やる夫は天下の大泥棒のようです 第５話

　　やる夫は天下の大泥棒のようです
 

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　前回までのあらすじ。レフ教授の裏切りによって人類の未来は奪われ、滅ぶことが確定してしまった。その滅びを回避し
 

　レフ教授から未来を取り戻すため、そして彼の爆弾によって時を止め長い眠りについた所長たちを救出するため
 

　やる夫たち３人は７つの狂わされた人類史のターニングポイントとなった時代へと赴く。そのすべてを正すことで
 

本来の歴史を取り戻すために（詳しくは原作をやろう）
 

　　　　　　　　　　　　　 ／　 /　　　　　　　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ヽ
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　　　　　　　　　　　 /{　　 l　　　　　　 }　 |　l　 |　　　l　　最初の特異点はAD1341年フランス
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　　　　　　　　　　 { | |　l　l　　l　l　 //,斤示il　 |　　 /　　ちょうど１００年戦争のころですね
　　　　　　　　　　 | l |　l　l、　l　{　/　 弋ツ/　 |
　　　　　　　　　　 i l l　lVﾍ＼{Vヽ/　 　　lｲ/ /il　/
　　　　　　　　　　 ヽﾊl {　:.ム　　`, 、　　 人/ //
　　　　　　　　　　　　 l ﾊ　:.　}＞__ 　　イ/ l/|/
　　　　　　　　　　　　　　 V_　ィﾆﾆﾆ==ﾆﾆﾆ＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　￣　 、
　　　　　　　　　　 ／　　　 /Vﾆﾆ＜ﾆ＞=ﾐ= /　　　　　 ヽ
　　　　　　　　 ,　　　　　　/=ミﾆ＼_彡ﾆﾆﾆY　　　　　　　 　、
　　　　　　　／/＞、　_ ィ:::::::ヽy:::::::::::::::::::::::{　　　　　　　 　 _＼
　　　　　 ／//// γﾆ ＞、:::::/::::. 'ﾆﾆﾆ= 从　,::':..、　　　　 {:::r ＼
　　　　　////// Yﾆﾆﾆﾆﾆヽ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾑ、　ﾉl＼　　　l::::|///＼
　　　　　/////／{ﾆﾆﾆニﾆ ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆ/　　＼　 {::::＼///＼
　　　　　///／　人ﾆﾆﾆﾆイ ゝﾆﾆﾆﾆﾆﾆニｲﾆﾆ /　　　　 ＼Y:::::::>////ヽ
　　　　　　　　　　　｀ ¨Tﾆﾆﾆﾆ＞==＝＜ﾆﾆニ/　　　　　　 ／/////／／
 

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　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　 ／-――-　　 　 -―＼
　　　　　　　　　　　 /　　 ＿　　　　　　　＿　.',
　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｲ::::）｀　　　　　ｲ::::）｀　',　　　日本でぇいうと応仁の乱みてぇなことを
　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l　　　国同士でやってるって感じだったか？
　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
　　　　　　　　　　　 ヽ、　＿＿　　　　　　　 ／　　　　まったく、たまんねぇ話だお
　　　　 　 　 　 　 　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ
　　　　　　 　 　 　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
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　　　　　|　　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　 　 |
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　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ 　　　　　　　 　　　＼　　　　　戦だなんだで得をするのはつぇぇ武士、損をするのは
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　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 l　i::::::::) i　　　　　　　　　　 ＼　　　よぇぇやつ……親をなくしたガキンチョや旦那に死なれた寡婦
　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　 ヽ｀ー´ノ　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ　　　 ￣　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　なぁんでえれぇやつってのはそれみてもやめようとしねぇんだお
　　　　　　　　 　 　 　 (,,＿,,　　　　　 　　　　 　　　 　 　 　 .|
　　　　　　 　 　 　 　 　 {＿ノ´　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／
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　　　　　　　　　　　　　　　 ソ´:::;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
　　　　　　　　　　 ＿＿＿〉:／　　　　　 |i 　　　　＼/＿__
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　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 (:. :i{ 　 _,ィ´:.ヽ、
　　 　 　 　 　 　 ｒｚ　　 　＞.:ーヽ´:.｀ヽ_:._:.｀ヽ
　　 　 　 　 　 　 ゝ-'ア゛.: .: .:'´.: .:｀ ヽ:. 、:. :. ｀ヽ.、
　　　　　　　　　　,／.: .: .: .: .: .: .: .: .:!:. :. ヽ:. :. :. :. :. ー‐ノ
　　　　　　　、＿ﾉ.: .:／.: .: ／.: .: .: .:! :. :. :. :. :. :. :.ヽ'' ゛
　　　　　　　　ｱﾞ.: .:/.: .: .: .: .: .: .: .: /:. :. :. :. :. :. :. :. ‘,
　　　　　　　,ｲ>i゛.: :/.: .: .: .:/i:. :. :. :. :. :. }:. :. :. :. :. :. :.'，　　まぁ戦争ってのは外交の一手段で
　　　　　　　{(、{,.: .:i:. :. :. :/　l:. :. :. :. :. /{:. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　　　、_｀ノ.: .:,!:. :.｀/ー-:,- ': .、ノ　v:. :. :. :. :. :. :. !　　最悪をさけるための手段でもあるし
.　　　 　 　 `ー ''゛/!:. :.ﾆ=-z_　， :. i` ー -: /:. :. :.,!:. :.i
　　　　　 　 　 　 /, iヽ{　　　　 }:.ヽ {≧=z_V.: .: .:/:} .:/　　　それにほら？結局戦わ不利益のほうが大きいことが
　　 　 　 　 　 　 { { }　　　　　〈: : . ﾘ　　　/.: .:,.ｨ.:/}/
　　　　　　　　　　 ヽ{　　　　　　　　　u＜.:_／i }'
　　　　 {　　　　 ／.: :.　　 r　-　　　ｧ　u /　 ,.ｨ
　　　　 ヽ、_,.ィ.: .: /.: :.:.、　　ー‐　´　 ,.ｲｆ¨´{
　　　 　 　 ー　 ゛,′.:.:.:}ih.、　 　 　 ィ{.: ﾉ:. :.{、
　　　　　 　 　 　 { .: :}ヽ}: : :≧ｚｒ≦. .i{、.: /｀`ヽ
　　 　 　 　 　 　 ‘:, :}ﾉvヽ: :/ 　,.ィ´ ,.ｨ}!: {
　　　　　　- ―　'' ″//! }/　,.:ﾞ　,ｨi{//{ :. :.、
　　　　　　　/////////} {、 }!　/////{≧s.、:. 、＿ ,ノ
　　　　　　 　 ///////∧ ∨　/'' ゛´／　　　ヽ、-‐ ゛
 

　　やる夫が漏らしたやる夫らしい反感、それにたいしてカルデアからの通信でロマニがフォローをいれるが……
 

　やる夫の言葉は容赦がなく……そしてどこか悲しげだった
 

　　　　　　　　　　　　　　　　_, -===＝＝＝===ー-、
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　　　　　ー--=、 　＼　　　　ふん、なに殿様みてぇな理屈を振り回してんだお
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　／　　ヾ　　｀l
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 ∥　＿__ |　　 .|　　　そんな理屈と眼の前のガキンチョの涙なら
　　　　　　　　　　　 　| 　　　　　　　　　　　ヾー-ーナ　　 |
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、　　やる夫はそっちのほうがおもてぇと思うお
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 　　　　　（,,＿,,人）
　　　　　　　　　　　　 !、＿_,,,,,,＿＿　 　__　　　　 　　￣￣７　　　……ま、やる夫も偉そうなこと言える生き方してねぇけど
　　　　　　　　　　　　　 〉＿＿＿ __￣￣〈　　　　　 　 　／
　　　　　　　　　　　　　＞三三三三》:.::.:.:..＼　　　　／´/
 

　　　　　　　　　　 　 　 /(
　　　　　　　 　 　 　 　 {V　_,,.､-‐…･･･…‐-　、
　　 　 　 　 　 　 　 　 _乂;`: : : : : : : : : : : : : : : : ＞zｫs｡､_
　　　　　　 　 　 　 ／: :,､丶｀: : : : : : : : : : : : : : :＼:.:`寸､: :｀ヽ、
　　　　　　　　　　/: :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:λﾊ: : : : ヽ
　　　　　　 　 　 .: :./: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : ヽ: : :‘，∨7: : : :.‘，
　　　　　　　　　.: :/: : : :/: : : : /: : : : : : : : :|: : : : :∨: : :'，Y.: : : : :.:l
　　　　　 　 　 .: :/: : : :/: : /:.:,': : : : : : : : : :l: : : : :.:|: : : : l:.:',: : : : : :l
　　　 　 　 　 ,:.:/: : : : ': : /!:.:i{: : : : : : : : : :i{: :l: : : :l: : : : |: :l: : : : : :l
　　　　　　　 j{/: : l: :.:.|: /､}:.ハ: : : : : :.:l: : ﾊ: :ﾄ;: : :l: : : :.:|:.:l: : : : : :|
　　　　　 　 〃: : :.{: : :|/　 `ー'，: : : : :.|: /　ﾄ{ ∨:.!: : : :.:|: }: : : : : :!　　　やる夫さん……
　　　 　 　ノ: :.,､r: ∨:斗≠=ミ圦: : : : : |/ー┼-∨|: .; : : |ｲ: : : : : :|
　　　　　 `''7´ : :}: :∨:.{乂 じ ハ ヽ: : : }　斗≠=ミ{:/: : :.从: : : : : :!
　　　　　　/: : : : |: : {ヾ:.　｀¨´　　ノ ＼:{　《　じ ﾉ才: : ; : :八: : : : :{
　　　　　.: : : : : : l: : :トjゝ　　　　 　 　 ヾ　 ｀¨´　/: ／:.｀ゝｰ`､: : : '，
　　　 ／: : : :ｲ: : ∨:.|∧　　　　　　' 　 　 　 　 ノイ: :|: : :∧ 　 ＼: :.`､
　 ,／: :,､丶｀i|: : :.:∨|: :.}ヽ　　　 _　　　　　　 .: : :λ:.l: : :}!∧　 　 `ｰ=ミ､
　ｰ‐＜ 　 　 |:.ﾄ､: :ヾ!:.:.l:f´〕ｈ､　　 ｀　　　イ: : : /:.}: l: :.八: :.＼
　　　　　　　 ﾄ:{　＼:{: : :.|　＼ ≧=‐ ､ヽ`'}: : : :/: :.'; l:./　 `''＜:＼
　　　　　　　 弋　　 ヽゝ:|　　 `r__y´　　 ﾉ: : :/ｰ‐=}ﾉ＝-　、　｀¨´
　　　 γ＝=‐-‐'''"~⌒V}＼　 |三|　　／7／　　　　　　　　ヽ
　　　 /　', 　 　 　 　 　､ﾍ` ＼}ｰ‐ゝ´　｀`ヽ、　　　　/、　　￤
　　　/ 　 ',　　　_ ､ヽ`__,,.､rzzzzzzzzzzzx､,__｀ヽ、　/　`､
　　 /　 　 ヽ ∠ニﾆﾆ､丶"~´￣}{￣￣`ー=ミ二》Y　　　　　 l
　　/　　 　 , ´￣　　　　　 　 　 ||　　　　 　 　 　 ｀ヽ、　　　 l
　 /　　,　,　　　 　 　 　 　 　 　 ||　　　　　　　　　 　 `､　 　 |
　,′／　′　　　　　 　 　 　 　 ||　　　　 　 　 　 　 　 ‘，　 i|
　／　　,′　　　　 　 　 　 　 　 ||　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 八
　　　　j{　　　　 　 　 　 　 　 　 }{　　　　　　　　 　 　 　 !
　　 　 圦　　　 　 　 　 　 　 　 八　　　　　　　　　　 　 ,′　　}
 

　そういややる夫の真名きいた？
　【1D2:1】　１：聞いたしそりゃわかるってバレバレだもん　　２：しーらない
 

　日本人である立香は、さすがにやる夫の真名は気づいたし同時にその逸話についても知りあわせていた。
 

　日本でのやる夫の知名度を考えれば当然であり、そしてそれゆえやる夫の悲しげな口調に何も口を挟むことができない
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　γ(
　　　　　　　　　　　　　　　　　弋＞''"´￣~"''～ ､、
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　V γ⌒ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ,､イ　 Λ　　 V{　 　 λ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /{　斗‐}　,　从　　弋{　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　{人　{灯j/　小ﾊ　　　ゝ、ハ　　（確か五右衛門って……自分の子供と一緒に処刑されて
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｆ´ヾ /ﾘ　j丿乂　　 　 ｀ヽ|
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Λ_　 /　/　　　 ｀`ヽ、　 人　　その時子供を苦しませないように殺しただとか
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Λ 厶イ　　 　 　 　 ｀ヽ、　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣戈ヽ　　　　　　 　 {`ー=ミ､最後まで助けようと抱きかかえたまま死んでいったとか
　　　　　　　　　　　　　　　　 /´￣　　｀＼ｈ､、 ﾄ､ 　 j
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {　　 　 ',　　 ヽ　寸込　,ﾞ　　　いう話だっけ……）
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 j/　　　 　 　 　 　 }　 ∨
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／,'　 　 　 j/　　 　 　 　 乂
　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 i!　　　　/　　　　 ,'　　　 i}
　　　　　　　　　　　　　人　 {　　　　′　　　 ,'　　　/ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 ヽj{　　　 ,'＿　　　,'　　　j/　V
　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾞ　　　 ′　 ｀"''～ ､／　　 V
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ′　　,' 　 　 　 ,′ Λ　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　　 ′　　　　′ / Λ　　　 V
　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　 '　　　　　 i　 〈 　Λ 　 　 V
　　　　　　　　　　　　　/　　　 ,ﾞf二二二≧ｎ､ﾉ　　ﾊ　　　 V
　　　　　　 　 　 　 　 /　　　 /´　 　 　 　 ', 　＼　 Λ
 

　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l
　　　　　 　 ／l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l
　　　　　　/　..| 　 　 　 t''j"´　 　 ==''　',
　　 　 /｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l　　ただ、てめぇのツケでなら納得もいくだろうが
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜　　　関係ねぇ上の都合でってのはきにくわねぇ
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ　
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|　そんだけのはなしだお
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
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　　 　 .／　　 　 　 　 ./　　 l 　 　 /.＼ ヽ
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　 　 　 ヽ　　　　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
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　立香の顔色に気づいたやる夫がいつものおちゃらけた話方に戻る。一瞬彼の地金、思うところがでてしまったが
 

それに引っ張られすぎず最年長の「お頭」で「ギゾク」としての顔がすぐにでてくる。これこそがやる夫の強みである
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-―‐-　_
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.　　 ノ　 _/＿__/　 l　　　　 　 |　　 ー‐-‐'　　 `ー‐-─　　　　l　　　まぁ一銭にもならねぇ話はここまで
　　 |　　 ＿__　)　/ 　 　 　 　 |　　 （ ー‐）　'"　（ ー‐ )　　 　 |
　　 |　　　　　｀{ /　　 　 　 　 ‘，　　　　　 l　　　　　　　　　　/　　　それより今後の話だお
　　 |　　ー― ､}二二二ﾆ=ー‐∧　　 ヽ＿人＿_,ノ｀　　　　／
　　 |　 　 r┬ /_ヽ二ニニﾆﾆ/=/＼　　 ｀　ー　　　　 　 ／＼　　　　とりあえず、街にいって飯と酒
　／|　　　 ├'ニニ|ニニニ=/=/ﾆﾆ=-　 ＿＿＿＿　　=ﾆ二Λ
ﾆﾆ∧＿＿人二ﾆ=|ニニニ=∨ニニΛ　人_____人　 / |ニニﾆΛ　　　カルデアのためにもあくどい金持ちの屋敷から
ニﾆﾆ＼＿/=|ニニ|ニニニﾆ/|二ニ|　Ｖ　 |　　|　 Ｖ　 |二ニニΛ
ニニＯ_/ﾆﾆ/ニﾆ=|二二ニ/=|二二|　　　 |　　|　　 　 |二ニニﾆ|　　　やる夫がちぃとばかしだお？
ニﾆO_/ﾆﾆ/二ニ=|二二=/ニﾆ/ﾆﾆ|　　　 |　　|　　 　 |二二Λﾆ
ニニニニ/二二二|ニﾆ=/ニニ＼ニ|　 　 │　 |　　 　 |二二／ﾆ
 

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 (:. :i{ 　 _,ィ´:.ヽ、
　　 　 　 　 　 　 ｒｚ　　 　＞.:ーヽ´:.｀ヽ_:._:.｀ヽ
　　 　 　 　 　 　 ゝ-'ア゛.: .: .:'´.: .:｀ ヽ:. 、:. :. ｀ヽ.、
　　　　　　　　　　,／.: .: .: .: .: .: .: .: .:!:. :. ヽ:. :. :. :. :. ー‐ノ
　　　　　　　、＿ﾉ.: .:／.: .: ／.: .: .: .:! :. :. :. :. :. :. :.ヽ'' ゛
　　　　　　　　ｱﾞ.: .:/.: .: .: .: .: .: .: .: /:. :. :. :. :. :. :. :. ‘,
　　　　　　　,ｲ>i゛.: :/.: .: .: .:/i:. :. :. :. :. :. }:. :. :. :. :. :. :.'，
　　　　　　　{(、{,.: .:i:. :. :. :/　l:. :. :. :. :. /{:. :. :. :. :. :. :. :.
　　　　　　、_｀ノ.: .:,!:. :.｀/ー-:,- ': .、ノ　v:. :. :. :. :. :. :. !　　　いや、その特異点が修復されたら
.　　　 　 　 `ー ''゛/!:. :.ﾆ=-z_　， :. i` ー -: /:. :. :.,!:. :.i
　　　　　 　 　 　 /, iヽ{　　　　 }:.ヽ {≧=z_V.: .: .:/:} .:/　　　　そこで何やらかしてもなかったことで修復されるから
　　 　 　 　 　 　 { { }　　　　　〈: : . ﾘ　　　/.: .:,.ｨ.:/}/
　　　　　　　　　　 ヽ{　　　　　　　　　u＜.:_／i }'　　　　　　別に盗む相手は選ばなくても……
　　　　 {　　　　 ／.: :.　　 r　-　　　ｧ　u /　 ,.ｨ
　　　　 ヽ、_,.ィ.: .: /.: :.:.、　　ー‐　´　 ,.ｲｆ¨´{
　　　 　 　 ー　 ゛,′.:.:.:}ih.、　 　 　 ィ{.: ﾉ:. :.{、
　　　　　 　 　 　 { .: :}ヽ}: : :≧ｚｒ≦. .i{、.: /｀`ヽ
　　 　 　 　 　 　 ‘:, :}ﾉvヽ: :/ 　,.ィ´ ,.ｨ}!: {
　　　　　　- ―　'' ″//! }/　,.:ﾞ　,ｨi{//{ :. :.、
　　　　　　　/////////} {、 }!　/////{≧s.、:. 、＿ ,ノ
　　　　　　 　 ///////∧ ∨　/'' ゛´／　　　ヽ、-‐ ゛
 

ｨ彡三ﾐヽ
彡'⌒ヾﾐヽ
　　　　　ヾ､　 　 　　 　　　　　　 ＿＿＿＿＿
　　＿　　　　｀ー―、　　　　　／　　　　　 　　 ＼
彡三ミﾐヽ　　　　　　ヽ 　　.／ 　　　　　　　 　　　＼
彡'　　　ヾ､ 　　 ＿　　　／ ＿＿＿ヾ　 　　　　　　　＼　　　　はぁ？このやる夫、腐っても天下の大泥棒
　　　　　　｀ー ' 　　｀ヽ .|;;;;;l　i::ij::::) i　　 　　　　　　　　＼
　,ｨ彡三ﾆﾐヽ　　＿_ _　 |;;;;;ヽ｀ー´ノ　　　　　　　　　　　　＼　　よぇぇやつ、貧しいやつからは盗まねぇ
彡'　　　 　 ｀￣　　 　....ﾉ　　　 ￣　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　＿　　＿＿..(,,＿,,　　　　　 　　　　 　　　 　 　 　 .|　　あくどい金持ちの蔵と敵サーヴァントにしか手をださない
　　　,ｨ彡'　　￣　　　　 .{＿ノ´　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／
ﾐ三彡'　　　　　　　　／..＼　　,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／　　　　そこをまげちゃぁやる夫はやる夫じゃなくなるってんだお？
　　　　　　 ｨﾆﾆ=- ' 　　　　ソ´:::;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　　
　　 　 ,ｨ彡'　　　　＿＿＿〉:／　　　　　 |i 　　　　＼/＿__
　　 //　　　　　 ／|　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::　　　　　　　|｀ヽ,
　彡' 　 　 　　 /　 .|　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::　　　　　　　|:::::::|
 

　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　ヽ
　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　 /　　　　l
　　　　　/　　　/　　　　/　　　/　　 ,l　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　 /｜　/ l　　l　　　　; l
　　　　　　　　 |　　　　{　　　l　 l　/　}　　|
　　　　l l　　　 |　　　　l　　　l　 | /___l　　;　　　　 l |　　　ドクター最低です
　　　　| l　　　 |　　　　li　　 l／j/　 ｜　 |　　　'
　　　　l l　 l　　|` ー- | |　　|　　＿__|_ 　| 　　/ 　l l
　　　　lﾊ　ll　　|　 l　　| |ﾊ　l　/ 弋ツﾉ　;　　　　,　;
　　　　　 Vﾊ　 |　 N＼{　　V　　　　 |　/ 　 /　 / /
　　　　　　 -l　 |ﾍ |　　　,　　　　　　 |//　//　∧/
　　　　 /　　 〉 {ﾆV> 、　　　　　　／,/　/ /イ、
　　　　 l　　　lﾆﾆﾆﾆﾆ{ ＞ ^ _　イﾆ / ／ﾆ /ﾆ＼
　　　　　　　　lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆ ＞ 、_
　　　　l　　 　 }---ヘﾆ_ _ , -、ﾆﾆﾆﾆ／-----イ//>==ﾐ
　　　　l　　　////,Y ﾌ / /　λ/////////////,　´　　 l
　　　　l　_ ィ/////{　　　　　{　},//////////／　　　　 |
　 　　 У.///////l　　　　　　///////////
　　　//////////ﾑ　　　　__/////////ヽ j　　　 　　　,
　　.////////////}　／　　_ ヽ////////V　　　 　　 /
　　{////////////j/　　　　 ＼}////////V 　　　　/
　 人 ///////////　　　　 ⌒ヽ}////////il
　　　ゝ __γ　⌒ ~　　　　　　__ Y//////// }　　　 /
　　　　　{ l　　　　　　　　 ノ　 V//////////
　　　　　l　　　　　　 r ＜　　　 V///////, ' 　　 /
　　　　　l　　　　　／//l　　　　　ゝ--=彡　　　 ,/Y=- 、
　　　　　 `　 - ＜////,l　　　　 　 ヽ　　　　 ／//}i;i;i;i;i＞、
　　　　　　　　　　V///ハ　　　　　　} 　　.／////i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
　　　　　　　　　　///// ム　　　　　　 ／/////i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼
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　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::/　厶　―‐=ミ、 |:|:::::::::ｌ:::　　　　はいはい、君は黙っていようねー
　　　　　　　　 　 　 　 　 ::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
　　　　　　　　　　　　 　 |::::|:::::|:|:|::::|:l|:::::::::|_ｌ|::::::||_|:::::::::|::|::l　　　　ギゾクに盗む相手選ぶなとか
　　　　　　　　　　　　 　 |::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l
　　　　　　　　　　　　　　:::::|:::::ﾚ厶=ミ､ ￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、　　　おまえそれ普通の聖杯戦争だったら
　　　　　　　 　 　 　 　 /:::::|:::::|《ハﾋ.〕　　　　ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::}　
　　　　　　　　　　　　　{:::|:::|:::::|ﾍ　´　　 ｌ　　　　　|::::::::l|::ﾘ:::/　　　そっこー裏切られる発言だぞ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:::|:::::|l:::ヽ　　 _　＿, 　 , |::: :::ﾘ/::/
　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ人:::|l_ ノ ト 、 　 　 イト|:::::/厶廴_
　　　　　　　　　　　　 　 イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜　 / ﾉ／/::/ ／｀
　　　　 　 　 　 　 　 　 ハ |::|　|＼:: |､　　　　 /／/ /::/〃 　 |
　　　　　　　　　　　　　ｌ　| い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃　　l |＼
　　　　　　　　　　　／｜ |　＼::.::.::.::|-―‐-/::.::.::.::／ l″　　 ｌ|　 ＼
　　　　　　　 　 　 ´￣ |　|　 / ＼::.::| ::.::.::./::.::.::／　　| /　　　|￣￣`
　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ　|∨　 　 ヽｌ::.::.::厶 イ　　　　| /　　 人
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　　　　　　lｌ::::.′::::ｌ|:::::::ァ/::::::::／::::::::::｀ｌ::::::::::::::::::::::::::: ',─-､. ＼／　　 ヽ
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　　　　　　 ヽヽ:::: ハ　/ :::::::/::::::::::::::::::::::::::'ﾍ:::::::::::::::::::::::: l::::乂 ∨ :::::::::::::::＼￣`
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　　　　　　　　　 /　 ﾊ::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::l:::::ﾍ::::::::::::::::::: ∨　廴_〉　、:::::::::::: '
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　　　　　／ニニニニニﾆﾆl::::::::::::::::::::::::::::::::ｌニﾆﾆﾍ:::::::::::::::::ﾍニニニニｧ'⌒:::ﾉ::::}
　　　　 |ニニニニニニニﾆ|::::::::::::::::::::::::::::::lニニニ.ﾊ:::::::::::::::::ﾍﾆア^:::ﾌ:::ﾉ:ｲ::::,ィ
　　　　 |ニニニニニニニﾆ.|::::::::::::::::::::::::::::lニニニﾆ.ﾊ:::::::＞''´::::::::｀¨:::::(:::::::::ﾉ
　　　　 |ニニニニニニニニ|::::::::::::::::::::::::::ﾑニニニニ.}:::::::::::::::::::::::::::,,ノ::_,,,イ
 

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　　 　 　 　 　 　 ,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
　　　 　 　 　 　 .i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
　　　 　 　 　 　 i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
　　　　　　　 　 .||::::|从.ﾋﾘ　 　 .ヒ｝》|:::::::|::|::::,　　君も……まぁできればちゃんと生きて帰ってきてくれよ
　　　　　　　 　 l||::::|::';. 　　l　　 　 .ｉ:|:::::::|::|::::::,
　　　　 　 　 　 |||::::|从 　 ､＿.，　.从::::::l/|::::::i　　なんだかんだで君の能力は役に立つし
　　　　 　 　 　 |||::::|ｌ|:::＼　　　 .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::|
　　　　 　 　 　 |||l:::|l乂::_;}`::::´　 /::::::::/:/.:::::/　　藤丸くんたちも君がいないと悲しむからね
　　_　／　　 　 Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ
　〈_....ﾉ　　 　∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂　　……僕も君がいないとちょーっと退屈になるし
　　　　　 　 　 /.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ
　　　 　 　 　 .ｊ∧　＼::人l|l／..:::::::::＞'´　,. ‐}’
　　　　　　 　 |.　∨　_＞ﾐl´ ‐r＜　　 .／　　|∧
　　　　　　　 ﾉ 　 }　 .|_イ}ﾄ､_ 〉　.∨.:/＼　　|ｌ:::|
　　　 　 　 .,{二ﾆｌ{　 ./ ｊ/.∨〈:.　　Ⅵ∨ .｀　 `ｉ:|i
　　　　　　人　 ,从　 ヽ′ .}_/　 　 .}|: ∨:.　　.|:||
　　　　　./＼:＞＜i　 　 |､ 　 　 　 ﾉl::.　　_ ＞Ⅵ
　　 　 　 ＼:::::::::::::ｌﾄ:.　　}　 　 　 ./ l|￣:::::::::::::∧〉
　　　　　/:::::＞ｘ::::|| ｉ　　|　　　　;’/ｌ|:::::::::::::::::::ィ′
　 　 　 /.::::/.::;′./＼　　　 　 　 ｲ.从｀¨¨.Ｔ:::::;′
. 　 　 /.::::/.::::ｉ . /.　　ヽ　　　　　　　∧ 　 |::::;′
　 　 /.::::/.::::: | /｀　、　　　　　　._.＜　|.　.,’:;′
　　./.::::/::::::::::|ﾉ::＞ｘ ｀　　―　゜　ｘ＜::＼’:/
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　-　￣￣｀　- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ｰ､　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　, -､　　　　 ヽ､＿　　　　 ﾊ
　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ!o　}　　!､_　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　/　＞　　　 ｏ｀ー--　　　　　　}　　おおう、安心院の嬢ちゃんがやる夫の心配とは
　　　　　　　　　　　　　　{ /　　　　ヽー- ＿　　＿　　　!
　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀ー〈　　 }　 　　 イ´　　ヽ　ｊ　　　明日は槍でもふるのかお？
　　　　　　　　　　　　　　　＞､　 ー'　　　 （　 , イ⌒ヽ' |
　　　　　　　　　　　　　　 <　 ７ヽー-ァー-ヾ/　　　　.ﾊi
　　　　　 ｒ='ﾍ　　　　　　／ヽ!:::{　<´　　　 ハo　　　　　i
　　　　　 ∨l∧　　　　 ノ　 / 7::｀->　 ／　 　 ｊ　　 　 /
　　　　　　 ∨l∧　　_/ ｊ　/　/:;':::〈-イ　　 　 〈　　　 ..|
　　　　　　　,イ )ﾍ}-'　/　ｊ　/:::;:r´　　　　　 　 !　　　...|
　　　　　　　!　⌒)ﾍ　　ノ　/:::::;/　　　　　　　　}　　　..|
　　　　　　　ヽ　´ノﾍ／　 /::::::/　 　　　　　ヾ　/　　　 |
 

　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l　　　そりゃどうも……ま、無事に帰ったら
　　　　　 　 ／l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l
　　　　　　/　..| 　 　 　 t''j"´　 　 ==''　',　　　土産に洋酒の一本でも届けてやるお
　　 　 /｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　 　 　 　 ／　　　　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　 　 .／　　 　 　 　 ./　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　　　　l 　 　 　 　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　 　 　 ヽ　　　　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　 　 　 　 ＼　 .／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |
 

　とまぁ安心院さんのフォローのおかげでやる夫の機嫌も最悪にはならず、一同は行動を開始したのだが……
 

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[][]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/￣￣￣ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣/　/
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿__ノ　/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /＿___,.／
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,_
　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿√　｀′　∨￣￣￣￣￣￣￣
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /' ７'７./ ７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ー'ｰ' /　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_,ノ　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＿___,／　　[] [] /'７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　, 　´ 　 　 　　 　＼
　　　 ／ 　 　 　 　 　 　　　ヽ
　　 ./ 　 -- ．.,_　　　　 　 ＿‘.　　さて、それじゃ動くとするかお
　　,' 　 　 　 　 _　　　　__´＿　‘.
　 ， 　　　t''tzj´　 　 　 ￣￣　 ‘.
　 {　 　 "'｀¨¨´　 　 　 　 　　 ､､ }
　 ヽ 　　　　　　ゝ-‐ ｰ- '　 　 　'
　　 ＼ 　 　 　 　 　 　　　､ <＿
　　　　＞,7/1　　_　,r' ｀'rv////
　　　〈/////」 　　V　／　l///＼
　　　__//////ﾝ　〈,r' 　　 _〉Y// ﾄ、
　　{//＼｀¨7 o⌒f ＼,r'´ ､ゝ///|.:.ヽ
　　j,////｀7'__`] !_　 ! Y´ `　＼,r':､<
　　|,//////∨　ヽ_ヽ.{ {ヽﾄ　j′∨　ヽ __
　　|//////У　　 ヽヽ} } ヽ ｨ､　,ﾍ | ｀fヽ ヽ
　　|,∧_/z＜/〉 　_ lT　= ‐'ー　´ 　|　|　l　}
　　j_/_/＞　´ﾞ´　　| l　二 　　　　　|　| / ,r'
　　　￣ヽ 　　　　　ヽヽ.二　　 ． ^└ `´
　　　　　　＼　_＿　､ }.} ＞´
　なにがあったかな？
 

【1D10:2】
１：原作通り敵兵と間違われる一同
２：現地に溶け込むのは泥棒の必須スキルだお
３：ワイバーンきたー！！
４：悪い金持ち発見！発見！
５：ジャンヌさんとそうそうに出会うやる夫
６：原作通り敵兵と間違われる一同
７：現地に溶け込むのは泥棒の必須スキルだお
８：ワイバーンきたー！！
９：悪い金持ち発見！発見！
１０：邪ンヌと出会うやる夫……アレ？
 

　　行動を開始し、現地人がいるであろう場所へと赴こうとしたのだが……その前にやる夫がこんな事を言いだした
 

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　 ／-――-　　 　 -―＼
　　　　　　　　　　　 /　　 ＿　　　　　　　＿　.',
　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｲ::::）｀　　　　　ｲ::::）｀　',　　あ、マシュ嬢。藤の字
　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l　　動く前に今回の仕事の注意事項の確認だお
　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
　　　　　　　　　　　 ヽ、　＿＿　　　　　　　 ／
　　　　 　 　 　 　 　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ
　　　　　　 　 　 　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
　　　　　|ヽ　　　　　 |　 __　'.,::::::::::＼.　 .l／::::|　 ＜_　　　.|
　　　　　|　ヽ　 　 　 ￣／ 　 '.,::::::::::::＼,':::::::::::',　 　.|　 　 .|
　　　　　|　　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　 　 |
　　　　　|　　　　l　　　　　 　＼　 |:::::::::::::::::::::::::::::|　l 　 　 .|
　　　　　|　　　　|　　　 　 　 　 ＼|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'　　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　 ／　 /　　　　　　　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　'　　　/
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　,　l　 l　　　i
　　　　　　　　　　　 /{　　 l　　　　　　 }　 |　l　 |　　　l　　注意事項……ですか？
　　　　　　　　　　 , l .|　l　l　　;　l　　/ﾉ／l　l　 |
　　　　　　　　　　 { | |　l　l　　l　l　 //_ｨf云 l　 |　　 /
　　　　　　　　　　 | l |　l　l、　l　{　/　 弋ツ/　 |
　　　　　　　　　　 i l l　lVﾍ＼{Vヽ/　　　 lｲ/ /il　/
　　　　　　　　　　 ヽﾊl {　:.ム　　`_ _ 　　 人/ //
　　　　　　　　　　　　 l ﾊ　:.　}＞__ 　　イ/ l/|/
　　　　　　　　　　　　　　 V_　ィﾆﾆﾆ==ﾆﾆﾆ＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　￣　 、
　　　　　　　　　　 ／　　　 /Vﾆﾆ＜ﾆ＞=ﾐ= /　　　　　 ヽ
　　　　　　　　 ,　　　　　　/=ミﾆ＼_彡ﾆﾆﾆY　　　　　　　 　、
　　　　　　　／/＞、　_ ィ:::::::ヽy:::::::::::::::::::::::{　　　　　　　 　 _＼
　　　　　 ／//// γﾆ ＞、:::::/::::. 'ﾆﾆﾆ= 从　,::':..、　　　　 {:::r ＼
　　　　　////// Yﾆﾆﾆﾆﾆヽ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾑ、　ﾉl＼　　　l::::|///＼
　　　　　/////／{ﾆﾆﾆニﾆ ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆ/　　＼　 {::::＼///＼
　　　　　///／　人ﾆﾆﾆﾆイ ゝﾆﾆﾆﾆﾆﾆニｲﾆﾆ /　　　　 ＼Y:::::::>////ヽ
　　　　　　　　　　　｀ ¨Tﾆﾆﾆﾆ＞==＝＜ﾆﾆニ/　　　　　　 ／/////／／
 

　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l　　ああ。まず、こういう他所の土地に飛び込む時大事なのは
　　　　　 　 ／l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l
　　　　　　/　..| 　 　 　 t''j"´　 　 ==''　',　　”その土地の言葉”を使うこと
　　 　 /｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ　　忍術で言うなら”奪口の術”ってのが極めて大事になるお
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　 　 　 　 ／　　　　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　 　 .／　　 　 　 　 ./　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　　　　l 　 　 　 　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　 　 　 ヽ　　　　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　 　 　 　 ＼　 .／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､丶"~￣: : : : 〕I=ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : ;､丶"~`'ミｘ､　 　 　 }ヽ
　　　　　 　 　 　 _,.｡s≦二ﾆﾆ=-‐-γヽ/＞''~: : : : : : : : : : :~"''～彡:}
　　斗f‐ｧ　 　 .: : : : : : : : : : : : : : : :/ｰ/: : : : : : : : : :￣￣ ~"''～､、ノ
／: : ／　　／: : : : : : : ⌒＞､: : : : :〉-{: :.:／: : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
: : : /　　／: : : : : : ＼: : : : : : :＼: 〈イ Υ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `､
: : :｛　／: : : : : : : : : : :＼: : : : : : :＼ヽ彡廴､丶"~￣⌒｀`ヽ、 : ヽ: : : :.‘，
廴:_:./: : : : : : : : :＼: : : : :＼: : : : : :.:＼:.ｰ-7i: : : : : : : : : : ', 丶: : ﾄ､: : : :‘，
　　/: : : : : : : :{＼／`'ミｘ､: :∨: : : : : : }｀ヾ､j.: : : : : : : : : : :ゝ､ﾊ:/　 ＼: : :'，　}ヽ
　 .: : : : : : : : : 彳　_,xf汽 ｀ヽ}: : :.l: : : :}i: : : :}ｈ､: : : : : : : : : : : :〕I=ー‐=`､厶イ.:ﾉ　　　えーと……どういうこと？
　.: : : : :l､: : : : : V笊忙　》 　 ∨: |: : : :Y⌒ヽ￣'､: : : : : : : : : `ー=ミ､: : : : : : ,ｲ
　{: : : :.√ヽ: : : : ＼Vｿ,ノ　　　|:./}: : : : l乍　}: :.∧: : : ｀`～､、: : : : :.｀"''～´乂_
　: : : : :{ 孚ミh｡,: : :.}ｈ､　　　　jﾉ l: : : : 从　,': : : ∧: : : : : : : :｀`～ｰ=彡: : : : : :⌒＞
　乂: : :ヽ Vｿ　7⌒¨”~　　　　 　 |: : : :ﾚﾞｰ/: : : : :∧: : : : : : : : : : : :うﾄｰ‐-=斗匕
　}ﾉ＼: :小､ヽ　　　　　　　　　　　|: : : ﾉイ V: : : : : j{: : : : : : ＼: : : : : :‘，
　′　 ヽj{　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: : :/　　 }: : : :.γﾄ､: : : : : : : ＼: : : : ‘，
　　　 　 圦　　　r‐ 、　　 　 　 　 |: :/　 ／i|: : : :,ﾊ::|　｀丶、: : : : ｀`～､､廴_,､ｲ
　　　　　V::.､　　ゝｰ 　 　 　 　 　 }/　／　 |: : : ,ﾞ　}i　　　　｀`～､、: : : : : : 彡′
　　　　　 V: :.＼　　　 　 　 _,.｡s　/ ／　 　 : : :/　　　　　　　　　　 ~"''～､、
　　　　 　 V:.∧ ｀ヽ、_,､＜}: : : i}＞｢､ 　 　 }／　　 　 　 　 ､丶"~￣ ｀丶、 '，
　　　 　 　 ‘，∧　　　　　 |: : :从　}彡､　　/　　　 　 　 ／｀ヽ、 ヽ　　　　　 '，
　　　　 　 　 ヽ:∧ 　 　 　 l: ::/∨ゝ　}} ヽ/＼　　　　　/　　　　＼　　　　　　 '，
　　　　　　　 　 `''～　　　ﾉイl　∨　 {{　　　　＼ 　 　 '　　　　　　　　　　　　　'，
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ‘， ∨　}}　　 　 　 ＼ ,　|　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ‘， 〉´ミｘ､_ 　 　 　 /`､l　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 У＼二二≧ｘ,＿j{_　 lヽ　　　　　　　　　　　 丶
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　`'ミｘ､二二二}　:|
 

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　 ／-――-　　 　 -―＼
　　　　　　　　　　　 /　　 ＿　　　　　　　＿　.',　　　人間ってのはなんだかんだで見た目と言葉に頼るのが大きい
　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｲ::::）｀　　　　　ｲ::::）｀　',
　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l　　例えば聞いたこともない異国の言葉で話せば
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l
　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /　　「ああ、珍しい人がきた」ってそれだけで人を集めるから
　　　　　　　　　　　 ヽ、　＿＿　　　　　　　 ／
　　　　 　 　 　 　 　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ　　　旅芸人のふりしたり物を売るにはぴったりだったりする
　　　　　　 　 　 　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_　
　　　　　|ヽ　　　　　 |　 __　'.,::::::::::＼.　 .l／::::|　 ＜_　　　.|
　　　　　|　ヽ　 　 　 ￣／ 　 '.,::::::::::::＼,':::::::::::',　 　.|　 　 .|　
　　　　　|　　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　 　 |
　　　　　|　　　　l　　　　　 　＼　 |:::::::::::::::::::::::::::::|　l 　 　 .|
　　　　　|　　　　|　　　 　 　 　 ＼|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'　　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　 ／　､＿)　　　　 ｰ―＼　　　　
　　　　　　　　　　　 /　　 　 　　　　　　　 　　.',
　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｨ::::::{｀　　 　 　 ＿＿　',　　他にも旅先で「同じお国の言葉」をしゃべるやつとあったら
　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l　　それだけで嬉しくなって気が緩むってもんだお
　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
　　　　　　　　　　　 ヽ、　＿＿　　　　　　　 ／　　
　　　　 　 　 　 　 　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ
　　　　　　 　 　 　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
　　　　　|ヽ　　　　　 |　 __　'.,::::::::::＼.　 .l／::::|　 ＜_　　　.|
　　　　　|　ヽ　 　 　 ￣／ 　 '.,::::::::::::＼,':::::::::::',　 　.|　 　 .|
　　　　　|　　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　 　 |
　　　　　|　　　　l　　　　　 　＼　 |:::::::::::::::::::::::::::::|　l 　 　 .|
　　　　　|　　　　|　　　 　 　 　 ＼|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'　　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　　　 ／-――-　　 　 -―＼
　　　　　　　　　　　　　 /　　 ＿　　　　　　　＿　.',
　　　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｲ::::）｀　　　　　ｲ::::）｀　',　　だから飛び込む先のお国の言葉で話す、これだけで
　　　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
　　　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　U l　「よそ者」っぽさがすんげぇなくなるし……
　　　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
　　　　　　　　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　　　 ／　　おまけに、つい最近まで国同士で喧嘩してたんだお？
　　　　　　　　　　　　　　　｀ｧﾆニ＜／／　_,,..-''　__
　　　　　　　　　　　　　　 ,./ /＼　 ／ : : : : : : ＞ : :＼　もし、その敵国の言葉で喋ればそれだけで刃傷沙汰なっても
　　　　　　　　　　　　_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
　　　　　　　　　　／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }　おかしくねぇお
　　　　　　　　　,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
　　　　　　　 　 { : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
　　　　　　　　/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
　　　　　　　､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ　V: : : : ｀ :´
　　　　　 ／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二 ヽ_」┘: : : ∨}
　　　　 / : : :ム　/ : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
　　　　{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{
 

　　　　/　　 /　　　　/
　　　 /　　/　　　　/　　　　 /　/　　　　　　　　　　　　　　　l
　　 ,　　 /　　__厶斗　　　 / // 、　 / l　　　l　　　　　　　　 l
　　 l　　　　　　　/　　　　/ // l　＼/　l　　　l　　　　　　　　 l
　　 l　　l　　　　/　　　　/ // l l ｜/＼|　　　l
　 　.V　l　　　 //l　　　/ //　jﾉ　l/_, l l` -- .l　　　　　l　　　|　　た、たしかに！も、もし海外だから英語で……
　　/ハ l　　　/c:{ 　　/／　　,ｲ~云弐l lﾐ 、　l　　　　 .:　　　l
　 // .,ﾍ　　　l弋ﾑ　/　　　　 　 んc:::l l气　 ,　　　　　　　　　　という感覚でいたらイングランド兵と
　 { { /　 ＼　|　　 V　　　　　　　Vz;;rl lノ　/　　　　/　　　/　　　　
　 l | l l　　 l N　　　'　　　　　　　　　 j/　 /　　　　　　　　/　　か、勘違いされかねません！
　 l { lﾊ　　 l:ﾍ　　　 r 、　　　　 　　 /　 /　 /　　/ 　 / /　　　
　八|　 ',　　l.　 > 、 乂_￣ ヽ　　　/イ /　 /　　/　　/／
　　　　八　 l　///＞.、　￣_　 ＜　 /ｲ　l/ |　//　／
　　　　　 ＼|　{//////7ハ---=─彡/ /∧l //／
　　　　　 /　　{/////／/ﾉ//////// ////＼
　　　　／_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆ ////////／/////ﾆﾆ.ヽ
　　 ／／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＼///／////　イﾆﾆﾆﾆ＼
 

　忍びの下地がある大泥棒なだけあって、やる夫は現地調査というものに極めて精通していた。彼が補給が見込めないカルデアから
 

貴重なリソースを使って二人に同行しているのは何も戦闘力だけでなく、こういった確かな見識や経験にあったのだ。
 

　天下の大泥棒は伊達ではない、ということである。
 

　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l　　そういうこと……ま、だから完璧でなくても
　　　　　 　 ／l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l
　　　　　　/　..| 　 　 　 t''j"´　 　 ==''　',　　あちらの言葉で話す旅人。言葉をあわせる姿勢を見せたら
　　 　 /｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ　　それだけでだいぶマシになるもんだお
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　 　 　 　 ／　　　　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　 　 .／　　 　 　 　 ./　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　　　　l 　 　 　 　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　 　 　 ヽ　　　　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　 　 　 　 ＼　 .／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　 ／　 /　　　　　　　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　'　　　/
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　,　l　 l　　　i
　　　　　　　　　　　 /{　　 l　　　　　　 }　 |　l　 |　　　l
　　　　　　　　　　 , l .|　l　l　　;　l　　/ﾉ--l-､　 |　　　　　　　わ、わかりました……
　　　　　　　　　　 { | |　l　l　　l　l　 //,斤示il　 |　　 /
　　　　　　　　　　 | l |　l　l、　l　{　/　 弋ツ/　 |　　　　　　　では、任せてください
　　　　　　　　　　 i l l　lVﾍ＼{Vヽ/　 　　lｲ/ /il　/
　　　　　　　　　　 ヽﾊl {　:.ム　　`。 　 　 人/ //　　　　　　　ちゃ、ちゃんとフランス語で話しかけますから
　　　　　　　　　　　　 l ﾊ　:.　}＞__ 　　イ/ l/|/
　　　　　　　　　　　　　　 V_　ィﾆﾆﾆ==ﾆﾆﾆ＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　￣　 、
　　　　　　　　　　 ／　　　 /Vﾆﾆ＜ﾆ＞=ﾐ= /　　　　　 ヽ
　　　　　　　　 ,　　　　　　/=ミﾆ＼_彡ﾆﾆﾆY　　　　　　　 　、
　　　　　　　／/＞、　_ ィ:::::::ヽy:::::::::::::::::::::::{　　　　　　　 　 _＼
　　　　　 ／//// γﾆ ＞、:::::/::::. 'ﾆﾆﾆ= 从　,::':..、　　　　 {:::r ＼
　　　　　////// Yﾆﾆﾆﾆﾆヽ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾑ、　ﾉl＼　　　l::::|///＼
　　　　　/////／{ﾆﾆﾆニﾆ ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆ/　　＼　 {::::＼///＼
　　　　　///／　人ﾆﾆﾆﾆイ ゝﾆﾆﾆﾆﾆﾆニｲﾆﾆ /　　　　 ＼Y:::::::>////ヽ
　　　　　　　　　　　｀ ¨Tﾆﾆﾆﾆ＞==＝＜ﾆﾆニ/　　　　　　 ／/////／／
 

　　　そしてそのやる夫がついているだけあって、現地人との接触はうまく行った。人の心に飛び込むのは大泥棒の必須スキルの１つ
 

　旅芸人のふりなんて朝飯前……異国であってもやる夫クラスの大泥棒となるとそんなの不利にもならないのだ
 

　　 　　　　　, -､ , --―l
　　 　 　, - '" ）　`､ン-´
　　 　　r'''ヽ､´｀ -r'入　r
　　 　 /､､__ノ　　 |___／｀ー--､　 　＿＿＿＿
　　 ,-'l　＼ l ___,-|／~"'',.'‐､-''　 ／＾　　⌒　　＼
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　　　　　　　　　　　,　-‐- ､
　　 　 　 　 　 　 , ´￣　　ヽﾄ.
　　　　　　　　　.′{　　 .:.i　 }!
　　　　　　　　　{　 ヾ {=====i.
　　　 　 　 　 　 }.:/　　　.:＿__i　　　　おお……よくわからんがすげぇ
　　　 　 　 　 ／ェ=-‐ ──t='
　　　　　 　 _≦/ト:､　､ニﾆｲ　　　　　旅芸人というのは本当のようだな
　　　　　. -‐ ￣:.｀:.＜}　　Vﾄ､
　　　　//　　　　.:.:.:.　ﾄ､. 　〉. ｀>､　　
　　 　 ﾄ'⌒ヾ/＿　　　} i i｀i i.',　 i i
　　　 Y⌒ヽ/7////ｰ' ///ハ ヽ{ﾆ|
　　　/⌒ヽ/:7//;ｲ／ ' ' ' ／ヽ　|ﾆ!
　　/ヘ-‐=-厂.:.　.:.　　　　 }　 ｀|/ }}､
　,/ｭェニニ}ﾄ.ニ二二　 　 ´　　 !´ 　i|
.<　}´／ニ二}',ニ二　　:.:.:　　　.:}二ニ}
　V/ニ,＜ﾆ{　 }ﾆ二_ .:.:.:.　　 ./ {/ ／|〉
　 ＼/∧　Y /ﾆ二　 　 ‐-=ﾆ=‐ヽ{:　 i
.　　//　 ヽ|/⌒ヽﾆ二_　　　　　 /∧　!
 

　　　　　　　　　　 　 　 /(
　　　　　　　 　 　 　 　 {V　_,,.､-‐…･･･…‐-　、
　　 　 　 　 　 　 　 　 _乂;`: : : : : : : : : : : : : : : : ＞zｫs｡､_
　　　　　　 　 　 　 ／: :,､丶｀: : : : : : : : : : : : : : :＼:.:`寸､: :｀ヽ、
　　　　　　　　　　/: :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:λﾊ: : : : ヽ
　　　　　　 　 　 .: :./: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : ヽ: : :‘，∨7: : : :.‘，
　　　　　　　　　.: :/: : : :/: : : : /: : : : : : : : :|: : : : :∨: : :'，Y.: : : : :.:l
　　　　　 　 　 .: :/: : : :/: : /:.:,': : : : : : : : : :l: : : : :.:|: : : : l:.:',: : : : : :l
　　　 　 　 　 ,:.:/: : : : ': : /!:.:i{: : : : : : : : : :i{: :l: : : :l: : : : |: :l: : : : : :l
　　　　　　　 j{/: : l: :.:.|: /､}:.ハ: : : : : :.:l: : ﾊ: :ﾄ;: : :l: : : :.:|:.:l: : : : : :|
　　　　　 　 〃: : :.{: : :|/　 `ー'，: : : : :.|: /　ﾄ{ ∨:.!: : : :.:|: }: : : : : :!　　す……すごい……
　　　 　 　ノ: :.,､r: ∨:斗≠=ミ圦: : : : : |/ー┼-∨|: .; : : |ｲ: : : : : :|
　　　　　 `''7´ : :}: :∨:.{乂 じ ハ ヽ: : : }　斗≠=ミ{:/: : :.从: : : : : :!　　か、顔も何も変えてないのに別人みたい
　　　　　　/: : : : |: : {ヾ:.　｀¨´　　ノ ＼:{　《　じ ﾉ才: : ; : :八: : : : :{
　　　　　.: : : : : : l: : :トjゝ　　　　 　 　 ヾ　 ｀¨´　/: ／:.｀ゝｰ`､: : : '，
　　　 ／: : : :ｲ: : ∨:.|∧　　　　　　' 　 　 　 　 ノイ: :|: : :∧ 　 ＼: :.`､
　 ,／: :,､丶｀i|: : :.:∨|: :.}ヽ　　　 _　　　　　　 .: : :λ:.l: : :}!∧　 　 `ｰ=ミ､
　ｰ‐＜ 　 　 |:.ﾄ､: :ヾ!:.:.l:f´〕ｈ､　　 ｀　　　イ: : : /:.}: l: :.八: :.＼
　　　　　　　 ﾄ:{　＼:{: : :.|　＼ ≧=‐ ､ヽ`'}: : : :/: :.'; l:./　 `''＜:＼
　　　　　　　 弋　　 ヽゝ:|　　 `r__y´　　 ﾉ: : :/ｰ‐=}ﾉ＝-　、　｀¨´
　　　 γ＝=‐-‐'''"~⌒V}＼　 |三|　　／7／　　　　　　　　ヽ
　　　 /　', 　 　 　 　 　､ﾍ` ＼}ｰ‐ゝ´　｀`ヽ、　　　　/、　　￤
　　　/ 　 ',　　　_ ､ヽ`__,,.､rzzzzzzzzzzzx､,__｀ヽ、　/　`､
　　 /　 　 ヽ ∠ニﾆﾆ､丶"~´￣}{￣￣`ー=ミ二》Y　　　　　 l
　　/　　 　 , ´￣　　　　　 　 　 ||　　　　 　 　 　 ｀ヽ、　　　 l
　 /　　,　,　　　 　 　 　 　 　 　 ||　　　　　　　　　 　 `､　 　 |
　,′／　′　　　　　 　 　 　 　 ||　　　　 　 　 　 　 　 ‘，　 i|
　／　　,′　　　　 　 　 　 　 　 ||　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 八
　　　　j{　　　　 　 　 　 　 　 　 }{　　　　　　　　 　 　 　 !
　　 　 圦　　　 　 　 　 　 　 　 八　　　　　　　　　　 　 ,′　　}
 

　　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　／　　ー　　ー 丶
　　　　　　 /　　　（ ー） （●）　　　　　顔を変えるだなんだはできて当然、でもそれに頼るのは半人前
　　　　　　 |　　　 　（__人__）　　
　　　　　／〈　ヽ 　　｀⌒´/　　　　　　一人前はそのまんまの顔でいくらでも別人になるもんだお
　　　　 ﾉ｀ｰ､ヽ　＼　 ‐r┘r<_ﾊ勹､
　　　 /　　　 ＼＼ 〉‐<ト､ ｀ｰﾋﾆｿﾄ、旅芸人から薬売り、浪人者に百姓、博徒、その気になれば女郎でも
　　　/　　　　　 ＼＼　＼〉　 l|　　l |　　
　　 〈 　 　 　 　 　 ＼＼　＼ﾉト-┘|　　変幻自在が大物の技ってやつだお
　　　l.ｌ　　　　　　　　 ＼＼　Y　　　|
　　　||　 　 　 ｌ/ 　 　 　 ＼ヽﾄ､＿ ﾉ
　　　ll　　 　 .ｲ!　　　　　　 ヽﾊ{
　　　|　　　〃l!ﾄ､　　　　　　　ヽ＼
　　　|　　　　 》　`┬<＿＿　　　ヽﾄ､
　　　l　　　／ 7´￣｀ヽ　 　 ｀ヽ 　 N
　　　l　　 　 ノ　 　 　 人 　 　 　 　 ﾄ､
　　　ヽ､＿＿＿＿＿__ 人　　　　　 |∧
　　　　　　　//　T　　　フﾊ 　 　 　 l　il
　　　 　 　 〃 　 l 　 　 　 ハ　　　 /　l|
　　　　 　 〈　 　 l　 /　 　 　 ヽ､_ノ个〈|
　　　 　 　 ヽ　　|Y/　　　　　　　 / l
　　　　　　　 ＼ﾊiﾉ　 　 　 　 　 / /
　　　　　　　　 　 {　　　　 　 　 / ,'
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　　　　　　　　 　 | 　 　 　 　 /　 |
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　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　ヽ
　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　 /　　　　l
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　　　　　　　　　　　　　　　　 /｜　/ l　　l　　　　; l
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　　　　| l　　　 |　　　　li　　 l　 j/　 ｜　 |　　　'
　　　　l l　 l　　| _＿ノ | | 　 |　　 -- l 　 | 　　/ 　l l　　あ、愛想よく……が、がんばります
　　　　lﾊ　ll　　|　 l　　| |ﾊ　ｌ　 f==ミl　　 ;　　　　,　;
　　　　　 Vﾊ　 |　 N＼{　　V　　　　 |　/ 　 /　 / /
　　　　　　 -l　 |ﾍ |　　　,　　　　u.　 |//　//　∧/
　　　　 /　　 〉 {ﾆV> 、　 r- 、 　 ／,/　/ /イ、
　　　　 l　　　lﾆﾆﾆﾆﾆ{ ＞｀_´　イﾆ / ／ﾆ /ﾆ＼
　　　　　　　　lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆ ＞ 、_
　　　　l　　 　 }---ヘﾆ_ _ , -、ﾆﾆﾆﾆ／-----イ//>==ﾐ
　　　　l　　　////,Y ﾌ / /　λ/////////////,　´　　 l
　　　　l　_ ィ/////{　　　　　{　},//////////／　　　　 |
　 　　 У.///////l　　　　　　///////////
　　　//////////ﾑ　　　　__/////////ヽ j　　　 　　　,
　　.////////////}　／　　_ ヽ////////V　　　 　　 /
　　{////////////j/　　　　 ＼}////////V 　　　　/
　 人 ///////////　　　　 ⌒ヽ}////////il
　　　ゝ __γ　⌒ ~　　　　　　__ Y//////// }　　　 /
　　　　　{ l　　　　　　　　 ノ　 V//////////
　　　　　l　　　　　　 r ＜　　　 V///////, ' 　　 /
　　　　　l　　　　　／//l　　　　　ゝ--=彡　　　 ,/Y=- 、
　　　　　 `　 - ＜////,l　　　　 　 ヽ　　　　 ／//}i;i;i;i;i＞、
　　　　　　　　　　V///ハ　　　　　　} 　　.／////i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
　　　　　　　　　　///// ム　　　　　　 ／/////i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼
　　　　　　　　　　〉//////∧　　　　イ////／i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i}
 

　現地調査の結果
【1D10:4】
１：悪代官だぁ！
２：ワイバーンだぁ！！
３：龍の魔女の情報だぁ！
４：死んだはずの聖処女だぁ！
５：フランス王妃だぁ
６：悪代官だぁ！
７：ワイバーンだぁ！！
８：龍の魔女の情報だぁ！
９：死んだはずの聖処女だぁ！
１０：龍の魔女と遭遇だぁ！
 

　　　　　　　　　　　　　 ／　 /　　　　　　　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　'　　　/
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　,　l　 l　　　i
　　　　　　　　　　　 /{　　 l　　　　　　 }　 |　l　 |　　　l
　　　　　　　　　　 , l .|　l　l　　;　l　　/ﾉ--l-､　 |
　　　　　　　　　　 { | |　l　l　　l　l　 //,斤示il　 |　　 /　　とりあえず現地の人から話を聞いた限りですけど……
　　　　　　　　　　 | l |　l　l、　l　{　/　 弋ツ/　 |
　　　　　　　　　　 i l l　lVﾍ＼{Vヽ/　 　　lｲ/ /il　/　　　　　どうやらフランス王は殺されたようですね
　　　　　　　　　　 ヽﾊl {　:.ム　　`, 、　　 人/ //
　　　　　　　　　　　　 l ﾊ　:.　}＞__ 　　イ/ l/|/　　　　　　　それも死んだはずのジャンヌ・ダルクに
　　　　　　　　　　　　　　 V_　ィﾆﾆﾆ==ﾆﾆﾆ＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　￣　 、
　　　　　　　　　　 ／　　　 /Vﾆﾆ＜ﾆ＞=ﾐ= /　　　　　 ヽ
　　　　　　　　 ,　　　　　　/=ミﾆ＼_彡ﾆﾆﾆY　　　　　　　 　、
　　　　　　　／/＞、　_ ィ:::::::ヽy:::::::::::::::::::::::{　　　　　　　 　 _＼
　　　　　 ／//// γﾆ ＞、:::::/::::. 'ﾆﾆﾆ= 从　,::':..、　　　　 {:::r ＼
　　　　　////// Yﾆﾆﾆﾆﾆヽ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾑ、　ﾉl＼　　　l::::|///＼
　　　　　/////／{ﾆﾆﾆニﾆ ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆ/　　＼　 {::::＼///＼
　　　　　///／　人ﾆﾆﾆﾆイ ゝﾆﾆﾆﾆﾆﾆニｲﾆﾆ /　　　　 ＼Y:::::::>////ヽ
　　　　　　　　　　　｀ ¨Tﾆﾆﾆﾆ＞==＝＜ﾆﾆニ/　　　　　　 ／/////／／
 

　　　　　　　　　　 　 　 /(
　　　　　　　 　 　 　 　 {V　_,,.､-‐…･･･…‐-　、
　　 　 　 　 　 　 　 　 _乂;`: : : : : : : : : : : : : : : : ＞zｫs｡､_
　　　　　　 　 　 　 ／: :,､丶｀: : : : : : : : : : : : : : :＼:.:`寸､: :｀ヽ、
　　　　　　　　　　/: :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:λﾊ: : : : ヽ
　　　　　　 　 　 .: :./: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : ヽ: : :‘，∨7: : : :.‘，
　　　　　　　　　.: :/: : : :/: : : : /: : : : : : : : :|: : : : :∨: : :'，Y.: : : : :.:l
　　　　　 　 　 .: :/: : : :/: : /:.:,': : : : : : : : : :l: : : : :.:|: : : : l:.:',: : : : : :l
　　　 　 　 　 ,:.:/: : : : ': : /!:.:i{: : : : : : : : : :i{: :l: : : :l: : : : |: :l: : : : : :l　　処刑されたジャンヌダルクが龍の魔女として蘇り
　　　　　　　 j{/: : l: :.:.|: /､}:.ハ: : : : : :.:l: : ﾊ: :ﾄ;: : :l: : : :.:|:.:l: : : : : :|
　　　　　 　 〃: : :.{: : :|/　 `ー'，: : : : :.|: /　ﾄ{ ∨:.!: : : :.:|: }: : : : : :!　　ドラゴンを引き連れて王宮を焼き払いあちこちの街を
　　　 　 　ノ: :.,､r: ∨:斗≠=ミ圦: : : : : |/ー┼-∨|: .; : : |ｲ: : : : : :|
　　　　　 `''7´ : :}: :∨:.{乂 じ ハ ヽ: : : }　斗≠=ミ{:/: : :.从: : : : : :!　　燃やし尽くしてる……兵隊さんたちもドラゴンがこないか
　　　　　　/: : : : |: : {ヾ:.　｀¨´　　ノ ＼:{　《　じ ﾉ才: : ; : :八: : : : :{
　　　　　.: : : : : : l: : :トjゝ　　　　 　 　 ヾ　 ｀¨´　/: ／:.｀ゝｰ`､: : : '，　　警戒してるって
　　　 ／: : : :ｲ: : ∨:.|∧　　　　　　' 　 　 　 　 ノイ: :|: : :∧ 　 ＼: :.`､
　 ,／: :,､丶｀i|: : :.:∨|: :.}ヽ　　　 _　　　　　　 .: : :λ:.l: : :}!∧　 　 `ｰ=ミ､
　ｰ‐＜ 　 　 |:.ﾄ､: :ヾ!:.:.l:f´〕ｈ､　　 ｀　　　イ: : : /:.}: l: :.八: :.＼
　　　　　　　 ﾄ:{　＼:{: : :.|　＼ ≧=‐ ､ヽ`'}: : : :/: :.'; l:./　 `''＜:＼
　　　　　　　 弋　　 ヽゝ:|　　 `r__y´　　 ﾉ: : :/ｰ‐=}ﾉ＝-　、　｀¨´
　　　 γ＝=‐-‐'''"~⌒V}＼　 |三|　　／7／　　　　　　　　ヽ
　　　 /　', 　 　 　 　 　､ﾍ` ＼}ｰ‐ゝ´　｀`ヽ、　　　　/、　　￤
　　　/ 　 ',　　　_ ､ヽ`__,,.､rzzzzzzzzzzzx､,__｀ヽ、　/　`､
　　 /　 　 ヽ ∠ニﾆﾆ､丶"~´￣}{￣￣`ー=ミ二》Y　　　　　 l
　　/　　 　 , ´￣　　　　　 　 　 ||　　　　 　 　 　 ｀ヽ、　　　 l
　 /　　,　,　　　 　 　 　 　 　 　 ||　　　　　　　　　 　 `､　 　 |
　,′／　′　　　　　 　 　 　 　 ||　　　　 　 　 　 　 　 ‘，　 i|
　／　　,′　　　　 　 　 　 　 　 ||　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 八
　　　　j{　　　　 　 　 　 　 　 　 }{　　　　　　　　 　 　 　 !
　　 　 圦　　　 　 　 　 　 　 　 八　　　　　　　　　　 　 ,′　　}
 

　　　　　　　　　　　　　　　_______
　　　　　　　　　　　 ,　 ': : : : : : : : r` ⌒⌒ ､
　　　　　　　　　,x≦: : : : :- ､: : :｛’　　ｒ--､ `i
　　　　　 　　 /: : : : : : : : : : :`､: :(　　/: : : : ＼
　　　 /i　　 /: : : : : : : : : : : : : : i: i 　 l: : : : : : :＼
　　　{, i 　 /: : : : : : : : : : : : : : : :;: : `-∨: : : : : : :＼
　　　` __イ: : : : : : : l: : l: : l : : : : i, __,: :∨: : : : : : l ､∨　　　聖女ジャンヌダルク……ゲームじゃほぼ確実にヒーローで
　　　　　 l: : : : : : : :l: : :l: : l: : : : : :ヽ ' ,: l: : : : : : : l　l ∨
　　　　　 l : : : : : : ∧: l l: :l: : : : :`:t: ＼ ｌ : : : : : : l　}: :l　　　かっこいいイメージしかないけど……
　　　　　 l: : : : : : l　l: :ｌ i: :ｌ: : : : : :l_ノ: : l: : : : : : : ﾚ': :/
　　　　　 l: : : : : : :l　∨ ∨ﾉｌ: : : :. l : : : l: : : : : : : : ／　　　　本当に魔女としてサーヴァントになっちゃったのかな……
　　　　　 l : : : : ;: :lヽ　　/ｲ l: : : :/l ., : : l: : : l : : /∨
　　　　　 |: : ､ : i: :l: }　　　　l : : / l　 ､: : ' ､: : ,: { : ∨
　　　　　 l: : : :ヽ': ` ＼___　.l: :/ /　　 >: : : ＼`-ｰ: : ∨
　　　　 　 l: : : :l : : : : : : : : : ∨/~><　　＼: : : `: : : : : :∨
　　　　　　l: : : :l: : : : : : : : :/　 ∨◇,　 ／ ` --- ､: : : : ∨
　　　　　　 l: : : l : : : : : : :/ ／　◇ `〈　　　　　/　 `　,: :j
　　　　　　　＼: :＼ : : : :ｌ /zzzzzzzzz＼　　　/　　　 　 `,
　　　　　　　　　　　　　 ,'　　　 //　　 `　}-　/　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　 ／　 　 　//　　　　　 ,　　　　　　　　i
　　　　　 　 　 　 　 {　 　 　 //　　　　　　 ;　　　　　 　 ｲ
　　　　　　　　　　　 ､　 　　 | |　　　　　　　}　　　　　　/
　　　　　　　 　　 　　ヽ　_　 .| |　　　 　　 ノ　　　　　 /
 

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　 ／　､＿)　　　　 ｰ―＼　　
　　　　　　　　　　　 /　　 　 　　　　　　　 　　.',
　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｨ::::::{｀　　 　 　 ＿＿　',　　まぁやる夫みたいな悪党として生きた癖に
　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
　　　　　　　　　　 l　　　　　（　　　,、　　）　　　 l　　正義の味方面してここにいるやつもいるし
　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
　　　　　　　　　　　 ヽ、　＿＿　　　　　　　 ／　　　えっらい坊さんだ尼さんだって持ち上げられたやつが
　　　　 　 　 　 　 　 r''"´:::::::/´|　　　 _,,..-''´ヽ
　　　　　　 　 　 　 __|::::::::::::/::::::ヽ、　　　|:::::::〈.、__　　ひんでぇやつででてきてもおかしくはねぇお
　　　　　 _,,..-‐''"´　 |＼.／,::::::::::::|　　　 |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
　　　　　|ヽ　　　　　 |　 __　'.,::::::::::＼.　 .l／::::|　 ＜_　　　.|
　　　　　|　ヽ　 　 　 ￣／ 　 '.,::::::::::::＼,':::::::::::',　 　.|　 　 .|
　　　　　|　　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',　　|　　　.|
　　　　　|　　　ヽ　　　　　＼　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::',　 | 　 　 |
　　　　　|　　　　l　　　　　 　＼　 |:::::::::::::::::::::::::::::|　l 　 　 .|
　　　　　|　　　　|　　　 　 　 　 ＼|:::::::::::::::::::::::::::::| ,'　　 　 |
 

　　やる夫たちが集めた情報はあまりにも衝撃的なものだった。王宮がドラゴンを率いた救国の聖女ジャンヌダルクの手によって
 

　焼き払われ、国がまるごと滅ぼされようとしている。あまりにも驚くべきことで恐ろしい内容であったのだが……
 

　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l
　　　　　 　 ／l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l　　　……で、実際のところどうなんだお？
　　　　　　/　..| 　 　 　 t''j"´　 　 ==''　',
　　 　 /｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l　　　さっきからこっちをみている聖女さんは
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜　　　
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　 　 　 　 ／　　　　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　 　 .／　　 　 　 　 ./　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　　　　l 　 　 　 　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　 　 　 ヽ　　　　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　 　 　 　 ＼　 .／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　 ／　 /　　　　　　　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　'　　　/
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　,　l　 l　　　i
　　　　　　　　　　　 /{　　 l　　　　　　 }　 |　l　 |　　　l
　　　　　　　　　　 , l .|　l　l　　;　l　　/ﾉ／l　l　 |　　　　　……え？
　　　　　　　　　　 { | |　l　l　　l　l　 //_ｨf云 l　 |　　 /
　　　　　　　　　　 | l |　l　l、　l　{　/　 弋ツ/　 |
　　　　　　　　　　 i l l　lVﾍ＼{Vヽ/　　　 lｲ/ /il　/
　　　　　　　　　　 ヽﾊl {　:.ム　　`_ _ 　　 人/ //
　　　　　　　　　　　　 l ﾊ　:.　}＞__ 　　イ/ l/|/
　　　　　　　　　　　　　　 V_　ィﾆﾆﾆ==ﾆﾆﾆ＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　￣　 、
　　　　　　　　　　 ／　　　 /Vﾆﾆ＜ﾆ＞=ﾐ= /　　　　　 ヽ
　　　　　　　　 ,　　　　　　/=ミﾆ＼_彡ﾆﾆﾆY　　　　　　　 　、
　　　　　　　／/＞、　_ ィ:::::::ヽy:::::::::::::::::::::::{　　　　　　　 　 _＼
　　　　　 ／//// γﾆ ＞、:::::/::::. 'ﾆﾆﾆ= 从　,::':..、　　　　 {:::r ＼
　　　　　////// Yﾆﾆﾆﾆﾆヽ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾑ、　ﾉl＼　　　l::::|///＼
　　　　　/////／{ﾆﾆﾆニﾆ ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆ/　　＼　 {::::＼///＼
　　　　　///／　人ﾆﾆﾆﾆイ ゝﾆﾆﾆﾆﾆﾆニｲﾆﾆ /　　　　 ＼Y:::::::>////ヽ
　　　　　　　　　　　｀ ¨Tﾆﾆﾆﾆ＞==＝＜ﾆﾆニ/　　　　　　 ／/////／／
 

　　　　　　　 　 　 　 　 ／.: : : :. :. :. :.⌒ー: : :.＼: :r: :⌒ﾐ
　 　 　 　 　 　 　 　 ／: : : : :.／./ : : : : : : : : : ＼{/{´￣｀ヽ
　　　 　 　 　 　 　 /.: : :. :. :./: :/.: : : : : : : :. :. :. :.∧{.: : : : : :.＼
　　　　　　　　　　/:/.: : :. :./: :/.: : :. :. :.}: : :.ヽ.: :. .:.∧.: : :. :. :. :.}
　　　　　　　　 ／:/.: : :. :./: : {: : : : : : /.:. :. .:.ｉ.: : : :. :.∨.: : : :. :.|
　　　 　 　 　 ｀￣ｉ.: : : :./⌒ヽ.: : : : :./{: : :/: :}.: : : : : :.}: : : : : : :|　　　やる夫さん、何をいって
　　　　　　　　　　{.: : :./　{/　{: : : :./　!: /厂｀.: : : : : :.|: : : : : : :|
　　　　　/⌒}　　∧: : i　芹云∨: :.|　 |/∧.: : : :. :. :. :.{: : : : : : :}＼
.　　　　/　｀Y_　 {/ｉ＼{ﾍ　ゞツ　＼{　芹云ト.: :. :. .:./: |.: :. :. :. :.|
　　　 /{ｿュ　 ´￣}}: : :./}　　　,　　　　 ゞツ}.: : :: :./: : |.: : : :. :.人
.　 　/{/´／　/7ノ厶イ人　　　　　　　　　厶イ: :/.:..:.人.: : : :.{　　＼
　　 {　￣´　/　　 .{　 }从:.＼　n　　　　　／: :／: :／:ｉﾄ､＼: : ＼
　　∧　　 ィ}ｉ　 　 |　　　　　 ＼＿_　 ＜: :／: :／: : :.{|　　 ＼厂￣´
　　{.∧　　 八　　 |　　　　 {　〉　　 ／｀フ}: :／}／＼人
　　|__∧_／　　＼ﾉ──　 ∨＾>厂´／　／　　　　 　ヽ
　　 ＼￣´　　 /￣￣｀丶＼{_ノ｀￣´　　　　　　／￣　}
　　　　＼　　　{　　　　　　＼.＼　　　　　　　／　　　　|
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　　　　　　　 ＼、 　 　 /　　　　 ＼＼　　∧　　 　 　 .|
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　　　　 　／　人　＼{＼＼＿＿＿_／　 ∧ .|　　　　　j
　　 　 ／　／ .{　　　 ＼＼＿＿＿＿／/　} }　　　　 ∧
 

　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l
　　　　　 　 　 l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l　　　いやまぁこれでも本職だから視線には気づくし
.　　　　　　　　| 　 　 　 t''j"´　 　 ==''　',　
.　　　　　 　 　 ',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l　　　天下をとった糞猿やその奥さんのべっぴんなひいさん
.　　　　 　 　 　 ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ
.　　 　 　 _　---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜　　　　他にもガチの徳が高い坊さんから生臭坊主までいろんなやつにあってきた
　　　　/´　 　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
.　　　/　　　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|　　……だからまぁ、わかるってもんだお
　 　 |　　 ヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
　 　 |.　　 　 、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
　 　 !.　 　 　 ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
. 　 ｜　　　　/　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
..　　j　　　　/,.　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　 　|　　 　 |:　 　 　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　 　|　　 　 |:　　 　 　 /　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　 　|　 　 　|　　　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　 　|　 　 　| 　 　 ／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　 　|＝＝=:| 　 ／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |
 

　やる夫は視線を動かさず、それこそ立香やマシュに話しているかのようなまま……眼の前にいない誰かに
 

話しかけていた。そちらを見もせず、声もせずだが、伝わっていると確信していた
 

　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l
　　　　　 　 　 l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l　　　　……ここじゃあれだしちょっと町の外で話すかお
.　　　　　　　　| 　 　 　 t''j"´　 　 ==''　',
.　　　　　 　 　 ',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l　　　　そっちにいまんところ害意はないっぽいし
.　　　　 　 　 　 ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ
.　　 　 　 _　---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜　　　　　やる夫たちにもない……それでいいお？
　　　　/´　 　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
.　　　/　　　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
　 　 |　　 ヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
　 　 |.　　 　 、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
　 　 !.　 　 　 ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
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..　　j　　　　/,.　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
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　　　　 　 　 / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l :≧s｡: : : : : : : : : : : : : :／: : : : : :l
 

　　返事もなにもなかった。だが、それでもまるでわかっていると言わんばかりにやる夫は動きだす
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐-　 ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　´　　　　　　　｀ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　,. -‐'ｆﾌﾌ 　 　 　 　 　 ７　　 　　　　　　　　　　 　 ｀､　　……よし、んじゃちょっくら外にでるとするかお
　　 　 / 　 ｒ‐´ ｒ‐､ 　 　 　 　 / 　 　　　　　　　　　　　　　　ヽ　
　　　ﾉ　 _/＿ 」　 .l　　　　　　|　　　ー‐-‐'　　 `ー‐-─ 　 　 !　ちょっとやぼよう、やぼようってかお
　　 i　　 _ ＿　.） ,'　　　　　　 |　　　（ ー‐）　'"　（ ー‐ ）　　　!
　　 !　　　　　｀{ ﾉ　　　　　 　 ヽ　　 　 ,　 　 !　　　　　 　 　 /　　　
　　 |　　ｰ ― ､}´;￣￣;｀ ｰ‐-/;:;＼　　ヽ＿人＿_,ノ｀ 　　／,.,.,.
　　 l　　 ,.-ｒ　/;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ＿ ｀　ー 　 　 __, ｲ:;ヽ:;:;:;
　／i!　　　 〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;!　　＼ _ｰ‐_,.／　　i:;::;:ヽ:;:;
´:;:;:!ヽ ＿∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ﾄ､　／!;;;;;;;;;;〉、　,,.ｲ:;:;:;:;:;:ヽ
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:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ ､:;_:;_:;:;:;:;:;:;:;/:;:;;:;:ヾ:;:;:;:;:;:;:!　　　!;;;;;;;;;!　　　/:;:;:;:;:;:;:;7
 

　　そしてマシュや立香もそれについていく。なぜとかどうしてとは聞かない。やる夫が自分たちが及ばぬ超一流であることは
 

　冬木の出来事で嫌という程わかっている。やる夫の能力を疑いようもないのである
 

　　　　　　　　　　　　　 ／　 /　　　　　　　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　'　　　/
　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　,　l　 l　　　i
　　　　　　　　　　　 /{　　 l　　　　　　 }　 |　l　 |　　　l
　　　　　　　　　　 , l .|　l　l　　;　l　　/ﾉ／l　l　 |
　　　　　　　　　　 { | |　l　l　　l　l　 //_ｨf云 l　 |　　 /
　　　　　　　　　　 | l |　l　l、　l　{　/　 弋ツ/　 |　　　　　……やる夫さんを一人にしたらどこにいくかわからないので
　　　　　　　　　　 i l l　lVﾍ＼{Vヽ/　　　 lｲ/ /il　/
　　　　　　　　　　 ヽﾊl {　:.ム　　`_ _ 　　 人/ //　　　　同行させてもらいますね
　　　　　　　　　　　　 l ﾊ　:.　}＞__ 　　イ/ l/|/
　　　　　　　　　　　　　　 V_　ィﾆﾆﾆ==ﾆﾆﾆ＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　￣　 、
　　　　　　　　　　 ／　　　 /Vﾆﾆ＜ﾆ＞=ﾐ= /　　　　　 ヽ
　　　　　　　　 ,　　　　　　/=ミﾆ＼_彡ﾆﾆﾆY　　　　　　　 　、
　　　　　　　／/＞、　_ ィ:::::::ヽy:::::::::::::::::::::::{　　　　　　　 　 _＼
　　　　　 ／//// γﾆ ＞、:::::/::::. 'ﾆﾆﾆ= 从　,::':..、　　　　 {:::r ＼
　　　　　////// Yﾆﾆﾆﾆﾆヽ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾑ、　ﾉl＼　　　l::::|///＼
　　　　　/////／{ﾆﾆﾆニﾆ ﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆ/　　＼　 {::::＼///＼
　　　　　///／　人ﾆﾆﾆﾆイ ゝﾆﾆﾆﾆﾆﾆニｲﾆﾆ /　　　　 ＼Y:::::::>////ヽ
　　　　　　　　　　　｀ ¨Tﾆﾆﾆﾆ＞==＝＜ﾆﾆニ/　　　　　　 ／/////／／
 

　かくして、事態はまたしても動き出す。街中でやる夫が感じた目線と取り付けた約束……その先に何がまっているかは
 

まだ、誰もしらない。しかし、確かに事態は進んだのでありました
 

　　　　　　　＞: :⌒
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　　　　　{: : : {_　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ＼.: : : :.＼
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　　　　　　 ／.: : :. :. :. :./ : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : :∧: : :.∨〉: : : :∧　　　　　　　右も左もわからないところで
　　　　　／.: : : :. :. :. :./＿ ノ.: : : :. :.＼＿＼ : : : : : : : : : ∧: : :.∨.: : : :.∧
　　　 ／: : : : : : : : : :/　　∧: : : : : /　　 ＼{＼.: : : :. :. :. :.∧.:. .:.|.: : : :. :. :.}　　　　　　一人残されたら怖くてなくよ！
　　　´￣￣ｉ.: : : :. :./＼　　　＼: : :{　　　＞ ´　Y.: : : : : :. :.∧: : |.: : : :. :. :.|
　　　 　 　 .|.: : :. :./　 　＞　　　＼|　＜´　　　 .| : : : : : : : : ∧...|.: : : :. :. :.＼　　　　　えんえんなくよ！私もつれてってー！
　　　 　 　 .|: : :.∨　／ ）　　　　　　　　し｀ヽ　 .|.: : : :. :.}＼__,∧{: : : : : : : : : :＼　　　 }
　　　 　 　 .{从: :{　 ー´　　┬'＾ー┬ァ　　　　　|.: : : :. :.|.: : : :.ｉ: :∨＼.: : : : : :. :.｀￣ ﾌ
　　　　　　　　|: :/　 　 　 　 |　　　 ´　ヽ　し　 /ｲ: : : : :.|.: : : :.}: : :∨　＼{´￣￣￣´
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　　　　　　　　　　　　　　　　,..-''"´ 　 　 ｀"''-、
　　　　　　　　　　　　　　 ／-――-　　 　 -―＼　　　……うん、誰も来るなとはいわんお
　　　　　　　　　　　　　 /　　 ＿　　　　　　　＿　.',
　　　　　 　 　 　 　 　 ,'　　 ｲ::::）｀　　　　　ｲ::::）｀　',　　　とりあえずその泣き真似はやめとけお
　　　　　　　　　　　　 l 　 　｀¨¨´／　　　.＼ ¨¨´　 l
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　　　　　 　 　 　 　 　 '.,　　　　　｀¨¨´ ｀¨¨´　　　 /
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　　　　　 ／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二 ヽ_」┘: : : ∨}
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　　　　ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{
 

とりあえず今日はここまで……開始が遅かったのもあるけど事態があんまりすすまなかった……
 

明日っからちょっと飛ばしていきます