シャルロットは許さない

――注意！この話はやや陰鬱な雰囲気になったり、人によって嫌悪感を抱くであろう描写が
 

含まれる”可能性”が多分にあります。そのことを理解したうえで読んでいただくようお願いします
 

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　　　　　　　 {i: : : {:':.i|:.:i ＼: :､: : :.:{∧: : : : ∨ }: : : :.i : : :.:.|　　　　あわないとおもった人は読むのをやめるのが
　　　　　　　 |!: :./{: :{L⊥≧t=＼: :|-t=ニ＝t-}: : : : }: : :.:.:|
　　　　　　　 |:.∨∧:{ |////|　乂{ﾄ! .|/////| }: : : : :}⌒i: :.|　　　精神的にいいですよ・・・ってことですね
　　　　　　　 |: :.∨∧ 乂:zソ　　　　 乂z_彡'/: : : : /:=ｲ:.:.:|
　　　　　　　 |: : : ＼:乂　　　　　　 　 　 　 厶ィ: :./: : : : : :|　　　　短めにするつもりですので肩の力を抜いて
　　　　　　　 |: : : : 人　　　r≦てうヽ ＿__彡./: :/: : : : : : :|
　　　　　　　 |: : : : :: ' ` ｰｧ{ ＿＿＿ V_:i:i:i／／: : : : : : : :|　　　フィクションのことと思ってお楽しみください
　　　　　　　 |: : : : : : : : /<f⌒ヽ　 ｆ⌒Y:i/／i:i:iﾍ: : : : : :.:.|
　　　　　　　 ∨: : : : : :/i:i/⌒Y-=イ<⌒＼i:i:i:i:i:i:.}: : : : : : |
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　　　　　　　　　　　　>仏斗:匕⌒≧s｡. ._}／ ⌒ヽレ'
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――昔から、男の子と仲良くなるのは得意だった
 

　　　　　　　　　　　　　　　　／:;:;:＼　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　 　 　 /:;:;:;:;:;:;:;:;＼ 　 ﾊ　/:;|
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　　　　　　　　　　　　　　/.;-‐-､:;:;:;:;'⌒ヽ:;:;:;:;:;:/rvvL
　　　　　　　　　　　.．‐‐'//￣￣￣/二ヽ ┬‐′>r‐'
　　　　　　　　　　<:;:;:;:;:;:;〃´二ヽ　{;;;;;;;;）　 ￣｀ヽ:|
　　　　　　　　　　 ヽ:;:;:;:/　（;;;;;;;;;;） ゞ= ゜　　　　　 Y　　　デュノアさん！いっしょに遊ぼう！
　　　　　　=‐「!_＿__>‐､!　　｀¨¨´　__　 ヽ　　　　　 }
　　　　　　 ﾗｨ/`､:::/　　　　　　　 （　｀ー‐'つ　　 ノ
　　　　　　　　　　｀ヽ._ノ￣＞――――――＜
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　　　　　　　　　　　　　 |ヽ二二二r二 ／|
　　　　　　　　　　　　　/7′ 　 　 　 　 ∀､
　　　　　　　　　　　　　｀′　　　　　　　　ヽ′
 

　　　 　 　 　 . : : : :￣￣￣: : : : 、　 γ⌒ヽ
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　　　　　. : : : : : : : : : : : : :＼ ヽ: : : :|＝＝＝|
.γ⌒ヽ/: : : :ヽ : : : : ＼ : ＿:ヽ: : : :/⌒⌒⌒ﾍ
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　ヽ 彡| : :| : : ィ^＼: : : : :ﾆ＼:＼: {:::::::::::::::::::::/　　　うん！遊ぶ遊ぶ！
　　Ｙ<ﾉﾉ :| : | :|　 ﾆヽ＼:|γ⌒ヽ} }::::::::::::::::::/
　　/::::::::|: : : : :|γ⌒　　　　　:::::ﾉｲ:::::::::::::::/
　　＼:::::乂:＼:ﾍ :::::　　. -― ､　 }:}:::::::::::::/､
　　　 ＼::::::|: : :|ﾐ、 　 {　　 　 } .ﾉﾉ::::::::::::' } 〉
　　　 　 ヽ::|: : :|从>､._ ､ ＿ ノｨｲｌ:|:::::::::::{/:へ
　　　　 　 .ﾉ人:|::::::::::::ミ二!:二彡从::::::::::ヤ＜
　　　　　　　　＼::::::::／ ￣{￣　　　ヽ､:_:∧: :}
　　 　 　 　 　 　 ヽ/　　 　 {　　　　　　 　 ∨
　　　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 {　　　　　　　　 ＼
 

――男の子と仲良くなるのは簡単・・・まずその子が好きなことを見つけてそれを褒めて自分も好きだという
 

・・・ただそれだけですぐに仲良くなれる。女の子を相手にするよりずっとずっと楽だった
 

　　　　　　,　 -―――-　 、
　　　　／ ＿＿　　　　　 　＼
　 　／　　＼　 ｀　　　　 　 　 ＼
　 /　　 　 　 ＼　　 ヽ､＿＿_ 　 ヽ
　,　 　 　 |.　 　 ＼ミ ー―‐ '　　　'.
　|　　　　」.斗 　ヽ　― ミ|　　　|　 |　　　　あ、サトシくんもピカチュー好きなんだ！
　|　| ｜　| ,へ 　 |＼ |ヽ |　　 ｜　､
　|　|　乂ﾉ´ 　 ＼i　 ｀　　ｋ　　､　　＼　　僕も好きだよ！まるっこくてほっぺがかわいいよねぇ
. /.∧　 i,=＝=　　 　=＝=、ﾚ 　/ ミΓ
/ノﾍ ＼}////　　　　////ノ　./ノ Ν
　　 | 　 ヽ､. ＿_冖＿_ .ィ/　//　ﾉ
　　 |∧.　Ν.ィ´}X /ミゝ/_ノ　,∠.
　　 　 ヽγ{{ У咒／｛ ﾍ=＜.＿_.＞
　　　　　｛Zノ}：. 　 ：|. V ヽ 　 ＼
 

　　　　　　　　　　　　　　　.　-―‐-　 、
　　　　　　　　　　　　　／ / ⌒ ＼　 　 >､
　　　　　　　　　　　　/｜└（⌒）┘　　ｌ　 ＼
　　　　　　　　　　 　 |　| .　-――‐- ､ |　 　 |
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　　　　　　　　 ＞ ∠ イ ｧ＼|ノ}: :〉／-､く: : : : : : : : :/
　　 　 /￣]ｰ ､ ＼ : : : ! l　|j　く:〈 　|j　|　|/ﾆl: : : : : 7
　　　/　 / ＼ﾉ　く : : : l| ー　ｒ |/ 　 一　 〈 /: : : : : :＼
　　/ ｰノ＼/⌒l_/: : : : :l /l/ r---　ｧ /l/_／: : : : :Z￣
　 〈　　 　 /＼/ |￣l/: : ＼　 ` ｰ／|　　/: : : : : : : ＼　　　　だよな！だよな！やっぱピカチューはいいよな！
　　 ＼　　　　 Ｖ　　 |／ﾚ|:/Ｙ ￣　 |／ ト: l＼ト､:l￣
　　　　ﾄ　 　 　 |　　 ,r=ﾆ ￣＼　　 | 　 |└〉　/
　　　　|　 ー一' 〉　/　　　＼　 ＼　＼__〕 　 /―-､
　　　　ト　＿＿] ／　　　　　|　 　 ＼　| ｣　/　　　 l＼
　　　　|　　　　 |/　　　 　 　 |― ､　　＼ ｣/　　 　 _l　l
　　　　|　　　　 |＿　　　　　 j／　 ＼　　V　 　 ／　l　l
　　　　|　　　　 | 　 ＼　　 ／　　　　 ＼　l　 ／　　｜ ＼
 

――仲良くなったら悪口を言わないで褒める、人前で怒らない・・・これをするだけで仲良くなった子は
 

僕のことを嫌いになったりしない・・・それどころかかわいくていい子とみんなが褒めてくれた
 

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　　　　　　　　 ´　　　 ヽ　　　 ＼　　　　　　 ｀
　　　　　　　´　　　　　 ､ヽ　ヽｰ､＼ヽ　ヽ　　　ヽ
　　　　　　/　　　　　＿ノ ＼　l＼トｰ-＼-　　 ヽヽ
　　　　　 / i　　　 ´ハ |　ヽ ＼ヽV==ミ三 l　　　ト ＼
　　　　／-'l 　 l　　l _∠示 ＼ ＼{ﾊノ//}ヾ!　 　 ! 　ｰ-
　　　 ´　　 ! i　 !　,∧ﾉ/∧　 ＼{　V//ﾘ　'l　　　}
　　 　 　 　 ! l　 ∨ﾍ V//ﾉ　　　　　／／/　　/ }
　　　　 　 　| |　|　　､／／　　＿　　　　ｲ　　∧ ヽ
　　 　 　 　 j ｲ　l　　 lｰ-　＿ ｀　'__ ＜ /　 / | ＼ヽ
　　　　　　 ﾉ ﾊ　ﾊ　　!　 イrr'ﾚXl∨＼/ ／ヽ !　ﾊ
　　　　　　´　j V　＼　! {:./_￣Y ￣>/／ 　　ハ ﾄヽ
　 　 　 　 　 ﾉ人　　 ＼〈:.〈:.:.:.:Y:.:´:〉:.:〉　ﾊ　l　 V　＼
　　　　　　 ´　　ヽ　ハ /:.:/:.:.:./ハ:.:ヽ:.ヽハ /　/
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　　　 　 .ｲ廴__　　 ｰ≦f(乂从儿　ヽ!てテ　 てﾃYヽ　ヽ｀￣￣´;;u , ' /
　 　 　〃__,{　ヽ、　､（{ ≦ 　 ≧zヽ, } こ'⌒ヽ ¨´u |Y^ﾍヽ､___ _, イ／
　　　､｣:ｆtｯ,ヽ、 ﾊ　ﾐﾆ! /⌒ヽ　;;ﾄ┘{ ;ヽ弋iつ７´,'└〉_ﾉ^ｆ^ヽ､´／
　 　 ヾ_| 〈_、 |　 | 　 〈';;r===-ｲ 气,ハ　｀¨こ´u;;; _／ヽノ|　,ｧ=r- ､
　　 　 ｢! fﾆぇj　 j 　 入｀¨こ¨´ u　 ／ｆ≧ー一 '´　　,/ 厶八_ﾉ　　 ＼__
.　　 　 ヽ､　｀¨７　,イ／＞ｒr--ｒ≦´　 jｆ｀=--　　　　/　　　,ｒ-､
 

――その分、女の子の一部からはすぐに嫌われた。因縁をつけられたり、目の敵にされたりもした
 

くつや体操服を隠されたり椅子や靴に画びょうを入れられたことも一度や二度じゃない
 

　　　　　　　　　　 　,　‐ ¨￣￣ ｀　.
　　　　　 　 　 　 ／　　〈{　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 ,.ｲ/, ﾄ､＼≧=-ヽﾊ 　.､ ＼
　　　　　 　 　 .l|　|_{ノ＼{､(⌒ヽﾘ| ｌ　|　ﾊ{
　　 　 　 　 　 八小ｌ●　　＼● 从　|、|　　　リコーダーがないよぉ・・・
　 　 　 　 　 　 }ﾙ|l　l | ､_,､_,　| | .八 |.八
　 　 　 　 /⌒ヽヾ{lﾍ| |.　ゝ._）.| |/ｲ /⌒}＼
　　　　　　＼ /:::::/＼＞,､ __,　イァ/　 /〉
.　　　　　　　〈:::::/＼___>:＼水/:::{ﾍ､__〈_〉
　　　　　　　　`¨＼　　＼::ｨｸﾊ:::/ヾ:::彡'〉
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿　　　 ,　'´,..-─‐‐｀ｰ..､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,...-──‐-<^>'´::::::::::::｀;ﾊ / ／:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:;､::::::::::::::::::::::ヽ: ;､: :. :::::ヽﾉ｀/::::::;vwｗwwvv::::::: ::::ヽ
　　　　　　　 　 　 　 ,.o, -──- ､ /:::/　|i|＼::≠::::::::::V ヽﾄ､ﾊ ::｀´ｉ ::::/彡　　 ミ､ヽ : :　:. :i　　いい気味ぃ～男に媚びばっかうってるからよ
　　　　　　　　　　　/ｧ'/;ﾊ;ﾊ::ﾄ､::Ｏ!:::/‐　!| -‐､≠::ｌ::::::::i　　ﾃｫ|: .:::::!::::ｉｲｆ:i　　 f:ヽヽヽ:.:: .::::l
　　　　　　　 　 　 //ﾚﾚ'　レﾍl ヽ:ヾ::}ﾓﾗ　 そﾗ l: .:|､:: ::l､　ﾞｰ' |::l）:::|ヽ}└',.　 └' '^ ∧_ﾉﾉ |　　調子のってるしねー？
　　　　　　　　　 〃　 }ヒ 　 ヒﾗ　ﾚ､｀{　 ､　　　 | .::ﾚ:: :::ｌｰ _, ィ|::|:::::ｌ/ii{ 　 ,、　　　 /:::仆:::::|
　　　　　　　　 ノ'　　 {⊃　 ⊂⊃　ﾉノヽ､ ｰ　 ,.ｲ:::::|､::::::仁-r‐'ｌ/:::::/::::::＼ ｀ 　 , ィ::::::::!:l::::::|　　これくらいじごーじとくよねー？
　　　　　　　　　 　 　 ヽ､｀　　　 ｽ´　　　 ｀ﾆ´〉|:::::ﾚﾍ:::::ヽ.∧/'^ヽi:::::::::::::::｀T´__/::::;:::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　 　 /´ｸ７ｰ‐'　ヽ､　 ／: ヾｰ|:::::|彡'｀:ｰ-.､ i　ノ V:::ﾉ､ノく,ハ_,!／:::::::::::;ノ
　　　　　　　　　　 　 /　i::::/ 人　/´/ ,ﾊ: : : : 冂ｲﾉ : : : ; :‐:､ヽ´ ﾉ　〉:Y::ヽ.:.:l l.:.∧:::イ´:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　/ 　 |::::｀丶､/:::/ｒ': :ヽｌ: : l　l: ′:i:／: : : ; : l'´　 j〉人ノ.:.//人ノ::;ﾉ:.:.:./´:.i
　　　　　　 　 　 ／　 　 !:::::::::::::::::::l/: :ヽ :|: :l　 ｌ: : : :〉: : :／ : : l　/∧Y::::〉//(:::y::ィ:.:.:／:.:.:.:.|
 

――でも、そんなことがあっても、いつも仲良くなった男の子が助けてくれた。
 

　 ／.:::::::::::::::::::::::::::::::､::::､::､.´／／´　ヾﾐ､＿: : : : : : : :｀:ヽ
／....../.........,............,'......ヽ...ヽ:.ﾞ､,".:´ ／l!i:., ,ィ |: : : : : : : : : i:}
/....../..........,'.........,ｲ...........ヾ.....､.∨,/_､'´ﾞ"}:.:.:! l:＿_,厶二二ﾆー､-―-､-､
::::::/:::::::::::;:::::::::/:::::::::::::i::::}:::::i'ヽ!/ /7=,-ﾞ，:l lゞ:.,'ﾊﾄ「_`ｲ;ｨ:i:i二＞三ﾐｨﾄ､>､
:::::;:::::::::::i:;::､i:://i:'|:;､::::j::::i::､:l/{i'￣´_ 〉y′ｉ.|`r'´/ﾆ┐ﾞ'〉r'ﾊﾆ=-ﾐﾞ,.-､_､j,ｿ;
::::{::::::::::::l::...i:`≧ﾐ斗::ｨ〉::ﾉ::ﾊ:! l!'/=y,/:.:.:.;ﾘﾊ, `/〈/ﾊ==，!,'",ﾆﾒ　 ＞｡ｧ'{f　　　陰湿なことすんなぶーす！！
::i::ヽ::::::i::Vj:〃 (),`｀ｿ<ｿ:::/､j'　/`l!/ｲ:.:.ノﾘヽ!　' "'/ﾉ_// ﾞ､,{ﾍﾐヽ　ﾞ´ <, ｿ
:::､:::ﾄ､:::､::＼　ｰ"　　'´ｲ::{／i>ﾐ彡ﾍｲ'´|､ .! |　 　,ｲ`ｰ ′ﾉｲ`iﾍ　､/{=ﾃﾌ}　　お前ら性格悪すぎるぞ！！！
ヽ:::人ﾞ)`｀ﾞ‐ `　/=＝ｨ ﾉヽﾉ} ＼　}　j;;;;;ヽヽﾉ-　_ノ;;`i´￣｀ヽ＾　ｰ､ﾞ_`三'ﾉ
／ｿ､::}ﾞﾍ　　　/　ヾ;//イ¨〉ﾍ　 ヽ!､ﾉ;;;;;;／　　イノ;;;;;}　　　 `ｰ`-―-'､＞―‐--　謝れ！シャルちゃんにあやまれ！！
{　　 ヾ､　｀＞ ゞﾆ彡'｀ヽ:.:i;;;;|　＜i_ `／　　　/;;;;;;;;;;;;;ｉ　　　／ヽ　　/´
l　　　　 ＼　　／´ヽ.　　ﾞ.:|;;;|　「....」'´　　　 /;／７┐;}_,ゝ､　　　　´　　　　　　,. -
＞ｲ＾ヽ.__　ヽｲ　　／ヽ. ノﾍ;;|　 /)　　 　 ／rヘi´/ ７､'´￣`llーr―r┬rt‐‐ ´
":. ' .／ "L/`|） 〈__⌒`　〃`ヽ },ﾊ.　　／;;;;〈｀ｰ`ゝ'ノﾉ;';';'Y;';||;';'j:.:.:.|;';ヾiく;';';＼
　 ."　／´_ ） ７' ／　　／´　　｀ヽ.〉／;;;;;;;／`7､＿/;';';';';';'};'||/;{:.:.:ﾉ;';';';ｉ|;'};';'イ
　　　´　/ｰ' r'／ 　 ／　　　　　∠｀ヽ_ ／　. '　／;';';';'／ |;';'||;';'f＝ﾞi;';';'||;'}′|＿
　　　 ノ　　 |'　　／､　　　　　/　 ヽ／ 　　　／ﾍ;';';／　　};';'||;';'|:.:.:.:|;';';||;'}　´
 

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　　　　　　　　 ´　　　 ヽ　　　 ＼　　　　　　 ｀
　　　　　　　´　　　　　 ､ヽ　ヽｰ､＼ヽ　ヽ　　　ヽ
　　　　　　/　　　　　＿ノ ＼　l＼トｰ-＼-　　 ヽヽ
　　　　　 / i　　　 ´ハ |　ヽ ＼ヽV==ミ三 l　　　ト ＼
　　　　／-'l 　 l　　l _∠示 ＼ ＼{ﾊノ//}ヾ!　 　 ! 　ｰ-
　　　 ´　　 ! i　 !　,∧ﾉ/∧　 ＼{　V//ﾘ　'l　　　}
　　 　 　 　 ! l　 ∨ﾍ V//ﾉ　　　　　／／/　　/ }　　　　みんな・・・ありがとう
　　　　 　 　| |　|　　､／／　　＿　　　　ｲ　　∧ ヽ
　　 　 　 　 j ｲ　l　　 lｰ-　＿ ｀　'__ ＜ /　 / | ＼ヽ　　でも、あんまり攻めないであげて
　　　　　　 ﾉ ﾊ　ﾊ　　!　 イrr'ﾚXl∨＼/ ／ヽ !　ﾊ
　　　　　　´　j V　＼　! {:./_￣Y ￣>/／ 　　ハ ﾄヽ　　　ぼ、ボクにも悪い所があったとおもうから・・・
　 　 　 　 　 ﾉ人　　 ＼〈:.〈:.:.:.:Y:.:´:〉:.:〉　ﾊ　l　 V　＼
　　　　　　 ´　　ヽ　ハ /:.:/:.:.:./ハ:.:ヽ:.ヽハ /　/
　　　　　　　　　　ヽ{　ヽヽ_:.:.ノ ll　ゝ:.:.V/　ﾚ
　　　　　　　 　 　 　 　 ∨/〉　 ll 　 〈､∨
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿ll＿＿ ｨ
 

――そしてそのおかげで・・・僕は何もしないでもそういったことの標的になることはなくなっていった
 

傍観した子は味方になり、いじめていた子たちも何もしなくなった
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 へ、‐　 ￣￣￣　 _ ‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -――‐- ､　 　 ／ へ／ヽ/｀ヽ‐ﾍ-／､｀ｰ､｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　 　 ｀ヽ/　/ 　 /　/ 　 |　　　 ´|　　 |　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　 ＿＿　ヽ、　　/　/　　/　/.　　 |　　 l　 |　　 | 　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/´＿＿＿｀ヾ、　|　 |　　 |　 l 　 　 !　|　l　 |　　 | 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　＿_　　 / 　 r'´, 　、 　、､＼ヽ |　 |　　 | __|_　 　 !_ｲ　|　 |　　 | 　 　 !
　　　　 ＿＿ ⌒ヽ,r '´ 　 、 ｀ヽ〈　/´　/__/ ヽ　',‐| ､!ヽ.|　 |　　 ｢Ｎ| | 　 //_!｀ﾒ､/|　　 | 　 　 !　　あそこでああいう子を
　　∠/‐O‐/＜ヽ/二二二| 　 　 V / /´l_| 　 |lＮ_.|　|　 |　 |　l! |/l｡:|ヽ / /|｡::::ヽ、|　　 |　 | 　|
　　Lr''´/￣｀ヽ /l、､ヽ、ヽ＼　|　 ﾄil/Ｖlｲﾟ:|`　l! ｲﾟ:::|〉　 !　 ',　Ｎ! |:::|　'´　 |:::::::ﾉ/ |　　 |　 | 　|　　ハぶったりはねぇ・・・
　 ////|! |_|_| ､ ! Ｎ┬ゝ┬‐ l　! 　!　｀| |ゞ' 　 　 ゞ-' |　 | 　 ﾄ､!　l""丶　 　"""'　 |　　 |　 | 　|
　 !l l´!l ヽ＿ | |lＮ i 　 　　 lV /） ､＼ | l､　' _　　　　/　 | 　 |　|　|ヽ 　 ‐ 　 　 　　|　　 |　 | 　|　　加害者のほうが悪いの丸わかりだし
　　∧l´ _ 　 // |　 ﾄ､｀__ ./　∧ﾄ､ ＼ !､_,＼　　_,.　/___/',. 　|　|　|　i＼　　　 _ 　 /　　/l　ｲ　/
　 ///`ト- '//--＼|　 r‐/／　 ）＞-､| |　| ｌ｀´r|　　 　 !∧　| ∧ｲV 　V｀_T´ 　 /　／l/l/ | /
　 ! l !/´/ //　＿｀',　/　（ ｀　,ｲ 　 　/ / /＞'´/＿ 　.／　ヽ!＞､　 　／::::j　／/／::::ト､
　 !／_イ_〃!'´　　｀|/ ヽ|　｀´　l 　　/ //i´ 　 i´―‐ﾝﾞ 　 　／ 　_,..＜:::::::/／:::::::::＿ノ::::::＼
 

　　　　　 　　　 　 　 　 ‐=‐　　--　.、　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　　　 ＿
　　　　　　　　　　ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:ヽ　　　　　　　　　　　　 　,ｨ:i:i:i:i:i:i:ｉ:iYi:i:i:i:i:ｉ:＞..
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　 　 　 　 　 　/i:i:ｉ;ｉ:ｉ/i:i:i:i:i:i:i;八i:i:ｉ∧:i:ｉ:∧　　　　　 　 　 　 ノi|:ｉ:ｉ|:i:i:ｉY＾ヽi/⌒Yi:ｉ:|i:ｉ:ｉ}i:i:ｉ≧=彡
　　　　　　　　'i:i:ｉ/:i/:i:ｉ:i＞　′ 乂i:i:|ｉ:ｉ|:i:ｉ|　　　　　　ゞ≧i:i:i:ｉ八i:ｉM:从　 '′　从:八;ﾉi:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/
　　　 　 　 　 |:i:/l:ｉ:「 　 　 ,　、　 　｀|ｉ:ｉ|:i:ｉ|　　　　　乂≧i:i:i:i:i:i:∧{　｀＾丶　 　 　'′ミ:i:i:i:i:i:∠.....,　　
　　　 　 　 　 |ｉ:|:i|ｉ:i|二二´　 ｀二二 |ｉ:ｉ|:i:ｉ|　　　　　　 丶i:i:i:i:i彡　ニ=‐　 ﾉ 、‐=ニ´ミ|i:i:i:i:i:ｉ:ｉ／
　　　 　 　 　 |ｉ:|:i|ｉ:i|　　’　 　 　 ’　 |ｉ:ｉ|:i:ｉ|　　　　　ゞ≧=i:i:i:i:i:ｉ:{　 ＝ｯ＝ 　｀＝ｯ＝从i:i:i:ｉ∠
.　　　　　　　 |ｉ:|:ｉ|ｉ:i|!　　　　 ′　　　|ｉ:ｉ|:i:ｉ| 　 　 　 　 `＜:i:ｉ:i:{⌒ 　 　 　 　 　 　 　 ;　 }ｉ:ｉ彡′　（これ以上やったら私たちが悪役だし・・・）
　 　 　 　 　 从|:ｉ|i:圦　　　　　　 　 ,ｉ|ｉ:ｉ|ｉ从　　　　　　　ｰ=ﾆ八 ∧ 　 　 　 ′　　　ﾑィ:i彡
. 　 　 　 　 /i:|:i|:ｉ|i:i|ｉ:iゝ　 ∠ ヽ　,.:i:i:|ｉ:ｉ|:i:ｉ∧　　　　　　　　　ノi:＞:i:、　 , -－　　.ｨi:i:i:ｉゞ
　　　　 　 /i:ｉ:|:i|:ｉ|ｉ∧＞'` 　__ .ィ＾; .､|ｉ:ｉ|:i:i:i:∧　　　　　　　 '⌒ 彡彡≧s。 __ .. 个ｰ…'⌒ヽ
　　　　　 ;i:i:ｉ:ｉ|:＞Vｉ∧: :＼　　 ／: :/i:i/＜i:i:ｉﾊ　　　　　　　　「￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　 　 　 |:i:i:ｉ/: : : :Vi∧ : : 丶" : : /／: : : :ヽｉ:ｉ}　　　　　　　／二>　　　　　　 　 　 　 　 　 / ,二ヽ
.　　　　　乂 ′: :、 ￣ ^: : : : : : : : : : : : : ; : :∨ 　 　 　 　 f　―く　　　　　　　　 　 　 　 　 У --　',
　　　　　　,⊥: : : :∨: : : : : : : : : : : : : : ∨: : : :7　　　　　 /| 　ニ､!　　　　　　　　　　　　 　 {/´二　 !
　　 　 　 /.: : : :. :./: : : : : : : : : : : : : : :. :.∨: : : ヽ　　 　 /.ﾉ　　ﾉｿ　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　{
 

――それどころか男の子と仲が良いボクに対して、仲よくしようって言って来る女の子もいっぱい出てきた
 

　　 　 　 　 　 ,　＜´￣￣｀＞ ､
　　　　　　 ／ 　　　／ ／　　　 ＼
　 　 　 　 /　　 　 /_／-- ､ ／　　 ヽ
　 ,　-‐= '　　　　/ ィ＝气､/　　　　l　ヽ
／ 　. . .／ 　　 /　 /ｆし:j　 ＼　 _ / 　 |　　しゃ、シャルさん！是非おともだちに！
. .. . . ../　　　　/　　{ヒン　　　 ヽ.∧　| |
. . . . . {. .　　　 {　　　,　　　　,ィ气ヽ、//　　（この子と友達ならステータス・・・！
./. . . 人. .　　　ヽ. 　 ＼ 　 ' ｛ﾋｿﾉVﾍ/
｛. ／／＾＼.r‐ 　 }　　 　 ｰ　, , /| ￣　　　　男子も味方になってくれるしいいことづくめ・・・！）
_V /　　／⌒ヽ_ ﾉ_　　　　　_,ノ　|
/ /　　 |　 ⌒_}J,∠、￣￣ ⌒ヽ/
_/ 　 　 〉 　 イ /｜ )く. .　 　　ﾉ
_,＞ ''"´　　ノ　＿／ l |｀¨７"´
　　　 　 ／/ 　 ! /　//_／
__,,.　　'´　/ 　　|/　//
　　　　　｜　　 |｀Y/
 

　　　　　　　 　 |｀　､ ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　i!　　＼ 丶、　　_　　 -　 　 _　　　　,　　´ ＞' 7
　　　　　　 　 　 V　　　ヽ 　 >´　　　　　　　 ｀　 ､´ 　 ／ 　 /
　　　　　　　　 　 V　　 　 〉'　　　 <　　　　　 　 　 ＼' 　 　 /
　　　　　　　 　 　 ヽ.　　/　　　　　 ＼　　 　 　 　 　 ﾍ　　 ′
　　　 　 　 　 　 　 ∧　,′　i　 //'! i＼.＼　､　　　　　ﾊ　,′　うんいいよー
　　　　 　 　 　 　 ,'　 ヽ　　 　//　| i!　｀i ､＼ヽ 　 　 　 i ′
　　　　　 　 　 　 , ｨ 　 !　　|.// "´ｉl V　|　＼ヽ‐-　　　 |　　（えへへ・・・ママが言ってたとおりだね
　　 　 　 　 　 　 i/| 　 |　､ |V　　　|　V | 　 __ヽV　　 i　|
　　　 　 　 　 　 　 |　　i!　ﾍ|! ,ｒ=＝ 　 ヽ　 ≠=ﾐ∨ / l　!　　女の子と直接仲良くならなくても男の子と仲良くしてたら
　　　 　 　 　 　 　 |　　 V　 ﾄ､/// 　 　 　 ﾍﾍﾍ/／　!ﾍ|
　　　　, 　 -─ ─ | ,i　　V　|i､｀　 （￣￣ ﾌ 　 ´/ 　 i|　　　　全部うまくいくって・・・）
　　 ／　　 　 　 　 |/|　　 V､ﾍ ＞ ._｀ ｰ　 _　 イ !　 /|
　 /　　　　 　 　 ､ '　!　 　 ヽﾄ､::::/　｀',7　 〉:::::〉 l　/ i|、
　 !　 　 　 -──＝ |　 　 　 V::∧　　i!　/:::::/　| /　 l　丶　 ＿_
　 l　　　　　　　　 　 |　　　　　V::∧　 i! /:::::/!　l/　 i |　　　　　　／
　　、　　　　　　　　 |∧　　　　lV::∧　| '::::::,' |　　 i､.ﾄ|　　_　＞'"
　　 ヽ　　　　　　 　 '　 Vlヽ　　〉V::∧ !′::j!｜　从 ヽ ￣
　　　　｀　-　 ＿　　　　　　>-┴ V､::V::::;r'-┴､/､
　　　　　　　　　　 ￣　　 ┤/::::::::::::ヽ:|:/:::::::::::::ﾍ　|
　　　　　　　　　　　　　　　｀ ｰ-=　::::人::::::::::＞┴'
 

――仲良くなったみんなが僕に優しくしてくれる。困ったことがあっても、みんなが僕に力を貸してくれる
 

僕の”コツ”は絶対で、仲良くなれない人はいない・・・僕はそう思っていた
 

　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　´　　　　　￣　‐- ､
　　　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 ´　　　 ヽ　　　 ＼　　　　　　 ｀
　　　　　　　´　　　　　 ､ヽ　ヽｰ､＼ヽ　ヽ　　　ヽ
　　　　　　/　　　　　＿ノ ＼　l＼トｰ-＼-　　 ヽヽ　　　　
　　　　　 / i　　　 ´ハ |　ヽ ＼ヽV==ミ三 l　　　ト ＼　　あ・・・消しゴム忘れちゃった
　　　　／-'l 　 l　　l _∠示 ＼ ＼{ﾊノ//}ヾ!　 　 ! 　ｰ-
　　　 ´　　 ! i　 !　,∧ﾉ/∧　 ＼{　V//ﾘ　'l　　　}　　　　　
　　 　 　 　 ! l　 ∨ﾍ V//ﾉ　　　　　／／/　　/ }
　　　　 　 　| |　|　　､／／　　＿　　　　ｲ　　∧ ヽ
　　 　 　 　 j ｲ　l　　 lｰ-　＿ ｀　'__ ＜ /　 / | ＼ヽ
　　　　　　 ﾉ ﾊ　ﾊ　　!　 イrr'ﾚXl∨＼/ ／ヽ !　ﾊ
　　　　　　´　j V　＼　! {:./_￣Y ￣>/／ 　　ハ ﾄヽ
　 　 　 　 　 ﾉ人　　 ＼〈:.〈:.:.:.:Y:.:´:〉:.:〉　ﾊ　l　 V　＼
　　　　　　 ´　　ヽ　ハ /:.:/:.:.:./ハ:.:ヽ:.ヽハ /　/
　　　　　　　　　　ヽ{　ヽヽ_:.:.ノ ll　ゝ:.:.V/　ﾚ
　　　　　　　 　 　 　 　 ∨/〉　 ll 　 〈､∨
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿ll＿＿ ｨ
 

　 ／.:::::::::::::::::::::::::::::::､::::､::､.´／／´　ヾﾐ､＿: : : : : : : :｀:ヽ
／....../.........,............,'......ヽ...ヽ:.ﾞ､,".:´ ／l!i:., ,ィ |: : : : : : : : : i:}
/....../..........,'.........,ｲ...........ヾ.....､.∨,/_､'´ﾞ"}:.:.:! l:＿_,厶二二ﾆー､-―-､-､
::::::/:::::::::::;:::::::::/:::::::::::::i::::}:::::i'ヽ!/ /7=,-ﾞ，:l lゞ:.,'ﾊﾄ「_`ｲ;ｨ:i:i二＞三ﾐｨﾄ､>､
:::::;:::::::::::i:;::､i:://i:'|:;､::::j::::i::､:l/{i'￣´_ 〉y′ｉ.|`r'´/ﾆ┐ﾞ'〉r'ﾊﾆ=-ﾐﾞ,.-､_､j,ｿ;
::::{::::::::::::l::...i:`≧ﾐ斗::ｨ〉::ﾉ::ﾊ:! l!'/=y,/:.:.:.;ﾘﾊ, `/〈/ﾊ==，!,'",ﾆﾒ　 ＞｡ｧ'{f　　　シャルちゃん！俺の貸すよ！
::i::ヽ::::::i::Vj:〃 (),`｀ｿ<ｿ:::/､j'　/`l!/ｲ:.:.ノﾘヽ!　' "'/ﾉ_// ﾞ､,{ﾍﾐヽ　ﾞ´ <, ｿ
:::､:::ﾄ､:::､::＼　ｰ"　　'´ｲ::{／i>ﾐ彡ﾍｲ'´|､ .! |　 　,ｲ`ｰ ′ﾉｲ`iﾍ　､/{=ﾃﾌ}　　いや、僕のをどうぞ！
ヽ:::人ﾞ)`｀ﾞ‐ `　/=＝ｨ ﾉヽﾉ} ＼　}　j;;;;;ヽヽﾉ-　_ノ;;`i´￣｀ヽ＾　ｰ､ﾞ_`三'ﾉ
／ｿ､::}ﾞﾍ　　　/　ヾ;//イ¨〉ﾍ　 ヽ!､ﾉ;;;;;;／　　イノ;;;;;}　　　 `ｰ`-―-'､＞―‐--　俺二つもってるから１個あげるよ！
{　　 ヾ､　｀＞ ゞﾆ彡'｀ヽ:.:i;;;;|　＜i_ `／　　　/;;;;;;;;;;;;;ｉ　　　／ヽ　　/´
l　　　　 ＼　　／´ヽ.　　ﾞ.:|;;;|　「....」'´　　　 /;／７┐;}_,ゝ､　　　　´　　　　　　,. -
＞ｲ＾ヽ.__　ヽｲ　　／ヽ. ノﾍ;;|　 /)　　 　 ／rヘi´/ ７､'´￣`llーr―r┬rt‐‐ ´
":. ' .／ "L/`|） 〈__⌒`　〃`ヽ },ﾊ.　　／;;;;〈｀ｰ`ゝ'ノﾉ;';';'Y;';||;';'j:.:.:.|;';ヾiく;';';＼
　 ."　／´_ ） ７' ／　　／´　　｀ヽ.〉／;;;;;;;／`7､＿/;';';';';';'};'||/;{:.:.:ﾉ;';';';ｉ|;'};';'イ
　　　´　/ｰ' r'／ 　 ／　　　　　∠｀ヽ_ ／　. '　／;';';';'／ |;';'||;';'f＝ﾞi;';';'||;'}′|＿
　　　 ノ　　 |'　　／､　　　　　/　 ヽ／ 　　　／ﾍ;';';／　　};';'||;';'|:.:.:.:|;';';||;'}　´
 

――だけどある日、やってきた転入生に・・・
 

.　　 |　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|　 　 ＿＿
　 　 ＼　　　 　 /￣￣⌒/⌒　　 /
.　　　 （　　　 ._/　　　　 /　　　 _/
　　　　 ＼　,(_ ）　　 　 /　　　（ _)
　　　　　　　/＿＿＿./,＿＿ /
 

　　　　　　,　 -―――-　 、
　　　　／ ＿＿　　　　　 　＼
　 　／　　＼　 ｀　　　　 　 　 ＼
　 /　　 　 　 ＼　　 ヽ､＿＿_ 　 ヽ
　,　 　 　 |.　 　 ＼ミ ー―‐ '　　　'.
　|　　　　」.斗 　ヽ　― ミ|　　　|　 |　　　あ、その本好きなんだ
　|　| ｜　| ,へ 　 |＼ |ヽ |　　 ｜　､
　|　|　乂ﾉ´ 　 ＼i　 ｀　　ｋ　　､　　＼　　僕も読んだけど面白いよねぇ～
. /.∧　 i,=＝=　　 　=＝=、ﾚ 　/ ミΓ
/ノﾍ ＼}////　　　　////ノ　./ノ Ν
　　 | 　 ヽ､. ＿_冖＿_ .ィ/　//　ﾉ
　　 |∧.　Ν.ィ´}X /ミゝ/_ノ　,∠.
　　 　 ヽγ{{ У咒／｛ ﾍ=＜.＿_.＞
　　　　　｛Zノ}：. 　 ：|. V ヽ 　 ＼
 

――その自信は木っ端みじんに打ち砕かれた
 

　　　　　　＿＿＿_
　　　　 ／ ノ　　ヽ_＼
　　　／　 ●　　　● ＼　　　いや全然。前の学校の友達に押し付けられたけど
　　　|　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|
　　　ヽ　　　　　Lﾉ　　ィ’　　　何回よんでも面白いとは思えん
　ｃ～､ﾉ　　　　　　　 γｰっ
　　乂　　ﾉ　　　　　 i､_ノ’　　趣味があわないお
　　　転入生：やる夫
 

　　　　　　　　　　 　,　‐ ¨￣￣ ｀　.
　　　　　 　 　 　 ／　　〈{　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 ,.ｲ/, ﾄ､＼≧=-ヽﾊ 　.､ ＼
　　　　　 　 　 .l|　|{／＼{､(　＼ﾘ| ｌ　|　ﾊ{
　　 　 　 　 　 八小ｌ○　　＼○ 从　|、|　　　「」
　 　 　 　 　 　 }ﾙ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃　|.八
　 　 　 　 /⌒ヽヾ{lﾍ　　 ゝ._）　 /ｲ /⌒}＼
　　　　　　＼ /:::::/＼＞,､ __,　イァ/　 /〉
.　　　　　　　〈:::::/＼___ヽ::::|::::/::;{ﾍ､__〈_〉
　　　　　　　　`¨＼　　<::::::∨::::>ヾ:::彡'〉
 

　その子は僕が何度褒めても・・・その子は僕の言葉を歯牙にもかけなかった
 

　　　 　 　 　 . : : : :￣￣￣: : : : 、　 γ⌒ヽ
　　　　 　 ／―‐ : : : : : : : ＼: : : ＼ <.＿＿}
　　　　　. : : : : : : : : : : : : :＼ ヽ: : : :|＝＝＝|
.γ⌒ヽ/: : : :ヽ : : : : ＼ : ＿:ヽ: : : :/⌒⌒⌒ﾍ
. {　　　' : :ｌ : : : ＼ミ :＿:＞＼｀: : V::::::::::::::::::::::}
　ヽ 彡| : :| : : ィ^＼: : : : :ﾆ＼:＼: {:::::::::::::::::::::/
　　Ｙ<ﾉﾉ :| : | :|　 ﾆヽ＼:|γ⌒ヽ} }::::::::::::::::::/　　やる夫君！このゲーム好きだよね？
　　/::::::::|: : : : :|γ⌒　　　　　:::::ﾉｲ:::::::::::::::/
　　＼:::::乂:＼:ﾍ :::::　　. -― ､　 }:}:::::::::::::/､　　　僕も好きだからよかったら・・・　　　
　　　 ＼::::::|: : :|ﾐ、 　 {　　 　 } .ﾉﾉ::::::::::::' } 〉
　　　 　 ヽ::|: : :|从>､._ ､ ＿ ノｨｲｌ:|:::::::::::{/:へ
　　　　 　 .ﾉ人:|::::::::::::ミ二!:二彡从::::::::::ヤ＜
　　　　　　　　＼::::::::／ ￣{￣　　　ヽ､:_:∧: :}
　　 　 　 　 　 　 ヽ/　　 　 {　　　　　　 　 ∨
　　　 　 　 　 　 　 | 　 　 　 {　　　　　　　　 ＼
 

　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　 ／ ─　 ─＼
　　 　 ／　　 ●　　● ＼
　　 　 |　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|　　また今度だおー
　　　　＼ 　 　 　 　 　 ／
　 　 ir⌒/ヾi 　　 　 　|i＼　　（にわか乙。本気で好きでもないのい
　 　 ||~（__丿|　　　　 ├‐'
　 　 ||_|_|__|/　　、　　/　ﾃﾌ　　好きっていわれても・・・なぁ・・・）
　　 　 　 　 ＼＿_〉／　ﾃﾌ
　　 　 　 　 　 Ｌノ
 

――本当に歯牙にもかけず・・・僕が何をいっても知らん顔・・・周りの男の子たちはみんなはその子に怒っていた。
 

　　　　　_＿_,,,,,＿_
　 　〃/ /　/　　＼ヽ　なんだよあの転校生お高くとまりやがって！
　　≪|__|　　( ・ ∠　|
　　　（d u　　⊂⊃　|)　　　＿,,,,,___
　　　__|　　: : : : : :　ヽ.,,∠,,,--(__)-ヽ、
　 ,,-＼ヽ└＜＞-'丿=|　/／- 、 -ヽi　　シャルちゃん！あんなやつ放っておいて
　/　　 ＼￣￣/￣i　　|__|　|　 ・|・　| |
　|／(⌒ヽ／⌒)____|.　 （d　 ｀-　o-´ |　　僕らと帰りましょう！あいつは今度僕らで〆ておきますから！
　 ﾞ|＼,￣ .／￣ .ノ　　　ヽ、　　 ３　ノ , つ
　 .|　　￣　　￣ |　　　　 /ﾞ＼￣/ヽ　/⊃）
 

　　　　　　,　＜　￣￣￣　 ＞､
　　　　／　＜＿___　　　　　　　 ＼
　　　/　　　 ＼　　　　　　　　　　　 ヽ
　　/　　　　　　＼　　､_　＼_　　　　　'
　 .'　　　　/ ヽ　　 ＼　ヽ───‐　　 '
　.'　　　　ﾊ__.ﾊ　　　　─‐=､､　　　l　　|
　|　　　|ィ"l .{. ヽ.　 |ヽ___ヽ　｀　　　l　　ヽ
　|　 i　.| i,,ｨ=ミ､ ＼ ', ィ==ミ､!　　　.|　 |＼_
　|　 ',　|ｨ"〈ﾓl:|　　ヽ､　{ﾓl:ﾉ〉 i　 ﾊﾍ　.!
　| ﾊ ',. ﾊ ., ,"´　　　　　｀`, ,l /　.} ノヽﾍ　　　・・・・・・・転校してきたばかりで
　/　l .ﾘ .{　　　　 --､　　 　 /　 /　　 |
　　　| ﾊ　` =---｀-´--＜´.}　./　　／　　　　慣れてないんだし、ひどいことしないであげてね
　　　ﾘ .|　|　／|｀）∧/ ＜ﾊ/ /__／::＼_
　　　　 ﾍ |/ﾍ ﾍｲ 化 ／〈/／"`ヽ--'"´　　
　　　　　　ヽイ {：　　： }　|　ﾍ　　 ＼
　　　　　 　　//　　　　}　,|__,,,.>..　.|　ヽ
　　　　　　 /ﾐヽﾆ==ﾆﾆィＹﾍ__,,,〉 . |
　 　 　 　 〈　〉：　　　 ：〈=''　ﾍﾐ ﾊﾉ
　　　　　.　 `＜＿＿＿,,＞'"| ./
　　　　　　　　 |　 |　 |　 | 　 レ
.　.　.　 　 　 　 |　.|　 |　.|
　　　　　　　　 ヾ='　　=ｨ
 

――それでも僕が何もしちゃだめだと言うとみんな、僕の寛大さを口々に褒めた。だけど・・・
 

　　　　　　　　 　 　 　 .　-―-　.　　　　　さすがシャルさん！
　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　//　　　　　　　　 ',　　　　　あんなやつにも優しさかけることを
　　　　　 　 　 　 | { ＿＿＿＿＿ 　|　　　　　　　　平然とやってのけるッ！
　　　　　 　 (⌒ヽ7´　　　　　　　 ｀`ヒﾆ¨ヽ
　　　　　　　 ヽ､..二二二二二二二. -r‐''′　　　　　そこにシビれる！
　　　　　　　　/´ 〉'"＞､､,,.ィ二¨'　{.　 ヽ　 　　 ＿　＿　　　　　　あこがれるｩ！
　　　　　　 　 `r､|　ﾞ._(9,)Ｙ´_(9_l′ )　 （　 , -'′　｀¨¨´￣｀ヽ、
　　　　　　　　 {（,|　`'''７､,. ､ ⌒　　|/ﾆＹ　{　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 　 　 ヾ|　　　^'^ ′-､　,ﾉr')リ　 ,ゝ､ｰ｀――-'- ∠,_　 ﾉ
　　　　　　　　 　 | 　 ｢匸匸匚|　'"|ィ'（　（,ﾉ,r'ﾞへ.￣￣,二ﾆ､ﾞ}了
　　　　, ヘｰ‐- ､ l 　｜ /＾''⌒|　　| |　,ゝ )､,>（_9,`!i!}i!ｨ_9,）　|人
　 -‐ノ .ヘー‐-ｨ ヽ 　!‐}_＿,..ﾉ　 ｜| /-‐ヽ| 　 -イ,__,.>‐　　ﾊ　}
　''"/／ヽｰ､ 　ﾉヽ∧　`ｰ一'´　／　|′　丿!　　, -===- ､　　}くｰ- ..._
　 /／＾＼ 　ヾ-､ :| ﾊ 　￣　／　ﾉ　|.　　{ {ﾊ. 　Ｖ'二'二ソ　 ﾉ| |　　　 ｀ヽ
,ノ 　 ヽ,_　ヽノヽ_)ﾉ:l　'ｰｰ＜.　　/ 　|.　　ヽヽヽ._ ｀二¨´　／ノ ﾉ
/　 　 <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ :::ヽ 　＼　｀丶､ 　|、 　　＼＼'ｰ--‐''"／／
＼＿＿_,／|　 !　　::::::l、　　＼　　＼| ＼　　　＼ヽ 　　/ ノ
 

――僕は、その子・・・やる夫のことをこれっぽちも許してなんかいなかった
 

　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,..　-―‐　　―‐-　..,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　'´　　　　　　　　　　　 　 ｀　、
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.イr―‐ 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ 　 ヽ、　　　 　 　 　 　 ヽ.　　　 ヽ.　　∨
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.'　　 　 　 ヽ.　 ヽ　　 、　　 　 '.,　　 　 '.,.　 ∨　　　　そ、そんな・・・僕は優しくなんてないよぉ・・・当たり前のことをしてるだけだよ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,.'　/　　　　　　＼　ヾ ..,_｀　 ..,_ 　 '.　 　 　 '.　　',
　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ　.,'　　　 ! ,i　、　 ｀　､ヽ　￣、¨¨　.i　　　　 i　　 '.
　　　　　　　　　　　　 _ ノ .i　 ,　　　 ,i. !ヽ ヽ　　　.! ､｀ 、 ヽ　　 l　　　　 ! 　 ! '.　　　（僕と仲良くなってくれないなんて・・・ぜーったい
　　　　　　　　　　　´　　　.　 .!　i.　 ,'.l ! ,人ヾ､ｰ'ヾi-ﾑ.,_＼ ﾏ 、 !.　　 　 l. 　 !. '､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 !　 l　i!　 i. イニﾆヾ､ﾑ.　iニニ｀¨ヾ、ヽ!　　 　 .!. 　 !ヽ　、　　許さないから・・・どんな手を使ってでも
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l.　 l. i.i　 !　　ニニニニヽﾆγ⌒ヽ　　.l.　　　　l、　 l　　 ｀
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l 　 '..! ',. l γ⌒ヽニニニニ{、 　 ﾉ　　i　　　 ! ﾄ.}　 .!　　　　　仲良くなって・・・そして最後は僕がその手を
　　　　　　　 　 　 　 　 　 !　　 !. ﾑ! {、 　 ﾉニニニニニ¨´　　 .,' 　 　 i. l/　　!
　　　　　　　 　 　 　 　 　 l.　　　 ヾ　 ｀¨´ ￣￣　　　　　　　　/ /　　 i!｜　　l　　　　　振り払うから・・・）
　　　　　　　 　 　 　 　 　 l i　　 ヽ.ﾑ　　　　　r‐ ､-､_,. イ 　 ./ ｲ　　 ∧ !　　 l
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i i! 　 .! .i ヾ、　　r'´　　 ヽ! ゝ'　.／´ィ　　 ,' i ヽ　　.!
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l∧　　'. ',　ヽ、 〈　 　_,.z=ﾑ-‐=ﾆ´‐_,' /　,'　!　　.!　l
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　ﾍ　　'. '.　　 ｀ヾ,.イ=‐'' ¨.ﾑ-‐=ニ7,.'! ./i. ,' ./　!i　!
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　 ヾ、i !　 ,{!'´,..ｨ=´ﾏ::::ヾ ､::/´:/i´:::i!.!/!　.!.! .l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ　　Уﾉイ::∨:::::::ﾊ　ﾏ:::::!､i!::::::::::!:::/!'/i!　i. i　!
 

　　その日から・・・僕は今まで通り過ごしながら空いた時間は全部
 

やる夫の観察に費やした。本当に好きなのは何で、嫌いなのは何か
 

――例えば、それはスポーツだったり・・・
 

. i.⌒.ｉ
. |　　|
　|　 |
　|　 |.　＿＿＿
　.|　|／― 　―＼
　.|　| 　●　　　●＼
　 | :|⊂⊃　(_,､_,) ⊂|　　２２６事件にしてやるお！
..　| |ヽ　　　　 　　ィ’
　 .||　i´i　　 , '⌒ヽ
　（）Pニ― '　 　 /|
　（￣,＿＿＿_／　|
　 (_)　　, -―　　　|
　　　　（　　＿＿ノ
　　　　　＼　 ヽ |
　　　　　（＿_ノ　|
　　　　　　（＿_ノ
 

　　　　 　 　 　 　 　 ,　 -―――-　 、
　 　 　 　 .　　 　 ／　　　　　 　 　 　 ＼
　　 　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　　 　 　 　 ,　 　 　　　 　 　 　 　 　 　 　　 　ゝ　　　　（野球は本当に好き・・・っと
　　 　 　 　 |　|　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　ヽ
.　 　 　 　 /|　|　|　　　　　　　　　　　　　 　 |　ﾄ　　　　鷹党なのかな？）
　　 　 　 　 |∠ノ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 ＼
　 　 　 　 . /.∧. 　 　 　 　 　 　 i　　　ヽ　　|　Γ⌒ヽ
　 　 　 　 /ノﾍ ＼. 　 i 　 　 ｉ 　 |.　　 　 ＼ﾘヘ}
　　 　 　 　 　 | 　|. 　 |.　 　 | 　 | |　 }　　 八
　　 　 　 　 　 |∧.＼　＼.ヽ..|_＿}ﾉ／　 ∠
　 　 　 　 .　 　 　 ＜二二＞{____}＜二二＞
　　　　　　　 　 　 　 　 ﾊ}　/　}i　＼}∧
 

――食べ物の好みだったり・・・とにかくやる夫の情報はなんでも集めた
 

　　　　　＿＿＿_
　　　 ／―　　 ―＼
　　／　 ●　　 ●　 ＼　焼きプリンうめーお・・・
　　|⊂⊃　(_,､_（　⊂⊃|
　　＼　｡O　(_)　 ヽ　／　おかず外れだったからうれしいお
　 　 　 　 　 ||
　　 　 　 γ⌒)
　　　　　　 ／
 

　　　　 　 ,　 -―――-　 、
.　　 　 ／＿＿　　　　　 　 ＼
　　 ／　　＼　 ｀　　　　　　　 ＼
　 /　　 　 　 ＼　　 ヽ､＿＿_ 　 ヽ
　,　 　 　 |.　 　 ＼ミ ー―‐ '　　　'
　|.　　　　|. 　 　ヽ　　　ミ|　　　|　 |
　|　| ｜　|_ へ.　 |＼_|ヽ |　　 ｜　､　　　（プリン・・・というか甘いものが好きでレバーとか
　|　|　乂.'⌒　 ＼|　 ⌒　ｋ　　　 ､　 ＼
. /.∧　.{{ ●　　 　 　●　}} ./　/ ミΓ　　そういうのがダメっと・・・）
/ノﾍ ＼} ''　　　　　　　''/ノ　./ノ Ν
　　 | 　 ヽ､. ＿_冖＿_ .ィ/　//　ﾉ
　　 |∧.　Ν.ィ´}X /ミゝ/_ノ　,∠.
　　 　 ヽγ{{ У咒／｛ ﾍ=＜.＿_.＞
 

――そんな日々が続いて・・・中学生にあがったころ。
 

僕とやる夫は普通に話す程度の仲にはなっていたんだけど・・・
 

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（＜） 　＼
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　お、シャル！おはようだお
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　／_∩　 　ー‐　　　　＼
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　 　|　　　　　　　　　 |/　 ／
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ´　　　　 　　　.
　　　　　　　　　　　　　　.　 ´　　 {　　　　　　　　　　｀　.
　　　　　　　　　 　 　 ／　　／　八　　　　　　　　 ＼ 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 .　　　.／　 　 　 ＼ 　 ＼　　　　　ヽ　　 .
　　　　　　　　　　/　 　./　 　 　 l|　　 ＼ 　 ＼　 　 　 ‘.　 ∧
　　　 　 　 　 　 〃　　/　 / 　 i　|　　　　＼　　＼.　　 　∨ /'.
　　　　　　　　 / ′　　 　.′/ |　l　 　 　 　}≧=- ＼　 　 ∨　.
　　　　　　 　./ .′　　　　|　ハ{ﾊ|∨　　 　.|l､　 　 }　 　 　 | 　 |
　　　　　　　　　|/　　 　.斗/⌒}　!. ∨　 　 |lハ 　 l|　　 　.人　 !
　　 　 　 　 　 .ｲl| 　　　|八{　　　 　 ∨ 　 八　＼ l| 　 　 .!　 ! .|
　　　　　 　／ .从 　 　 | ! l|　 　 　 　 ヽ /　　 　 ヾ 　 　 .|　 |　!　　　　あ、おはようやる夫君
　　　 　 　 　 ./　{　　　lﾄ{ ィ≠ミｘ　　 　 )　 ＿　　 | 　 　 |　 |从
　　　　　　 　 }　人　　 l|ﾊ　::::::::: 　　,　 　 ´￣ ㍉ .ﾘl|　　 |　 |.ト{
　　　 　 　 　 j / .|　 　.l|圦　　 　 ＿ 　 _　::::::::::　 从|　　 |　 ﾄ{　＼
　　　 　 　 　 /　 乂　 从　 . 　 　′ : :｀Y　　 　 ｲ 　| 　 .八/
　　　　　　　　　 ＿_∨ {　＼{l＼ 乂 : : ノ　 　イ　j / |　 /イ
　　　　　　　´-=ミ: : :}Ｖ|＼　ヽ,ｒ}＞　_　､＜ 　 ／ ＿| ./_ノ
　　　　　　　. -―‐-＜ヽ　.＞´ ヽ_　 人 ＼ヽ＞: ´: : |/＞
　　　　　　 ハ　＿＿＿_ /:{　　 .>、＼　＼ ＼ーｒ　´.!￣／ヽ
　　　 　 　 |　 Y￣￣￣/::::|　／　ｨ＼ ｀ ＜ノ. ＼!====/､ 　 !
　　　 　 　 : 　 |＼　　 '::へイ　-_―_‐＞ーｧ　 　.＞::´＼ﾊ　 |
　 　 　 　 ,′　|　 }'／:::::::::::＼　ヽ.　__　　＿_ ／:::::::::::::::::ヽ　.|
　　 　 　 .′　 | .／ヽ:::::::::::::::∧　二二￣ ノ/:::::::::::::::::／ヽﾊ .!＿_ノ
　　 　 　 | 　　〃　 　∨::::::::/::∧>､　＿＿_′:::::::::::::/　　 　' |￣｀ヽ
　　 　 　 | 　 /,′　　∧::::::::::/::∧lﾘ　　Vハ:::::::::::::::/　　　　 |ﾊ 　 　 ＼
　　 　 　 |　/ ,′ 　 /　∨:::::::::/:::}′　　Ｖ〈:::::::::::::,′　　 　 .l ﾘ　　　　　.
　　 　 　 |./　′ 　/　　 |:::::::，＜′　 　 l|/＼:::::::′　 　 　 .|/==ミ､ 　　.!
　　　　　/　　}　／ 　 　 ｌ／///　　　　　l|///＞' ､　　　 　 .|　　　　＼　|
　　　　　{　 ./´　　 　 .〃　⌒´　　. ィ､　 ﾚ´　 　 /}ヽ 　 　 ∧　　　 　 .Ｙ!
　　 　 　 }／　　　　 　 ﾊ　　 -=≦　　 ＞-　 　 /.ﾘ　　 　 /　|、　　　　 ﾘ
　　　 　 /　 　 　 　 　 { {　　　　　　　　　　 　 ./Y　　　　　　 |∧　　　 /
　　　　.〈　　　　　　 　 叭　 　 　 　 　 　 　 　 ′!　　 　 '.　　∨ﾊ　 ／
 

――僕の観察はもちろん続いていて、このころになると・・・
 

　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　＼
　　　　　　　　 　 　 　 ' 　 /　　　/　　　　　　　　　　　　＼　　　＼
　　　　　　　　　　　 /　　/　　　/　 /　∧　 　 　 　 　 　 |:::ヽ　　　　，
　　　　　　　　　　　'　　　　　　.:　 /　/　 ':,　　　　　　　　|　 ::':,　　　 ′
　　　　　　　　　　 ｉ　　 i　　　 ｉ::::/l.斗 ''"￣＼　　　　　-ｲ─-ミ 　 ＼ :,
　　　　　　　　　　 |　　 | 　 ｌ　|／ |　|　　　 　 ＼　 　 //　|　|　|＼　 |＼,
　　　　　　　　　　 |　　 | 　 |　|/ 八x＝＝ミ　　　': 　/ｘ=ミ|　}　|　　　ｉ　 ）
　　　　　　　　　　 |　| 　 　 |　| イV_ﾉ::::｝ 　｀　 　 } /_ﾉ::::ﾊ| /　　ji　　i　　　（今日のやる夫君は機嫌がいいね
　　　　　　　　　　 |　|　|　　{ 八 { 乂:::::ﾘ　　　 　 ﾉ' 乂::ｿ ﾉ' i 　 八　 :,
.　　　　　 　 　 　 ﾉノ|　|　 人::. ':,　　　　　　　　　　　　　　 /!　/;　 ＼:,　　　　給食が好物の卵料理にデザート付きだからだね
　　　　　　　　 ／　 八ﾉイ 　 ＼::＼ ' ' '　 　 　 　 , 　 ' ' ' ,'::| /　!::　 } ＼
　　　　　　　　　　　／| ,八　　 :::{⌒ヽ　　　　 ＿_ 　　 　 /::ﾉ':::　|: 　,’　　　　　
　　　　　　　　　　　　 | {　:＼　:::::ﾄ､　　　　 丶　ノ　 　 .ｲ:::|::::::　:|　 ′
　　　　　　　　　　　　 |/＼__::ヽ :::∨　､　　　　　　　／ノ}:/|::::: .:::| /
　　　　　　　　 　 　 .斗──ﾍ__＼:∨　 ＞　.__ ..ィ::／ ノ'　|::: .:/ﾉ'
　　　　 　 　 　 ＜///////// /　 ヽ; ＼　　 ├＜＿＿＿,:::::;″
　　　 　 　 　 　 　 ＼//斗-‐久　 　 ＼. `ｰr┴‐ﾉi:i＼─/／ ニ=x
　　　　　　　　　　　／　　_／i:i:i:i＼　　　　　У介ﾍｉ:ｉ:ｉ:iV"　　　　i∧
　　　　　　　　　　/,， ＜　＼i:i:i:i:i:i:i＞　.,＿/ /l |＼＼ｉ∧　　　　　!∧
　　　　　　　　　／　　 ／　　∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ / |l |＼j_jﾉi:i:ｉ＼　　　| i ∧
　　　　 　 　 ／　　 ／ 　　　　∨i:i:i:i:i:i;i:ィ廴辷ノ:i:i:ｉ| |i:i:i:i:i:i:i＼　 |　ｉ ∧
　　　　　　　{￣ 　/ 　　　　　　 ∨:ｉ／　ﾉi:i:i:i:i:i| |:i:i:i| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}Ｖ　　ｉ ∧
　　　　　　 ∧　　｛ ＼　　　　　　∨　 /ｉ:ｉ:i:i:i:ｉ:_| |:i:i:i| |:i:i:i:i;＞-┴-ミ　 i ∧
　　　　　／ ∧ 　 |　　＼　　　　　　　´￣￣／| l.￣| |￣　　 　 　 　 ＼ｉ ∧
 

――やる夫君のことで、僕がわからないことはほとんどなくなっていた
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　- ‐━━━‐ -　.
　　　　　　　　　　　 　 　 　 .　´　　　　　　　　　　　 ｀ 。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 ／.〈　　＼　　　　　　 ＼　 　 　 ヽ　 ，
　　　　　　　　　　 　 /　　 ＼. ＼＼　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　 　 　 ,′ 　　　＼　≧=- .ｨ=-|-=ミﾊ　　 　 |　　‘，
　　　　　　 　 　 　 ,′ .|　　lﾄ､　＞ ，_＼{＼{＼ 　 }　　　 |　　.ハ
　　　　　　　　　　/ | 　.|　./l|　＼＼　＼ ＼ｨｚミ､ヽ!八 　 |　　l{､{　　　（あ、でも。この感じ、浮かれて午後の分の英語で
　　　　　　　　　./ ｲ　　| | .八.ｨ=zﾐ､＼　＼ うｒﾊ.Y | 　.ヽ .!　 八 ＼
　　　　　　| ヽ.／　l|　|八ﾄ､{〃う沁　　ヾ　{. しソ ﾘ.|　　 |ヾ　 ﾄ､{　　　　あてられるの忘れてるよね。あとで教えてあげないと）
　　　　　　|　.|　 　 | /}　　 ヽ　 ヾ゜'　　　 ＼ ¨´　从 　 .| ﾉ　.|　＼
　　　　　　|　.|　 　 |'　|　　 .ハ　　 　'　　　　　　./|　 　 八　ﾄ{　　　　　
　　　　　　|　.|__ 　 l　_|　　　l{∧ 　 　.ｒ ―　ｧ　/ｲ!　　/　　.八
　　　　 　 j／____ .Ｙ .ハ　./ lﾄ､込 .　 ゝ　　' 　 ／|　 /　 ／
　　　　　ｒ≦＿__ }_! {　 ∨　l{　＼　.≧ ､ 　 .イ　 .| ./{ イ}
　　　　 「 　 ＿　|!､ .! 　 ∨ l!＿　≧=-f≧=≦三l}/}/ｭノ__
　　　　 |　 　 f_ノ　　|.＞-∨{　　　｀}｀´:::::::}::::::::::::::::::::::::::::/ ´ ￣￣￣ ｀　.
　　　 　:，　 / 　 　 八,ｨ≦ヾﾆﾆﾆ.ｲ::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::/ニニニニニﾐ､　|
　　　　 ∧　　 　}　/ {{､　　 　 ／:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::{　　　 　 　 　 }}　!
　　 　 / ∧ 　 ./　{　|| } 　 .／:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::八　　　 　 　 ./||　!
 

――そう・・・僕はずっとずっとやる夫のことを見続けてきた・・・だからやる夫の好み・・・おにぎりの具やおかず
 

それこそ目玉焼きに何をかけるかなんて細かいところにはじまり・・・他にも朝起きるのが苦手な夜型なこと・・・
 

そしてぶっきらぼうにみえて実はすごく優しくていい人なことも・・・全部全部分かっていた。
 

　　　　　　　　　　　　　,..．-‐　 ￣￣￣　 ‐ ._
　　　　　 　 　 　 　.　´　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　 ヽ 　 　 ＼ 　 　 ＼
　　　　　　　　/　　/　　　　　　 　 '.　 ヾ 　＼　　　 ヽ
　 　 　 　 　 / 　 /　　　　/　/:: 　　＼　＼____＞ ヽ　'.
　 　 　 　 　′　.′ 　　 /__/__j__|_　　 ＼ 　' 　 　￤　!
　　　　　　｜　　|　｜ イ| /　　'.　{　　｜-‐‐|-　|　!　 !　　（あ、今日の購買部のおにぎり
　　　　　　｜　　|　从　|,/　　__ V ヽ　 |　 V八　i　|　 !
　　　　　　ﾉ ﾉ　人　 　 | -=≡ミ 　　 ＼ ニ_　 Ⅴ　　ハ　　やる夫の好きな鮭だ
　　　　　 ／ 　 ｜　　ヽ!　　　　　　　　　￣｀ヾ ′／|　|
　　　　　　　|　ノ|　 　　|ゝ 　　　 　 　,　 　 　 /イ/　　ﾉ　　やる夫喜ぶだろうなー・・・）
　　　 　　　イ 　 ' 　 　 |　　　　　　　　 　　　.′/ 　 |′
　 　　　／　i 　 :.:.:. 　　|＼ 　 　｀　一 　 　.ｲ.:.　　　 i
　　　　 　 　|　:.:.:.∧ 　 !____ヽ.＿　 　 　イ:.:.|.::　　 八ゝ
　　　　　　 ﾉ　:.:.:/.:.:ヽ. |:　 　 　 ｀rY´￣ヽ::..:.: 　 /
　　　　 ―──く:._:.:/ﾆ＼二二二Lj二 ミ }:/ 　 /
　　 ´　　　r'´三三三三＞ー＝--jl!-─≦　　/==-､､
　　 |　　　 !三:三:三:／　　　＼　　|!　　 /　イ三三:/:＼
　　 |　　　 !三三三く 　 　 　　 ヽ　|! 　 　　 ＼:三:/三三ヽ
　　 ゝ　 　 ＼三三三＼ 　　　　　ヽ　　　　　　 ヽ 三三三 ＼
 

――そう・・・やる夫のいいところも・・・ダメなところも・・・好みも、何もかも私は全部知っていた・・・だから・・・
 

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　⌒　 　 ⌒　＼　　　　今日からお隣さんかお
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（＜） 　＼
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　よろしくお願いするお
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　／_∩　 　ー‐　　　　＼
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　 　|　　　　　　　　　 |/　 ／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　し'
 

　 |/.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.::／.:.:.:.:.:/<ヽ.:.:i.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　.|i.:.:.:/.:.:.:.:/.::.:.:.:.:.:/.:.:.:.:／.:.:.:／;;//iﾍvwｖ| :|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　|.:.://.:.::.::/.::.:.:.:.:/.:.:.:／:.:.:／;;／///　 　 .|.:|.:.:.:i.:.:.:.:i.:.:.:|
　|:.:| |.:.:.::.:i.:.:.:.:.:::i.:.:.://.:::..／;;;／.//　　 　 |:.:|i.:..:i.:.:.:.:i.:.:.:|
　|:.| .|.:.:.::.:i.:.:.:.:.:i.:.:/ｰ;;／ソ／　// -＝=､_.|:.| |.:.::i.:.:.::i.:.:::|
　.|:| .|.:.:.:.::i.:.:.::.:i.:.:ﾑ;ｒ-y,ﾈ'　　//　-_､,,,,__ .|:;ﾍ|.:..:i.:.:.:i.::..:|
　 ii　|i :i.:.::i.:.:.:.:|ﾔｹiﾃうﾄ`　 ,/'´ 　'´,ｹﾈﾃﾞﾇ;., |.:.:i.:.:/|.::.::|i　　は、はい・・・こ、こちらこそ・・・
　 .` |iﾄ,.:i..:i.:i.:..:|{_|;:::::`}:|　／　　　　　|{::::::f;;ｲｿ:.i.:.ｲ./.:.:.::|i
　　 |i|i.:.::ﾄ,.:iヾ;;:| ｬ:::::,ソ　　　　　　　 .ｾ_:::::ソ/.:.:/.|/.:.:.:.:|.i
　　.|i|i.:.:.:;iヾ;ヽトヽ￣　　　　　, 　　　　.~￣ /イi.:.:|i.:.::.:.:.| .ｉ
　 .|i |:i.:.:.:.:i..:`,ﾐ:ト､　　　　　＿＿　　　　　 ' /V::./.:.:.:.:.:||　i
　 |i .|.:i.:.:.:.:i.:.:.:.:トト`: .､.　　ヽ __丿　　　 , ｒ'´.:::|.:.:/.:.:..:.::||　i
　|i　|:.:i.:.:.::.:.:i.:.:.::i.:|;:;:;:;::`i 　､ __　, .　ｒ'´;:;:i:;:;;:/:/.:.:.:.::.:.:|.:|　ii
. |i　|;:;:;i:;;:;:;:;:;:i;:;:;:i:;|_,／ i　　　　　　 :ト､;;;;i;;;//;:;:;:;:;:;:;:|;:;::|　.ii
.|i　.|;:;:;:ﾄ;:;:;:;:;:;:;:i;:;::i:|　　　　　　　　　　　＼/';: /;:;:;:;:;:;:i;:;:::|　 .ii
|i　.|;:;:;:小;:;:;:;:;:;:;::i;:;::|＿,,...,,_　　　._,,,＿＿:/;::/;:;:;:;:;: /:|;:;:;::|　 .ii
　 ﾉ'´　|:ﾊ;:;:;:;:;:;:;:;:i :|`ヽ,　　　　　　 , ｒ'´/;:/;:;:;:;:;;:/;:/＼;::|　　ii
. /　　 |:| .ヽ,;:;:;:;:;:;:;i:|= =`=､　　 ,ｒ'´　_./;:/;:;:;:;:;;:/;::/　　 ＼　 .ii
/　　　|:|　　ヾ;:;:;:i:;:;::|-＝ﾃ＝Yd ＜´/;:/;:;:;:;:;::/;:;:/ー-　　 ヽ　ii
　　　 |:|　　　ヾ;;;;i;;;;;;| ｒ彡ﾊ:/　ハア//|;:;:;:;:;:/;:;:/　　　　　　 |　ii
 

　　　　　　　　　　　　　 　‐　￣　　 　 ｰ-　､
　　　　　　　　　　　　´_　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　／　＼ ｀　　　　　　　､　　　＼ ヽ
　　　　　　　　 ´　　　i ヽ　　　　　　　 ヽ　　　 ヽ　',
　　　　　　　/ /　　　 ハ＼　＼　＼　　ヽ　　　 ヽ　i
　　　　　　 / /　　　　l　l､　＼　＼ヽ＼_ }　　　　 }　i
　　　　　　/ /　　 l　ハ_Lヽ ､_ﾊ＼ ＼　ヽ}　　　　l　 }
　　　　　　'　l　l　 ‐√_V　ヽ　 l＼　　ヽ＿}　　 　 !　 }　　　・・・・・・
　　　　　　ﾚ１　!　V<圷示,ヽ　　lｰ-ヽ_ヽV｀ヽ　　| 　 }
　 　 　 　 　 !　 !　ハゞ='　　 ＼ l 'ｲ圷示 !　　 　 !　ハ
　 　 　 　 　 j 　l　ト､　　　, 　　　　ゞ=' '/　 /　i　!　iハ
　　　　　　　//　V　lヽ　　'　　　　　　　/ ／　 /ﾍヽ ハ}
　　　　　　 /ハ　 　 ゝ　　　　　　　　ノ イ　　/　 ∨ !　ヽ
　　　　 　 　 　 l　　 ﾊiヽ　｀ `　 　　／/　 ∧　　　 {
　　　　　　　　　ヽ　 ﾊ　i　＞　-､ ´　　/　/´∧　　　{
　　 　 　 　 　 　 ヽ　ハ三/　 　 〉 ／/　/／ /::ヽ　　!
　　　　　　　　　／ ∨‐´:::::ﾊ　 / / ／レ´ イ ヽ::::ヽ　ヽ
　　　　　　　　/ ／::::::::::::::∧.∨　ﾚ. ／ ／::::＼ ＼:::Vハ
　　　　　　　 //::::::::::::／r‐_二）　「　ィ´::::::::::::::::ヽ ヽ:ﾍ ﾊ
　　　　　　　ﾉ｛::::::::::::::ﾚ´　 ､＿)´　　 /::::::::／:::::::}　}:::::ﾊ
　　　　　　 /∧:::::::::r/　　__ヽ　)　　 /::::::::/:::::::::::::}　}::::} }
　　　 　 　 ﾚ::::::Y::/ {　　 {　Vv′　 {:::::::/:::::::::::::::j　j::::j　}
　　　　　　 Y:::::/::{ヾヽ_／ 　ヽヽ　　 V´:::／:::::::::/ /::::ﾊ　}
 

　だから・・・僕には分かってしまった
 

　 　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 >. 　｀ヽ
.　　 　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　 ＼
　 　　 / 　 　 ./　　 　 　 　 　 !　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 ／ 　 　 　 　 　 '.,
.　 　 / 　 　 ./　　　　 　 　 　 !　 　 　 　 　 　 ／　 　　 ／　　　　　　　　　 ハ
　 　｜　　　 |　　　 　 　 　 　 |　 　 　 　 　 ／　　　　イ　　　　　　　　　　|.＼::',
　 　 |　　　　|　　　 　 　 　 　 l　　 　　　 ／ 　 　 ＜, 　 　　 　 　 　 　 　 |. 　＼
　 　 | 　 　 ｜　　　　 　 　 　 |　 　 　 ／ ,,.　''´　 ,　　　ｉ　　　　　　　　　│
　 　 |　　 　 | 　 　 　 　 　 　 И／!　/／:::::::! 　 /:| 　 　} 　 　 　 　 　 　 |
　 　 |　　 　 |　 　|　　　　 l.　 |.￣丁7＝=-‐匕 /::::i. 　 ∧.ﾐ‐-―十 　　|. i
　 　 l 　　　 ｉ　　｜　　 　 |. 　l:::::天示ﾃ＝＝テ:::::::|　 /::::i./i　 :∧ｌ l. 　 |. !
　 　 |.　 　 /　 　ｲ 　 　 　|. 　l. く 　 ﾄｲ:::::cｉ ´::::::::: !. /::::: !z==癶, ! l　　Ｎ　　まずいよ・・・黒髪ロングでスタイルのいいおしとやかな子・・・
　 　 |　　 /　 ／ .!　 　 　 ﾄ, 　!　 　 辷:::::::ﾉ　 ::::::　|/ :::　ん::/　/ lｲ. 　 !
　 　 |. 　/..／い'.｜　 　 　! ＼',　　 　 　 　 　 :::　　　 　 辷/　　,/:i. 　∧　　やる夫の好みど真ん中だよ・・・桂さん、押しに弱い子で
　 　 |　,'／　 .ゝ- |　 　 　 |!　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 /　|　/!＼
　 　 ｉ／　: : : : : : :ｉ　 　 　 |i 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　 　 　 　 /　 .|./.:|　　　実は頼りがいのあるやる夫と相性いいから・・・このままじゃ
　 　 |　 　: : : : : : :.ｉ.　　 　从　　　　　　　　　　　 ´　 　 　 　 人.: : :　│
　 　∧ 　. : : : : : : :.!. 　 　i　 ＼　　 　 　 　 　r― , 　 　 　／: : : : . 　 |　　　仲良く・・・ううん、きっともっと先までいっちゃうよ・・・
.　 /　,',...　: : : : : :::::.. 　 　l 　　 　　 　　　　 　ー '　　　.／:!| : : : : : 　/
.. /／　ｉ. . : : : : : : : :ﾍ　 　!　 　　 　＞　　　　　　　　／: :N:|: : : : :.　/
／　 　 |. . : : : : : : : ::∧　｜　　 　　　　　 ≧ー-　': : : : │.|: : : : : /
.　 　 　 !...: : : : : : ::.:/　ヽ. .! 　 　 　 　 　 　/ : : : : :ミ: : : .! .|: : : : /
　 　　　ゝ .: : : : : : /　　　｀|　 　　　　　　　i : : : : : : : ｀ヽ | .|: : : /
 

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ′　___＿__ 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ／　 〈￣￣ 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　＼　　　　　　＼　 ＼ 　′
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 /　　 |　　　 ＼　　＼ ＼Λ　　′　′
　　　　　　　　　　　　 　 　 / 　 ′　./|　　　　　＼　　＼ ＼　　　′ ′
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 .| 　 :/＾| . |　　＼　.:≧=一＼:|:　　 |: : |
　　　　　　　　　 　 　 　 /　 　 | . 斗r七人　　　＼⌒ﾄ､ :.:.:.:.|:　　 |: : |
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒/　 |:.｜|__　　　＼ 　 ヽ＼〉 ＼.:.:|:　　 |: : |　　　認めない・・・僕はそんなの絶対認めない
　　　　　　　　　　　　　　　′　| Λ灯 r刈 　 ＼　斗折汝 Ν 　 Λ:. |
　　　　　　　　　　 　 　 　 |.　　|l:. 代乂'ツ　　　 ヽ八''ﾂ ハ /　 /:. |:. |　　　やる夫を最初に振り向かせるのは僕
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　从人、、、　　,　　　　｀¨″ / ／＼ |:. |
　　　　　　　　　　 　 　 　 |Λ　.:个ｰ　　　　 　 　 　 ｀ ｀ ｀／:.:.:.:/丿Λ　　　やる夫の手を最初につかむ・・・ううん、やる夫に
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　,　:|込、　　r　　 　 　 　 ／人:.:.:/:.:.:/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ′|:.:.:.:＼　　　 __ノ　　　イ:.:.:.:.:厶イ　　　　　掴んでもらうのは僕・・・そう決めてからずっとずっと見てきてたんだよ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿Ⅵ___ノ⌒ヽ　 　 　 　 ノ八:.: /　 丿
　　　　　　 　 　 　 斗　　　　　　/ニ二二二｀乏-=ﾆﾆ/:. : :/〉--=ミ　　　　　だから・・・やる夫を誰よりもよく知ってる僕じゃなきゃいけないんだ
　　　　 　 　 　 　 |　|:.　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二/⌒ｿ＾|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 、
　　　　 　 　 　 　 |.　　　　 　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼
　　　　 　 　 　 　 | ./　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二二二二|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :＼
　 　 　 　 　 　 　 ∨Λ.　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二二|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :/ |
 

　　　　　　　　　／　＼ ｀　　　　　　　､　　　＼ ヽ
　　　　　　　　 ´　　　i ヽ　　　　　　　 ヽ　　　 ヽ　',
　　　　　　　/ /　　　 ハ＼　＼　＼　　ヽ　　　 ヽ　i
　　　　　　 / /　　　　l　l､　＼　＼ヽ＼_ }　　　　 }　i　　　ぽっとでの・・・ただ相性がいいだけの
　　　　　　/ /　　 l　ハ_Lヽ ､_ﾊ＼ ＼　ヽ}　　　　l　 }
　　　　　　'　l　l　 ‐√_V　ヽ　 l＼　　ヽ＿}　　 　 !　 }　　桂さんなんかじゃ絶対にない。桂さんであっていいはずがない
　　　　　　ﾚ１　!　V<圷示,ヽ　　lｰ-ヽ_ヽV｀ヽ　　| 　 }
　 　 　 　 　 !　 !　ハゞ='　　 ＼ l 'ｲ圷示 !　　 　 !　ハ　　そんなのは嘘だ、僕は絶対に認めない
　 　 　 　 　 j 　l　ト､　　　, 　　　　ゞ=' '/　 /　i　!　iハ
　　　　　　　//　V　lヽ　　'　　　　　　　/ ／　 /ﾍヽ ハ}
　　　　　　 /ハ　 　 ゝ　　　　　　　　ノ イ　　/　 ∨ !　ヽ
　　　　 　 　 　 l　　 ﾊiヽ　｀ `　 　　／/　 ∧　　　 {
　　　　　　　　　ヽ　 ﾊ　i　＞　-､ ´　　/　/´∧　　　{
　　 　 　 　 　 　 ヽ　ハ三/　 　 〉 ／/　/／ /::ヽ　　!
　　　　　　　　　／ ∨‐´:::::ﾊ　 / / ／レ´ イ ヽ::::ヽ　ヽ
　　　　　　　　/ ／::::::::::::::∧.∨　ﾚ. ／ ／::::＼ ＼:::Vハ
　　　　　　　 //::::::::::::／r‐_二）　「　ィ´::::::::::::::::ヽ ヽ:ﾍ ﾊ
　　　　　　　ﾉ｛::::::::::::::ﾚ´　 ､＿)´　　 /::::::::／:::::::}　}:::::ﾊ
　　　　　　 /∧:::::::::r/　　__ヽ　)　　 /::::::::/:::::::::::::}　}::::} }
　　　 　 　 ﾚ::::::Y::/ {　　 {　Vv′　 {:::::::/:::::::::::::::j　j::::j　}
　　　　　　 Y:::::/::{ヾヽ_／ 　ヽヽ　　 V´:::／:::::::::/ /::::ﾊ　}
 

　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .　　 ￣￣　 　.
　　　　　　 　 　 　 　 . 　 ´　　　　　　　　　　　｀　 .
　　　　　　　 　 　 ／　　 　 　 　 ＼　　　　　　　 　 ＼
　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 　 ヽ
　　　　 　 　 .　　　　 ヽ　 　 　 　 　 　 '.　　　　　 　 　 　 .
　　　　　　 /　　　＼　 '.　　　　　　　　　'.
　　　　 　./　　 　 　 ≧=-　　　　　　　　 ∨　　　　　　　　　'.
　　 　 　 ′＼　　､　　　　 ≧=-　　 　 　 .∨　　　　　　　　　'.　　　でもだからって桂さんを貶めたらダメだ・・・
　　　　　|　　 |｀　 . ＼≧=-------｀-　　　.∨ 　 　 　 　 .八 人
　　　　　|　　 |　 　 ≧=-- .ハ　　 　 　 　 　 ∨　 　＼　 　.∧ヽ{　　そんなことしたらやる夫がかわいそうだし
　　　　　|　　 | 　 | .ﾄ､ .X 　　| 　 　 　 ＼　　 .∨　　　 ヽ　　∧
　　　　　| | .八 　.|､{／ヾ{＼ l|　 　./　　　＼ 　.∨∧　　 : 　　人　　そんなことするような女がやる夫に手をつかんでもらえるはずがない
　　　　　l人{ 　ヽ | ＼　　　 〉|　　/　　　　 ﾊ＼ .∨∧　　|　　|ヽ{
　　　　　|{　V{　.从　　　 ,.ｨ/ |　 / 　 　 　.ﾊ　 /ヽ{　∧　 | 　 |
　　　　　|l　 }∨{＼{ヽ 　 )/　.| ./|　　　　 ,′ 人.　＼ ∧ .! 　.}!
　　　　　　　|　 　 　　}　　 　 j/ .|　　　　,′/ 　 ＼ { ＼{ |　 ハ|　　　　　_
　　　　　　　|　|　　　ﾉ　　 　/ 　.|　　　 ,′　 　 .　´ ヽ　＼ /　!　　. . : :´:/
　　　　　　　|　ﾊ　/.｀＞.､_ .ｒ ‐ ､|　 　 ,′ 　.／　　 　 .＼　　 .! ／: : : : /
　　　　　　　|/　∨ / || |　 ヾｰ ' | 　 ./ｲ　／　　　.. ＜//.＞ . |/: :／ : /
　　　　　　 /　 　∨ /lﾄ{　　　 ＼!　 / ｒｆ「　　　 ／///／　＼｀ ＜__彡'
　　　　　　　 　 　 ∨ .|　　　　　.从/ /f|ﾄ､ 　／///／、　 　 .＼ 　｀ヽ
　　 　 　 　 　 　 　 V |　　　　　.} /./ l|ﾊ }／///／　　＼.　　´￣､　　}、
　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ!　　　 　〃,〈_/l| }}'////./　　　/´ } 　 　 　.} 　.| ＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / / /　l/＼////　　 ./　 /　　 　 ./ 　.ハ､ ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　/ {/ ／/.∧＼/　 　./　 /　　　　/　　,′　≧=　-
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ///ヾ/////∧　　　./　 /　　　　/　　 ′　人
　　　　　　　　　　　　　　　, ﾍ////.＼＞　´　{　 /　 /　　　　/　　 ,′　{　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 .／　　＼////＼　 　 ! ｲ　 /　 　 　 .{ 　　,′　 ﾊ　　＼
　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　≧=---’　　|　　/　　　　　 |　 ./　　　{　V　 ハ
 

　　　　　　　　　　　　　-‐……‐- 　 .
　　　　　　　　　. . ´. . . . . . . . . . . . . ..｀ヽ
　　　　　　　／. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .,
　　　 　 　 '. . . . .┌―--. . . . . . . . . .. . . . .′
　　　　　/. . . ../ 八. . . 、. . . . . . . . . . .. . . . .',
　　　　 .′. . /. .′ ＼. .＼‐-　 .. ＿. . ｉ. . . . .:
　　　　 ｉ. . . .′ :ｉ. .ｉ. . .` . . `. . . ___,. . ..|. . . ｉ :ｉ　　　それに万が一僕がやったってばれてやる夫に嫌われたら・・・
　　 　 │ｉ. . ｉ . . |. .|＼ ＼..≧==≦ ∨ j. . ...| :{、
　 　 　 ,｝|. . |│ --― ＼ ＼ ―--＼v′. ..| :ト＼　なしだ、絶対なし・・・でも、なんとかするには・・・
　　 　 ／|. . |.l|. . 斗=対　＼斗==対､.'. . . . | :|
　　 　 　 |..ｉ..ｌ小〈 弋_r'＾ 　　＼弋rﾍ.〉. . .. ..|./
　　 　 　 |..|. ...|,バ｀ ,, ,,　　j　　 ,, , ´ﾌ ／∧|′
　　 　 　 |∧. .|ｉ 込、　　　′ 　 ｰ=≦.. /ﾍ、_＿＿＿
　　 rf「￣￣ヽ|| 　 {＾　　　^　　 . イ.... /　　|　　　　　 }＼
　 　|..]二二二ﾘ　 八　　≧=≦ ／}.. /　　 :|二二二Vﾊ　|
　　〈 .|　　 　 /　　　 ＼　　　／ ,ノ. ′　　 | 　 　 　 } .i　|
 

――考えて・・・考えて・・・考えた結果・・・
 

:::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'､=＝ミ::::::l::::::::::::::::::彡＝ゞ､::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i
:::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,／ 　　　',:::::::::!::::::::::::::::::::l　　',｀"ヾｿ;::::::::::::i:::::::::',:!
:::::::!::::::::::!:::::::::::::::ﾒ´::/　　　　 ',:::::::l;:::::::::::::::::::i 　　',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::',
::::ﾊ:::::::::ﾊ::::::::::::::,' ';:;' _,,,､､,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,､､,,',::/　　 ';:::::::!::ヾ;:::i
::;'　!:::::,'::::l::::::::::::i　彡""´｀ﾞﾞﾞ`ﾞ''　'.;:!　＼:::::::ヾ"´｀｀ヾミr､　 〉::::ﾊ:::::入ゝ
/ 　i::::i',:::::!::::::::::ﾄ `"　　　　　　　　ヽ　　＼:::　　　　　 ｀´ /ヾ:::) //
　　 ',::i ',:::::';::::::∧　::::::::::::::::::::::　　　　　　　 ヽ::::::::::::::::::::::,'ｿ:ｿ',ソ::::::＞　　言葉～♡
　　　ヽ　':,:::';::::iﾍ',　:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　 ､　　　　 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ＜
　　　 　　 ∨∨＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ソ::::!/""´´
　　　　　　　　　　 ',　　　　 ｀∀￣￣￣￣∀´ 　 　 　 /へ;:::|
　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　', 　 　 　 　 ,'　　 　 　, ' 　　ヾ
　　 　 　 ., - 、　　　 ｀　､　　　',　　　　　 ,' 　 　 ,　´
. 　/⌒V´　 　 l　　　　　 .＞ ､　',　　　 　,'_ 　＜く__
.　{　　　　　　 从　　..＜:.:.:.:.:.:|　＞二 二＜　|:.:.:.:.:.:.＼
　 ｀ヽ、 　 ／　 　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.., - 、:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　 　 .ヽ/　　　　　 　 　 　 　 /⌒V´　 　 l
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　　　　　　 从
　　　　　 　 　 ., - 、 ＿＿＿..｀ヽ、 　 ／
　　　　 ./⌒V´　 　 l.: : : : : : : : : :...ヽ/
　　 　 .{　　　　　　 从: : : : : : : : : : : : : ＞ 、
　　　,.´.｀ヽ、 　 ／.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.丶
　　 . : : : : : :.ヽ/: : : : : : : ; : ';､ : : : : : : 丶: : : : :ヽ
　　′: : : : : /.: : : : :.y : : vwVヘ;:::ﾊ.: : : :.ヽ: : : :∧
　/: : : : : : :/ : : : : ／!: : : l.　 　 ∨.:} : : i.: :.ﾍ: : : :∧
. ′: : : : :.;'.: : :..:／　 !: : : !　　 　 V.:ﾄ､:.:i.: : : : : :. :.∧　　　　誠君・・・♡
. i: : : : : : i.: .: .:/　 　 !:.:;!:.:! ._　-―}.:}._!:.:i..: :.';.: :. :. :.∧
. : : : :. : : !: : :/ 　 　 .};/l :j´　　 　 }:j　.!.:l: : : ': : : i.: :.∧
│: :i.: :. :. :. :.′,. - ／ .l.::!　　 　 _jﾉ＿}.:jV: :}: : : :i : : ∧＼
. !.: :.i: : : : :ｲ|／　　 　 .j/　　　zﾆ-‐‐‐j/　V: : : : :i: : : ::ﾍ　＼
　!:.:.:';.: :. :.川.　　　 　 /　　　 　 　 　 / 　 ﾘ: : : : :i:i.: : : :.ﾍ
.　ﾏ:.::';:..:.: :.从　,.ｨ=≠　　,　　　　　　 　 _ノ;.: : :. :.i::i.: : : : :.ゝ、
. 　 ﾏ ﾊﾐゞ 八 f´　　　　 丶　　　_　　 　 .八: : : :.i: :i: : : : : : : :
　 　 ⅦYヾﾍ:.:丶　　　　　　_　　　}　 　 ./ : : : : : i.: :.i: : : : : : :
.　　　　,'!.: :. :. .:.i:＼　　　　 ヽ　_ ﾉ　　.,ｲ: : : : : : :i: : : ; : : : : : :
.　　　 ,'::!.: :. :. .:.|.:..:.｀:..、　　　　　　 ／ j: : : : : : : !.:. :.:.; : : : : :
　　　/:.::!.: :. :. .:.|.: :. :. .:.≧=ｰ｡_､_イ　　 !: : : : : : : !..:　:..; : : : :
　　 /.: :.!: : : : : :|.: : :. :. :. :.｢Y^{ ｢.!　 　 .!.: : : : : :. :.!: : : : ; : : :
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　/.: .: :.;!: : : : : :.!: : : : : : : :! |　.! !.V　 _.!: : : : : : : : :!　　　 ￣ ｀
./.: : : :.j : : : :. : :!: : _ ＞ ´ lﾄr'.! ! l V´　|: : : : : : : : :|
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: : : : :.′: : : : : j　　　　　/..j .|. V､ヽ ∨l : : : : : : : : |
: : : :/.: : : : : : :/　　　　 Y / λ. ﾏ.ヽヽ Y.: : : :. :. :. :.|
: : :/.: : : : : : :/　　 　 　 j/　/:∧　 ，:, :, !: : : : : : : : |
 

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　´　　　　　　 　 ｀ヽ、
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　 ﾞ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　,/ﾞ　　　...::::l::l:::::....　　　　　u　 ﾞi　　　桂さんと誠のやつが
　　　　　　　　　　　　　　　,/'　-==＝'::::::::::::::ﾞ＝==-　　　 　i
　　　　　　　　　　　　　　　i!　 　 　γ　　　ヽ　　　　　 Ｕ　　|　　バカップルになって辛いです・・・空気が甘ったるくて
　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　 i　　,　　　!　　 　 　 　 J l
　　　　　　　　　　　　　　　i!　　 　 i｀ー'｀ー‐i´　　　　　　　,i'　　ほんと自重してほしいお・・・
　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞi､　 　 ￣二二￣　　 　 u 　,/'
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　　　　 ／ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
 

　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　.　 ´　　　　　　　｀　 ､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 . '　　　　 .|　　　　　　　 　 ∨ ‘.
　　　　 　 /　./　　 　 |八　{　　 　 　 　 ∨ ∧
　　 　 　 ,′/　　 　 .ﾊ　 ＼＼　.{　 　 　 ∨ ∧
　　　 　 ,′,′ .|　 | ハ.{　　＼＼!　､　　 ハ| .∧
　　　　.ｲ　 |/　 |　 ﾚ　 Ⅵ　/ .|≧=､-Y　 l| l　 {ヾ|
　 　 　 i!　 { {　 ﾄ､/xｚ、　∨　.!　ｘ≠zミ､ ! | .八　　　まぁまぁ・・・色々あって付き合いだしたばっかりなんだし
　 　 　 l|　 |八 .{《'芹:心 　 ヾ |　乂し:ｿ }､| |　ﾄ､{
　 　 　 l| }八　ヾ!　ゞ゜´　 　 　 　 :::::::::　| 　|　|　　　それくらいは、ね？
　 　 　 l|/}､ {　 从　:::::::: 　 ′ 　 　 　 .从 .|.八
　　　　./　 .Ⅵ　 .∧　　　r＝＝ ｧ 　 ./　　八 .{
　　　　　　　ヾ{Ｖ∧ >　.　ゝ = イ　イ./ 　 /　 ヾ
　　　　　　　 　_.V∧＜ｒ }＞___＜__{/}/ ./
　　　　　 　 / 　 .V {≦Y三三三三=/イ- ､‐≠.､
　　　　 　 ./ .=-‐=ﾆﾆ=--_､三三三z}.///∧ 　 ‘，
　　　　 r≦'　　　 　 　 ､＿＿＞r‐≠-　　　 ｀ヽハ
　　　　/:八　　　　　　　二r_≦-‐‐.ｧ　　　　　　 }≧
　 　 ./: : : :＞. .　　　 ｒ二二＞_´ -‐ __　　 　 ／: :∧
　　 〈: : : : : : : : :.≧=---r‐＞--=≦ノ　 -=≦: : :/ ∧
　 　 .〉＜: : : : : : /＼///|ﾆﾆﾆ／＜イ/Y: : : : : : : :＞‘
　　　.Ｙ　.≧==≦. 　 ＼/lﾆﾆ/////＞.‘!_:_: ＞ ’　 〉
　　　 |　　　　　|/　　　 ヾ.ﾆ〈//／　　　〈　　 　 　 {
　 　 .八　　　　/　 　 　 /ﾆﾆ∨　　　　　.}ヽ　　 　 |
　　 〈　/　 　 .,′　 /　〈ﾆﾆﾆ∧　　　　　|　　　　　′
　　　∨　　　,′　／　　〉ﾆﾆﾆ/　 　 /　〈　　　 　.{
　　 　 ＼　　{ .／　　　/ﾆﾆﾆ〈　 　 /　 .〈　　　　 ﾉ
　　　　　 ＞≠　　　／ﾆﾆﾆﾆ∧　 〈　　 ハ　　／
　　　 　 /　　 　 .／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.∧　 ヽ　　 ∧¨
　　　　./　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧　　 　 / ∧
 

――僕の出した結論は・・・すごく、簡単でそして誰も傷つけない非難されないものだった
 

.　　　　　 　 　 　 ﾉノ|　|　 人::. ':,　　　　　　　　　　　　　　 /!　/;　 ＼:,
　　　　　　　　 ／　 八ﾉイ 　 ＼::＼ ' ' '　 　 　 　 , 　 ' ' ' ,'::| /　!::　 } ＼　　そう・・・いろいろ・・・ね
　　　　　　　　　　　／| ,八　　 :::{⌒ヽ　　　　 ＿_ 　　 　 /::ﾉ':::　|: 　,’
　　　　　　　　　　　　 | {　:＼　:::::ﾄ､　　　　 丶　ノ　 　 .ｲ:::|::::::　:|　 ′　　
　　　　　　　　　　　　 |/＼__::ヽ :::∨　､　　　　　　　／ノ}:/|::::: .:::| /
　　　　　　　　 　 　 .斗──ﾍ__＼:∨　 ＞　.__ ..ィ::／ ノ'　|::: .:/ﾉ'　　　　　
　　　　 　 　 　 ＜///////// /　 ヽ; ＼　　 ├＜＿＿＿,:::::;″
　　　 　 　 　 　 　 ＼//斗-‐久　 　 ＼. `ｰr┴‐ﾉi:i＼─/／ ニ=x
　　　　　　　　　　　／　　_／i:i:i:i＼　　　　　У介ﾍｉ:ｉ:ｉ:iV"　　　　i∧
　　　　　　　　　　/,， ＜　＼i:i:i:i:i:i:i＞　.,＿/ /l |＼＼ｉ∧　　　　　!∧
　　　　　　　　　／　　 ／　　∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ / |l |＼j_jﾉi:i:ｉ＼　　　| i ∧
　　　　 　 　 ／　　 ／ 　　　　∨i:i:i:i:i:i;i:ィ廴辷ノ:i:i:ｉ| |i:i:i:i:i:i:i＼　 |　ｉ ∧
　　　　　　　{￣ 　/ 　　　　　　 ∨:ｉ／　ﾉi:i:i:i:i:i| |:i:i:i| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}Ｖ　　ｉ ∧
　　　　　　 ∧　　｛ ＼　　　　　　∨　 /ｉ:ｉ:i:i:i:ｉ:_| |:i:i:i| |:i:i:i:i;＞-┴-ミ　 i ∧
　　　　　／ ∧ 　 |　　＼　　　　　　　´￣￣／| l.￣| |￣　　 　 　 　 ＼ｉ ∧
 

――僕は”友達”から色々聞いて回って桂さんの情報をかき集め・・・
 

　　　　　　　　　　 　　　　　 ,,.　 --‐‐…‐‐- 　 .
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　 ＼ 　 　 　 ＼　 　 　 　 、
　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　/　　　 ＼　＼___　＼　　　　｜
　　　　　　　　　 /　　 　 i 　 /i　　 　 　 ＼　　 Τ￣　　　　|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　-‐i‐、　　　 　 !｀　　:|　　　　　　|
　　　　　 　 　 ／　　 　 　 /　{　 ＼　　　人 -‐‐ト、　 　 　 |
　　　　　 　 ／イ　　　　 Ⅳ 　 - 、　＼. /　}　＼｝　　　 i 　 !
　　　　　 ／ 　｜/ 　　　 ,ィ＝ミ、　　　)′___　　|　　　 八　{　　　ふぅん・・・桂さんが今好きなのは
　　　　　　　　　/　　　 {　　　　　　　　　 ´⌒ ミ､ｊ /　　　　＼ 、
.　　　　　　 　 / イ　 　:!ハ　　　 　 '　_　　, , ,　 八!　　 / |人.＼　伊藤君か。確かに顔”だけは”やる夫よりも
　　　　　　 　 　 人　　 ト.人 　 ｢ 　 　 }　 　 　 / ｜　 /　j
　　　　　　　　　　　＼.｜:.｛ : : . 　 　 ノ 　 . イ/:／|　 /／　　　　　世間ではかっこいいしね。で、伊藤君も桂さんのことは嫌いじゃないっと
.　　 　 　 　 　 ＜⌒ ヽ ＼:.:.／〕` 　 ｒ、＜: :ノ,: : :｜ /
　　　　　　　r 　‐‐==‐‐.六f　　｀r-く)＼＼　r　 ⌒ﾚ＞
　　　　 　 　| 　　　　 　/:.: { 　／ >、＼ ／）、￣￣　 /ヽ
　 　 　 　 　| 　 ＼ 　　i;へ:i／ ∠,.-＼ ｀￣　＼ , へ/　　|
.　　　　　 　| 　 　 ヽ／: : : :＼　ｒ‐‐-∠.)　　　／: : : :＼　|
.　　 　 　 　|　 　 ／、.: : : : : :.ヽ ｀=‐--っ　／: : : : : : :.Λ !_＿ノ
　　　　　　 |　　:/ 　 :Ⅹ.: : : : : :.}て￣￣　/　: : : : : :／　}八＜
　　　　 　 ｜/ / 　 :/　}: : : : : : }⌒￣￣/　 : : : : :./　　 ｝　 〉 ＼
　　 　 　 　ﾚ :/ 　 :/　 :|: : : : :.ノ:i 　 　 〈: : : : : : :./ 　 　 |　/　 　＼
　　　 　 　 //　　:/　　 |.: : :／:.:/　　 　 }＼: : : :/　 　 　:|./―-、 　 i
.　　　　　 〈　　　　　　　ソ ∠:ノ　　　 　 |:.:ﾉ＼/　　　　　|{　　　＼ /
　　　　　　 〉　　　　　 イ　　　　___∠..__　 　 　 ヽ　 　 　 |{　　　　 }′
　 　 　 　 / 　 　 　 　 :{　　　¨¨　　　　 `　　 　 }　 　 　 .ﾄ､　　　ノ
　　　　　/　　　　　　　 !　　　　　　　　 　 　 　 /　 　 　 ！ ヽ
　 　 　 〈　　　　　　　　|　　　　　　　　 　 　 　 {　　 ＼　　 　 ｝
　　 　 　 ＼　　　　 　 ﾉ〉　　　 　 　 　 　 　 　 {　　　　＼ 　./
　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　 　 　 　 }　　　　　　　}
　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　 　 〈　　　　　 ノ^
 

　　　　　/　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 　‘.　　　 ＼≧=-
　 　 　 /　　 　 　 　 　 　 く　　　　 　 　 　 　 　 ｰ-　 _ 　　‘.　 　 　 ヽ
　　　　′　/　　　　　 /　　 `　　　　　 　 　 ＼ー- 　 ＿　‐- 　_　　　 ‘.
　 　 ｜　 .′　 　 　 /　　　　　　-=ﾆ　　　　　 ＼　　　　　 ¨¨¨´　　　　‘.
　 　 ｜　 {　　 　 　 ′　　　　　 　 　 　 -=ﾆ　 　 `　 　 　 　 　 ‘.　　　　‘.
　 　 ｜　 {　　　 　 {　　　　　　　　　　　　　　　　-=ﾆ ﾆ=≦､ 　 　|　　| 　 i|
　 　 八　 {　　　 　 {　　　　　 　 　 ,| 　 　 　 　 {､＼ ト　 　 ‘.　 　|　　ﾄ 　 |
　 　 　 .　‘.　 　 　 ‘. 　 　 　 l_ z彡|、　　　 　 　 ＼丶 ＼ ヽ‘.｜i|　　|　ヽj
　　　　 ‘.　‘.　　　　 ‘.　　 ィ｜V 　| ＼　 ﾄ　 　 ‘.　＼j　 ＼j. N ﾘ　　|　　　　　　　それじゃ・・・二人が”幸せ”になれるように
　　　　 　 .　‘.　　　 　 V´　|i |　∨ |　　＼}　＼ 　‘. ＿,x彡'　 } ∧ 　 |
　　　　　　} 　∧　　　　‘.　八{ 　 ヽ}　 __,　　 　丶　‘.¨¨´　　 , /　j 　 |　　　　　　お手伝いしないと・・・これもみんなと仲良くなるための
　　　　　,ノイ　∧　　　　 V　　　　　 ´ﾉﾘ　　 　 　 ＼j　　　 ノｲ　　 　 j ニニニミﾒ
　　 　 　 　 | 　 ∧　　　　 ＼　癶==彡　　　　　　　　　　　　　}! 　 　 八　　 　 　 ‘.　　人助けだね　
　　 　 　 　 | i　　∧ 　 　 ＼ ヽ　　 　 　 　 　 　 丶　　　　　 /|i　　 /　　　　　　　 ‘.
　　　　　　 ﾉｲ　　 ∧　　　　{＼j　　　　　　　　　　　　 /⌒ ＜ |　　/ ニニニニニﾆﾐﾒ
　　　　　 　 人　 　 ∧　　　∧ 、　 　 ⌒ヽ、 ー‐　 ´r‐-　 __　`ｰ ､　　　　　　　　 　 }
　　　 　 　 　 '⌒ヽ 　 }､　　　∧≧=/　　, ‐く⌒ヽ　　| 　 　 　 　 　 }　　　　　　　　　 ﾄ､
　　_ 　 -=彡　ー―(　}　ﾄ 、　　＼/　／　 　} - ､}　 rー‐-　 _　 　 |　　　　　　　　　｜＾
　　｀ ー-　 　 　 　 ／ﾏ |　 ﾄ 、　 ′　 　 ／ 　 ﾉ-､ {　＿_ 　 　 　 |　、 　 　 　 　 　 !　 }
　 　 　 　 . ≧ー=彡　 Ⅵ　,|　|＼{　　　 　 　 ／ 　 }!〉′　 ｀　　　 |＼＼　　 　 　 　 |⌒ヽ
　　　 　 ´ ´　　　　 -=ﾆﾘ彡!　!:i:人　 　 　 ／　　 /_|{　 ､_　　　 　 |:i:i:ｉ＼＼　　　　　　　　}
　　／／　　 　／／　　　　 |　|:i:i:i:i:＼　　　　　　∧ j `ー} `　　 　 !:i:i:i:i:i:i＼＼　　　　　　 |
 

――そう、伊藤さんと桂さんの情報をつかんだ僕は・・・それとなく・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀＞ ､
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　⌒⌒ヽ　 ヽ、
　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　 〃
　　　　　　　　 /　　　 /　　　　 ／　　　 //　　　　　　　　　　 ヽ
　　　 　 　 　 /　　　 ﾉ　　　 /〃__　　　//　　　　　|　　　 　 　 ∧
　　　　　　　/ ／　/ｲ　　 r七 ´　 7｀,メ /　　　　　 |　　　　　 　　 ',
　　　　　　ノイ　 ,/' |'　　　Y　　　ｲ 〃' ' |　　　　　j__|　|　　　　　,ハ
　　　　 ／´〃　Y　 |　　　 ′ / ,'Y　 l {　!　　　　 / ﾊ｀ヽ　　　　 | , |
　　　　　　 l ｲ　 |　 j　　　 ! /´/从　 j '　|　　 　 /j/ | /| ﾍ　　　 |ハ!
　　　　　　 |' |　 ′ |　　　ﾚ　　　!|　　i!　″　 ,／,Xヽ!'　!,　 　 　 |　ﾘ　　あれ・・・桂さん、伊藤君のことみてない？
　　　　　　 |' |　 j　´!　　　|≧≠ﾐ、　 |!　j　／≧≠ﾐ〈　j　　　　　|
　　　 　 　 　j　人{　!　　　!　　　　　　i ノ/'　んﾉ　,/ }∨　　 |ｲ　 !　　　
　　　　 　 　 ',∧　ﾍ.|　　 从〃〃　　　 ´ 　 乂 シ／/^!/j'　 ∧　|
　　｀＞､　 〃　ﾍ　　!　 　 {　　　　　 　 '　　　　　　/　 |'　　 i{　∨
　　　ﾍ　　＞─ ﾍ　∧　　 !　　　　＿　　　 〃〃,ｲ,　イ　　 人
　　　 ∧　　　　　｀ヽ∧　　{＼　　 ー '　　　 　 ｲ｀ノ　　　! j　ゝ
.　　 　 ∧　　　　　ゝ｀ Y　 ﾍ　＼　　　　,　＜　 ノ-|　　./|リ-
　　　　　∧　　　　 ,(ヽﾉ 　 |ﾍ　　｀ ´　 {ヽ´￣ノ　 ″ ,/ノ/
　　　　　　乂＿＿人ｲ　}　 ﾄ、　　　　　}　｀ヽ--,_,ﾉ　/'-〃
.　　　 ／´￣ー‐´' 　 !　!i} ,| ﾍ　　　　/　　　|　　Y〃　　 ＼
.　　／　　　　　 /　　 |　' | ;!　 ヽ　 Y　、　　i{　 /∧　　　　 ヽ
 

　　　　　　　　　　　　　 _,,,..-.ｰ.─.-.-....､._
　　　　　 　 　 二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..､
　　　　　　 ／::::::::｀`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ヽ
　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::＼:::::::::',
　　　　 /:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,､_:::::＼::::＼:::::',
　 　 　 i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ＼＼＼:::::::::＼:::＼::',　　　　　　え？まじで？
　 　 　 l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l　 >≧r､＼::::::ヾ＼_ r ､
　 　 　 ｌ::::::i!:::i::::l;/i ._,,＼::::!､::::::l 　 辻ヾ〉　＼:::ヾ） (ヽ､｀＼
　　　　 i:::::ﾊ::::|::::l:::i〈｀（ﾍ＼! ＼:', 　 ゞ-′　　ラ∨/＼ ＼　＼
.　　　　 l:::i　l:::|::::lヾ､ 弋i;） ヽ　 ＼ 　 　　　┌::ソﾉ　　 ＼ ＼　＼_
　　　 　 ∨　l::::l::::l:::＼　" 　　　　　　　　　　ﾍ::::/ r--‐-､>､　　　 ｀ヽ
　　　　　　　 ＼|＼!＼　　′　　　　　　 　 　∨ 　 ` ‐-､ ｀`　　 　 　 `､
　　　　　　　　　ヾ ヾ　､　　　 ｰ　´　　　 , 　　ヽ､　　　 -＼　　 　 　 　 `､ 　 キラッ☆
　　　　　　　　　　_, r ´:｀　 ､　　　　　 , ′ 、 　 |　　!:.:ヽ : ヽ　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　_, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.....｀ ｰ ＜´　　　 ヽ 　|　　|::.:.:ヽ: : ﾍ　　　　　　 `､
　　　　_, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.|　.ヽ 　 -､ー_'/ 　　!::.:.:.:.:ヽ: : ` ､　 ____＿__i_
　　　/ﾞ: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i!　 |　ﾍ　i. / 入　　|＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,, ..---┴‐,
　　 l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼／:.:.:.:!'! /ヽ､ヽrk'´:_,r､　ｲ:.:.:＼／ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　 !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.l ﾞ'　　 !　　　!　 ﾍ/|:.:.:.:.:.:＼/::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　l:.:.:.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!　　　ﾍ＿_/ 　　　|:.:.:.:.:.:.:./!:::::::::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:.:l
　 /:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.|　　　 /　ヽ　　 　i:.:.:.:.:.:.:/ ﾍ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ
 

――それとなく、本当にそれとなく二人の背を押し、誘導した
 

　　　 　 　 　 　 　 /　　 　 /　 /　　,　 i　 　 ',　',　　　 　 　 ',
　　　　　　　　　　/／　　 /　 /　　/ 　.|　　　 ＼＼　　　　　 ',
　　　　　　　　　／　　　 /　 /-‐''/´￣.|　　　__}..＼＼　 　 　 |
　　　　　　　 ／イ ´　　/　 ,:　　/ .!　 /| !　　　ﾊ｀ヽヾ＼　　　|
　　　　　　／／ i　　　.,　　|　 ./ ｰ|-/､ !|',　　/　',　 ＼ト＼　 |
　 　 ｰ= 彡　 　 |　　　i　　.!　/　　ﾚ　　ﾘ ',　/____.',　　 ﾄ ミ 　 !　　　桂さんほんとおしとやかだよねー
　　　　　　 　 　 |　　　|　　| /.､ ｰ- ､　　　j/´ィ芋ミ､.　|∧∨..|
　　　　　　 　 　 |　　　|　　ﾚ ミ三≧､　 　 　 んら圷∨! .∧∨!　　　結構男子の人気あるし・・・
　　　　　　 　 　 |　　　| 　 乂　, , ,.　　 　 　 〈笏ン ﾘ.ﾊ|　　 ヾﾐ､
　　　　　　 　 　 i!　 　 !　　ト ミ ､　　　 ,　　　, , ,. 　/ .ﾘ　,!　 |　＼　伊藤君とかも結構お熱みたいだしね
　　　　　　 　 　ハ　　 ', 　 {、　　　､　　　　　　　　/ /　/ |　 |
　　　　　　　　/／} {　　ヽ　､ヽ　　　r､￣　　　　 .ｲ i　 /　 ,　 |
　　　　　　　／　 j/ ＼ 　 　 ', } ＼ i　}　　,,.. ＜　 /　/　 .∧　!
　　　　　　 　 　 /　　　＼ ＼}ﾊ　　j　,!¨´{ヽ__ .彡'　/ 　 　 ∧.{
　　　　　　　　　　　　　　r/ヽj　＼,′,__ ノ　ト.._　//　　　　　 ヾ
　　 　 　 　 　 　 __＞////∧　　/　 j/ ）＞''´ノ/ｲ＜
　　　　 　 ＞''"´　∨//////ヽ../　　'"´__,. ＜////| 　 ｀ ＜_　　　　　 ヾ､
　　　　　　￣｀ヽ 　 ∨/////〃, 　 　 　 ￣｀iｰ=＝'　　　　 ハ　　　　　　）〉
　　　　　　　　　 ＼　ヾ彡''´〈〈,′　 　 　 （ノ_///ヽ　　　 /　 !､　　　　 ｨ/
　　　　　　　　　　　＼ 　 ／/,i!　　　　　　　 ﾉ//// 　 i ./　　|　 ー= 彡'
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ .＞/i! 　　　　　 ／//彡'__　 ﾚ　　　|　　　　｀ ＜
　　　　　　、　　　　　　!i〓{〈::| 　 　 　 ／-‐ ''"　　 ヽ ヾ　　 {　　　 ヾ　　　 ､
　　　　　　 ヽ　　　＼　{! 　| ヾ　　　 イヽ　　　　　 〓 ',　∨　 〉　　 　 ',｀ヽ　 ＼
　　　　　　　∧ 　 　 ヾﾐ.　 ﾄ､ ヽ　　r '-ｲi　　　　　　　 ',　 V / ＼　　　 ,　 ＼　ヽ
　　　　 　 　 .∧　　　　 ＼ ∨/ }　/　___,.|　　　　　　　 .',　.} |　　 ヽ　　 }　 　 ＼ ',
 

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　　　　|ヾヽ;ﾄ､kヽ､.::::::::.　　　　　　　　..::::::::...／.|:.:.i:.:i:.:.:.:.:　　　そ、そうでしょうか・・・
　　　　.|;i;｀ヽﾄ､:{　　　　 '､　　　　　　　　　　　./i:.i:./:.:.:.:.:.
　　　　 |.:.:.:.::i.::｀＼　　　　　ー‐　　　　　u　 /:i.:.:i/.:.:.:.:.::::
　　　　 .|.:.:.::.:i:.:.:.:i:.｀;. ､　　　　　　　　　　／|:.:/:.:i':/:.:.:.:::.:
　　　　　|.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:::i.:.:｀i;...､　　　　_,　'´　 .|:/..://.::.:.:.:.:::
　　　　　.|.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:.｀ T '´　　　　 .|':://.:.:.:.:.:.:.::.:
 

――その結果が、バカップル誕生だった。僕がやったのは情報を集めて背を押して・・・やる夫と桂さんが
 

仲良くなる前に先手を打っただけ・・・でも、誰も損せずむしろカップルを誕生させる善行といってもいい
 

僕の利益になるとしてもせいぜい・・・
 

　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 .　＜　＞ '　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 ∠..二二 ミx　 .＜　＞ '´　　　 　 ! 　 　 !　　　i　　　　　　　　 +
　 　 　 　┼ 　 　 　 /　　 ／　　´　　　 ー=≦ 斗 　 ´　　 ／　!　　/|　 　 .' 　 　 |
　　　　　　 　 　 　 /　 ／　/　　　/ /　　 7_ ／/　　 　 ／　　/__ __　!　　/　　 　 |
　　　　　　　　　　/　 /　　 !　　 ./ /_x≦/／Y/　 　 ／　　　/ ⌒7 ト｀ヽ∧　　 　 !　　　 ┼
　　　 　 　 　 　 /　 /|　 i　|　　/ /芹ﾃＸ( Y｀/ 　 ／　　 　 /　　/　| 　 ハ.i　　 　 !
.　　　　　+　　　|　 / l|　 Ⅵ　 /ﾚ〃 !c　r1l}/　／　　　　　/　／⌒ ｌ　/ 　 |　　　/
　　　　　　　　　|. /　 |　　|l jｲ　从 人.ｭ .タ ／　　　　　　/／　 ｧ≦j/　　 l|　　./　　　　　　　　　　　もしかしたら二人にあてられて
　　　　　　　　　|/　 /|　　|i〈 }　　　　 `ー '　 　 　 　 　 /　　　/　}r'::＼　 l|　 /　　/
　　　　　　　　 人　//!　 ﾙﾊ＼ /j/j/j/　　　　　　 　 　 　 　 /{　 r') ﾒﾊ　 j ./　　/　　i　　　　　　　　やる夫がちょっとそういうのに興味もったり
　　　　Ｘ　　　　　 //∧　　　ﾄ､.＼　　　　　　 , 　 　 　 　 　 〈c ｪ 才　 i}　 /　 ／.＿ 人 ＿
.　　　　　　 　 　 /// ∧　　 |　⌒　　　　　　　　　　　　　　　 `ー ´　.ノ　/ .／　　 　｀Ｙ´　　　　/　　積極的になってくれるかも？それくらいの
　　　　　　　＿_/// /_∧　　|　　　　　 ┌ -　-　、　　　　./j/j/j/j/　 ／／ 　 　 　 　 ! /　 　 /
　　/´￣￣＿ /// /─ ﾍ　.人　　 　 　 |　　　　　＼　　 　 　 　 　 ／／　　 　 　 / 　 /　 　 /　　　役得があってもいいよね！
.　/´￣￣　　/// / ＿＿l　l|　ﾄ､ 　　　 {　　　　　 　〉　　　　　　／／/　　　 　　/ 　 /　　　/
./　 / ＿＿_/// /.＿_____|　ll　|l ＼　 　 ゝ. __ __　／　　　 　 　 ⌒　/　　　　　／!　 /|　 ｌ　l!
レ´7´　　　 |ルイ　　　／| ／⌒＼ ＼　　　　　　　　　　　　. イへ /　　　　.／　 | ./ ｌ|　 |　l!
　 / 　 　 　 　 　 　 ／ ／　　　 　 ∨.ヽ 、　　　　　　 .　＜ ／　 / 　 　 ／　 　 .|/　从 ル人
. /　　 　 　 　 　 ／　/　　＿_.∠ 　 i　 }　＞- ≦　／⌒＼K　／　　 ／}ー ＜　j_／
/　　　　 　 　 ／　　 |　 ´　　＿　　 |し'　　／ 　/⌒＼　　 ∨　　 ／__メ:::::::::::::＼　　　　　 Ｘ
. 　 　 　 　 ／　　　　|　　 ´　 ＿ __Y⌒　 ( _メ/⌒＼　 ＼　 ∨／{::::::::::::(＼::::::::::::＼
 

――そう・・・せいぜい、恋愛ムードに浮かれたやる夫との仲が縮まればいいやって・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:／￣￣￣￣￣ ＞｡.
　　　　　　　　　　　　 ／:.:.:.: ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　／:.:.:.: ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　 ／　／7/:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:. : :ﾟ。
　 　 　 　 　 　 〈:.:／ :/:/:.:.:.:.:.:.: / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:. l:.:.:.:.:l:.:.
　　　　　　　 　 ／ 　 {:.:}:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:. |:.:.:.: |:. }
　　　　　　　 ／ 　 　 i:. i:.:.:.:.:.:/ /:.:.:. : :/ |:.:.:.:.:.:.:. :/:. :|:.:.:.: |:. i
　　　　　　／＼＼ 　 |:小:.:.:.: {:〈:. : ::／　:!:.:.:.:.:. : /:.:.: |:.:.:.: |:. |
　　 　 　 〈　 　 ＼＼ {/:.:.:.:.:.: i:. ≧く＿　ｌ:.:.:.:. : /|:.:.:.::|＿ノ!:.::　　　　シャルロット、話してる所悪いがやる夫をかりていくぞ
　　　　　　 ⌒＼　＼7}:.:.:.:.:.:.: ㌢芹笊ミｔ､:.:.:.:.:./‐=≦:}:.:.: /:. |
　　 　 　 　 　 / ＼/ / |:.:.:.:.:|:.:|ゝV)ツ 　 }　／ ､＿_,:/:. /:.:.: |　　　体育祭委員の打ち合わせをだな
.　　　　 　 　 /:.:.: 〈 /:. :{:.:.:.: |:.:|　　 　 　 ／　　 ｀^¨^:.:./:.:.:.:.:|
　　　　　　　/:.:.:.:.:.: 〉:. /:.:.:.:.:|:/　　　　　　　 '　　　≦イ:.:.:.:.: :　　　　ちょっと早いがちゃんと意見を詰めておきたくてな
　　　 　 　 /:.:.:.:. : /:／ヽ! : ::| :{　　 　 　 　 　 　 　 人:.:.:.:.:.:./
.　　　　　 /:.:.:.:. : 〈/:. : :∧:.:.:| :i　 ＼　　(　　)　 ..::. /:.:.:.:.:. /　　　　　
　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /　 ﾟ.:.|/___ 　 ヘ　　 イ:.:.:.:.:/:.:.:.:.:／{
　 　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /　　 〉{/　　≧s。 爪〉， : :/ : :／ : ::i
.　　 　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /　　ィi〔ﾍ:　　　　/ ～{ ∧∨:／:.:.:.:.:.:.|
　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‐=ﾆ{ {///:∧　　　/ / ⅱﾍ i/,ｨﾄ､:.:.:.:. : :|
　　 /:. : :‐=≦　　　　 i i////:∧: 　/ /} ]ⅱﾏﾍ//∧ ≧s。!
. 　//　　　　　　 　 　 | !//////ﾍ/ /　i ]ⅱ ﾏﾍ//∧　　 　 ≧s
 

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼　　　　へいへい・・・もっぴーはまじめだお
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　まぁそこがもっぴーのいいところだけど
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　／_∩　 　ー‐　　　　＼　　それじゃいくお
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　 　|　　　　　　　　　 |/　 ／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
 

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ′　___＿__ 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ／　 〈￣￣ 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　＼　　　　　　＼　 ＼ 　′
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 /　　 |　　　 ＼　　＼ ＼Λ　　′　′
　　　　　　　　　　　　 　 　 / 　 ′　./|　　　　　＼　　＼ ＼　　　′ ′
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 .| 　 :/＾| . |　　＼　.:≧=一＼:|:　　 |: : |
　　　　　　　　　 　 　 　 /　 　 | . 斗r七人　　　＼⌒ﾄ､ :.:.:.:.|:　　 |: : |
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒/　 |:.｜|__　　　＼ 　 ヽ＼〉 ＼.:.:|:　　 |: : |
　　　　　　　　　　　　　　　′　| Λ灯 r刈 　 ＼　斗折汝 Ν 　 Λ:. |
　　　　　　　　　　 　 　 　 |.　　|l:. 代乂'ツ　　　 ヽ八''ﾂ ハ /　 /:. |:. |　　　・・・・うんがんばってね
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　从人、、、　　,　　　　｀¨″ / ／＼ |:. |
　　　　　　　　　　 　 　 　 |Λ　.:个ｰ　　　　 　 　 　 ｀ ｀ ｀／:.:.:.:/丿Λ
　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　,　:|込、　　r　　 　 　 　 ／人:.:.:/:.:.:/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ′|:.:.:.:＼　　　 __ノ　　　イ:.:.:.:.:厶イ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿Ⅵ___ノ⌒ヽ　 　 　 　 ノ八:.: /　 丿
　　　　　　 　 　 　 斗　　　　　　/ニ二二二｀乏-=ﾆﾆ/:. : :/〉--=ミ
　　　　 　 　 　 　 |　|:.　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二/⌒ｿ＾|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 、
　　　　 　 　 　 　 |.　　　　 　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼
　　　　 　 　 　 　 | ./　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二二二二|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :＼
　 　 　 　 　 　 　 ∨Λ.　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二二|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :/ |
 

　　 　 ./ .／　　　　　　　 ,.| |　 　 ',　　', ',　 ＼.　　＼　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　　 |
　　　 / ./ |　　　 、 .l　　/ | |l　　　',　　', ',　　 .＼.　　＼　　　　 　 .|　　　　　　　　　　 |
　　 ./ ./ . |　　　　｀ l .､/ . l l ',　 　 ',　　', ',　　　 .＼.　　＼　 　 　 .|　　　　　　　　　　 |
　　 l ./ 　 |　　　 　 .|　l.｀.`l l.､',　 　 ',　　', ',　　　l.､. ＼.　　＼＿,,,, |--―　 　 　 　 　 .ﾄ
　　 | ｌ　　 |　　　 　 .|　l . -H.､ `､　　.＼､_',.l_､＿_l,,ヽ-‐｀ ´.､　＼　 l　　　　 　 　 　 　 .| ',
　　 |.l　　 .|　　　 　 .|　l . ＞=､.ミ.､　　 ｀＼.l -',-, l _.`､　　 .l ',` .､` 、　　　　　　　　 　 |　',
　　 |l　　　l　　 　 |　|　|/ll|　､)//iﾐ　　　　 戈´ ＼.',≡ﾐ､　 .',. ',　 ｀ i`､、　　　　　',　　 .|　 ',　　　浮かれモードの時にイベントで実行委員って
　　 |!　 　 l　　 　 |　|　l/ll| .l////|＼　　　　 l`ゝ /ﾍ　 ).＼　',､', 　 .|　｀　　　　　　', 　 .|　　',
　 　 　 　 .l　　　　.', |　l ヾ!弋///l　 .＼　 　 ∨　　 l/////＼ ､ヽ . !　　　　　,　　 ,', 　 !　　 ',　　条件そろいすぎ・・・
　 　 　 　 .l　　　　 .',| ､l　 `　＼__l　 　 .＼ 　 ∨　　|//////l ＼､∨　　　　/　　 /i ',　.|　 　 l
　 　 　 　 .|　　/l　　l!　`､　　　　　　　　　 ＼　∨　 !//////　/ l ,'　　 　 /　　 /､.l　', .!　　　　　しかも黒髪ロング、スタイルよし・・・
　 　 　 　 .|　./　l 　 |　 ヾ.､　　　　　　　　　　＼∨　｀ ー‐'　 ''　 ,　　　,. '　　 ./　.l.ヽ .',|
　 　 　 　 .| /　　l　 .|　　 .i＼、　　ﾉ　　　　　　　｀ 　 　 　 　 　 ,　　.／　　　./　　l　　 l!　　　　　ちょっと強引だけどやる夫はそれにちゃんと
　 　 　 　 .|,'　 　 l 　 　 　 ',.　　　´　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 ／　　　　/-‐　　,..､´l　 ／
　 　 　 　 .|! 　 　 ',　　　　　、　　　　　　　　　　　　　　　　 u , ／l　　　　 ./__,.イ´::::::∧／　　　　付き合ってあげるから・・・危険すぎる
　 　 　 　 .l!　　　　',　　　　　＼　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,／　 l　　　　/　　　l:::::::/:::::＼
　 　 　 　 .|　　　　.∧　　　　　 .＼　 　 ´　｀　、　　　 　 　 　 　 .l　　　 /　　　 .l.／::::::::::::::＼
　　　　 　 　 　 　 .i:::::',　　　　　 l::::＼　　 　 　 　 　 　 　 　 　 , .l　 　 / 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 　 　 .|::::::', 　 　 　 .l:::::::::::..、　　　　　　　　　,　 '　　l　　./　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 　 　 .|::::::::',　 　 　 .!:::::::::::::::..、　　 _ .　　 '　　　 　 .l　 ./　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 　 　 .|::::::::::',　　　　|:::::::::::::::::::::::´:::::::::＼　 　 　 　 .l　./ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 

.　　 　 　 　 |　　| 　 ―|ー=≦´　　 ／　　 　 　 ＼＿_ ',
.　　 　 　 　 |　　| 　 　 |　 　 ,// ／| :|　　 |　|　 i|　 |　　ﾟ。
.　　 　 　 　 |　　| 　 　 |　　 //______ノ|　　 ト､＿_|　 | 　 :! ’，　　となると・・・先手を打たなきゃ・・・
　　 　 　 　 i|　　| 　 　 |/　//从 八| :| 　 .八| 从|　/ 　 :|＼
.　　　　　　 ||　　|ｉ　 V∧_/,jrｾ芸弐　|　 /ｊrｾ芸k_/　 　 | 　ヽ　　やる夫の隣取られる前にはやく・・はやく・・・
　　　 ＿＿从　ノl 　 ∨ ≪ ﾋ(/り　　 !／　ﾋ(り　》 　 　 i|
.　　　　＼ ￣＼八　　 ＼ヽ.　 　 　 　 　 、　　∠／　　八
　　　　 　 ＼|.　V∧　　　ﾄ、＼　　　　　　　　 ,ｲ:|　　 /　 )
　　 　 　 ==亠-┬∧　　 |.个 ｡ 　 r‐-っ　 ,｡个| |　 ./
.　　　 　 　 　 　 | |　＼　 ＼ 　 ＞｡.__. イ￣　! | |　/＼
 

　　　　　　　　　　　　　 　‐　￣　　 　 ｰ-　､
　　　　　　　　　　　　´_　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　／　＼ ｀　　　　　　　､　　　＼ ヽ
　　　　　　　　 ´　　　i ヽ　　　　　　　 ヽ　　　 ヽ　',
　　　　　　　/ /　　　 ハ＼　＼　＼　　ヽ　　　 ヽ　i
　　　　　　 / /　　　　l　l､　＼　＼ヽ＼_ }　　　　 }　i
　　　　　　/ /　　 l　ハ_Lヽ ､_ﾊ＼ ＼　ヽ}　　　　l　 }
　　　　　　'　l　l　 ‐√_V　ヽ　 l＼　　ヽ＿}　　 　 !　 }　　僕がの席を・・・盗られないように・・・
　　　　　　ﾚ１　!　V<圷示,ヽ　　lｰ-ヽ_ヽV｀ヽ　　| 　 }
　 　 　 　 　 !　 !　ハゞ='　　 ＼ l 'ｲ圷示 !　　 　 !　ハ　　がんばらないと・・・
　 　 　 　 　 j 　l　ト､　　　, 　　　　ゞ=' '/　 /　i　!　iハ
　　　　　　　//　V　lヽ　　'　　　　　　　/ ／　 /ﾍヽ ハ}
　　　　　　 /ハ　 　 ゝ　　　　　　　　ノ イ　　/　 ∨ !　ヽ
　　　　 　 　 　 l　　 ﾊiヽ　｀ `　 　　／/　 ∧　　　 {
　　　　　　　　　ヽ　 ﾊ　i　＞　-､ ´　　/　/´∧　　　{
　　 　 　 　 　 　 ヽ　ハ三/　 　 〉 ／/　/／ /::ヽ　　!
　　　　　　　　　／ ∨‐´:::::ﾊ　 / / ／レ´ イ ヽ::::ヽ　ヽ
　　　　　　　　/ ／::::::::::::::∧.∨　ﾚ. ／ ／::::＼ ＼:::Vハ
　　　　　　　 //::::::::::::／r‐_二）　「　ィ´::::::::::::::::ヽ ヽ:ﾍ ﾊ
　　　　　　　ﾉ｛::::::::::::::ﾚ´　 ､＿)´　　 /::::::::／:::::::}　}:::::ﾊ
　　　　　　 /∧:::::::::r/　　__ヽ　)　　 /::::::::/:::::::::::::}　}::::} }
　　　 　 　 ﾚ::::::Y::/ {　　 {　Vv′　 {:::::::/:::::::::::::::j　j::::j　}
　　　　　　 Y:::::/::{ヾヽ_／ 　ヽヽ　　 V´:::／:::::::::/ /::::ﾊ　}
 

　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　.　 ´　　　　　　　｀　 ､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 . '　　　　 .|　　　　　　　 　 ∨ ‘.
　　　　 　 /　./　　 　 |八　{　　 　 　 　 ∨ ∧
　　 　 　 ,′/　　 　 .ﾊ　 ＼＼　.{　 　 　 ∨ ∧
　　　 　 ,′,′ .|　 | ハ.{　　＼＼!　､　　 ハ| .∧　
　　　　.ｲ　 |/　 |　 ﾚ　 Ⅵ　/ .|≧=､-Y　 l| l　 {ヾ|　　
　 　 　 i!　 { {　 ﾄ､/xｚ、　∨　.!　ｘ≠zミ､ ! | .八
　 　 　 l|　 |八 .{《'芹:心 　 ヾ |　乂し:ｿ }､| |　ﾄ､{　　ほんと・・・やる夫は手がかかるんだから・・・
　 　 　 l| }八　ヾ!　ゞ゜´　 　 　 　 :::::::::　| 　|　|
　 　 　 l|/}､ {　 从　:::::::: 　 ′ 　 　 　 .从 .|.八　　　こまっちゃうよね、ほんと・・・
　　　　./　 .Ⅵ　 .∧　　　r＝＝ ｧ 　 ./　　八 .{
　　　　　　　ヾ{Ｖ∧ >　.　ゝ = イ　イ./ 　 /　 ヾ　
　　　　　　　 　_.V∧＜ｒ }＞___＜__{/}/ ./
　　　　　 　 / 　 .V {≦Y三三三三=/イ- ､‐≠.､
　　　　 　 ./ .=-‐=ﾆﾆ=--_､三三三z}.///∧ 　 ‘，
　　　　 r≦'　　　 　 　 ､＿＿＞r‐≠-　　　 ｀ヽハ
　　　　/:八　　　　　　　二r_≦-‐‐.ｧ　　　　　　 }≧
　 　 ./: : : :＞. .　　　 ｒ二二＞_´ -‐ __　　 　 ／: :∧
　　 〈: : : : : : : : :.≧=---r‐＞--=≦ノ　 -=≦: : :/ ∧
　 　 .〉＜: : : : : : /＼///|ﾆﾆﾆ／＜イ/Y: : : : : : : :＞‘
　　　.Ｙ　.≧==≦. 　 ＼/lﾆﾆ/////＞.‘!_:_: ＞ ’　 〉
　　　 |　　　　　|/　　　 ヾ.ﾆ〈//／　　　〈　　 　 　 {
　 　 .八　　　　/　 　 　 /ﾆﾆ∨　　　　　.}ヽ　　 　 |
　　 〈　/　 　 .,′　 /　〈ﾆﾆﾆ∧　　　　　|　　　　　′
　　　∨　　　,′　／　　〉ﾆﾆﾆ/　 　 /　〈　　　 　.{
　　 　 ＼　　{ .／　　　/ﾆﾆﾆ〈　 　 /　 .〈　　　　 ﾉ
　　　　　 ＞≠　　　／ﾆﾆﾆﾆ∧　 〈　　 ハ　　／
　　　 　 /　　 　 .／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.∧　 ヽ　　 ∧¨
　　　　./　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧　　 　 / ∧
 

――そう、私は頑張った
 

　　　　　　　　　　　　 　 　 ∠:::_／::::::::＼
　　　　　　　　　　　 　 　 ´￣￣｀　 ＜:::::::.
　　　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼}
　　　　　 　 　 　 .::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::lヽ
.　　　　　 　 　 /::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::ｌ:::::::::|:::ﾊ
　　　　　　　　 :::::::::::|:::::|::::::::::::::|:::i::::::l:::::::::|/:::|
　　　　　　　　l:::::::::/| :∧_:::::::::_|:::|::::::|::::::::|:::::八
　　　　　　　　|::::::::|丁厂Ｖ:::::::::「丁マ!:::::::|//　 ＼
　　　　　　　　|i:::::::x代芯 ＼:::::|芯刀|:::::::|/　｀V⌒
.　　　　　　　 八:::::lハ,.,.,　 ,　ヽ! ,.,.,., |:::::::|i　　,ﾉ＼
　　　　　　　　　 ::::|::人　　　　　　　/|::::::八／::::::::::＼
　　　　 　 　 　 ∧:|::::::::＞..´ ｀ 　イﾉ'|:::/ ＼::::::::::::::::::::＼
.　　　　　　 　 /::/＼￣ﾌ//｀T´／　 j/ ｀T　　ー-　､::::::::＼
　　　　　　　 /::/　 　 ///{　rく　 　//// |　　　　　｜::::::::::::＼
.　　　　　　 /::::|　. 　////ｘ介ｘ. ／/////　　　.　　 |::::::::::::::::::::
　 　 　 　 .:::::::::|　|　＾＞〃/ |／〉//＜´　　　/　　　|＼:::::::::::::::
　　　　／:::::::::::j　l ／/ 《ノﾄ､|∨/////ヽ　　,′　　｜　＼:::::::::
　　 ／:::::::::::::::/　j ｀'＜ //|'/|＼////／　∨　　　　j 　 　 ＼::
 

　　　　　　　　　　　　　　　　 _ _ _ _,ｒヘ、_ _ _ _ _
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::{::::::::::::＼:::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::ｌ::､::::::::::::::＼:::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　 _／::::::::::::::::::::::::|:::ゞ､::::::::::::::ヾ:::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　 ￣/:::::::::::::::/|::/|:::::::::::ｌ∨:::::::::',':::ｌ::::::::_＼
　　　　　　　　　　　　 /::::::::/::Ｎ‐|ﾒ‐ヽ::::::::| ヾ|＼',::::!:::::::::|￣
　　　　　　　　　　　　/／|:::l:::ｌ 　z＝=、＼| ｨ=＝ｚ ゝ､l:::〉
　　　　　　　　　　　　　　ｌ:::l::::!　"　　　　l　　　　　ﾞ ,'::l:::ｌゞ
　　　　　　　　　　　　　　|:/::iゞ、. //　　′　　//　ﾉ/ ｌ:/
　　　　　　　　　　　　　　!ハ|､ }ゝ　　ｒ-‐‐‐-､　　/‐ｒ′
　　　　　　　　　　　　　　　　 ¨Ｗ＼　',　　　 /　/:::::从
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ===l> ､ゝ‐ ´イ==,｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::|___　‐ __|::::::::/
　　　　　　　　　 　,--──｢￣:::::::::::l/ |　∧ |:::::::ﾄ￣|───-､
　　　　　　　　　　/＝＝＝|::::::::::::::::::|　|　|　',ｌ:::::::::::::::::::＼＝＝＝ｌ
 

――手を抜かず、徹底して・・・がんばった
 

　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　 ,..::'´::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:.、
　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 　 　 .':::::::::::::::::::::/!:::;::ｌｉ::::::|i::::::::::::::::..
　 　 　 　 　 ｉ:::::::::::::::}:::::| |:::|::||::::::||:::::::::ヽ:::::',
　 　 　 　 　 |:::::::/::ｨﾍ:::｣ }ィ::｣|:::::」ヽ::i:::::::::::::|
　 　 　 　 　 |::::::::::::iんハ　　 　 んハ{:::::::::::::i
　 　 　 　 　 |::::::i::::代rツ　　　 弋rツi!:::::::::::::
　 　 　 　 　 |::::::|::::| ﾞﾞﾞﾞﾞ　　,　 　 ﾞﾞﾞﾞﾞ |:::::|:::::::|
　 　 　 　 　 ｌ::::::|::::i　 　 r―‐　　 　 」:::::::::::::|
.　　　 　 　 /:::::ｲ:::::ゝ、　ゝ＿ﾉ　　 ,/ｉ:::/::::::::|
　 　 　 　 /､::/::|:::::{:.ﾍ＞　＿,　＜/:::}ｲ:::::/ﾞヽ
　　　　　Λ Y／｀>=-､', ヽ　 　 //r=‐ヘ/／＾＼
　　　　　|　Vヽ／ ／/｝＼ _＿_,/i＾＼ ヽ ＼　 .Λ
.　　　　 ,!　 i:.:.:｀:= 一:|:.:.:.:ヽ　./:.:ゝ､　　　　}／　iヽ
.　　　 .ｲ 　ｲ＞:.:.:.:.:.:.ｲ:＞=:ﾍ/イ:{:.｀:.ー一イ　　 |:::',
　 　 /:i{　 {　　 ￣￣}i ヽ:.:､:.:.i:.:./}＞=一＜ﾍ.　 ∧::i
. 　 /:::;|l　∧　　／　/　 ｀＞:「く　ヽ　　 　 /Λ 　 }::|
　 /:::::Λ/ 　 　 　 ./　 ／:.:./}:.:.＼ ﾍ　　 　 　 ＼ .〉!
 

　　　　　　　 ／::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.　　　　　　 .'::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::.　 ..::ヽ
　　　　　　/:::::／:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...:::::::::::'､
.　　　　　/::／::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　ー=≠::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
.　　 ／ｲ:::::::::::::::ｉ:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　/:::::::::::::::i|::::::::/:::::/:::::::::::::::::::::Ｖ:::::::::::::::::::i|:::::::::::::::::::..
.　 　 /::::::::::::::::::l|::::::::::::::i{::::::::::::::､::::::::::::::::::::::}::::::l|::::::::::::::::{ヽ{
　　 /ｲ::/ ￣￣ ヽ:::::{::::::::､::::::::::::i::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　 　 ＞' ´￣ ヽ　}:::::∨}ｲ ＼:::::::|::::::::::::::::::::/'＼{:::::::::::ｨ{
　　　}　＿ ィ 、∨::::::::|　-trｯ7:/ ＼::::::::::::/　　 }::::::::/
　　 「　＿__ 　l /}ｲ::::::|　　　 }ｲ 　 /::∧イ i 　 /:::／
　　/　　 　 }._｣' Ｖ/＼{　 　 　 　 厶ｲ　r‐　 イ:::∧
.　 { 　 Tく. ｣ 　　 ', 　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 ∨　 ＼
　　　　　　ヽ　　　i ヽ　-　､ 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ } 〉.ｲヽ
　　.∧　 　 　 　 / 　 ＼_　　 　 ／　 　 　 　 zｲ ／::::::ｉ|
. r‐=ｲ} 　 　 　 ｲ ＿＿_,≧ｧz ､　　　　　r=‐'':::::::::::::::::::|ト...、
/::::{ ＼ =-　　　{:::::::::::::::::::::::::::::i＼、 ｢￣i:::::r.:y::::::::::::::/::::::::＼
::::::::＼ ＼_＿__.ﾑ::::::::::::::::::::::::::::|　 |　|　 l|:::::Yﾘ:::::::::／::::::::::::::::｀::...、
::::::::::::::＼ ＞-ｲ::::}::::::::::::::::::::::::::|　 |　|　 l|::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::＼
 

　その結果・・・
 

　　　／ ￣ ￣　＼
　 ／　 _ノ 　ヽ､_ 　＼　　　なんかやる夫と仲良くなると恋人ができるって
／　oﾟ|⌒|　　|⌒|ﾟo　 ＼
|　　　| （__人__）. |　　　 |　噂が流れて大変だお・・・この前とかなんか
＼　　|　｀|⌒|´　|　　／
／￣ |川!|￣|川i|￣＼　　知らない後輩の子に拝まれてお供えものまでもらったし
 

　　　　　　　　／　　　.,　i^ヽ 　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 '　　 　／　 i　　　　　　　　　　　　 　　 　 ヽ
　　　　　　 　　　／　.　 |.i　 i　　　　　　　　 ､
.　　　　 , ′　　′　.　　| i 　i{　　| 　i　　　　　ヽ　　 　　 ‘，
　　　　/　　　　　　 |　,/|∧　|!＼_,　 i　 |　､　 ハ　　　　 　'
　　　 /　　　　　　./| ,r-|i　ヽ i　　|＿i __|＿}　　 ‘，
　.　 /_　　　　　|,ィ´｢l|　‘，　＼ 　ﾄ、 i ∧　|｀`ヽ､_j
　 ／´|　! ｜／|| |　|ﾘ＿__ヽ　　＼|_,ﾍi|　 Ⅵ　i} 　 |` 　 　 ﾄ、
　´ 　 | ｌ　｜　 {.l | ,ッ=＝､　＼.　 ｢　,＞=≧＼} 　'　　　　 |　＼
　　　｜|　 |　 /| Ⅳ　ぅ::ﾊ 　　　＼|　" う心ヾ､`y′ / 　. ｜　　　　そ、そりゃ大変だね・・・まぁやる夫は
　　　 | i　 i|　i| ﾄ ヽ　ﾄ:{_}:}　　　　　ヽ　トi{ }:}　》 }　 /　　:　i＼
　　　 | i 　 i　i|小　　ゝ-"　 　　　　　 弋 シ　　/　,′　 |　|⌒ヽ　　ふくふくしてるし御利益はたしかにありそうけど
　　　 l i.　 ∧|! ﾄﾍ　////　　　,　　　　//// ／}　/　 i! .|　|
　 　 //|　　　. .ヽ‘，　　　　　　　　　　　　　　/ ./ 　 i| ∧ |
　　//　|　li　　. .| 込　　　　　 　 　_ 、 　u　/ィ′ 　/i/ } ＼
　ノ'′　|.ハ 　. .:l 　 ＞ 　　 r￣_´ ノ　　 ,ィ´ ﾘ　　/ .j/´　　`
　　 　　 |l　ゝ　. .|＼　r=＞ ､　　　　,. く　 {⌒〉　, ',／
　　　　　ヽ 　ヽ . |　{　ﾄ､`‐- ｀ = '´-―ニ’ / .／｀ヽ,
´￣＿ﾞ` ‐-- __〉､|___ゝ|ﾆ三三三}{三三彡/／ヽ__／
/ ｒ‐‐-ニ二､ {三ヽ 三三三三三|三三三'´三三三`}‐--　　--―― - 、
 

　　　　　　　　　　 _-─―─- ､._
　　　　　　　　 ,-"´ 　 　　　 　　 ＼
　　　　　　　　/ 　 　 　 　　　　　 　ヽ
　 　 　　　　 / 　　　　　　＿／::::::＼_ヽ　　　いやまぁいいんだお？仲良くなったり
　　　　　　　|　　　　　　　　　::::::::::::::　 ヽ
　 　　　　 　l　　u　　　 （　●)::::::::::( ●)　　いいなって思った人に恋人ができるのはいいことだし・・・
　　　　　　　` ､　　　　　　　 （__人_）　 /
　　　　　　　　　`ｰ,､_　　　　　　 　　／　　ただ、やる夫にはそーいうのができる気配がまったくないのに
　　　　　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　拝まれてもなぁって・・・
 

　　　/ |　　　　　　　　|　＼　　　　＼ヽ、　 　ヽ、　　　 ヽ　　　　 　　.　|
　　 /./　　　 /　　　　.|　　 ヘ　　　　＼　｀`‐-　、_　　　ヾ　　　　　　.|.`|
　　 | |　　　 /　　　　 .小　　　　` ・、　　`＼　　、　　　　 .|　　　　　　.|.｜
　　.|｜　　　’　　　　 | .| ﾍ　　　　　 `ヾ-、_ _,`斗‐ ,,_　　　|　　　　　　|　|
　　.|｜　　.｜　　　　|　ﾍ_,,.ヾ-.　　　　　i、イ＼ー-　 ｀`　- ..、　　　　.|　ｷ
　　|.｜　　 |　　　 | .,|,;;- ﾍ 　＼　　　　 .|.ヽ`、 ＼ ヽ ＼　｜ .｀ 　　　｜ | '|
　　|.｜　　 |　　　 イ.|　　 ‘ N　＼　　　　i　ヽ.、　 ＼丶＼｜　　　　　i　. |N
　 .i　|　　　.i　　／ |i .i　　　ヾ.、　 ＼　　 丶　.丶　　　＼　Y　　./　　.|　　i　　　大丈夫だって、やる夫ならぜったい良縁があるって
　/ ./|　　　i　　　 .| iヾ　　　 ＼　　　＼　 .ヽ　‐.;;;;;;;;;;;,,,,___.|　　 /　　 .|　　.|
./／｜　|　｜｜　｜ `　,,,,;;;;:;''''‐‐　　　 ＼　ヾ' 　 '　　''''` 、　/　　　 |　.|　`　　
`'　　|　｜　 i .|　､ .|　,',''''''　　　　　　　　　 .＼＼　　 , , , /　./　　　　.|　| ＼ヽ
　　 .|　 .|　　 i |　ヽ|､ 　　,　,　,　　　　　,.　　　　`'　　' ' '/ ／|　　　、 .|　|　　`'
　　 .|　 || 　　i.|　 ､ヽヽ　'　'　'　　　　　 .i　　　　　　　　// / |　　　ﾍ ..|　|
　　 |　 | |　　 ｷ　　｀i-､`、　　　　　　　__.....__　　　　 ／ ./／　　　　ﾍ | .|
　　.i　/　|　　　　　 .|､.,｀`-　　　　　r''"　　　　｀i　　　　./　.i　　　　'　｀i　i
　 ././　　|　 i　　　 .|　 ｀`' ＼ 　　　'､　　　　　ﾉ　　 , イ　／　　　/,イ　`､|
　,'／　　　i　||　　　.|ヾ　　 __,,..`,,.,,､　 ｀`'''' '''`　 ,.．　 .i／ .i　　　/
　　　　　　ｷ | |　　　| ヾ　 |、｀`''┴､｀- ､.　 _,.: '　　　 |　　.|　　 ./
　　　　　　 `､| ` 　　.|　＼.|｀`''‐- ...,　｀`''‐--　､....,,,､.|_｀] .i　　/
　　　　　　　 ヽ ｀　　 i ┌┘　　　　　｀`'''ー-- ､､..,,,;;_,,,...| i　 /
　　　　　　　　　 .＼　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.i　/
　　　　　　　　　　　＼|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i/
 

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 　 　 .　'"　　 U　　　 ｀丶、
　　 　 　 　 　 　 ／　 ＼　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 　 /　　　　 ｀¨″　 `'ｰ'"￣｀
　 　 　 　 　 　 {　　三三　　 　 　 三三　　　}　　　はは・・・ありがとうだお
　　　　　　　　　'.　　　　 　 　 　 　 　 　 Ｊ　/　
　　 　 　 　 　 　 ＼ ｕ　　ﾞ'ー'^'ー'ﾞ 　 　 ／　　　　でも今までそういうのが一度もなかったし
　　 　 　 　 　 　 　 ｀¨７　　 ￣ 　 　 　 ‘,
　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　‘,　　　　本当にあるかなぁ？
 

　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　.　 ´　　　　　　　｀　 ､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 . '　　　　 .|　　　　　　　 　 ∨ ‘.
　　　　 　 /　./　　 　 |八　{　　 　 　 　 ∨ ∧
　　 　 　 ,′/　　 　 .ﾊ　 ＼＼　.{　 　 　 ∨ ∧
　　　 　 ,′,′ .|　 | ハ.{　　＼＼!　､　　 ハ| .∧
　　　　.ｲ　 |/　 |　 ﾚ　 Ⅵ　/ .|≧=､-Y　 l| l　 {ヾ|　　　あるって。やる夫がすっごくいい人なのは僕が一番よーっく
　 　 　 i!　 { {　 ﾄ､/xｚ、　∨　.!　ｘ≠zミ､ ! | .八
　 　 　 l|　 |八 .{《'芹:心 　 ヾ |　乂し:ｿ }､| |　ﾄ､{　　　　わかってるもん。断言してもいいよ
　 　 　 l| }八　ヾ!　ゞ゜´　 　 　 　 :::::::::　| 　|　|
　 　 　 l|/}､ {　 从　:::::::: 　 ′ 　 　 　 .从 .|.八　　　　　今までそういうのがないのは周りが見る目なかっただけだって
　　　　./　 .Ⅵ　 .∧　　　r＝＝ ｧ 　 ./　　八 .{
　　　　　　　ヾ{Ｖ∧ >　.　ゝ = イ　イ./ 　 /　 ヾ
　　　　　　　 　_.V∧＜ｒ }＞___＜__{/}/ ./
　　　　　 　 / 　 .V {≦Y三三三三=/イ- ､‐≠.､
　　　　 　 ./ .=-‐=ﾆﾆ=--_､三三三z}.///∧ 　 ‘，
　　　　 r≦'　　　 　 　 ､＿＿＞r‐≠-　　　 ｀ヽハ
　　　　/:八　　　　　　　二r_≦-‐‐.ｧ　　　　　　 }≧
　 　 ./: : : :＞. .　　　 ｒ二二＞_´ -‐ __　　 　 ／: :∧
　　 〈: : : : : : : : :.≧=---r‐＞--=≦ノ　 -=≦: : :/ ∧
　 　 .〉＜: : : : : : /＼///|ﾆﾆﾆ／＜イ/Y: : : : : : : :＞‘
　　　.Ｙ　.≧==≦. 　 ＼/lﾆﾆ/////＞.‘!_:_: ＞ ’　 〉
　　　 |　　　　　|/　　　 ヾ.ﾆ〈//／　　　〈　　 　 　 {
　 　 .八　　　　/　 　 　 /ﾆﾆ∨　　　　　.}ヽ　　 　 |
　　 〈　/　 　 .,′　 /　〈ﾆﾆﾆ∧　　　　　|　　　　　′
　　　∨　　　,′　／　　〉ﾆﾆﾆ/　 　 /　〈　　　 　.{
　　 　 ＼　　{ .／　　　/ﾆﾆﾆ〈　 　 /　 .〈　　　　 ﾉ
　　　　　 ＞≠　　　／ﾆﾆﾆﾆ∧　 〈　　 ハ　　／
　　　 　 /　　 　 .／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.∧　 ヽ　　 ∧¨
　　　　./　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧　　 　 / ∧
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -=　　￣,￣　 ｀ 　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　´　　　　　／｀　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　.／　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . '　 ./　〈　　 　 ＼ 　 　 　 ＼　 　 　 　 ' .
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / 　 /　 　＼　　　　＼　 ＼ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 / ＿j　　 ＼　　　　＼　 ＼　　＼ 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｲ 　 .ﾚ　 /|｀/　　 ＼＼　 　＼.　 ' 　 　'.　　./ ∧
　　　　　　　　　　　　　　 ／ .| /　.|{　ｚx､ﾊ　　| /{=ミｰ､--z`ｰ }　　 .l{　　 ./　'.　　　　・・・お世辞なんかじゃないよ？本気で
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |ハ　ﾄ　{しﾊ |ﾄ､ l.{　∨　　＼} 　 .ﾄ､　 八
　　　　　　　　　　　　　　　　／　ヾ!ﾊ代ﾘ　kハ |　,ｨミｘ､　 .ﾄ､　.!　＼　{ヽ　　 　 '.　　　そう思ってるから、ね
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /／ﾉ´　.Y ::::: 　 　 ヾ '.し::::::fﾐ､ハヽ.|.　　 ＼　＼　　 |
　　　　　　　　　　　　　　 '／´＼ 　 | 　 ,　　　　　乂::::ﾘ }/　从 　 　 　 '.　　|＼ {　　　僕からみたやる夫は・・・とっても魅力的だよ？
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::::ヽ从　　　　　　 　 ::´:::::　 ｒハ　　　　 ハ　.l|　 ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ／＼＼::::::::::∧人　 ｀　-　　　　　　 ,､__ノ'.　　　　 lﾄ{　l{
　　　　　　　　　　／＼::::::＼＼::/::∧ =ヽ　　 　 　_ .　イ 　 |ｚｚﾊ　　 　 l|　 ハ
　　　　　　　　 ／　 　 .＼:::∧ ∨/::∧ 　 `7ハ´　　　　， イ_.ｲ .} |　　 八　／
　　　　　 　 ／　　　　 　 ∨:∧ ∨:/::::〉　　〈≧==≦.＞=≦三ﾊﾘ !　 ./ .／
　　 　 　 ／　　　　　　　　∨:∧_∨／　　／三三三三三,　＜∧/} ./／
　　 　.／　　　　　　　　 　,　＜´　　 「ﾆﾆﾆ＼三三.,　＜三＞--ｚ人K{_　　　　　　　　　／
　　／　　 　 　 　 　 　 ／　　､ ＿＿|三三三.＼／三三Y＼　 　＼　 ＼゜ー――=≦´
　　}　　　 　 　 　 　 ／　　　 ＼　　 ﾊ三三三／三三三l!.　 ＼ .　´＼´ .Y　　　　　　｀_　 .
　　|　　　　　　　　 /＿＿＿＿_.＞/　∨三／三三三三l|　　／ヽ　　 ∨∧＿　　　　 　 ｀＼｀　､
　　乂＿.　-―― '　　　　　　　 　 |.　　'.／三三三三三l{　 /　　 }　　 .}　 .∨≧=-　　　　　 ＼
 

――そしてようやく・・・ようやくやる夫がそういうことを意識したとき・・・僕はそっと・・・釣り糸を垂らす
 

　 　　 　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／ ノ　　＼＼
　　　　　 ／　（●） 　(●）＼　　　シャル・・・それってどういう意味・・・・
　　　　／　∪　 （__人__）　　＼
　　　　|　　 　　　｀ ⌒´　　　　|
　　　　 ＼　/⌒)⌒)⌒)　　 ／/⌒)⌒)⌒)
　　　　ノ　　|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/
　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ´　　　　 　　　.
　　　　　　　　　　　　　　.　 ´　　 {　　　　　　　　　　｀　.
　　　　　　　　　 　 　 ／　　／　八　　　　　　　　 ＼ 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 .　　　.／　 　 　 ＼ 　 ＼　　　　　ヽ　　 .
　　　　　　　　　　/　 　./　 　 　 l|　　 ＼ 　 ＼　 　 　 ‘.　 ∧
　　　 　 　 　 　 〃　　/　 / 　 i　|　　　　＼　　＼.　　 　∨ /'.
　　　　　　　　 / ′　　 　.′/ |　l　 　 　 　}≧=- ＼　 　 ∨　.
　　　　　　 　./ .′　　　　|　ハ{ﾊ|∨　　 　.|l､　 　 }　 　 　 | 　 |
　　　　　　　　　|/　　 　.斗/⌒}　!. ∨　 　 |lハ 　 l|　　 　.人　 !　　　さぁ？どういう意味だろうね？
　　 　 　 　 　 .ｲl| 　　　|八{　　　 　 ∨ 　 八　＼ l| 　 　 .!　 ! .|
　　　　　 　／ .从 　 　 | ! l|　 　 　 　 ヽ /　　 　 ヾ 　 　 .|　 |　!　　
　　　 　 　 　 ./　{　　　lﾄ{ ィ≠ミｘ　　 　 )　 ＿　　 | 　 　 |　 |从
　　　　　　 　 }　人　　 l|ﾊ　::::::::: 　　,　 　 ´￣ ㍉ .ﾘl|　　 |　 |.ト{
　　　 　 　 　 j / .|　 　.l|圦　　 　 ＿ 　 _　::::::::::　 从|　　 |　 ﾄ{　＼
　　　 　 　 　 /　 乂　 从　 . 　 　′ : :｀Y　　 　 ｲ 　| 　 .八/
　　　　　　　　　 ＿_∨ {　＼{l＼ 乂 : : ノ　 　イ　j / |　 /イ
　　　　　　　´-=ミ: : :}Ｖ|＼　ヽ,ｒ}＞　_　､＜ 　 ／ ＿| ./_ノ
　　　　　　　. -―‐-＜ヽ　.＞´ ヽ_　 人 ＼ヽ＞: ´: : |/＞
　　　　　　 ハ　＿＿＿_ /:{　　 .>、＼　＼ ＼ーｒ　´.!￣／ヽ
　　　 　 　 |　 Y￣￣￣/::::|　／　ｨ＼ ｀ ＜ノ. ＼!====/､ 　 !
　　　 　 　 : 　 |＼　　 '::へイ　-_―_‐＞ーｧ　 　.＞::´＼ﾊ　 |
　 　 　 　 ,′　|　 }'／:::::::::::＼　ヽ.　__　　＿_ ／:::::::::::::::::ヽ　.|
　　 　 　 .′　 | .／ヽ:::::::::::::::∧　二二￣ ノ/:::::::::::::::::／ヽﾊ .!＿_ノ
　　 　 　 | 　　〃　 　∨::::::::/::∧>､　＿＿_′:::::::::::::/　　 　' |￣｀ヽ
　　 　 　 | 　 /,′　　∧::::::::::/::∧lﾘ　　Vハ:::::::::::::::/　　　　 |ﾊ 　 　 ＼
　　 　 　 |　/ ,′ 　 /　∨:::::::::/:::}′　　Ｖ〈:::::::::::::,′　　 　 .l ﾘ　　　　　.
　　 　 　 |./　′ 　/　　 |:::::::，＜′　 　 l|/＼:::::::′　 　 　 .|/==ミ､ 　　.!
　　　　　/　　}　／ 　 　 ｌ／///　　　　　l|///＞' ､　　　 　 .|　　　　＼　|
　　　　　{　 ./´　　 　 .〃　⌒´　　. ィ､　 ﾚ´　 　 /}ヽ 　 　 ∧　　　 　 .Ｙ!
　　 　 　 }／　　　　 　 ﾊ　　 -=≦　　 ＞-　 　 /.ﾘ　　 　 /　|、　　　　 ﾘ
　　　 　 /　 　 　 　 　 { {　　　　　　　　　　 　 ./Y　　　　　　 |∧　　　 /
 

　つける餌は甘い甘い臓腑まで溶かさんばかりの・・・この瞬間のために、あの日より磨き続けた珠玉の猛毒
 

　　　 　 　 　 　 　 /　　 　 /　 /　　,　 i　 　 ',　',　　　 　 　 ',
　　　　　　　　　　/／　　 /　 /　　/ 　.|　　　 ＼＼　　　　　 ',
　　　　　　　　　／　　　 /　 /-‐''/´￣.|　　　__}..＼＼　 　 　 |
　　　　　　　 ／イ ´　　/　 ,:　　/ .!　 /| !　　　ﾊ｀ヽヾ＼　　　|
　　　　　　／／ i　　　.,　　|　 ./ ｰ|-/､ !|',　　/　',　 ＼ト＼　 |
　 　 ｰ= 彡　 　 |　　　i　　.!　/　　ﾚ　　ﾘ ',　/____.',　　 ﾄ ミ 　 !　　　
　　　　　　 　 　 |　　　|　　| /.､ ｰ- ､　　　j/´ィ芋ミ､.　|∧∨..|
　　　　　　 　 　 |　　　|　　ﾚ ミ三≧､　 　 　 んら圷∨! .∧∨!　　　ただ・・・僕嘘やお世辞は一言も言ってないよ？
　　　　　　 　 　 |　　　| 　 乂　, , ,.　　 　 　 〈笏ン ﾘ.ﾊ|　　 ヾﾐ､
　　　　　　 　 　 i!　 　 !　　ト ミ ､　　　 ,　　　, , ,. 　/ .ﾘ　,!　 |　＼　僕から言えるのは・・・それだけかな？
　　　　　　 　 　ハ　　 ', 　 {、　　　､　　　　　　　　/ /　/ |　 |
　　　　　　　　/／} {　　ヽ　､ヽ　　　r､￣　　　　 .ｲ i　 /　 ,　 |
　　　　　　　／　 j/ ＼ 　 　 ', } ＼ i　}　　,,.. ＜　 /　/　 .∧　!
　　　　　　 　 　 /　　　＼ ＼}ﾊ　　j　,!¨´{ヽ__ .彡'　/ 　 　 ∧.{
　　　　　　　　　　　　　　r/ヽj　＼,′,__ ノ　ト.._　//　　　　　 ヾ
　　 　 　 　 　 　 __＞////∧　　/　 j/ ）＞''´ノ/ｲ＜
　　　　 　 ＞''"´　∨//////ヽ../　　'"´__,. ＜////| 　 ｀ ＜_　　　　　 ヾ､
　　　　　　￣｀ヽ 　 ∨/////〃, 　 　 　 ￣｀iｰ=＝'　　　　 ハ　　　　　　）〉
　　　　　　　　　 ＼　ヾ彡''´〈〈,′　 　 　 （ノ_///ヽ　　　 /　 !､　　　　 ｨ/
　　　　　　　　　　　＼ 　 ／/,i!　　　　　　　 ﾉ//// 　 i ./　　|　 ー= 彡'
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ .＞/i! 　　　　　 ／//彡'__　 ﾚ　　　|　　　　｀ ＜
　　　　　　、　　　　　　!i〓{〈::| 　 　 　 ／-‐ ''"　　 ヽ ヾ　　 {　　　 ヾ　　　 ､
　　　　　　 ヽ　　　＼　{! 　| ヾ　　　 イヽ　　　　　 〓 ',　∨　 〉　　 　 ',｀ヽ　 ＼
　　　　　　　∧ 　 　 ヾﾐ.　 ﾄ､ ヽ　　r '-ｲi　　　　　　　 ',　 V / ＼　　　 ,　 ＼　ヽ
　　　　 　 　 .∧　　　　 ＼ ∨/ }　/　___,.|　　　　　　　 .',　.} |　　 ヽ　　 }　 　 ＼ ',
 

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　 　 　 __　- ´´￣　　 　 　 ｀¨ ‐ ､
　　　　　　　　 　 , -'"´: 　 　 　 　 　 　 　 　 丿 　 ヽ
　　　　　　　　／. : : : :　　　　　　　　　　＿／　　、　丶
　　　 　 　 ,,.'. : : : :　　　　　　　 　 　 　/　/::::::ヽ　ｌ 　 ヽ、
　　 　 　 /. : : : : :　　　　　　　 　 　 　 {　 {:::::::::ﾉ　!　　　ヽ
　 　 　 /. : : : : :　　　　　 　 　 　 　 　 丶　｀　´ ノ 　 　 　 ヽ
　　　 /. : : : : :　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ー‐ ´　/　　　　　 　ヽ
　　 ./. : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!、　　　　 人ノ　　　しゃ・・・しゃる・・・
　　/. : : : : :　　　　　　　　　Ｕ　　　　　　　　　　　 ｀i｀ ﾆ二--　i
　 /. : : : : :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´ 　 　 　 l
　,'. : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /
　i : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　', : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　 ヽ、: : : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　ヽ､:_: : : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　 ｀¨i : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
 

――さぁ、食べて。一口たべたら忘れられない・・・ううん、忘れさせないこの餌を
 

　　　　　　　　 ／　 八ﾉイ 　 ＼::＼ ' ' '　 　 　 　 , 　 ' ' ' ,'::| /　!::　 }
　　　　　　　　　　　／| ,八　　 :::{⌒ヽ　　　　 ＿_ 　　 　 /::ﾉ':::　|: 　,’　　　・・・僕は選んでここにいるんだよ？
　　　　　　　　　　　　 | {　:＼　:::::ﾄ､　　　　 丶　ノ　 　 .ｲ:::|::::::　:|　 ′
　　　　　　　　　　　　 |/＼__::ヽ :::∨　､　　　　　　　／ノ}:/|::::: .:::| /　　　　　
　　　　　　　　 　 　 .斗──ﾍ__＼:∨　 ＞　.__ ..ィ::／ ノ'　|::: .:/ﾉ'
　　　　 　 　 　 ＜///////// /　 ヽ; ＼　　 ├＜＿＿＿,:::::;″
　　　 　 　 　 　 　 ＼//斗-‐久　 　 ＼. `ｰr┴‐ﾉi:i＼─/／ ニ=x
　　　　　　　　　　　／　　_／i:i:i:i＼　　　　　У介ﾍｉ:ｉ:ｉ:iV"　　　　i∧
　　　　　　　　　　/,， ＜　＼i:i:i:i:i:i:i＞　.,＿/ /l |＼＼ｉ∧　　　　　!∧
　　　　　　　　　／　　 ／　　∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ / |l |＼j_jﾉi:i:ｉ＼　　　| i ∧
　　　　 　 　 ／　　 ／ 　　　　∨i:i:i:i:i:i;i:ィ廴辷ノ:i:i:ｉ| |i:i:i:i:i:i:i＼　 |　ｉ ∧
　　　　　　　{￣ 　/ 　　　　　　 ∨:ｉ／　ﾉi:i:i:i:i:i| |:i:i:i| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}Ｖ　　ｉ ∧
　　　　　　 ∧　　｛ ＼　　　　　　∨　 /ｉ:ｉ:i:i:i:ｉ:_| |:i:i:i| |:i:i:i:i;＞-┴-ミ　 i ∧
　　　　　／ ∧ 　 |　　＼　　　　　　　´￣￣／| l.￣| |￣　　 　 　 　 ＼ｉ ∧
 

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　u　＼
　　　　 　／　　＼　 　 ／＼　　　　シャル・・・やる夫は・・・
　　　　／ 　し （○） 　（○） ＼
　　 　 |　∪　 　 （__人__）　 J |
　　　　＼　　u　　 ｀⌒´　 　／
 

――長い・・・本当に長い準備のすえ・・・やる夫は・・・
 

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　　　, -‐､　　　　 _,, -‐､　 ',　　　・・・・・・付き合ってみるかお、やる夫と
　　　　　l　　　　／　　　｀'　 　 ´　　　　　.l
　　　　　l　　　　　 ,==ﾐヽ　　　,ｿ==ﾐ　 　 .l　　その・・・やる夫じゃ釣り合わないかもだけど
　　　　　.',　　　U　　　,　　　　　 ヽ 　 　 /
　 　 　 　 ＼　　 　 　 l　 　人　 　l 　 ／｀ヽ　　シャルさえよければ・・・だけど
　　　　　/ 　｀ー､ 　　 ｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
 

――食べた・・・食べてくれた・・・食べられ・・・ちゃった♡
 

　　　　　　　　　　　　　　　.　　-　―‐ -
　　　　　　　　　　　 . 　´　　　　　　　　　　 ｀　 .
　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 .　　　 　 ./　　　　 ヽ　　 　 ＼　　　 ヽ
　　　 　 　 　 /　 　 　 ./ 　 　 　 　 '.　 　 　 .!ヽ　 　 　 .
　　　　　　　 ′./　　 /　　l 　 |　 　 | 　 人　|.ハ　　 　.∧
　　　　　 　 .　 .′ 　.′ 　.!､　|､　　 !　 .八＼!　|　　　　.ハ
　　　　　 　 |　 |　 　 ﾄ八 ｨ!=V八　　|　/　.|＼{　!　　　　|ヽ}
　　　　　 　 |　 |　 　 |／l　|　 ∨{＼ | /　 ﾊ/ }＼　 　 .从
　　　　　 　 |　 |　 　 | 从斗ｚ≠ﾐ!、 ＼　/x芹ミ､! 　 人　{
　　　　　 　 |　 |　 {　.!　ﾊ:::r::ﾊ 　 ＼　}/ lしrV ﾘ|　./　 }人　　　・・・うん、僕こそやる夫がいいなら・・・喜んで
　　　　　 　 | ./| .从.人《 ヾし:ｿ　　　　　　ゞ゜'　 从′|　!ヾ{
　　　　　　 .j/　! /　＼.＼:::::::::::　　 　 　 ::::::::::: /ｲ/　 ! 八　　　　ずっと、そういってもらえたらいいなって・・・思ってたから
　 　 　 　 　 　 jﾊ{､.　　⌒＼　　　　　 ′　　　/´　 ./!/
　　　　　　　　　　∨∨ / ＼　　　 ー 　'　 　.ｲ　　 //
　　　　　 　 　 　 　 __∨　∨ ＞　　　 　 イ　 | 　 /
　　　 　 　 　 ´､: : : : : ∨　{　 　　＜｀__{ ヽ--|　/ ＿
　　　　　　　　　 ＞-=≦＼|.ｘ　 　 　 /ｧﾐx Y j/=====ミ｀　、
　　　　　　　　　　／ｲ ∨//＼＞ ， .{//|ﾄハ/∧　　　　｀ヽ|
　　　　　　　. 　´　. ＜＞////////＼::!.|| V∧.∧　 　 　 | |
　　　　　 ／ ，＜＞　　　∨///／}//{:{.ﾘ. ∨ﾉ/＼　 ヽ　 l |
　　　　　.{　　{:{´　　 　 　 .∨／ .////｀7{ﾊ/≧=-/ヽ 　'. | |
　　　　 　'.　 .|:|＼　　　　　 ´　 ///////|:::{//////≧=-.＼
　　 　 　 ∧　l:|　 ヽ　　　　　 　￣￣ フ´Vﾊ￣￣￣ヾﾊ　rｧＹ､
　　　　／.ハ .l:!　　‘.　　　　/　　　／ rｧ　Vﾊ　　　　　　　rｧ| ‘.
　　 ／⌒′.} |{　　　 ＼　 /　/　　ヽ　 ｒｧ　　　　　　 / 　 　 |　 }
　　　　 / 　 | |l　　　　　ヽ′/　　 　 ∨　　 　 　 ／/　　 　 .!　ﾘ
　　 　./ 　 /| |l　　　　　　} /　　 　 　 ∨　　　　　 /　 　 　 .l　,′
　　　 .}　 /　: |!　　 　 　 〃　　 　 　 　 '. 　 　 　 /　　 　 　 |.,′
　　　 .| ./ 　 |.|!　　　 　 .{､　　　　　　　　|　　　　　　　 　 　 j′
　　　 .ｊ/　 　.|.l! 　 　 　 .|ハ　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　,′
　　　 /　　　 |.l!　　　　　|　 ∨　　　＼　.{　　　　　　　　 　 ′
　　　　　　　 .|.l!　　　 　 |　 /　　　　　 ｀ ゝ　.　　　　　　　 ﾊ
　　　 　 　 　 |.l! 　 　 　 |　ヽ　　　　　　　　}　≧=-　-=≦￣}
　　　 　 　 　 | l!　 　 　 .|.ｨV_/≧=----ｔ .r' ＿ｒzz＿__ｒｚｚ　 ′
　　　 　 　 　 | l! 　 　 ／　　　≧=-　. _ﾉ {　　　 }l}　　 {l{￣{{|
　　　 　 　 　 | l! 　 ／　　　　　 　 〃´　　￣￣￣二ﾆ=――┐
　　　 　 　 　 | ﾚ　´　　　　　　　　 {{　　　　　　　　　　　　　}　!
　　　　　　　／　　 　 　 　 　 　 　 ﾘ　　　　　　　　　　　　　| .ﾊ
 

――やっとやっと・・・やる夫の隣は僕のもの・・・でも、まだだめ。僕はスタートラインに立ったばかり
 

　　　 　 　＿＿＿_
　 　　　／_ノ　　ヽ_＼
　　　／｡（⌒）　（⌒）｡＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼　　・・・ありがとうだお、シャル
　 |　　　　 ヽr┬-/　　　　 |
　 ＼ 　　 　 `ー'´　　 　 ／
 

　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　.　 ´　　　　　　　｀　 ､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 . '　　　　 .|　　　　　　　 　 ∨ ‘.
　　　　 　 /　./　　 　 |八　{　　 　 　 　 ∨ ∧
　　 　 　 ,′/　　 　 .ﾊ　 ＼＼　.{　 　 　 ∨ ∧
　　　 　 ,′,′ .|　 | ハ.{　　＼＼!　､　　 ハ| .∧
　　　　.ｲ　 |/　 |　 ﾚ　 Ⅵ　/ .|≧=､-Y　 l| l　 {ヾ|
　 　 　 i!　 { {　 ﾄ､/xｚ、　∨　.!　ｘ≠zミ､ ! | .八
　 　 　 l|　 |八 .{《'芹:心 　 ヾ |　乂し:ｿ }､| |　ﾄ､{　　　ふふ・・・どういたしまして・・・じゃ、変かな？
　 　 　 l| }八　ヾ!　ゞ゜´　 　 　 　 :::::::::　| 　|　|
　 　 　 l|/}､ {　 从　:::::::: 　 ′ 　 　 　 .从 .|.八　　
　　　　./　 .Ⅵ　 .∧　　　r＝＝ ｧ 　 ./　　八 .{
　　　　　　　ヾ{Ｖ∧ >　.　ゝ = イ　イ./ 　 /　 ヾ
　　　　　　　 　_.V∧＜ｒ }＞___＜__{/}/ ./
　　　　　 　 / 　 .V {≦Y三三三三=/イ- ､‐≠.､
　　　　 　 ./ .=-‐=ﾆﾆ=--_､三三三z}.///∧ 　 ‘，
　　　　 r≦'　　　 　 　 ､＿＿＞r‐≠-　　　 ｀ヽハ
　　　　/:八　　　　　　　二r_≦-‐‐.ｧ　　　　　　 }≧
　 　 ./: : : :＞. .　　　 ｒ二二＞_´ -‐ __　　 　 ／: :∧
　　 〈: : : : : : : : :.≧=---r‐＞--=≦ノ　 -=≦: : :/ ∧
　 　 .〉＜: : : : : : /＼///|ﾆﾆﾆ／＜イ/Y: : : : : : : :＞‘
　　　.Ｙ　.≧==≦. 　 ＼/lﾆﾆ/////＞.‘!_:_: ＞ ’　 〉
　　　 |　　　　　|/　　　 ヾ.ﾆ〈//／　　　〈　　 　 　 {
　 　 .八　　　　/　 　 　 /ﾆﾆ∨　　　　　.}ヽ　　 　 |
　　 〈　/　 　 .,′　 /　〈ﾆﾆﾆ∧　　　　　|　　　　　′
　　　∨　　　,′　／　　〉ﾆﾆﾆ/　 　 /　〈　　　 　.{
　　 　 ＼　　{ .／　　　/ﾆﾆﾆ〈　 　 /　 .〈　　　　 ﾉ
　　　　　 ＞≠　　　／ﾆﾆﾆﾆ∧　 〈　　 ハ　　／
　　　 　 /　　 　 .／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.∧　 ヽ　　 ∧¨
　　　　./　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧　　 　 / ∧
 

――僕の本当の目的のためにはここからが本番だ
 

　　　　　　　　 ／　 八ﾉイ 　 ＼::＼ ' ' '　 　 　 　 , 　 ' ' ' ,'::| /　!::　 } ＼
　　　　　　　　　　　／| ,八　　 :::{⌒ヽ　　　　 ＿_ 　　 　 /::ﾉ':::　|: 　,’
　　　　　　　　　　　　 | {　:＼　:::::ﾄ､　　　　 丶　ノ　 　 .ｲ:::|::::::　:|　 ′　　これからもずっと・・・よろしくね
　　　　　　　　　　　　 |/＼__::ヽ :::∨　､　　　　　　　／ノ}:/|::::: .:::| /
　　　　　　　　 　 　 .斗──ﾍ__＼:∨　 ＞　.__ ..ィ::／ ノ'　|::: .:/ﾉ'
　　　　 　 　 　 ＜///////// /　 ヽ; ＼　　 ├＜＿＿＿,:::::;″
　　　 　 　 　 　 　 ＼//斗-‐久　 　 ＼. `ｰr┴‐ﾉi:i＼─/／ ニ=x
　　　　　　　　　　　／　　_／i:i:i:i＼　　　　　У介ﾍｉ:ｉ:ｉ:iV"　　　　i∧
　　　　　　　　　　/,， ＜　＼i:i:i:i:i:i:i＞　.,＿/ /l |＼＼ｉ∧　　　　　!∧
　　　　　　　　　／　　 ／　　∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ / |l |＼j_jﾉi:i:ｉ＼　　　| i ∧
　　　　 　 　 ／　　 ／ 　　　　∨i:i:i:i:i:i;i:ィ廴辷ノ:i:i:ｉ| |i:i:i:i:i:i:i＼　 |　ｉ ∧
　　　　　　　{￣ 　/ 　　　　　　 ∨:ｉ／　ﾉi:i:i:i:i:i| |:i:i:i| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}Ｖ　　ｉ ∧
　　　　　　 ∧　　｛ ＼　　　　　　∨　 /ｉ:ｉ:i:i:i:ｉ:_| |:i:i:i| |:i:i:i:i;＞-┴-ミ　 i ∧
　　　　　／ ∧ 　 |　　＼　　　　　　　´￣￣／| l.￣| |￣　　 　 　 　 ＼ｉ ∧
 

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼
　　　　／ 　 ///（__人__）///＼　　う、うん！やる夫もシャルに愛想つかされないようにがんばるお！
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
 

――今はまだ付き合ったばかり・・・ここで手をはねのけてもやる夫は遠くないうちに立ち直る。やる夫が引き寄せるであろう
 

女はいっぱいいる。それじゃダメだ。やる夫にとって僕がその程度で・・・過去の傷の１つで終わるなんて許せない。やる夫の
 

中の僕をもっともっと大きくしないと
 

　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,.　 -─‐ -
　　　　　　　　　　　　　　 ´ 〈￣　　　　　　　　　　、
　　　　　　 　 　 　 ／ 　 　 ∧　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 /　′　　　　 　 　 　 、
　　　　　 　 ,／/ 　 /　　 l′　　　　　　　　　　　　 　 　 ,
　　　　　 　 　 ′　　　　/　 　 　 、 、 ＼　　 　 ｜　　　′
　　　　　/　　, 　 /　　 / |｜ 　 　 ＼＼　＼　 　 |　　　|　,
　　　　　　　 ′ 斗-─-∧{　　　　　 ＼ `ト ＼　 !　 　 |　|
　　　　　 　 ,　 　 lΛ/∨　v、　　 |＼ .斗-=ミ　` |　　　|　|
　　　　　　　　　　 レz=､、　 ＼　｜　＼|＼＼＼ |　　　|　|
　 　 　 　 /　　 　 ﾄ{ 炊ｿﾞﾄ､ 　 ＼|　　　 　 ＼ヽ ﾍ.　　 |　|　　　えへへ・・・どう？ちょっとおめかししてみたんだけど・・・
. 　 　 　 /／| 　 叭　Vz以　 　 　 -芋ﾐト 、　｀〉　　　　 、|
　　　　　　　 '　　个 :.:.:.:　　　　　 　 炊うﾝﾄヽ/　 ／　 ｜＼　　へ、変じゃないかな？
　　　 　 　 ,｡Λ　∧　　　　'　　　　　 ｰ=シ У ／　 /　ﾞ　|　＼
　　　　 ,　 　 zﾍ.　|j;_、　　r　　 　 　 :.:.:.: ∠ｧ'’　　ｲ∨　｜
　　　／　　,ｲ - ,Ⅵx.x＼　∨__ >　　　　／/　　／､l　　　:!
　　 {　　　/ |- /x∧ x ｘ冫､＿,,,..　　ｧ彡 /　／∧　|　　 ∧
　　 丶　 i|　l- |)＞'|x ／　 |　　_,, ィx xx/／- - ∧ l　　　　 ､
　　 　 　 l|　|／ -　|./　{　　　∧ x x x x /- -　-/ﾍ、　　 ＼ ＼
　　　　　 ﾟ／ｰ - - }′ _>一'/ｘ.∨x ｘ x/- -　- -　-ヽ 　 ∧＼ ＼
　　　　　/- - - -Ⅳ<´ ＼　{x ／`マx./l - - - ,z─=ミ}　 　 '，　､ ｀ ｰ
　　　　　 - - - - |!　|/￣／ィ二≧ 、ﾞ-| - -／- - - -|　 |　 ′　＼
.　 　 　 |- -　- -∥ / ／ '-- - - --ヽ !-／--　-- --|　 | 　 |　　　丶
.　　　　 Ⅵ - - - |ヒ'"イ-- -- - -- --Ｙ - - - - - - ,　 ′　|
　　　　　 ＼- --//- -- -- -- -- -- -|- - - - - - /　/｜　|
　　　　 　 　 ＞〈/ - - - -　- - - - -Ⅳ-- --　-- ｲ／　 | /ﾘ
　　　　 　 ／　　 ﾏ 、- -- - - - -- -/- -- -- -/-|　　 ／
　／^ー　゜　 　 ,. ヘ ` ｰ=二＿ - _,／＞'’￣￣` ＜|
r'　　　　　 　 ´　　　 V- -- -￣´- r'　／￣￣　7>┘ヽ
ﾋﾆ´_　イ　　　　　　　 }＼- -- -- -ﾚ'’ 　 　 　 ∧- - -|＼
.￣　　　　　　　　　　/- -＼- - - -′　　　　 ∧ｰ - - |x.x＼
　　　　　　　　　　／{ -　- -＼- Ⅳ　　 　 　 ∧--　-- }- 、xﾍ、
　　　　　　　　　 ｛ x マｰ - - -＼ﾞ　　　　　 ∧-　- -／x x.＼ｘﾊ
　　　　　　　　　　）/ｘ/＞｡, - -Ⅳ　　　　　 {- - - イx x＼ x x` |､
　　　　　　　　 　 |'x./x x x x` ｰ′　　　　　|,.｡＜∧x x x x＼ x x.冫
　　　　　　　　 　 | /x x x x/:iⅣ　　　　 　 ∧x ｘ.xΛx x x x.Λx /
.　　　 　 　 　 　 ﾉx x x x /x x′ 　 　 　 Λ x x x. Λx x x x.∧:{
　　　　　　 　 　 ` ＜x x./ x x　　　　 　 Λ‘, x x. x. Λ x x x x 〉
　　　　　　　　　　　 ｛＼′ x l　 　 　 　 x xΛx x x x.Λ x x.ｨ'^
　　　　　　　　　　　　 ,　＼xxl　　　 　 ∧x x.Λx x x x.∧／ ′
　　　　　　　　　　　 　 ,　　｀ﾞl　　　 　 '_x_x_ｘ_,ﾉｰ…　 ￣　 /
 

　　　　　　　＿＿＿
　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　 ／　（○）　 （○） ＼　　　す、すごくよくにあってるお！
　　／ 　 ///（__人__）/// ＼
　　|　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　　|
　　 ＼ 　 　 　゛ー ′　　 ,／
　 　 /　　　　 　ー‐ 　 　ィ
 

――そう・・・もっと・・・もっと
 

　　　　　　　／　ヽ　＼　　　　　　　　　ヽ　　　　　 ヽ　　 ＼
　　　　　 ／/　i　 ＼　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ　　　　　 ヽ　　　｀
　　　　 /　/　　|　　 ＼ ヽ　　　　.　＼　　ヽ　　　　　 ヽ 　　 ﾍ
　　　 /　/　!　 | 　　　 ＼ヽ _,.-‐　￣､ ‐--L_　　　　　 i　 　　ﾍ
　　　/ / |　i　 | 　!_,　　　|＼ ﾍ　＼＼＼ 　ヽ　 　　　　 i　 　　ﾍ
　　./ /i |　 !　 |,="i＼　　ヽ. ＼ ､　　ヾ　＼ |　　　　　　 i　　　 `
　 /／ i　　|　 ｆ　 ｖ　_ ＼　ヽ　 ヽ　__＿__ 　N　　　　　　 ﾍ　　　｜
　/　　ｲ　　i　 |　 /'ｈﾊ丶＼ヽ　　''~'￣~~` 　|　　　　　　　ﾍ　　　 i　　　　はい・・・お弁当
　　　　|　　 i　 i　《 iﾟ::::|　　　＼　　　　　　 　.|　　,　　 ﾄ　　ﾍ　 i＼ i
　　　　i　　　| /　 弋::ｿ ,　 　　　　　　　　　　i　　/　　/ ＼　 、ヽ　ヽ　　やる夫が好きなおかずを選んでみたから
　　　　|　|　 |/.　 ､　　　　　　　　　　　　　　/　/　　/　|　 ＼ヽ ﾍ
　　　　 i. |　　　　 ､　　　　-―--　 　　　　/／　　 /ﾉ ､i　　　｀`ヾ　
　　　　 :| | |　　　　､ .　　､　　　　ﾉ　　 　／　　　 / 　　ヾ　　　ﾍ
　　　　　| i　|　　　 .＼　　　＿　　　　　　　/　　/ 　／　／　　　ﾍ
　　　　　ヽ　ﾍ　　　 |　＼　　　　　　　／　/　 /　／ ／´　　　　　 ゝ
　　　　　　V　ﾍ　　 .|　 i　＼　_,,. 　イ　　 /　/ ／　　　　　　　　イ´
　　　　　　　　 .ﾍ　　|　　}.　　　　| 　　　/ ／　　　,.::-´￣｀ヽ､_/
　　　　　　　　　 ﾍ　｜　`、 　　　|　　' ノ　　　 /　 　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　 ﾍ　i　　 ＼.　　 | _,,-'' ,　　　/ 　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　ヾ　　　 ／, ｒ　　 .ム　　/　　　　　　　　　　 ､
　　　　　　　　　　_,,,,...........,／／ .ﾄ　　/　　　/　　　　　　　　　　　 ､
　　　　　　　 ／　　　　 ／ ./ // |　 ／ 　イ'　　　　　　　　　　　　. i
　　　　　　／　　　　 ／　 /　| |　ト |　　　| i　　　　　　　　　　　　　.i
　　　　　/　　　　 .／　　/　 〈0〉' |　/　イ　i　　 　　　　　　　　　　　i
 

　　　　　　　　　　　_＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　（⊂二二二⊃）
　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　 ／_ノ '　ヽ_＼　　　　　　　鮭のおにぎりに甘い卵焼き・・
　　　　　　　　　／（≡） 　 （≡）＼
　　　　　　　　/ /// （__人__） /// ヽ　　　　それにから揚げにミニハンバーグ・・・
　　　　　　　 .|　　　　 |r┬-|　　 　　|
　　　　　＿＿＼　　　 ｀ー'´　　　／＿＿　　おまけにデザートまで・・・なにこの天国
　　　 ／YYYY　/　　_ノ（ξ）、_ ＼YYYYY＼
　　　.|YYYYYY（＿＿／　 ＼＿＿）YYYYYY|　しかもどれもめっちゃやる夫好みだし・・・
　　　 ∨　　　　　　{　　　　　　}　　　　　　∨
　　　　　　　　　　　{　　 　　　 }
　　　　　　　　　　　{　　　　　　}
　　　　　　　　　　　ヽ　　 |　　/
　　　　　　　　　　　　ヽ 　|　 /
　　　　　　　　　　　　　∪ ∪
 

――そう、それこそ取り返しがつかなくなるまで・・・
 

　　　　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　 x≦　　　　　　 ＜
　　 　 .／　　＿ニニﾆ≧ 、 　三三≡　 　 ＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　==-、
　　 ., '　　　　　　-=-　 丶 r =-、ヾ ﾘγ ´　　　　 ≧　、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＞ ´　__/ ./7
　　/　　　　　ー==-- __ヘ丶 丶 Y ´ {　　 　 　 　 　 　 　 ＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/　 ｨ ニ 7 ノ /<
　 .′ 　 　 　 .::≦三 ミ　　≧ヾ　` =人　　　　　　　 　 　 　 　 ≧=- 　　＿_　　　　　　　　　　／ﾆ≦: :／: : Y＜7ﾊ
　.l　　　　　ｨ 彡 ≦ =ﾌ し利　　ヾ　　 ヽ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´　　　　≧　--─ ﾆ／: : : :／＜: 三彡: : :{
　.l　　　　　　 　 ／／ 弋 斗 　 　 丶　　ヽ 　　 　 ＿_　　　　　　　　　　 　 　 　 ィ ´: :=≦: : : ::7￣ ≧ 、: ＞、|:∧
　 ',　　　　　彡　／≦ ｨ　　　　 　 　 V `ヽﾍ ‐-＝＝ ≦ : : : ‐-: ..　 ＿＿　／::7: : : : : ﾆﾆニ ノ　 　 　 　 丶: : :ヽﾊ
　　Vγ 　 -=∠ ニ二彡_　　　 )　　.ィ j　 Vヽ: : : : : : : : :.ヽ: : ／:::::入　ィ≦:ﾘ:/: : ≦　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼: :ヽ: .
　　　　　　　　　　　 三辷斗　 　 ／　/　　 ; : : : : : : : : : : : :Y::::; ' ／!/::ﾚ／:!iγ　/　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ: ﾊ ',
　　　丶　　　　　三三 ﾆ 彡 ＝ ´　:| {　　　 '; : : : : : : : : : : : :.Y / 　 }::／: : :ﾊ {　/　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 V: } ::.
　　　　 ヽ　丶　 丶　丶　ニミ　　 ﾉ 人 }　　 ; : : : : : : : : : : : ::|　　　 Ⅵ: :／ﾘ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　';: ﾄ、;
　　 　 　 .',　　 丶　 ≧＝-- ヾ ヽ ／ 　7 ',.　; : : : : : : : : : : ::7　　　　ﾉ:γ ／　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }:ﾘ: ヽ
　　　　　　l ヾ　 ≧ 、三三 ミ　γ　　　′ ヽ　V: : : : : : : : ; '　　　　/::Ⅵ´　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 八: : :ﾍ}
　　　　　　　　 ヽ　￣丶j　 トヽ　} l　　八 __　≧= 、: : : :.イ7　　 　 {／　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 //: : : : ﾊ
　　　　　　　　 　 　 　 ィ ﾘ　|　 γγ´　'; : : : ￣: : : ￣:ﾊ::::|　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ノ: : : : : _ 人
　　　　　　　　　　　　 l　|　　l//　/　　　ﾍ; : : : : : : : : : : :八=／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ =≦ｨ＝ ￣￣　 }
　　　　　　　　　　　　 ! └─! r ´ 　 　 　 ＼: : : : : : : ／　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｨ≦ﾆ ＜　　　　　　　　l
　　　　 　 　 　 　, - /_ 厂´ｲﾄ、　 　 　 　 　 / ‐- ≦　／　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　,'
　ヾー ＼丶丶 ノ　ｲ 　 ヽ　　　丶　　　　　, '　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　 　 　 　 八
　　＼ ヾ ` ﾆ／　ノ　　　ﾊ　　 　 　 _ 　 ／　　 　 ／′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　 　 　 /: :_:)
　　　 ｀ 「ﾏニ二: 彡　 　 ﾉ　 　 .ィv ‐≦　　 　 ／/　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　 　 ,.': ／
　　　　 ( ` ｰフ ＝≦ ／＞´￣　　　　　　 　 }　/　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ィ: /　　　　　　　　　　　 　 　 ／:_:ﾉ
　　　　　　／ 　　 　　 　 `ｰ─丶 ＿　 _ 　　ﾉ/　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＜: : :/　　　　　　　　　　　　　　 / ￣
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣ /　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:≦`ー=-7　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　-─-　 、　　 　 　 ＜　　　 　 　 .′　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　 　 ≧ 、　´　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　　　　　　 　 　 　 　 丶　　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　 ,.'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ',　　　　　　　　　　　　 　 ＼　 　 　 　 .′　　　　　　　 　 　 　 , '
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶　　 　 .′　　　　　　 　 　 　 ／
 

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　,. -'"´　　　　　　｀¨ー ､
　　　　　　 　　 ／　　　　　　　　 　　　　　　 ヽ、
　　　　　　 　 ,.'　'⌒　　　　　　　⌒ヽ　　　　　　ヽ、
　　　　　　　/　 .;'⌒ヽ　　　　 ､ｨ=ﾐ､､　 　　　　　　ヽ、
　　　　　　 / 　 ii　　 l:|　　 　〃　　 ﾊ　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 ./ 　　.l:l　　,ﾘ.　　 　|:| 　 　,ﾘ　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　/ .　　　ﾞ'‐‐'" 　 　　 ゞ､__彡'　　　　　　　 　　　 i
　　　　 /　　XX（　　　 j 　 　 　 ）XXX 　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　,'　　　　　｀ｰ-r'´｀jｰ--‐'′　　　 　　　　　　　　　/
　　　　i　　　　 　　　｀ー"　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /
　　　　',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /
　　　　 ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　 ｀i　 　　　　　 　　　　　　　　　 　 ヽ
 

――僕抜きじゃ・・・生きていけなくなるまで・・・引きはがすのが不可能になるまで
 

僕を捧げて食べてもらおう
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . =- ― ― -=ﾆ　.
　 　 　 　 　 　 　 　　 　 . 　　´　　　　　　　　　 　　 ｀　､.　--=≦｀ヾ _
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　´　 　｀ヽ 　 ｀　 ､
　　　 　 　 　 　　 　 /　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 {　　　 ､　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　 -――‐-ﾐ　./ / 八　　　 '.　　　　ヽ　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 .′　　　　　　　　　　　　 　 〃 l{　{　＼　､ l}　 　 　 ﾊ　　 　 　 )＼
　　　　　　　　　　 |　 　 　 　 　 　 　 ≧≠--　{{　人ﾊ　 | ＼＼　 　 　 i|　　 !　　 Ｙ-､
　　　　　　　　　　 |　　　　　 　 　 　　　　　　　 l´ 　 从､ !＼ ≧=--　　l|　　 | 　 (ﾘ-ソ
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　;　 　 .ﾉ 　 　 ｀ヾ|x. ヽ/　 　 　 ll 　 人　 /￣｀ヽ
　　　　　　　　　　 ', 　 　 　 　 　 　 　　 乂　八　　 　 　 　 ／／　　　.从 ＼.　＼こミイ
　　　　　　　　 　　 ',　　　　　　　　　　　　　｀¨｀〉　　　　 ／イ/}　　　　{　}/　≧=--､ﾘﾉ
　　　　　　　　＿　　＼　　＿＿　　　　　 　 　 .{　　　　　　 〃 从　　.从 /　　　　ゝｲ　　　　 ＿＿＿
　　　　 　 .／///＞-｀＜///////≧f x　 　 . イ≧=-　､　/ィ/　 　 ./ヾ{　　　ー=ミﾉ_　　／´:::::::::::::/´
　　　　　 ////／　　　　　≧=―ｧ--=ﾆ二二三　 {　　/／//　　　ｲ/＼　　ー―ｧ-｀｀ヽ/:::::::::::::::::ノ
　　　　　.{///l{　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　≧=--ゝ-.'-=≦⌒ ＜/＞-.＜ヽ __.ノ⌒ヽ￣￣
　　　　　ﾊ///ゝ　　　　　　 {　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　 　‘ ＜//八.　 Ｙ￣￣｀ヽ
　　　　/{　＼///＞‐ｧ､ 　 人　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　 } ＼￣ ヽ八 　 ＼　 ＼
　　　　V /{ | Y /_／　　≧=-　 . _　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　 　 |　　＼　∧ ヾ　　 ゝ.＿≧=--
　　　　〈 {人ゝゝ{〈　　　　　　　　　　≧=--.--　　 ＿　　　　-=ﾆ . _　　　　/　　　　/ ∧　'.　　　＼　 人
　　　　　ゝ{ ゝ{ヽ/　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＞ ，　　　￣二ﾆ=-､　　 　 ./　　 　 　 /　}.　 ＼　　　　　　＼
　　　　 　 　 　 〈　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＞ ，　 |//　　 ＼　／　　　 　 　 ＼| 　 　 ＼　　＿＿　≧==ミ､
　　　　 　 　 　 ハ　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞- ､＿　　＼　　　　　　　 　 ＼　　　 ｀⌒ヾ（
　　　　 　 　 　 　 ∨ /　　＿　　　　　　　　＿＿二ﾆ=-　 ´　　 　≧=----　､ ＿＿＿＿ハ
　　　　　　　　　　　∨　{＼　　￣￣￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　＼　　　 　 ＼＞ ，
　 　 　 　 　 　 　 　 ∨∧ .＞----,---.-＜　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〉　 　 　 　 Ｙ//ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ∨∧　 　 ／　　ﾉ　　　　‘ ＜　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　 ﾉ==ミﾉ､
　　　　　　　　　　　　　∨∧　　　　／　　　　　 　 　 ≧=-　.　　　　　　　　　　　　　　　／´　　　 .〉〉､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨∧　　　　　　　　　　　　　　}　　　　≧=､-r=====-----=≦ .ｨ≦￣ フ⌒＞-= .
　　　　　　　　　　　　　　 ＼ ＼　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　ヾ　　　　＼　　　／//＞ ´　　　　 　 　 ＞ ，
　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＼　　　　 　 　 ￣￣￣￣｀ヽ￣　　 　 ＼　./　.{ 　 //.／　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＼　　　　　　　　　　　　　 ＼　　 　 　 ∨　　＞/／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＼　　　　　 　 　 　 　 　 人　　 　 　 ￣ヽ./／
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＼　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　.{
 

――そのためなら・・・僕はなんだってしよう。やる夫がより望む女になるために・・・
 

”私”は言葉遣いを変えたし、髪型も変えた・・・化粧もやる夫が好きな薄いものしかしない・・・あれもこれも
 

全部やる夫のため・・・やる夫に私を刻み込むため、他の女に目を向けさせないため・・・私だけをむさぼらせるため
 

　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 ￣￣...rｲﾍ≦二二ミ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　　　 ／-＜＼　　＼ 　 ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 /､　　　 /ｒ　　　　　 　 　 　 　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 i　　￣ ., .ﾊ 　 ＼ 　'.　　 　.ﾊ　　.}
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 弋ｦ　).{ .{ {＼{＼≧=-　　 .ﾄ{　 人　　・・・やる夫・・・いいよ？私・・・やる夫が
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 }　　　　|人ﾄ､. ＼{､ヽ} 　 　 |　　ﾘ {｀
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 〈(＿＿)　.}从〈＼{:｀::ｲ|　　 从 　.{.人　　したいなら・・・なんだって・・・
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　',一'　　　 } ∧､　　 从　/=＜　 　　＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　 ゝ-----rj/}/.ヽー/　Ｙ　　　 ＼ 　　　≧､=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　 /}.／'.　　　 　 ヽ　/ .{.　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｊ　　 　 　 　 　 :,　　 　 .{ ∨　人.　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾚ′、　　＿__{　　〉、　　　'. ∨　　.Ｙ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |{　 ∧ / ｒｧ-　 Y　 ‘. 　 　 V}ヽ　　|　＼　 ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 || 　　 Ｙ　／__ 八 　　'.　　　∨ } }ヽ　 　 Ｙ　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ||　　　.ﾚ'r_≦-､　ゝ _.ム　 　 ∨,ハ　　 　 　 .|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 八　　　ﾚ′　　 '.　 　 ｀¨¨ﾆ=- ∨　}　　　　 .人
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　∧　 　 　 ＼　　　　　　　∨ﾉ　/}　 }/　 }:
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :､,′ 　 　/　} 　　 　 !　.≧=-　＿＿,ﾉ {　.{ﾉ　/　　ﾘ : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. .:((: {ゞ. ＿＿_ ./　　　　 '.＿.ノﾄ､_ ＿＿＿|/ハ_//_/}/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.| : ￣: ￣:/≧.=.-=≦}:￣:.|:￣ :￣￣￣ ￣∨}/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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: : : : : : : : : : : : : =-‐: : ￣: : : : : : :人 ／: : : : : .／´: : : : : : : : : : : '.: : : : : 丶{: : : : : : : : : : : ＼ : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : :. :./: : :二ﾆ=-‐ ‘ ￣￣￣￣ニ=-- ´: : : : : : : : : : : : : : !: : : : : : : :＼ : : : : : : : : : : : ヽｰ.､ : : : : : : : : : :
: : : : : : : :. :._{／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : :，: : : : : : : : : : : 丶 ; : : : : : : : : : :
: : : : : : :. :._(.,′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :.|: : : : : : : : : : ‘，: : : : : : : : : : : :‘.}＼ : : : : : : :
: : : : : : : :(.八: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :. :.|: : : : : : : : : : : :ト 、: : : : : : : : : : : Ｙ .ヽ : : : : :
: : : : : : : : ｆ二＞ ， : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :.人 : : : : : : : : : : }: : ＼: : : : : : : : : : :ﾄ､〉' : : : : :
: : : : : : : : : : ゞ=≦ノ≧=-_-_-: : :＿: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼ ｀ヽ : : : : : : .,′: : :＼ : : : : : : : ﾉｰ' : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :≧=―: :＿＿ : : :―=≦ : : : : : ＞ ､ : : : : : / : : : : : : :≧=-=≦ : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ー― ' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
 

――そう・・・このまま私を・・・私のすべてを捧げるからやる夫の人生を奪いつくそう
 

隣にいる女は私しかいない、私しかしらない・・・やる夫の子を産み育てる唯一の女になって・・・
 

そして最後にこういってやるんだ・・・
 

　　　 　 　 　 ,′　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 　|　/　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　 　 　 　 | .′　　/ 　 　 |　　　　 　 |　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨
　　　 　 　 　 | |　 　 .′　|　 |　　　　 　 '.　 　 　 　 .i　　　　 　 '.　 　 　 　 　 ∨
　 　 　 　 　 .从　 　 !　　 l　 |　　　　/　.ﾊ { 　 　 　 |　　　　　　 '.　　　　 　 　 ∨
　　　　　　　/ .|　　　|　　 |　 |　 .!　 .′/　V　 　 　 l|　ヽ 　 　 　 ∨､　　　　　　|
　　　　　　./　 |　　　| 　 八　!'.　|　 |.　'　　{ ､　　 　lﾄ､ 　'.　　　　 .∨＼　　　　 |
　　 　 　 ./ / /!　　 .|　　　|ヽ! ∨　ﾊ　{　 i Ⅵ､ 　 .从 ＼ {.､　 　 　 ∨　＼　 　 !＼
　　　 　 /.ｲ}/　l　　 .|　　　|／＼ヽ { ∨／lJ.／＼　　{／ ＼＼　　　 |　 　 ＼ 　! 　ヽ
　　 　 ./　 /　八　　.|　　　|／／／＼{／／／／ ＼人／／／＼　　!　 　 　 }.､|　　 '.　　　やる夫・・・やる夫・・・
　　 ／　 　 　 　 V　　 　.八 ／／／／／／ ' ／／ ＼{／／／ /≧人　 　 / 　　 　 }
　　　　　　　ﾆ=--ミ､　　　{ハ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 //　　　 　 /
　　　 .　 ´　 　 　 　 ヽ　 人込.　U　　　　　＿＿　　　　　J　　/ｲ　　　 　./
＞　´　　　　　　.　- ―━― - ＼　 　 　 {{: : : } : :｀ﾊ　　 　.／ /　　　　 /　｀　､
　　　　　　. 　 ´　　 ..::::::､rfﾃﾐ､:..､ ｀　､ 　 } ゞ-=ﾆノノ　　 .　＜/　　　 { /　　　　ヽ
　　 　 .／　　　　　 :::::::::::ゞ=-イ::::ヽ 　 ＼ ! {￣￣.. -=≦-― ―-＜　|/
　　　 /　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::.　 　 Y ¨ ＞　　　　　　　　　　　｀　 ､
　　　.′　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::　　　　}／　　　 ,....-..　　　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　 ,ｒｆﾐ´::::::::::::::　　　　 　 　 }_/　‘.
_　ｨ叭　　　　　　　　　　　　　　　　 } 　 /　　 /ゞ=::'::::::::::::::　　　　　　　 }ハ. 　 '.
. / 　 {'.　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,′ ,′　 ':::::::::::::::::::::::::　　　　　　 　,' .,′　　 .
_{　 　 V＼　　　　　 　 　 　 　 　 / 　.　　　 {::::::::::::::::: ´　　　　　　　　/ /　 　 　 |
..|　　　 ',　.＼{　　　 　 　 　 　 　 {J /{　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / /　　　　 /.}
人 　 　 }　 　 ヽ　　　　　　　　　　 ｲ .|　　　　　　　　　iJ　 　 　 　 ｲ /　　　 　/ /
　 ＼_／　　　 　 ｀　 .　 　 　 .　＜　.八　　　　　　　　　　　　　 ／　/　　　　／ /
　　　　　 　 　 　 　 　 ￣￣　　　　 /　}'.　　 　 　 　 　 　 　 イ　　/　　 　イ　 /
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / 　 !. ＼　　　　 　 . ＜　　　　 } ￣　　 　.ｲ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 .′　 ≧=-=≦　　　　　 　./　　 　／ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 .{　　　　　　　　　　　　 　 / 　 　 「　 /
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　 　 人　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,′
　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　 　／　　　　　　　 　 ＼　　　　　　　　　　 　 　 　 /
 

――そう・・・許さない、死んだって絶対に許さない、許してやるものか。たかだか５０年程度じゃ全然足りない
 

もっともっと・・・魂の奥底まで私を刻み付けて完全に一つになるまで・・・絶対に離さない
 

これはそんな・・・”呪い”の言葉
 

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´　　　　　::::::::::::::::::.. ｀　､
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　.:::::::::... :.､:::::::::::::::::::::.::::::. ＼
　　　　　　　　 　 　 　 　／　 . .::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::.:::::::::. ＼
　　 　 　 　 　 　 　 　／　 　:.､::::::::::、::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::.:::::::::::::. ＼
　　　　 　 　 　 　 　く　 　 :.、::＼ ::::.＼　:::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::.:::::::::::::::.. ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　/ ＼　 ::.＼::.:＼:::::::ヽ :::::::::::::::::::::‘:;:::::::::::.::::::::::::::::.　'.
　　　　　 　 　 　　/ 　　 ＼ :. ::.＼ｰ::二二ﾆ=- ::::::::::::::::;:::::::::::.::::::::::::::::.　|
　　 　 　 　 　　 　ｌ　　 i:. 　ヽ:＼::.:＼::::::::::::', :::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::.:::::::::::::::.　!
　　 　 　 　 　　 　|　　 |:: i: :::.ﾄ､::＼ｰ｀二ニ==- ::::::::::::::|::::::::::::ｉ::::::::::::::::.｜　
　　 　 　 　 　　 　|　　 |::∧::.:廴＼:ﾄ､___､___:!:::::::::::::::::::::|::::.::.::.:|:::::::::::.:::i:｜　　私はずっと・・・やる夫の側にいるから・・・
　　 　 　 　 　　 　| ﾊ　::､{ﾄ:＼＼-=＼＼ﾄ､｜ ::::::::::::::::::} ::.::.::.:|:::::::::::::::|: |　　
　　 　 　 　 　　 　|l　|　::::＼:ﾊ＼{　イ芥戈x| } :::::::::::::::∧、::.::.|::::::::::.::::ﾄ |　　何があっても・・・いつまでも・・・
　　　　　　　　　 　 　|　:: ; :: :::l　 ＼　V:ツ〃ﾊ ::::::::::::/　 )＼ :|::.::.::ｉ:::: |八
　　　　　　　　　 　 　|i　::　:::ノ　　 ／/／ //｜.::::::::/_ イ::::::.::.|:.::.:::|:::: |　 ＼　
　 　 　 　 　 　 　 　 八 :　 :::＼　　　　　 /´　| .::::::/　／ヽ::.:::∧.::..|:::: |
　　　 　 　 　 　 　 　 　| 　 ::i:: :|ヽ-､ 　 /　　 |..::::/／. :／=>､:::人 |:::八
　　　 　 　 　 　 　 　 　l　　::ﾄ､:|　 ＼＿_.　＜|.:::/. : ／=／.イ:＼:八:::::､＼
　　　　　　　　 　 　 　 　､　::|イ|≦三=-}ii ／}ｌ:/ :／=／／/＼:::::＼＼::＼:＼
　　　　　　　　　　　　　 　＼{／.:.::::::::::＞‐- ､/／=∠／::::::＼/ヽ:::::::＼:.::.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　 |l＼::::::::r'´ ー -/|-=ﾔ＜:::.:.:::::::::::::Ⅵﾊ:::::: ﾄ､:八　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 __||:.:.:::::::/ 　　｀ー┤　 }:/ ::::::::_＿ ::::ｌ//ｉ:::::::| |..:.:..＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　//ｌ:.:.:.l:r/　　 　 _｀Y 　 ﾊ.::::::／.:. .:::::::|//|:::::::| |...:.:..i:. ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　l/.:.ヽ／ﾊ　 fヽ /__.ﾉ 　{ ｛::::/.:.:::::::::::::::|//|:::::::| |...:.:..ﾄ､:.｜
　　　　　 　 　 　 　 　 　|:.:.:./.:ﾊ ∧_」　V^l 　 :｜ ∨.:::.:::::::::::::::ｌ//|:::::::| |..:..:..|∧｜
　　　　　 　 　 　 　 　 　|.:./:.:::Ⅵノ　　　ヽヽ　{｜ .ﾊ／.::::::::::::∧Ⅳ:::::::ｌ |..:.:.:.|　 l:|
　　　　　 　 　 　 　 　 　l:」.:.:.::::}/　 　 　 　 ｌ　ﾄ､ /´.:.:::::::::::::∧Ⅳ:::::::://.:..:....|　 |′
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.|.:.:::::〈　　　　　　 ﾄ, ｀Y:.:.:.:::::::::::／/／:::::::://:../:..: |
　　　　　　　　　　　　　l.:.:.|::::::::::ヽ 　 　 　 ノ }　 }:.:.:::::::／/／::::::::::://.../...::..ﾘ
 

　　　　　　　　　　　　 　 , - ､　　　　　　　　　　,へ　　`ヽ 、
　　　　　　　　　 　 　 ／　　ｌ::`..、　　 　 　 　 /::::, 'ヽ　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 / 　 　 :ﾄ､:::::ヽ　　 ＿＿/:::::/.　　＼:..　　　＼　　　　 _ _
　　　　　　　　　　　,'　　　 .::|　＼,　><　　　　 ￣ ｀ヽ､　 ヽ:..　　　 ＼　／ /ｲ
　　　　 /ﾊr､　　　 l　　 　.::::|　／　　 ＼　　ヽ　　　 　 丶　ヽ:..　 r､ ／ ／/ !
　　　　 | ﾞ.ヽ.＼ 　 |　　　 :::::|/　　　､　　＼ ＼＼　　ヽ　 ヽ　ヽ::/　l .／／, ｲ
　　　　 |!. ヽヽ ヽr｛　　　.::::::|　　　　ヽ、　､＼､`ー--､|　　 l　／ ／"　i　i ./!
　　 　 　{＼ヽ ＼ { ＼　 ::::::,'　 　 | .ｨTT､　ヽ≠─‐‐､|　　| !ｆ　　ヽ'￣ヽ　,'ノ　　　ちょっとものたりないかもだけど
　　　　　 ヽヽ｀　｀　ヽヽ:::::.ｲ 　 ,.イ! |_|_ゝ＼. ﾞ､_＼l-､_|ヽ　! !ﾞ、　　l　　／
　　　　　　 ＼ ─､ /　 K´ |　 ´　| 〉tﾁヾ`　＼ヾ＝=､l` /|l从 ヽ　　　<＝＝＝=､　今回はここまで。一途でかわいい僕の話だったよ！
　　　　　　　　ヽ､　ヽ 　 l.　!　　　l'li､ゝソ　 , 　 `　　 /,ｲ::,' ,!ヾ(──''´　　　0　 ヾ
.　 　　 　 ,r＝＝ｮi 　 ＼ 〉 |ヽ ヽﾄ＼　　 　＿__　　 /ｲﾚ/ 从　 ヽ　　　　　 ,r──'
　　　　　/　θ　　`ｰ､__/)　!ハ　ﾄ､ヽｰ　 （ ￣　）　´,.ｲ/ /　　 ＿ヽ＿＿／､
　 　 　 /　　　　　　　　/　　　 ヽヽニ`:.....　ー ´ . ィ ::/∠-‐''´／　　＼　　　＼
　　　　 ￣￣７ヽ＿＿/ 　 ヽﾆニヽヽ　 ,ﾍ≧-≦-┴/'--‐''"￣`‐-､_　 ヽ　　　 ＼
　　　　　　　/ 　 　 ./　 , 　´　　　 ｀ ＼l　　｀バ､ ／'.〉 /　　 　　　 　｀ーヽ　　　　＼
　　　　　 　'　　　　/ ／　　　　　　　 　 ﾞ､　K｀´<ヽ /-''　　　　　　　　　　 ヽ 　 　 　 ﾞ.
　　　　 　'　　　　 /"　　　　　　　　　　　 ∨ﾚへゞУ　　　　 ,r─‐　　　　　 ｀､　 　 　 !
　　　　/　　　　　,'　　　　　-‐＜｀ヽ　　　　　＼,､/__　　　　 : ./´､￣｀　ー-　＿ー　　,!
　　 　 l　　　 　 /　 　,　'　　　 ハ　　　　　　　ﾊ个i"　　,.._　　{　＼` ､_　　　　　￣￣
　　　　|　　 　 "　- '´　　　 ／　 l !　, へ　　　　ヾi!　／::::::ヽ　!､　 ＼￣
　　　　L. -‐''"´　　　　　／イ　　|／:::::::::::｀:...､ヽl ／:::::::::::::::::ヾ　ヽ､　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ／'　 /　, f::::::::::::::::::::::::::::ヽ':::::::::::::::::::::::::::}　 ヽ ＼ヽ
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　　　　　　　　 　 　 　 　 /'　　 Yヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.'ﾄ|＼　ﾞ.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;';;;;;;;;;;／;;;//　　　　ﾘ
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　　　　　　　　　　 　 ﾊ::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::ヽ
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　　　　　　　　　　 ,':.:.:.:.ヽ:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::/:.:.:.
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ドロドロ具合は控えめな一途な、ちょっと愛が重いだけです、ええ（強弁）
 

まー、今回書いてて思いましたが本気でドロンドロンものをかくならシャル一人じゃだめなんですよね。ライバルがいないと
 

目に見える”敵”がいるからこそ、情念をぶつけていくわけなんです。そこに”禁忌”のアクセントが加わるとなおよし
 

そういう意味じゃ”華仙”や”水銀燈”は見事な敵だったかなと・・・・