年で十三才になる中産階級の出身
┃ そして、彼女の友人であるらしい快活そうな少女は美樹さやか 同い年で同じく中産階級
┃ の産まれ。そして、小さい頃からの友人であるそうだ。
┗
フ _彡イ / / .彡´ \
/: :/ ̄ ̄/ ', 「 ̄`
/ ト | : . ヽ
/. / / |: | : : :.
/} : /: :/ .: | 八: . |レ : : : .
, イ : /// : :イ _/_|」斗/-‐‘. :.. | \ー‐--= ,: : : : . : : :|\\)
| : ::ハ/ //|: : / | / _ \:.. :| \ ト、:. }、: : : :ト、: . : | \〉
| 'イ/: //|: / ,|ィ爪_ぅ \ | えミぇ、∧ /.}.: : :.:| ヽ. :}
| :/ |: : /从| / 〃..i じ | | じ | ? ハ | ノハ: :.N V
|: /. |: ∧. 乂cノ 乂cノ ′/レ′V
|/ |∧:::'. .:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:. / /
─ - ' く ̄ ヽ
,′ ヾ > -:::- .<i/ ‘,
.′ |il \. ≧ ─ ≦ ノ lii| .
_|il__\_|_|_|_/_lii| / 、
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 ̄ ̄: : ̄ :\∨//////「「]不.. /// /: : : : : : /
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\: : : : : : : /⌒^|/|.ニニ.|/|ニニ \: /: : : : : : :/
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システムメッセージ
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┃ ぱっと見た感じだが、二人とも嘘は言っていないだろう。身につけている洋服や装飾品、
┃ 小物などもしっかりしている安物では無い。中産階級の子供であることは間違いないだろう。
┃
┃ だが、中産階級の主な職業は商人や大手の事務職員である。住んでいる場所も軍が
┃ 警備する場所なので、護身用として態々こんな少女達が銃を買う必要性は全くない。
┃ それが何故、こんな治安のあまりよくない所まで出張って、中古の銃を買い求めたのだろうか
┗
/ | | | ハ | | | /l | .|ヽ \
. / /| | | / ヽ/_,| | / | | | .| l iヽヽ、_
/ ./ | | | .| /,lト, .| | / l |l | | l | `´
,/ | ,| .ハ .| /l ,-、.| | / ヽ | | | .| l |
| / | | | / ヽ、 r{| | ,/――t―‐/‐'l l ,! l i
| / | / .i / ゝヽ、.| レ' ヽ / | || /ヽ, | ヽ、
|/ | | ,i V ,,r゙゛ `゙ー| !.l `ー==-、 /リl ,/ / l |`ー`
| /|/ |/ヽ' l ! l ヽヽヽ ( |,' V レ'
レ' i===-、_ ヽ. ! | ヽ.|
| ` - 、 ヽ ! ! / .l
/ ,. - -―、 `゙ヽ、 .ヾヽ !、ヽ `゙ r イ | ………………
,. ノr '´ ヽ `゙ヽヽ ト、ヾ、 /´ l | | ,'
/ -/ ヽ -、_ r、 ヽ|>r ,--、 レ .| /
}/ ヽ .{ \ |/´/ \ ヽ レ'
.| ト ヽ| ヽ-〈 .| ヽ
/ | ヽヽ } { | \
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システムメッセージ
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┃ 理由は、極めて単純であった
┃
┃ 金と、家族の為である。
┃ そして、金を求める友人のために力を貸してやろうと二人で行動していたそうだ
┗
シンプルやな……
__ __
,,,_________,イ::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
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( ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー- 、
..`ー、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::と_
ゝ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `:::、
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` ̄ ̄ ¨´ ゚゜  ̄ 廴::::::::::::ー''''''::::: ̄::::::::;;;;;
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システムメッセージ
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┃ 今、下層民と中層階級の間で少しずつ、病が流行り始めていると言う。それはこの間、
┃ 都市の下水槽から地下パイプラインにミュータントが湧いた頃から徐々に広がり始め、
┃ 体力の無い女子供や、餓えた貧民の身体を蝕んでいるらしい。
┃
┃ 出血熱のような症状だが、不治の病では無いが……治療には高価なナノマシン治療薬
┃ が必要だという。そして、それは下層民……中産階級でもとてもでは無いが買えないほど
┃ 高価であるそうだ。珍しい症例であり、医療センターでもストックが無いので、上流階級の
┃ 人間が買い置きをしたが故に、値段が高騰……一人分で五百円もするのだ。
┃
┃ 五百円と言えばかなりの大金である。病に冒された家の人間がポンと出せる額では無い。
┗
…………善行さん、がんばって仕事してくれー!
タミフルといい予防接種といい……
>'´: . \: : /,': . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : \}.|
/: . : . : . : :.V/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . ヽ:\
/: . : . : . : . : . :∨: . : . : :|: : : :|: : |: : : :ヘ: : : : : . : . : .\丶、__
/7: /: . : . : . : . : . :V: . : : :l:|: : :/|: :八: : : :.|ヽ: : |: . : !: . : :丶 ̄`ヽ
/ /: . !: . : . : . : . : . : .iヽ: |: :斗七^}: / ヽ: : :|‐ト: :!: : :.|: . : . : .\:.ヽ
/:/i: |: . : . : :.l: . : . : .l: . :l:/ 斗= |/ 丶 \:!\j八 l: :|: . l\ト-、\
/:/ |: . :i: . : . :|: . :八: V: :| ィチう^「 fうトミ i: :|: . |:ヽ}: . :l`ヽ
l:/ |: . ∧: . : .l: . : . :\:ヽ| ト r'.:::リ }ノ゚.::ハ 八|: . |: .\:.:.|
| |: . | V: . :|:丶: . : .!\i.V辷ツ ヒrソ : i:.|\j: . :ハヽ!
. |: ./ ∨:.:|ヽ:ト、: . |: . ハ /// /// : l人: . lヽ: .|
. |:/ 八: .| |i \l、: . :| ′ ': .|: :|ヽ:.ヘ:. :|
. |′ }/ } ヽV: | 、 ‐- ィ |: .lハ:| \ヽi!
| .Ⅵ__ > < |:/
__ノミ `丶_j≧、. li
r─=='\\丶 / 人___
/ \ヽ-‐──、__x─‐..、 ヽ
} く::::::::::::::::::::::Kヽ::::::::::} }
/ ヽ V::::::::::::::::イ! \:::::::::| 八
. / \ V::::::::/l::|≠}:>‐'i \_
く ヽー' l::| |::| } 斗 ノ
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システムメッセージ
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┃ そして、倒れたのは彼女の母親と弟……二人合わせて五百円であるが、一本で完治する
┃ ような病では無く、月に一度は投与して二月ほどで治るらしい。が、彼女の家では母親が
┃ 働き、父親が家の事をしていたのでもう、今月分の一本ずつを買うと余裕が無いのだ。
┃ 貯金を叩き、車を売っても金が足りない……
┃
┃ 家で苦しそうにしている家族と、打ちひしがれる父親を見かねて、彼女は自分が何とか
┃ お金を稼ごうとして、スカヴェンジャーになろうとしたのだ。
┗
間違いないだろうな…… 多分やる夫が絡まないと悲惨な結果になるようにゾンビがイベント配置してると思われる
\\ /f゙ヘt、`-、_
ヽ、;;;、\ \〉 /f~´ i゙;;'、';;t、`'‐ 、
` ー ゝ \(z、 ``ツr;;';;ゞz;;`'‐ 、
__,. ---───‐‐‐┐ `'‐、ゞ、_ '´ `゙゙ ゞネ'゙‐ヾミー 、_
\´、`゙`ゞヾミ''ゞ~^`ji:| `゙'-、ゞ 、 _,ノ;//
`-- ─ー‐‐─‐--=! `゙''-、ゞrt.;.ォ//
_ ゙、/
/{
/ 代 ,
《ミ 、 ハ /|
ヽ:i; } , ‐'゙ /
ソ _,.. ‐´fじ''´
ノ_,. -''´
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__ ノ′
´ ̄ ̄ ̄
/\
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システムメッセージ
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┃ スカヴェンジャーになり、上手く成功すれば莫大な金が手に入る……
┃
┃ 父は働くと言っているが、まともに働いても月に手に入るのは頑張っても百円が限度だろう。
┃ そして、月に必要なのは千円……十倍も働くなど、不可能であった。
┃ もう、彼女に考えつくのは身売りか、スカヴェンジャーになるしか無かったのだ。
┃
┃ しかし、調べたところ、自分が身売りしても得られる金は精々二〇〇円から三〇〇円という。
┃ これでは、来月には母と弟は死んでしまう……
┗
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/. : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : i ___r‐‐、__,,.. -‐--- 、_ _ ,--、__
/. : : : : : !: : : : :i : : : : : 、: : : : : : : : l __/:::::::レ" /::::::::Y" `-_、_
/. : : : : : ハ: : : : ト、:┼-、: |: : :!: : : : :| ` 、 `-f'" ヽ_,l! ヽ
/'|: : : : :-ト !: : : :| メハ: : : :!: : |: : : : :| /, , '" /l ` 、
′|: ∧: : |:k=xヾ!ハ:|"丐ミXx|: : ト`!: : :| 孑‐-y _ i 、 ハ i k`、
|:/ !: r´うij| ソ l必ノ |: : レノ::ハノ / r /∧ |, -‐ ハ i | i`ヽ| | ヽ|、 ト、!
!' ヤi、弋リ " ハノ"r、! |// | | ハ| !ト、 ,ハト、 | ! |`ヽil.リ
レ' l!" 、-ッ /トリハノ |ハハ、ハx=ェミ l! ソx=ェュ-| ト`i l
,-、 `゙ -- ィ ' レ、 ' |人l!必! |式ノ | レノ 、|
レ-\ _, -'ゝく 、`、∧__ | l!" "" / / | リハ
| 、` `i /:::/ レイ゚ハ /: : /:::::::ゝ、:::ー、_ |!、 ト` __ ‐ /レ'i ハノリl!
`、 k__i! /:::l : : :パ|: : : : : /::::::/: :xnmn:::`、 ` 丶_リ T´ レ'`W
/"-‐! / !:/: : : !゚/: : ☆::/:::::/: : :l、!||||斗:::| i仝/::::,=-' ゝ,ー-‐ェュ、
`、  ̄jメ /: :レ: : : : : : : : : *::!:::::/: : : :ヽ::::::::::::::! 斗i、k|! - , /:::::/ j' `in:ヽ
`、 ヽ.! ヒ、l!: : : : : : : : : : ::|::::::|_ ー´小::::::::! / =/ `ァュ__ッ-'|:::::::レ'-' レ|!::!
ヽ `、 レ: : : : : : : : : : : :|:::::|三二≡ャ':::::::::| | kr! /_li__、" |::::::レ' ,'::::::::|
ヽ |: : : : : : : : : : : : |:::::|::lト ∨:::::::::! | i::! 。 |:::::| ,:::::::::::!
ヽ /: : : : : : : : : : : : i:::::ヽ|!i ∨::::::| / l::! 。 |:::::! ,':::::::::::|
iノ: : : : : : : : : : : : :|:::::::::|レ! ,!::::::| | |! 。 !::l ,::::::::::::|
ィ: : : : : : : : : : : : : : ヽ:::::V , '::::::-! 、_/| `:! !::::::::::::!
ゝ: : : : : : : : : : : : : : : :x/ , " ̄ / ! !::::::::::::!
/: : : : : : : : : : : : : : : /`、/ / | !:::::::::::ノ
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システムメッセージ
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┃ そして、彼女が動く前に相談して、その友人である美樹さやかも手伝ってくれる事になった
┃ という。単なる義理では無く、彼女も彼女で金が欲しかったらしいが……その理由はマミが
┃ 聞いても話してはくれなかった。
┃
┃ だが、あくまで善意で助けようとしていたらしい
┗
/ `ヽ
/ \
} ヽ
/ / ノ / 、
.′ / / / / 〈 ! | }
_| / / / / / '. | l l
_{{ヾV / / 〃 / '. ! ! iイ}__
{{ヾV | -/、 __/|./ __}_八..‐/ / /{人 }
、、ノ | / Ⅵ` !/ ´ レ ∨ / /i:Lノノ ………………
r―‐くハ人丶Ⅳ ィ斧ミ ′ ィ斧ミヽ}/ .イi:iムィ´ ̄}
ノ==ミヽ、ヘヽ\ 弋zン 弋zン// ノ ≠==ヘ
く≧===ミヽ、\≧xゝ' ' ' , ' '∠イ__¨´/ _ノ
rー――=ミ`ヽ __>‐く ゝ、`ー―- 、 -――-っ / 〉‐-ミ .ィ¨¨¨´
ノ___ , く ̄ _マム斗<二ニニ=-=ニニ二ソ 、/__ `丶≧≠´ ̄ ̄ ̄}
く≧===ミ丶/ ヽ / ` ー――っ `ヽ / ヽ ´ ̄ ̄ ヽ
___){ ∨ ..⊆ニニニ 、 ∨ '. . ィ´ ̄ ̄
.. ´ 人 r‐┴―‐ 、}-:i´ー― 、`ゝ-―‐-≧x、ィ{,-‐ ¨¨} V´ ヽ、__
/ ..-―≠ /| ヽi:i:i:i:i:i:i:i//¨マムi:i:i:i:i:i:i/ 、 ヽ `ヽ
./ / ./ / / ノ___ /ー‐ 〃i:/ マム‐一〈 __〉、_〉―― 、 ハ \
{ { / ヽ ムイ人人ノ`ヽ/ /i:i:i/ マム ヽ ,斗ヘト、 }ゝ ∨ .} 〉
ヽ ヽ 〈 \/ ヽ人} /i:i:i/ マム Ⅳヽ}ヽノ ヽノ }ノ /
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システムメッセージ
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┃ 家族と友人のため……志は立派である。が、志だけで戦いに勝てるかと問われれば、
┃ それは断じて否である。
┃
┃ 二人の話を聞く現役スカヴェンジャー達の表情はそれぞれ違う。一方はローブに隠れて
┃ 詳しく伺うことは出来ないが、どちらかと言えば呆れているような雰囲気に近く。また、
┃ 金の髪をスズランで飾った女の表情は険しい。
┗
: : \| |.:::|i'.,< ノ:| , ._,... ----!.:/i!i ,/.:;!
ヽ,: :'ム |''''!ム,. |>''-!,|.ィ'". . . . . . . . . . . : :>,!..,_
、:i!: :'ム .|..:|../ ソ三--ゥ.イ"!=、. . : : : : : :/!-' _,..--,_
. ',:i!,_,i'ム iヽ,., r、!イ. : : ,!r.'"./ .'゛, .\-Y..,_/;.リミュ, ,.イ".'"´ ノ
ミx!,:";.':ム ヽ,.ミ-',Y/, "~フ / i, .r,=ミ.,.V三'"/ '" ,r '" /____
V_ト,';':./ム .ヽ::!. '.|:! ::/ .//,ヽ .i.!.,!...!'/i!レ' ,/;/ -,'"´-ー'"i
..V'i.ヽ':', ム r,=L! ゞ!, i/!., ./ ., ノイ .ヾ ,rニ'',゛rう/' イr'" _.,xr=''" /--、 _
V'i, ヽ'! ム | .Viリ!/ ./.イ.'" _,, -!|:!,,,!.ゝ::,/ ,r'"'''')エニ-'"<-',.ェァ_フ' i! ./ .i!
V'!:!い .ム `゛^!フ/,リ !',(i! r←ェr=ソ!T!.!;!/., ,! .r' : |//;テ="--_,._____,.ィ'ノ/ :.i!
V'!`い;.ム .|.':|:::i!!ト!,i,.i. .-`'_彡|レハ,ゝ,!__,!, \/r---= __,三=/ :. /
V'!, い;.ム |. :|::ii!'!.'! !ゝャ.ーゥ,/r'リ''イ! :i!i!i' ,rァ'""三<! ./ : :/
V'!, い;ム |. :|::ir、_ゞ,ェr'.フ´ェi! / 、 ミー,ゞ! :.:/.:/´,.r'"ニヤ-ュ,,,__ ,r' . :/'
V'!, い'ム |. |テニ -r'''( 王v! !ヽヽr'".:.:ix,,,,,_ .v ハ./ '´ -ー'''Fテ火.,,_:_;/
V'!,'ゝ"!'i |. |::ii! /ム,_. `=''ハ,_ | .ヽ :.ノ''!'!,ソア='=(/ r'"._,,xr=-rソ. . . ::///>,...ェ-=''"´
.V'!,.ム. ゛' |. |,r''"ゝミ黒,'>Y,5|,r ,!''"´,=ィ("~´ ` レ' /ィ",r''"´. . . : : : : : ゛.i!: : : :__,,,,
.V'!,.ム _, r'´!/ー-=;;=- '" .i! .\Ff"\,: :ー-,/ノゞ'''"´. . . . . : : : : : : :_,,,r)Y"=''"
.V'!,い / | ,r!'-'''''"´ ´ _.:.: .|i! ”: :'r'''''''""~~´.i|. . . . . . . . : : : : : : : :////r,.r''”ミ,
.V'!,い |, ',! !ヽ.,,,,,,.....-ェラ": :.:| : : ゝェェェェェェノ'_. . . :_ : : : : : : ;' : //////,ト;;;,,,.,
.V'!,い ヽ,: :ヽ>/!/////: .:| : : : :'!,` .\X'ミ//>ェ---ソr///ノ'!|~>'"x、"
.V'!,い ゛-=ェ'ム,//: : .|..:_,,ニエエ;ェ-ム: . .ヽミ/r三王ェェ=-/!r''",.r ',rr'-ァ;.゛
.V'i,い |.::|.、:.:/ !絵/~~~ ,i'/!ミi!: : . :)/ _,.ィ/ |.i //. ./r'~'/: . .
.V'!,い `~ >-....__;_;,;,; ィ': ヽ,.///!ノi|....-:.';/ _,..r '": :/ '.'//: :.,!ノ .|i': . .r,
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システムメッセージ
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┃ 一見、ちゃらんぽらんでどうしようもないボッチにしか見えない彼女だが、実際は歴戦の
┃ 猛者であり、スカヴェンジャー単体としての戦闘力はやる夫に勝るとも劣ることは無い。
┃ まだ小さい頃からボロの拳銃一丁で警備ロボットの目を欺きながら遺跡をかけずり、
┃ 血反吐を吐きながら金を貯めて装備を調えてからは、それを駆使して闘ってきた。
┃
┃ 傷を受けた事など数えきれず、一度は腕がもげるような大怪我を負ったことすらもある。
┃ 才能があったかは分からないが、何の支援も無しにスカヴェンジャーになるというのは
┃ それ程に過酷な事なのだ。
┗
ひでぇ言われようw
, ――- ..
/ `::.、
,:' ヽ
/ ::,
,'{、 } ノ i
,弋tッ/ { __人 |、
l ゞ弋ツ_≫ イ/
人(_ i :: .x<三}
\¨\___ ,.x≦三三三{
__r≦二ヘ、 /\___x≦三三三三三/|!
_,............=≦二二二二二} >///x≦三三三三三//〉
r==≦二二二二二二ニ>=ニ〉 ,.イ'///二二ニヽ三三三〈//
|rV二二二二二><二ニ'リl/≠‐、__,r――、―――‐‐'¨≧'><二二/ニニニニニハ三三_ソ/
乂〉二二ニニニ|ニニニニ!::(:::::::::::::}「∨二二>二ニ=‐-<二ニ==--'二二二二二ニ}><//
ゞ=〉>‐イ:T_ヽ::::::::::〉/.‐、`-、:::ll |二二二二二二二ニ===--=/―====≠≦彡{7//.;′
ヽ-- 'Y、 ̄:::::;-く }:::l| |二二ニ=-― = ニニニ二〈_二二ニ=-彡'/////
弋_: ̄::::;.イ |ヅ `|二二ニニ-'.´ ̄ ̄ ̄ ̄,.イ二二二二二ニ'イ'////
乂 ̄_〉_彡r‐‐- 、__ ,ィ=ミ_ /二二ニ=―=ニ<//,'//{
.<⌒ヽ__>、:::::::::Y .|二二≧=-ミ、_/〈=ニニニニニ>彡'イ////ハ
\_:::::::::::::::::::::`:::::/.:/二二二ニミ=-====<>'/////////,}
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システムメッセージ
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┃ 無論、生活の過酷さではやる夫も劣ることは無い。
┃
┃ それこそ、年齢一桁台。普通の同年代の子供なら、母親の腕の中で寝物語に絵本でも
┃ 読まされていた頃から銃を握って居た。
┃ 成長した後の生活スタイルでは、起きたら訓練を受けて畑仕事をして訓練をして畑仕事、
┃ そして日が暮れた後には座学授業を受け、日付が変わる前には眠ってまた起きる。
┃ そんな、常人では気が狂ってると思うような下積みがあってこそ、自分の限界を計る
┃ 等という安易な理由で鉄火場をぶらつけるのだ。
┗
.........................!............................................∨/ヽ /_》_
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/./ ...............i ....,'|...............................\...∨/...j/: : : : : : : : : : : : : : : : :\
/イ....|....|.........|.../ | ........... | .......|..............〈〈/⌒: : : : : : : : : ⌒\: : : : : : ヽ /\
| ...|....| ... /|/-孑|.........∧ .....|............|/: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :〃⌒∨ 》
| . |....|..../ィテミ |∧.......|`ヘー|、.....//: : / /: /: : : : : : : : : : : : : :{{: : :/⌒ ー‐《
. i.八...Ⅳ トィ::i \| ィテミ∨.../: :./://_:ノ|: : : : /: : : | : : : : : {{: :/`ヽ : : : |
i......N Vソ トィ::i リ.../ : /|斗=ミ/ |: : : ∧; : : |: : : : ハ:∨ : : : : : : :,
|.......| /Vl/ , Vソ/....': :〃 んi::} : : / ハ\: : : :./: : :/: : : : : : : :八
......{\ /Vl/ .....i / Vソ ∨斗=ミ∧: : :/: : : i : : : : : : : : : |\
\.∨..> c っ ィ../..从 /Vl んiハ. |: :/: : :/ | : : : : : : ∧: |
_, ヘ∨ ┴=≧=- <∧ |∧/|...>、 ' V:ソ八/: :/}/|: /.: : : :/ ∨
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{ \〈⌒\{{:::::::::{/ rヘ下¨} \_┘__ //ト、\ | :/l/
/{ く ヽ:::::::{^}:::::::}/ー |/│ ≫==≦∠ }} } j/
/ \}:::::::レく丁{/〉 / 厶 ∨ \__ノ イ
{ ノ {:::::::/| | Ⅵ(ノ / ∧}| _/  ̄ ̄()ハ
' 〈  ̄ ̄ ̄ 人:ノニニニ{.|r┴‐┴┴r'' | /{
/ \__ / // rリ| { 〈 }/ |
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システムメッセージ
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┃ この二人にはそのどちらも無い。ありようもないだろう。
┃
┃ 幸運な事に、この世界では珍しい一般的な家庭に生まれ、そこで教育を受けながら家族の
┃ 愛を注がれて育ったような、温室で栽培された弱い花なのだ。
┃ そんな花が季節の外れた外に放り出されれば……どうなるかは想像に難くない。
┗
/ / | /| l ヽ v',== V `|,r-、ヽ ,},
| |l / | / | l ,- ヽ .| | r-' `ヽ } |-'´ |
|.l | | | / ,.'x|ヘ ヽ i l !_| O <-' ノ |
|l .| | |リ-' __ ヽ ヽヽ .| iフ,4 )ヽ} /
| |.l | r、-、 \ | ∧|.{ ゝ,,,4 ヾ'´// /
! lヽ l ヾ゙;゙ヽ `リ.| 人 ヾ、__-_/ ゝ-,'. -----、
ヽ| りノ / / /} l/ / / ,.-'´ ,. -|
,ノ ´,,, / // ´ // /'´ ,-' {
\ /__ -'´ r' ノ、/ ,. .- ' フ ̄}
`l ´´ // // - ' ´ ,. -'´
`ゝ ‐ </ ,.イ=====-――,_
`ヽ / ,.>、 / ,/ ヽ
ヽ__ ,. - '´ ヽ,. - '´-'´ VL/'´ ___|
r r '´ ゝ ,. - ==='-- - -、
__ ヾ ,. - ===</ ,. -- '´ ̄ヽ \
/ /`゙ヽ,. -'´,. ' ´ /  ̄ ̄、ヽヽ ) |
/ / |,./ / ヽ ヽ / /
/ / }´ / ヽヽ /,./
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システムメッセージ
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┃ 発起した理由は良い。金目当てにしても、まだ好感が持てる……が、どこまでも無謀だ。
┃
┃ 大凡、最初の仕事でトチって死ぬか、良いように使われるか……下手すれば拉致されて
┃ 売られて終いだろう。その未来が目に見えるようだ。
┃
┃ やる夫からすれば、単なる無謀者にしか見えないだろう。彼の弟子も、路地裏産まれで
┃ 現状を脱する為に命を賭け、殺人者にまで落ちようとしている。
┃ が……この二人にそれだけの覚悟があるようには見えない。
┃
┃ しかし、マミはまた別の考えを持っていた。
┗
__, ..,,__
. ''"´ , :{! `` .
, " / :、 ` 、
/ \ 、 丶
, ,′ //´ ゝ、 `ト、 ' '
,′.,′ .{! // _.. `ヽート-、 ' ',
,i{: {! {! /// ヽ}___', l! i}:}
|{! : i! :{ /i{' ,ャ茫゛ "伝,`;リ /ソ
:{! ', '、{ ( 弋ソ ゛¨ノノ;
’ 丶 \ ` '''`Y}
ゝ γYぅ \ ゝ ヽヽヽ ル
` (_,、,)≧ゝ_ー≧=-‐' ´ . 'ヘ
_,.-‐'' ̄ ̄ ̄ ~ー-..,__..ニ.、._ ,.少 〉
/´ `` ミ二ニニ:' ̄ヾ_ /ハ
ニニニニニ二二>‐ .,) ≧___|ヽ≦ミl!/ ,./
___ ``ー≦ 〈圭圭圭ミlリ圭Ξ';斗匕ミ}
二二ニニー- ,..__〃 .〉圭圭圭∧ミ圭|ミ、 ソ
 ̄ ̄ ̄ニニ=ー ' ! ヾ圭㌢i圭! ``圭|!、
Y ̄´ 〈 ,〉 ゙ミ" i|圭i} ゙" ;゙'
ゝ乂__, > " ̄-‐''フ、 .; ノ
} __,.. -'〃 ` ,; ,,.ィ .;
ノ ノ | ~`` ー ''"´ |
/ ,′:. ,:' ':
/ ソ! ‘, / !
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システムメッセージ
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┃ 境遇で言うならば、彼女、鹿目まどかは、あと少しで昔のマミになろうという場所に立っている。
┃
┃ 親を失い、後ろ盾を無くし、身よりが無いので家財は国に持って行かれて救貧院送りに
┃ される……もう一月、薬を得られなかった場合はそうなるだろう。
┃
┃ だが、今ならまだ間に合う、という位置に彼女は居る。そして、マミはどちらかというと、
┃ 拾える実は少々無理してでも拾ってしまいたい性分なのだ。
┗
マジレスすると割りを食うのもこういう子なんや……
,.ィーY::;.' l iヽ、lヽ.\ ヽ. '. ! ゙、ヽ
ィ'" ,r、ソ | ,' l`ヽ_ヽ__ヽ.! | | | '.
∠ィ {{ /| ,! ,' ,r‐''i"゙´ヾ!\',.l. ! ! l |
/ ,.Y_! | l /.| | '" ノ,. _,,,,,゙、_ `| | l,、| !
_/ /〃{`i l |,. / ! ! ィ'ァ㌫ィソ!`.| l y'-! l
`¨7 /{ {{ } .}、 i /! l ヽl|i| "¨´ l! l ,'.<ニl!,./-‐── 、
|/ ', ヾュLL、 i ヽ|ィォi|ヾ、 ノ j!',r;/, - ',.-==<
)!. / j`T!\ヽ 弋ジ! ノ' ,r'/ , - '__<´`|
ノ'ヽl ノ ,>=ヽ\ヽ、 ` __ ,r'イ|/ 彡;'7",/
"´Y//,r/シヽミ=- ´ ,.イ|i |¨゙"'r,./// _ ,......_
/ / // /> - .. _/ ヾ| /|i / ,. - ' ─<
`Y-/イ /'/≧ミ、)、 \ !; /ヾ、r' ,≦ィ-─''
(' | /",. -'7'`ヾj`ヽ、.__ ヽ. j /_..>,∠_´ヽ、
{`‐'‐´ヽ./ ,/ |三三ニニiョ!ニニ三三|:ヽ ヽゝ-,
ヽ / ,rニニKニー‐‐7i .ヽV、 ̄\:::l <´,.-_i'
} ゝi:::|./ ヽ!. /V ヾ.! Vヽ `::!r'‘"`))
/ \ !::,' ノ' /V ト!、'∨ヽ, 丶`¨´ヽ
{ ヽy  ̄ Yi、  ̄ ヽ ヽ
| ! '! : /
`ヽ、,.-''"´'. | !-i
l,-''"´ >、 ノ|;.. ノァ'
ヽ, -'"゙´`丶、 _ ,...-''─'ヽ、_ _, '、,ゝ
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システムメッセージ
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┃ 今自分が手を差し伸べて、何かしら助けてやれば、この少女は自分にならなくても済む
┃ だろうが……もしも見捨てれば、運が良くない限り、あっさりとこの世から消えるだろう。
┃ 自分はどちらかというと、ダース単位で奇跡を浪費したほうだと思っている。何度も死に
┃ かけるような目には遭ったが、今こうして目の前で冷め行く紅茶を眺めていられるのだから。
┃
┃ 蓄えも、少しなら在る。が、態々自己犠牲までして稼ごうという性分だ、一方的に担保も
┃ 無く金を貸してやると言っても、彼女は首を縦には振るまい。
┃ 無論、振ったとしても自分にはリスクがのし掛かる。金か、足手纏いを連れて彷徨くか……
┃ どちらも大きなリスクだ。
┗
__
/´ \\`\
/ ヾヽ ヽ
/ _ヽ_、 ヽ
/ ,イ´::::::::ト、 ヽ
{ /:::::::::::::::::::::ヘl 〉
ヽ | /:::::::::::::::::::::::::::::} /
λ_ゞ\ゝ、.:::::::::::::::::::,/У
イ ー ̄三  ̄二三[]=イ"ゝ
/弋_ー = ーノヤ彡ノヽ
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システムメッセージ
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┃ 隣でダンマリ決め込んでいる、彼女の唯一の友人は……実際かなり大雑把な所はあっても
┃ 究極的にはリアリストだ。恐らく、これ以上の負担は進んで抱えようとはしないだろう。
┃ 本人としても、弟子を取ることさえ初めてなのに、それを三人……と、言うのは厳しいはずだ。
┃
┃ それは、頼めば優しい彼の事だ。何かしら便宜を図ってくれるだろうが……根本的な
┃ 解決にはならないだろう。
┗
|;: . ``ヽ 丶
|;_ , ' ., ' i ::::’
弋、㍉./ . / ;:::. ::
r-ヾ刈.{. . . ´ λ .:::i
廴._t. 'ヒ、 , . ' ノ i.:.: i
. ==彡( ~ヽi、゙.i .' ' ´ // / ::::: :.
/ ;´`: . .ゞ__.ノ;`'. .| ' .; / / / :::: .::::}ヽ. ふぅ…………
/ i __,..=彡ソ (`ヽi、 | ' .' メ ./ / / ‐ '/::: ::丿 }
/: {⌒ヽ~:´ . :ヽヽ i | i / /,'___../, // _ / .': :::::: ∧
. r-', : i ヽ: . ::} }≧-、;ヽ | /,ナ''Τ/ / f',´ , , ::/ ゙.
│!iヽ ヽ } : :::斤 ̄!. \ヽ | , ' 、._i/ .__彡 l ヽー´ ‐´/ .}
│i! ヽ. \ ノ/ ::丿 | \ !/、 ゚、 ̄ 、、. / |.:.: ../ /`ヽ
. `、 ゝ、___ / | \{. ‐- ...._, !ゝ..__ . /`ヽ. ゙.
ヽ ヽ、_ } ̄ i __...> ~ ̄~゙`ゝ, --、/  ̄~゙゙゙ヽ 丶 } ;
ー‐ ' ; ヽ : , i |. ヽ ノ-'
ノ:: ;: | | ; ゝ .| /丿:;
,r‐' :. i:: | ., 卜 | ∨ .f:::
マ !:: i __...=== |=ゝ ..___.,' ’~ ゙.
ミ\____ i:::: ゝ==‐ ´ | | | | } ゙、
ヽー{ `|::::: . | | .i i .'
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システムメッセージ
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┃ ……結局、自分で考えて決めた方が楽だろう。そのはずだ……今までそうしてきたのだから
┃
┃ 1.お金を貸してあげる、その代わり……
┃ 2.死ぬ覚悟はあるかしら?
┃ 3.やる夫「ちょっと待った」
┃ 4.その他
┃
┃ 23:10
┗
だが素晴らしい!
初めて安価とれたー
__
/´ \\`\
/ ヾヽ ヽ
/ _ヽ_、 ヽ
/ ,イ´::::::::ト、 ヽ 巴さん、ちょっといいかお?
{ /:::::::::::::::::::::ヘl 〉
ヽ | /:::::::::::::::::::::::::::::} /
λ_ゞ\ゝ、.:::::::::::::::::::,/У
イ ー ̄三  ̄二三[]=イ"ゝ
/弋_ー = ーノヤ彡ノヽ
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システムメッセージ
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┃ マミが口を開きかけた時、やる夫が保っていた沈黙を破った
┃
┃ ローブの下の表情は伺い知れないが、僅かに覗いた口元は、真一文字に結ばれている
┃ 訳でも無く、歪な笑みも浮かべていない。どこまでも平静であった。
┃
┃ マミが開きかけた口を閉じ、視線が集中したのを見計らうと、やる夫は……
┗
おめでとう。初めてって嬉しいもんだよな。
_
rr 、ィ__________ r厶ユ、
√ ̄了二二二ア / __ ヽ
r=L. ___ || f´ ハ| チャッ
ゞィ √/ √ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| 入__ン j
厶 厶厶 L _______ヽ、 ,r‐、rf
| 「ニ |_r┘ | | ゝ-'||
|__ノ | / r'r───── | | _jj
,ゝ - ┴ァ‐- 、LL. _√ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ / i | |ニト、
. _/ /} ,-─ 、| |ニ| \
/ r' ┴─ ⊥l_ 」、__ン
.| { `ヽ
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システムメッセージ
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┃ 懐から、マミ以外に反応出来ないような速度で拳銃を抜いた。
┃
┃ クイックドロウで抜き放たれた拳銃は、マットブラックの塗装から陽光を反射することは無い。
┃ ただ、淀んだような黒がその場に有り、冷徹な闇を湛えた銃口が少女の額にポイントされる。
┃ セーフティーは外されており、その指はもうトリガーにかかっていた。
┃ ここに後、数キログラム分の力を込めるだけで鉄の暴威はその実力を示すだろう
┗
iヽ
|| ヽ、 /il.. : '': ¨: :''‐='': :‐: .、 iヘ /i|
,。.||__ .ヽ/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヾ, /,...||
/: : ||: :,:'゙: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙<´: :/∧
./: : : : :|.|/: : : :/ : : : : : : : : : : :i: : : : : : : : : : :ヽ://: : ヽ、
/: : : : : : : |,!: : : /: : : : : : : ∧: : : : :|,: : : : i: : : ハ: : :゙〈: : : :゙i,:\
_>'ィ: : : : : : /: :,!: : :/ ,!: : /!: : :jレ゙i,: : : ::|゙i 、 :i::゙i,: : : i,: : : \: : : i,ヽ、_:、
./:,!: : : : ::,!: : {、:i: : :,!: 斗七''" ゙i,: : : | ゙i,:`ト疋_ : :|: : :ト、__ヽ,: :゙i
/,:',!: : : : :,!: : : iミ|: : :,!: :/ ,斗- .゙i,: : ! ,,,,,!_ ゙i ¨: |、: :i,: : : : : : i
/ .i: : :/: ,!: : : : ir|: : |/ /',ィ升i! \|. γr;、ヽ, ゙i,::|: ゙i,:|: : : :,!、: |
|: :/!: : : ,イ:/i゙r|: : |. i| .{/U/| {rUr} .|! .|ヾ: : :,!,: : :,! ゙i,:| ひゃっ!?
|::,! .i,: : ,!.|/i:ゝ,| : | ゝ-''゙ 、 ゝ=イ i:,!リ: ::ハ: :,! ヾ
|:,! .i,::,! ! l,:ハ: :| 〝〝〝.__ __ 〝〝〝 i,!/.i,:,! i,:/
|! ∨ .|! |!、|> ., (.  ̄ .) ,.'゙|/ i/ !'
ヾ、 .>., ,` ¨¨ ,´.: ´|/
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システムメッセージ
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┃ 数秒遅れて、自分の方を向いている物が何か気付いた少女は、身体を背後に跳ねさせるが、
┃ 椅子に背がぶつかって僅かにずれるに止まった……
┃
┃ 何かの気まぐれで引き金が引かれれば、自分が死ぬことは銃さえ握った事の無い少女に
┃ さえ、安易に想像がつく。
┗
__
/´ \\`\
/ ヾヽ ヽ
/ _ヽ_、 ヽ ……さて、分かるかお?
/ ,イ´::::::::ト、 ヽ
{ /:::::::::::::::::::::ヘl 〉 こっちに来るって事は、四六時中こういう状況になるってこったお
ヽ | /:::::::::::::::::::::::::::::} /
λ_ゞ\ゝ、.:::::::::::::::::::,/У 練習ほど優しくないから、飛んでくるのは非殺傷のゴム被甲弾でも
イ ー ̄三  ̄二三[]=イ"ゝ 麻酔弾でもない……本物の弾丸だお
/弋_ー = ーノヤ彡ノヽ
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システムメッセージ
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┃ 訥々と、単調に語るのはもしスカヴェンジャーになった場合、どのように生活が変わるかだ。
┃
┃ 仕事にでれば、常に額に狙いを付けられているようなもので、名が売れれば自分を殺して
┃ 名声と富を奪おうとしてくる者も現れるだろう。この業界で生きると言うことは、常にこめかみへ
┃ 銃口を押しつける事と同意なのである。
┃
┃ 安易、安易というようりもほぼ幼稚な理由でこの業界に飛び込んだ人形遣いであるが、
┃ それでも彼は死ぬような思いは何回もしている。それこそ、実家暮らしの時でさえ気を抜けば
┃ 背後からゴム弾が飛んでくるような暮らしだったので、最早感覚が麻痺して慣れきっている
┃ とさえ言えよう。バランスさえ掴めば、刃の上で踊ることは容易い……
┗
餅はやばいw
揚げ餅にはまってしまって腹と尻がマッハwww
でもやめられない……(ビクンビクン
背後から餅が……
揚げ餅とか只でさえカロリー高い餅が油の力を得て最強じゃないかw
まぁ誤爆には気をつけろw
__
/´ \\`\ 自分の命はいくらかお?
/ ヾヽ ヽ
/ _ヽ_、 ヽ 一発数十厘の弾と同じ? 身売りして得られる二〇〇から三〇〇円?
/ ,イ´::::::::ト、 ヽ
{ /:::::::::::::::::::::ヘl 〉 それとも……家族二人の命を買える、千円以上 かお?
ヽ | /:::::::::::::::::::::::::::::} /
λ_ゞ\ゝ、.:::::::::::::::::::,/У
イ ー ̄三  ̄二三[]=イ"ゝ
/弋_ー = ーノヤ彡ノヽ
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システムメッセージ
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┃ 声に抑揚は無い。普段通り、それこそ明日の朝食の内容を聞く調子と同じように、自分の
┃ 命の値段を尋ねてくる……少女の目に、このローブの男はかなり歪に映った事であろう。
┃
┃ が、実際にはその通りなのだ。やる夫もマミも、自分の命をチップとしてベッドし、配当を
┃ 得ている。人生は賭け事のような事だが、彼等がチップを放り投げているのは、負けると
┃ 即破産級の超高額レートの台なのだ。そこに、この少女はたった一枚のチップで乗り込もう
┃ としている……。それもゲームのルールすらしらず、青天井の卓に。
┗
ちょっと作ってこようかしら……ああ、いかん こんな深夜にっ……
でも食べたい……悔しいっ
餅肌なゾンビを想像して悶絶した
/ \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
. / \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
/ \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/ \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. やろうとしているのは圧倒的に分の悪い賭だ
/ -――  ̄:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
. / / _ ____..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. それこそ、百やったら百負けるレベルの
/ /, " .::::::::::::::::::::::::::::::\::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
. / // ::::::::::::::::::::\.:.:.:.:.:.:.:.:. それでも……千に一や万に一を信じるかお?
! ///  ̄ ̄`` ::::::::::::::::::::\:.:.::.:..::
¦/, くl::::| ( ◯ ) ( ◯:::):::::|:::\:.:;
{ く::::::::ー─-、_ ...:::::::::::::::::i:::::::ノノ
> \:::::::::::::::::::::::\(::. j ) :::::::/::/´. :.
/ 7ニ三ミヽ:::::::.`ー‐'´`ー‐'′;< :. :. :. :
. / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:`\::\`_フ:::::::,ィ彡⌒´:.:.\ :. :. :.
/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:..:. ヽ、::r‐冖´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :. :.
. / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.: >不、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶:.
/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : 厶 Yヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i
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システムメッセージ
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┃ 銃口は、卓の隣に座る先輩からの忠告だ。これを聞かずに踏み込めば、青天井のレート
┃ で敗北して、何もかもを持って行かれる。その覚悟があるのか? という問いかけだった。
┃
┃ 少女は考える。銃口を見て、その奥に収まっている鈍色の鉛を想像し……それでも
┗
ここで悪魔の誘惑を……
揚げ餅にアイス……素晴らしい組み合わせだと思わんかね?
醤油か塩で食べてるんだけどゾンビの所だと違うんかねぇ…?
で、6面まんべんなく醤油をまぶして海苔で巻いて口にするわけだが
「カリカリ」「サクサク」って餅の食感と「パリパリ」な海苔の食感の直後に
餅の香ばしさと海苔の風味が口に広がるわけですよ。
……こんなん2コマ即オチアヘ顔で食欲完全敗北に決まってるじゃないですか。
うう……何とも無かったのにお腹へっちまったじゃないかっ……
空気が重くなってきたところに喫茶店のほうから試作メニューの揚げ餅が振る舞われるフラグかこれw
>'´: . \: : /,': . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : \}.|
/: . : . : . : :.V/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . ヽ:\
/: . : . : . : . : . :∨: . : . : :|: : : :|: : |: : : :ヘ: : : : : . : . : .\丶、__
/7: /: . : . : . : . : . :V: . : : :l:|: : :/|: :八: : : :.|ヽ: : |: . : !: . : :丶 ̄`ヽ
/ /: . !: . : . : . : . : . : .iヽ: |: .l:::| :/:^}: / ヽ: : :| .: :!: : :.|: . : . : .\:.ヽ
/:/i: |: . : . : :.l: . : . : .l: . :l:..厂「`ト.|/ \:!.斗匕..l: :|: . l\ト-、\
/:/ |: . :i: . : . :|: . :八: V: :| ィチう^「 fうトミ i: :|: . |:ヽ}: . :l`ヽ
l:/ |: . ∧: . : .l: . : . :\:ヽ| ト r'.:::リ }ノ゚.::ハ 八|: . |: .\:.:.|
| |: . | V: . :|:丶: . : .!\i.V辷ツ ヒrソ : i:.|\j: . :ハヽ!
. |: ./ ∨:.:|ヽ:ト、: . |: . ハ : l人: . lヽ: .|
. |:/ 八: .| |i \l、: . :| ′ ': .|: :|ヽ:.ヘ:. :| わ、私は……諦めたくないんですっ……!
. |′ }/ } ヽV: | 、 ‐- ィ |: .lハ:| \ヽi!
| .Ⅵ__ > < |:/ 頑張れば何とかなるって!
__ノミ `丶_j≧、. li
r─=='\\丶 / 人___ 道があるなら、前に進みたいって……!!
/ \ヽ-‐──、__x─‐..、 ヽ
} く::::::::::::::::::::::Kヽ::::::::::} }
/ ヽ V::::::::::::::::イ! \:::::::::| 八
. / \ V::::::::/l::|≠}:>‐'i \_
く ヽー' l::| |::| } 斗 ノ
┏━━━━━━━━━━┓
システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 臆する事無く、少女はチップを羅紗の上へと放り投げた。後はもう、配当を得るまでそれを
┃ 拾い上げる事は出来ない。そういう“ルール”なのだ。
┃
┃ この少女は自分の中で完結している。ここで諦めろと言い聞かせていたとしても、結局は
┃ 一人になろうとも組合に駆け込んでいただろう。結局、最後に決めるのは本人なのだ。
┗
/ ̄ ̄ ̄ `\
/ ヽ、
/ _ ヽ
/ ,イ´::::::::ト、 ヽ
{ /:::::::::::::::::::::ヘl 〉 はぁ……地雷が埋まってる道でタップダンスを踊る気かお?
ヽ | /:::::::::::::::::::::::::::::} /
λ_ゞ\ゝ、.:::::::::::::::::::,/У 何だかなー……で、そちらお友達は?
イ ー ̄三  ̄二三[]=イ"ゝ
/弋_ー = ー─ヤ彡ヽ
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システムメッセージ
┣━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 愚直なまでに真っ直ぐな目を見て、人形遣いは諦めの溜息を吐いた。これは、自分が
┃ どうこう言って何とかなる物では無い。
┃
┃ 確かに、似たような境遇の人間は何とかなるだろう。だが、この少女はそこから這い上がろう
┃ としている。だったら……芽吹く気概のある実なら、友人に合わせて拾ってやっても良いだろう。
┃
┃ そして、隣に転がっている実……いや、此方は正確には、まだ気に実っている果実と言うべきか。
┃ しかし、その実は……
┗
r-:´:::::::::::::::::::::::::`....
/:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`..
. '::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::{:::::::::::::::v:::::::::::y:::::::::j:::::: ハ
. .:'/::::l::∧::::::ト:::__Vヘ::::'::::::::::::}⊃::::l
/ィ::::::レ-‐V:::!\!`ヽY::::/:::::::jl⊃::::'
l:::::::jテト ヽ! テぅxy:/:::::::/llll::::!::ト、
'::::::::|{リ lr'j } :::::::/y'} ::::!::lヽ
|::j:::::! , ¨ l::::::/f'ノ:::::::レ′
レ V:j _ l::::/r'::::::::lV ……覚悟決める理由くらい、あっていいでしょ?
V:> 、_` .ィ:::/ノ/}/lノ
Vレヘ/〉`:lll´ l/¨{
「l´ lll __` =-,r - 、
/`'`'V⌒>‐<こ¨`7 ハ
′、 Y イ」、 / /
ノ v レv'/=ヘ\ _ノ 〈 .ハ
∥ / // :ヘ V ヽ ヘ
. 〈,\::-{:::::.....V..::::::::....}/........:::::}--:/
/'`'`}`-v /-‐ {
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システムメッセージ
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┃ 望んで枝から落ちようとしていた。
┃
┃ ぶっきらぼうな言い様だが、此方も既に……殆ど完結しているといってもいいだろう。
┃ こうなると、焼きごてでも持ってこない限りどうにもならないだろう。だから……
┗
_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
/:::::::::::::.> --─ ─ ┴-..
/::::::::::::::/ 丶 \
⌒>ー≠トz、:::::/ ,' l \
ノ (⌒Yヘ∨, / / i 丶
^7','.:: \li ∧', / / /ハ ヽ ヽ 「巴さん、明日暇かお?」
. // f⌒Y:::Y< / / // i l .
/イ . {しヘi::::i } i / i /// __} ,'! | え、ええ 暇だけど……
. ′} / /{i^ Y. 斗 七^i/ /,' l / ト i l }
. ノ __/^i 乂ノ i l八/ _,, / __/、 l. /, / .′
^i、 /___ノ} lヽ:八 i ,ィぅた゚「 ぅ゙j卞.i//人/_
Vj) ¨ ̄`丶 ∧. l 弋c:ツ ヒ::ソ /rく/ 〉
 ̄ ̄`丶 \ヘ '. 、、、、 、、` / /.:.: /
r ─‐‐、 _ 入 :} \ヽ ′ / /. /
{ \ ` ̄ ∧ノ > ' ィ ∠..ィ :{
`ー─-、 \彡' j > - < ___人:.\/⌒j ... ──- 、
...-―─- 、 \ i /` ̄/≧zj ̄`ヽ∨/ j_>'´\ `ヽ:/ ,イ / /´ ̄`ヽ '.
/ ー‐ソノ/ // } ̄  ̄フニ(二二} ヽヽ .ヽ / :乂ノ / } }
ノ ./´ ̄  ̄ ̄¨´ / / x─ァ'⌒^i li \ \ 、 \>─‐‐'′ ノノ
}: / / ノ / / i=l \ ヽ `\ \ /
l: / く .....: , ′ ´ ̄ :l il ⌒ ヽ 〉
乂_, } / .l=} '. ,'
フ ー= j l li } /
/ ̄`丶八 . : . : . : . : . l=} . : . : . : . : . .八 ′
┏━━━━━━━━━━┓
システムメッセージ
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┃ 青くて堅い実に、焼きごてを当ててみるとしよう。表皮が焼ける程度で逃げるならよし、
┃ それでも逃げないのなら……立派なジャムになってもらうしかないだろう。自分と常識を
┃ 解かし、金と名誉という砂糖で煮詰めたジャムに。
┗
/ ̄ ̄ ̄ `\
/ ヽ、
/ _ ヽ
/ ,イ´::::::::ト、 ヽ じゃ、ちょっくら仕事しますかお
{ /:::::::::::::::::::::ヘl 〉
ヽ | /:::::::::::::::::::::::::::::} / ……四人で
λ_ゞ\ゝ、.:::::::::::::::::::,/У
イ ー ̄三  ̄二三[]=イ"ゝ
/弋_ー = ー─ヤ彡ヽ
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システムメッセージ
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┃ とりあえずは、下ごしらえだ。果物が調理できるか……それから調べよう。全ては明日、
┃ 果実の熟れ具合を調べよう。
┃
┃ ・本日はここまで
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因みに
1.金を渡し、マミの下働き(荷物の整理・買い物の荷物持ち) 盛り上がり無し
2.武器を買わせ、マミが直弟子に やる夫、積極的に関与できず
3.どうなるだろうね
さて……餅を焼くか……流石に揚げるのは大変だ……安倍川作ろう……