【R-18】くまっとした戦国もの 第７話

――くまっとした戦国もの
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___
　　　　　　　　　 　　 　. 　 ´　　　　　｀
　　 　 　 　 　 　 　 ／　___　 　 r―‐-　.　 ＼
　　　　 　 　 　 　 /　／r┐`ー'＾ ゝ'　 o ＼
　　 　 　 　 　 　 　 /ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
　　　 　 　 　 　 : 　 r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉　|⌒ト　∨ ハ
　　　 　 　 　 　 |　|〈　|{7´　ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | 　`､
　　　 　 　 　 　 |　|く( |{∧___{⌒´ 〉'^⌒^i:}|_,ノ 　　`､　　　ちなみに、私の甥っ子の一人が
　　　 　 　 　 　 | ∧ﾟ oﾄ〃⌒＾ｰ.　 　´´│〔　〕　 |＼
　　　 　 　 　 　 |　∧__/ 「 ´´ 　 　 __ 　 |　{f}f}、 |　　　　　天正遣欧使節の千々石ミゲルですね
　　　 　 　 　 　 | ｉ　〔　〕人　 　＜　ノ　.ｲ: / 　 |＼
　　　　　　　　 ノ^|　/f}f}＼〈＼ 　 __ ／ :|/..┐ :|　　　　　　棄教して駄目扱いされてますけど
.　　　　　 　 　 　 |:∧　 |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
　　　　　　　　　　/　 ＼|＼__,f‐|「∨ 　//´|=|ﾆ=-　　　　　欧州みて「あ、これ侵略の道具だし、向こうで司祭駄目扱いだわ」
　　　　　　　　　　　 -‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
　　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　って気づいてそう大名の前で断言してたりするんですよね
　　　 　 　 　 　 /ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ 　 ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
.　　 　 　 　 　 //}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉　　}::/____)｡o％￢冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
.　　　 　 　 　 ,.:.:/ﾆﾆ｛:∨ﾆﾆ｝￣｀V7∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆ/ﾆ|
　　　　　　　 /.:.:|ﾆﾆﾆ∨=／｀¨¨７ｆ=〉.:.ｉ:.ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ニ:|
.　　　　　　 〈/:.:.|ﾆﾆニ{ﾆ乂__＿/,｣/.:.:.:|:.:.∨=/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆニ
.　　　　　　 厶.:.:.＼.ﾆ八ﾆ/ ｀¨7:|ﾆ| .:.:∧:.:.:∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ;ニニ
　　　　　　　　 ｀⌒Τ＾ У　　　 |ﾆ|／人＼:.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７ハ∧|
.　　　　　　　　　 　 |｛∧　　/ 　:|ﾆ|¨´ :. ｀¨│ﾆﾆﾆﾆﾆ/　 |
 

　　さて、先日ようやく、本当にようやく己がいかに危うい立場にいるか気付かされた隆信。彼女が最初に行ったことそれは
 

――土下座である
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-――――――-　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞' ´　　 　_ 　-―――――-ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　＞ '" ´　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　, ' ´ ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　.,'　 　 ',　　　　　　　　　　　　.　-―‐-　.. ﾍ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 ,'　　 　 ',　　 　 　 ＞, -‐／　　　　　 　 　 ｀ヾ､
　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ,'　　　 　 ',　　　／　/￣｀!　　 　 　 　 　 　 　 }_｀ヽ　　　　　このたびは、このたびは大変ご迷惑を
　　　　　　　　　　／　　　 ,' 　 　 　 　 ', 　/　　 |,'⌒ﾞ'､　　　　　　　 　 　 / ､｀ ! ヽ
　　　　　　　　　 ',　 　 　 ,'　　　 ∪ 　　! /　　　 ､ '⌒ヾ､　　 　 　 　 _,／ ､　`,-､　ﾍ　　おかけしました……
　　　 　 　 　 　 .,ﾍ. 　 　 !　　　　 　 　 /　　　 ／ 　 '´　｀丶､__　-‐　　　　`.,' 　 '.,　',
　 　 　 　 　 　 / /,'ヽ 　 !　　　　　　 /.! 　 　/　　　　 ヽ　　　　　　　　＿ ,ノ ヽ 　 '., !､
　　　 　 　 　 / .,'.,' 　 ＼!　 　 　 　 /:: !　　　!　　　　　 ,' ｀､__,,.. -‐､ ´　.,　　　 ﾍ 　　! ',
　　　　　　　 i　 !_{ 　 　 i　　　　　 /;;;; l　　　　　　　 　 i　 !　　　 　 !　　 ',　　　　',　 .!　i
　　　　　　　 ﾍ-‐'ゝ‐--'l 　 　 　 /　　 !　　　　 　 　 　 !　ｌ　　　 　 .!　　 .!　　　　　　!　.!
　　 　 ﾆ二三三三三三ﾍ　　　　　 .／,!　i,　　 　∪　　 　 !　　　　　l　 　 !　　 　 　 ,' 　.!
　 　 　 　 ─二三三三三｀_‐-‐_'_´ﾆ/ 　 !　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∪ /　　.!
　　　　　　　 　 ﾆ二二三三三三三/　　 i　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.'　　 /
　　　　　　　　　　ﾆ二二三三三三{　　　 ',ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 -.∠ `_- '
　　 　 　 　 　 二二三三三三三三ゝ‐---ヽ `　 .　　　　　　　　　　　 　 , 'ｰ- 　. _ 　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀　 ｰ--------‐ ' ´　　　　　　)　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　-―　´_ . イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___
　　　　　　　　　 　　 　. 　 ´　　　　　｀
　　 　 　 　 　 　 　 ／　___　 　 r―‐-　.　 ＼
　　　　 　 　 　 　 /　／r┐`ー'＾ ゝ'　 o ＼
　　 　 　 　 　 　 　 /ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
　　　 　 　 　 　 : 　 r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉　|⌒ト　∨ ハ
　　　 　 　 　 　 |　|〈　|{7´　ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | 　`､　　　　そうですかー、迷惑ですかー
　　　 　 　 　 　 |　|く( |{∧___{⌒´´┳┳ ).i:}|_,ノ 　　`､
　　　 　 　 　 　 | ∧ﾟ oﾄ ┳┳　 　┗┛　 〔　〕　 |＼　　　……具体的には？だれに？どんな？
　　　 　 　 　 　 |　∧__/ ┗┛　　　__ 　 |　{f}f}、 |
　　　 　 　 　 　 | ｉ　〔　〕人　 　＜　ノ　.ｲ: / 　 |＼
　　　　　　　　 ノ^|　/f}f}＼〈＼ 　 __ ／ :|/..┐ :|
.　　　　　 　 　 　 |:∧　 |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/
　　　　　　　　　　/　 ＼|＼__,f‐|「∨ 　//´|=|ﾆ=-
　　　　　　　　　　　 -‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
　　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　 　 　 　 　 /ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ 　 ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
.　　 　 　 　 　 //}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉　　}::/____)｡o％￢冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
.　　　 　 　 　 ,.:.:/ﾆﾆ｛:∨ﾆﾆ｝￣｀V7∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆ/ﾆ|
　　　　　　　 /.:.:|ﾆﾆﾆ∨=／｀¨¨７ｆ=〉.:.ｉ:.ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ニ:|
.　　　　　　 〈/:.:.|ﾆﾆニ{ﾆ乂__＿/,｣/.:.:.:|:.:.∨=/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆニ
.　　　　　　 厶.:.:.＼.ﾆ八ﾆ/ ｀¨7:|ﾆ| .:.:∧:.:.:∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ;ニニ
　　　　　　　　 ｀⌒Τ＾ У　　　 |ﾆ|／人＼:.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７ハ∧|
.　　　　　　　　　 　 |｛∧　　/ 　:|ﾆ|¨´ :. ｀¨│ﾆﾆﾆﾆﾆ/　 |
 

　　　　　　　　　／ ￣　＼
　.　　　　　 　 /
　　　　　　　 /
　　　　 　 　 |　　　　　　 ＿＿＿__
　　　 ＿＿　| 　 ｰ　￣ 　 　 　 　 　 ￣ ＼
　 ／　　　二 ＼　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＿＿_
　′　,／　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　｜
　　／　　　　　 /　　　 /　 　 |　　　　　　 　 　 ヽ＼　|
　/　　　　　　 /　　　　|　　　 |　　　|　　　　　 　 |　 ヽ＼
　　　　　　　　|　　　　｜ ／　|　　　| ` ー |　＿_｣__　 ∨ 〉
　　　　　 `ー┼―― ' ｢　　　 ＼ 　 ＼ 　 ヽ　　 |　　　∨　　　え、えっと……やる夫を仁義わきまえず独占したこととか
　ヽ=- |　　 |　　　　 　 ヽ.　 　 　 ＼　　　　　　 /　　　　ﾄ､
　　　　|　　 |　―― 二==ニ三　　　　三三ニニ=　　 　 |｜　　酷使無双したこととかそのあたりでしょうか
　　　　|　　 | ﾆ三三三二＝＝　 　 　 ﾆ三三三三.　 　 |｜
　　　　|　　 |　 |｜|｜　　　　　　　　　　　　　｜ 　 |　　/i |　　　
　　　　|　　 |　 |｜|｜　　　　　　　　　　　　　｜ 　 |.　/Ｔ¨
　　　　|　　 |　　　　 　 　 　 ＿＿＿　　　　　 | 　 ｜/　|
　　　　|　　∧　　　　　　　/　　　　　]!　　　　 |　　,ﾊー┘
　　　　|　 /　 ＼　　　 　 ´￣￣￣￣　　　 ／|　 ハ ＼
　　　　| ./　　　　　‐-　　 ＿＿＿＿ 　 イ ＼.| ∧　＼ ＼
　　　　|/　　　　　　　　/　/　/|　｜ 　 　 |　　|ﾊ　＼　 ￣
　　　　　　 　 　 　 　 /　/　/　|　 |. /　 　 |　　　＼　＼
　　　　　　　　　　　 /　 |_／　　＼j人 　 　 |　 　 　 ＼/
　　　 　 　 　 　 　 /＼　　　　　　/　 У　　｜
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿___
　　　　　　　　　 　　 　. 　 ´　　　　　｀
　　 　 　 　 　 　 　 ／　___　 　 r―‐-　.　 ＼
　　　　 　 　 　 　 /　／r┐`ー'＾ ゝ'　 o ＼
　　 　 　 　 　 　 　 /ｏ ｀¨ （｀Y´) r‐==ミヾ `､
　　　 　 　 　 　 : 　 r‐'ｒ‐ヘ 〈 〉　|⌒ト　∨ ハ
　　　 　 　 　 　 |　|〈　|{7´　ⅥＬﾉ|＼|_厶 }|oﾟ | 　`､　　　　まー、そうですけどー、だめですよー
　　　 　 　 　 　 |　|く( |{∧___{⌒´ 〉/○　i:}|_,ノ 　　`､
　　　 　 　 　 　 | ∧ﾟ oﾄ　○　　　　　　　 .〔　〕　 |＼　　　　自分のお子さんのことないがしろにしてたーとか
　　　 　 　 　 　 |　∧__/i 　 　 　 　 __ 　 |　{f}f}、 |
　　　 　 　 　 　 | ｉ　〔　〕人　 　＜　ノ　.ｲ: / 　 |＼　　　　　他の家臣をろくにあてにしないで不安がらせたこととかもー
　　　　　　　　 ノ^|　/f}f}＼〈＼ 　 __ ／ :|/..┐ :|
.　　　　　 　 　 　 |:∧　 |＼∧ '.辷____,,..彡'|=|'|/　　　　　　　
　　　　　　　　　　/　 ＼|＼__,f‐|「∨ 　//´|=|ﾆ=-
　　　　　　　　　　　 -‐=ﾆニr'⌒ー┐ .厶斗ir｡ﾆﾆﾆﾆﾆ=‐-
　　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆｒｆ ＼ ｀二V´｝ﾆﾆﾆﾟir｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　 　 　 　 　 /ﾆﾆ＼ﾆｒｆ∧ 　 ｀マ,ﾉ_,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ%ﾆ/ﾆ/ニﾆ
.　　 　 　 　 　 //}ﾆﾆﾆﾆ%｡o 〉　　}::/____)｡o％￢冖'＾∨ﾆﾆﾆ|
.　　　 　 　 　 ,.:.:/ﾆﾆ｛:∨ﾆﾆ｝￣｀V7∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽﾆ/ﾆ|
　　　　　　　 /.:.:|ﾆﾆﾆ∨=／｀¨¨７ｆ=〉.:.ｉ:.ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ニ:|
.　　　　　　 〈/:.:.|ﾆﾆニ{ﾆ乂__＿/,｣/.:.:.:|:.:.∨=/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|ﾆニ
.　　　　　　 厶.:.:.＼.ﾆ八ﾆ/ ｀¨7:|ﾆ| .:.:∧:.:.:∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ;ニニ
　　　　　　　　 ｀⌒Τ＾ У　　　 |ﾆ|／人＼:.|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７ハ∧|
.　　　　　　　　　 　 |｛∧　　/ 　:|ﾆ|¨´ :. ｀¨│ﾆﾆﾆﾆﾆ/　 |
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ―}　　　　　￣｀＼￣ ＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　{__ ノ　　　　　　　 　 ＼　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 √　　　／⌒＼　　　　 }　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 /　　 {　　 //{ { 八　}　　　　√　 ＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　　　{　　ﾉ { {八 ／　く　＼/　＼　　＼＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　　j{ヽ／　ﾉ {ｨ灯爪⌒ ＼/　}　　＼　　＼＼　　　　　最初から信じずに信じてもらおうなんて
　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　 ├＼／ }ノ ' V'ソ　} 　八　}　｀＼ ＼　　＼＞
　　　　　　　　　　　　　 八＿jｨ代)　　　　　　　 }　/ 八 　 　 { ⌒　　＼ ＞―　　虫が良すぎます！信じてもらいたかったら
　　　　　　　　　　　　　　/ {　　 〈　　　　　　　　}ｨ　〈＿〉Λ　{　　　　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　/ 　　 }　　　　　　　　　　}　 }从{　 {　{{　＼　＿＼＿ノ　　　まず信じなさい！銭与えて怖がらせりゃいいとか
　　　　　　　　　　　　　{ノ八 八　　v￢　　 　 　 }( 　 {　 {八 {＼　 ＼　　｛
　　　 　 　 　 　 　 　 　 // 〈＿〉　 ∨ノ　　　 　 }ﾊ　 { 　{　 ＼　＼(⌒＼{　　　　どこの蛮族ですか！
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /／}从{ ∧　　 　 　 ＜ j　} 八　{　　⌒　 }__　　 ヽ.
　　　　　　　　　　　 　 　 　 { 　 {　 } ｰ＜　__　　-=j/二＼＼＿ノく　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 八　 {Λ} __{ﾆ=-‐…　}/にｯにｯ{∠＿_ }　 　 ＼.
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼{　 } {　　　　　　ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ=- _}
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {___　　-=ﾆ％ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j＞‐…冖 }ﾆ└％ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆΛ∠
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 √　　　　　ノ__)┐└％ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆΛ　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ％圦__,..，ｬ≦ﾆﾆ└{__}┐└％ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニΛ　　}
　　　　　　　　　　　　　　　％ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-_ﾆﾆﾆﾆ└{__}┐└％ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆΛ　.}
　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ -ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ-_ﾆﾆニ└{__}┐/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニΛ }
　　　　　　　　　 　 _ -ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ﾆﾆﾆﾆ└(√ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}〈＼
　　　　　　　　　 _-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＞''{　　 ＼
　　　　　　 　 　 {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞''´　 　 {　　　 }
　　　　 　 　 　 ｒ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆﾆﾆニ＞''´ 　 　 　 　 { 　 　 }
　　　　 　 　 　 圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ]ﾆ=ﾆ[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ﾆ＞''´　　　　　　 {＼　 {　　 ﾉ}
　　　　　　　　八{ ＼ﾆﾆニ＞'~　　　　 ~^''＜ﾆﾆ二}ﾆﾆﾆﾆニ√　}　　 /　＼ 　 ｜ ｢＼{　 ／
　　　　 　 　 /ー{ー‐＼／　　 {　　　 　 　 　 ~'' ‐ }ﾆﾆ＞''~ {　 人 　 |　　　＼　|　{ /　 Λ{
.　　　 　 　 /---{ｰｰｰ└{　 ／{　ー-　　　　　　　 }／　　厂{／｜ ＼| 　 ＿＿ 　 }〈　 /　〉
　 　 　 　 /------ ｰｰｰ{　/　 }　　　　 ＼　　　　厂　　/{　　　 |　　　／ﾆﾆﾆﾆ＼}/∨　/Λ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-――――――-　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞' ´　　 　_ 　-―――――-ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　＞ '" ´　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　, ' ´ ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　.,'　 　 ',　　　　　　　　　　　　.　-―‐-　.. ﾍ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 ,'　　 　 ',　　 　 　 ＞, -‐／　　　　　 　 　 ｀ヾ､
　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ,'　　　 　 ',　　　／　/￣｀!　　 　 　 　 　 　 　 }_｀ヽ
　　　　　　　　　　／　　　 ,' 　 　 　 　 ', 　/　　 |,'⌒ﾞ'､　　　　　　　 　 　 / ､｀ ! ヽ
　　　　　　　　　 ',　 　 　 ,'　　　 ∪ 　　! /　　　 ､ '⌒ヾ､　　 　 　 　 _,／ ､　`,-､　ﾍ
　　　 　 　 　 　 .,ﾍ. 　 　 !　　　　 　 　 /　　　 ／ 　 '´　｀丶､__　-‐　　　　`.,' 　 '.,　',
　 　 　 　 　 　 / /,'ヽ 　 !　　　　　　 /.! 　 　/　　　　 ヽ　　　　　　　　＿ ,ノ ヽ 　 '., !､
　　　 　 　 　 / .,'.,' 　 ＼!　 　 　 　 /:: !　　　!　　　　　 ,' ｀､__,,.. -‐､ ´　.,　　　 ﾍ 　　! ',　　　は、はいいぃぃぃ！
　　　　　　　 i　 !_{ 　 　 i　　　　　 /;;;; l　　　　　　　 　 i　 !　　　 　 !　　 ',　　　　',　 .!　i
　　　　　　　 ﾍ-‐'ゝ‐--'l 　 　 　 /　　 !　　　　 　 　 　 !　ｌ　　　 　 .!　　 .!　　　　　　!　.!
　　 　 ﾆ二三三三三三ﾍ　　　　　 .／,!　i,　　 　∪　　 　 !　　　　　l　 　 !　　 　 　 ,' 　.!
　 　 　 　 ─二三三三三｀_‐-‐_'_´ﾆ/ 　 !　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∪ /　　.!
　　　　　　　 　 ﾆ二二三三三三三/　　 i　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.'　　 /
　　　　　　　　　　ﾆ二二三三三三{　　　 ',ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 -.∠ `_- '
　　 　 　 　 　 二二三三三三三三ゝ‐---ヽ `　 .　　　　　　　　　　　 　 , 'ｰ- 　. _ 　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀　 ｰ--------‐ ' ´　　　　　　)　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　-―　´_ . イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣
 

　とまぁこの説教がきいたのか……隆信は少しずつ、少しずつだがその家臣不信が改善に向かっていた
 

　　　　　　　,r‐-､
.　　　　　　,!　　　　　　　　 _
.　　　　　　i,　_,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
　　　 ,r'''''''ブ､　　　　　　　　`.､`ﾌ
　　,r'　.,f'´　,r　f　　.i　､　,　i　 i`ﾄ､　　　えっと、やる夫、この仕事……
　　　 ,f　　,f　,'´i　 ,'`､ ;`､ヽ,!　.! Yi、
　　　 i　 i　i, '　' ヽ;　　ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐　だ、誰にまかせたらいいですかね？
　　　　` i'''''i￣￣　　　￣￣ !　.! ,ﾄ､`ヾ;┘
.　　　　　! ┿━━　　 ━━┿ .!'　 `ｰ′
.　　　　　i　,ﾄ､　　　　　　, ,　 i　,!
　　　　　 i　!　` ､__________,,／i,`′
　　　　　 ヽ,!　　.f　 /人;!/　　i,
　　　　　　　　　 ヽ,r`i___iヽ,/___!
.　　　　　　　　　,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
　　　　　　　　,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
　　　　　　　　 `ｰ--''´`ｰ--‐''´
 

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 　 ／ ｕ　"⌒｀`::::::::::::::::::'´⌒ﾞ　＼
　　　　　　　／ 　.:::::/　ｏ ヽ ::::::::::::::: / ｏ　ヽ::::＼　　　え、えーと、そ、それなら戸田（四天王：百武の旧姓）に
　　　　　 ／ 　 　 ; ::ヽ　　丿　　　　　ヽ　　丿:::　＼
　　 　 　 |　 　 　 ∪ ''"´'（　　　　j　　　　）'"´''　 　:|　　（た、隆信がやる夫以外に仕事をだと……
　　 　 　 |　　　　　　　　　 ｀ｰ-‐'′`ｰ-‐′　;　　　 |
　 　 　 　| 　 　 ｕ　　 　 　 　 |　　　　/　　 　U　　 /　　　あ、明日は嵐かお？）
　　　　　 ＼ 　 　 　 　 　 ; 　 |⌒ヾ｀/　　　　　　／
　　　　　　　＼　　　　 　 ∪　`ー一′　 　　 ィ´
　 　 　 　 　 ／　　　　　 　 　 ー‐　　　　　　　＼
 

　で、やる夫の仕事量が改善した結果……
 

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / ./　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / ′j{　　　　;
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　′|　j{　　　 /|i　:|　:|!　　　　　 !
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∥j|　i|/八!　　/| }!　}　ﾊ　　　　　 i
　　　　　　　　　　　 　 　 　 i 　{　i弋心ヽｲ　}ハ/}/ }i 　 　 　 八
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! 　Ⅵ/:/:/:/:/:/:弋心 ;ﾊ　　　 　 　 ≧=-　　だ、旦那様。こ、今宵こそ……ね？
　　　　　　　　　　　　　 　 _ﾉ　 i j!　　ﾉ　　/:/:/:/}/ j|　 i　　　　　＼_
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒7　i八　 　　　 　 u /　 i|　 |　　　ー＜⌒　　わ、私の腹を神から旦那様のものに、ね？
　　　　　　　　　　　　　　　ノィ　{　! 、´　 ｀ 　　/　 , i|　 |　 ー――一
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 八 、　 ＼__　｡ｓ / ,／y二ﾆ=-＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼{Ⅵ/　} 　　/イ　/{l二二ﾆ=-＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 -=彡´ 　 　　 /-{二ニニﾆ=- ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　-≦　 　　 -─=彡 ハ二二ニニﾆ=- ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´￣/　　 .　´-=ﾆ二ﾆ=-｀ヽ二二二二二ﾆ=-ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /-ｨﾁ{ 　／-=ﾆ二二二ﾆ=-圦二二二二二ﾆ=- }
　　　　　　　　　 　 .　 ´-=ﾆﾆ⌒-=ﾆ二二二二二ﾆ=-ﾄ､二二二二ﾆ=- ,
　　　　　　　　　 ／ -=ﾆﾆ二二二二二二二二二ﾆ=-}二二二二二=-/
　　　　　　　　　′ -=ﾆﾆ二二二二二二二二二ﾆ=-八二二二二=- (
　　　　　　　　 .{-=ﾆﾆニ二二二二二二二二ﾆ=- ／=-〉ｰｭ二二ﾆ=-∧
　　　　　 　 　 ﾊ-=ﾆニ二二二二二二ﾆ=-──ム⌒≧ｭ　.}二ニﾆ=- ∧
　　f ヽ ＿　　 　 ､-=ﾆ二二二二ﾆ=-／　 　 　 　 　 ＼　　 ﾏ──=ミ-∧
　　{＼ ＼ ｀ヽ 　 个ー=彡-=ﾆ二=-⌒ｱ　　　　　　　　 }　 　 ∨ニ=- ＼∧
　.〉＼ ｀ﾏ'-=ﾆニ二二二二二ニﾆ=- /　　　　　 /⌒ヽ,　　 　 l}二二ﾆ=- ∧
　〉＼ )_」＼-=ﾆニ二二二二二=-／'　ノ ／ ｨ ノﾊ　ノ　　　　人二二ﾆﾆ- ∧
ハt　)-=ﾆﾆ＼-=ﾆニ二二二- ／->ｰー=彡´-ハ个ー ─=彡　`ト二二ﾆ=- }
　　|⌒-=ﾆニ-＼-=ﾆ二ﾆ- ／乂⌒乂⌒乂⌒乂圦ﾆ- ＼　　 　 　 ≧=─=彡
　　|-=ﾆニ二二-＼-=ﾆ-彡乂⌒乂⌒乂⌒乂⌒乂⌒{ﾆ-＼
　　|-=ﾆニ二ニﾆ=-｀ 7乂⌒ ≧=─=≦乂⌒ ノ´ ／ ／⌒ ､＼
　　|-=ﾆニ二二二-∨⌒／ 　 ′　 　 　 ｀ヽ 乂'　／　 　 　 ＼}
　　|-=ﾆ二二二二- {Y〃　　　　　 　 　 　 ／- ／　　　　 　 　 ＼
　　|-=ﾆ二二二ニ- ﾄ必　　　　 　 　 　 ／-=ハ 〈
　　|-=ﾆ二二二ニ-爪 ト　　　 　 　 ｰ彡-= / 　 'ﾊ　　　　　　 　 　 ∨
　　|-=ﾆ二二二ﾆ-7 ' ﾉ＼-=ﾆ二二二ﾆ=- ′,:　vﾊ 　　　u
　　|-=ﾆニ二ﾆ=- , //　　 ｀ヽ-=ﾆ二二ﾆ- { /　　vﾊ　　 　 　 　 　 　 '.
　　|-=ﾆ二二ﾆ- / '/　　　　　＼-=ﾆニニ-|′　　vﾊ
　　|-=ﾆ二二=-/{ 7　　　 　 　 ハ-=ﾆ二- |　　　　vﾊ
　　|-=ﾆ二二-/〃}　　　　　　　　　､-=二-|　 　 　 }-|
　　|-=ﾆ二=-/乂⌒ ぅ　　　ι　　　 ＼-ニ|　 　 　 {-ﾄ､　　 　 　 　 　 :|
　　|-=ﾆ二-/-=ﾆ二=-ぅ.　　　　　　　　｀ ト|　 　 　 }- トｭ　　　　　　　 :|
　　|-=ﾆ二/-=ﾆ二二ﾆ- ぅ　　　　　 　 　 }:|　　　 ぅ乂⌒乂ぇ　　　 　 ｜
　　|-=ﾆ-/-=ﾆ二二二ニ-ぅ　 　 　 　 　 ﾉ:|　　 ぅ-=ﾆ二二=-ぇ 　 　 .ハ
 

　　　　　　　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 ／　　 　 _＿ 　 　 　 ＿_　　 ＼
.　　　　／　　 ´￣　　　 ヽ　　/　　　￣｀　＼
.　　 ／　　 　 イ:::::::ヾ.､ 　 ｉ　ｉ　 イ:::::::ヾ.､　　＼
　　/　　　 〃　ゝ－ 'ノ　　.!　!〃 ゝ－ 'ノ　　　 ヽ
　　|　　　　　　　　　/　　　 ﾊ　　 ヽ　　　　 　 　 |
　　|　　　　　　　　　ゝ __ ノ　 ゝ.__ノ　　　　 　 　 |
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /
　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　ｴﾚｸﾁｵﾝ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　／　　　　　　　　　 　 ＼　　　 　 　　／＿　　 ,. :
　　　　...＼人_从人_从／　　　 ./ ./　　　　　　　　　　　　　　ﾊ 　　　 　/x<xﾍ_〉／　　　　　　　　　　　なんだこの姿は！！
　　　　　　.) ｒ.r　__ｌ__　(　　　　　 ./ ′j{　　　　;　　　...｡　　　　　 _xxヘ/ii/´ ｨﾝﾟ/　
　　　　...＜　|王_ λ　　＞　　.,　′|　j{　　　 /|i　:|　:|!　　　　　 ! ﾞ　＼　＼'ﾝく/　　　　　　　　　/.:　　　許せんお！罪人は
　　　　　　.) ,､､､}/､＼ (　　　∥j|　i|/八!　　/| }!　}　ﾊ　　　　　 i 　 ＼ ＼ﾉ ／{　　　　　　　　　,.:::
　　　　...＜　┌─‐┐　＞. 　i 　{　代芯ヽｲ　}ハ/}/ }i 　 　 　 八　　　＼ﾉｨ　 〉-───-=≦:::〈　　　　こうだお！！やる夫が
　　　　　　.) . |二二.|　.(　 　 ! 　Ⅵ/:/:/:/:/:/:芯ミﾊ　　　 　 　 　 ≧=-イ　　∧　　　　　　　 ヽ／ゝ
　　　　...＜　└─‐┘　＞　_ﾉ　 i j!　　ﾉ　　/:/:/:/}/ j|　 i　　　　　＼_.iii{　　 {　＼　　　　　　　　　　　　更生してやるお！！！
　　　　　　.)　　　　え　(. 　⌒7　i八 　 .r: : ヽ　u /　 i|　 |　　　ー＜⌒ii{　　 ﾊ　　＼＿　　-‐､
　　　　...＜　　(⌒⌒)　 ＞..ノィ　{　! 、 乂:_:ﾉ　 /　 , i|　 |　 ー――一 .ﾊ ／|　 {　:　　　　 /　｀`''ｰ-
　　　　　　.)　　＼／　 (　　.....八 、　 ＼__　｡ｓ/ ,／!八　|、 　　＼_　 .∨〉　ﾉ＼∨　　　　,:
　　　　...／Y⌒YW⌒Y´＼　　　...＼{Ⅵ/　}　 /イ)　／ }/{7-∨.＼人_人从_人人_／　 　 .{
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::/　　＼　　　..／　　　 ,:::::::::::.　）日ｰ|┐ 三片（.〉＿　　}
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 〈::/　　　　 ｀¨¨´　　　　 /:::::::.　＜. 旦 ﾉ亅 口l王　＞.￣/⌒　ｰ　_
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _ｒz｡｡..,,_　　　　　　　　　∧_厶斗　） ｌ　┼　 ┼､ ヽ（　　./
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＞-‐…‐-ﾐＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺZﾆ=--=＜.　ﾚ ,ﾉ　　ﾉ､ﾉ　 ＞.　/
　　 　 　 　 　 　 　 　 γ´::::::::::::::::::::::::::ヾＺＺ＞-=ﾆ二三三三三　） ｰ‐ｧ　　 　 　 （　　.{
　　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽィ　　 ／:::::::￣￣「/.＜　　（_ 　 　 　 　 ＞ ∧
　　　　　　　　　　 　 λ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/∧ ／:::::::::::::::::::::::/}: :/i.） 　つ　　　　　 （.　.∨｀`''　　 /
　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾚi.＜　 |.　|　　　　　　＞.:
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾔ二ニ＝===＝{ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}ii／.） ・　・　　　 　 （　　　　　　 ./
　　　　 　 　 　 　 　 　 八::::::::::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::／⌒Y⌒Y⌒Y⌒｀＼ ⌒　　 ／
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ:::::::::::::::::::::У'､:::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ:::::::::::::::::::::}:::::::＼::::＼　 ｀丶
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ≧=‐‐=≦　　ゝ::::::::::::::::::::::::イ:::::::::::::::::::::::::/::::::::::｝::丶､::＼ 　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 弌うぅＴ爪: {:::::::::::::::::::::／:::::::::::/:::::::::::＼:::＼　∨　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀>､::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::/::::::::::::::::::∨::::＼Ｙ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::∨::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::}ハ:::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.::::::::∧＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::ノ/:::∨::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::::/::{:＼｀`''ｰ‐=ﾆ_＼＿_〉／＿　-=＝彡'::::::::∨::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈:::::::/:::::{:::::::￣￣¨¨““ 7'''''''7￣::::::::::::::::::::::,′:::::::}:::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∨/:::::::|::::::::::::::::::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨::::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|∧::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::|:::∧::::::
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::l:::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::l:::::::::::::
 

　　こう、ずいぶんと夜の関係が正常化していた
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｡s≦ 　 　　 〕iト
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ィi〔　　,　　　⌒　　/{　＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 /　／　 )　　　　　　　し
　　　　　　　　　　　 　 　 ,　 /　　/ (　u　 ハ　ij　　 _ 　ハ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　/　　 ( ノ　　 /i:ハ　 |　ﾏ_　: ハ
　　　　　　　　　　　 　 /　/　J ∧-ィ|　/　!-ハ　!　 ﾏ_　: ハ
　　　 　 　 　 　 　 　 /　/.|　,}/ｨ赱:､|:/　 ,ｨ,赱:､ |　 : ﾏ_　: ハ　　
　　　　　　　　　　　 /　 u | ハ乂＿,,｀ u 　､＿乂　ij　| ﾏ_ {⌒　　　あ……ふぅ……♡
　　　　　　　　　 　 '／:! 　 ! ハ ::::::::: 　,　Ｊ ::::::ｲ　　　|　〉 ∨
　　　　 　　　 　 　´　/}Ｊi { ＼､ι　　　　　ij 　|　 υ |:/ ;＼v　　　　にんしん……しちゃう……したぁい……♡
　　　　　　　 　 　 　/} ｎ { {:/:.:.＼｡ 　 O　Ｊ,.ｨI| /　/ ∧/ 　＼
　　　　　　　　　 　　 | ! Jﾊ∧:∧:.:〕＞.｡ij＜乂i,':}_/:_/::}
　　　　　 　 　 　　　, し--/ﾉﾊｨ′!i　　 　 　 　 ､　　　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　 /　　　　`　 )　 lj 　 ＿,　'´　 　 　　 υ 　 ∨
　　　　　　　 　 　 |　τ⌒ 　 / (　 ｀ ´　　 　 }!　　　⌒)　!i 　 |
　　　　　　　　 　 ｜　　}/ 　( ノ　　　　。　　 {j　　　　､ｌ　u 　 |
.　　　　　　　 　 　 ｌ　　/　　　　　 / ）　　ι　　　 ij 　　ヽ　Ｊ |
　　　　　　 　 　 　 l　ノ　　 ( ｀ｰ‐'　( 　 　 　 　 i,　 　 !i 　'，　|
　　　　　　　 　 　 ／ ι　 　ﾞｰ'⌒し'　:: 　υ 　;| {　　 ij　　'， !
　　　　　　　　　 ,　　　 ,　　 　 　 　 　 ::　　　　 } 乂.: : : : : . ⅵ
.　　　　　 　 　 /. . .　　} 　　 （⌒,　 ,　 :.　　　　j_∩ }.: :fﾊ: :　!|
.　　 　 　 　 　 |: r ､: : ﾉ 　 　 .} /　/　-､.'，　　 　 } .!..: :~ :ﾉ ,' |
.　　 　 　 　 　 l: ゞ: : (_.ノ 　 // 　/ 　i　ﾉ ＼　　　 し　　　 /　|
　　　　　　 　 八　　 　 　 　 し／　　 } i　　　.＞ 　 ＿_　イ 　 l
　　　　　　　　　 ゝ ι　　　 イ 　 　 //　　u　　 (　　 |　! 　 　 ｀ヽ
　　　　　 　 　 　 / 　 ￣ ﾉ　　　　 //　　　 　 　 }{ 　 { 八 　 　 　 '，
　　　 　 　 　 　 ,′υ ／　u　　　{ {　ｰ==-‐　　 }{ 　 :、　、　　U 　'，
　　　　　　　　　′　, '　　)　 　 　 し　　　　　　　} )　　 ＼ ＼　　　　ヽ
.　　　 　 　 　 / τ/　　 / (　　 　 ハ　　　 　 　 し　　　　.ヽ　＼　⌒)　＼
　　　　 　 　 / 　 /　 　 ( ノ　　 　 } （　　　　　　　 　 .ノ 　 　'，　＼´　､　 ＼
　　ﾆ=-‐… '　　￣　丶　　　　　　 し )　　　 　 ν　(_ﾉ 　 　 -‐…‐- 　.. _　　丶 ＿
´　 　 　 　 　 　 υ　　 ＼　　 　 　 )ﾉ　　　 ｒ 、　　　 ,　´　　　　（⌒;　　　　＜ ｀ヽ　｀ーっ
τ⌒　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 　 ij　 　 　 } }　　 ,ノ　　　　）　　　　　 　 　 　 　 ＜　 ゝ‐' }
　　ij　　　　τJ 　　 ∩　 u　｀ヽ　　　　τ　 Ｊ 　／　　 　,i　{　　 　 　 (⌒ 、　　　 　 ｀丶 ィ
　　。　　　　　　　　　}{　　　　 　 Ｙ　　　 　 i!　 ,　　 _　　　|　|　　　　　　`ーυ　　J　　　　＼
　　 　 し'⌒　 　　 　 し　　　　 　 ｌ　U　 ｊ、ij 　ｌ　 τ )　 ,ﾉ　　 ､　　　　　　　。
＜　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ι　八　 ι}{.　　ﾉ。　⌒　（__ ⌒ヽ乂_　　　　　 　 　 ..　 -‐…‐-
.　 　 ＜　　　　　　　　　ι　　ノ　丿ノ>'| (ヽ、υ　 　 　 　 　 　 ＼_）　　　..＞
　　　　　丶≧=―　　　―=≦　 ン　「こ/ ｭ⊥_ ﾞｺ‐-､ﾝ 　 　 　 　 　 　 ,　´
　　 　 　 　 ＼　 　 　 　 τ⌒_ ゝ_r'´　′ ヽ　 `"''　 メ-ﾆこ　---==／
　　　　　　　　 ＼　　　メ、_.〃‐--冖､.,_＿ ､ '- ‐´ ､ ﾆ-'ﾐ､　　　 ／
　　 　 　 　 　 　 　 　 (ー"/　　　、　　　　`　　丿'卜　　 ;）
　　　　　　　 　　　　　　ﾞ '、`‐- ' ヽニ_-''^!ﾏ￣_L_,---‐''´
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 `‐-ﾆ＿‐-＿〉=_ﾆ-‐"ﾜ;′
 

　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　 　　_..-''''ﾞﾞﾞ´　 　　　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
　　　　 　.／　　　　　 U　　　　　　　＼
　　　　 , '　　 　 ＿＿＿　　　　 ＿＿ .ヽ
　　 　./　　　　（　　● 　.）　　（　●　)　 '.,
　　　/　 u　.　　 ￣￣￣　　　　￣￣　　　'.,
.　　.,'　　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　 　.l　　（や、やりすぎたかもしれんお）
　　 l　　　U.　 　　（　　　　 人　　　 .） 　 　.l
　　 .'.,　　　　　　 　｀.┬‐ ´　 ｀ ┬ ´ 　 　 .,'
.　　　 ' ,　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　 ／
　　　 　 ゝ、　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　／｀　ー――――― ‐='''　く
　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　 /.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',
　/ 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 l
./　 　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 |
|　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　 　|
　　隆信たち３人からしぼられてたので加減の基準が狂ってるやつ
 

　　うん、正常になっていたんだ（健全とはいってない）
 

　　　　　 　　　 ／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／　°. . .: . . : . .ﾟ: . . : .＼　　　　　まぁうん、ジャンヌもよ、喜んでるみたいだしいいかお……
　　　　　　／;　　. : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　 ／　U.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼　　（おさまらない分とフォロー……貴音やアナに相談したがいいかお？）
　 　 ／　　 .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..＼
　 ／　　; 　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　 |　ﾟ　∪ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
　 |　　　　:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
　 ＼　 u. :.: : : : : : : : : : : : : : ::,,:: : : : : : : : : : :／
　 　 ＼　　 ::: : : : : : : : : : : : :〃:: : : : : : :､:／
　 　 　 ｀ヾ／".: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　　　　 ／´.: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : .＼
　　　 / 　 .: : : : : : : : : : : : : : ::､: : : ,: : : : : : : : : :.ヽ.
　 　 / 　 :: : : : :.:::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : i
　 　 |　　:: : : : :::y::.: :: : : : : : : .::ﾉ:::.ヾ:: : : : : : : ::i':: :　!
　 　 |　　:: : : : :.:i::.: : : : : : : : .::".:.:.:.:.::ﾞ:: : : : : : : :|:.: :. l
　 　 |　　:: : : : :.:|:.: : : : : : : : .;:: : :.::.:: : :.; :: : : : : :|:.: :: |
　 　 | 　 :: : : : :.:|:.:.: : : : : : : : : : : .::: : : : : : : : : :.:|:. : : |
　 　 | 　 :: : : : :.:|:: : : : : : : : : : : : ::.:: : : : : : : : : ::|:.: : : |
　 　 | 　 ::. : : : ::l:.: : : : : : : : : : : : :: :.: : : : : : : : ::|:.: : : .|
　 　 i 　.:: : : : ;;:l :: : : : : : : : : : : : :.: : :: : : : : : : ::l:.: : : ;,!
　　 /　.: : : .: .:/　:: : : : : : : : : : : .: :: :: :..: : : : : :::|ﾞ:: : : /
　 ./　.:: : : : :/ 　 ;: : : : : : : : : : : :; :.:.: .:.; : : : : :::|:: : : /
　/　:: : :.: .:/ 　 .:: : .: : : : : : : : : :.:.ヾ.::.:;'. : : : : :.:l:: :. /
 

　　うん、正常化したというか最適化したんだ（健全とはいえてない）
 

　　　　　　　　 　 　 　 {‐=ニニニニ} //////// ＼ ､∩　//,　)/////////{ニニニニ=‐}
　　　　　　　　 　 　 　 {‐=ニニニニ}////_｣L∟L｣_丶}{　 /_｣L∟L｣_/////{ニニニニ=‐}
　　　　　　　　 　 　 　 {‐=ニニニニ}＞''゛　　 　 　 ｀ヽ,>''゛υ　 　 　 ｀''＜/{ニニニニ=‐}
　　　　 　 　 　 　 　 　 ‐=ニニニ‐¨　 　 　 　 　 〃⌒U　。　　　　　　　　｀‐=ニニニ=‐
　　　　　　　　　　　　　 ‐=ﾆﾆﾆ=‐　　　о　　　ι　: : : 。　　　 　 ο　 　 　 ‐=ﾆニﾆ=‐
　　　　　　　　　 　 　 　 ‐=ﾆﾆ=‐{. .　 　 　 　 　 　 . : ｉ: .　　　 　 　 　 　 　 . .}‐=ニﾆ=‐
　　　　　　　　　　　　 　 }‐=ニ=‐{. .　 　 　 　 　 　 . : |: .　　u　　　　　　　　. .}‐=ﾆニ=‐
　　　　 　 　 　 　 　 　 /}-=ニニ7. . . . . 　　 　 _,,..､､､!､､.,_　　　　　　　 . . . . }‐=ﾆﾆ=‐{
　　 　 　 　 　 　 　 　 .. .}‐=ニニ{＼. . . . ＞''" 　 　 　 　 　 "''＜. . . . . . . . ./‐=ニﾆ=‐､
　　　　 　 　 　 　 　 /. . }‐=ﾆﾆ=‐:.:.:.:..／　　　{　 　 　 　 　 　 　 ` ､. . . .／j‐=ニニ=‐{ `､
　　　　　　　　　　　 ′. .}‐=ﾆﾆ=‐}:.:.:`　　　　　，　　　　　　 　 　 　 ＼...:.:.:.{‐=ニニ=‐{. . ﾟ｡
　 　 　 　 　 　 　 /　　. .}‐=ﾆﾆ=‐}./　　　　　　‘　　　　　　　　　　　　　､.:.:.{‐=ニニ=‐. . . .
　　　　　　　　　 /　　　. .‐=ﾆﾆ=‐/　　 /　 　 　 　 ｉ　　 　 　　 `､　 　　 ＼{‐=ニﾆ=‐/. .　　ﾟ｡
　 　 　 　 　 ／/　　　　　‐=ニ=‐{　 　 i　　/　　　 |　　　　　 　　 ﾟ｡ 　 i　 /⌒¨¨"マ,'. .　　　 ﾟ｡､
　　　　　 ／　｡ﾟ　　 　 u　 ‐=ﾆﾆﾉ　　　l　 　 　 　　|　　 　| 　 　| 　| 　 {　{ 　　　　　Y　　　　　ﾟ｡＼
.　 　 　 /　 ,'ﾞ　　　　　　　 }‐ア゛ i　　　{　 | 　|　|　 |　　　 {　|＼| 　　　 |八.　 　 。 　}　　　　 　 ﾟ｡/ﾟ｡
　　 　　{　 ,′　　　　　　　＞' ⌒}　　　{ 　|　/　|／{ 　 　/|/|　 |＼|　 　 　＼ 　 　　.}　　　　　　 ∨ }
　　　　 乂{　　　　　 　 ／　_,／´　　イ| 　 |/.／|　 { 　／ィ羔苹ミ |　}　 / 　 ＼ 　 　}　 　 U　　　 }ノ
.　　　　 　 ＼　　 　 　 '　 　￣￣}　　　{　 /羔苹ミ{／ 　 { Vノ (_) }　|　八￣⌒　　　}　　　　 　 ／
.　 　 　 　 　 ｀¨¨¨¨¨¨{　　 　　_ﾉ　ノ 　| V(_) Vノ 　　　　^ ¨¨゛/:/}　} /　 ＼　 　 　 :¨¨¨¨¨¨¨゛
　　　　　　　　　　　　　: 　　 　￣,ノ八　|　 |　｀¨゛/:/:/ i　 /:/:/:/: }　/ |￣＼　　　　 }
　　　　　　　　　　 　 　　: . 　／ 　⌒ |　{ 　{　/:/:/:/:　 ＿　　u　ﾉ| /}/　　　 `､
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /`､丶　　へ/⌒＼/⌒丶､ _/.:: i:.:.}　 ／　}/　　　　　　 ﾟ‐─┘
　　　　　　　　　　 　 　 : .　 ｡　ノ 　 ､　　　＼　　＼｀＼:l:.:.} '゛　　　　о　　　　 .
　　　　　　　 　 　 　 　 {　 　ﾟ｡{　､　　＼　　　＼　　＼ノu゛. . 　 　 　 　 　 　 . . }
　　　　　　　　 　 　 　 人. u　}{､　＼　　＼　　　＼　　) ＼: .　　　　　　　. . . ;;;;人
　　　　　　　　　　　 　 　 ｀¨¨¨＼>　ﾉ ､　　＼　　　)／ 　 　: : ‐‐--: : : : -- ‐…┘
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀¨乂＿>___ノ>. .イ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿＿ __
　　　　　　　　　　 r‐‐へ　_　-=ニニニニ=- _ . . .､
　　　　　 　 　 　 /.: .: .:ア , 　　　. : .＼　　 ＼＼ . :＼
　　　　　　　　　/.: .:／ . :/　　　　 　 . : .、 　　＼＼ . : ､
　　　　　　　　 .: .: ,　/. :/　　　　　　　　　　 　 　 ＼＼: ./,
　　　　　　　　_{.:./　, . .　　　　　　　　　　　　　　　　V∧. :/,
　　 　 　 　 /⌒7　/ . .　　　　　　　　 ＼　　　　　 　 V∧_. /,
　　　　　　 '.: .::′　　 　 　 　 　 　 　 　 ｉ＼　＼　　　{_/　}. :/,
　　　　　 .: .: .:::　　　　　　　　 　 ｉ: .　 　 } 　＼　＼　　{__/⌒}:}
　　　　　 i.: .: :i　　　 :　　　: . 　　{: .　 　 } -─}＼　/,　　⌒Y: :　　　まだたりないの？悪い子ね……はい、出しちゃおうねー
　　　 　 └ ‐ｖ　　　 :　　　: .　　 {: 　 　´}　　八: .∨ /,　 } 八/
　　　　　　　　| ｉ　　　　　　ｉ: .　 八ｉ: . 　 } ィぅ示笊V . 　 ﾊ V　　　　ごめんね、まずはジャンヌの番だからね（じこらないとはいってない
　　　　　　　　| |　 :　ｉ　 　 {: .　　　{: .　 , 　 ヒツﾉ　}/: . /ﾉ:八
　　　　　　　　| |　 :　{　 　 {: .　　. 八　/　　　　.:.:.:.,: .　/: /: . ﾊ　　　順番だからね……お口と手で気持ちよくしてあげるから
　　　　　　　　| |　 i　{　 　 {: .ｉ: . {/　 )' 、 　 　 　ノ: . /: /. . /: ./,
　　　　　　　　|八 八　、 　{: .{: 八.:.:. 　　　　　　⌒7/ V. . /. :　 :}　　 __　ほら、がんばれがんばれ
　　　　　　　　|⌒＼{＼＼ 八込、　　　　ｰ　´　　　': .　 '，￣ ￣
　　　　　　　　 　 　 ＼.:|:.／ ⌒ : : :.....　　　　　 ／: : .　　　 . .　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 ／/ :|'　　　　　　. : ≧=- . : : : .　　　　 ／
　　　　　　　　 　 ': .　 . {　　　 　 　 ＼: : : : ＼: . .　　'　／
　　　　　　　　 /. :　 : . :{　 .::{　　　　　 ﾞ' : .､ : }: .　 /／　　　　u　　 . .
　　　　　　 　 ': .　. .　 八 　..::、　　 　 　 　 ＼. .　 '　　　　　　　　　. .'，
　　　　　　　 : .　/: .／: . .＞ ´　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 . .}
.　r‐/⌒Y　　{: ./／: .／　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 . :八
. rL{:::::::::}､　　V: .　, 　 ij　　　　　　　　　　　　}／　　　　 　 　 　 　 〈: :::..
.人)(＼ノ　'，　': . /　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '　　　　　　　　　　　　　'，: . ､
{＼ハ　　　 ∨: . :′　　　　　　　　　　　　. :.　　　　　　　　　　　　　　　 . : : ＼
.V.:.:.:.::.　　　　¨¨ {　　　　　　　　　　 　 . : /　　　　　　　　　　　　　　　　'，: : ::: ､
/{.:.:.:.:.:.}､ _＿__　八....　　　　 　 　 　 . : : :′　　　　　　　　　　　　　　　　 : : : : : :
/{.:.:.:.:.:.}////////ﾊ;;.:.:､　　　　　　. : : : ::　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 . :}: : : : : :
ハ.:.:.:.:.:V////////ゞ:.:ﾉ､　 _＿＿__　 ィ::{: .　　　　　　　　　　　　__　 　 . :八 __ : : .
/ﾉ爻爻爻ﾆニニニニニニニニニニﾆﾆ八: : . u　　　　　 ..... 　 ノ/＼ _彡⌒////
ﾆニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ／⌒　､: : . .　 　 　.:.;;:.:／/////////////
ﾆニニニニニ=-／ ￣ -=ﾆニﾆﾆ／-=ﾆニニ＞　 __r‐^ー彳//////////////
ニ/ニニニニ／-=ﾆニニニ=- -=ニニニニニニﾆﾆ{////////////////////
 

　そう、夜についてもしっかりとまぁ秩序ができあがってやる夫が赤玉を吐き出す心配はここにいたってようやくなくなった
 

　　　　　　　　　　　 ／〃(０(〇r‐γ,＿ヽ｀7 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 ／"⌒´ ｀{　{ ( ヾノﾉ/ ヽ　 ＼　 　ヽ
　　　 　 　 　 　 / 　´　　　　　　￣(ゞ-'ノ__ノ´　　　　　 　 .
　　　　　　　　 /　' / , i　 　i　 　 ､ ｀ー 'ﾍ::|　　 　 　 　 　 l　　　お義父様はやく、はやくジャンヌ様を孕ませてくださいませ
　　　 　 　 　 /　ｉ　i　| |　 　|　i 　 ､ 　 ､　｀|　　　 i　l　ｉ　　l
　 　 　 　 　 　　|　|　|ﾄ､　　|　|　､　ヾ　 ヽ |　　 　l　　 |　　|　　　貴音もお義父様の子がほしい……ほしいんです♡
　　　　　　　l　　|　|　||　V　|､ | 　ヽ　l ､　l |　　　　　　|i |
　　　　　　　､　i Ｖ !　l|, -ヽ」 ┼‐-l-zトヽ」,ﾘ　　 　| i　||　　|
.　　 　 　 　 ヽ |　ﾞ┴´ゝxz､　　 彡辷=zァ/ , 　 　 l |　| | 　 l
　　　　　　　　/　 　 /　"ヾ)　　　丶ゞ-'' //l　　　ｲ　 ,'　l　　､
　　　 　 　 　 i 　 　 l 　.:| У　 　 :::::::::: ///　　 〃,'　l　ﾊ　　丶
　　　 　 　 　 | 　 　 |　:::､ ヽ　　　　　　| ﾚ　　 ｲ　l　 | 　 ﾊ　 　＼
　　　　　　　　､　　 ﾊ　＼　rf⌒ト､_ 　 ﾉ'　　 / |　| 　|　　 ﾊ　　　 ＼
　　 　 　 　 　 　 :, - ‐　　/::::i　ﾉ:::::|. 彡　 ／　 |　| 　|‐‐- 、＼　 　　ヽ
.　　　 　 　　　 .X　 　 　ﾚ':::::i i::::::::::!￣-‐┴＜　ヽ ヽ ヽ.　　ヽ　 ヽ　　 　ヽ.
.　　　　　　　,.'　　　 . : ￣f::::::ﾉ ＞'"　　　　　　　`　　　　　　　＼
　　　　　　 /　u　　: : : r'ﾍヽ!-‐.　. .　　　　　　　　　ﾍ　　　　　　 ヽ
　　　　　　,'　　　　 : : : : /(r'`: : : : : :
　　　 　　 i　　　　　　 :/{: : : : : : : : :
　　　　　　'.　 　 　 　 ,'　ヽ: : : : : ､　　　 　 　　　　　　ｲ　　'.
　　　　　　,ﾍ　　　 　 i　　　````ﾞ　　　　　　　 u　￣´,'　　　＼
.　　　　　 r-､`ヽ、　　!　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　 　 　 ＼
.　　　　　 ゝ､ ` -'、　 '.　　u　　　　　　　　　　　　,. '
.　　　　　 ヽ＿_‐ｧ'　　 '.　　　　　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　 ＼　　 ヽ　　　　　　　　　　／ _,.　'　　 ,.-へ、
　　 　 　 　 　 　 /;,｀ ￣ 　＼　　　　　 　 ／―‐＝二／　　　`
　 　 　 　 　 　 ‐{;,　　　　/=三`　―― '´
 

　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　 　　_..-''''ﾞﾞﾞ´　 　　　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
　　　　 　.／　　　　　 U　　　　　　　＼　　　わ、わかったお、が、がんばるお
　　　　 , '　　 　 ＿＿＿　　　　 ＿＿ .ヽ
　　 　./　　　　（　　● 　.）　　（　●　)　 '.,
　　　/　 u　.　　 ￣￣￣　　　　￣￣　　　'.,
.　　.,'　　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　 　.l
　　 l　　　U.　 　　（　　　　 人　　　 .） 　 　.l
　　 .'.,　　　　　　 　｀.┬‐ ´　 ｀ ┬ ´ 　 　 .,'
.　　　 ' ,　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　 ／
　　　 　 ゝ、　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　／｀　ー――――― ‐='''　く
　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　 /.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',
　/ 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 l
./　 　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 |
|　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　 　|
 

　そしてこうやってようやく、ようやく家内の心配の種がなくなりやる夫は一番の問題に本腰をいれることができるようになる
 

　　　　　 　　　 ／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／　°. . .: . . : . .ﾟ: . . : .＼
　　　　　　／;　　. : : : : : : : : : : : : : : : :.＼　　　　　（さーて……ここからだお
　　　　 ／　U.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　 　 ／　　 .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..＼　　　少弐をごっつぁんしてからどう動くかお
　 ／　　; 　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　 |　ﾟ　∪ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|　　隆信が今までのままなら破綻するまで拡張路線で
　 |　　　　:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
　 ＼　 u. :.: : : : : : : : : : : : : : ::,,:: : : : : : : : : : :／　　ごまかしていくしか道はなかったけどいまなら止まれる）
　 　 ＼　　 ::: : : : : : : : : : : : :〃:: : : : : : :､:／
　 　 　 ｀ヾ／".: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　　　　 ／´.: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : .＼
　　　 / 　 .: : : : : : : : : : : : : : ::､: : : ,: : : : : : : : : :.ヽ.
　 　 / 　 :: : : : :.:::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : i
　 　 |　　:: : : : :::y::.: :: : : : : : : .::ﾉ:::.ヾ:: : : : : : : ::i':: :　!
　 　 |　　:: : : : :.:i::.: : : : : : : : .::".:.:.:.:.::ﾞ:: : : : : : : :|:.: :. l
　 　 |　　:: : : : :.:|:.: : : : : : : : .;:: : :.::.:: : :.; :: : : : : :|:.: :: |
　 　 | 　 :: : : : :.:|:.:.: : : : : : : : : : : .::: : : : : : : : : :.:|:. : : |
　 　 | 　 :: : : : :.:|:: : : : : : : : : : : : ::.:: : : : : : : : : ::|:.: : : |
　 　 | 　 ::. : : : ::l:.: : : : : : : : : : : : :: :.: : : : : : : : ::|:.: : : .|
　 　 i 　.:: : : : ;;:l :: : : : : : : : : : : : :.: : :: : : : : : : ::l:.: : : ;,!
　　 /　.: : : .: .:/　:: : : : : : : : : : : .: :: :: :..: : : : : :::|ﾞ:: : : /
　 ./　.:: : : : :/ 　 ;: : : : : : : : : : : :; :.:.: .:.; : : : : :::|:: : : /
　/　:: : :.: .:/ 　 .:: : .: : : : : : : : : :.:.ヾ.::.:;'. : : : : :.:l:: :. /
 

　　無理のない拡張路線がそろそろ限界にくることがわかっているやる夫。それ故やる夫は次の手を考えないといけなかった。
 

　そして悲しいことに、この思案ができるのが龍造寺家にはやる夫しかいなかった。
 

　　　　　　　　　　　-―――-
.　　　　　 　 ／　　　　　　　　 　 ＼
　　 　 　 ／　　　　　 U　　　　　　　＼　　　　（選択肢は……大きくわけて３つ
　　　　 /　　 　 ＿＿＿ 　 　 　 ＿＿ ヽ
.　　　 /　　　　（　　● 　）　　 （　●　)　‘，　　１つは安定の名門大友の傘下に入ること
　　　/　 u　　　 ￣￣￣　　　　 ＼￣　 　 i
　　　|　　　U　　　　 （　　　 人　　 ）　　　 |　　２つめは新興勢力であり大友のライバルである毛利につくこと
　 　 ‘，　　　　　　 　 ｀T　´ 　 ｀T´　　　 /
.　　　 ‘，　　　　　　　　 ￣￣￣　　　　 /　　　３つめは……まぁうん、これはかなりアレな手だから置いとくかお）
　　　 　 ＼　　　　　　　　　　 　 　 　 ／
　　　　　／｀　ー――――　　‐==' く
　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘，
　/　　　 　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i　　l
./　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　|
|　　　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　|
 

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',
　　　　　l　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 　.l　　　（大友についたら……まぁ、色々と言われるだろうし
　　　　　l　　　　､＿＿,ノ　　　_,／tﾘ）　　.l
　　　　　.',　　　　ゝ ヾリ　 　　　｀ｰ‐' U　/　　　　大友が伊東や相良にちょっかいだすなら狩り出される
　 　 　 　 ＼　　 　 　 l　 　人　 　l 　 ／｀ヽ
　　　　　/ 　｀ー､ 　　 ｀ｰ´＿｀ー'　‐'　　　　',　　　そしてこれ以上うかつな所領の拡張は無理。完全に頭打ちだお）
　　　　./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
 

　 　 　 　 　 　 _,,..-―――‐-..,,_
　　　　 　 ,,-''´　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ　　　　
.　　　　／　　　　　u　　　　　 　 　 u ヽ、
.　　　/| | | | |　-..,,_　　 　 　 u　　 ＿_　 '.,　　　 （ただ、その分安定感はある。すごくある
　　 /| | | | | | 　 　 ｀ﾞ''‐' ′　ヽ-'"　 　 　 ',
　　,'| | | | |.|≡=-.,,_　 .三三三　_,,..-=≡　 ',　　　南九州にちょっかいっていってもまだ先の話だし
　　l.| | | | | |　　 ． ｀ﾞ　.三三 "´　 ．　　 　 l　
　　|.| | | | | |＝==＝≡ 三三 ≡＝==＝　　|　　　なんだかんだで直近の最大勢力で九州探題で蒲池殿も従っている
. 　 ',　 u　| |　　 　 /　　　　 　　ヽ　　　 　 .l
.　　ヽ　　　　 　 　 { 　 　 ,.、　　　}　　　　 ,'　　　　義鎮殿のバテレン狂いと女癖が怖いがジャンヌがいるから
　　　 ＼　　　　　　ゝ-ィ´　｀"j-.'′ u 　 ,.'　
　　　 　 ｀'',-..,, 　 　 　 |.r-‐''" 　 　 ,,..-''　　　　　　うまく回避できる可能性も高い）
　　　　　 /　　｀ﾞ"''―‐.U――― ''"´ヽ
　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
 

　”な、なにより最大の利点でバグ枠の相手にしなくていいし……”
 

　　　　　　　　 　 　 　 　 ハ::T::7=ｰ
　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ寸|/二二二 >ヘ
　　　　　　　　　 　 　 ,ﾍﾆ ≧T7≦ ﾆ／二二＼
　　　　　　　　　　　 /二＞＜しﾆ=匕二二ﾆﾆﾆﾑ
　　　　　　　　 　 　 ﾆ二二二二二二二二＞≦ﾑ
　　　　　　　　　　　|ﾆ二二二(:O:)二＞＜: : : :Vミ|　　
　　　　　　　　　　 ├==========彡　　　: : : :.}ミ|
　　　　　　　　　　　ﾐ|　Zﾆﾆヽ　　　ヒﾆﾆﾆﾏ: : :jﾐﾉ　　　お？お？戦する？するのか？
　　　　　　　　　　/ﾍ|　艾tﾃyﾊ　 /::::rtﾃ艾: : :ﾚヘ
　　　　　　　　　　|{iﾊ　　ﾆﾆｲ:::|　::::..ヽﾆﾆ　: : :|ハl|
　 　 　 　 　 　 　 V八　　　　:::|　:　　　　　 : :.:|)ノl|
　　　　　　　　　　　ｰ|　　ノ:::( (__)　ﾉ ヽ 　 : : :.lｰく
　　　　　　　　　 　 .从　 {:ｰtr‐r‐r‐r‐ﾃ:):}　: /
　　　　　 　 　 　 　 　 V　　｀ ー┴匕　.:ﾉ　.:'
　　　　　　　　　___　__ｲ:V　　｀¨¨¨¨´　　／ﾉ＼
　 .__＞=≦三＞／ﾆﾆV ＼　＿＿　　イ ./ﾆﾆﾆヽ＿
匕{彡＜二二／／/ﾆﾆ∨ /寸＞.V　　 /二二二二Vﾆ艾＞＜
二二二二.／∠__/二ﾆﾆV¨笊¨¨¨:V　/ﾆﾆﾆﾑ寸毖VV二＞＜
二二二ﾆ/ﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾑ_)艾(___::::∨二二ﾆﾑV:爽ﾑV二二二
二二二二二／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ二ﾆ二{:/二二二二ﾑﾆﾆﾆﾆV二二
二二二ﾆﾆく二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ厄(::::/二二二二二ﾑー─く二二
二≧弍rﾃ≦＼二二ﾆﾆﾆﾆﾑ::::::/二二二二二二ﾆ>二二二二
二二 仏{ .二二＼二二ﾆﾆﾆﾑ:/二二二二二＞''´二二二二二
二二. ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼二二二/二二二＞＜艾三(GD)三艾二
二二二二二二二ﾆﾆ＼ﾆﾆ./二＞＜二二二 笠笠笠笠 二二
　　　　　　　　　　　　雷神
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/､l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {､〈　　　こちらからは攻めないがやるなら徹底してやるが？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､　 　 ,､r､´ヽ /l　/ミ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〉ﾐ! r､/{｡､!个 /l l ､/　　　　　　　　　　 ＿__
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {彡=!,.ｨｪﾄ'ﾟミｫliﾐ/- '　　　　　 _ ,...-―=-, ,...　＞
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ヾ=ﾄ ,{ -‐ヽli l|ヾ,＿,..-x-'''´:::::ヽゝ＞´∧／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ///li||i|lﾐ|i |i::/二/::::::::::,-´ｰ_,＞ ''´　　〉
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿/// li|,i l ||i l|/三/,ｲ!／｀- ﾚ'　　　　　 /
　　　　　　　　　 　 　 　 _　 ,.........:::::::::::∨///::li//,ｲi ,l|{-〈/_,/　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　 　 ＜ <__,..-- ､:::::::::////:}､:l/ｲ:l i l |,-/､ l´｀ｰ､_　　　　　　 ､ヽ
　　　　　　　　　 　 　 / ｀ヽ､_l { /ｲ-////:.:.:./´:.:.:| i | r-,-,/　/ ， }＿＿　　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 { 　＿　　　　////:.:.:.:.l:.:.,: -|i l　|､-' ﾄ-'_ノ_ノ,　} 　 ｀ヽ､　　/
　　 　 　 　 　 　 　 　 〉'　　＿ 　 ,///:./:.:.:l:.´:.:.:.:| i | |:.: ー-､__ ﾉ |　|　　　 ヾl　 }
　　　　　　　　　 ,ィl 　 ヽ／ 　 　 l //:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.l i ,.ｲ´￣lヽ l＼ ,|　|　　　 　 ',　＼
　　　　　　　 ＿ l　|　 l´　　　　　l//＼:.:.:.:.l:.:.:.:／l | /　　 .|　 |　j｀|　| /　　　 ∧　 ‘，
　　　　　　 /,ﾆ ｿ-'l　 }ー　'''´　/l从.　 ＼/:.／　 | ﾚ 　 　 |　 |　| .|　|'　　　　/∧
　　　　　　 {' r-‐'､ l￣ヽ ー--/　　　　　 ｀´　 　 l/　　 　 |　 ､　V　/　 　 ／∨∧
　　　 　 　 ｀ ´二..y ヽ!　|　　ｲ　　 　',　　　　 　 　 /　 　/　　 ヽ'＿l＿_／l　　∨∧
　　　　　　　 /￣ヽ　 l　l.　　 |　 　 　 ,　　　 　 　 /　　 /　　　 ﾞ､. 　 　 　 |　 　∨∧
　　　　　　　,'　　　＼! ,ｲ　　 l　　 ヽ　 ､　　　 　 /　　 /　　　　　l　　　 　 |　　　∨∧
　　　 　 　 /　　 　 ∨ /　 　.|　　　 ､　 　 　 　 /　　 /　 　 　 　 ',　 　 　 |.　　　 ∨∧
　　 　　 ／　　 　 　.∨_/- ´'|　 　 　 ､　 　 　 /　　 /　　　　　 　 !　　　　|　　　　 ∨
　　　 ／　　 　 　 　 　 　 　 .|　 　 　 　 　 　 /　　 /　　　　　　　 |　 　 　.!　　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　阿蘇の全て（大友さんところと仲良し）
 

　　　　　　　　 _,,...............,,_
　　　　　　　 ´　　　　　　　｀
　　　 ／　 _,,..-―-　　　　　＿__＼　　　　　　（利益じゃなくて……損切りというか……あそこの家バグ枠おおすぎんだお　
　　／　　　　 ＿＿ヽ　　 　 r　　｀ ヽ　
　/　 　 　 ／{:::::::}_` 　 　 　 '´{:::::}ヽ ､　　　　　豊後三老とかなんとか、やる夫そりゃ全部ある程度できるけど
. ,　　　　　 ￣三彡,　　 　 　 ﾐ三￣　
　　　　　　　　　　/　　　　　　 ヽ　　　 ヽ　　　知略謀略でやる夫よりあきらかに上なのが何人もいるし、内政の達人も複数いるし
.|　　　　　　 　 　 ､　　 　 ,　　　 ,　　　　 ',
　　　　　　　　　 　 `ー‐'"`ー‐'′　　　　.i　　　雷神コンビとかもうね？やめて？殲滅ジジイと嬉々としてやりあえるとかほんとやめて
.　､　 　 　 　 　 　 　 ー―一　　　　　　　l
＿_ヽ＿_　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　やる夫あんな化物じゃないんだお。やる夫普通の武将なんだお）
::::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　 ／|
::::::::::::::::f´｀''-...,,__　　　 　 　 　 _,,..-''´::::::|
::::::::::::::::|　　　　　　　　　 ￣￣|::::::::::::::::::::|
 

　 　 　 　 　 　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,
　　　　　　　 ′　　　 ー―一　　　　ー―一　′　　（でもなぁ……安定があるしバグ枠とやりあわなくていいとはいえ
　 　 　 　 　 |:　　　 ━━━━i:!::!:i::!:━━━　:|
　 　 　 　 　 |　　　 :　 　 ・ 　 .i:!::!:i::! 　　・　 　:|　　不安がなくはないんだおなぁ……バテレン教に入れ込んで
　 　 　 　 　 |:　　　 `i:!￢冖:!´i:!::!:i::!:`!:i￢:!´　:}
　　　　　　　 　 　 　 u　 　 （＿__人__ ）　　　　′　　宇佐と仲悪いっていうし……ジャンヌの話じゃバテレン教ってそーとー
　　　　　　　　＼ 　 　 u　　　（＿ ﾉ　　 　 ,／
　　　　　　　　 　 ＞ 　　 　＿＿＿_ 　　ｨく　　　　　　うさんくさいみたいだし、今は良くても将来が……ねぇ？）
　　　　　　　　　′　　　　　ー -一　　　　　ヽ
　　　　 　　 　/　　i　　 　 　 　 　 　 　 　 ｆ 　：
　　　　　 　　｛　　 |　　 　 　 　 　 　 　 　 |:　 |
 

　　　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
　　　　　　　　／　　　　 　 　 　 　 　　　 ＼
　　　　　　　/　　　　　　　　_ __ __ノ ,l　:l ヽ、ヽ　　（一方毛利家は新興勢力で、大内の後継者を狙って公言してるから
　　　　　　/　　　　　　　 fr‐t―‐ｧ　j 　{ｒｧ-ｧ ＼
　　　　　/　. 　　　　　　　｀≧--┴'´　　'┴≦´　i　　間違いなく博多に兵をだしてくる。それにあわせて九州でやる夫たちが
　　　　　|　　　　 　　　　　 /　　　　　　　　　　ヽ　l
　　　　 ..|.　　 　 　　　　　 {　　　　　　ム　　　　}　|　暴れれば暴れるほど博多が確保しやすくなるから領地の拡張はしやすい
　　　　　|.　　　　　　 　　　｀=====＝'⌒＝===ｸ　l
　　　.　　＼.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　そういう意味じゃ家を育てる、将来性としちゃ毛利のがばっちしだお）
　　　　　　　＼　　　 　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　／ヽ　　　　　　 　　　　　　　　　イ＼
　　　　　 ／　　　　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼
 

　　　　　　　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 ／　　 　 _＿ 　 　 　 ＿_　　 ＼　　　　　（ただ、毛利は陸続きじゃないから援軍は望めないし、
.　　　　／　　 ´￣　　　 ヽ　　/　　　￣｀　＼
.　　 ／　　 　 イ:::::::ヾ.､ 　 ｉ　ｉ　 イ:::::::ヾ.､　　＼　　　向こうのトップって……）
　　/　　　 〃　ゝ－ 'ノ　　.!　!〃 ゝ－ 'ノ　　　 ヽ
　　|　　　　　　　　　/　　　 ﾊ　　 ヽ　　　　 　 　 |
　　|　　　　　　　　　ゝ __ ノ　 ゝ.__ノ　　　　 　 　 |
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /
　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼
 

――”謀神”とすら呼ばれる殲滅ジジイや雷神たちとは別方向のバグジジイだしなぁ……
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾊﾊﾊ
　　　　　　　　　　　　　 _　　　　　　　　　　　　 Ｖﾊﾊﾊ　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　｀ﾊ　　　　　　　　　　　 Vﾊ-‐三三三三三三二ﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　 ﾐt､　　　　　　　　 ／三三三三三三三三三三三三ミ､
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾐミt､　　　　　 ／三三三三三三三三三三三三三三ミt､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾐミミミミﾐﾐﾐt/ｲ´_ _ _ _ _ _ _ _　 ｀‐-=二三三三三三三ミt-‐'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾐミミミミ/,.ｭ--‐‐'_,.ゝ　　ヾ ｀ ‐ - ､ ｀‐=三三三三三三ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣/ ￣＿￣‐-､ l　　　　　　,.＿ヾ　　｀ミミミミミミミミミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　| 入/　　/　lo｀‐.､_'l　　　 ／..: ヽ　ヽ ヾ 　　｀ミミミミミミミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　/　　 ￣￣｀‐-'､l　　／::　__,.‐-ヽ ＼　　　　:｀ミミミミミミ
　　　　　　　　　　　　　 _ｫｩｪｪｪｪl /　　　　　　 彡/　 /::::::　 ＿,.-‐-､￣｀`､　 ..::::::ミミミミミ
　　　　　　　　　　　　_,.-‐ﾆ二三|/　　　　---‐'/　 /:::::::',　ヽ｀‐'゜､::_/ヽ　 ｀､.:::::::ミミミミミミ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ‐=/　/´｀‐---‐/　 /::::l:::::::',　 ヽ　　　ヽ |　　..:｀､:::::ミミミミミミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 |ヽ　　 ／l｀‐'　:::ヽ::::::　‐-､　　　　　 ..::::::::::::::::ミミミミミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　 〉 入　⊂λ ‐､ :::::::::ヽ､　　｀､　　　..::::::::::::::::::::/／￣｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 | (　７‐-､　　　　　　　 ｀`-､_　　 ..:::::::::::::::::::://:::／｀､
　　　　　　 l　　　　　　　　　_ｨl　 ／/::/ :‐,__ / ｀‐, __　 _　　　　　　｀､.::::::::::::::::::::://::/　　 /
　　　　　　 ｀‐､　　　　 _ｨｫﾗﾐ〈　/　 ヽ､　 l　/ヽ､,　　/´ ｀, ‐､--‐ ７..::::::::::::::::::::://:::::〉
　　　　　　　　　｀‐=ﾆ二三三ﾐVヽ､＿　｀ﾞ`‐､　/ ￣,‐-, <_　ﾚ´l/´..:::::::::::::::::::::〃:::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　 _ｨﾐ彡ﾐ/　　　￣７‐-､｀`‐-､l ノ...／　./ ..::::::::::::::::::::::::/::::::::::::_,. -‐'´
　　　　　　　　　　_,.-=ﾆ二三ﾐ|　 　 ::／⌒ヽヽ｀‐-､｀ﾞ`‐-､ノ ..:::::::::::::::::::::::::/､_,. -‐',´ﾐﾐﾐt､
　　　　　　　　　'´　　 　 　 　 |　　　　　　　 l　ヽ 　 ｀‐ _,.-‐--､::::::::::::::::::/:::::::::／　|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　 人　　　　　　　　　　　／　　　 　 l::::::::::::::/_,.-‐'´　　 |ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
　　　　　　　　　　　　　　 ｀‐'　　＼　　　　　　 　　/　　　　　 /_,. -‐'´　　　　　　　|｀ﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
　　　_, .-‐'´￣￣￣｀ ‐- ､_,.-‐‐ '　ヽ､＿_＿,.　‐/　　　　　 /　　　　　　　　　　　　|　 ｀=ﾐﾐ
　／　　　　　　　 ...::::: ´　　　　　　　　l　　　　　 l::..　　　　 /　　　　　　　　　　 _,.-'ヽ
　　 　　 　　　 .:::::　　　　　　　　　　　l　　　　 　 ヽ::::::.....:::: l　　　　　　　 _,.-‐'´:::::::::::＼
　　　　　　　:::::　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　 l::::::::::　´ ｀ ､　　_,.-‐'´:::::::::::::::::::::::::::::｀‐-
　　　　　_,.-‐　⌒‐､　　　　　　　　 ,.r‐‐-　＿＿　 l:::::::::::　　　 |‐'´:::::::::::::::::_,.-‐:::::::::::::::::::::::
　　　／　　　　　　 ::＼　　　　　　 l::　　　　　 　 ￣￣￣￣｀ヽ !､::::::_,.-‐'´::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 /　　　　　　　　　 ::＼　　　　,.l::　　　　　　　　　　　　　　　＼l　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　/　　　　　　　　　　　　｀‐-y´::｀`‐-､　　　　　　　　　　　　　 ::ﾍ　　　＿
　 /　　　　　　　　　　　　　 　 l:::　　　　 ｀` ‐- ､＿　　　　　　 ノ::::|　　/　/ ゛
　/　　 　　　　　　　　　　　 r´:ヽ　　　　　　　　　　　　　　‐-､l:::::::::|　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 l:::　　＼　　　　　　　　　　　　　　 ::::::::::|　　　　ツ
　　　　　　　　　　　　　　　__l 　　　　｀`‐-､　　　　　　 ｀ ､　 ﾉ:::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　r´　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　 _y'::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　l　　　　＼　　　　　　　　　　　　r´:::::::::::::::|
 

　　　　　　　　　　　 ,,..､--―――--､..,,
　　　　　　　　　 r'" ,.,.,.　　　　　　　 ,.,., ｀' ､
　　　　　　　　　|　.i´　_`'-､＿__.､-'´_　｀i　 l
　 　 　 　 　 　 |　l u _ ｀'-､＿＿､-'´　_　l　.|　　　いやー！援軍にがんばったけど間に合わなかったわー！
　　　　　　　　 | .l　 　 ｀'-､＿＿__､-'´ u　l　|
　　　　　　　　 | |-=＝＝=､、　　,､=＝==-|　|　　　しかたないのー！ここは仇はとるからのー！その死は無駄にせんからのー！
.　　　　　　　r‐'､ヽu,､-三- ゛|j~´-三-､u /r-､
　　　　　　　| r‐| | <´ ｏ　》ﾉi i､《　ｏ ｀> .| |`i |　　　いやー、これも戦国のならい、つらいのぉつらいのぉ
　　　　　　　| に| | ゛ミ≡彡 | |uミ ≡彡 .| |.ｺ |
.　　　　　 　 | ゝ.|.| ﾄ､ヽu__　| .| ｕ､_ ／,ｨ |.|ノ l　
.　　　　　　　 ゝ-|| | |ヽ u ゝ!__!ノ u ,ィ'|.| ||‐'´|
　　　　　　　/　　|　ﾄ'､|｀Ｔ.Ｔ Ｔ T.T´ﾚ１| .|　　|
　　　　　　 ７／| .|　＼|｀「｀「｀「｀「´| |／ |　 |ヾ
　　,.､ -‐ '' "|';';|　.| しu｀Ｕ二二二￣u　.|　 |';';'|" '' ‐- ､..,
'' "';';';';';';';';';'|;';';'|　 `'i ､　　 ￣￣　 ,､-i´　 .|';';';'|;';';';';';';';';';';" ''
';';';';';';';';';';';';|';';';';|　　 |　｀'-､___,､-'´　 |　　 |';';';';'|;';';';';';';';';';';';';'
';';';';';';';';';';';'|;';';';';'|　　 ﾄ､　　　　　　.ノ|　　 |';';';';';';|';';';';';';';';';';';';
 

　　　やる夫はよくわかっていた。龍造寺はぶっちゃけ勢力としては実質詰んでいる。うまく立ち回れば拡張することは可能だが
 

博打と裏切りと謀略の限りを尽くす、綱渡りというのもおこがましい冒険がついてまわるし、それをやると間違いなく恨みを背負うこととなる
 

　ようするに、まっとうな道はほぼほぼ断たれていた
 

　　　　　 　　　 ／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／　°. . .: . . : . .ﾟ: . . : .＼
　　　　　　／;　　. : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　 ／　U.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼　　　　
　 　 ／　　 .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..＼　　　大友も毛利も両方ろくでもねぇお……
　 ／　　; 　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　 |　ﾟ　∪ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|　　こうなると３つ目を……いやでも……
　 |　　　　:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
　 ＼　 u. :.: : : : : : : : : : : : : : ::,,:: : : : : : : : : : :／　　　とはいえなぁ……
　 　 ＼　　 ::: : : : : : : : : : : : :〃:: : : : : : :､:／
　 　 　 ｀ヾ／".: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
　　　　 ／´.: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : .＼
　　　 / 　 .: : : : : : : : : : : : : : ::､: : : ,: : : : : : : : : :.ヽ.
　 　 / 　 :: : : : :.:::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : i
　 　 |　　:: : : : :::y::.: :: : : : : : : .::ﾉ:::.ヾ:: : : : : : : ::i':: :　!
　 　 |　　:: : : : :.:i::.: : : : : : : : .::".:.:.:.:.::ﾞ:: : : : : : : :|:.: :. l
　 　 |　　:: : : : :.:|:.: : : : : : : : .;:: : :.::.:: : :.; :: : : : : :|:.: :: |
　 　 | 　 :: : : : :.:|:.:.: : : : : : : : : : : .::: : : : : : : : : :.:|:. : : |
　 　 | 　 :: : : : :.:|:: : : : : : : : : : : : ::.:: : : : : : : : : ::|:.: : : |
　 　 | 　 ::. : : : ::l:.: : : : : : : : : : : : :: :.: : : : : : : : ::|:.: : : .|
　 　 i 　.:: : : : ;;:l :: : : : : : : : : : : : :.: : :: : : : : : : ::l:.: : : ;,!
　　 /　.: : : .: .:/　:: : : : : : : : : : : .: :: :: :..: : : : : :::|ﾞ:: : : /
　 ./　.:: : : : :/ 　 ;: : : : : : : : : : : :; :.:.: .:.; : : : : :::|:: : : /
　/　:: : :.: .:/ 　 .:: : .: : : : : : : : : :.:.ヾ.::.:;'. : : : : :.:l:: :. /
 

/∧　二二二二二二二二二 /
//∧二二二二二二二二ﾆ／
////|二二二二二二ﾆﾆ　 　 　　-‐ 　―-ミ__
////|二二二二二二ア 　 ／　　　　 　　 　 '⌒-
///∧二二二二ﾆア　　 /　　　　 　 　 　　 　 　 ＼
////∧ニニﾆﾆｱ 　　　 　 |　ﾄ､　|　　　 　　＼　　　ヾ ､　　　　ん……旦那様……みっつめ……とは？
//////＼ニﾆｱ. 　　　　i　{　j‐ﾄ八　/　　　 　 ＼　　 ＼＞
〉…/////＼/.　　　　　 ﾚ从V赱ｱ.V　 　 　 |　　 ＼ 　　＼
|/////////{　　　　ﾟ　｡ 　　〉:/:/: /ｲ　　　　L__　　 ( ＿_　＼
|//////(＼_〉＿＿＿ 　 　 ヽ　:/:uﾉ / /　|　|ゝ⌒＼{/　(⌒`
＼＿/// ',:::::::::).　 　 　 ￣｀ヾh､ /イ∨　ル仆 ヘ　 {　/
ニニ:＼＿',‐''　 　 　 　 　)　 }　 ヽ¨´ }ｧ'´￣`''＜　　∨
ニニニﾆ＼',　　　u.　　 　 　 し⌒ ∨ ′　　　　　V　 ∨
二二二二=＼: : :.　　　　　　　　　　　{　　u.　　　　V　 ∨
二二二二二=＼: : : :. :. 　 　 u　 　 　',　　　　 V.　 }. 　 ∨
二二二二二ニニ)h､＞―‐ ､. : : : : : : ',　 　 　 |　　}.　　 ∨
二二二二二二二二ﾆ)h､ ⌒''＜: : ,: .: :.,　　　　|.　 ,　　 　 ∨
二二二二二二二二二ニ)ｈ　　 ｀''＜:: :}　u. 　 |　 , : : 　　　ヽ
二二二二二二二二二二ﾆﾆ)ｈ　　　 ｀ヽ　　　 |　 ' : : :　　　　丶
｀''＜二二二二二二二二二二ﾆヽ　　　　　 　 ,　 { : : : :.　　　　　＼
＼//｀''＜二二二二二二二二ﾆﾆﾑh､.　　 　 /　 ﾏ : : : :.　　　 　 　 ヽ
／/////////／二二二二二二ﾆﾆ}　　￣￣　　　`'＜ : :　　　　 　 　 ヽ
//////////二二二二二二二二ｱ　　 　 　 　 　 　 　 ｀'＜　　　　　　　∨
/////////二二二二二二二=ア　　　　u.　　　　　　　 　 　 ＼.　　　　　 ∨
//////／二二二二二二二／.∧ヽ　　 　 　 　 　 　 　 　 u. 　 ヽ　　　　　}
////／二二二二二二二／　　 ∧　　 　 Y´　　　　　　　 　 　 　 ∨　　 从
//／/二二二二二二 ／　　 ＞''´ ヽ　　　}　　＿　　　　 　 　 　 　 ',　　/
／　/二二二二二=／＞''´　　　　　　ヽ,　''"´　　　　｀ヽ　　　　　 　 ｌ. ,ｲ
　　/二二ニニニ／´　　　　　　　 ,　''´　　　 u　　 　 　 し　　　　　　|
　 /二二二二／　 　 　 u.　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,
. /二二二=／　　　　　　　　／　　　　　 　 　 　 　 　 　 J　　　　　/‐ ､
/二二二／　　　 　 　 　 ,　　ι　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　 }
二二二/　{.　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ　　u. 　 }
二二=/ . 人　　　　　　/　　　　　　　　　　　＿＿ ,,､､　‐''"´　,,ｨ　　　 /
二二=}　　　≧=-　 ＿{　　　　　　　,,､‐''"´　　　　　　　　,｡＜ﾞﾍ　　　 {
二二ﾆ＼.　 　 　 　 　 ﾍ　　　　　　′　　　　u.　　　,｡＜　　　　}　　　 Y
 

　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　 　　_..-''''ﾞﾞﾞ´　 　　　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
　　　　 　.／　　　　　 U　　　　　　　＼
　　　　 , '　　 　 ＿＿＿　　　　 ＿＿ .ヽ
　　 　./　　　　（　　● 　.）　　（　●　)　 '.,　　　あーいや、うん。龍造寺の今後を考えただけだお
　　　/　 u　.　　 ￣￣￣　　　　￣￣　　　'.,
.　　.,'　　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　 　.l　　そしてある意味最善手っぽいのがその……
　　 l　　　U.　 　　（　　　　 人　　　 .） 　 　.l
　　 .'.,　　　　　　 　｀.┬‐ ´　 ｀ ┬ ´ 　 　 .,'　　　ちょっとろくでもないというか、有馬さんところにしたら
.　　　 ' ,　　　　　　　　￣￣￣￣　　　　 ／
　　　 　 ゝ、　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　あまり美味しくないというか……
　　　　　／｀　ー――――― ‐='''　く
　　　 ／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
.　 /.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',
　/ 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 l
./　 　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 |
|　　　　　　|　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　 　|
 

　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ィi〔　 ￣￣￣　｀≧o｡
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　／　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　 　　　　　 　　　／　 ／ 　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　　　 　　／　 　 　 　　 '　　 　 　 　 　　　　　 ∨
　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　/　　　 　　 　　 　 　 v　 ∨　　 ∨
　 　 　 　　　 　 　 　 　 　 ′ 　 　 '　:　 /　　　　　　 　　i　 　∨ 　　∨
　　　　　　　　　　　　　　/　　 　　 :　 ｉ　　　/　　　　 　　.|　 　 |　　 　∨　　　　　ああ、そんな……どうぞ、遠慮なく
　　 　　　　　　　　　　　/ 　 　 i 　 i　 |/　 /　　　　　　 　| 　 　 　　 　 ∨　
　　　　　　 　　　　 　　/ 　 　　ｉ 　 | 斗-‐/　{ 　　 , 　/‐‐!- 　i 　　 }　　∨　　　　有馬に泥をかぶせてください
　　　　　 　 　 　 　 　/ 　 　 　{　　{ 八　/|　:}　 ／} /| ／! 　 .}　 　 ! 　　 ∨
　　 　　　　　　 　　 / 个 　　　{　　ｨぅう笊㍉i／ 　{/ｨぅ笊うぅ }　　　!∨　　∨　　　まず考えるのはお家がこと
　　 　　　 　 　 　／ 　 |　 　　 {　　| 乂rツ　　 　　 　乂rツ Ⅵ　′ :　∨　　∨
　　　 　 　　　 　 ⌒￣/ 　　 　|　　|.:.:.:.:.:.:.　 　 i　　　 .:.:.:.:.:/{/　　/　( ＼⌒｀　　　　有馬の家はついでに考えればいいですよ
.　　　　　　　 　 　 　 /　/　|　∧　 {　　.:.:.:.:. 　 　　　.:.:.:.:.ノI 　　 /: :､ ＼ﾊ
.　　　　　　　 　 　　 /　/　 {　|∧　込、u　　　　 　 　 ⌒ｱリ 　/{　　i＼ハ
.　　　　　 　 　 　 　/／}　 ﾉ　|　{　∧个: .　　｀　　´ 　 ｲ 八　∧:}＼{　 ＼!
　　　　　　　　　　 /　　}／}　∧''~⌒ ＼ { ≧:... _ ...:≦　}/ :　 　 .⌒~'' :
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 "~ :　 　 　 ‐-　___　: : : : :___　-‐　　 .' 　 　　 　~"':
　　　　　　　　　　　　 ´ 　 　 　 　 　 　 　 　 .｀ : : ´.　　　　　　 　 　 ij　　　　　 V
　　　　 　 　 　 　 /　　　､:.　　 --　　 　 .__　　 __　　　 　 　 　 ---　　　　　　 　 }
.　　　　　　　　 　 {　　　　´ 　 　 　 　 　 　 ／::::::::ヽ　　　　　　 　 　 　 ､/　　 　 ,
　　　　　　 　 　 .∧..::／ 　 　 　 　 　 　 　 {::::::::::::::::}　　　　 　 　 　 　 　 ＼　 _/.
　　　　　　　　　/. :У　 　 　 　 　 　 　 　 人::::::::::ノ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨⌒{
　　　　　　　　:ﾉ＾ｱ　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀y'´　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {　　∨
　　　 　 　 　 {　 {　　　u　　　　　 　 　 　 　 　 }　　　 　 　 　 　 　 　 ﾟ　　　　ヽ　/
.　　　　　 　 「}　 }::..　　　　　　　　　　　 　 　 .:'　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　　　　　 　 .／-=
.　　　　 　 .r}人ノ:.:.: 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ..::　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }＼　　　　 ／-=ニ
ﾆ=- _　 　 ﾊ{　f:ｿ.:.:}　　　　　 　 　 　 　 　 ..:::{　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 j. : }　　 ／-=ニニ
ﾆニニ=- _ : {＼＼.:'　　　　　　　　　　　　　 ...::、　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /／}. .／-=ニニニ
ﾆニニニニﾆL､ ＼): .　　　　　　｡　　　 　 　 ..:::}､　　　　　 　 u 　 　 　 　 ....... ノ ／／-=ﾆニニニﾆ
ﾆニニニニニ└＼): : . . . .　　　　　　　 　 ....:::ｲﾆ＼　　　　　　　　　　 ,.:.:.:.:.:.:/／-=ﾆニニニニニニ
ﾆニニニニニニニﾆ=- __: : . . . . .　　　 .....::／ﾆニ=- : .. 　　　　　　　 .:.:.:f;:ソ -=ﾆニニニニニニﾆﾆ
ニ／-=ﾆニニニニニニニ=---　　　--=≦ﾆニニニニﾆ≧=-　　　--＜⌒-=ﾆニニ=-＼-=ﾆニニﾆ
／-=ﾆニニニニニニニニニ=-　'' -=ﾆニニニニニニニニニ=-　-=ﾆニニニニニニニ=-＼-=ニニ
ﾆニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ=-　-=ﾆニニニニニニニニニニﾆ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿ 　 ＞ ´￣ ≧s。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　 　 　 　 　 　 ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ′　　 　 ./ 　 　 /　　 　 .l　　　　　　　　　∨　　　有馬の家のことなんかより
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　/　　　 .′　.ｲ / {　　 　 　 |　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　 　 .′ 　 、{ /l / l/ 八　　　　./l　 　 |.　 ',　　私の腹を膨らますことを考えてほしいなぁって
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　｜　　　ヾ斥芋ﾐ　　 ＼　　/.｜ /　|　　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ=≦/　 　 ′ 　 ｜　　 　 l乂 シ　　　　 イ芋く|/　　l　　|　　　家の大事はまず子があってこそ
　　　　　　　　　　　 /{, ｰ'ｰ〈　} 　 /　 　 /　　 　 |　 　 　 {:/:/:/　 　 　 .乂 シ八　.∧　 l
　　　　　　　　　　　 i　　　　 Y　 ./　　 イ　　　　 .l　 　 　 |　u　　 　　′:/:/:∧ ∨　八 乂　　……家族がいて、皆で笑えるなら十分ですよ
　　　　　　　　　　　 i　　　__ ′.ム　´　.|/　|　　/八　　∧|　　 　　　　　 　 / ｀ヽ　　 /＼{
　　　　　　 　 rrryへ}　 ´　 .{　　　　　.〃　.|_／ イ∧　 　 ﾄ、　 ｀ ─　　 イ　　 .',　 /
　　　　　　　　＞ ..　ﾘ　　　　',　　　 .＞ ''　´￣　　　 ＼　 |　＼ 　 　 ＜ 八　 　 .} /
　　　　　　　　　　 У　', 　＿ }　__／　　 　 u 　 　 　 　 ヽ|　 　 て´ 　|/　　　　.人ニﾆﾆﾍ
　　　　　　　　　 ／ ＞ ´　　　 ｀/　　　　　　　　　　　ー- ､　　 , -―'　　 　 ー-＜ 　 r.､_ニ:.、
　　　　　　　　／ ／　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 r≦三　＼ニ.､
　　　　　　　 　 /　　　　　／　　　　　　',　 ＞ ´　　　　　　　 ｀ヽ/,...-,--､　　　　弋二二　　 ＼ニ､
　　　　　　 ./　′　　　／　　　　　 　 　 y'　　　　　　　　　　　　 ＼;,;,;,;,;,;,Y　　　　　　　 ｀ヽ.　　Vニ,
　　　　　　/　.i　　　／　　　　　　　　 ／′　　　　　　　　　　　　　　ヽ,;,;,;,;ｊ　　 　 　 　 　 　 ＼　}ニﾊ
≧。.　　 /　 /!.　／　 　 　 　 　 　,.ｨ __{　　　　　　　　　　　　　　　　　',彡!　　　　　　　　　 　 }/ニニ',
ニニニ≧=､'　／_,.　-―　　￣￣￣　　乂__　 　　　　　　ι　 　　　 　 ',:.:}　　　　　　　 ..:.:.:.:.Vニニニ乂__
ニニニニニ／ ／　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ ,........,,　　　　　　　　　　}:{ 　　　　　　 ,.:.:.:..:.:.メニニニニニニ≧x
ニニニﾆﾆ/　 ′　　　　　　　　　,.. -＜⌒: :. __　',:.:_.:.:.:｀ヽ　　　　　　 　 八　　　　　＿{,;.:_:.:ィｰ'ニニニニニニニニ≧===≦ニ
ニニニニ:,　　　　　　　　　　 ,.ィニニニﾆ≧x､ ﾘ　ﾊ:.,:.）:.:.:}　　　　　　..ｨ: : : ≧-=≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆ
ニニニニﾊ　　　　　 　 ,..z≦ニニニニニﾆﾆ／ .ィﾘ Y ７´!:.＿　.:z≦孑斗爻爻ニニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ
ニニニニニ≧=--= ≦ニニニニニニニニ し´ﾆ/　/ /､_{ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
 

　　　　　　　　　　　,,．: ''''""~""'''‐．.
.　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　／ _,ノ　　　~'‐-　　　　　 ＼
.　　　　　 　 / (=== .)　　(===　 . )　 　 　 ｀､　　　はは、それもそうかお……
　　　　　　 /´:.:.:.:. :　　　　:.:.:.:.:.:. : 　 　 　 　 ',
　　　 　 　 i　　 （　　人　　　）　　　u　　　　　.',
　　　　　　 !　　　~'''´⌒｀'''' ´ 　　　　　 　 　 　|
　　　　　　　, -─:､　　　　　　　　　　　 　 　 ,.'
. 　 　 　 ／　ヽ ヽ }　　　　　　 　 　 　 　 .／
.　　 　 /　､ヽ　} ﾉ'　　　 　 -----‐‐‐'''"~　＼
.　　　 ,'　　し'ｰ' ,'　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀､
　　　 ｌ{　　 ﾉ　ノ　　　　　　 　 　 　 |　　 　 　 　 ',
.　　 /　　　 ／　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　/ 　 　 / 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　|
 

　　　　　　　　　　　　　　　., -‐　 ´￣｀　　‐- .
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　 　 　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :　　 　＼
　　　　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　 　ﾊ
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　 　 ﾊ　　　　んじゃ……全力でろくでもないこと、やるとするかお
　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾍ
　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 　 ﾍ　　　龍造寺家を残すとしたら……
　　　　　　　　　 {　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 　 .}
　　　　　　　　　 ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ､ : : :　　　　/　　　まー、色々言われそうだけどこれしかないかお
　　　　　　　　　 ,.-'´￣ ￣ ｀''' : : : : : : : : : : : : : ｀￣￣￣｀'ヽ
　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　　＼
　　　　　　 /: : : : : : :, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　 ヽ、
　　　　　　,ｉ: : : : : : 　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　 、: : : :　ﾊ
　　　　／´: : : : : : : :　/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　: 　}: : : 　　 ﾊ
　　　/: : : : : : : : : :　 /: : : : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : : 　　 　 {: : :　　 　 ｉ､
　　/': : : : : : : : 　　 /: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : : :　 　 　　｀i: : : :　　 　 ﾊ
　 /　: : : : : : : :　　/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　 　　/、: : : : 　　　 ﾊ
ノ'　: : : : : : : :　　ｨi　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　 　 　　/　ヽ: : : : : :　 　 ﾊ
 

　　　吹っ切れたやる夫がとったその手、それは……
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＼　　　／ v　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　_>-=ﾆ. . ア. . 〕iト<」|ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |> ´. . . .ヽ. /. . . . . . . . .|　ﾟ,
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧/. . . . . . . .'^. . . . . . . . . .L　ﾟ,
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈 ∧. . . .／. . . . . . . . . . . . . _] ノヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y.< ..／. . ./. . . . . . . . .＞<^~. . . .:.
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /｀　-==-./. . .,. . . . . . .､. . .｀. . ､. .:}
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／./. . .|. . . .|v__{^}__ト. .＼ ＼. . . . ＼!　　　　　　　あ、すいません。政家も大きくなってきたんでさんきゅ……
　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿彡ィ j. . . !. ._._j__.^]_[^. v斗匕＜⌒. . . ..＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧. . .|. . . | ＼ ＼. . . 斗f笊ｱ｀T=-. . . ＼　　　　じゃなかった、私普通のおんなのこにもど……
　　　　　　　　　　　　　　　　 |' ∧. .|. ...ィﾁ笊メ(＼　ﾟ,　｀´ 　 !∧　〕iト　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 { ∧ !∧. .v｀´　　.: ＼(　　　 /'} ∧ !　　　　　　　でもなかった、ちょっと最近またお腹が重くなって
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 V.∧!. . ⌒､　　　｀　 _　 　 ｲ　!.{ .| |
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧. .}　　 　 ＞　 ´　　　／ .j-.|..| j jヽ　　　　　　　　病気みたいですから隠居します
　　　　　　　　　　　　　　　　　/. . /|　　ィi〔＜< ≧=-＜___ ]´.| j/ j! }　　　　　　 __
　　　　　　　　　　 _　　-=　.／. . /. !　{!　　 Y＜-=TT=-＞ ／./ / ∧　 　 ､丶` .}|^＼
.　　 　 　 　 　 ィi〔　　　 ／. .／ｲヘ!,ノ〉 Y ./　 二ニ二　／. ./ /　 ./｀〕iト=-　-=}}. 　 ＼
.　 　 　 　 　 / .!.!　　　/. . ./!. ./^~ 　 ＼∧Vh､　　　　 /. . ./ /_､ヽ`　　/:::::::::::::/'　　　　＼
　　　　　　　　　}.}　／/. . ./ |. .{::＼.　　　〉 〉イ^ヽ　　 /. . ./ /　　＼　 /::::::::::／　　　　　 ./ v
　　　　　　　{.　 vk.{. ∧. . {Vj,ノ::::::::}　 　ア^~　＼___ ./. . ./､(.　　　　＼!:::: ／　　　　　　 // .}
　　　　　　　{　　ヾ 乂...＼乂::::::::::::〈.､ヽ`　　 　 　 　 {. .{./　　　　＿､ 丶 `^Y　　　　　　//　 }
　　　　　　　｀⌒ヽ.ヾ　　　^⌒ _::::／　　　 　 　 　 　 乂(　　　　 j{　　　　　 .|　　　_　-=V　　/
.　　　　　　 　 　 ∧　　 　 　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 .r──j{　　 　 　　|-=　　　 　 　 ./
　　　 　 　 　 　 j{　＼ 　 　 　 〈　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 j{　　 　 　 ./　　 　 　 　 ／
 

.　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
.　　　　　 ＞ ''´//////////≧s｡.
　　 　 ／/////////////////// ＼
　　　/////////////////////////ヽ
.　　 '////////////////////////// ',
. 　 '////////////////////////////!
　　|////////////////////////////!
　　|////////////////////////////
　　| ////////////////////////＞'l
. 　 '////////////////,'γヽ＝== ｪｪt
.　　∨///////////////i| ri　 　 　 /ﾉ
　　　∨//////////////i| k}　 　 　 !　　ふぁあああああああああ！？
.　　　 ヽ//////////////`- 　　　 /
　　　 　 ＼/////////／　､. 　 　 /
　　　　　　 7''￣￣￣　　　　＼　 /
.　　　　 r-' _　　　　　　　　 {─ `´
　　　　 |　　　￣　　－ -　_{
‐ ─‐ ┴──　-　 _　　　 ￣|
ﾆニニニニニニニニニ≧s｡._|
ﾆニニニニニニニニニニニﾆ≧s｡.
　　龍造寺家家臣
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾄ､　　 / ∧ 　 / ∧　 /∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿|　〉　 |　-――-　 〉_,{/ ∧
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 ri|＼／ヽ ＿―-　､　　 ヽ　{
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　 人＼ﾄ/＼ 　./}ノ}＞'"L ノ. 八　　　あー、それですけど
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ' 　 　 /　 ｀ ＜　o∨{/ー'⌒ ＼--―┘、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 /　/ {　<>∨ ､　　＼　 ､ ヽ//∧　　たしかに政家はまだ幼くて無理
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ∥ .′{<>|<>V､ ＼ 　 ､　 ､ } ///}
　　　　　　　　　　　　　　　　ー '　/　 .∥.├- ､ <>　 V＼{＼　 ､　､////　　ですが、幸いといいますか
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　／j{ ､ r===ミ.＼　{ｘ=≠ァヽ}＼}＼ｲ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /／} ./ ＼＼乂リ＼{＼.乂リ ./　　.' /ノノ}イ_／}　　　 /
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ / }/　 /::∧ 　 　 }　　)　　 / }　 .'´_:::::::::::::::::::::Z__／/＿
　　 　 　 　 　 　 　 　 ト､　 rー / 　 .／:::::::∧　　　　 　 　 / /　/つ }_　 -―:::　.::::::::::::::::::`ーｧ
　　　　　 　 　 　 　 　 }　｀¨　／　 ／:::::::::／//　,　￣ ｀　 {ィ　 /´_／::::.....　　　　　　 .::::::::::::/＿
　　　　　　　　　　　 ／　　／　 ／　＼:::::| }/////＞＿＜ |/　/:.　　　　　　　　　 ......:::::::::::::::::::ノ
　　　　　　　　 　 ／ ＞ ´ 　 ／　 　 　 {`ー―一へﾆ}_{ﾆ='　/　　　　　　　　　　　..::::::::::::::::::::r‐ヽ
　 　 　 　 　 　 ＞ ´ 　 　 ／　 　 　 .:::八､　/／_　人} ／　/　　　....　　　　　 ..........::::::::::::::::::::乂_
　　　　　 ＞ ´　.ィ　 　 ／:. 　 .:: ......:::::::::ﾉ }/'　　 /ﾆ／ 　 /:.　　 :::....　...　::::...::::::::::　　　...::::::(＼´
　 (_＞ ´-‐　￣.｜ 　 ,′､::::::::::::::::::::::／　0　　　乂7　　 /: ::::.. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿r―< ∧
　　 　 　 　 　 　 | 　 ,′_j⌒ヽイノ／_/ }　 　 ／／　　 /)ノ}､_　　　 く￣｀ヽ)ｰ-rー一'´　　 ..:.::∥
　　 　 　 　 　 　 |　 ,′ '" 　 ／ /'⌒ゝ'ヽ　 / / ,ｲ 　 / ゝ-rく |｀⌒￣:._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∥
　　 　 　 　 　 　 ∨.{　　　 ／ , /　 /　　 }　､/ /.:{ 　 |　{／{‐く|　∨、:::::::::::‐-　_:::＿:::::::::::::::::::j{
　　　　　　　　　　 ∨ 、 ／　 '::;ﾄ､　　　 ＿ -{ {ニ{ 　 |＿　 {￣| 　 V｀ ＜:::::::..　 :::::::‐=ﾆ二ー'∧
　 　 　 　 　 　 　 / ＼＼_., ':::/ﾆ､｀ﾆ二三::::: ､{ｨ八　 |／￣/::::|　　 ∨:.　 ｀ ＜:::.　　 　 .:::::::::::::∧
　　　　　　　　　 /／　 ｀, ':::::/ﾆ/∧ ﾆニｱ::/／＼ :＼|／:::/:: : | 　 　 V::.. 　 　 ｀ ＜.　　　　 .::::::∧
　　　　　　　　 ／／　 , '::::::/ﾆ/ニ∧ ﾆｱ::/':::::::::::/:::::::＼ /ゝ-r|　　 　 ∨::..　　 　 　 ｀ ＜　 ::::::::::∧
 

　　龍造寺には私の義弟がいるじゃないですか、あなたたちが以前本家と主張した
 

　　　　　　　iー　-　 .,　　　　　　　　　　 ,,.　- - ―　''　￣!
　　　　　　　|　　　　　　`i｀` ー -　.,_,.´ -- ‐　'i 　　　　　,'
　　　　　__,,. -―''/｀`　ヽ!　　　　　　　　　　　　i　　　　 /
　　　　　|　　　 ./　　　　i　　　 /ヽ,　　　　　　　!｀`　ｰ - .,,__
　　　　　!　　　/　　　 　|　　　,'　　ヽ,　　 i',　　 ヽ,　　　　　/
　　　　　',　.／　　　　　 |　　 i　　　　',　 ,' i　　　　ヽ,　　　/
　　　　　／　　　　-!‐/　!　　|　　　― !/- |　　　　　',　　　',
　　　　 ,'　　　　　 / '　　 ' ,　|　　　　　　　|　　　　　 i　　　 i
　　　 　i　, 7　　 /-―　　　ヽ!　　――-- |　　　　　 |　　　 !
　　　 　! ' ,'　　 /　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　|､ｰ‐ ''
　　　　　　i　,, ｲ　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　 | ヽ,
　　　　 ／! / 人" 　　　　　　　　　""　／　 ,　　　,　!　　',
　　　∠..,,_`/　　>､/￣￣￣/7　　　 ∠,,..　' i　　/ !/　,､　i　　　
　　　　　　 i　　/ /　　　　 //　　　　　　　 , '|　/　　　,' ヽ !
　　　　　　 |　/ /　 　　　//｀　ｰ - r -‐イ ., !/i　　　/　　`　　　
　　　　　　 ヽ' /__　　　_//'; 　　 　/　　　ヽ　` |　 ／
　　　　　　 ,.　''ヽ,--,_＿/　i､　.,,_/´~｀`　､.!ｰ- !／`　､
　　　　　　ヽ　.r/　/　' .,_,,.ﾉ　　/　　　　 ノ　　く´i ､／
　　　　　　／r' 'ｰ;'　　　　　　　' ｰ ‐　''　　　 ＜ ' ､ ＼
　　　　　 ` ､,!　　'-‐ i　／ヽ　　/ヽ　/` ､　　i` ､!　 ゝ´
　　　　　　　 ',/´｀ヽ, '´ ..,,　 ヽ/　　;' -､　ヽ/　　 ／
　　　　　　　 /　　　, 'ｰ'　｀`　､__／　　 ;ｰ-―'' "
　　　　　　　 ' ｰ　'　　　　　　　　i　　　/
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　' ー ''
　　　　　　　　　　龍造寺鑑兼（アナの弟）かぞえで２０
 

　　かつて家臣たちに担がれ正当とされた鑑兼。謀反の際、若かったこともあり許された彼はこの時２０でまだ独身
 

　そのことに目をつけた本体が悪知恵を働かせた結果……
 

――かつて謀反人たちが目論んだことをそのまま「押し付けた」のだ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＼　　　／ v　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　_>-=ﾆ. . ア. . 〕iト<」|ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |> ´. . . .ヽ. /. . . . . . . . .|　ﾟ,
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧/. . . . . . . .'^. . . . . . . . . .L　ﾟ,
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈 ∧. . . .／. . . . . . . . . . . . . _] ノヽ　　　鑑兼は大友家と縁が深いとのことですし
　　　　　　　　　　　　　　　　　 Y.< ..／. . ./. . . . . . . . .＞<^~. . . .:.
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /｀　-==-./. . .,. . . . . . .､. . .｀. . ､. .:}　　この際大友から妻をもらい婚姻
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／./. . .|. . . .|v__{^}__ト. .＼ ＼. . . . ＼!
　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿彡ィ j. . . !. ._._j__.^]_[^. v斗匕＜⌒. . . ..＼　　大友とのつながりを確固たるものとし後ろ盾となってもらう
　　　　　　　　　　　　　　　　 |∧. . .|. . . | ＼ ＼. . . 斗f笊ｱ｀T=-. . . ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 |' ∧. .|. ...ィﾁ笊メ(＼　ﾟ,　｀´ 　 !∧　〕iト　＼　……これ以上ないほど安定につながると思いますが
　　　　　　　　　　　　　　　　　 { ∧ !∧. .v｀´　　.: ＼(　　　 /'} ∧ !
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 V.∧!. . ⌒､　　　｀　 _　 　 ｲ　!.{ .| |　　　　　（っていえってやるおがいってた）
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧. .}　　 　 ＞　 ´　　　／ .j-.|..| j jヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/. . /|　　ィi〔＜< ≧=-＜___ ]´.| j/ j! }　　　　　　 __
　　　　　　　　　　 _　　-=　.／. . /. !　{!　　 Y＜-=TT=-＞ ／./ / ∧　 　 ､丶` .}|^＼
.　　 　 　 　 　 ィi〔　　　 ／. .／ｲヘ!,ノ〉 Y ./　 二ニ二　／. ./ /　 ./｀〕iト=-　-=}}. 　 ＼
.　 　 　 　 　 / .!.!　　　/. . ./!. ./^~ 　 ＼∧Vh､　　　　 /. . ./ /_､ヽ`　　/:::::::::::::/'　　　　＼
　　　　　　　　　}.}　／/. . ./ |. .{::＼.　　　〉 〉イ^ヽ　　 /. . ./ /　　＼　 /::::::::::／　　　　　 ./ v
　　　　　　　{.　 vk.{. ∧. . {Vj,ノ::::::::}　 　ア^~　＼___ ./. . ./､(.　　　　＼!:::: ／　　　　　　 // .}
　　　　　　　{　　ヾ 乂...＼乂::::::::::::〈.､ヽ`　　 　 　 　 {. .{./　　　　＿､ 丶 `^Y　　　　　　//　 }
　　　　　　　｀⌒ヽ.ヾ　　　^⌒ _::::／　　　 　 　 　 　 乂(　　　　 j{　　　　　 .|　　　_　-=V　　/
.　　　　　　 　 　 ∧　　 　 　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 .r──j{　　 　 　　|-=　　　 　 　 ./
　　　 　 　 　 　 j{　＼ 　 　 　 〈　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　 j{　　 　 　 ./　　 　 　 　 ／
 

.　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
.　　　　　 ＞ ''´//////////≧s｡.
　　 　 ／/////////////////// ＼
　　　/////////////////////////ヽ
.　　 '////////////////////////// ',
. 　 '////////////////////////////!
　　|////////////////////////////!
　　|////////////////////////////　　そ、それは……
　　| ////////////////////////＞'l
. 　 '////////////////,'γヽ＝== ｪｪt
.　　∨///////////////i| ri　 　 　 /ﾉ
　　　∨//////////////i| k}　 　 　 !
.　　　 ヽ//////////////`- 　　　 /
　　　 　 ＼/////////／　､. 　 　 /
　　　　　　 7''￣￣￣　　　　＼　 /
.　　　　 r-' _　　　　　　　　 {─ `´
　　　　 |　　　￣　　－ -　_{
‐ ─‐ ┴──　-　 _　　　 ￣|
ﾆニニニニニニニニニ≧s｡._|
ﾆニニニニニニニニニニニﾆ≧s｡.
 

　「おまえらそうしたかったんだろ？そうしてやるよ」という文句をつけることができない痛烈な皮肉。だが、確かに
 

彼女が言う通り寄らば大樹の陰、大友とトップが縁戚となる。この時の九州でこれ以上の安泰はない。
 

　それに加えて、彼らにはトップがかわることはさほど問題ではなかった
 

　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　,｡s≦/////// ＞ ,
.　　　　　　／////////////////＼
　　　　　 ///////////// ､//////∧
.　　　 　 '//////////＞ '' ヽ///////,
　　　 　 |i/////＞ ''´　　　　 ＼/////|　　（まぁいいか。この人がトップじゃないほうが楽できそうだし、それに……）
　　　 　 |///／､＿_ノ　　 ゝ ＿ ,`t///!
　　　　　V//|=[二二}----{二二]=ﾄ､'/　　　わかりました、殿がそう言われるならそれでいいかと
　　　　　 `{ヽl　　 　 　 l　　 　 　　|k.｢
.　　　　　　V_|　　　　　　　 　 ι　!_ﾉ　　　　やる夫殿を筆頭に鑑兼様をもりたてていきます
　　　　　　 　∧　　 v=====､　　./
　　　　　　　 　 ＼ 　 ー─ ''　／
　　　　 　 　　　_ ィ≧ --- .≦!_
　　　　　 ＞t''´ﾆ.l∧　　　　 /　j≧t｡.
.　　＞''´ﾆﾆ{二ニ| ∧.　　　/　 jﾆﾆ|ニ≧s｡.
　 /､ニニニ{＿_.ｨ|ー 》===《 - j＿_|.ニニﾆﾆヽ
. /ニVニニく二二| 　 {＿__} 　.jニﾆ》ニニﾆ/ﾆﾊ
 

　　そう、この時彼らは見積もっていた。トップがかわっても本体は残る。つまり今までよりも親会社が大きくなって美味しい汁を吸えるうえ
 

本体が健在なら楽できると。
 

　　　　　　／////////////////////////＼
.　　　 　 //////////////､/////// //////∧
　　　　 /////////////／ ＼//////////// ∧
.　　　 ////////////／　　　 斗- ､_/////////|
. 　 　 |///////_ 斗 ''　 ー ''´　 ＼////////// |
. 　 　 l//ー‐≦ ∠__ 　 ┌───┐､////////,|
. 　 　 ∨//＞''´ 　　|=＝|　　 　 　 |==`}///////　　（ぶっちゃけ本体やる夫殿だし
　　　　 ＼∧　　　　 |. 　 |＿＿＿__|　　|/⌒ヽ//
　　　　　　`∧_　- ''´　　　　　　 　 　　 ' k ヽ |´　　　　やる夫殿がいてくれるなら実務に支障は皆無
　　　　　　{ |　　　　 /　　　　　　　　　　　Vi ノ
　　　　　　ヽ!　 　 　 `　　　　　　 　 　 　_,／　　　　　　むしろ殿がのいてくれてやりやすいまである）
.　　　　　　 ∧　　　 __　 -‐ ''　 　 　 　 /
.　　　 　 　 　 ＼　　 　 　　 　 　 ／　　ト､
　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 .イ　　　 ﾉ　＼__
　　　　　　　　　　 　 ｰ ┬ ＜　　 　 ／　　　}ﾆ＼
　　　　　　　　　　 　 ／ | 　 　 ,,｡＜　　 　 ./ニニ＼
.　　　　　　　　　　／/./｢_,,｡＜　 　 　 　 ／ニﾆﾆ.／ ≧s｡.
　　　　　　　　 .イiﾆ/ｲ.ﾆ＼.　 　 　 　 ／ニニﾆ／ニニニニ≧s｡.
.　　　　　　 ／ﾆレi{　|ニニﾊ. 　 　 ／＼ニﾆ／ﾆニニニニニニニ
　　　　 　 /|ﾆ／ﾆi{　l＿__/.∧__／.ニﾆﾆ＼´ﾆニニニニニニニニ
.　　　 　 /ﾆﾆ|ニﾆ{. /ニﾆ|　 ／ニニニニﾆ》ニニニニニニニニニ
 

――が、駄目
 

　　　　　　 ,, -‐‐‐‐‐‐‐-- ､
　　　　 ／　　　　　　　　　　＼
　　　／　　　　──　　　─‐　＼
　　/ 　 　 　 　( ● )　　　(●)　　';
　/'　　　　　　　　 ／ 　　　＼　　　';
/ 　 　 　 　 　 　 （　　　人　　） 　　i　　あ、やる夫も身を引きますお
| 　 　 　 　　　　　 ｀'''''ﾞ´ 　｀'ﾞ´　　　!
'、　 　 　 　 　 　　　　　 　　　　　／　　今の地位とか加増された所領は全部お返しするお
　＼ 　 　　　　　　　　　　　　　　<
　／￣ﾞﾞ'''‐‐‐-----　　　　　　　　＼
 

　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　,｡s≦/////////` ､
　　　　　　 ／/////////////// ＼
.　　 　 　 ////////////////////∧
.　　　 　 '///////／l/////////////,
　　　　　|//＞ ''´γ ∨ ///////////|
　　　　　∨ニﾐi i./ゝ __＼//////////,|　　　なん……だと……
　　　　　└─ ' `{￣ ¨ﾟﾐ_ ヽ//////// !
　　　　 　 | （_ 　:.￣ ¨ ´ ￣li/⌒}////,'
.　　　 　 　| i!__`_'､ ヾ､　　 /　） ﾘ////
　　　　　　 | |V:::::ヽ i:i ! ミ､`　r''t从 '´
.　　　　　　 l ヽ== ' .ﾘ 　　. ＜ }　＼
　　　　　 　 ゝ ＿＿　 ＜ 　 ./　 　 }､
　　　　 ＞ ''´　 /l l　　 　　 /　　　/　`～､､
.　　　 /　　　　/∧!. 　　 ／＼.　 /　　 　 　 `～､
. 　 　 |.　　　　|/ {_ヽ__／=／ .ヽ/　　　　　　　　　＼
. 　 　 |　　　 /　 |ニニ} ¨´　　　　　　　　　　　　,　　ヽ
　　　 　　　V. 　 |ニﾆ/　　　　　　　　　　　　　 /　　　∨
　　　 ∧　　l　　 7=={　　　　　　　　　　　　　 /　 　 　 ∨
.　　 　 ∧.　l. 　/ﾆﾆ/　/￣　‐　_　　　　　　　|　　　　　 ∨
　　　 　 ∧ l　 |ニﾆ|　/　　　　　 ￣　‐　_ 　 ::V.　　　　　∨
.　　 　 　 ∧:　|ニﾆ|　{_　　　　　　　　　　 }　::::|:.
　　　 　 　 ∧:|ニﾆ|　　 ￣　‐　_　 　 　　/ ::::::|:. 　 /　　　　|
　　　　　　 　 |ニﾆ|::.　　　　 　　￣　‐ -'' ::::::::|､:._ノ　　　　　|
　　　　　　 　 |ニﾆ|:::.:..:.:.:.:.::.:.:.　　　 :.:::::::::::::::::|. ヽ　　　 　 　 |
　　　　　　　　`ト､=＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　 　:::::::::::::::| 　 |　　　 　 　 |
.　　　　　 　 　 |　 }≧ミ｡._.:.:.:.::.:..:.:. 　　:::::::::::::|　　|　　　 　 　 |
 

　　　　　　　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 ／　　 　 _＿ 　 　 　 ＿_　　 ＼　　　　
.　　　　／　　 ´￣　　　 ヽ　　/　　　￣｀　＼
.　　 ／　　 　 イ:::::::ヾ.､ 　 ｉ　ｉ　 イ:::::::ヾ.､　　＼　　　今までは隆信様の「ご厚意」でやってましたが、代替わりしてもやる夫が残ってたら
　　/　　　 〃　ゝ－ 'ノ　　.!　!〃 ゝ－ 'ノ　　　 ヽ
　　|　　　　　　　　　/　　　 ﾊ　　 ヽ　　　　 　 　 |　　閥が大きくなりすぎますお。そうなると内乱の種ですし
　　|　　　　　　　　　ゝ __ ノ　 ゝ.__ノ　　　　 　 　 |
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　大友殿もいい顔をなされないかと思うんですお
　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼
 

　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　,｡s≦/////// ＞ ,
.　　　　　　／////////////////＼
　　　　　 ///////////// ､//////∧
.　　　 　 '//////////＞ '' ヽ///////,
　　　 　 |i/////＞ ''´　　　　 ＼/////|
　　　 　 |///／､＿_ノ　　 ゝ ＿ ,`t///!
　　　　　V//|=[二二}----{二二]=ﾄ､'/　　　「」
　　　　　 `{ヽl　　 　 　 l　　 　 　　|k.｢
.　　　　　　V_|　　　　　　　 　 ι　!_ﾉ
　　　　　　 　∧　　 v=====､　　./
　　　　　　　 　 ＼ 　 ー─ ''　／
　　　　 　 　　　_ ィ≧ --- .≦!_
　　　　　 ＞t''´ﾆ.l∧　　　　 /　j≧t｡.
.　　＞''´ﾆﾆ{二ニ| ∧.　　　/　 jﾆﾆ|ニ≧s｡.
　 /､ニニニ{＿_.ｨ|ー 》===《 - j＿_|.ニニﾆﾆヽ
. /ニVニニく二二| 　 {＿__} 　.jニﾆ》ニニﾆ/ﾆﾊ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐====ミ
　　　　　　 　 　 ／￣￣￣＼_＿__y(_＿__　　　　､
　　　 　 　 　 ／　　　　　　／　　/へ、　　 　｀`ヽ ＼
　　　　　　　 {　 　 　 　 ／　　　　　　 ＼　　　 　 V⌒V
　　　　　　　 乂___　　 　 　 　 ,:′　l{　　 ＼　　 　 V⌒V　　　　本家の地位は返上し、曽祖父よりついだ水ヶ江龍造寺を
　　　　　　　　　　　　/　　 ／:{　　 八　　　 ＼＿__ }｀Ｙ }
　　　　　　　　　　　 ,′　＿_八　　　 (＼＿__　　 (/{_人′　　　　水ヶ江城とともに政家に継がせてひきこもります
　　　　　　　　 　 　 {l　 　 { r=ミ､　　 |´_,.斗‐く　　＼｀>
　　　　　　　　　　　八　　 圦 トr}＼　|⌒トr'_ﾉ爪￣⌒､＿__　　　　どうぞ、あとのことは頼みましたよ？
　　　　　　　　　　　　 ＼　 ＼　　,ﾉ ＼　　　　 {∧　 　 ＼(___＿＿＿＿＿
　　　　　 　 　 　 　 ノ(／＼(⌒　　　　　　　　人(∧　　￣＼(_＿__￣￣￣))
　　　　　　　　　 ﾉ(　 (　　(/_,人　`　　´　　イ {￣}| ＼　　　 ＼__(
　　　　　　　 　 {　　　 ＼＿＿ヽ )ｈ．　＜＿__j_У|jﾉ　＼＿__　　__＿＿___　 -‐=ミ､
　　　　　　　　 )＼　　　　 }　　)ﾉ--|ニニニ=-''"／⌒　　￣￣｀`ヽ(￣｀`ヽ 　 　 　 ))
　　　　　　　 ⌒乂__　　　人　/ニﾆ乂｢￣　　)Y　　　　　　　______彡'(￣｀ヽ :.,
　　　　　　　／⌒ )　　　　　＼ニﾆ/ﾆ|　　_,ノ　　　　　　----‐=彡(::::＼乂_)ﾉ
　　　　　 ／::::::::::::),.､ -‐==‐-=ニ/ニ人___)__　　　 　 ----‐=彡'⌒::::::::::＼
￣￣⌒＼:::::::,.､ヽ　　　　　　　 )＞''"￣｀`ヽ乂__　　__,.(ヽ`｀:::::::::::::::::::::::::::::: ＼＿＿_____／
::::::::::::::::::::::: ,:′　　　 　 　 .,　~　　　　　　 　 ＼⌒`｀ 　 /ﾆ=-、::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::
＼:::::::::::::::ノ{　　　　　　　.,　　　　　　　　　 　 　 V(__＼/'~／￣＼::::::::::::::::::::::::::::::::＼＿___:::
::::::＼:::::,:′乂　　　　　　(＼(＼　　　　　　　　　 }〉ﾆ/〈_,/＼　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::{ニニ=- _　　 　 {(＼＼　(＼　　　　 _,.､ｲﾆV:::::::::)>＿____,)　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::人ニニニﾆ=‐--,　＼＼＼｀ヽ_,､ヽ`｀ニニﾆ}!:::::::〔＿___　　 ￣｀`ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::＼ニニニニニVニ ヽ)ｰ'⌒＼＼ニニニ/　　ノ　　)　 ＼　　　　)＞―――――‐
／￣￣＼::::(＼ニニニﾆ人ニニ}__＿_　 　 )＼_､ｲ＞''ﾞ_,.､ヽ`　　　 )　__／:::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　＼＼＿<(￣￣￣)＞_)ヽ__ 　 ／　　}{　｢￣　　　　　 ／､イ:::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 (____V } ＞-- (_＿_)__乂＿_＼＿八_j{　＿__,.､ヽ`｀:::::::::::::::::::(￣￣￣￣＼::::::::
　　　　　　　　|　　V＼　|　　 ／ニニニニニ=--{_＿__､ヽ`｀::::::::::::::::::::/⌒　　　　　　　 ＼:::
　　　　　　　　l　 　 Vﾆ=--=ニニニニニニニニニ=(￣￣＼￣￣￣
　 　 　 　 　 八　　 /＼ニ=-ヽ-=ニニニニニニﾆ=-}　 　 　 ヽ
　　　　　　　 　 ＼/　 /ニニ=- -=ニニニニニニ=-ﾉ　　　　 　 ,
　　　　　　　 　 ／ 　 {ニニﾆ=-):.､-=ニニニニﾆ｢￣}　　　　　　}
 

.　　　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　＼
. 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　＼　
　　　　　／　　　 　 　 　 　 　 ´￣｀　　　 ´￣｀
　　　 ／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　大友殿に縁談と誠意をみせるためにもやる夫と隆信様は身を引く
..　　/　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　 ヽ　　 /　　　ヽ
　　 |　　　　　　　　　　　　ゝ　　ー' 丿　　ゝー'　 く　　大友殿とどうか仲良く。やる夫たちはもはや世を捨てたとでも思ってください
　　 |　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　 ﾊ　 ヽ　 |
　　 |　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ゝ＿ノ ゝ__ﾉ　 |　　これは義兄上……有馬殿も納得されておりますので
　　 ヽ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀´￣｀´　 ／
　　　　＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／
　 　 　 　 > 　 　 　 　 　 ヽ　 ＿＿＿＿＿／
　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
 

　とまぁこのように少弐の旧領をたいらげた後、龍造寺隆信とその腹心、鍋島やる夫は隠居を宣言。本家や筆頭家老としての立場
 

獲得していた所領をほぼすべて譲り渡し、曽祖父よりついだ家とその証である一城のみをもらいごくごく小規模な分家として
 

本家とはかかわらずただ血のみを残すことに専念することとなり……あとには家臣だけが残された
 

　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　,｡s≦/////////` ､
　　　　　　 ／/////////////// ＼
.　　 　 　 ////////////////////∧
.　　　 　 '///////／l/////////////,
　　　　　|//＞ ''´γ ∨ ///////////
　　　　　∨ニﾐi i./ゝ __＼//////////,|　　しごとが……しごとがおわらない……おおともからのようきゅうすいじゅんたかすぎしんさく……
　　　　　└─ ' `{￣ ¨ﾟﾐ_ ヽ//////// !
　　　　 　 | （_ 　:.￣ ¨ ´ ￣li/⌒}////,'　　　やるおどの……たすけて……あのひとなんでぜんぶやれてたの……
.　　　 　 　| i!__`_'､ ヾ､　　 /　） ﾘ////
　　　　　　 | |V:::::ヽ i:i ! ミ､`　r''t从 '´
.　　　　　　 l ヽ== ' .ﾘ 　　. ＜ }　＼
　　　　　 　 ゝ ＿＿　 ＜ 　 ./　 　 }､
　　　　 ＞ ''´　 /l l　　 　　 /　　　/　`～､､
.　　　 /　　　　/∧!. 　　 ／＼.　 /　　 　 　 `～､
. 　 　 |.　　　　|/ {_ヽ__／=／ .ヽ/　　　　　　　　　＼
. 　 　 |　　　 /　 |ニニ} ¨´　　　　　　　　　　　　,　　ヽ
　　　 　　　V. 　 |ニﾆ/　　　　　　　　　　　　　 /　　　∨
　　　 ∧　　l　　 7=={　　　　　　　　　　　　　 /　 　 　 ∨
.　　 　 ∧.　l. 　/ﾆﾆ/　/￣　‐　_　　　　　　　|　　　　　 ∨
　　　 　 ∧ l　 |ニﾆ|　/　　　　　 ￣　‐　_ 　 ::V.　　　　　∨
.　　 　 　 ∧:　|ニﾆ|　{_　　　　　　　　　　 }　::::|:.
　　　 　 　 ∧:|ニﾆ|　　 ￣　‐　_　 　 　　/ ::::::|:. 　 /　　　　|
　　　　　　 　 |ニﾆ|::.　　　　 　　￣　‐ -'' ::::::::|､:._ノ　　　　　|
　　　　　　 　 |ニﾆ|:::.:..:.:.:.:.::.:.:.　　　 :.:::::::::::::::::|. ヽ　　　 　 　 |
　　　　　　　　`ト､=＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　 　:::::::::::::::| 　 |　　　 　 　 |
.　　　　　 　 　 |　 }≧ミ｡._.:.:.:.::.:..:.:. 　　:::::::::::::|　　|　　　 　 　 |
 

　　そしてこれらの流れだが……大友からやる夫たちは極めて好意的に受け止められた。
 

　　　　　　　　 　 　 　 　 ハ::T::7=ｰ
　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ寸|/二二二 >ヘ
　　　　　　　　　 　 　 ,ﾍﾆ ≧T7≦ ﾆ／二二＼
　　　　　　　　　　　 /二＞＜しﾆ=匕二二ﾆﾆﾆﾑ
　　　　　　　　 　 　 ﾆ二二二二二二二二＞≦ﾑ
　　　　　　　　　　　|ﾆ二二二(:O:)二＞＜: : : :Vミ|　　大友から嫁もらってそいつに継がせて自分は隠居
　　　　　　　　　　 ├==========彡　　　: : : :.}ミ|　
　　　　　　　　　　　ﾐ|　Zﾆﾆヽ　　　ヒﾆﾆﾆﾏ: : :jﾐﾉ　　それも大友からは遠くて有馬に近い、殲滅ジジイの城に
　　　　　　　　　　/ﾍ|　艾tﾃyﾊ　 /::::rtﾃ艾: : :ﾚヘ
　　　　　　　　　　|{iﾊ　　ﾆﾆｲ:::|　::::..ヽﾆﾆ　: : :|ハl|　　うちが吸収するのに文句なし、口出しするつもりもなし
　 　 　 　 　 　 　 V八　　　　:::|　:　　　　　 : :.:|)ノl|
　　　　　　　　　　　ｰ|　　ノ:::( (__)　ﾉ ヽ 　 : : :.lｰく　　　
　　　　　　　　　 　 .从　 {:ｰtr‐r‐r‐r‐ﾃ:):}　: /
　　　　　 　 　 　 　 　 V　　｀ ー┴匕　.:ﾉ　.:'
　　　　　　　　　___　__ｲ:V　　｀¨¨¨¨´　　／ﾉ＼
　 .__＞=≦三＞／ﾆﾆV ＼　＿＿　　イ ./ﾆﾆﾆヽ＿
匕{彡＜二二／／/ﾆﾆ∨ /寸＞.V　　 /二二二二Vﾆ艾＞＜
二二二二.／∠__/二ﾆﾆV¨笊¨¨¨:V　/ﾆﾆﾆﾑ寸毖VV二＞＜
二二二ﾆ/ﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾑ_)艾(___::::∨二二ﾆﾑV:爽ﾑV二二二
二二二二二／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ二ﾆ二{:/二二二二ﾑﾆﾆﾆﾆV二二
二二二ﾆﾆく二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ厄(::::/二二二二二ﾑー─く二二
二≧弍rﾃ≦＼二二ﾆﾆﾆﾆﾑ::::::/二二二二二二ﾆ>二二二二
二二 仏{ .二二＼二二ﾆﾆﾆﾑ:/二二二二二＞''´二二二二二
二二. ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼二二二/二二二＞＜艾三(GD)三艾二
二二二二二二二ﾆﾆ＼ﾆﾆ./二＞＜二二二 笠笠笠笠 二二
 

　　　　　　　 .／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`ヽ、
　　　　　　／;:;:;:;:;:;:;:;:;:x＝＝、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀丶、
　　　　.／;:;:;:;:;:;:.＿／//////`ト---―'/￣`＼
　　　 /;:;:_;:;:;:;:;:////////////.| ／`ヽ||//////＼
　　　 |／ ＼ー|.ヽ////////,x='――-.|＼()/////|
　　／＿＿_＞ー-＼＿＿／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼_＼　　 .|
　 (￣;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:￣￣~`〉
　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ヽヽ、　　特に鍋島やる夫はいいな。トップの立場から
　 |;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:|:;:;:;:;:;ー=＝＝＝x、　 ,x===== |;:;:;:;:|
　 |;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:/:;:;:;:;:;ー=ニ0=:;:;:;:;|　　| ニ0=　(;:;:;:;:.|　　自分から降りてうちが組み込むのをスムーズにしている
　 |;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;-―'　　　|　　| `―-　|;:;:;:;:|
　 |;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:|ヽ　　　　　　　 ,　　　|　　　　　　|;:;:;:;:/　　もし残っていたらそれこそ龍造寺パージで鍋島を支配に組み込むってのも
　 |、;:;:;:;:;:|O;:;:|:::::::ヽ　　　／´|　　 　|　　〉　　　|;:;:/
　　 ＼／[]=| .|:::::::::::::|　／　　`丶、____／ |、　 /　　　　　それができない……私欲を捨て、忠義を貫き主家を守った忠臣だな
　　　　/ヽi、0;:;:|:::::::::::::i' ( ー--ｘ＿＿＿＿ i　/
..ー'￣　　.|.`T´:::::::::::::::|　ヽ ＼⊥⊥⊥⊥/　/
　　　　　 / .ヽ、 、:::::ヾ　　　 　二二´　　　/＼
　　　　　|.|＼　￣＼:::::::ヽ　　　　　　 .　　/ヽ、/
　　　　　|ヽ　丶　　　ヽ、 ヽ、　　　　　 ./　　i/
　　　　　| .|　　ヽｚ、　　`ヽ、＿＿i,z='´/
　　　　 /
 

　実際、やる夫が残っていたらやる夫を「肥前筆頭家老」として大友は組み込んだだろう
 

やる夫が自ら身を引いたらその立場に龍造寺家をあてはめるしかない。そして内務を掌握する文官を派遣して
 

実務を乗っ取り、完全に龍造寺本家と肥前を大友と同化するのは容易となった。やる夫を取り込むより
 

時間こそかかるが、血が流れない道を大友は選ぶしかなかったのだ
 

　　　　　　　　　　　　　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　　　　　　　　　 　 /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　　　　　　　　　 　 |: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|: : r ､ : : :.|.: : : ﾄ､:|　　　やる夫を組み込んだら３，４年でうちの支配下におけたが
　　　　　　　　　　　 　 |: : |: : : : /!/ 　　 | :/　|:.:(ヽ､｀＼:|.: : : | V
　　　　　　　　　　 　 ＜ : ｣_: : / 　_　 　_|/ 　 ﾚ. ＼ ＼　＼ : |　　　　　同化政策は１０年単位だからなぁ……
　　　　　　　　　　 　 ＜:: |. 小{　 ｀ﾞ'''''' 　 　 　 　‐-＼ ＼　＼_
　　　　　　　　　　　 　 厶ﾍ　ﾊ　U　　　　　 ､ r--‐-､ >､　　　 ｀ヽ　　　だが、出費は少ないししてやられたわ
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼_!　 　 　 　 　 '　` ‐-､ ｀`　　　　　 `､
　　　　　　　　　　　 _, r´:/ : :| ヽ　　　 r‐--っ　　　／＼ 　 　 　 　 `､
　　　　　　　　_, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.::|　| ＼　　 ￣　　　／ヽ :｀ヽ 　 　 　 　 ヽ
　　　　　_, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:|　 ＼　ヽ _　,　ィ ´ |::.:.:ヽ: : `､　 　 　 　 `､
　　_, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.|　　　 >-､ー_'/ 　　!::.:.:.:.:ヽ: : ` 、　__ ＿__i__
　/ﾞ: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i!　　/ﾍ　i. / 入　　|＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..---┴‐,
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼／:.:.:.:!'! /ヽ､ヽrk'´:_,r､　ｲ:.:.:＼／ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
 

　　　　　　　　 　 　 　 　 ハ::T::7=ｰ
　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ寸|/二二二 >ヘ
　　　　　　　　　 　 　 ,ﾍﾆ ≧T7≦ ﾆ／二二＼
　　　　　　　　　　　 /二＞＜しﾆ=匕二二ﾆﾆﾆﾑ
　　　　　　　　 　 　 ﾆ二二二二二二二二＞≦ﾑ
　　　　　　　　　　　|ﾆ二二二(:O:)二＞＜: : : :Vミ|
　　　　　　　　　　 ├==========彡　　　: : : :.}ミ|　　殲滅ジジイ最後の拠点で要塞っすからねー
　　　　　　　　　　　ﾐ|　Zﾆﾆヽ　　　ヒﾆﾆﾆﾏ: : :jﾐﾉ
　　　　　　　　　　/ﾍ|　艾tﾃyﾊ　 /::::rtﾃ艾: : :ﾚヘ　　俺でも落とすの難儀しますわー
　　　　　　　　　　|{iﾊ　　ﾆﾆｲ:::|　::::..ヽﾆﾆ　: : :|ハl|
　 　 　 　 　 　 　 V八　　　　:::|　:　　　　　 : :.:|)ノl|　　鍋島が無能なら手こずらないだろうが
　　　　　　　　　　　ｰ|　　ノ:::( (__)　ﾉ ヽ 　 : : :.lｰく
　　　　　　　　　 　 .从　 {:ｰtr‐r‐r‐r‐ﾃ:):}　: /　　　　有馬の妹婿っすからねー、有馬の支援もありますわなー
　　　　　 　 　 　 　 　 V　　｀ ー┴匕　.:ﾉ　.:'
　　　　　　　　　___　__ｲ:V　　｀¨¨¨¨´　　／ﾉ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　 .__＞=≦三＞／ﾆﾆV ＼　＿＿　　イ ./ﾆﾆﾆヽ＿
匕{彡＜二二／／/ﾆﾆ∨ /寸＞.V　　 /二二二二Vﾆ艾＞＜
二二二二.／∠__/二ﾆﾆV¨笊¨¨¨:V　/ﾆﾆﾆﾑ寸毖VV二＞＜
二二二ﾆ/ﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾑ_)艾(___::::∨二二ﾆﾑV:爽ﾑV二二二
二二二二二／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ二ﾆ二{:/二二二二ﾑﾆﾆﾆﾆV二二
二二二ﾆﾆく二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ厄(::::/二二二二二ﾑー─く二二
二≧弍rﾃ≦＼二二ﾆﾆﾆﾆﾑ::::::/二二二二二二ﾆ>二二二二　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ばくげきしがいありそうだけど自重すっか
二二 仏{ .二二＼二二ﾆﾆﾆﾑ:/二二二二二＞''´二二二二二
二二. ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼二二二/二二二＞＜艾三(GD)三艾二
二二二二二二二ﾆﾆ＼ﾆﾆ./二＞＜二二二 笠笠笠笠 二二
 

　とまぁこのように、色んな意味でもやる夫はうまく大友と家臣団に全部を押し付けていた。攻めるには面倒すぎてうまみが
 

少ない位置に引きこもり、同時に「攻めないでいい」口実と利益を大友にもたさしていた。その結果……
 

――家内安全であった（強弁）
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾍ　　/＼　　　ﾉ|
　　　　　 　 　 ／￣￣￣＼ｌ＞''´　￣ ￣ ｀''＜ ｌ |　
　　　　　 　 ／　　　　　　／ ／∨　／〉ﾉ 〉ノ〉∧|､
　　　　　　 {　　　　　　,ｌヽ　 |　ri∨⌒⌒⌒¨´　　　∨　　　　　　　　　やる夫！やる夫！もっともっと……仕事しないでいいから
　　　 　 　 乂___ 　 　//,,_〉∧＾Y＾ｉ 、 ヽ　＼　　} 　 i　_
　　　　　　　　　　　 /ｨ　 /　 ヽ　 |ｰ ＼ ＼　＼} .r､}/ )　；　　　　　　　いっぱいうんでやる夫の子がんばってそだてりゅからぁ♡
　　　　　　　　　 　 　 | i ′ /ノ＼|ｨ=ミぅヽ ＼　＼} }､{^ヽﾍ､
　　 　 　 　 　 　 　 ； |/ .／iｨミ 　 　.:.:.:.:.: ゝ―‐‐{ } } __⌒¨ヽ　　 /
　　　　　　　　　 　 　 }八{　{ '　__　　　　　/　}乂ｿ＼　 　ヽ　 '， /(__
　　　　　　　　　　 　 ； 个)八　V::ヽ 　u /　ｲ}｀Ｙ }/　〕iト.,. :　 V　 (
　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 i::.. し '　　ｲ　/ {_{_人′　　　.'， 　 '，　＼
　　　　　　　　　 　 　 ； j_　 .{. . : :ｰ＜ 　/-‐ミ､　　　　　　 :.
　　　　　　　　　　　 _r;ﾍ__) _{／V_-_/　/　　 　 ＼　　　　　 i　　　'， /
　　　　　　　　　__ ノ/)　　__ {-_/_-_/　 '　　　　　　ヽ　　　　.} 　 　 V　/
　　　　　　 　 /r;:.´ ￣　　　 V_-_-{. 　i - .,　 　 　 　 　＜　,{　　 　　V
　　　 　 　 　 {/ゞ／/) _　　　 ヽ-八　.{　 . : : ..　　　　　　　::.
　　　　　　 　 }//／ ／/)　　　 }V-_＼乂　__ /_/iト .,　　　　 ::.　　　　}　；
　　　 　 　 　 {/{ ／/／/Y　　 ': :.V_-_⌒- - -/ /　　　〕iト., : : : . .　 /
　　　　　　　　{///イ/／/) イ　　　＼_-_-_'，/ /　　　　　　　 } iトr-'
　　　　　　　　V///ｲ/／. .　　　　　　丶_-_V. /
　　　　　　　 　V///ﾉ{: . . . . . 　_＿____　＼_∨
　　　　　　　　　}///'∧: . . .／-=ﾆﾆﾆﾆﾆ=-ヽ〉_ ；
　　　　　　　　　|////'∧／-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=--=ﾆﾆ〕iト __
__＿__ 　 __＿__ j////∠-=ﾆ＞ ------ --=ﾆﾆﾆﾆﾆ=-＼ 　 |
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ￣⌒V{⌒´　　　　　　　　 ￣　-=ﾆﾆﾆﾆﾆ>､|i 　 i|
､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{: : . ..　　'，: : . .　　　　　　　　　　　 ⌒＼ﾆﾆﾆ〕iト., |i　　　|
ﾆ〕iト:i:i:i:i:i:i:Y^Y＼: : . .　 '，: : : . .　　　　　　　 　 　 　 　 ＼-=ﾆﾆ〕iト ., __|i
ﾆニニ〕iト:i:i{　乂i:i}: : : : . .'，: : : . . 　　　　　　　　　　　　　　Y⌒＞--ミ､ |＼
ﾆニニニﾆ〕iト　 }i:i:、 : : : . }'，: : : . .　　 　 　o　　 　 ﾟ　　　　}: :'　　　　　＼_} ；
ﾆニニニニニﾆ〕iトi:i＼ __ ﾉi∧　. . : : . .　　　　　　　　　　　 .:.:*::　　　ﾟ 　　 丶
ﾆニニニニニニﾆﾆ〕iトi:i:i:i:i:i:i:i:＼　. . : : . .　　　　　ﾟ　 (⌒) ﾉ)ﾞ:"　　 　　 　 　 '，
ﾆニニニニニニニニニ〕iト:i:i:i:i:i:i:i＼　. . : : . . (⌒) ー r' (　{(　　/)　　ﾟ
ﾆニニニニニニニニニニニ〕iトi:i:i:i:i:＼　. . : : . ⌒ヽ　 )　)　 ヽ/ ⌒)　　　o
ﾆニニニニニニニニニニニニニ〕iト⌒≧s｡ __　イ: :V　　 　　 　こつ　　　　　　} ；
ﾆニニニニニニニニニニニニニニニ＼ﾆニﾆﾆ＞-/⌒)　 _　　 (⌒-=っ
ﾆニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ>､ﾆニニ/}//(_ノ//j⌒ヽ). .　　　　　,
ﾆニニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ＼ﾆﾆ{ J///しij/〕iト: .____　　__ イ -===
>､-=ﾆニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ∨八//////八ﾆ／ﾆニニニニニニ
 

　 　 　 　 　 　 _,,..-―――‐-..,,_
　　　　 　 ,,-''´　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
.　　　　／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ、
.　　　/　###　 -..,,_　　 　 　 　 　 ＿_　 '.,
　　 /　　　　　　　　｀ﾞ''-　　　　-'"　 　 　 ',
　　,'　　　　≡≡≡≧ｭ　 　　　,,ｨｪ≦≡≡ ',　　　んー……まぁそうだおー
　　l　##　 ≡≡≡≡ミ　　　　 彡≡≡≡　 l
　　|　　　 　ｪｪ===＝''"　　　　 `＝==ｪｪ　　|　　　貴音の子を有馬殿のところにジャンヌとの子を大友に嫁がせれば
. 　 ',　　　　　　　　 /　　　　 　　ヽ　　　 　 .l
.　　ヽ　　　　 　 　 { 　 　 ,.、　　　} 　 ##　 ,'　　　北部九州の縁戚関係はさらに強化されるし
　　　 ＼　　　　　　ゝ-ィ´　｀"j-.'′ 　 　.,.'
　　　 　 ｀'',-..,, 　 　 　 `''-‐''" 　 　 ,,..-''　　　　　ここは血の中継拠点として安泰になるお
　　　　　 /　　｀ﾞ"''―─――― ''"´ヽ
　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
 

　　北部九州の血と交易の中継拠点、それこそがやる夫が見出した隆信が……やる夫とその妻たちが生き残る最善の手であった
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐　´￣｀　‐- .
　　　　　　　　　　　　　　,. ‐´　　　　　　　　　　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : :　　　 'ﾊ
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　ﾊ　　　（身を引いて大友と有馬の中継役を担う
　　　　　　　　　　 ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ　　
　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　ﾍ　　やる夫たちから動かず、双方からの話を中継する
　　　　　　　　　 .ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　 |　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　.}　　そういう緩衝地帯……それこそがやる夫たちが
　　　　　　　　　　ｉ　 : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : ＿　　　　/　
　　　　　　　　　 ,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣　　 ￣｀'ヽ'　　一番安全に、巻き込まれずいきる道だお）
　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　 ヽ,
　　　　　　 /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　 ﾊ
　　　　　　,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :　　　　ﾊ
　　　　／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : 　　　　 ﾊ
　　　/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :　　 ヽ､: : : 　　　　 ｉ､
　　/': : : : : : : 　 ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :　　　ﾍ: : : : 　　　　ﾊ
　 /　: : : : : :　　ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　ﾍ : : : : 　　　　ﾊ
ノ'　: : : : : :　 ／ｉ　: : : : : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　 ﾍ: : : : : :　　　 ﾊ
 

　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　 ／}
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　 　 /　/ 　　　__
　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　 　./　/　 .　／ .ﾉ
　　　　　　　　　／　　　　　　,　　　､,,.-='､'､　＼　　　　　　　　　 /　厶-　´ ／　　　（これならうかつに謀略ジジイも手をだせんお？
　　　　　　　 ／　　`┬;;;:::┬′　 　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ　　 ＼　　　　　　　 /　　　　 ／
　　　　　　／　　　　⌒ﾞ''''''´"　　　　 ｀'''''"　　　　　＼　　　r一'´　ー ､　　￣￣￣）　なんせ兵数はほぼなく、やる夫たちが歯向かったところで
　　　　　　|　　　　　　　　ｌ´　　　ｌ　　 ｀ｌ　　　　 　　　|　　　`ー―.　､＿_　.〈￣￣
　　　　　　|　　　　　　　　 `┬ イ` ┬ '　　　　　　　　|　　　　 　 ｉ ⌒　 　|＼ ＼　　　軍事として大友の大勢は影響なし……とはいえやる夫を
　　　　　　＼　　　　　　　　 |─┬‐ |　　　　　　　　／　　　　　　|　　　　 | 　ヽノ
　　　　　　　 ＼　　　　　　　 ｀ ─ ´　　　　　　　／　　　　　　 　 |　　　　 |　　　　　　放置できない……いいお、そっちが接触してきたらうまいこと
　　　　　 ／´⌒ﾞ　　　　　　　 ー─　 　　　　 イ ─　､.　　　　　　|　　　　 |
　　　　 /　　　　　　　　ー-　　　　 　 　＿　　　　　　　 ｀ー-　＿ |　　　　 |　　　　　あしらってやるお。動きようはいくらでもあるんだお、この身軽さなら）
　　　　/　　　　　　　　　　　　￣｀　´￣ 　 　 　 　 　 　　　　　　 ﾒ　　　　　|
　　　 /　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　/　　　　　イ､　　　　　　　　　　　　　　　　　/"＿　　　　　　　　　　　/
　　 /　　　　　ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |´　　　￣　￣ ゛　￣
　　/　　　　　/ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　 /　　　　　/　 ｉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
 

　　鍋島は守るべきもののためのコウモリムーブは実は大得意であり、彼のこの特技があればこそ史実では
 

　大友も島津も龍造寺を傘下に組み伏せながら滅ぼすことにいたらず、そのまま秀吉に取り入ることができたといえる。
 

　そのコウモリの才を全力で生存のために活かしたならば、もはや放置安定といううっとうしい存在に成り果てるのだ
 

　_　-　　￣￣ 　 -　_
　　　　'⌒ヽ　　　　　 ＼
　　　＿＿　　　　　　 -‐ヽ
　　/　(_c心　　　　　 ＿　i
　 癶,＿__,ノ　　　 ／(_c心|
　　　　 /　　 　 }　ヽ＿＿人　　（大友からしても毛利からしてもうかつに触るとどうなるかわからない
.　　 　 {＿＿_,ノ　　 }　　　　i
　　　　　|　 　 ヽ＿丿　　 　 l　　滅ぼすより放置しておいたほうが利益でかいウザさで
.　　　　　＼＿_ノ　　　 　 　 j
　＿＿＿＿　 　 　 　 　 　 /　　あとはどうとでもなるお！）
　　:::::::::::::::::::＼　　　_　-　´
　　＼::::::::::::::.::::ｆ´￣
　　 　 ヽ::::::::{　 ＼
.　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　 __人_ﾉ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　)　r‐ 、
　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　 |　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　／〈⌒ヽ、
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 /　/―-　l
　　　　　　　　　　　　 　 |　/　/― 　 /
 

　　触らない利益があり、触ると得られる利益よりでてしまう可能性がある損失が莫大というまさにめんどくささの極みの家
 

　そしてこもるのが天下屈指のコウモリの才の持ち主……まさに護身ここに極まれりだろう
 

　　　　　　　　　-───　、
.　　　　 ／　　 ⌒　　　　⌒＼
　　 　 /　　　　　　 　 　 x==ﾐ　　　　.｢廴__　　毛利が触ってきてもコウモリってもいいし
. 　 　 ′　 　 x===ミ　　　ヽ　　ヽ　　|{　　│　
　　　|　　　　 　 　 (_＿人__ﾉ　　 }　 .八　 .ﾉ　　毛利以外のやっべぇ家が本州にでてきて攻めてきたら
　　　 、　　　　「廴_　|　　　|　　 /／　　７　　..
　　　　＼　　/　　　} 乂___.ﾉ　イ 　 　 ／　 　 .　最悪そっちにコウモリってもいい！生き残り特化！血を残す！
　　　　　 ≫’　　　！　ｰ‐　　　　　／　　　　...
　　　　／､/　　 __ソ　　　　　　　イ　　　　　　 　これぞ一番の護身だお！）
.　 　 /　　　 ／　　　　　 　 　 |　　　　　　　　
　　 ∧___ ／　　　　　　　　　　|
.　　′　　　　　　　　　　　　　 |
 

　　かくしてここに、「めんどくささの極み」「足の裏についた米粒のような家」とまで言われることとなるる水ヶ江龍造寺家が誕生する
 

　 　 　 　 　 　 _,,..-―――‐-..,,_
　　　　 　 ,,-''´　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
.　　　　／　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ、
.　　　/　　　　 -..,,_　　 　 　 　 　 ＿_　 '.,
　　 /　　　　　　　　｀ﾞ''-　　　　-'"　 　 　 ',　　（まぁ、基本表に出ないでただの中継ポイント、通過点
　　,'　　　　≡≡≡≧ｭ　 　　　,,ｨｪ≦≡≡ ',
　　l　　　　 ≡≡≡≡ミ　　　　 彡≡≡≡　l　　わざわざ攻めるまでもないってことでいい
　　|　　　 　ｪｪ===＝''"　　　　 `＝==ｪｪ　　|　　
. 　 ',　　　　　　　　 /　　　　 　　ヽ　　　 　 .l　　　その利益を有馬殿もわかってくれてるし
.　　ヽ　　　　 　 　 { 　 　 ,.、　　　} 　 　 　 ,'
　　　 ＼　　　　　　ゝ-ィ´　｀"j-.'′ 　 　.,.'　　　　……存分に引きこもるかお）
　　　 　 ｀'',-..,, 　 　 　 `''-‐''" 　 　 ,,..-''
　　　　　 /　　｀ﾞ"''―─――― ''"´ヽ
　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
 

　　後に大友が島津られた時も水ヶ江龍造寺家は「毛利への備えと有馬との取引の仲介」を理由に参加せず被害をさけ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　斗,／ {＼｀ヽ｀　、　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 .,　　　　 ／　　 }!　ヽ.　　 ヽ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 /／./　,　　　　　}!　　}!　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　,／　 /　/　　　　　　　　　　　　 }!　　　 ，　　　　　家の安定のためには子どもはいくらいてもいい！
　　　　　　　　　　　　　〃l　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ，
　　　　　　　　　　　　 ∥ i　 　　　i　　 }!　 |　　 　 }! _|!　　　　　　}　　　　　これも大事な仕事だお……
　　　　　　　　　　　　 i{　;　 　 　 :i　　/{　 И　　 ,ﾊ　|!　|　 |　　　、
　　　　　　　　　　　　　ノ　　j{　　:i　斗 七　}!　} |!` ト}!　|　 |:.　　　＼_ﾉ}
　　　　　　　　　　　 '⌒}　/ j{　　 i　ﾊ|__∨i　　;ﾊ! __}ﾊ　!|　 |: .　　　{ー '
　　　　　　　　　 　 　 ノイ /ｲ　　 .ｨf らぅИ　 /ｨfらぅヽ ﾘ　 |Yﾊ　}!八
　　　　　　　　　　　　　　! {　|　 　 |/:/:/:　j／　/:/:/:/}/　　|ﾉ: :Vi}＼　、　　も、もう……♡
　　　　　　　　　　　　　　! {　|　　　i　　　　　、　　　　 i　 　 |!: ノ'ﾉ　　￣
　　　　　　　　　 　 　 　 乂__|　 　 :i　　　　　　　　　u i　　　}!ハ　　 ＿　　　それならがんばってはらみませんと……♡
　　　　　　　　　　　---=ミ　.|　}i:　 iゝ. 　く　＿つ　 .ｲ|　　}ﾊ¨¨ﾉ´ 　　　ヽ
　　　　　　　　　/　　　　　　 |: ﾊ 　 |ﾉゝ＞　 __　＜イ |i　 ,ﾊi|　　　　　　　∨
　　　　　 　 　 .′　　　　　　j/ ∧　|　　　 ￣￣ 　 　 |　/　ﾘ｀ヽ
　　　　　　 　 ﾉ　　　　 r'　 _r__ｦ.∧i|、　　　ノ.:　　　..ｨ| !{　 ゝっｰ}ミ、
　　　　　 　 ,　　　　　　}!ｨ(__ノ＿__从 ＞ー――‐ ＜ 从(ｒｧｒｧ⌒ゝ`ﾊ
　　　　　　/　　　　　 ／斗-=≦ｰ'⌒乂　　＿_　　　イｰ'ー'ー'ー ⌒=-_
　　　,,''"＾＾＾＾＾ヾ ＿-=ニニニニ=-￣_r―、ー‐ 斗､｀i:..、-=ニニニニﾆ=-_、
　　 ;''　　　,,,_,,,/-=ニニニﾆﾆ=-／ ⌒ ＼　｀¨¨´　 /　⌒＼-=ニニニﾆﾆ=-_ヽ　 }＾＾ヽ
　　 乂⌒=/´ ′ニニニニ=-／　　　　　 ヽ ＿_,　´　　　　 ヽ-=ニニニニﾆ=-_V　　;'__
　 〈ー―‐ゝ-{ニニニニ=-,　　　 　 　 　 　 ∨i/　　　　　　　 　-=ニニニニﾆ=-}　,,''　}!
　　∨　/　　 ゝ.ニニﾆ=-/__　 　　 　 　 　 　 .′　　　　　　...:::::::-=ニ}!/_-ﾉ／ﾉ{乂ﾉ ﾉ'
　　 jイﾊ、　　　｀寸ﾆ=-,.::::::::::::....、　 　 　 　 .:　　　　　 ,.:::::::::::::::::.-=ﾆﾚ,／´-/ノ〉　ヽ⌒
　 r'　/　 ゝ _　/'　_寸_/:::::::::::::::::::::.　　　　　　　　　　　.′:::〃⌒ヽV-=ニニﾆ／　　 .，
　⌒八　　　⌒ヽ.〈＾ヽY=ミ:::::::::::::::::}　　　　　 :.　　　　 {::::::::::::｀¨¨´:::}!ﾆ＞　´＿,　　　 }
　⌒ヽ.ゝ-　　　　ﾊY_ノ乂_)､::::::::::::;　　　　　　:.　　　　 ゝ::::::;斗 七ヽー‐′　⌒　　　 ;
　　　　{　　　⌒ゝ _ﾉ　　 r'_ﾉ::::::::ノ　　 　 　　　.　　　　　　　⌒ー――　､　　　　　　/
　　　　⌒ヽ　　 ノ⌒￣ﾉ⌒-=≦　　 　 　 　 　 }　　　　　　　　　 ー―､　　　　　　イ
　　　　　　ゝ`ー‐ 冖ｲ-_、　　　　　　　　　　　人　　　　　　　　　　}ゝ　__ ｡ｓ≦⌒.、
　＿＿＿ﾊ ィ⌒ヽイ=-ノi}　　　　　　　　　　イ!　:ゝ　　　　　　 　 .ｲニニ=-{　　/　 ＼
　　｀ヽヽ._／／　　}i／-ノゝ　＿＿　.｡ｓ≦　　i　　　 ≧=---=≦ ;ハニﾆ=-}　/ｰ=ﾐ、 ヽ
　　　　ヽj／　　　 j{-／}: : :　 　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　　　　 {　 ＼-=-;.//　　 }!　　V
　　　　　　　　　 ノイ.ィﾉ　　　　　　　　　　　　;　　　 　 　 　 　 　 }ヽ　} ヽ//:i{　 i{ ∧
 

　　そしてそのままとある農民太閤が天下をまとめた時もいち早く恭順。わざわざ潰す意味も見いだせなかった太閤によって
 

所領は安堵されることとなり……太閤が九州嫁に手を出そうとした時、ジャンヌやアナ姫、貴音が多数産んだ娘を九州中に
 

嫁がせていたこともあってジャンヌを中心に一致団結して難を逃れることができたという
 

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／〃(０(〇r‐γ,＿ヽ｀7 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／"⌒´ ｀{　{ ( ヾノﾉ/ ヽ　 ＼　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / 　´　　　　　　￣(ゞ-'ノ__ノ´
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　' / , i　 　i　 　 ､ ｀ー 'ﾍ::|　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　ｉ　i　| |　 　|　i 　 ､ 　 ､　｀|　　　 i　l　ｉ　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　|　|ﾄ､　　|　|　､　ヾ　 ヽ |　　 　l　　 |　　|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　　|　|　||　V　|､ | 　ヽ　l ､　l |　　　　　　|i 　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ､　i Ｖ !　l|, -ヽ」 ┼‐-l-zトヽ」,ﾘ　　 　| i　||　　|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ |　ﾞ┴´ゝxz､　　 彡辷=zァ/ , 　 　 l |　| | 　 l
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　 　 /　"ヾ)　　　丶ゞ-'' //l　　　ｲ　 ,'　l　　､　　　　わ、私も産んでいいんですね♡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　 　 l 　.:| У　 　 :::::::::: ///　　 〃,'　l　ﾊ　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 　 | --ヽ 　 　, ､_ 　　 ムイ　/　__/| 　 ﾊ　 　＼　　これもお家のため……うれしいです
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　 ､.　 , '　　 　 ＼　Y:::::) 　 ／　　´ 　 　 ｀ヽ.ﾞﾊ　　　 ＼
　 　 　 　 　 __,　〃 -－…－-. 　 　 　 /　 　 ＿ /　` ｉ::ノ‐ ´ 　, '　 　 　 　 　 i......＼　 　　ヽ　お義父様の子を産めるなんて……♡
.　 ∥　r::;:´:::::::|./　　　　　　　　　 ｀　 .,　.:r‐:､::::〃::.、 　 ｀丶　/　　　　　　　　 |　　　 ヽ
.　 ｌ|　　Ｙ::::::::::ﾉ　　　　　 　 　 　 　 ／　::::ゞ-':::/::::::ﾉ　　　 　У　　　　　　　 　 |.　　　　 ､　　　l
　　　 　 }:::::／　∩　　　　　　　 　 '　 　 ､:::::::::::::::／　 　 　 , '　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　 ヾ 　 |
　　　　　!　 　 　 　 　 　 　 　 　 ′　∩　　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ　l ､｀　 .. __
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　 .} i　　　　 　 　 　 , '　　　　　　 　 　 　 　 |　l|.　　　 　 |　　ヾ ､　 　｀ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／'.　l　　　　　　　 　 　 　 ,　　　　　　 　 　 /／ 　 .|......　＼　　　 l　　ﾊ ＼
　 　 　 　 Ｘ　 l|　　　　　　　　　 ',　　　　　　　　　　　′　　　Ｙ _ノ 　　'´　　　 ′ﾞﾊ　　 ヾ/ /　 　 ﾊ　 ＼　 |
　　 　 　 ' 　ヽl| 　　　　　　　　　 '／ 　 　 　 　 　 ,.'　　 　 　 .}.ﾉ　 ／　　 　 ./......　ﾊ　　　 /　　　　ﾘ　　　ヽ|
　　　　 /　　　l|ヽ､ 　 　 　 　 .l| '´ヽ　　　　　　　/　　　　　　　　／　　　　　/　 〃....> ´　∧　 　　 /　　　 〃
.　　　　′　　 l| 　 ｀　‐- 　 ,　l|　　　＼　 　 　 /　 　 　 　 　 ／_　　 　 　 /　 〃　 　 ／　 ヽ　　 /　　　 //
　 　 ﾉ:::.、　　 　 　 　 　 　 ′　　 　 　 ｀　‐l| /　　　　　　 ／ ´　 　 　 　 ′ ／ 　　／ヽ　　　 ,//　　 　 l/
. l|　}::::;:::::.　　　 　 　 　 　 .ｉ　　 　 　 　 　 　./　　 　 　 .／　　　　　　　'´ﾞ､ヽ, i／／　 　i　 　 |'/　　　　 ﾉ
. l|　｀¨ヽ::j　　 .ｊ　ヽ　 　 　 l　　 　 .ﾊ　　　 ｲ　　 　 　 ,ｲ　　　　　　　 /...l 　" / ｲ　|　 　 |　　 /
.　　　 　 ＼　　Ｕ´　　 　 　 ',　 :::::::し:.　／　　　　 　 / 　 　 ′.　　　　 /　 　{ l ﾘ　ｌ　 　 |　　, ｀ヽ
　　　　　, '　`　　., ____ ,.　 イヽ :::::::::::..,　　　　　　　 /　 |l／　 　 　 .′. ､ ＼　　| ,/　 　 ﾉ　/｀ヽﾉ
　　　 ／　　 　 　 ／　　　　　　＼:::::/　　　　　 　 /　. ｲ!　　　　　八..　　＼ lｿ |´　,. ‐ / ／　〃
.　 ／ 　 　u　　／　　　　 　 　 　 ｀/　　　　　 　 / '´　　 　 　 　 ′ ＼
,.ノ　　　　　,.　´ ,.　　　-－l|―　　/　　　　　　 , '　　　　　　　　　　　 　 ヽ　ミ、
　　　 　 ／'"´　　　　 　 　l|　 　./　　　　　　, ′ 　ヽ　、　　　　　　　　　 　、　ヾ
　} 　Ｙ´　　　　　　　ｊ!　　　　　 /　　　　 　 / 　 　 　 )_ﾉ　,　´　　　　　 　 　 ＼ 　＼
./ 　.′　　　　　　 ι 　 　 　 /　　　　　　'　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　＼
　／　　　　　　　　　　　　 　 ,′　 　 　, '　　　　　　　　 ′
'´　　　　　　　　　　 　 　 　 ,′　 　 .／ ヽ.　　　　 　 　 {　 ,　´　 　 　 　 　 　 　 　 '，
　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　　　　 / 　 　 ＼λ、 　 　 .／　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　　　　　 　 ﾉ´　　｀Ｙ　　　　　/:.:.:.:.Yっ.／　　　　　　 　 　 U　 　 　 　 i
　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 　 　 ｉ　　　　.ノ.:.:.:.:.:.:!／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 }}
＞ 　 .　＿＿＿＿＿＿./　　　　　|__.　＜ /.:.:.:.: ／　　　　　　　　　}　　　　　　　　 　 !
　　　　　　　　 　 　 　 Ｙ　　　　　 j 　 　 ./.:.:. ／　　　　　　　　　　 し′　　　　　　　/
 

　　”産めよ増やせよ”を徹底して生き延びた……後世、鍋島やる夫は「九州のコウモリ」「九州の種馬」
 

「九州の寝業師（意味深）」など様々な評価を歴史家たちからされることとなるが
 

その血筋と家をしっかりと室町から次の世へとつなげ、現在にもつなげているのでありました
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,斗-====-＜.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠　　　　　　　,　｀ヽ　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ　｡　　,､ｧ‐＜　＞''´￣　　　　∨〃´　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿　 _ ﾉ　::::∠＿/　　　　　　　　Ｖ　　　　 }l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i(⌒Ｙ‐'　u　:::::}}i,ｲ｀＞''´　　./ 　　ｌ　　　　ノ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　U 　 } 　　　 :::::lj　/´ ィ/　　/　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾄ､　 　u:::::　 |／　|　 /| )　ﾊ　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',＞｡､　　／　 ,ｲｌ/　ゝ!ﾍノ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | |　　　　　 　 ｡ﾟ　　 }　　＞''´ ＿ｲ. |　 |,'）ｌ(// でしたらわ、わたしも……つ、次は娘を……
　　　　　　　　o　　　ﾟ. 　 　 　 　 l| |l.　　 　 　 　 , -　/ ／　　／´　｀ﾏ__/_-'／
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｎ　　 l| |l.　　　　 　 /　　/ / 　.／　u.　　 ﾔ-'-'　　　　　い、いくらでもうみますから！
.　　　 　 　 　 　 ／／　 　 }(_　　l| |l.　　　　　 ,　 ｧ'　/ .　/　,　　　　　l
　　　　　　　　／／　 　 　 ｀<'ヽ斗――＜＿.ﾑｲ　　从.　{ |.　　　　　 从
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /: : :ﾉ　　　　　 _,,　　　　　　　|　　 　 　 ﾑ
　 　 　 　 　 │　　　　　 　 ,' ｀¨´ι＞　''"´　 　 　 　 /´: :| 　 　 　 /
　 　 　 　 　 ｉ|!.　　 　 　 　 { 　<ヾ´:Y　　　　　　　 　 /: : : :|　　u. 　,′
　 　 　 　 　 !i|!l.　　　 　 _叭 u. {: : :ﾉ　 　 　 　 　 　 ﾑ.: :. :.|　　　　,'
　 　 　 　 　 !i|!l　 　 　 i(⌒h､　{｀)(　 　 　 　 !{　　 八　.: : |　　 　 ｌ
　 　 　 　 　 !i|!l.　　　　 ﾟo　　个', し 　　　　　{j.　,ｲ　　　　ｌ　　 　 ｌ
　 　 　 　 　 │　　　　 　 　 　 ノh､　 　 　 　 , イ　　　　　| 　　　 ｌ
　　　　　　　　 　 ＼＼ 　 　 (_／⌒＞ ― ＜.　　　　　　 /! 　　　ｌ.
　　　　　　　　　　　 ＼＼ 　 　 　 　 |　　　　 　 　 　 　 ｲ |　　　 .!
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ｡　　/　　　　　　　　　/. 　 | 　　　{Ｖ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　　 u. 　 　 　 ,′ 　 |　　　 ! ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｌ　　　 　 　 　 　 {　　　 | 　 　 　 ﾔ　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　 ∨　　 ｌ　u.　 　 | ；.　　ｉ|!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　　　　　ﾟ｡　　　　 ＼.　 ',　 　　　|.　 　 !i|!l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ',　 　 　 　 　 　 　 　 ` く',　　 　 |；　　 !i|!l
　　　　　　 　 　 　 i|　|i　 　 　 　 　 ',　　　　　　　　　　　　　 ', 　　　|.　 　 !i|!l
　　　　　　 　 　 　 i|　|i.　　　　 　 　 }　　　　　 　 　 　 (　 　 `',　　　| ；　　│
　　　　　　 　 　 　 i|　|i　　　　　　　八　　_／ 　　　⌒ヽヽ 　　 ',　　│
　　　　　　 　 　 　 i|　|i　　　　　 　 ＞''"´　　　　　　　　し 　　　l
　　　　　　 　 　 　 i|　|i　　 ＞ ''´　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 ',；
　　　　　　　　　　　　＞''´　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　＝-､
　　　　 　 　 　 ＞''´　　　　　　　　　　u.　　　　　　　　　 　 　 　 |　　　　ヽ
.　　　　　 ＞''´　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ　u　　 　ヽ_
　　　≫''´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 , イ ﾉ　　 ヽ＼ -､ヽ
..≫'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ 　　＜　　　　 }　).ﾍ　',ヽヽ'人}
 

　　　くまっとした戦国もの、ここに完結
 

　　　　　　　 　 ／￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 ／　　 　 _＿ 　 　 　 ＿_　　 ＼　　　　いや実際ね？覇道ルートいくなら史実みたいに裏切りまくって
.　　　　／　　 ´￣　　　 ヽ　　/　　　￣｀　＼
.　　 ／　　 　 イ:::::::ヾ.､ 　 ｉ　ｉ　 イ:::::::ヾ.､　　＼　　そのうえで最大勢力なったところで隆信をブスリして島津を刺激しないか
　　/　　　 〃　ゝ－ 'ノ　　.!　!〃 ゝ－ 'ノ　　　 ヽ
　　|　　　　　　　　　/　　　 ﾊ　　 ヽ　　　　 　 　 |　　刺激しても全権をやる夫が握って徹底してやるか……どっちにせよあれだお
　　|　　　　　　　　　ゝ __ ノ　 ゝ.__ノ　　　　 　 　 |
　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　血と謀略の限りをつくすしかないんだお、マジで
　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／
　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼
 

　　　　　　　　 _,,...............,,_
　　　　　　　 ´　　　　　　　｀
　　　 ／　 _,,..-―-　　　　　＿__＼　　　　　　エンタメとして隆信にハッピーエンドさせるなら
　　／　　　　 ＿＿ヽ　　 　 r　　｀ ヽ
　/　 　 　 ／{:::::::}_` 　 　 　 '´{:::::}ヽ ､　　　　このルートかなとなった１の力不足だお……
. ,　　　　　 ￣三彡,　　 　 　 ﾐ三￣
　　　　　　　　　　/　　　　　　 ヽ　　　 ヽ　　　まぁめでたし、めでたしってことで
.|　　　　　　 　 　 ､　　 　 ,　　　 ,　　　　 ',
　　　　　　　　　 　 `ー‐'"`ー‐'′　　　　.i
.　､　 　 　 　 　 　 　 ー―一　　　　　　　l
＿_ヽ＿_　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
::::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　 ／|
::::::::::::::::f´｀''-...,,__　　　 　 　 　 _,,..-''´::::::|
::::::::::::::::|　　　　　　　　　 ￣￣|::::::::::::::::::::|