☆凜冒険者シリーズ二次創作　やる夫は幼馴染たちのため、体をはるようです　最終回

　冒険者ものが最近ないとのことなので・・・
 

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　―＝ニ二　　 　 　 Yaruo 　そ(√) 　.山　( ｀j)テ　|　|
　　　　　　　二ニ＝―　ｘ 　　　 メ　 」ﾌ「￣l ﾔ　<ﾞ　 |　|
　―＝ニ二　　　　...Jeanne.　..ゝ　」 　 ゝノ　 |_ ノ　 |　|
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　 　 　 　 　 γ´ イ:.:. |::::::::::!////.:人:.:.:V/!:::::::r「 ¨ゞ.ヒﾉ
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　　　　「やる夫は幼馴染たちのため、体をはるようです」　　～～～最終回～～～
 

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U　　　　　　ヽ　　　 　　 　ノ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {ﾆﾆﾆli ∧　 lﾆﾆﾆﾆ/
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――やる夫たちが冒険者になっておよそ１年後、鷲巣邸
 

.　　　　　　　　　　　　　 　i
　　　　　　　　　　　　 　 .傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　 傘傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r^t
　　　　　　　　　 　 　 .傘∩傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./.:::ﾍ
　　　　　　　　　　 　 傘傘傘傘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.| : :::::|
.　　　 |　　　　　　.　［IIIIIIIIIIIIIII］_____________________________________________　 .r".: ::::`i
　　 .r'^ー--------..i..::::::::::::;;;;i|;;;;::::;:::;::;:::;::::;::::;:::::;:::;:::;::::;::::;::::;::::;::::;::::;:::;ヽ_|.:_;_;;;_;;|_____________.
　　/::;::;:::;:::;:::;:::; ::;:;::;;;| ..:::;:::::;;;;;i|;;;:;::::;::::;::::;::::;::::;::::;／|＼::::;::::;::::;:::;:::;:::;:::;::;..ヽ.;;;;;:;;:;;::;:;:;;::;:;:;;::;;::;＼
　./;;;;_;.;;;_;;:;_;_;;;._;.;;;:;.;;| ∩ ::::;;;;;/;;_;:;;;_;;:;:_;:;:; ;_;::／＼|／＼;;;_;:;;_;_;;:;;_;:;;:;_:;;_;.:;ゝ.:-:;:-:-::-::-:-::-.-ヽ
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　　　　　　　　　　　 '''ｰ----‐:' ''' ' '''' ''''' '''' '::＝:/三ﾍ ＝''' ''''' '' '''' ' ''''' ' '''
 

　　そう、およそ一年・・・センダイの超一等地にかまえるこの邸宅では久しくなかった緊張感に満ち溢れていた。
 

というのもだ・・・
 

　　　　　　　　 ／　／⌒`ヽ､　　　　　 　 ＼
　　　　　　　 /　／　　　　 　 ＼ぃｖ　　　 /ハ、
.　　　 　 　 /　/　　　　　―- 　 _`ｰ ⊥!ノ'´　ぃ
　　　　　　,′ヽ、　　　　　　 ､　 ､`ｰ　..__,,.　- !l
　　　　　 ,′　､冫　　｀`ヾﾐヽ､ヽ　｀ー--　___　 !
.　　　 　 レ￢`7　　　 -―- ヽﾍ丶　　／ _,,..__　〉
　　　　　| /-l ７　　　'"￣ ぅ ､ ﾞv　　 ∠二_｀　/　　　およそ一年ぶり、か・・・久しぶりじゃの、やる夫
　 　 　 /!:l_｜7　　､ , ｀,ー;-ァ-ｧ　 〈'"¨ぅヽ　/
　　　 /　ぃ |､l　 ,、 ｀ー-'- ‐'　 　 i　ヽｰ;‐' /
　　／｜　`1､! /, ‐- .._　　ノ 　 　 |　/ｰ'‐ﾞ〃
_／ 　 |　　ｌ丨 l l r7､___￣　'こ.､　 ! /_-､ /′
′　 ,｜　 |｜　 !ﾍ十┼_匸Ｔ‐tﾍ　 ﾊ. リ/
　 ／:::| 　 l　!　　　 `ｰ- .∟[_丁ＴYァ/ ,ﾊ
イ:::::::::|　　|　＼　　　　､　　　 ｀￣´　 / l l
::::!::::::::|　　l 　 | ＼　　　｀ ー一　　 , ｲ　|　!
::::::!::::::|　　| 　 |:＼ ＼　 〃ﾊヽ .イ´|l｜ ﾄ､_ヽ
::::::::､::::! 　 ! 　 |::::{!＼ ＼__,ィ_´イ:|　!｜ |:::i:｀ヽ､
:::::::::へ|　 　 　 |:ブ＾ヽ｀ヽｒ'´_x-､_:|　! |　|::::!:::::.:. ｀丶､
:::::::i:::::::| 　 　 li |::::::{へ_）:|ハﾍ}:::::::| l　　 |:::j:.:.::::.:.:.:.:.: :｀丶､
 

　　　　　　 _-―――- ､._
　　　　 ,-"´ 　 　　　 　　 ＼
　　　　/ 　 　 　 　　　　　 　ヽ
　 　 ./ 　　　　　　::::::::::::::::::::::::ヽ　　　ああ、ひさしぶりだお・・・じーちゃん
　　　|　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 l　　 　　　 :::::::::::::::::::::::::::::::::;l
　　　` ､　　　　　　　 （__人_）　.;/
　　　　　`ｰ,､_　　　　　　 　　／
　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼
 

　　そう、一年ぶりのやる夫の帰還、ただそれだけでも大事なのだが・・・
 

　　　　　　　　　 ,.. -─ '''''' ─- .､,
　　　 　 　 　 ／,.､,_ヽヽl l / ／_,. ､ヽ
　　　　　 　 / /　-､｀''ー─'''´,. -　', ',
　　　　　　 / / ｀｀ヽﾆｰ＿ ‐_',ノ´´　', ',
　　　　 　 /‐;‐==､､,,_ ､..__.　 _,,､､==‐;‐',
.　　　　　 i　l,　　 ___｀`　　 "´___　 　.,! li
　　　　　ｆ⌒ｌｌ _.._-‐｡-､ ｉ i ,r‐｡‐-_.._ ｌl⌒i　　　ずいぶんと、たくましくなったな
.　　　　　!（｀!| ヾ三≡" | | `≡三'"　!l´）!
　　 　 　 ', `ｌj　,ｒ '_,ノ　 | |　 '､._ｰ 、 lj"/　　　・・・少しやせたか？
　 　 　 / |ゝ''l, /´　 ｒ_　| |　_ｯ　 ヽ　,!'"i＼
　　　 /　 ! ｉ.　l, ゞ=ェｪｪ三ｪｪェ='″,!i　,'　 ＼
　　∠-'''"! i　 il,　　　 ＿＿　　　　,!　/l,｀`'''- ､_
'"´　 　 / |　 i ! ＼　　 ﾆﾆ　　　／,'//　l,　　　　｀
　　　　/ 　| 　 ﾄ､　＼ '　' `　／　,! '/　　l,
　　　 /　　 l　 | r＼　 ￣￣　　,ｲ.//　 　 l
　　　 ＼　　ﾘ, l ､))ｒ＼＿ ＿／ﾚﾉ/　　 ／
　　　 ／ 　 |ﾍﾍ､＼ゝ))r ||､ﾉr) 〃 |　　 ＼
 

――before
 

.　　　　 　 　 ／ ￣￣￣￣｀　 、
.　　　　 　 ／　　＼　　 　 /　　 ヽ
.　　　　 ／　 （ ● ） 　 　 （ ● ）　ヽ
　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　 　 　 |　　　　　 （＿人＿）　 　 　 /　　　ん・・・そうかお？
.　　　　 ＼　　　　　|　 　 |　　　　／
.　　　　 ／⌒　　　　￣￣　　　＜
　　　　（＿ ｧ　　　　　　　　　　r―'
.　　　　　　{　　　　　　　　　 　 |.
.　　　　　　|　　　　　　　　　 　 }.
.　　　　　　|　 ＿＿＿＿＿　　ヽ
　　　　 　 / ノ　　　　　　　　⌒ヽ）
　　　　　　　１年前のやる夫
 

　そのやる夫が・・・大幅な変貌を遂げて帰ってきたのだ
 

――after
 

　 　 　 　 　 　 　 　 　 , r ' ´ ￣ ｀ ' ‐-=、　　 　 　 　 ／ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　 ＼ 　 　 　 <／,　　ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 ./　　　　　　 　 　 　 　 　 ', 　 　 　 (くく __　 ',
　　　　 ヽヽ. 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　','´￣｀Y´｀ｰヽノ ハ
　　 　 / 　 　 　 .,'　 　　＼ 　　　／　　 　 　 　 }　　　 }　　 {　　}　',
　　　　＼ . 　 　 {　　（●）ゝ ｀ｰ'（● ）　　　　　.l　　　/　 　 ） /ヽ .}
　　　 　 　 .つ　ハ　　　 （＿人＿）　　　　　　 /　 /,/ゞ＿ノY　　 /　　　自分じゃ、わかんねぇお
　　 ＿|ヽ　　 /　　＼　　　 ｀⌒´　　　　　　 ／　　 Y´　　　_,,ヽ_ノ
　　 ＼　 ／´{/　　　 ｀ｰ- ,,　＿＿＿　　イ　　　 　 }ゞ__,,-‐=''´　　　　　ちゃんと食べることには気を使って（もらって）たんだけど
　　 ＜,,/　　 ゝ /　　　,,　　　　　　｀ヾﾂ_,,-　　　　 /;;/
　　　　ﾉ　　 _, ￣｀>=<;'_ノ　　　　　　ﾆ',＿　　　 o/lｿ
　　　 {　　 /　　 '´ 　 ;}､　　　　　　　 ノゝ＿＿／ /
　　 ../ヽ 　ゝ=‐-､＿ノ;;;＼o　　 _,,,,／ 个　､,,__,,,,ノ
　　　＼__　 ｀ー-､＼_,r‐､;;｀ー‐'´　／　}　　　　/
　　 　 ..ヽ｀ヽ,_　　　　　r='ヽ｀ー‐'´､__,, ' ｀ー'／
　　　　　 ｀ｰ-=,,..._　　　　 ﾉ　　 （　　　 }=,_ /ｰ-=,_
　 　 　 　 　 .／　 ｀ヽ=-'´｀ヽ　　ハー' ´　/,　　 　｀ヽ
　　　　 　 ／/　　　　　　　　　ノヽ　｀　　 '　　　　　 ハｰ､
　　　　.／　/　　　　　 _,,=-‐'´,=-'　　　　　　　　　　　 ',　＼
　　　 （　　　　　　,r‐'´ ,,／''"´　　,,=-―'　 ｀'ｰ､,,__　　　　　ﾊ
 

　　家をでていったときはお坊ちゃん育ち故の甘さが見える顔つきと体つきであったのが見るからに鍛えこまれた
 

その体つきに顔つき・・・一目でわかるその成長っぷりに鷲巣の心臓はドクターストップ寸前であった
 

　　　　　　　　　　　 ,,..､--―――--､..,,
　　　　　　　　　 r'" ,.,.,.　　　　　　　 ,.,., ｀' ､
　　　　　　　　　|　.i´　_`'-､＿__.､-'´_　｀i　 l
　 　 　 　 　 　 |　l u _ ｀'-､＿＿､-'´　_　l　.|
　　　　　　　　 | .l　 　 ｀'-､＿＿__､-'´ u　l　|
　　　　　　　　 | |-=＝＝=､、　　,､=＝==-|　|
.　　　　　　　r‐'､ヽu,､-三- ゛|j~´-三-､u /r-､　　　（全身から覇気が湧き出ておる・・・
　　　　　　　| r‐| | <´ ｏ　》ﾉi i､《　ｏ ｀> .| |`i |
　　　　　　　| に| | ゛ミ≡彡 | |uミ ≡彡 .| |.ｺ |　　　　肉体的なだけでなく精神も・・・人としても
.　　　　　 　 | ゝ.|.| ﾄ､ヽu__　| .| ｕ､_ ／,ｨ |.|ノ l
.　　　　　　　 ゝ-|| | |ヽ u ゝ!__!ノ u ,ィ'|.| ||‐'´|　　　　男としても成長しておるのが一目瞭然・・・！）
　　　　　　　/　　|　ﾄ'､|｀Ｔ.Ｔ Ｔ T.T´ﾚ１| .|　　|
　　　　　　 ７／| .|　＼|｀「｀「｀「｀「´| |／ |　 |ヾ
　　,.､ -‐ '' "|';';|　.| しu｀Ｕ二二二￣u　.|　 |';';'|" '' ‐- ､..,
'' "';';';';';';';';';'|;';';'|　 `'i ､　　 ￣￣　 ,､-i´　 .|';';';'|;';';';';';';';';';';" ''　　ビクン！ビクン！（心音）
';';';';';';';';';';';';|';';';';|　　 |　｀'-､___,､-'´　 |　　 |';';';';'|;';';';';';';';';';';';';'
';';';';';';';';';';';'|;';';';';'|　　 ﾄ､　　　　　　.ノ|　　 |';';';';';';|';';';';';';';';';';';';
 

　　そんな鼓動を抑えながら、あくまで偉大なる祖父として鷲巣はただ甘やかさず、やる夫に一年の成果を求める
 

　　　　　　　　 ／　／⌒`ヽ､　　　　　 　 ＼
　　　　　　　 /　／　　　　 　 ＼ぃｖ　　　 /ハ、
.　　　 　 　 /　/　　　　　―- 　 _`ｰ ⊥!ノ'´　ぃ
　　　　　　,′ヽ、　　　　　　 ､　 ､`ｰ　..__,,.　- !l
　　　　　 ,′　､冫　　｀`ヾﾐヽ､ヽ　｀ー--　___　 !
.　　　 　 レ￢`7　　　 -―- ヽﾍ丶　　／ _,,..__　〉
　　　　　| /-l ７　　　'"￣ ぅ ､ ﾞv　　 ∠二_｀　/
　 　 　 /!:l_｜7　　､ , ｀,ー;-ァ-ｧ　 〈'"¨ぅヽ　/　　　　　どうであった、下から眺める景色は？
　　　 /　ぃ |､l　 ,、 ｀ー-'- ‐'　 　 i　ヽｰ;‐' /
　　／｜　`1､! /, ‐- .._　　ノ 　 　 |　/ｰ'‐ﾞ〃　　　　　　少しは勉強になったか？
_／ 　 |　　ｌ丨 l l r7､___￣　'こ.､　 ! /_-､ /
′　 ,｜　 |｜　 !ﾍ十┼_匸Ｔ‐tﾍ　 ﾊ. リ/　　　　　　　　・・・一年前に言っておったあの計画はまだ実施するつもりか？
　 ／:::| 　 l　!　　　 `ｰ- .∟[_丁ＴYァ/ ,ﾊ
イ:::::::::|　　|　＼　　　　､　　　 ｀￣´　 / l l　　　　　　　
::::!::::::::|　　l 　 | ＼　　　｀ ー一　　 , ｲ　|　!
::::::!::::::|　　| 　 |:＼ ＼　 〃ﾊヽ .イ´|l｜ ﾄ､_ヽ
::::::::､::::! 　 ! 　 |::::{!＼ ＼__,ィ_´イ:|　!｜ |:::i:｀ヽ､
:::::::::へ|　 　 　 |:ブ＾ヽ｀ヽｒ'´_x-､_:|　! |　|::::!:::::.:. ｀丶､　　ヒギィ！ヒギィ！（心音）
:::::::i:::::::| 　 　 li |::::::{へ_）:|ハﾍ}:::::::| l　　 |:::j:.:.::::.:.:.:.:.: :｀丶､
 

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　そらーもー。じーちゃんと一緒に天空にいたときじゃ見えないものを
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　いっぱい見させてもらったお
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　で、計画なんだけど・・・
　　＼ ／＿＿＿ ／
 

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　─　 　 ─　＼　　　　実施する、っていうかこれ実施しておかなきゃまずいお
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |　　へたしたら帝愛（鷲巣の商会）の未来にかかわるお
　　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|
 

　　　　　　　　　 ,.. -─ '''''' ─- .､,
　　　 　 　 　 ／,.､,_ヽヽl l / ／_,. ､ヽ
　　　　　 　 / /　-､｀''ー─'''´,. -　', ',
　　　　　　 / / ｀｀ヽﾆｰ＿ ‐_',ノ´´　', ',
　　　　 　 /‐;‐==､､,,_ ､..__.　 _,,､､==‐;‐',
.　　　　　 i　l,　　 ___｀`　　 "´___　 　.,! li
　　　　　ｆ⌒ｌｌ _.._-‐｡-､ ｉ i ,r‐｡‐-_.._ ｌl⌒i　　　・・・地べたを這いずり回って
.　　　　　!（｀!| ヾ三≡" | | `≡三'"　!l´）!
　　 　 　 ', `ｌj　,ｒ '_,ノ　 | |　 '､._ｰ 、 lj"/　　　　なにかをつかんだようじゃの
　 　 　 / |ゝ''l, /´　 ｒ_　| |　_ｯ　 ヽ　,!'"i＼
　　　 /　 ! ｉ.　l, ゞ=ェｪｪ三ｪｪェ='″,!i　,'　 ＼　　
　　∠-'''"! i　 il,　　　 ＿＿　　　　,!　/l,｀`'''- ､_
'"´　 　 / |　 i ! ＼　　 ﾆﾆ　　　／,'//　l,　　　　｀
　　　　/ 　| 　 ﾄ､　＼ '　' `　／　,! '/　　l,
　　　 /　　 l　 | r＼　 ￣￣　　,ｲ.//　 　 l　　　　こひゅーこひゅー（呼吸音）
　　　 ＼　　ﾘ, l ､))ｒ＼＿ ＿／ﾚﾉ/　　 ／
　　　 ／ 　 |ﾍﾍ､＼ゝ))r ||､ﾉr) 〃 |　　 ＼
 

　　　　　　　　　,. -─‐-　 ､
　　　　　　　　/.／⌒ヽ、　　 ＼
.　　　　　 　 /,/ ju:､ ij~ ＼__,. -‐:､　　　　　どれ・・・ちょっと聞かせてもらおうかの
　　　 　 　 / ヽ　丶 ＼ヽij、　, 　 li　　　
.　　　　　 ,'/,ﾆ}.〉 〃＼ i ヾニノ, -fr‐　　　　長くなってもいいように、座って飲み物でも飲みながらゆっくりと
.　　　　 ノ.l ! //、ｉ{　 ｡ｉ!|　u ／ニ;|l　　　
　　　／　 ヽ7',ﾍ＼`ﾐ=┘''' r｡"￣ﾗ　　　　　　　　　__　（信じて送り出した孫が想像以上にたくましく
__,∠-r‐'1　 l ト,ヘ、u　r v' ｀ﾄ=彡′　　　　　 (⊂iﾄ､ }
　　　ｉ.　 |　 | ﾄ､`く,ゝ､__ ヽ　 :|v/　　 　 　 　 (⊂iiヽ､''＼　でっかくなって帰ってきた・・・わしもう幸せ・・・爺冥利につきる
　 　 |　　!　ヽ.V >､×⊥工エ;ｧ'､　　　　　　 (⊂iiヽ､."ゝ､}
　 　 !　　ﾄ!　 ト.`uく`r-r-r-//'|　＼　 　 　 (⊂iiヽ、ゝ、 〉　　気を抜くとワシガオダブルピースしちゃう・・・）
.　　 |　　 N、|、 ＼ ｀ﾆ二´イ/:|　　　＼　　　￣＼ ﾍ　` 〉
　　│　　|　ゞ)):､　 ￣´　/ / :|　　　　　＼　　　/,{　 !　〉
　　 |　 　 |'´ﾉﾉn>>,=＝ｲﾙ'　 |　　　　　　∧　／ ′　/　　ガクガクガクガク（腰砕け）
 

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／―　―　＼
　　　　　　／（●） 　（●） ＼
　　　　 ／　 　（__人__） 　 　 ＼　　　・・・じいちゃん、大丈夫かお？
　 　 　 |　　　　｀ ⌒´　　 　　　|
　 　　 　＼　　　　 　 　　　　／　　　　お医者さん呼ぶかお？
　 　 　 　 ／　　　　　　　　　＼
　 　　 　 |　　　・　　　　・ 　 　 ）
.　　　　　|　　|　 　 　 　　 /　 /
　　 　 　 | 　 |　　　　 　 /　 / |
　　 　 　 |　　|　　　 　 /　 / 　|
　 　 　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|
　　 　　（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ
 

　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　／　___　　　　　　　　　ゝ-x,　　　　　　　　　　__＞
　　　　　 　 ／　　　　　　　　　／　　 ゝヽ　　　　´￣ ─-_　　｀ー-- ________ｘ＜　　　ﾊ
　　 　 　 ／　　　　　　　　　 ./　　　　　 ＼.＼　　　　　　　ヽ___　　　　　　　　　　　　　ﾊ　__
　----イ　　　　　　　 >-<,　∧　　 _　　　　＼ ＼　　　　　　　　￣ ─-----＜￣ 　　＞:／
　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　Y　ﾊ　　ヾ=x___　　＼ ＼　　　: :::　　　　　　　　　.::::　　 ／:／
　　　　　　　　　 　 / > ⌒Y　　ﾊ　 ヽ　 ｀´ヾ=___ ＼ ＼　　 :::: : : :.............: : :::　　 ／:／
　　　　　　　 　 　 .|　{　　:i:　　　 〉　iヾ　　　　　｀＼ ﾟ.。 ヽ　　::::: : : :::::::::::::　　／:／　　／
　 　 　 　 　 |　　　|　}　　i.　　　/　 i iiii_　　　　　 　＼ﾊ　ﾊ　　: : ::::::　　　 ／:＞-=-∠ﾆ}
　 　 　 　 　 |　　　|　i　　i.　　 /　　 三}　　　 　　　　 ヾﾊ　ﾊ　　　　 　 ／:／　　 //三ﾆ}
　 　 　 　 　 |　　　:i　i　 |　 　 {　　ヽ《ii}　　　　　　　 　 ﾞﾞii}　}　　三　./ ／　　　　}ii三i /
__==________=..|　　　 |　i　:|　　 }　　　ゞ三i　　　　　　　　　ﾊヽ} 三三 / /　　　　　/三i /　　ふん！わしの心配をするなんざ１０年早いわ！
三三三三三|　　　　ヽ >} 　 /　∧ 　.ﾏ三ii__　　　　￠　　ﾊ ｀　　　　/　　O　　ﾉ三ﾆ/
三三三三三}　　　　　ヽ|　 /　/　 ヽ 　　ミミ≧=　_______ _=-　 ﾍ　　＼　 　≧´三　/　　　たとえ今死んでも閻魔を殴り倒して戻ってくるから
三三三三三}　　　　　　 | /　/ / l　 　 　　ゞ三三≧≦´　　　　 ﾍ　　 ヽ彡´/三 ∧
三三三三三l　　　　　　 V　/ {i :∧、＼　　　　　　　　 ____　　　　 ヽ　　ﾊ:∨三三ﾆi}　　　気にせずさっさと何をつかんだか教えんか！
三三三三三.|　　　　 　.∨ |　{i:/、/＼ :＼　　　　 :::::（　　＼　　　::::|　 　 }三三三iiﾉ
三三三三三 |　　　　　∨　　{i::|/i＼　〉<　　　　　:::　 ゝ、　　　　 ::::|　　 }三三ﾆ／　　　（わしは死なん・・・ひ孫の結婚式に出るまでは・・・！）
三三三三三ﾆ|　　　　∨　　 |i::|///i＞、 ＞-___　　　　　 ＼ 　 　 ::|　　 }三三ﾆ}
三三三三三ニ|　　　∨　　　|i :|///＞´ ‐--____ ト---┐-- ﾍ　　:::|　　}三三ﾆ}
三三三三三三.|　　　 ＼　　　::| ＜: : : : : : : : : :＞---┘―‐ ﾍ 　 | 　 |三三ﾆ}
三三三三三三 .|.　 　 　 ＼　 ::ﾊ＞-., : : : : : : : : :|i : : : : : : .{-};ﾍ　|　 }三三ﾆ}
三三三三三三ﾆ.|　 　 　 　 ＼ :::ﾊ　/´＞γ--,____ ____ ____ - }　 ゝ-ｲ三三三}
三三三三三三三|.　　 　 　 　 ＼　｀＞＜l__　 |　　|　　|　_||_/／三三三三三}
三三三三三三三.|　　　　　　　　 ＼　　　　￣￣¨~￣￣¨　/三三三三三三>
 

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／⌒　　⌒＼
　　　　　　／　（⌒）　（⌒）＼
　　　　 ／　 ::⌒（__人__）⌒::: ＼　　はは・・・じーちゃんらしお
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　,---、
　　　　 ＼ 　 　 　 `ｰ'　　　しＥ　|　　わかったお。それじゃ
　　　 　／　　　　　　 　　　 l､Ｅ ﾉ
　　　／　　　　　　　　　　　 ｜　|　　　話させてもらうお
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 ヽ_／
　　　　`ー､＿ﾉ
 

　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　 　　　　　　　 ／ 　　―　＼
　　 　 　 　 　 ／ 　　(● )　　ﾍ＼
　　　　　　　　|　　　（⌒ 　 (● ) ｜　　　じーちゃん、すっげー根本的なことをきくけど
　　　　　　 　 ﾍ　　　 ￣｀､__）　　｜
　　　　 　 　 　 ヽ　　　　 　 　 　 ｜　　　センダイというのはどういう位置づけの都市だお？
　　　　　　　　　, へ、　 　 　 ＿／
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 　 　 ＾ヽ　　　　　
　 　 　 　 　 　 |　　　　　　１ 　 |
 

　　　　　　　　 ／　／⌒`ヽ､　　　　　 　 ＼
　　　　　　　 /　／　　　　 　 ＼ぃｖ　　　 /ハ、
.　　　 　 　 /　/　　　　　―- 　 _`ｰ ⊥!ノ'´　ぃ
　　　　　　,′ヽ、　　　　　　 ､　 ､`ｰ　..__,,.　- !l
　　　　　 ,′　､冫　　｀`ヾﾐヽ､ヽ　｀ー--　___　 !
.　　　 　 レ￢`7　　　 -―- ヽﾍ丶　　／ _,,..__　〉
　　　　　| /-l ７　　　'"￣ ぅ ､ ﾞv　　 ∠二_｀　/　　　そりゃ開拓の最前線、すなわち人類の経済圏ならびに
　 　 　 /!:l_｜7　　､ , ｀,ー;-ァ-ｧ　 〈'"¨ぅヽ　/
　　　 /　ぃ |､l　 ,、 ｀ー-'- ‐'　 　 i　ヽｰ;‐' /　　　　生存圏拡張のための橋頭保よ
　　／｜　`1､! /, ‐- .._　　ノ 　 　 |　/ｰ'‐ﾞ〃
_／ 　 |　　ｌ丨 l l r7､___￣　'こ.､　 ! /_-､ /′　　　新しい器、販路の確保は経済的にも生物的にも必須の命題であるからな
′　 ,｜　 |｜　 !ﾍ十┼_匸Ｔ‐tﾍ　 ﾊ. リ/
　 ／:::| 　 l　!　　　 `ｰ- .∟[_丁ＴYァ/ ,ﾊ　　　　　
イ:::::::::|　　|　＼　　　　､　　　 ｀￣´　 / l l
::::!::::::::|　　l 　 | ＼　　　｀ ー一　　 , ｲ　|　!
::::::!::::::|　　| 　 |:＼ ＼　 〃ﾊヽ .イ´|l｜ ﾄ､_ヽ
::::::::､::::! 　 ! 　 |::::{!＼ ＼__,ィ_´イ:|　!｜ |:::i:｀ヽ､
:::::::::へ|　 　 　 |:ブ＾ヽ｀ヽｒ'´_x-､_:|　! |　|::::!:::::.:. ｀丶､
:::::::i:::::::| 　 　 li |::::::{へ_）:|ハﾍ}:::::::| l　　 |:::j:.:.::::.:.:.:.:.: :｀丶､
 

　　　　　　　　　　,. ‐''ﾐﾞ｢「｢「｢「ﾞ〃ｧ;､
　 　 　 　 　 　 ,.' '⌒ヾﾐ_i|l iｌ|j_ﾘノ⌒ヾ;､
　　　　　　 　 // ijv - ､　￣..::::,:::-:::::::::i.i
　 　 　 　 　 ,'ﾃ＝=:- ､:::`:ー:'´:,: -:=＝ｷ|
.　　 　 　 　 i l ::ﾆ二｀ヽヽ.:::ij~/／二ﾆu:l l
　　　　　 　 |｛. ､ｰ＝= ､ヽ!! lﾚ ,'´=＝ ｧ ｝|　　　　　まぁその拡張はずっと停止しておるがな
　　　　　　r'ﾆl.|. ヽ、　°>,‐:_く °　,〃 |lﾆヽ
　　　　 　 |.に|| ijヾﾐ≡彡'l :l::ヾ≡彡'ノ ||こ!|　　　　おかげでいつまでたってもセンダイは
.　 　 　 　 ｌ しｌ|. ,ニ二ノ ::l　!:vヽニ二、|し'ﾉ
.　　　　　　｀ﾞT.l　, --､ 〈. |　| ﾉ ,. -- 、.ｌT´　　　　”開拓都市”センダイのまま・・・
　 　 _..　-‐''7|l l |l⊥⊥ｴ`トｲエ⊥⊥l｣ l |ヾ'ｰ-　.._
‐:''": : : : :_:/.:.|li lヽL⊥-┴┴┴-⊥ﾚ' l.l| : ヽ:_: : : : `:'‐-
_.: :-‐ ':": /.: :.||ｉ ト､::v.　 ｰ‐一　　　,.ｨ|i.l: : : :l: :｀:''‐- : :_
.:.: : :.: :.: :,': :.:.:.:ｌ ｌ||ｉ ｀ト ､_ 　 v _,..イ l|i ﾘ:..:.:.:.:.|: :.: :.: :.: :.
.::.::.:.:.:::.:.:i::.::.: :.:.ﾄｉ|　|iﾄ､_　 ￣　　_,l iﾘ./|:.: :.::.::.|:.::.::.::.:.::.:.
:::::::::::::::::|:::::::::::: | ヾﾄ､|`:-ﾆ.Y,ニ-:ﾉｲ/　|:::::::::::::|:::::::::::::::::
 

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／―　―　＼
　　　　　　／（●） 　（●） ＼　　　うん、そうだお。センダイはいまだ開拓都市なんだお
　　　　 ／　 　（__人__） 　 　 ＼
　 　 　 |　　　　｀ ⌒´　　 　　　|　　じゃ、開拓する上で一番の問題ってなんだお？
　 　　 　＼　　　　 　 　　　　／
　 　 　 　 ／　　　　　　　　　＼
　 　　 　 |　　　・　　　　・ 　 　 ）
.　　　　　|　　|　 　 　 　　 /　 /
　　 　 　 | 　 |　　　　 　 /　 / |
　　 　 　 |　　|　　　 　 /　 / 　|
　 　 　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|
　　 　　（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ
 

　　　　　　　 　 　 ,､くミ｀「「｢「「ﾘヽ、
　　　　　　　　　 /三ﾆｼ'⌒ヾﾐ｣jjﾚﾍ;、
　　　 　 　 　 　 !三=ﾒ＝=:､ヽ､__ノ_｣L
.　　　　 　 　 　 |彡〈　=＝=ﾐ　　〃=:〉
.　　　　 　 　 　 r',ｺ.|ヾヽ..ﾟ__,.''　くﾟ_ノ′っ
　 　 　 　 　 　 ,|に|| r=ﾐ三" r_　 ∨　 っ　　　決まっておろう！モンスターどもだ！
　　　　　　 　 //`ｧl|. ｢ｴｴェェｪｪｪﾗ′ っ
　　　　　 　 ノﾙ'ｨ !:ﾄ､ヾェｪｪｪｪェｿ　　　　　　　あやつらは確かにこれ以上ないほどの資源であり
.　　　 　 ,∠彡"::|l:i:ﾄ､＼　 一,.イ|
　　 　 ／"´::::::＼l:ｌｉ|＼ヽ｀ｴ´:|ｉ !l　　　　　　　銭の元であるがそれ以上に拡張の邪魔！！山を占拠しておる
　　　/::::::::::;::-─くW: : :ヽ∨　lﾙ′
. 　 /:::::::／: : : :::::::ヽ:::＼: ﾞ|　　　　　　　　　　ババコンガの群れなんぞいい例じゃわい！あやつらのせいで他都市へのルートや
　 /:::::::/: : : : :::::::::::::|::::::::} j
. /:::::::/: : : ::::::::::::::::/::::::/:/　　　　　　　　　　鉱山開発などが遅々としてすすまん！
/:::::::/: : : ::::::::::::::::/::::::/:
 

　　　　　　　　　　　 ,,..､--―――--､..,,
　　　　　　　　　 r'" ,.,.,.　　　　　　　 ,.,., ｀' ､
　　　　　　　　　|　.i´　_`'-､＿__.､-'´_　｀i　 l
　 　 　 　 　 　 |　l u _ ｀'-､＿＿､-'´　_　l　.|
　　　　　　　　 | .l　 　 ｀'-､＿＿__､-'´ u　l　|
　　　　　　　　 | |-=＝＝=､、　　,､=＝==-|　|　　　鉱山は本当に金になる・・・一山あてればでかいというのに！
.　　　　　　　r‐'､ヽu,､-三- ゛|j~´-三-､u /r-､
　　　　　　　| r‐| | <´ ｏ　》ﾉi i､《　ｏ ｀> .| |`i |　　（思い出すのぉ・・・若いころ、身一つで潜り込んで山の主とかいう
　　　　　　　| に| | ゛ミ≡彡 | |uミ ≡彡 .| |.ｺ |
.　　　　　 　 | ゝ.|.| ﾄ､ヽu__　| .| ｕ､_ ／,ｨ |.|ノ l　　　爺と勝負した時を・・・）
.　　　　　　　 ゝ-|| | |ヽ u ゝ!__!ノ u ,ィ'|.| ||‐'´|
　　　　　　　/　　|　ﾄ'､|｀Ｔ.Ｔ Ｔ T.T´ﾚ１| .|　　|
　　　　　　 ７／| .|　＼|｀「｀「｀「｀「´| |／ |　 |ヾ
　　,.､ -‐ '' "|';';|　.| しu｀Ｕ二二二￣u　.|　 |';';'|" '' ‐- ､..,
'' "';';';';';';';';';'|;';';'|　 `'i ､　　 ￣￣　 ,､-i´　 .|';';';'|;';';';';';';';';';';" ''
';';';';';';';';';';';';|';';';';|　　 |　｀'-､___,､-'´　 |　　 |';';';';'|;';';';';';';';';';';';';'
';';';';';';';';';';';'|;';';';';'|　　 ﾄ､　　　　　　.ノ|　　 |';';';';';';|';';';';';';';';';';';';
 

　 　　　　＿＿＿_
　　　　／―　　―＼　　　　　　じーちゃん、興奮しすぎだお
　　 ／　　⌒　　 ⌒ ＼
　／　　　　_ﾉ ､_! ヽ　　＼
　|　　　　　 ﾄｪｪｪｲ　　 　 |
　＼ 　　　　ヽニｿ　 　 ／
 

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　　　　まぁでもじーちゃんが言う通りだお
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　　　　　
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　　　　　拡張がうまくいかないのは基本モンスターのせいで
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／/　∩ノ ⊃　
(　 ＼　／ ＿ノ　 　 ＼／ ＿ノ　　　それこそ、何度か出された開拓団も基本的には
.＼　“　　／　　.　＼　“　　／　　　　
　　＼ ／　　　　　　/＼／　　　　　　モンスターに襲われて全滅したっていうし・・・さすが、じーちゃん
　　　 ＼　　　　　　　＼　　　　　　 　
　　　　　＼　　　　＼　　＼　　　　 　よくわかってるお
　　　　　　　>　　　　　> 　　>
　　 　 　 ／　　　　／　　／
 

　　　　　　　　　　,. ‐''ﾐﾞ｢「｢「｢「ﾞ〃ｧ;､
　 　 　 　 　 　 ,.' '⌒ヾﾐ_i|l iｌ|j_ﾘノ⌒ヾ;､
　　　　　　 　 // ijv - ､　￣..::::,:::-:::::::::i.i　　　　ふん！これくらい基礎のきでもないわ！
　 　 　 　 　 ,'ﾃ＝=:- ､:::`:ー:'´:,: -:=＝ｷ|
.　　 　 　 　 i l ::ﾆ二｀ヽヽ.:::ij~/／二ﾆu:l l　　　ほかにもセンダイの周りにある村でもモンスター
　　　　　 　 |｛. ､ｰ＝= ､ヽ!! lﾚ ,'´=＝ ｧ ｝|
　　　　　　r'ﾆl.|. ヽ、　°>,‐:_く °　,〃 |lﾆヽ　　被害には頭を悩まされておるしな
　　　　 　 |.に|| ijヾﾐ≡彡'l :l::ヾ≡彡'ノ ||こ!|
.　 　 　 　 ｌ しｌ|. ,ニ二ノ ::l　!:vヽニ二、|し'ﾉ　　　行商をやるならうしどりたちのことをリスクに入れる必要があることも
.　　　　　　｀ﾞT.l　, --､ 〈. |　| ﾉ ,. -- 、.ｌT´
　 　 _..　-‐''7|l l |l⊥⊥ｴ`トｲエ⊥⊥l｣ l |ヾ'ｰ-　.._　　　忘れてはならん・・・複数の都市で動く立場になれば
‐:''": : : : :_:/.:.|li lヽL⊥-┴┴┴-⊥ﾚ' l.l| : ヽ:_: : : : `:'‐-
_.: :-‐ ':": /.: :.||ｉ ト､::v.　 ｰ‐一　　　,.ｨ|i.l: : : :l: :｀:''‐- : :_　モンスター対策のことが頭から抜け落ちるはずなかろう！
.:.: : :.: :.: :,': :.:.:.:ｌ ｌ||ｉ ｀ト ､_ 　 v _,..イ l|i ﾘ:..:.:.:.:.|: :.: :.: :.: :.
.::.::.:.:.:::.:.:i::.::.: :.:.ﾄｉ|　|iﾄ､_　 ￣　　_,l iﾘ./|:.: :.::.::.|:.::.::.::.:.::.:.
:::::::::::::::::|:::::::::::: | ヾﾄ､|`:-ﾆ.Y,ニ-:ﾉｲ/　|:::::::::::::|:::::::::::::::::
 

　　　　　　　　 　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　 　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 　 ／　─　 　 ─　＼　　　　んじゃ、なんでモンスター退治をする
　　　　　　　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　　　　　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |　　冒険者が底辺なんだお？D・Eの委託乞食はともかく
　 　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ　　　一人前のC、一流のB、超一流のAにいたってまで
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
　　　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 | 　|
 

　　　　　　　　　　,. ‐''ﾐﾞ｢「｢「｢「ﾞ〃ｧ;､
　 　 　 　 　 　 ,.' '⌒ヾﾐ_i|l iｌ|j_ﾘノ⌒ヾ;､
　　　　　　 　 // ijv - ､　￣..::::,:::-:::::::::i.i
　 　 　 　 　 ,'ﾃ＝=:- ､:::`:ー:'´:,: -:=＝ｷ|
.　　 　 　 　 i l ::ﾆ二｀ヽヽ.:::ij~/／二ﾆu:l l
　　　　　 　 |｛. ､ｰ＝= ､ヽ!! lﾚ ,'´=＝ ｧ ｝|　　　　・・・なるほど、そうきたか
　　　　　　r'ﾆl.|. ヽ、　°>,‐:_く °　,〃 |lﾆヽ
　　　　 　 |.に|| ijヾﾐ≡彡'l :l::ヾ≡彡'ノ ||こ!|　　　
.　 　 　 　 ｌ しｌ|. ,ニ二ノ ::l　!:vヽニ二、|し'ﾉ
.　　　　　　｀ﾞT.l　, --､ 〈. |　| ﾉ ,. -- 、.ｌT´　　　　
　 　 _..　-‐''7|l l |l⊥⊥ｴ`トｲエ⊥⊥l｣ l |ヾ'ｰ-　.._
‐:''": : : : :_:/.:.|li lヽL⊥-┴┴┴-⊥ﾚ' l.l| : ヽ:_: : : : `:'‐-
_.: :-‐ ':": /.: :.||ｉ ト､::v.　 ｰ‐一　　　,.ｨ|i.l: : : :l: :｀:''‐- : :_
.:.: : :.: :.: :,': :.:.:.:ｌ ｌ||ｉ ｀ト ､_ 　 v _,..イ l|i ﾘ:..:.:.:.:.|: :.: :.: :.: :.
.::.::.:.:.:::.:.:i::.::.: :.:.ﾄｉ|　|iﾄ､_　 ￣　　_,l iﾘ./|:.: :.::.::.|:.::.::.::.:.::.:.
:::::::::::::::::|:::::::::::: | ヾﾄ､|`:-ﾆ.Y,ニ-:ﾉｲ/　|:::::::::::::|:::::::::::::::::
 

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／─　 　 ─　　＼　　　　　やる夫もこの一年でCにあがるまでいろいろやったけど
／ （●） 　（●）　　　＼　　
|　 　 （__人__）　　　　　 | 　 　市民から冷たい目で見られたり、たまの贅沢でいい店にいっても
＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <　　
　 |　 |　 '､＿ ＼　／　 )　　 　無条件で追い出されたり、あからさまにサービスのランクさげられたりしたお
　 |　 |＿＿＼　 “　 ／　　　
　　＼ ＿＿＿＼_／
　　　　
 

　　　　　　　　　　　 ,,..､--―――--､..,,
　　　　　　　　　 r'" ,.,.,.　　　　　　　 ,.,., ｀' ､
　　　　　　　　　|　.i´　_`'-､＿__.､-'´_　｀i　 l
　 　 　 　 　 　 |　l u _ ｀'-､＿＿､-'´　_　l　.|　　　・・・そこまで、露骨であったか
　　　　　　　　 | .l　 　 ｀'-､＿＿__､-'´ u　l　|　
　　　　　　　　 | |-=＝＝=､、　　,､=＝==-|　|　　　（その店あとで聞きだして叩き潰すかの）
.　　　　　　　r‐'､ヽu,､-三- ゛|j~´-三-､u /r-､
　　　　　　　| r‐| | <´ ｏ　》ﾉi i､《　ｏ ｀> .| |`i |
　　　　　　　| に| | ゛ミ≡彡 | |uミ ≡彡 .| |.ｺ |
.　　　　　 　 | ゝ.|.| ﾄ､ヽu__　| .| ｕ､_ ／,ｨ |.|ノ l
.　　　　　　　 ゝ-|| | |ヽ u ゝ!__!ノ u ,ィ'|.| ||‐'´|
　　　　　　　/　　|　ﾄ'､|｀Ｔ.Ｔ Ｔ T.T´ﾚ１| .|　　|
　　　　　　 ７／| .|　＼|｀「｀「｀「｀「´| |／ |　 |ヾ
　　,.､ -‐ '' "|';';|　.| しu｀Ｕ二二二￣u　.|　 |';';'|" '' ‐- ､..,
'' "';';';';';';';';';'|;';';'|　 `'i ､　　 ￣￣　 ,､-i´　 .|';';';'|;';';';';';';';';';';" ''
';';';';';';';';';';';';|';';';';|　　 |　｀'-､___,､-'´　 |　　 |';';';';'|;';';';';';';';';';';';';'
';';';';';';';';';';';'|;';';';';'|　　 ﾄ､　　　　　　.ノ|　　 |';';';';';';|';';';';';';';';';';';';
 

　　　　　　　　 　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　 　　／　　 　 　＼　　　　　　だお。飲食店ですらこれなんだし税制のことやらなんやら
　　　　　　　 　 ／　─　 　 ─　＼　
　　　　　　　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　考えれば考えるほど冷遇っていうか差別一歩手前って感じだお
　　　　　　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |
　 　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／　　　まぁ、Aの冒険者なんて外からみたら才能一発でのしあがったヤマシ、くらいの
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ　　印象なんだろうけどにしてもひどいお
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
　　　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 | 　|
 

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼　　　　　　　でもまぁ、実際やるまでやる夫も冒険者のことよくわかってなかったから
　　　　 　／　─　 　 ─　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　人のことは言えないお・・・内側で一年やった今なら
　　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |
　　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／　　　なんでここまで敬遠されるようになったか
　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |　　　　だいたいのところはわかるようになったけど
　　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|
 

　　　　　　　　　 ,.. -─ '''''' ─- .､,
　　　 　 　 　 ／,.､,_ヽヽl l / ／_,. ､ヽ
　　　　　 　 / /　-､｀''ー─'''´,. -　', ',
　　　　　　 / / ｀｀ヽﾆｰ＿ ‐_',ノ´´　', ',
　　　　 　 /‐;‐==､､,,_ ､..__.　 _,,､､==‐;‐',
.　　　　　 i　l,　　 ___｀`　　 "´___　 　.,! li　　　・・・拝聴しよう
　　　　　ｆ⌒ｌｌ _.._-‐｡-､ ｉ i ,r‐｡‐-_.._ ｌl⌒i
.　　　　　!（｀!| ヾ三≡" | | `≡三'"　!l´）!
　　 　 　 ', `ｌj　,ｒ '_,ノ　 | |　 '､._ｰ 、 lj"/
　 　 　 / |ゝ''l, /´　 ｒ_　| |　_ｯ　 ヽ　,!'"i＼
　　　 /　 ! ｉ.　l, ゞ=ェｪｪ三ｪｪェ='″,!i　,'　 ＼
　　∠-'''"! i　 il,　　　 ＿＿　　　　,!　/l,｀`'''- ､_
'"´　 　 / |　 i ! ＼　　 ﾆﾆ　　　／,'//　l,　　　　｀
　　　　/ 　| 　 ﾄ､　＼ '　' `　／　,! '/　　l,
　　　 /　　 l　 | r＼　 ￣￣　　,ｲ.//　 　 l
　　　 ＼　　ﾘ, l ､))ｒ＼＿ ＿／ﾚﾉ/　　 ／
　　　 ／ 　 |ﾍﾍ､＼ゝ))r ||､ﾉr) 〃 |　　 ＼
 

――生・老・病・死、すべての苦しみを背負って働くってことだお？
 

　　　　　　　　　,,..､._,ii､ -,,..-'';,i'　　　|;;;;;;;;;;;;;.;v―ｰi;;,,v-ｰ'"　 　 　 　 　 ,,-- 、
　　　　　　　　 ヽ./ 　 ｀ﾞヽ,;;;;__ゝ,, ..,,lﾞ;;;;;;;;;;./ 　　　　　　　　　　 　 _,,iiiﾆｿ一'" : ii、
、　　　　　　　　　　　　 _,,ﾐ/゛　 ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ‐'―― .... r;;;;ッr‐'''''"゛　 .y､_
;ヽ、 　.,ﾉ７　　　　　　　ヽ‐゛ 　 ,r''ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i‐'"　　　　　　　　 ヽ;.|
'''-､ﾞﾞア'"　　　　 　 　 　 　 {,ﾞ二､,,-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐┘ : :lﾆ;;． 　 　 　 　 ゛
　 ...ｌ′　　 :l";二ﾞ''''┐　　　 　　 ,l´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ-'''''-、　　　　　　　　　　　［'l、
._..．　　　_.　 ´　,〉;;;;;;ﾞ'ｰ､,　 . _,._..ﾐ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;7　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ"
;;;lﾞ　　　.ヽ;;￣￣;;;;;;;;;;;;;;;;;.!　 .l､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.!　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _,,
.､!､　　 .,i┘;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ^'''"　　 ,|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,..;＞ｰ'ﾞﾞﾞﾞﾞヽ　　　　　　　　　　　　 ﾞ‐'　|.ｌ
..l;;;;ﾞゝy レ;;;;广'L;;_..ｺ　　　　l;;;;ン'ｯ;;;;;;;;;;.,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ 　｀''､_;;;;;;;;|　　　　　　　 .,,,　　　　 .　ｌ､;ﾞ￢．
. ﾞ'''''″ .ﾐ､;;;;ﾞ''''l:ﾞ'"　 ` .、　 ｀''" : l.;;;;;;;;;;lﾞ ﾞ'<;,v､;;;;;;;;;;/'　　　 .｀''''"　　　　　　　 !;;ﾞ''┐　　　　.ﾞ'ｰ'"
　　　　,-シ､;;_ﾉ　　 . _,　｀　　　 .tナ‐'￣″ ∥ .｀'―ｰ!lｌt;;． .'　　　　　　　　　　!､;;;丿
;/　　,r./ 　l;/　　　 '!┘　　　　　　　　　　 　ﾘ'i　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ´　　 ,,、　　　,、
,! .／　　,i";;{_ 　 　　　　　　　　　　　　　　 =!.!.ｌ　　　　　　　　　　　　　　　,i'''；　　　　 .|;;;;ﾞﾞ''''''";;.ｌ､
! 　　　　ﾞL;;;;;ﾞ＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マ　, ､,,, 　 　 　 　 　 `''".ｨ;;-一'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
..,i￢―''>.ｌ..､/ﾞ　　　　i'ﾞﾞ~ﾞﾞﾞ'-|!!ゝ　　　　　　　　　i'''j　　.!､,,;l,ﾞ,,r‐ｰ､　　　　　　　 ｀''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｨ
: };;;;;;;;;;;'＼_ ゛　　 .〈;;i ゝ､;;;;;;;;;.ア　　　,......、　　　,iﾐ;;/　 ,r'''";;;;;;;;;;;;;｝ ._.. ;;i　　　　　　 .｝;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､
.lﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　 　 .,ﾝ-. : '!''Ｌ,lﾞ　　　　ｌ.;;;;;;ﾞゝ､,i''";;;;; !　!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｌ!´二..,,,＿,..--'''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゛
.;;‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　lﾞ;l ,!;;;;/　　　.|'ﾍ,　　　　｀''''''ｉ_;;;;;;;;;i;;,ﾞ　　ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,! ﾞ'―'''''''^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'l,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
..!､_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ!-ﾞ;|,`''″　 .,／;;;;;ゝ..r‐┐　　　i";;;;;;;;i┘　 ゝ､;____,,／´　　　　　　　 : ,ii;;,ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　.ｨ";;;;;;;;;;;;;;;;;,,､;;;;;.! ---'''ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; !　　 .〔;;;;;;;;;;;;ヽ :lﾆ二'ﾞ'';;．　　　　.,.. -ﾆ＝''"゛　./;/''''i;;;;;;;;;;;;;;;;
.ｰ'ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　　　ｌ;;;;;;;;;;;;;;;ヽ,　　ヽ!　　　　　 "'"　　　　　.． 　 . l-ｘ,;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.;v ..,,,,､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'―- -ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'---､　　　　　　　　　　　　　　　 "　 .'|ﾞﾞ''､
.ｌ´|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ﾝ- ／ 　　　 ゝ-..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￢';;ナ'　　　　 　 　 　 　 l7　　　l
;;;;;;.,,_.;;;;;;;;;;;;;/　　 　 　 　 　 　 |;;;;;;;;;;i￢ｰ-,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{´　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !
 

――”生”・・・冒険者の世界では才能は絶対。どれだけ努力しようと上に行ける人といけない人、どこまで
 

上に行けるかは覆せない。自分の才能というものを目に見える形、待遇の差で見せつけられながら働く必要があるお
 

　　　　　　　　　　　　　　　_　⊂二⊃ー-
　 　 　 　 　 　 　 　 ,　 '´ .　'´　　　　　　　　 ｀丶、
　　　　　　　　　　／　 ／　　　　　　　　 ,　-―-　､＼
　　　　　　　　　/　　 /　　　　　　　　／　　＿　　　_>ﾊ
　　　　　　　　　l　　 '　　　　　　　　/　 _〃　　｀Y´　 }｜
　　　　　　　　　|　　|　　　　　　　　レ'´　ゝ--‐' 　 ／　!
　　　　　　　　　|　　|　　　　　 　 　 ＼　　　　_,.　'´　__｣
　　　　　　　　　ｌ　　|　　　　　　　　　　｀¨¨¨´　 ／´　　｀丶
　　　　　 　 　 人　｜　　　　　　　　　　　 _,.　'´　　 　 　 　 〉
　　　　　　 ∠: : : :＞　..,,_　　　　　　-‐　　　　　　　　　　イ
　　　　 　 ／: : : : : : : : : : {≧=ﾆ´　＿＿＿,三二=-‐ 'il:∠
　　　　∠.._: : : : : : : : /＾ヽ!　　　　,ｨ_j}　　　　 ∨ ＼|　|／
　　　　　　　 ｀ヽ: : : : { /＼　　　　_ﾋｿ＿　　　　　〈 /lﾊ
　　　　　　　 ／ : : : 八　 〈　　 /l ／　　　　 　 　 　 / ヽ
　　　　　　　 ｀￣厂/: :.＼＿､　　　　　　　 ,　-―　/ヽ　|
　　　　　　　　／{　 ￣ﾉ'⌒ヽ ＼　　　　　　　　　／　 |　ヽ
　　　　　　　　＼ ､＿＿_　　 ｀ ｰ｀≧ｧｰ----rイ　| 　 |　　|
　　　　　　　　　 /　　　 l ＼　　　　　　 ',', 　 l|/　,　　 !　　'、
　 　 　 　 　 　 /　　　　丶　丶　＿＿＿',', rく{　/　　 ,　　　〉
　　　　　　　　/　　　　　　 ＼_　　　　　　 〈　 ∨　　 /　 ／!
　　　　 　 　 /⌒＼　　　　　　　￣￣￣￣∧　 V　 / ／　 |
 

――”老”・・・モンスター退治は過酷。現役で続けられる年齢には限度がある。そして老いて引退するまでに備える必要があるのは自分であり
 

引退してもつぶしがきかないものは多い・・・老いによる衰えと引退の恐怖はほかの仕事よりもはるかに強いお
 

　　　 　 _,,.. -―― - 、　_,,. - ーッ-
　　　　　 ￣ 二＝:::::::::::V::::::::::::ー- ,,,_
　　　　＿;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　　 ''" ,..-=^::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　／_;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞
　 ／ ''"／:::::::::／i::::/|::::::|i:::::::::::::::::::::::::ゝ
　　　／::::::::::;／　|::/ r+::| l::i:::::::::::::::::::::|
　　 /／/::／::::::::!i/　!;;;V;;;;!!ゝ:::::::::::::::::|
　　　　ム-=''"~~　　　　＿＿ヽ::r- 、:::|　　昔はこんな鎧を着て一日討伐しても余裕だったのが
　　　　　 ＼≦ニﾘ　 ﾞ ニ二リ |:|ニi !:::|
　　　　　　　〉く ,; 　　 　￣ 、　||,-,リ:::|　　今じゃ１時間で息が上がる・・・
.　　　　　　/／　　__ ヽ,　.,,　,　||_シ:::::|
　　　　　 く ﾞ''　　　 　 　 　 　 /＼:::::::|　　でも貯金なんてないし、ほかにできる仕事もないしなぁ・・・
　　　 i"￣￣￣ﾞﾞﾞﾞﾞ"'''''' -、　./　.＼:::|　
　　　 |　　( 　!　l　、　;;:"'　 /　　　,.　ヘ　生産技能なんてもってないし・・・
.　　　 !........,,,,,＿＿＿＿＿/, - '"　　　　＼
　　　　　　　　　 ＼　,. - '"　　　　 ,. - '"~＼
　　　　　　　　　　／　　　　　,. - '"　　　　　＼
　　　　　　　　　 |　　　　,. - 　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 |　,. - '"- ''""''' -　,、　　　　　　＼
 

――”病”・・・これはもっとシンプルだお。冒険者は日雇いの出来高制。病気になったらそれだけで稼げないし
 

モンスター退治をするならいつ大けがをして入院したり動けなくなってもおかしくない。そしてそうなったとき、誰も守ってくれないお
 

　　　　　　　　　　　　.　 ,.イ￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 r '　　　　　　.}
　　　　　　　　　　　　 {　ﾄ　,＿, -, .｀}
　　　　　　　　　　　,__ﾉ　｀ ー‐ '´　〈　　　
　.　,　　―――_-, ミ　　　　　　　　ﾐ
　 /::::::::::::::::::／}‐'　　　　　　　　　　}
　.ヽ::::::::::::::/,' /　　　　　　　　 　/ /¨!
　　 .＼:::::::| | ヽ　　　　　　　　　{ﾊ{／',__
　　　{ .ト ,_!.{ 彡　　　　　　　　イ}　　,　‐｀ー‐_┐
 

――そして最後の言うまでもない・・・モンスター退治は命がけ、いつどこでなにがあって、どういう風に死んでしまっても
 

おかしくないし・・・死んで屍を拾うものはいないお
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　-‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈＿〃__ -‐…
　　　　　　　　　　　　　　　 __　-―――-　__　　__　　_　∨　/
　　　　　　　　　　　_　-‐　__ -く￣￣￣￣￣｀ヽ＼￣{__＼∨　　　 ／
　　　　　　　　　／}／　＿＿__ ﾉ-‐　￣￣￣￣　　＿　 }　ヽ}　 ／
　　　　　　　 ／／{_／__　-‐　　ヽ　 -‐'――=＝　　　∨　 /￣
　　　　　　 /／ _／　 _　-―‐ｧ…ﾍ　　　 -――――/＞､{
　 　 　 　 〈/ ／＼__/　　／　　　＿)--'　　 　 　 　 丿 　 /
　　　　　　// ／￣　 -<　　-‐￣　　　　　　　　r―　　 ／
　　　　　.// /　　 ／　 〉-　　　　　　　 __　-‐ ´ ヽ　／
　　　　　ﾚiУ　　/　／　　　　　　__　ノヽ　　　　--'
　　　　　//　　 ∧/　　 　 　 　 〈＿＿__}／
　　　　　｀　　 /_/
 

　　　　　　　　 　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　 　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 　 ／　─　 　 ─　＼　　　　この状態じゃ外からみたらだれもなりたがらんし
　　　　　　　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　　　　　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |　　　なるやつはバカってなるお
　 　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ　　　　昔はそれでも大事な仕事だったんだろうけどセンダイという器が
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|　　できてこの中で安定しちゃってからは・・・
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
　　　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 | 　|
 

　　　　　　　　　　,. ‐''ﾐﾞ｢「｢「｢「ﾞ〃ｧ;､
　 　 　 　 　 　 ,.' '⌒ヾﾐ_i|l iｌ|j_ﾘノ⌒ヾ;､
　　　　　　 　 // ijv - ､　￣..::::,:::-:::::::::i.i
　 　 　 　 　 ,'ﾃ＝=:- ､:::`:ー:'´:,: -:=＝ｷ|
.　　 　 　 　 i l ::ﾆ二｀ヽヽ.:::ij~/／二ﾆu:l l　　　　わざわざ冒険者にならんでもセンダイの中にいる限りは安全
　　　　　 　 |｛. ､ｰ＝= ､ヽ!! lﾚ ,'´=＝ ｧ ｝|
　　　　　　r'ﾆl.|. ヽ、　°>,‐:_く °　,〃 |lﾆヽ　　安全で割りがいい仕事はほかにもある
　　　　 　 |.に|| ijヾﾐ≡彡'l :l::ヾ≡彡'ノ ||こ!|
.　 　 　 　 ｌ しｌ|. ,ニ二ノ ::l　!:vヽニ二、|し'ﾉ　　そしてモンスターから街を守るという本来払われるべき敬意は
.　　　　　　｀ﾞT.l　, --､ 〈. |　| ﾉ ,. -- 、.ｌT´
　 　 _..　-‐''7|l l |l⊥⊥ｴ`トｲエ⊥⊥l｣ l |ヾ'ｰ-　.._　　軍や街の中の治安を守る警邏にもっていかれる、と
‐:''": : : : :_:/.:.|li lヽL⊥-┴┴┴-⊥ﾚ' l.l| : ヽ:_: : : : `:'‐-
_.: :-‐ ':": /.: :.||ｉ ト､::v.　 ｰ‐一　　　,.ｨ|i.l: : : :l: :｀:''‐- : :_
.:.: : :.: :.: :,': :.:.:.:ｌ ｌ||ｉ ｀ト ､_ 　 v _,..イ l|i ﾘ:..:.:.:.:.|: :.: :.: :.: :.
.::.::.:.:.:::.:.:i::.::.: :.:.ﾄｉ|　|iﾄ､_　 ￣　　_,l iﾘ./|:.: :.::.::.|:.::.::.::.:.::.:.
:::::::::::::::::|:::::::::::: | ヾﾄ､|`:-ﾆ.Y,ニ-:ﾉｲ/　|:::::::::::::|:::::::::::::::::
 

　　　　　 　 　 ,. -‐…-　、
.　　　　　　／!l |ｌ|l | !l |l !i l＼
　　 　 　 /ヾ ｌ|ｌ|ｉ| !|i |ｉ| |il !〃ﾍ　　　　　　　　　・・・見事じゃ、やる夫
. 　 　 ＿lﾐﾐｼ⌒ヾl｣|_|ﾚ'⌒ヾ彡ｉ＿
-‐''' ¨: : |ﾐ/::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉミ| : : ¨ '''‐-　　　　ようそこまで見えるようになった
: : : : : : :ｎｷ＝=ぃ;:::::::::r;:=＝ｷｈ: : : : : : : :
i|| i|ｌi| ｉ|ｉ| ||_::::::::::ヾ::::〃::::::::::_|| |ｉ|i |l|i l||i|i
||||l||||l||,ﾊ,||三三三|:|三三三||,ﾊ,l|l|l|l|l|l||l
|l|l|l|l|l| l::::|lド=三三| |三三=彳|:::l i|l|l|l|l|l|
|l|l|l|ｌ|| |:::::ｌｉ|lﾄ､.￣`∪"￣,.イl|l|::::| |l|l|l|l|l|
|l|l|l|l|| |::::::!ｌlｉ|⊂＞l┼l＜⊃||ｉ|ｌ:::::| l|l|l|l|l|l
|l|l|l|l|l| ＞:ヾﾘ (,ノﾉ| | |い._) lﾙ::＜:|l|l|l|l|l|
|l|l|l|l|l| |:::::::| (（_.从| | |从_）) |:::::::| |l|l|l|l|l|
 

※警邏にもっていかれるわけ＝モンスターは脅威ですらないから目の前の犯罪を取り締まり、治安を守ってくれる警邏さんのが偉大ってなる
 

　　　　　　　　　,. -─‐-　 ､
　　　　　　　　/.／⌒ヽ、　　 ＼
.　　　　　 　 /,/ ju:､ ij~ ＼__,. -‐:､　　
　　　 　 　 / ヽ　丶 ＼ヽij、　, 　 li　　　 　　　下から見あげた成果は抜群であったようじゃな・・・
.　　　　　 ,'/,ﾆ}.〉 〃＼ i ヾニノ, -fr‐　
.　　　　 ノ.l ! //、ｉ{　 ｡ｉ!|　u ／ニ;|l　　　　　　よくぞ、よくぞここまでその目を養った！
　　　／　 ヽ7',ﾍ＼`ﾐ=┘''' r｡"￣ﾗ　　　　　　　　　__
__,∠-r‐'1　 l ト,ヘ、u　r v' ｀ﾄ=彡′　　　　　 (⊂iﾄ､ }
　　　ｉ.　 |　 | ﾄ､`く,ゝ､__ ヽ　 :|v/　　 　 　 　 (⊂iiヽ､''＼
　 　 |　　!　ヽ.V >､×⊥工エ;ｧ'､　　　　　　 (⊂iiヽ､."ゝ､}
　 　 !　　ﾄ!　 ト.`uく`r-r-r-//'|　＼　 　 　 (⊂iiヽ、ゝ、 〉
.　　 |　　 N、|、 ＼ ｀ﾆ二´イ/:|　　　＼　　　￣＼ ﾍ　` 〉
　　│　　|　ゞ)):､　 ￣´　/ / :|　　　　　＼　　　/,{　 !　〉
　　 |　 　 |'´ﾉﾉn>>,=＝ｲﾙ'　 |　　　　　　∧　／ ′　/
 

　　　　　　　　 _,,...............,,_
　　　　　　　 ´　　　　　　　｀
　　　 ／　 _,,..-―-　　　　　＿__＼　　　　　た、大したことないお・・・一年間討伐して
　　／　　　　 ＿＿ヽ　　 　 r　　｀ ヽ
　/　 　 　 ／{:::::::}_` 　 　 　 '´{:::::}ヽ ､　　　自分たちがとったものがどんだけ生活に直結してるか
. ,　　　　　 ￣三彡,　　 　 　 ﾐ三￣
　　　　　　　　　　/　　　　　　 ヽ　　　 ヽ　　商人目線考えてみたら嫌でもわかるお
.|　　　　　　 　 　 ､　　 　 ,　　　 ,　　　　 ',
　　　　　　　　　 　 `ー‐'"`ー‐'′　　　　.i　　（い、いえねぇお・・・気付いた本当の理由が・・・）
.　､　 　 　 　 　 　 　 ー―一　　　　　　　l
＿_ヽ＿_　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
::::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　 ／|
::::::::::::::::f´｀''-...,,__　　　 　 　 　 _,,..-''´::::::|
::::::::::::::::|　　　　　　　　　 ￣￣|::::::::::::::::::::|
 

――本当のきっかけ
 

　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　 ｀ヽ
　　　　　 ／　 ／ /　　　　　　 　 ∨
.　　　　,　 　 /　 /　　　 　 　 　 　 }l 　 　∨
　　　　′　　　　　 　 　 　 　 　 　 }l　　 　∨
　　 　 　 　 |　　|　 　 　　 　 　 　 八　　 　|
　　　 |　　　|　　| 　 / |/|l 　 　 } /ー＼
　　　 |　　　|　　| 　 |斗八‐　 /j/　ｨ=ﾐｘ　 |i
　　 　 　 　 |　　|　,x≦笊㍉ /　 　 Vシ》:| |l
　　　　}　　 |　　| 　 |乂rソ.}/　　 　｀~＾ ﾉ| |l　　・・・来ないんです
　　　　}　　 |　　| 　 |　＾~゛　　 　 '　　 ^ｱ| |l
.　　　八　 八　 丶　＼__　　　__　,,.　　/ .j八
　　　 　 ＼　 ＼　 ＼　ノ.,　　 　 　 ／
.　　　　　　}l　　 ＼＿｢　　　 ≧rt
　　　　 　 八人ﾉ}／}冖宀￢=-{ {_７_
　　　　　　　　　　__/二二二〕二二ﾆ{
　　　　　　　　 ア⌒^^=二ニ〕二二ﾆトミ
.　　　　　 　 ／　　　　 ＼二〕~⌒≧ニﾆ＼
.　　　　　　/ 　 　 　　　　∨／-==ﾆニﾆ=-＼≧x
　　　　　 　　　　　 　 　 　|-=ﾆ二二二ニﾆ=-＼ﾆ＼
　　　　　　| 　　　　　　　　|-=ﾆ二二二二ニﾆ=-∨ﾆ＼
　　　　　　|　　　　　　　　 |-=ﾆニニ二二ニﾆﾆ=-}ニﾆ }
　　　　　　|　　　　　　　　 |-=ﾆニ二二ニニニ=-ﾉニﾆﾉ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　.　 - ─　-　　.
　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　 　 　 　 .
　　　 　 　 　 　 　 　 ∠ノ{　　　　「　｀　　.　　　＼
　　　　　　　　　　　. :(⌒ 入 ＿ ノ　 (⌒ヽ.＼　 　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 /　　＿　　　　　 __　　 ーく＼　 ハ
　　　　　　　　　　l /´ . l i Y　il　〈´　!く　｀ ＜⌒.Y　 i
　　　　　　　　　　i_〉i　l ＼ { /　!　ﾄ､｀／ ! _: ﾉ⌒ }　 i!
　　　　 　　 :　 　　l　l　l ｌﾊ`ﾄ　 ヽ |イ ＼　:ヽ/＼ ﾒ　从　ちょおおおお！！どうするの！？
　　　　　　　　　　片l　 ﾄf--!　 　 ヽ〒=┬!Y　　i!　/ i{
.　　　　　＼　 　 /　i.l ､| !::C　　　　 j:::::Cl|:| /⌒ヽ　|　　本当にどうするの！？
　　　 　 ＜　 　彡:. ｲj. Ｔ ｀´　　　 　 ｀￣´ 　 ij ij ij 从
　　　　　　ム　　　 从j　i､ 〃"　　　　"〃 i　/ /　ﾚ 人　　あ、穴をあけたりとか（まだ）してなかったですよね！？
　　　　　　厶　　　　人八.ヽ､_(⌒ヽ u イ　ﾘ/ / 　 !/＼＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 Ｎ　￣厂´斗＜jﾙ:　jK人
　　　　　　　　　　　　　 __ . ＜|⌒Y´￣{ Y.:: :＼!
　　　　　　　　　　　/´. :: : ::.％!　人 _斗人: :: :: :＞--　.
　　　　　　　　　 　 i. :: .::c％.::::＼ . ィ´j ％. ::／.::::／.:⌒ヽ
 

　　　　　　 ＿＿＿_
　　 ／::::::─三三─＼
　／:::::::: （ 　 ）三（　 ）＼
　|::::::::::::::::::::（__人__）:::: 　|
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|　　　貯金・・・いや、あるけどそれじゃ不安だし
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|　　　マシュがいないと討伐があああ！
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|　　　やっべぇ！これマジでどうするんだお！！
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|
　 ＼:::::::::　 　|r┬-| 　,／
　　ノ::::::::　　　`ー'´　　＼
 

　そう、これは実際のところ勘違いですんだのだが、このとき大慌てした際にやる夫たちほど準備を整えても
 

冒険者稼業が綱渡りであるか、つぶしがきかないかを思い知らされたのだ
 

　　　 　　　　＿＿＿
　　　 　　 ／_ノ　　ヽ＼　　　　　今回は誤解だったけどマジでそうなったり
　　　 　／ （○）　（○） ＼
　　　／ u 　 （__人__）　　　＼　　それ以外でも病気やケガしたら・・・っていうか
　　　|　　　　　|i!i!i!i!|　　 u　　|　
　　　＼　 u　　|;;;;;;;;;|　　　 ／　　　ほかの人たちだと引退してからのつぶしもきかねぇお！
　　　 ／ 　　　｀⌒´　　　　＼
　　　(<<<)　　　　　　　　（>>>）
　　　 |、　i、　　　　　　　,i　　/
　　　　ヽ＿/　　　　　　　ヽ__/
　　　　 |　　　　　　　　　　|
 

　　そして商人目線から自分たちがとっているものが都市の生活基盤ににどれだけの影響力を与えているか考えたら
 

　　　　　 　 　　　＿＿＿_
　　　　　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　 (⌒ヽ　　　（○）}liil{（○）　 ＼　　　
　　＼　＼／ 　（__人__）　　　 　＼
　　　 ＼　|　ヽ　|!!il|!|!l|　/　 　　　|　　冒険者が激減したり他所の都市に大々的にひっこぬかれたりしたら
　　　　　　＼　　|ｪｪｪｪ|　　　 　 ／
　　　　 　(⌒￣￣￣￣￣　 　 く　　　　都市としてつみかねんお！っていうか、やる夫がセンダイ侵略する側なら
　　　　 　　￣￣￣￣￣￣ 　　　ヽ
　　　　　　　　　 　＼　　　　　　 　 ヽ　　 　 γ´　7　この待遇ついて好待遇で引っこ抜いて足元から崩すお！
　　　　　　　　　　 　 ＼ 　 　 　 　 　 ｀､　　（　 ／
　　　　　　 　　　,.-――――　　 　 　 ﾘ､／　 /
　　　　　　 　　 弋　　　､＿＿＿＿＿ノ　` 　/
　　　　　　　 　　　＼　　＼　　　　　　＼＿ノ
　　　　　　　　 　　 　＼　　＼
　　　　　 　　　　 　 　　 ＼　 ヽ
　　　　　　　　　　　 　　　　＼__）
 

　　やる夫はセンダイで生まれ、センダイで育ち、祖父の商会はセンダイに根付いている
 

　だからこそ、やる夫はこの現状に危機意識を抱き、同時に強く決意を固めたのだが・・・
 

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,. -'"´　　　　　　｀¨ｰ ､
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　＼　　　
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　./　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ',　　
　　　　　l　　　　 ＼　 　 　 　 　 ／　 　　.l
　　　　　l　　　　　　＼_i　,,　i_／　　　U　 l　　　逆に考えるんだ、やる夫の計画でこのゆがみを
　　　　　.',　　　 ｀ー―'　 　　｀ー―' 　　./
　 　 　／ ＼　 　 　 l　 　人　 　l 　　 ／＼　　　少しでもマシなものにするんだって・・・
　　.／　　　 ｀ー､ 　 ｀ｰ´＿｀ー'　　‐'　　　 ＼
　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ
 

――その気付いたきっかけを鷲巣に言えるはずもなかった
 

　 　 　 　 　 　 _,,..-―――‐-..,,_
　　　　 　 ,,-''´　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
.　　　　／　　　　　u　　　　　 　 　 u ヽ、
.　　　/| | | | |　-..,,_　　 　 　 u　　 ＿_　 '.,
　　 /| | | | | | 　 　 ｀ﾞ''‐' ′　ヽ-'"　 　 　 ',
　　,'| | | | |.|≡=-.,,_　 .三三三　_,,..-=≡　 ',　　　（さすがにひ孫ができたと勘違いして
　　l.| | | | | |　　 ． ｀ﾞ　.三三 "´　 ．　　 　 l
　　|.| | | | | |＝==＝≡ 三三 ≡＝==＝　　|　　　慌てたときに気付いたなんてじーちゃんにはいえんお・・・）
. 　 ',　 u　| |　　 　 /　　　　 　　ヽ　　　 　 .l
.　　ヽ　　　　 　 　 { 　 　 ,.、　　　}　　　　 ,'
　　　 ＼　　　　　　ゝ-ィ´　｀"j-.'′ u 　 ,.'
　　　 　 ｀'',-..,, 　 　 　 |.r-‐''" 　 　 ,,..-''
　　　　　 /　　｀ﾞ"''―‐.U――― ''"´ヽ
　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
 

――なお
 

　　　　　　　　　　,. ‐''ﾐﾞ｢「｢「｢「ﾞ〃ｧ;､
　 　 　 　 　 　 ,.' '⌒ヾﾐ_i|l iｌ|j_ﾘノ⌒ヾ;､
　　　　　　 　 // ijv - ､　￣..::::,:::-:::::::::i.i
　 　 　 　 　 ,'ﾃ＝=:- ､:::`:ー:'´:,: -:=＝ｷ|　　　　（１００点満点の１２０点・・・しかしこれでひ孫も仕込んでくれてたら１５０点
.　　 　 　 　 i l ::ﾆ二｀ヽヽ.:::ij~/／二ﾆu:l l
　　　　　 　 |｛. ､ｰ＝= ､ヽ!! lﾚ ,'´=＝ ｧ ｝|　　　　であったのに・・・おしい・・・おしいぞやる夫！）
　　　　　　r'ﾆl.|. ヽ、　°>,‐:_く °　,〃 |lﾆヽ
　　　　 　 |.に|| ijヾﾐ≡彡'l :l::ヾ≡彡'ノ ||こ!|
.　 　 　 　 ｌ しｌ|. ,ニ二ノ ::l　!:vヽニ二、|し'ﾉ
.　　　　　　｀ﾞT.l　, --､ 〈. |　| ﾉ ,. -- 、.ｌT´
　 　 _..　-‐''7|l l |l⊥⊥ｴ`トｲエ⊥⊥l｣ l |ヾ'ｰ-　.._
‐:''": : : : :_:/.:.|li lヽL⊥-┴┴┴-⊥ﾚ' l.l| : ヽ:_: : : : `:'‐-
_.: :-‐ ':": /.: :.||ｉ ト､::v.　 ｰ‐一　　　,.ｨ|i.l: : : :l: :｀:''‐- : :_
.:.: : :.: :.: :,': :.:.:.:ｌ ｌ||ｉ ｀ト ､_ 　 v _,..イ l|i ﾘ:..:.:.:.:.|: :.: :.: :.: :.
.::.::.:.:.:::.:.:i::.::.: :.:.ﾄｉ|　|iﾄ､_　 ￣　　_,l iﾘ./|:.: :.::.::.|:.::.::.::.:.::.:.
:::::::::::::::::|:::::::::::: | ヾﾄ､|`:-ﾆ.Y,ニ-:ﾉｲ/　|:::::::::::::|:::::::::::::::::
 

　　　　　　　　　,. -─‐-　 ､
　　　　　　　　/.／⌒ヽ、　　 ＼
.　　　　　 　 /,/ ju:､ ij~ ＼__,. -‐:､　　　　　それで？どうするか考えてあるんじゃろうな？
　　　 　 　 / ヽ　丶 ＼ヽij、　, 　 li　　　
.　　　　　 ,'/,ﾆ}.〉 〃＼ i ヾニノ, -fr‐　　　　それからほかになんぞ隠してあることがあったら・・・え、遠慮せず
.　　　　 ノ.l ! //、ｉ{　 ｡ｉ!|　u ／ニ;|l　　
　　　／　 ヽ7',ﾍ＼`ﾐ=┘''' r｡"￣ﾗ　　　　　　　　　__　　い、いってもいいんじゃぞ？
__,∠-r‐'1　 l ト,ヘ、u　r v' ｀ﾄ=彡′　　　　　 (⊂iﾄ､ }
　　　ｉ.　 |　 | ﾄ､`く,ゝ､__ ヽ　 :|v/　　 　 　 　 (⊂iiヽ､''＼
　 　 |　　!　ヽ.V >､×⊥工エ;ｧ'､　　　　　　 (⊂iiヽ､."ゝ､}
　 　 !　　ﾄ!　 ト.`uく`r-r-r-//'|　＼　 　 　 (⊂iiヽ、ゝ、 〉
.　　 |　　 N、|、 ＼ ｀ﾆ二´イ/:|　　　＼　　　￣＼ ﾍ　` 〉
　　│　　|　ゞ)):､　 ￣´　/ / :|　　　　　＼　　　/,{　 !　〉　ﾋ!ﾏ!ｺﾞ! ﾋ!ﾏ!ｺﾞ! ﾋ!ﾏ!ｺﾞ! (心音）
　　 |　 　 |'´ﾉﾉn>>,=＝ｲﾙ'　 |　　　　　　∧　／ ′　/
 

　　　　　　_,,..-――-..,,_
　　　　 ／　　　　　　__ .｀ヽ、
　　　 /　　　 　 　 ／＿　　 ヽ
　　 ./　　 　 　 .／,,旬丿　　　',　　　計画はもちろん！まぁみていてくれお
　　.,' ,.-―‐- 　 └''"´　　　　 l
.　　l 　 =＝　　.、＿_ ） 人　　.l　　　すぐにまとめて動きだすから！
.　　|　　　 ゝ__ノ_,,-'' ,　 Ｙ　　/　　　
　　 ',　　　　　　 ｰ''"　　　 ／　　　　あ、あと、隠していることとかないから・・・
　　　ヽ _　　　　 -‐''"´　　ヽ、
　　　　 __￣￣7　　　　　　　 ヽ
　,--、/./　　 /　　　　　　　　　ヽ
..| 　 　 .{　　 /　　 ／　　　 　 　 |
..|　　 　 ｀''‐‐--''"　　　 ／　　　.|
..ヽ＿　　　　　　　　　.／ 　 　 　 |
　　　 ｀ﾞ''-..,,_　　　 ／　　　　　　 |
　 　 　 　 .|　｀''‐''´　　　　　　　　|
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 |
 

　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　 ,rヾヽ ｌ ｌ ｌｌ ｌｌ ｌ ｌl 〃ヽ
　　 /,ｒ'"⌒ヽ､!,,!,,!,!,／⌒ヾヽ
.　　lﾐl uﾞﾞ`＼`‐--‐'／´ u lﾐl
　　l=ｌ　＝=-ヽ ｕ /,r=＝　 l=l　　　　本当に本当にないんじゃな！？ウソじゃないな！？
　r‐ﾐヽ ヽ 　 e〉ｉ ｉ〈e 　 〃/::ｒ‐､
　| Flﾐ|　 ミ三　| |　三彡　|ﾐ|ｺ |　　　マシュとジャンヌの二人がここにいないのも、他意はないんじゃな？！
.　ｌ ﾋ|:|uニ二 r_| l_､ 二ニu|:|ﾝ l
　 `ｌｌｌ|| l工エェェェェエ工l ||ｌｌ´　　　　
　　| ｌｌ| |＿__................＿＿| | ｌ|
＿..|ｌ ｌ| ｌェェエエエエェェｌ |ｌ ｌ|＿__
: : : |ｌ ｌl｀丶、u　≡　u ,. ri"ｌl ｌ|: : :
:￣l:|ｌ ｌｌ ｌ ﾄ､ ` ‐-‐ '"　,r|ｌ ｌl ｌ|:l￣:
: : | :|ｌ l l |)〉＼　　　／〈(|ｌ ｌ ｌ|: |: : :
 

　　　　　　　　 _,,...............,,_
　　　　　　　 ´　　　　　　　｀
　　　 ／　 _,,..-―-　　　　　＿__＼
　　／　　　　 ＿＿ヽ　　 　 r　　｀ ヽ
　/　 　 　 ／{:::::::}_` 　 　 　 '´{:::::}ヽ ､
. ,　　　　　 ￣三彡,　　 　 　 ﾐ三￣
　　　　　　　　　　/　　　　　　 ヽ　　　 ヽ　　　　・・・すんません、Cにあがってからうれしさのあまり
.|　　　　　　 　 　 ､　　 　 ,　　　 ,　　　　 ',
　　　　　　　　　 　 `ー‐'"`ー‐'′　　　　.i　　　ついその・・・盛り上がって・・・
.　､　 　 　 　 　 　 　 ー―一　　　　　　　l
＿_ヽ＿_　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　
::::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　 ／|
::::::::::::::::f´｀''-...,,__　　　 　 　 　 _,,..-''´::::::|
::::::::::::::::|　　　　　　　　　 ￣￣|::::::::::::::::::::|
 

　　　　　　　　　　　 ,,..､--―――--､..,,
　　　　　　　　　 r'" ,.,.,.　　　　　　　 ,.,., ｀' ､
　　　　　　　　　|　.i´　_`'-､＿__.､-'´_　｀i　 l
　 　 　 　 　 　 |　l u _ ｀'-､＿＿､-'´　_　l　.|
　　　　　　　　 | .l　 　 ｀'-､＿＿__､-'´ u　l　|
　　　　　　　　 | |-=＝＝=､、　　,､=＝==-|　|　　　ま・・・ま、まさか・・・
.　　　　　　　r‐'､ヽu,､-三- ゛|j~´-三-､u /r-､
　　　　　　　| r‐| | <´ ｏ　》ﾉi i､《　ｏ ｀> .| |`i |　　　ど、どっちじゃ・・・
　　　　　　　| に| | ゛ミ≡彡 | |uミ ≡彡 .| |.ｺ |
.　　　　　 　 | ゝ.|.| ﾄ､ヽu__　| .| ｕ､_ ／,ｨ |.|ノ l　　　ど、どっちとやらかして・・・
.　　　　　　　 ゝ-|| | |ヽ u ゝ!__!ノ u ,ィ'|.| ||‐'´|
　　　　　　　/　　|　ﾄ'､|｀Ｔ.Ｔ Ｔ T.T´ﾚ１| .|　　|
　　　　　　 ７／| .|　＼|｀「｀「｀「｀「´| |／ |　 |ヾ
　　,.､ -‐ '' "|';';|　.| しu｀Ｕ二二二￣u　.|　 |';';'|" '' ‐- ､..,
'' "';';';';';';';';';'|;';';'|　 `'i ､　　 ￣￣　 ,､-i´　 .|';';';'|;';';';';';';';';';';" ''
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';';';';';';';';';';';'|;';';';';'|　　 ﾄ､　　　　　　.ノ|　　 |';';';';';';|';';';';';';';';';';';';
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|
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　　　/ /｀~~ヽヽ　　　　　/ /｀~~ヽヽ |　　りょ・・・両方・・・
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　　　　　`‐' ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::..　,ｨ'´''"´　　　 ﾚ'"´　 　 　 　 　 　 　 r,´,,ヽ、 | ﾘヾ ヽ　　　　 ,,／ / 　　　　 ヽ ." ,／
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　　　　　　　ヽ___ノ´￣￣｀ｰ､　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,ﾉ/|ｉ,,|,,_ ｀'!ﾘlﾐヽ'',!ﾘ--''"／ 　 /　 　 　 　 　　 　 ﾞl
　　　　　　　　　　　　　　　　 ）:::..　　　　　　　 　 　 　 .,,／ ﾑ|.| ||、｀- _゛ヾソ /′／ 　　/ 　　　 　 　　　　／
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　　　　　　　　　　 　 　 ム　／　　ノ￣　´ /　　 　　 　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / / /ﾘi ; ｿ ﾉ　/　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　_,／ｿ,‐―――-----,,
　　　　　　　　　　 　 　 __ノ_ / r　/ ﾞ, '､ <　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿ゝ---=ﾆﾆﾆﾘ,,ﾞ_,-‐''￣￣￣＾"‐j フ i､
　　　　　　　　　　 　 ノﾉ'　,/ﾉ　/ /　 ﾘ　 |　　 ---------―´|　 l　 l｀|　i､ /| . 　　　 |｀'―ｰｿ　　 <=゛ﾆﾆﾆ-｀´
　　　　　　　　　 　 ﾆ-―ヾ/　,l!　 ﾉW　ｿl 　　　　　　　　　　　lﾞ , i 　|,.l　l.,/i､|　　　　 |ﾆ, <　ﾘ ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 i,l /l|t　|、 '､ﾉ |　　　　　　　　　　　 |/　＼ ||　i}　/ l|　　　　l | 　　ﾐヾ　 ヽ　　 　ヽ､
　　　　　　　　　　　　 　 ﾉ　l |　ﾘ|、ﾘ ﾞ, /　 　　 　 　 　 　 　 / 　　 ＼| ,／　｝　　 　 l l　　　ﾐゞ 'ﾆ=ｯ,,､＿__} ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 l l　ﾉ　l, , / 　 ／　　　　　　 　 /　　　 　l /　　 　i､　　　l│ﾐ　---,　ﾆﾆ,,,ﾆ―ﾆ '
　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ､lﾚ　|iｿ-‐ '´　　 　 　 　 　 / 　　 O､ //　　　　l　　 l　| ﾉ｀~~l,T―---‐'"
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,ﾉ'"｀　　　　　　　 　　　 /　 　　　 //ヽO 　　 |、　l　│ﾘ　　ﾞl|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,/　　 　　　　 　 　 　　　 /　 　 O ､//　　　 　　 i､　l 　 ヽ　　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ,/｀　　 　 　 　 　 　 　　 ／　　 　 　　| l ヽO　　　　| ヽl　 　 ヽ, .'
　　　　　　　　　　　　 　 ,／　　　　　　　　　　　　／ 　　　 　　O､| l　　　　 　 　l .ヽ　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ／　　 　　　　　 　　　 　／　　　　　　 　　│lヽO　　　　　l,　 ヽ　 　 ｀
　　　　　　　　　　 　 "　　　　 　　　　 　 　　 /　　　　　　　　　　│l　 　 　 　 　　　　｀｀
 

　 r┐　　　　　　７>　　　　､ゝ　　　　　　　 〉>--ｰｰへ　　､　 .l^k-─へ　　　〉>　∠ﾆ~`)
rﾆ .|'ﾆ~ヽ､　「ﾆ` ,ﾆヽ､ ヽ ､ゝ　　　　　　　ﾚ'￣l l￣￣　　ゝ)　| r'´エ￣´　　| |　　　´ｰ'
　 /, |　`ヽ l　　 //　ヽヽ｀ﾆﾉ　　　 .　　　　 lﾆﾆ　ﾆﾆゝ　　ゝ､l l | ﾆｺ匚､　　 | |
/､| |　　 | |　 //　　/ ,l　　　 　 　 .　　　　　　　 .| |　　　　 ､_ﾉ//--ｧ r─'　　.| |/| l､　　 ,,,
ヽ__,|　＜ノ　(,/　｀ﾆノ　　　　　　　 .　　　　　lﾆﾆﾆ＿ﾆﾆﾆゝ　lﾉ ﾚ'｀;､ﾆ_ﾆﾆゝ　ヽ_ノ ヽ｀ﾆﾆﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
 

　　　　　　　　　　　　　　|`ゝ　|`ゝ　　　,''´￣~｀''､　　　　　　　　　　　　|`ゝ/`ゝ　　　　　〉>　　　　　　　 〉>　　　　　　〉>
　　　　　　　　　 ,--､　 |　ﾆﾆ__ﾆゝ　 //´~〉l~｀ヽヽ　　　　..　　　　　　/| l､ﾚ　ﾆﾆﾆゝ　　| |　　　Lヽ　ヽ-'└ュ<ﾆヽ　　| |
　　　　　ヽ二二二＿__ゝ |　`─--ｧ　 .| |　 .l l　　| |　　 　 　　　　　 ﾚ　J.「ﾆ~~ﾆ`l　　.| |　　　　} ヽ　`l 「´　 「,ﾆﾉ　 .| |
　　　　　　　　　　　　　　//´￣`l |　　 .l､ヽ_//　ノ /　　　..　　　　　　| | ﾆ ﾆ'　'ﾆ ﾆl　 | |/|　　　l､_ﾉ　| |　,ｲﾆ~ｰ､　　| |　　/|
　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　　　 Ll　　　 ゝ､ノ｀ﾆノ　　　　..　　　　　　Ll　Ll─`ﾆﾉ　　 ゝ_ノ　　　　　 .Ll　ゝﾆﾉ`'┘　 ゝﾆﾆノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　
 

　　とまぁ・・・なんというか一年ぶりの帰還は盆と正月が一緒にきたどころではない大騒ぎになるのでありました
 

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／ノ 　 ヽ､_＼　　　　r ⌒j
　　　　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　/ 　 /
　　　　 ／　　　 （__人__）　　 ＼/ 　 / 　　／　 ）　　　　　　じ、じいいちゃんそれいっちゃだめえええええ！！
　　　　|　　　　　|i|||||||i|　 　 　/　　/　 ／　 ／
　　　　＼ 　 　　|ｪｪｪｪ| 　 　 /　 　'` ´ 　／　　　　　　　　す、鈴木さん、医者、医者をはやく！！
　　　　　　r´　　(⌒'ー―- イ′　　　　　´廴
　　　　　/　　　 ＞ 、　　　　　ヽ　　　 　 _　￣￣￣)
　　　　/　　 　　　　 -､　　　 　 } 　 　 　 　(　￣¨´
　　　/　　　 　 　　　　　ヽ._　　　　　　　__　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀　　　--‐'´　｀ﾞ' 、_.)
 

　　　　　r───────- ､
　　　　　ヽ,.ヘ..＿,,　‐''⌒ヽ 　 |　　　わ、わかりました！す、すぐに腕利きの産科医のほうを
　　　　　/　u　　　　　　 　 l. 　|
.　 　 　 lｰ- 、　　,. -‐ ''二_｣　 |　　　手配いたします！！
　　　　｢:::==｡lニT;;==｡＝:::|Tﾆヽ
　　　　ヽ:::二|　　ド::二´::ノ|.lこ}.}
　　　 　 |┐ Ｌ__, ｣　　ｕ┌ llﾆノ|
　　　　　|　-────　　 lヽ　|＼
　　　　　,r_二::Y＝　u　　　l　 >|　 ヽｰ-
　　　_,,r'ニ､:Yこ:)＿＿__.／／:::l　　 |
-‐''´　|::⊂ﾉｲ:::/　　　　 ／ :::::::ｌ　　│
　　　,.|::::::::）'::ノ＼ 　 ／ :::::::::::,'　 　 !
　 ／ ｌ:､:::::::;ｲ､::::::::Ｘ :::::::::::::::::/　　　|
／　　ヽニﾆ:Zj::;:ｲ: : :＼:::::::::/　　　│
　　　　　 ｏ／|:'::::〉: :〈::::ヽ:::/　　 　 |
 

　　　　　　＼　　　　　　　　｀ミ　､　　　＼　　　　　',　　　}
　｀　ー　　＿ﾐ　､　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　{
　　　　　　　　￣ ｀ヽ　　　　　　　　　　　　　 ｒ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞ヽﾍ川{　　　　/
　｀　､　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ＿＞ ´　　ヾ､＼!　　　/
　　　　ヽｙ⌒ｊ　　　　　　　　　　　　　 ７　　　　　　 Yﾊ ミ＿ノ　　＿
　､＿　 / 　 八＿　　　　　　　　　　 / 　{　｀ヾ､　　 Vj}　　　￣￣
　　　 ７ ⌒/ー≠´￣　　　／￣ヽ､人　 ﾊ　　 ＼　　}ﾊ　､＿
　｀ヽ./ =､/　　　　　　　　/ /⌒＞ ､/__　∧　(i)　ヾ　} ｊ ヽー
　　 / 　 /ー､　　　　　　 !　 ／　　ﾉ/　}　∧　　 　 ﾏ|/　　　 ィア´
　／ 　 ７　　 }ー､　　 　 ｊ／､　 .ｲ/'　ｨﾊ　八　　　　Ｖ　　　ｲ＞　´　　　今のわしは閻魔を凌駕するわい！
　　　　/　　 /　　}　　　´　　 У /　/ ｣　　 ∧ｒ≠ﾐ＿,　/　´O
　　　 ｲ､_　/　　ｨ{／　　ヽ ／/./　 ﾊ´｣　　´￣　彡´　 ハヽ　　 イ　　　　指先一つで地獄なんざちょちょいのちょいじゃ！
　　　{　　Уーy⌒ヽ　　／_ｰｊ/　　{　〉 ヽ　　　 　 　 　 _　ヾミ´ /
　　　ﾊ　 ｊ　　 {　　　Ｖ/´　 }　|　　 ﾚ　V´＼ 　　ｒ　　　 ﾐ､ /
　　　　｀ ﾍ＿ﾉ　　　//　　 /　!　　 ヽ/ ヽノ ゝ､　 ｀ ､　　 /￣ｊ/
　　　　　＿＿　　彡´ヽ　 /　 ﾄ､　　　＼　＞ ､ｊ｀ Tｰヽ　 jﾚ /
　´￣￣　　　　　　　 　／　　 !ム　　　x､｀ヾノ｀ヽﾉ＿ｊ〉､｣! /
　　　　　　　　　　　ィﾆ　　　　i!　ム　　　ヾｭ､ ｀ ー　´ 　 _/ム
　　　　　　　 　 ィﾆ7ニi　　　　ｌ　ヽ ＼ 　　　　　　　　　イ{ニニｭ..
　　　＿＿　ィニニ|ﾆﾆﾑ　　　　!　ハ　＼　　　　,,ィ　　　{ニニニニ
　ニニニニニニニ|ニニ..　　　　V　　≧ ＞　イﾍ　 　 　 ﾏニニニ
　ニニニニニニニjニニﾑ　ﾄ､　　V　　　ｊ　｢　　ハ　　　　ﾏニニニ
　ニニニニニニﾆ7ニニニ.. ﾏﾑ 　 V　 /　/　　　 ﾊ　　　､ ﾏニニニ
　ニニニニニニ７ニニニニ､ﾏム 　ヽ. {　（　　　　　ヽ　　　ニニニ
　ニニニニニﾆ７ニニニニニニニ､　 ＼　ヽ　　　　　＼　　ニニニ
　　　　　　　　　奇跡の生還でワシガオWピース
 

　　　さて、こうして奇跡の復活をとげた鷲巣厳とその孫やる夫・・・彼らが無事祖父と孫に戻ってから行ったのは
 

当初の予定通り、孤児院の健全な経営や初期装備の貸し出し屋の準備だけではなく・・・
 

――スカウト、であった
 

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}　　というわけで、まずはお二人に
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　　声をかけさせてもらいました！
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿　　　　}::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ´￣￣￣｀＼　　}:::ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　=-‐=ミ､ヾ /ィ
　　　　　 ／.:.:.:.::::::::::::::::::::::::.:::.:.:.＼　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ，＜::::::::::::::::::::::｀':￣＞.，
　　　　　／,.:::::.:.:::∧::ﾄ:::::::::::::::::::::.:.ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　 　´ /.:..:;ｲ::/:　ｌ::!ﾊ:∧:::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::‘，
　　　 　 /::ｲく`く 　 ,斗匕xヘ:::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　／/:::::::::::/:::::::/:::::::::::::ハ:ｨﾍ::::::::::::::::∧
. 　 　 　 ´/|==`eｉ ｉ!===e==:::|:rx::::::|　　　　　　　　　　　_.イ:::/:::::::::::/:::::::/::::::::::::/´￣　 V::::!::::/:::∧
.　　　　　　 |`ｰｧ'::::　`ー '　u:|:|n|:::::l　　　　　 　 　 　 .￣ﾌ:::/:::::::::::::{:::::〃:/{:::::::′ 　 　 .}::::|:::::::/:::::.，
　　　　　 　！/.::::__,　u 　 .:::::|:|り::::::l　　　　　 　 　 　 ／.イ:::::/:::::::::|:::/l{/_.,!::::′ 　､ 　 .|:::ﾊ::::::::::::::::|
　　　　　　　└'に二..つ .::::,.:ｲ: :::::::::::l　　　　　　 　 　 　 ./:::イ:::::::::/!/´__　.|:::′　 　≧=|/-}::::::}:::::::::!
　　　　　　 　 ', 　━　 .:::／.:/::::::::::::::::l　　　　　　　　　　/}/{::::::{::::/ ｲ´ｆ:心 ﾚ　 　 　.ｨ行}ヾ､V::/::::::ﾊ|
.　　　　　　　 ∧　　.:::／　.:/:::::::::/＼:::l　　　　　 　 　 　 　 .Ⅵ:|::::{､.ヾ 乂ﾘ　　 　 　 .乂ﾉ ｲ　〉':::::::::| |
.　　 　 　 　 /.:.::ヽ.:ィﾞ_,, ィ/:::::::／／　>l　　　　 　 　 　 　 　 }:|ヾ::ハ　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::}:::ﾘ
.　　　　　　イ.:.::::ｘｆ='´　 /::::／／　／::｀　　　　　　　　　　　 ｊハ::::::∧　 　 　 　′　　　 　 /::::::::ﾊ/
　　　　　　/.:::／/|　_,.=7:／／　／::::::::　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨:::ﾊヾ 　 　 _ 　 _　　 　 /::::::}/./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ::::＞.，　´ ￣ ｀　　イ}:/::〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 }ハ{　Ⅵ}＞　　 ＜{:::/､l'}:/ {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /⌒ヽイ : : ;|　　 　 　.ﾊ{: : Y´￣ヽ
 

　そう、それこそやる夫が冒険者のときに直に見たなかでその眼鏡にかなった冒険者たちに声をかけ・・・
 

　　　　　 ／.:.:.:.::::::::::::::::::::::::.:::.:.:.＼
　　　　　／,.:::::.:.:::∧::ﾄ:::::::::::::::::::::.:.ヽ
　　　 　´ /.:..:;ｲ::/:　ｌ::!ﾊ:∧:::::::::::::::::|
　　　 　 /::ｲく`く 　 ,斗匕xヘ:::::::::::::|
. 　 　 　 ´/|==`eｉ ｉ!===e==:::|:rx::::::|　　お前・・・ただものじゃねぇとは思ってたが
.　　　　　　 |`ｰｧ'::::　`ー '　u:|:|n|:::::l
　　　　　 　！/.::::__,　u 　 .:::::|:|り::::::l　　鷲巣の御曹司かよ・・・しかし、だとしても
　　　　　　　└'に二..つ .::::,.:ｲ: :::::::::::l
　　　　　　 　 ', 　━　 .:::／.:/::::::::::::::::l　　なんだよこの条件・・
.　　　　　　　 ∧　　.:::／　.:/:::::::::/＼:::l
.　　 　 　 　 /.:.::ヽ.:ィﾞ_,, ィ/:::::::／／　>l
.　　　　　　イ.:.::::ｘｆ='´　 /::::／／　／::｀
　　　　　　/.:::／/|　_,.=7:／／　／::::::::
 

　　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ |:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.ヽ
　　　 　 　 ./.:.:.:.:.:／.:.:.:.:/.:/⌒ﾙ:.:.ハ}､:.ﾄ､
　　　 　 　/.:.:.:.:／7.:.:.:.:/}/⌒ヾ|:./ ヘ 从　　　討伐素材を政庁買取じゃなくて
　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:/.:.:.:／{, {{　O .ﾚ　0j ﾊ:|
　　　　　 ﾉﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.小 　ｰ=　　 ´ {:从　　　そっちに流せば買取金額とか討伐費はほぼ一緒
　 　 　 　 　 N:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヽu　　　　 　 〉
　　　　　　 　 |ﾊ＼:.:.:.:.:|　 (⌒ﾆﾆｱ／:.:|　　　　なのに”怪我”や”病気”になったときのフォローや
　　　　　　7⌒r≦ 'ヽ:.:.|　 r ､　 ／ヽ:.从
　　　　　　|　　 ー─=ヾ､　ﾄ Y⌒} 　り　　　　　引退後の世話まで・・・い、いくらなんでも条件良すぎだよ
　　　　　　レ⌒ ｰ-､　　 ヽﾘ .l. 　|
　　　　　 Y⌒ヽ､　　ヽ　 ＞､.j　|ﾊ
　　　　　 .|　　　　　Y⌒ヽ.　　Y,へY
　　　　　 .|　　　　 _ﾉ＼　 ヽｸ八(( j
　 　 　 　 ﾘ　　　 {　　　ヽ､7弋__7′
　　　　　 {'　　　　|　　　　〈　　 （
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　　　　　　＿＿＿_　　　　　　/ /
　　　　 ／＼　　／＼　　　／ /
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼／　 /　　　いえいえ、お二人とその徒党の働きには
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ /
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |　　　　　それくらいの価値はありますから！
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／
　　／　　　　　　　　　 ＼　　　　　　それに、引退後の世話っていってもうちの関係でお仕事を紹介させていただくだけですお！
　/　　　　　　　　　　　 　＼
/　　／＼　　　　　　　 　 　ヽ　　　　（正直、ちゃんとした人でCの能力があれば任せたい仕事なんて
　／　　　＼　　　　　 　　 　ﾉ
U　　　　　　ヽ　　　 　　 　ノ　　　　　腐るほどあるし）
 

　　∠　　　　　　　　　　　ヽ
　　／　　　./|,　　　　　　　｜
　/／　､/|/:::::ヽ|ﾊ>　　　　 .|　　　ふ、ふつうなら詐欺と思って笑って流す・・・だ、だが・・・やる夫・・・
　/　 /X＼:::ij:::／Ｘ ｣､　　　.|
　|/l/l .~"'｡'､ij｀''｡"~,　||~ヽ　|　　　冒険者として汗水流したこいつが・・・それに鷲巣の御曹司のコネ・・・
　　　 l｀) r-/u.｀=u´　|| 　|　 ヽ、
.　　　 l ｀´/　_┐ ij　 .||_ノ　 ＿ ヽ、　　し、仕事がいくらでもあるっていうのもうなずける・・・
.　　　/ｌ iェｪｪェｺｺ　 /ｌ　　 .ｌヽ　￣""''''―--
-－"゛~'､ｌｪｪｪｪｪｪﾉ／ ｌ　　 .!　ヽ￣""''''―--
.-‐''"゛゛/ヽ　≡ ／　 .ｌ,　　,'　　 ヽ
　　　 /l　/ ヽ／　　　 .ｌ　/　　　　ヽ
　　　/ l /　　|　　　 　 .l/|　　　　／ヽ
 

　　そう、冒険者として汗水を流したことがあるやる夫が相手だけに、ふつうの冒険者たちが商人＝うさんくさいものとして
 

みるところを、やる夫には仲間意識から見てしまう。それで最初の印象が大きく変わり、さらに現場をよく知るやる夫は・・・
 

――えげつない殺し文句を仕込んでいた
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-、
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿__./.,. i
　　　　　　　　　　　 　　,,;;''"::::::/:/‐ 'r‐- 、
　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::i::/::i　..::::、.:`:、
　　　　　　　　 　　／.::::::::::::／ i/`‐ｖ';;;;; i.::::::::ヽ.
　　　　　　　　 　/.::::::::::::／　　　　　　 　`i .:::::::::i
　　　　　 　 　　/.::::::::::./_＿_,　　　　　　　│.::::::::i
　　　　　　　 　i.::::::::::::i '　　　　　　 _　　　 i .:::::::::i　　あの・・・女性冒険者の特典に
　　　　　　　　│.:::::::::i-‐‐‐、　 　 　 ｀ヽ、i .:::::::::i
　　　　　　　　/i.::::i::::i.::::::::.　　　　 -‐-.、ﾉ ::::::::::i　　”望むならお見合いの場”の提供ってあるけど・・・
　　　　　　　./::::i.:::i:::i　　　　 t　　 ::::::::. /.:::::::::/
　　　　　　 ./:::::::i::`:ヽ.　　 r‐--、　 　 /::::::.／
　　　　　　/::::::::::ヽi:;;;_ヽ,.　`ー‐´　,,./;/;;／i
　　　　　./::::::::::::::::│i`ー`r‐=＝f、/／.::::: i
　　　　 /:::::::;;;;;＿丿 i _.,;ー---,/./´　.::::::: i
　　　 ,;'-‐‐'│ .i　　i,;´ ,;--‐´‐yヽ＿__.:::::: i
　　　/ 　 　 i　 i　　i,´　,,;‐;'ニ二;　i　 i`ヽ:: i
　　 │　 　 i　 i　 / i　　.'',-‐‐-y'　i　 i　　ヽ
　　 │ 　 .i　./　/ ./　　 /　　 /i　　i　i.　　│
　　 │　　i　/　 .i／　　 i　　　 i ヽ 　 i　i　│
　　.│　　i　i　／　　　.ﾉ i 　　´ヽ　.i　 i　i │
　　│　　.ヽ／　　　／i .｀ヽ.　　 ＼i　i　.ﾉ │
　 .│　　／　　　 ／　.i 　 i ＼　　　＼/　 │
　 │ ／　　 　.／i　　 i　 i　　i＼　　　＼. │
　　i/　　　　／i　i　　 i　 i　　i　i＼　　　 ＼i
 

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}　　あ、やる夫たちと取引している村、若い女性が足りなくて
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　　きっちりと働ける女性のお嫁さんを求めてるんですお！
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／　　大事な取引相手ですが、みなさんなら紹介しても大丈夫だと
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/　　　　　思ったので・・・
　　(＿＿＿）　　　　　　/
 

　　そう、コネがあるとはそういうこと・・・俯瞰して需要があるところに供給をもたらせる。実際、前衛の女性冒険者は
 

畑仕事などを難なくこなすし、メイジの魔法はヒールが使えるなら治療院になるし、それ以外でも使い道はいくらでも
 

シーフは器用だし、レンジャーも狩猟など、おまけにいざという時の村の防衛ラインになる。実は田舎ではC以上の女性冒険者は超売り手なのだ
 

　　そして出会いがない女性冒険者にとって永久就職、寿退社の魔力は絶大である
 

.　　 　 　 　 ,.へ、　　　／⌒ ヽ.
　　　 　 　 /　　 ＼∠7: : : : : : :＼
.　　 　 　 /　／￣ ｀: : :／ ＼: : : : ＼
　 　　 　 {　/: : : ｢￣≧ﾚ√⌒ヽ: : : : :ヽ.
　　　 　　∨: : : :.|:／　　　 　 　 ＼: : : : ヽ
　　　　　 ∧: : : :.|　　 　 　 ＿＿__,ヽ: : : : :',　　　　も、もう！口がうまいんだから！
　　　　　,':.: ヽ: : :|　　 ﾉ　　｀￣￣　 ヽ: : : : ',
　　　 　 {: : : : : : |-≠'　　　　 彡三ﾆミ: : : : ﾄ､　　ぜ、ぜひお願いしてもいいかしら・・・そ、その、お見合いのほう・・・
.　 　 　 ;l:: : : : : : ! yz三､　　　　　xxｘN : : : |: :',
.　　 　 ,':!: : : : : : l {/　　　　 '　　　　　 ﾚ|: : :|: : ',
　　　　; :!: : : : : : Ｎxxx　　　　　　<ｊ 　　 l: : :!､: :.',
　 　　 i: ﾄ､ : : : :Ｎ }　　　 く/ : : : :/　　 /ｌ: : |∧.:.:',
　　 　 |: !: : : : : :! Vヽ.　　　｀　ー'　 　,ｲ::l:./:|/∧: :',
　　　　Ｖ: :l: :l: : :ｌ　〉ー＞､ 　 　 　 ／::|:::l∧j.//∧: ',
.　　　　|: : lヽﾄ､: `r:､　　´￣⌒ヾ...:::::::::l ///////∧: ',
　 　 　 |: :.j､: : :＼|::::::＞=､＿＿ﾉ＿／ﾄ､///////∧: ',
　　　　 |: /: >=――‐| /ｊ rこﾊ　〉<ーｲ　＞＜////∧: ',
　　　　 |: :./　　 　 ＼l {ﾉ ｀¨¨ﾞ　{〉/　/ /　 　 　 ＜/∧: ',
　　　　 l: :{ 　 　 　 　 ', V￣￣Yﾞ´　/ /_／ 　 　 　 ＼ﾊ: :',
　　　　 l: ∧　　､　　　 Ｖ　　　 |ニ<_∧　 　 　 ,　　 　 }ハ ',
　 　 　 l//∧　　＼　　/ 　 　 .|＿__)　ﾄ､　　 /:　　　 ///j: :',
.　　　　∨/∧ 　 　 >７ 　　 　 !＿＿ノ　 ＼〈: : .　　////|: : i
　　　　　∨/∧ 　 / / 　 　 　 |　　 　 　 　　ヽ: : .　{////!: : !
 

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}　　　はい！では次の取引のときに
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　　　先方に伝えておきますお！
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/
 

　　そう、この婚姻相手の紹介だけでもえげつないのだが・・・
 

　　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ |:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.ヽ
　　　 　 　 ./.:.:.:.:.:／.:.:.:.:/.:/⌒ﾙ:.:.ハ}､:.ﾄ､
　　　 　 　/.:.:.:.:／7.:.:.:.:/}/⌒ヾ|:./ ヘ 从
　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:/.:.:.:／{, {{　O .ﾚ　0j ﾊ:|
　　　　　 ﾉﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.小 　ｰ=　　 ´ {:从　　　ちょ、あずささん・・・
　 　 　 　 　 N:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヽu　　　　 　 〉
　　　　　　 　 |ﾊ＼:.:.:.:.:|　 (⌒ﾆﾆｱ／:.:|　　　　ま、まだ世話になるって決めたわけじゃ・・・
　　　　　　7⌒r≦ 'ヽ:.:.|　 r ､　 ／ヽ:.从
　　　　　　|　　 ー─=ヾ､　ﾄ Y⌒} 　り
　　　　　　レ⌒ ｰ-､　　 ヽﾘ .l. 　|
　　　　　 Y⌒ヽ､　　ヽ　 ＞､.j　|ﾊ
　　　　　 .|　　　　　Y⌒ヽ.　　Y,へY
　　　　　 .|　　　　 _ﾉ＼　 ヽｸ八(( j
　 　 　 　 ﾘ　　　 {　　　ヽ､7弋__7′
　　　　　 {'　　　　|　　　　〈　　 （
 

　　　　　　/⌒l__　　 　　　　　　　　　　|::::| /｀/ ,へ
　　　　／/　/　 }　　　 ＿＿　 　 　 　 l__」L:/ く_/＿__
　　　/　/　/　　j 　　/: : : : : ｀ニ":l＿＿＿　_／: : : : : |
　　/|　 |　 l 　　|　 ／: : : : /｀／´: : : : : : : :｀ヽ｀ーァ: : :l＿
　 / |　 |　 |　　 |　 |: : : :/｀／: : : : : : : : : : : : : ＼ く: : : : : ::l__　r‐ｭ
　 !　! 　!　 !　　 | 〈: : :「／⌒): : : |: : : : :l: : : ､: : ::ﾊ ＞: : : : : :ヽ':/
　 |　|　 |　 |　　 l 　＼/　　/:|: ,'⌒ヽ: : : l'⌒ヽ＼: : l」: : : : : : : ::/　　　　　でもでも！やよいもお世話になるの賛成です！
　 |　j　 |　ﾉ　　 ﾊ　 /　　./: :|: :__」| |__|__|_l_|＼_|」: : :ヽ_: :_:_:_／
　 ',　　-─''" /　 ｀´　 　 |: : |´ /⌒ヽ　　/⌒ヽ ﾘヽ: : l ヽ//7　　　　　　　子どもができても預かってくれるってありますし！
　　|　 　　 　/　 　 　 　 /|: : :! ,,,,　　　､　　　,,,, |ﾉﾊ: : |: : ∨＿／＼＿
.　　!　　　　/　　　　　 /ヽ|: : :|　　 rｧ──┐　/／:l: ﾘ:: :/　＼　　 　／　　弟や妹を預かってもらえると弥生、すっごく安心です！
　　 ｌ　　　 |　　　　　,ｲ|: : :＼::ミ-　|::::::::::::::::l　/|j|: ::|/:／　　　|／＼|
　　　＼　　　　　　　　||: : : : :＼|｀ヾ=　=＝'イ/|/:: :／　　　　　　　　　　　
　　　　 |＼＿, ヽ　　//: : : : : :＼＼＝===＝ｲ/l ∨　　☆
　　　　 l: : : : : ＼__//: : : : __: :／ー＼ニニ／　.＼}　　 　　 ＿__
　　　　 ヽ: : : : : : //: : :_,,く_／　　　　 ＼　　　　/ﾊ＼r=､／r‐､:::ﾊ
　　　　　 ＼: : : ://-''"　　＼　　　　　　 ＼__,／-ｲ　 ゞ/::::::|　 }:::::|
　　　　　　　｀￣　　　　　　　＼＿＿__＞''" ｀＞:/─r=l|::::::::レ':::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼|:::::::::＞─ｲ::::/　　｀ｰ｀ー──'
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼／:::::::::::|::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣｀ト-/´
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾄ='l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　〈__ﾉ
 

　　そう、身内の実家が孤児院であることを最大限に生かして、徹底して囲い込みにはしっていた
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　　　　　　＿＿＿_　　　　　　/ /
　　　　 ／＼　　／＼　　　／ /　　もちろんだお！ジャンヌの実家の孤児院で
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼／　 /
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ /　　　　一緒にあずからせてもらうお！！
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／　　　　
　　／　　　　　　　　　 ＼
　/　　　　　　　　　　　 　＼　　　　
/　　／＼　　　　　　　 　 　ヽ
　／　　　＼　　　　　 　　 　ﾉ
U　　　　　　ヽ　　　 　　 　ノ
 

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　 (ヽ　／（ ●） 　（●）＼ 　 /)　　　　みなさんが討伐中は孤児院にいる子たちと一緒に
　　　(((i ):::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ ( i)))
　　／∠ |　　　 　|r┬-|　　　　|＿ゝ＼　　読み書きや計算とか、教わったり遊んだりして
　 (＿＿＿ 　　　 `ー'´ 　 ＿＿＿＿　）
　　　　　　　|　　　　　　　 /　　　　　　　　　討伐が終わるころにみんなまとめて政庁まで送り届けるお！
　　　　　　　|　　　　　　 /　　　　　　　　　　
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/　　　　　　 　 　 　 .
　　　　　　　ヽ　　ヽ／　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　>__ノ;:::......
 

　　そう、田舎に移住することに踏ん切りがつかなくても、結婚、出産後の冒険者稼業に
 

不安をもっている女性冒険者は多い・・・そんな冒険者の不安にピンポイントで釣り針を垂らしたのだ
 

・・・何がえげつないってすでにある箱と人材を使うのだから投資費０、さらに孤児院がもっている実績も上乗せだ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　.､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿ ＿　　ヾ:､ .ﾄ､
　　　　　　　 　 　 ,..イ:::::::::::::::::::::::::::=|:ﾄ､}::}
　　　　 　 　 　 ／:::::::::;:::::::::;:::=-=ﾐ､::ﾘ:/:ｲ､
　 　 　 　 　 ／:::::::::／:::::／:::::::::::::::::/ｲ:::::::‘，
　　　　　　 /::::::::::::/::::::::::::::/::::::::::::/::Yヽ:::::::ハ
　　　　　 ./ｲ::;ｨ::::::|:::/:::::::::|::::::::::::/⌒　´∨:::::::.
　 　 　 ,.ｲ::::|/::l::::::l:::{::::::::/|::::::/:/　　　　 l::::::::::ﾄ､
　 　 ／.八:::l:;:ｲ:l::::|::|::::_/_.|:::/|:{　　ｰ =_'_|::::::::::|ヾ、　　　型月孤児院か・・・あそこの評判すっごくいいよねぇ・・・
　　　　　　∨::::_|::::|::|:::/＿|/八|　　ｒ,≦　|/}::::ﾘ
　　 　 　 　 }:l:::| ゞ{::ﾚ'l乂::ツ　 ヾ 　ゞ<　ﾊ::|::/
　　　　　＿从八 |:::::八. ー　　　　 '　 .u.:::|:|/
　　　　　＞　 ヽ:::ヽ::::::∧　 　,. - ､　 ／::::l::|〉
　　　 ,≦　　　ィ＼::∨::∧　_ゝ - '.／|::|:::::: ト､
　　　　ｲ/}/ , 　 　 ヾﾄ､::::|ーｧY:¨:＼ j:八:::::|: :
　　　 　 /:{/_　 　 　 |　ヾl:::/.人: : /　 　 ヾ{: : |
　　 　 ./: : :/,､　　　 　 　.Y:ヽ　 〉:{ｨ /}　/: /: :|
　　　　: : : : : :ﾄ､/__　　 　 |: : :¨:. :.|:|': :|/: : {:. :.|
　　　　|: : : : : : : : /ｲ}/{,､ﾄ{ヽ: : : : |: : : : : : :l: : |
　　　　|: : : : : : : : :{ : /: : : : :|: : : : i!: : : : : : |: :.|
　　　　|: / : : : : : : ∨ / : : : |: : : : :|: : : : : :ﾘ: : l_
　　　　∨ /: : : : : : :∨ : : : ∧: : : 八: : : :.∧: :ハ
　　　　 .∨ /: : : : : : :}: : : :/: :|:.／: : }: : :/ : |/: : |
　　　　　 ∨ / :. :. :.X: : : : : : :l : : : : | : / : : l: : : |
　 　 　 　 .∨ /: : : : :.＼: : :. :.l : : : : |: : : : : :|: : :′
　　 　 　 　 ∨ / : : : : : ﾊ: : : l : : : : |: : : : : :|: :〈
　　　　　　　 ∨: : : : : : : :| : : j : : : : |: : : : :八: : }
　　　　　　孤児院出身だから各孤児院の情報が気になってもっている
 

　 　　　　＿＿＿_　　　　　　　（うちに入った人は気持ちよく働ける。
　　　　／―　　―＼
　　 ／　　⌒　　 ⌒ ＼　　　　　こっちは次代の人材育成に早期発掘
　／　　　　_ﾉ ､_! ヽ　　＼
　|　　　　　 ﾄｪｪｪｲ　　 　 |　　　だーれも損しないお）
　＼ 　　　　ヽニｿ　 　 ／
 

　そう、女性冒険者にはこれで十分。そして男性冒険者にも・・・
 

　　　　 　 　 　 ＿､─-v-─;z_
　　　 　 　 　 ＞:::::｀::::::::::::::::: :::::＼
　　　 　 　 ／:::::::::..　 .:::::::..　..::::::::::ヽ
　　　　　　ｲ:::::::::::::::::::::::;､::::::::::::::::::::::l
.　　　　 　 l::::::::::::::;:ｲ::/v:ﾍ::lヽ、:::::::::|
.　 　 　 　 |:::::::/|/ﾆ|/ｭ ┌ﾘ_ﾆﾍｌ::::::::|　　・・・引退後紹介してくれる仕事ってのはどんなのがあるんだ？
　　　　 　 j::r=ｉ|＝=｡=,,　_=｡=＝|r=､:|
　　　　 　 |::|ﾋ'|| ｀ ー":|.|:`ー '　||J:|::|　　前衛の体力バカは地下で穴掘りとかじゃないよな？
.　　　　　 |:::ヾ;l| u　　r:|｣:､　u　:|レ'::::|
.　　　　　ﾉ::::::::::＼ (二ﾆﾆ二） ,ｲ:::::::::::ヽ、
　　　_,∠:-‐ｧｉ:::::::!＼　==　.／ |:::::::ﾊ''ｰ-ゝ､._
-‐'''": : : : :/,/|::::::| ::::＼_／　　|::::::ﾊ ヽ: : : : : :｀`'''‐
: : : : : : : :/,/,/|::::::|　　:::::　 　 ,|:::j¨二二二¨l: : : : : : :
: : : ; -:､ム--‐ﾍ|:N＼.＿___／j;ﾙ| |:::::::::::::::| |:_;､_: : : :
: ／.rh　＼: : : : : :|},',',',',',',',',',',{|: :| |:::::::::::::::| | +++｀l: :
´､-ｔ( )ｧ-;　> : : : |} ',',',',',',',',',',{l: :| とﾆ二二,￣ﾞヽ、! :
:＼`ﾞlし´／: : : : : |},',',',',',',',',',', {| :|‘r──－ .､`　 ＼
: : :.`:‐:'´: : : : : : :.|} ',',',',',',',',',',',{|:.L.｀⊂二¨_丶　　　 ヽ
 

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼　　　その人ごとにあわせて紹介しますが・・・
／ 　　 （●） 　（●） ＼
|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　前衛でも土建会社、警備員、荷運び
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　体力と膂力があるならいくらでも仕事はありますし
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／　　　モンスター相手にどんぱちやってたなら警備員も余裕ですお？
 

　　そう、やる夫は現場で討伐の過酷さをしっているからこそ「人品」がちゃんとしている人間にはいくらでも
 

仕事をあてがえると確信していた。それこそ、つぶしがきかないといわれる前衛にたいしても
 

　そしてそこに怪我や病気のときの保証である・・・これに心が揺れないでいられるほど、冒険者の待遇は良くはない
 

　/／/　　　　　　/| |::ｌ　.|ｌ　 |ヽ　 ヽ＼
　　 /　 　 　 　 /::::|.|:::l　|::|　|／＼　＼＼
.　　| /　　　　./::::::::l|:::::l |".ｌ |／::::::::ヽ､_＼ヽ__
　　|.l.|　l　　 /::::::::::::|／ i ／l|　_,,､､-　　~　　::::ヽ ヽ／⌒ヽ、　　　（たしかに・・・牛鳥の突進に比べたら強盗のナイフなんざ
　　|| | .|l　 /＼:::::　ヽ ／,､-'''"　　　　　　　　:::::::ヽ ヽ'⌒ヽ.ヽ
　 . |　|.| | /　　＼　　〃　　　　　　　　　　i.l　::::::::ヽ ヽ'⌒| .|　　　　怖くもねぇ・・・こいつのコネならたしかに仕事はいくらでも・・・
.　　　 |l　|l　　　　＼ ;;; ヽ、　　,,､'　　　 　 ij　 :::::::::ヽ ヽ､_ﾉ |
　　　　　　　　 　　/:::::　 　 ‐''~　　　　　　　　 ::::::::::::ヽ ヽ､_ﾉ　　　　それにマヤを身請けしてから、俺に何かあってもあいつを
　　　　　　　 　　/ ,':::::::　　　　　　　　　　　　 :::::::::::::::::ヽ ヽ
　　　　　　 　　/ ,':::::ij::::::　U　　　　｀ij　　　　 :::::::ij:::::::::ｌ;ヽﾉヽ　　　困らせることはない・・・）
　　　　　 　　/ ,':::::::::::::::::　 　　　　　　　　　 　:::::::::::::::::ｌ;;;:::::: ヽ
　　　　 　　/ ,'::::::::::::::::_::｀) 　 　　　　_,,､-'''´~~｀ヽ::::::::::ｌ;;;::::::　ヽ
　　　 　　/　::::::::::　''~ノ　　　 __,,､-‐´ 　　＿､､-‐':::::::::ｌ;;;;:::::::u ヽ
　 　　　　｀''''　　　　｀''－'､~　　　 _ ､-‐´ 　　　:::::::::::::::l;;;;;;:::::　　ヽ
　　　　　　　　　 　　　　　 ｀ｒ‐''' ´　　　　　　　:::::::::::::::ｌ;;;;;;;;:::::　　 ヽ
 

　　Cまで討伐を続けた実績と信頼、さらに実家のバックアップに破格の条件がくわわったやる夫の誘い
 

これを前にカイジと真、そして真の徒党員はみなやる夫たちと契約を交わす・・・まだどこか半信半疑ながら
 

それでも、彼らはやる夫を信じるに足る、とみなしたのだ
 

　　　　 　 ‐､――-､,,.. -――‐;:‐
　　　　　　　＞　　　　　　 　　　￣＜
　　　　 -=ﾆ　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ゝ
　　　　 ∠´　 　,.ｨ　 ﾊ　　　　 　　　　 `、
　　　　　/ 　　/　| ./　ヽ　 ﾄ､　　　　 　 |
　　　　 lイ　/''-ﾆ|/､　r‐＼lﾆ＼!　__　 　|　　　　うしどりの怖さを、ウサギの恐ろしさを
　　 　 　 'l.ｲ| ＝=｡､i　'"==｡=＝ l. l"ｌ| 　 |
　 　 　 　　 |l| `ー'/　 u　ｰ‐''"　| |"ｌ|　 ｜　　　熊の恐怖をしってるやる夫なら・・・
　　 　 　 　 l || U/　　　　 　 ｌj　 |.|ソl　 　|
　　　　　 　 ! `|/_,.　- ヽ　v' 　 　l!-'′ 　 |　　　
　　 　 　 　,l　 ヽ ヽﾆﾆﾆ二) 　／|　　 |＼. |
　 　 _,,..　‐'''"~/lヽ 　≡　　／ 　|　　 |　　|~"''
　　　　| |　　/　| 　＼　 ／　ｕ　ﾚ! 　|　　 |
　　 　 | |　/ 　 ﾚw､　 l´　　　 　 |　 l　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｨ三三ミ.､ 　ﾄ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |/　　 ＼::ヽ .}::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,...-=:ヾﾘ//_
　　　　　　　　　　　　　　　　　,.ｨ≦:::::::::::::::}イ:::::::≧::..
　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::/:::::::::::::/ﾐ､ハ::::/::＼:::＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.::::::::::/:::::::|::::/　　　 ∨::/:::::ヽ::::＼
　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::|::::::::;|:::;　　　 　 ∨､::::::::‘，:::::ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 /:::::::::::::l::::::/.|:::{　 ヾ=--=|:|ﾊ::::|:::::;::::::::ハ
　　　　　　　　　　　　 ,:::::::l|:::::::|::|:{ｲ.ゞ|　　　 ,ｨ≦三Ⅵ::::l|:::::|i:::::ﾄ､
　　　　　　　　　　　　,:::::::::il:::::::ﾊﾄ{____ ＼ 　 ´{r'::::ﾘ .|:|::::ﾘ:::::|l:::::|ヾ
　　　　　　　　　　＞/ｲ{::::八::::ィｆ{:::ﾊ ｀　　　　`＝'　jｲ::/:::::::|l::::::
　　　　　 ,.ィ{'‘　　 / .八::::::::ヾ{. ヾｰ'　　 '　　 　 　 / }/l:::::::::|l::::ﾘ　　　断るには条件が良すぎるし
　 　 ，＜ .八 　 　 　 　,ヽ{:::/::＼　´　　　　　　　　 /　l::::::::八/
　／　　 　 　 ＼、_ｒ＜　　∨:::∧ ij　 　 ,　 -‐ュ　　 ./.l:::::/::/　　　　契約書までその場でかわしてくれたからね
ｲ　　　　　　　 ／⌒´　　　 ∨:::|:ヽ.　　　｀¨´　　　 ..ｲ:::j::/::/
‘，　＿＿_　イ｀＞　，_　　　|:::::|::::::/:＞:....　 　 ..イ|::l::::|/:/{　　　　　・・・大丈夫なはず、うん
　 ’ ＜　　　　 　 　 　 }=- . |:::::|:::::ﾊ/:::::::}　 ¨　　 .!::|::/:/八
　 　 　 ’＜　　　　　　 　 　 |:::::|::::{､}:::ﾊ:::| 　 　 　 Ⅶ'}/
　　　　　 　 ’＜　 　 　 　 .八::::l::ﾘ　ヽ￣　　　　　 ｀/ｰｒ-=ﾆ,､
　　　　　　　　 　’＜　　　　　ヾ|/　 　 ＼ 　 　 　 ./＿,l::::／　≧=-.､
　　　　　　　　　　　　 ’＜ 　 　 ＼　　 　 ＼　　　　 　_j:ｲ 　 　 　 　 ＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ　 /　　　　　　　ヾ￣￣／　　 　 　 　 　 　‘，
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨ /　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｰｧ
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.<　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 :.　/　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.　＼　　　　　　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　 ＼　　　　　　‘.，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼　　　　　　　　　　　　　./　 　 　 　 ヽ 　 ＿　　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,′　　 　 　 　 }=-　　　　∧
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 :　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,′　　　 　 　 .ｲ　　　　　./ ﾉ
 

　　そして、やる夫はこの契約をきっちり守った。結婚を望む相手にはきっちりとした相手を紹介し・・・
 

　　　　　　.　　　　　　/: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　{: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　|: : : : :ミ｀ﾞ' ､._::::::::::::::::::, .-‐''"ｿ､|
　　　　　　　　　　　　|: : :::_＼`　　　`' ､.　' 　　　　∠:!
　　　　　　　　　　　,ｨ}: : ｨ" ､.　　　　　　　　 　　 ,.　}ｨ,　　　　　　　　　　鷲巣のボンから器量よしで
　　　　　　　　　　　|.i､＼} .ヾ㍉､._　ヽ,　/　 _,.ｨ彡　,'"ｉ
　　　　　　　　　　　', .ﾍ i{ 　ヽﾞﾞｔッヾ="^〉=ｨﾞtッ."　{,ｨ . 　 r-､　　　　　　腕っぷしも人柄もよしときいておったが・・・
　　 r‐- ､.　　　　　∧ヾ､　　　 ￣"´.　 !: 　｀ﾞ　　　| 人.　 |:.::::`-､_
　　 |: : : :.:￣ﾞﾞﾞﾞ`／:/::ヽ_,　　　 　 　 　 |′　　　　,'/,ﾞ::::＼|::.:＿_::.::`..､ __　まさかここまでとは・・・
　　 |: : : : : : :.::￣／/:::::沁　 　　 　 　 ､ . 　 　 　 /::::::::::::/::.:{農i}::..:.:.:.:.:..:}
　　 |: : : : : : : :ｨ彡,ｨ:::::::::::ﾊ､　　　　　　　　　　　./}:::::::ヽ/:.:.::::￣.::::.:.:.:.::.:/
　　 ',: : : : : : :::.,／_,ｨ::::::::::::,.ヽ　　　--─‐‐　　 / ﾘ::::::::/:.:.:.:.:.:. ::.:.:.:.:.:.::./
　　　＼: : : : :.￣￣/::::::::::::::,､::＼　　｀￣ ´　 , ',. {::::::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
　　　　 ヽ.: : : : : ::/__/:::::::::::〉ヽ　ヽ､＿＿__,ｨ /ｨﾞ.!从〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
　　　 　　',＼: :.:::￣/／}:,ｨ"｀.、 .､＼　　　 /ｨ"´／ ::,'::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.ノ＿＿＿__
　　　　　　＼＼: : ::"／:;:;:＼　＼ :　 ｰ:::／　／::::::::::{{:.:.:.:.:.:.:.,.ｨ=三三三三二＝=､
　 f＝＝==‐-` }: : ::￣/:;:;:;:;:;＼　＼ .／ｨ‐-= ､＿＿冫__,.〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::ヽ
　 ||　 　 　 　 　 　 　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼／　,':.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.}／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,. : : ´{i: : : : //: ／: : ヾ: ﾞ
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　/: : : : : : : , '　　　　　　 ￣　￣.∨: : : ; : : : : : :゛
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　　　　　　　　　　　　　　　　i: : : i : : : ′　　 ヽ　　　　　　　　 　|: : : : ; : : }: : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : i : : :′_ ﾆ､ ､　　　　　-─-､　 |: : : : : : : i: : : : :|　　まぁそんな・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　!: : : i : : { '´ ⌒`　 　　　　　_　_　 `Y: : : : l : : |: : : : |
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.: : : : : :|　　　　　　　 　 　ｙ=＝ﾐ　 i: : : : l : :..}: : : : |　　　（やる夫君に足向けて寝れないわね・・・）
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Y: : i : {　:::::::　　　　　　　　 　　` .}: i : : : : : |. : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : : :从　　　 　　/ 　 　 　 :::::::::. |: i : : : : : |. : : : :.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　|.: : i:::::::`／`‐-､.　 　 　 　 　 　 .}: i : : l : : |. : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : ::::::::/ /　, -‐ヽ 　　　　 　 　 .|: i : : l : : |. : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : i:::::::{　　 　　　}.　　　　　　/:::|: i : : :i : :l: : : : : :.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : i:::::::i　 　　　Y´　 　　　 ｨ::::::ﾉﾘi : : : l: :i: : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : i:::::::|　　　　 i　-‐ 　　　 iｧ }:::::::::::::: :} : : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : i:::::::i　　　　.八--‐ｧ ｱ i 　/:::::::::::::::::: : : : : : : :..|
　　　　　　　　　　　　 ,　-‐＝イ´ 　 .i　　 　/ |　}　 {　 　i　 {:::::::::::::::::::| . : : : : : : |
　　　　　　　　　　　/´ヽ　　ヽ　　ヽ　|　 　 .{　|　|　 |　　 |　入:::::::::::::::::| : : : : : : . |
 

――契約した相手の身内はきっちりと型月孤児院で面倒を見て・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　 , -―-＜　　　　　　_　 _ｒ ´.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.r┘⌒´.:.￣.:.:　.:.:.:.-z、.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　｜.:.:.:.:.ｒ'.:.:.:.:.:._.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_..:.:ﾏ.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　/{.:.:.:./.:.:.:.:.／.:.:.,.:.:.:.:.::.:.⌒.:.:.ヽ.ヽ_..::.:.:.:.:}
　　　　　　　　　　r'.:.:}.:./!.:.:.:.:/ ⌒ /!.:.:.:.:.}.:.:.:}.:.:}.:.:.:」Ｙ`ヽ:/
　　　　　　　　　　 ,.:.:／ .!.:.:.:.!|:∧/　Ｌ..:.:ル／　!.:rヽヽ＿）　　　弟たちもすっごくよくしてもらってます！
　　　　　　　　　　 ｝.:} 、 ﾚL 」!　＿__　　　'―‐ }/　 `ー┤
　　　　　　　　　　 ヽ乂) |.:.:.:.:.:!　 ／＿　　 、 /　　　／⌒　　　美味しいお昼ご飯まで食べさせてもらって
　　　　　　　　　　　 ｀¨　|.:.:.:.:.ﾊ　'''　Y´　　 }/　　　/
　　　　　　　　　　　　　　|.:/i/ ﾚ｀＞ ┬‐一/　　　/　　　　　　お勉強まで！
　　　　　　　　　　　　　　ｌ'　　　　　/´!>ー< !　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ∧ﾉ _.ｎ ＼　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ./ Ｙ｀　 -㍉ メ、
　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ　 /　_{i´　　　 }__　Y
　　　　　　　　　　　　　　　　>＿, Ｖ´ ヽ　＿ ノ　｝ﾉ|
　　　　　　　　　　　　　　　r'_rｧ-」|` ー―一　¨´＿!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 丁. ァー―┐´ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 |　　　　! 　|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ├┤.　　　├┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｜ |　　　　 | ｜
 

　　　　　　　　　　　　　　　 ｨzzzﾐ､　　　　＿＿＿
　　　　　 　 　 　 　 　 .ｨ≦--- ､:ﾊ　　.／::≧=- ´
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ|　 /:／
　　　　　　　 　 　 　 　 ...=-:―:::::::}Y/´
　　　　　　　　　　..:::::´:ィ´::::ヽ-==ミ::::::￣｀＼
　　 　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::‘，
　　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::ｨ､::/}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 _..イ:::::::::::::::::::::::::/´¨¨｀V:::::::::::::::::::ヽ:::::::::::
　　-=≦イ::::::::::::/:::::::::::′＿__ |::i:::::::::::∧::::∨::::::::|
　　　　　/:i::::i:::::ﾊ::i::::::::{ ´　　｀.l::ﾄ:::::::/:::∧::::∨::从
　　　 　 {/|::::l::::ハ:|､:::::|　.ｨzzミ､:lﾊ::::|､::::∧､:::∨:::∧　　　　　買取価格は政庁とほぼ一緒だけど
　 　 　 ./ .l:::ﾊ/芹､ V:::! ´Vし}　.〉 ﾄ::|::}＼::}::≧:＼{ヾ{
　　　　 {　 !::{:::ﾊV}　 ヾ!　.乂ﾘ　　 .:::::/:::::从}::::::::::::|.　＼　　　安心して討伐できるし
　　　　　　.V|∨} '　　　　　　　 　./:::/:::::/ ｨ::::::::::::ﾄ{
　　　　　　 ヾ .}::!　　 　 ＿　 　 ./ｲ/:::::/:::::::/::/､::{ ＼　　　　　その分でのストレス減を考えると大幅にプラスだね！
　　　　　　 　 从ヽ.　ﾏ 　 ノ　　　 }::::::/:::::::/}:/　 ヾ
　　　　　　　 }/!::::::::.　 　 　 　 　 .|:/}' |::/{' j'　　　　　　　　　　引退後の勤め先の候補も紹介してもらって・・・そこでのバイトも楽しいし
　　　　　　　　 |:::ハ:{ヽ._ 　 ≦　　| /　!:!
　　　　　　　　 ﾚ　　　　　　 }　　　　　 V ＞----=ミ､
　　　　　 　 　 　 ｨzzzzｧ---!　　　 　.／::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　 .／:::::::::::/＼.　　 　 ´／::::::::::::::::::::::::::::/::∧
　　　　　　 .:‘:::::::::::::::′ー====.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::∧
　　　　　 ./::::::::::/::::::| 　 　 .／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ
　　　　　/::::::::::/:::::::::!　　／::::::::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::}::::＼
　　　　./::::::::::/:::::::::::| ／::::::::::::::::::::::::::::::八::::::::::|:::::::::::::::::::|:::::::∧
　　　 /:::::::::::/::::::::::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:::::!::::::::::::::::::八:/::∧
　　 .ｲ::::::::::::′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::|:::::::::::::::/::::::::::/::::＼
. ／::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ､::::::/::::::::::ｨ´::￣::::::::::}
::::￣￣:｀ヽ::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　 ｰ/::::／ｨ≦===ミ､::/
´￣￣｀ヽ::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　 　.ゞ=:/　　　　　　 /
ﾊ　　　 　 }ｲ!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　 　 　 /　　　　　　 /
ｰ}　 　 　 .| .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　 ./　　　　　　 /
　|　 　 　 .l ,|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y　　　　　/　　　　　　 /
 

　さらに極めつけは・・・
 

　　　　　　 ,, -‐‐‐‐‐‐‐-- ､
　　　　 ／　　　　　　　　　　＼
　　　／　　　　──　　　─‐　＼
　　/ 　 　 　 　( ● )　　　(●)　　';　　　家がほしい・・・かお
　/'　　　　　　　　 ／ 　　　＼　　　';
/ 　 　 　 　 　 　 （　　　人　　） 　　i　　うちの商会で扱ってるやつなら
| 　 　 　 　　　　　 ｀'''''ﾞ´ 　｀'ﾞ´　　　!
'、　 　 　 　 　 　　　　　 　　　　　／　　　社割と特別ローン込みで売らせてもらうお
　＼ 　 　　　　　　　　　　　　　　<
　／￣ﾞﾞ'''‐‐‐-----　　　　　　　　＼　　　だから、一括購入のために無茶とかしないでくれお
 

　　　　　　　　　　　　　 i､ 〈ｌ〈l　r,==￢
　　　　　　　　　　 　 -=| |=‐　　|.| 　 |.|　o o o
　　　　　　 / 　 　 　 i7 |.| 「/ 　 L===」
　　　　　　〈　　　　　 　 ﾞ'
　　　　　 ／　　　　　 ､ｰ--‐へ､　（⌒＼
　　.　　, '　　　 　 l`i‐r-ゝ　 v 　 ＼＼､ヾ;　 ヽーｧ─　　　　　ありがてぇ・・・ありがてぇ・・・
　　　 /イ　　　 :ﾄ､!│|　!　,　ij 　 u　＼ヽﾘ　　 ∨
　　　　│,ｲ　　 | u　| | l∠ﾆ　　u　　　 ト､ 　 　 ヽ　　/　　　
　　　　 l/ | ,ｲ　|─ｧつ_ ~U~ u/;⌒i　　 |:: ＼　　 ヽ　/
　　　　　　ﾚ　W　f／ ノ　,.-　// ./ j　v |:: u ＼　　V
　　　　　　　　 　 { ／つ　ｨ .// / 　 u　 |::v　/ヽ.　 i
　　　　　　　　　　l ／つ/ ﾚ'　 〈__,.ﾍ　　 |￣7　 ヽ　|
　　　　　　　　　　ヽ ﾍ'v　ｰ-､　ﾉ　　ヽ　 |　/　 　 W
　　　　　　　　　　　 ＼　ij　０　ヽ.　　 `ｰ'　| r‐￢ |
　　　　　　　　　　　　　＼　ノ　O ＼　　　　|_!o ol_|
 

　　そう、現金一括でしか購入できない冒険者相手に、やる夫はローンで、しかも社割まで組み込んで
 

一軒家を購入を援護したのだ。
 

　　　　　　　,,,____＿＿_,,..._　 ___　:.:.:.:.:.:...... .... .... . .. ...... ::.:.:............
　　　　　 ,/',/',/',/',/' ,.- ､.ヽ| ｜
　　　　/~/~/~/~/~／:.:..::.:.` ､＼ :.:.:.　　:.:.:.　..... .... ............
　　　,/',/',/',/',/'／:. ＿＿＿ ＼ヽ
　 , /'/~/~/~/／:: .:.├┼┼┤　＼＼　... . .. ...... ::.:.:.
　'i, 'i, 'i, 'i, 'i／:.:.:::..　 ￣￣￣ 　　 :＼_,、
　　|￣￣￣|::..:.:...:. 　 , '⌒l⌒ヽ　　.:.::|
　　| l;;;;i;;;; l |:.:.田田　| :iili | iili |:.田田|
　　| l;;;;i;;;; l |:.:.田田　| :iili | iili |:.田田|
　　|:.:.:　　　|:.::, :,:　::;:.| :iili | iili |:.　.,:.::.|
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＞ ´　　　　　　　＜
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＞´: : : : : : : : : : : : : : : : :.‘　，
　　　　　　　　　　　　／: : : :,'.: : : : : : : : : :.',: : : : : : ',: :ヽ
　　　　　　　　　　　,.': : : : :.,': : : : ﾑ: : : : : : :',: : : : : : ',: : ﾊ
　　　　 　 　 　 　 /.: : : : : :. :. :. :.i: }: : : : l: : :.',: : : : : : ', : : i
　　 　 　 　 　 　 ,': :,': : : : |: : : : :.}/ : : l: :|ﾏ: : ',: : : : : : ',: : i
.　　　　　　　 　 : : :.|: :i: : :! i: : : :/.: : : :.l_」 ﾏ-‐!.: : : : : :.}: : !　　立派なおうち・・・これをローンでいいだなんて・・・！
　　　　　　　　　i./: :!: :!: :.|l.{ﾏ: :/: : ￣/.! ;　ﾏ: :|.: : : : : :.|: : :!
　　　　　　　　　!i: : | i」 斗ﾘ .ﾏ: : : : :/　ﾚ　　ヽr'　ヽ､: :.l: : :.l　　　なんて、なんてホワイトなの！白饅頭みたいって思ってごめんなさい！
　　　　　　　　　||ﾏ |∧: :.|　　 〉ｲヽ〈　ﾐ=＝彳 {ﾑ 　 .}〉: :|ヽ|
.　　　　 　 　 　 |! ﾏﾘ: :ﾏ,x=＝彳}-‐{ 　　　　},'/} 　 i i{: : |
　　　　　　 　 　 |　Ⅵ: :/ゝ ＿ ノ　　ゝ--‐ ´　 ﾉ　.　,ｲ: : !
　　　　　　　　 　 　 } .〈./　ﾊ:::::::　　　　 ::::::: ,ｲ　 　 /: :∧!
　　　　　　　　 　 　 j/{ ヽ､　ゝ　　 _　　ノ , '　　　 /|: :/
　　　　　 　 　 　 　 　 ',: : ﾄ＼　＞ ､　 　 { 　 　 r'/レ　　　-‐　､
　　　　　　　 　 　 　 　 ', .ﾑ　.〉　 　 }.>.r´',　　　',　　￣　　 ／　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 ハ　／　　 ,ｲ　/|　 ',　 　 .',　　　　, '　　 　 l
.　　　　　 　 　 　 　 / .{ ／　　　/ r‐ｲ　 　r',　 　 .', |　 ./　　　　　l
　　　　　　　　　　 r'　／　　　 ./　ﾉ 　 　 　 .', 　 　 ',!　/　　　　　 ヽ
　　　　　　 　 　 ノ ／　　 　 ./ ／.　 γ　　 ∧　　　ヽ　 ／　　　　r'
.　　　　　,x≦77ソ　　　 .＞´／　　　/　 　./　.',　　　　ソ＿ x≦ﾕ_.l
　　　 ／////／　 　 ／　/ヽ 　 　.ノ_r'⌒ｲ　　 ',　 　 　 ヽ///////{
　　　 ﾏ77ヽ,'　　　／　　,'　　｀ヽ_γ' .／　　　　 ',　　　　　ヽ//////{
　　　 　 ゝ/{　　 ,'　　　 .{　　 　 { 　 / ............... 　 ',　　　　 　 ', 777∧}
.　　　　　　 |　　,'...::::::::: 圦.....　 ,'　 /:::::::::::::::::::::::::::.',　　　　 　 /////ﾉ
.　　　　　　 | 　 {::::',::::::::::::::＼:::::i::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　/////,ｲ
 

　　 /ィ　　/ム=＜7>､`:<///////i　 .,
　　'/,r‐, /　ﾍ,　　o＼｀>､７.////.ﾊ　,i.i
　 //　//　 :i ,＼　　　.i:::::::::'//`''::-i　i-i
　'./　.,i!'　　/,'｀ゝ｀¨¨´'';;7 ,,, .≧=＝ｷi''''!
　 i　 ,i!　　/,' :::::::::::::::::::/ /::::ﾍ、.　o　＼　　　信じて・・・信じてよかった・・・
　 !　.i' 　./,'::::::::::::::::::::/ /::::::::.､ゝ､＿__,,,ゝ
　　ゝ!　/,'::::::::::::::::::::<./::::::::::::::::｀7,r‐''　　　　あいつらが流した汗を・・・信じてよかった！
　 　 l /,'::::,rェｪ: ､'´ハ:::::::::::::::::::;'/::　　／
　　/l/,'::::::｀`'':‐｀_ヾｪ:､::::::::::::::;.'/:　 .／
　/ ::i,'　::::::::::::::::::::::＼ヾ)､:::::; '/　 ／　 ./
　　:::i　 :::::::::三ヽ､:::::::｀ゞ':; './ , :'　　.,イ
　　::::i　.::::::::::ゞ;㌢::::::::: , ',ィr'´ゝ- '´ /
　　 ::::i:.::::::::::::::::::::::::: ,;r '´./　　　　 /
　　 ::::::i::::::::::_, :-: ':´:: 　 /　　　　 /
　　　:::::｀'''::´::::::::　　　 /　　　　 /i
　　　 :::::::::::　　　　　 /　　　　 / .l
　　　　　　　　　　　/　　　　 .ハ |
　　　　　　　　　　./　　　　 /　　i!
 

　　カイジが家をローンで購入、その話を聞いたとき、ナルホドは思わずやる夫を心配した。
 

　冒険者にローンは不可能、何かがあるリスクが高すぎると思ったのだ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 , --------､＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　____,／三三三三＼＼}／{
　　　　　　　　　　　　　　＜三三三三/⌒⌒＼}__/７
　　　　　　　　　　　　　　＜三三三三〉U --､__}　}┘
　　　　　　　　　　　　　 　 ＜三/⌒∨u　‐┬ 　rﾃ　　　　思い切ったことやるなぁ、やる夫君・・・
　　　　　　　　　　　　　　　 　 }人（_}　 u　￣　, ∨
　　　　　　　　　　　　　　　 ／∧　人u　 ＿＿__/　　　　大丈夫なのかな、正直リスク大きすぎるんじゃ・・・
.　　　　　　　　　　　　　／/　 { ∧　 　 └─‐ /
　　　　　 　 ＿＿,.　 イ　/. 　 {　　＼　 ＞r一' °　　　　　慈善事業の一環・・・いやでもなぁ・・・
　　　　／´￣￣＼　　　 ＼　 { 　 　 /￣} |＼ o
　　　/　　　　　　　,　　／￣/∧＼/{. ￣}_l　 }＼
　 　 {　　　　　　　 } 　 ＼　 　 ∧　人__//ﾄ､_}　 ＼
　 　 {　　　　　　　 }　　　 ＼　　∧　/　∨| o＼　　}＼
　 　 {　　　　　　　 }　　　　　＼　 ∨　　 } | 　 /　　}　}
　 　 {　　　　　　　 }　　　　　　 ＼ ∧　　}/　./.　　 }　}
　 　 {　　 　 　 　 /　　 　 　 　 　 ＼}　 /　 /　　　 }　}
　 　 {　　　　　　 {　　　　　　　　　　 }／ ／　＿＿/ /}
　 　 {　　　　　　 {　　　　　　　　　　 }　　　　　 　 } 　 }
　 　 {　　　　　　 {　　　　　 }　　　　/ O　　　　　/.　　}
　 　 {　　　　　　 {　　　　　 }　　 　 {　　　　　/ /　　　}
　 　 {　　　　　　 {　　　　　/　　　　{　 　 　 /　{　　　 }
 

　　だが、ナルホドはこのとき読みたがえていた。これは慈善事業でもなんでもなく・・・
 

　　　　　　　　　　　　 　 ,　-―――- ､._
　 　　/ ｀ ヽ、　 　 　／ 　　　　　　　　 　｀ヽ､
｀丶,ｨ'　　　　ヽ　 ／　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　/　　 ,ヘ　 |, '　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　
　 /　　/　　し/, ヘ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ゝ　　　　 　 　
. /　　 i　　　／　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　　.ほかの冒険者にも「家」という形で
　　　　＼／　　　　　ト ､　　　　　　　,-='､':'　　　　　　 ',　 　 　 　 .
　　　　／　　 ,ｨヽ _ :':;;;;;,:i　　　　　　.ﾞ､;;;;::',ﾉ　　 　 　 　 i　　　　 　 うちの本気度が伝わるし
　　　　　　　 ﾄ､＿ 〝'''''′　　　　 　 ｀''''''"　　　 　 　 　 l　　　　　
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　　　　　一般市民にも「ちゃんとした家」をローンで買えるって
　　　　　　　/7＿ ,ﾉ　 （　　　 j　　 　 ）　　　 　 　 　 ／
　　　　　　 / 丶　 　 　 ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　 　 ／　　　　　　　認識させられる・・・家一軒じゃ安すぎる宣伝効果だお
　　　　　 / 　 　 >　　　　 ｀`ｰ- -‐'"　　　　　 　 く
　　　 　/　 　 ／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　　　　（それにちゃんと回収できるめどはあるし）
 

　　家を購入することは目に見える地位であり、ステータスだ。それを保証し、後ろ盾になってくれるとあって
 

カイジが家を買ったころからやる夫の元に契約が殺到・・・その中で信頼にたると見込んだものを囲い込み
 

契約を交わした
 

　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {::;'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.:'’.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.、
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,...::::!:l'"￣￣｀―-　 ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ' .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
　　　　　　 　 　 　 ／:::::::::::::'::::::::::::::::::::::＼:::::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　 、
　　　　　　 　 　 ,.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,' .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
　　　　　　　　 ,:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｲ .:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　　　　　 ,:::::::::::::;'::::::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,　　　　　　　　　　　　　　　　/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ⅴ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
.　　 　 　 　 /:::::::::::/:::::::::{:::::::::::::::::::::;:､::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ⅴ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
. 　 　 　 　 /::::::::::::'::::::::/ '::::::::::::::::::/　 ＼::::::::::::::::::::::::,　　　　　　　　　　　　　　　　 l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: l.:.:.:.:.:. l/.: / :.:.:.: /|∧ .:.:.:.:.:.: |
　　　 　 　 ;::::::::::::::::::::;:'　 .!:::::::::::::::'　　　 ヽ::::::::::::::::::::::,　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.:.:.:.:.: ,　、.:.:.| .:.:.:.:./:. /:.:.:.:.: - ニ_l.:.:.:.:.:.:.:.|
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.　　　 　 　 ':::､::::::::l` --‐ﾞ'　` 　｀'　　 ￣　 ;/ ;:'r, }::::､::::::＼　　　　　　　　　　　 　 　 j'’　ム'’　.ヽ/　　　　 　 　 　 　 .l.:|
.　　　　　 　 ヽ{＼::l　　　　　　　　　　　　　 　 ﾉ: /::::::',　￣´　　　　　 　 　 　 　 　 〈´ j　　 ,. : ' ’｀ヽ　　 _　　　　　　　,:.{:._
　　 　 　 　 　 }ヽ｀`　　　　　　､　　　　　　　, _' ｲ:::ト ::､　　　　　　　　　　　　　　 　 ',　　　　 _　 - ´.∨　’　 　 　 　 ｲ　 }..|　　　 　 ＿
　　　　　　 　 ,::ノ ゝ､　　　 　 　 　 　 　 　 /::／｀ヽ、　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !　　　　 　　_ノ　}　_　―-　 ,.:'’.L ,勹|　　　　//i:i≧:._
　　　　　　　　　 　 l:::､　　　　　　　　　　　':::{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i.　　　 　 Ⅳ.ン´.、　　　 ／ _ -=三ﾆ|=-　 _//i:i:i:i:i:i:i:≧-...._
　　　　　　　　　　　l::::;＞　　 ´　　 ｀　 イ_:::::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　　　　 |´:=-　_｀ - ´ _-=三ニニｿニニ7｀:7:._i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＞、
　　　　　　　　　 　 ;:::'　}:::ﾊ 　　 _　　 　 !ﾉ.lヾ､　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _ .:≦}　　 　 　 l三三ﾆ|　　 「三三ニ ,.:'’三ﾆ:7　/ﾆ/　 ,=-　 _//i:i:i∧
.　　　　　　　 　 　 　 　 ／ ',　　　　 　 ／　､_　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _ .:≦’:ﾆ/´l　　　　　/:._三三| 　 . lニﾆ_.: '’三ニニ7　 |::7　 ./三三ﾆ≧:. _i:|
　　　　　　　　　　　　_./ 　 ,.}　　　　／　　　〉ﾆﾄ、　　　　　 　 　 　 　 ,....:'’三三三} ﾆ{ 　 　　,:'ﾆ ｀ﾐ:.、::L_＿ﾉ￣三三三三三l 　 |/　,.:'’ニニニ／ﾆ∧
.　　　　　 　 　 　 __.//l :', .l　　　　　l　 ', 　./ニl !ﾆ-_　　 　 　 　 　 　 l｀ヽ三三三7ﾆ:∧　　　∧三ニニ∨○三三三三ニニﾆ|　 /　/三三三∨ﾆﾆﾆﾆ}
.　　　　　 　 __-ﾆﾆ//=!./.! !､＿＿ .ﾉ 　 ', ./ﾆﾆl ｌニﾆﾆ-__　　　　　　　|三:| :三ﾆ 7三ニ:ヽ 　 l:∧三ニニ∨三三三三ニニﾆﾆ| ./　/ニニニﾆ7三ニニ|
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　　　／ニニニ∠＿￣/! ＼ｌﾆﾆ}　　'　 /-＝ニ二二二二二二ニ- 、..Ⅳ:∧三:/ニニニ三三ニﾆ7.ﾆ三ﾆ |三三三三三三／　 ￣｀寸三三/三三三ﾆ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 } ｀ヽ lﾆ7ニ三三三三Oニ7三三三|三ニニニニﾆ7 ￣ ｀ヽ 　 ｀寸ﾆ7三三三Ⅳ
 

　　なお、この時、やる夫の目や調査以上に役だったのは・・・
 

――莫大な恩を前渡しされた現場の人間からの情報であった
 

　　　　 　 　 　 ＿､─-v-─;z_
　　　 　 　 　 ＞:::::｀::::::::::::::::: :::::＼
　　　 　 　 ／:::::::::..　 .:::::::..　..::::::::::ヽ
　　　　　　ｲ:::::::::::::::::::::::;､::::::::::::::::::::::l
.　　　　 　 l::::::::::::::;:ｲ::/v:ﾍ::lヽ、:::::::::|
.　 　 　 　 |:::::::/|/ﾆ|/ｭ ┌ﾘ_ﾆﾍｌ::::::::|　　　この二人ならまず間違いない
　　　　 　 j::r=ｉ|＝=｡=,,　_=｡=＝|r=､:|
　　　　 　 |::|ﾋ'|| ｀ ー":|.|:`ー '　||J:|::|　　　討伐も真面目にこなしてるし
.　　　　　 |:::ヾ;l| u　　r:|｣:､　u　:|レ'::::|
.　　　　　ﾉ::::::::::＼ (二ﾆﾆ二） ,ｲ:::::::::::ヽ、　人となりもまともだ
　　　_,∠:-‐ｧｉ:::::::!＼　==　.／ |:::::::ﾊ''ｰ-ゝ､._
-‐'''": : : : :/,/|::::::| ::::＼_／　　|::::::ﾊ ヽ: : : : : :｀`'''‐
: : : : : : : :/,/,/|::::::|　　:::::　 　 ,|:::j¨二二二¨l: : : : : : :
: : : ; -:､ム--‐ﾍ|:N＼.＿___／j;ﾙ| |:::::::::::::::| |:_;､_: : : :
: ／.rh　＼: : : : : :|},',',',',',',',',',',{|: :| |:::::::::::::::| | +++｀l: :
´､-ｔ( )ｧ-;　> : : : |} ',',',',',',',',',',{l: :| とﾆ二二,￣ﾞヽ、! :
:＼`ﾞlし´／: : : : : |},',',',',',',',',',', {| :|‘r──－ .､`　 ＼
: : :.`:‐:'´: : : : : : :.|} ',',',',',',',',',',',{|:.L.｀⊂二¨_丶　　　 ヽ
　　下手な人物を紹介したら大事になるので必死
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　_　．．．　_
　　　　　　　　　　　　　＞　´ ,　'.: : : :. :. :. :.‘　，
　　　　　　　　　　　 ／.: : : :./: : : : : : : : : : : : : : ‘ .，
　　　　　　　　 　 ／: : : : : :/.: : : : : :. :. :. :./／: : : : ‘.，
　　　　 　 　 　 ,ｲ: : : : : : :/.: : : :. :.,': : : : /: : : :/: : : : ',∨
　　 　 　 　 　 ,': : : : : : : :.i.: : : :. :.,'.: : : :.,' : : , ': : : : : : 〉∨
.　　　 　 　 　 : : : : : : : : :.l: : : : : :i: : : : :;: ／ |.: : : :. :./: : i
　　　　　　　　i.: : : : : : :. :.|: : : : : :!: : -‐|/― lト: : : :/: : : :}
　　　　　　　　l.: : : :. :.γ .|.: : : :. :.l: : : :.|　 　 ||ﾏ ／: :/: : |　　　えっと・・・確かこの二人は
.　　　　　　　 ハ}: : : : { 　.!.: : : :. :.l: : : :|､　　 ﾘ ﾏ/: :ヽ: : :!
　　　　　 　 /イ !: : : : i　 .!: : : : : ::l: : : |ヾ弌　 ノ}: :/: :,' :.|　　　行きつけのお店で身請けを考えてる子がいるわよ
.　　　　　　　 　 |.: : : :.ゝ､.!: : : : : : ',: :|ﾘゝ_　/¨{ｨﾐノ: :,': : |
.　　　　　　　 　 | ./!: : : :/!.: : : : : :.|Ⅵ　 　 　 　 >: : ハ: .!　　　白い花のことは聞いてるし・・・
.　　　　　　　 　 |/ { : : / .|.ﾊ : : : : |　ヽ　　 　.／: : ,'　 ゝ|
.　　　　　　　 　 i　从 /　 ﾘ. ',.: :. .:.ﾄ､　　 ´,イ: : : :.,'　　　　　　その子たちもちゃんとしてるわね
　　　 　 　 　 　 　, xへ　　 　',.: : :.|::::::＞ｲ/i: : : :.,'
　　　　 　 　 　 ／ 　 　 ＼　　',: : :|::;:' ﾉイ　! : : ｲ
.　 　 　 　 　 ,ｲ　　　　 ,'　 ＼　',: :.ﾄ､＼__ 　| : : ,'
　 　 　 　 　 i　./¨¨`丶!　　　＼ゝ {. ヽ 　 .｀i: :./
　 　 　 　 　 | / 　 　 　 　 　 　 ' , ヽ　 ヽ　ﾉイヽ
　 　 　 　 　 |,'　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 ヽ　　　',
　　　　　　　 }　　 　 　 　 ＼　　　　 ＼ .ヽ ヽ‘， ',
　　　　　　　 i　　　　　　　　 ＼　 i!.　　＼ ヽ　ﾏゝヽ､
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　ヽ i! 　 　 .＞x 　 ヘ､ ト､
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　 ｀ヽ　　　　　 ＞x .ヘ　ヽ
　　　　　　　　　　　　同上
 

　　そう、そうやって現場の人間を取り込み、まともな人材を確保していったやる夫は・・・
 

　　　　　　 ,, -‐‐‐‐‐‐‐-- ､
　　　　 ／　　　　　　　　　　＼
　　　／　　　　──　　　─‐　＼
　　/ 　 　 　 　( ● )　　　(●)　　';　　　それじゃそろそろ次・・・上の人材を確保だお
　/'　　　　　　　　 ／ 　　　＼　　　';
/ 　 　 　 　 　 　 （　　　人　　） 　　i　　それで計画はほぼ完了だお
| 　 　 　 　　　　　 ｀'''''ﾞ´ 　｀'ﾞ´　　　!
'、　 　 　 　 　 　　　　　 　　　　　／
　＼ 　 　　　　　　　　　　　　　　<
　／￣ﾞﾞ'''‐‐‐-----　　　　　　　　＼
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 斗-=≠=-
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´ﾉ⌒≧ｓ｡　 　 　 ｀　、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　 ／　　__　ー‐｀ヽ　　　　 ，
　　　　　　　　　 　 　 　 ,_ .斗 =ﾐ〃´　ヽ｀ヽｰ=,ﾊ　ヽ.　　 ，
　　　　　　　　　　　　　/ｱ (r ､と i{ ＼ 　 ヽi Vー| |!　',　　ﾊ
　　　　　　　　　 　 　 .′ ⌒ヽうJ(乂. ヽ　j |⌒ヽ!、　. ',　 .人
　　　　　　 　 　 　 　 {r八　 i |{ｰ_/jl/} ハ i |　 | j{ﾊ　　}!　　　＼_　　　うえ・・・ロビーの人材ですか
　　　　　 　 　 　 　 　 V_, }　ｨL ＿/.:|斗ぅぇﾒ　! i{ノヽ　}!　　　ﾊ⌒
　　　　　　　　　 　 　 j{:V/ iｲ从八　!|　ゞ" | j|　{ﾊ}hi,　j|　　　　i　　　　
　　　　　　　　　 　 　 }i /{　 {ｨぅ炒＼{:/:/:/:} ﾘ　　!|ｲ }　 　 ト､N
　　　　　　　 　 　 　 ﾉｲ__j i八/:/:/′　　_,ノｲ　　 !|　i|{ 　 !i| ,ﾊ
　　　　 　 　 　 　 　 　 i」i」ゝ. ＼　　 ,　 、 u.|　 　 |　从　 }i|　 }
　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　|　⌒　　ー　　ｲ| 　 }!:|ｲﾊ| ) /ﾘ　ﾉ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨{　i |从≧=≦斗|　　ﾊ|. ´￣ ｀ヽ,′
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 八: { |_ 入 　 /　｜/ｲ　　　 　 　 ∨
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /ヽ{／ﾆヽ/ﾆ}／　/　　　　　　　 '
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /-≦ー厂二ム　 /　 /　　　　　　:{
　　　 　 　 　 　 　 　 　 -=　　　　ム'　　 厂　{　/　　 　 　 　 .|
　　　　 　 　 　 　 　 ´　　　／　　　　　ノ　　ヽ./　　　　　 　 | 八
　　　　　　　　 ／　 　 　 ,　　 　 　 　 .′　　 /　　　　 　 　 .{′
　　　　 　 　 ./　　 　　 ./　　　　　 　 :{　　　/　　　　　 　 　 |
　　　　 　 　 ′　　　　 .　　　　　　　　| 　 ./　　　　　 　 .__　|
　 　 　 　 　 { 　 　　 　.l　　　　　　　　'.　　厂 ≧=─=彡　ヽ{
　　 　 　 　 人.　　　　　',　　　 　 　 　 乂/ 　 　 　 　 /　　.人
　　　　　 　 　 ＼.＿　　入　 ＿　 　 　 ノ 　 　 　 　 /─＜
　　　　 　 　 ′　　　　　　　 　 　 ｀ ＜　　　　　　　/　ハ
　　　　　　　{　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　 　./　 { 八
　　　　　　　＞-　　　 -=≦ヽ　　　　　　', ヽ　　 ム／/}
　　　　 　 　 　 ｰ‐ ´￣l 　 　 ＞-　 l　{　{ィ─彡　　〈≧-
　 　 　 　 　 　 　 　 　 {　 　 　 　 　 ｰ=≦　 　 　 　 乂:　 ｀ く
　　　　　　　　 　 　 　 八　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 八
　　　　　　　　　　　　 ′　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈
　　　　　　　　　　　　　　お腹が重たいジャンヌさん
 

　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿
　 　 　 　 　 　 　 　 　 イi〔　　　　　≧s｡
　 　 　 　 　 　 　 イi〔　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',
.　　　　 　 / /　　　 　 　 　 　 　 /|　　 　 　 　 ',
　　　　　 / /　　　　　　　　　　‐/-|ミ.　　｜　　 }
　　　　　　/　　/　 :| 　 /　|　　/　.|/ ｀ 　 |
　 　 　 　 {/|: /| |　:|　:/ / |　 /斧ミ　　　 |　 　 !　　　がんばってくださいね、先輩・・・ううん、あなた
　　　　　　　|/ :ﾚ' ﾄ,{∨|/　|／Vz.ｿ/　 　 :|　　 .!
　　　　 　 　 N: /| ',　　　　　 　　∠ｲ　　　　　 :!　　　この子たちも応援してますから
.　　　 　 　 　 | |ﾊ　＼　 `‐‐　　イ/ 　 　./　　ﾉ
　　　　　　　 八|　ヽ{ヽ,＞┐ 　イ/ｲ从　/　.／　　　（やっぱり、Aランクの人たち・・・かな？
　　　　　　　　　 ∨＼|从､ }_＿／/ ‐ ∠ イ
　　　 　 　 　 　 ／::::::::/／ヽ 　／::／:::::::｀ヽ　　　　　これで終わりってなるなら狙うのは・・・）
　　　　　　 　　/::::::::／{三/ ∨::::::/::''"￣"''::ヽ
　　 　　　　 ／,ｘ≦ ／::::/ ./::::::::/:::::::::::::::::::::::::}
.　　　　　, ｲ／=-／::::／-={:::::::::i :i|::::::::::::::::::::/
　　　　/／ 　 ／::::／　　　|:::::／::i|::::::::::::::::::::
.　　　 i/　　 /:::::: / ./￣￣|:::::ヽ::.i|:::::::::::::::: /|
　　　 {.　　　|::::::: |　{.　　　.|::::::/ :i|::::::::::::::::,':::|
.　　 八 　　 |::::::: |　 ',　 　 |::::/::/ ::::::::::::: ,':::::|
.　　 　 　 　 |::::::: |　　＼＿|::/ ﾉ::::::::::::::::::':::::::!
　　　 　 ＼¨|::;:::: ト　 __　　|イ :::::::::::::::::: '::::::::|
.　　 　＞''"~ヽ::::::|。r≦ ''¨:::::::::::｀ヽ::::::::/::::::::/ゝ - s｡
　　　　　　　　　　　同じく重たいマシュさん
 

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ＞） 　（＜）＼　　　はは！うん、パパがんばってくるお！
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 |　　　　/| | | | |　　　　　|　んじゃ、さっそく交渉してくるお！
　 ＼　 (、`ー―'´,　　 　／
　　　　　 ￣￣￣
 

　　とまぁ・・・二人の前でとろ甘い顔をした後、やる夫は最後の詰めともいえる交渉を始める。その相手は・・・
 

　　　　　　　　 ／　￣￣￣￣￣ ＼
　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　あなたのお噂はかねがね・・・どうか
　　　　／　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 ／. 　 　 　―― 、　　　, 、―― 　　 　＼　　その力を貸してくれませんかお？
　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　 ..|.　　 　 　（　● ）　ﾉヽ　　（ ●　）　　 　 　 |
　　|.　 　 　 　 ´"''",　　　 　 　"''"´ 　 　 　 　 l
.　　＼. 　 　 　 　 （　　　 j　　　 ）　　　　 　 ／
　　　　＼　　　 　 ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　 　 ／
　　　　／ヽ　　　　　　　　　　　　　　　イ＼
　　 ／　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼
 

――サトシさん
 

　　　　　　　　　　　　 ＿＿r―- 、
　　　　　　　　,．・"´　 　 　 厂￣￣｀丶
　　　　　　　 /￣ ヽ 　 　 　'　　　　 　　 ＼
　　　　　　　,'__)―‐)　　 　 |　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　|　 _,／　　　　 |　　　 　 　 　 　 |
　 　 　 　 ／´￣ `丶、　＿|_　　　　　　/⌒Y
　　 _, 　'´　　　　_,.　 イ_: : : : : :｀　 ‐-　ト--|
　 〔r‐一ｧ=::::::／:::::::::::::く: : : : : : : : : : : : ｀￣｀¨"フ
　 　 ￣/ｲ::／:::::::::::::::: :　＼: ;　- ､: : : : : : : : : :く　　　　　ふん・・・ずいぶんと下で派手に動いてたやつが
　　 　 　/'　}:::::::::::::: :　　　／X⌒ | : : : : : : : : : : ＼
　　　　 　 ノ　　／l／　　　　 _）　ﾉ: : : : : : : : : : : : : ヽ　　とうとうこっちまで来やがったか
　　　　　｀ヽ ＿　　　　　　　　_／: : : : : :､: : : ＼￣￣
　　　　　　└､　｀　　　　　　ﾉ　＼: : : :＼:＼―‐ヽ
　　 　 　 　 　 ＼＿_,. ｨr-――=ﾆ二＼ヾ￣
　　　　　　　　　　 ＼ | |　　　　　　　　 丶-- ､
　　　　　　　　 　 　 /ﾘﾉ -―ｧｧ…‐-．-　　　 |
　　　　　　　　　 ／//　　／　　　　　 ＼　 　 |
　 　 　 　 　 　./　//　／　　　 ／´￣ ｀＼ r┘
　　　　　　　　Bランク冒険者：サトシ　（非ギフテッド）
 

　　　　　　 ,, -‐‐‐‐‐‐‐-- ､
　　　　 ／　　　　　　　　　　＼
　　　／　　　　──　　　─‐　＼
　　/ 　 　 　 　( ● )　　　(●)　　';
　/'　　　　　　　　 ／ 　　　＼　　　';　　ああ、耳に入ってましたかお
/ 　 　 　 　 　 　 （　　　人　　） 　　i
| 　 　 　 　　　　　 ｀'''''ﾞ´ 　｀'ﾞ´　　　!
'、　 　 　 　 　 　　　　　 　　　　　／
　＼ 　 　　　　　　　　　　　　　　<
　／￣ﾞﾞ'''‐‐‐-----　　　　　　　　＼
 

　　　　　　　　　　　 {⌒', y===!　　　　　　',　　　　　　　 ',　　 _｣ .....:::ｧ
　 　 　 　 　 　 　 　 V:://:::::::/　　　　　 　 ',　　　 　_,.　-=ﾆ¨´: : :＜
　　　 　 　 　 　 　 　 V/::::／　　　　 ＿_,,. ⊥-. :¨´: : : : : : : : : : : : : :｀＞ ､
　　　　　 　 　 　 　 　 y∠ -‐=ﾆ¨´　 .∠ : : : : , -‐-､:.: : : : : : : : : : : : : :／　　　当たり前だろ！ずいぶんとまぁ
　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　_,　ｨ≦´　　＼: : 〃, - ､ ',: : : : : : : : : : : ／
　　　　　　　　　　 〃　　ｨ::::/／iﾍ　＼　　　ヽ{　{　　　}: : : : : : : : ::∠.._　　　　　Cのまともなやつらを囲い込んでるみたいだが
　　　　　　　　　　/　／l人∧.　 い　　}　　　　　 > 　 /: : : : : : : : : : ／
　　　　　 　 　 　 ｀¨　　　　　', 　ゞ’__,　　　　　　 _,／: : : : : : : : ::／　　　　　　　その次は俺、そのあとはギフテッド様たちってか？
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾉ　　 /l／　　　　　} ＼: : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 く　　　　　　　　_,　 -‐=＝冖ニヽヾ￣　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ Tこ三)　//　　 　 　 -- 、　＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　//　,　　´　　　　 ＼　 丶　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ.__//／　　　　　　　　　i　　 〉
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 く ﾉ7　 _　　　　　　　　　l 　 〈
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／／｢￣　　　　　　　　　　|　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／／.〉　　　　　 　 　 　 　 |　 　 　〉
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 >ｲ 　　/　　　　　　　　　　　　| 　 　 /
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 //　 ／　　　　　　　　　　/　/ !　　 ./
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 //　 〈　　　　　　 　 　 　 /／∨　　./
　　　　　　　　　　　　　　 　 //　／ﾉ＼　　　　　　　　 /　　/　 ／
 

　　この時、サトシは敵意を隠そうともしなかった。まぁ一言でいえば気に入らなかったのだ。Cランクの囲い込みとも
 

見れる行動をする行動も、Aランクではなく万年Bの自分から、すなわち手軽な存在と思って声をかけにきたと思われた
 

その態度も
 

｀　 ＜.,_ ／　　　　　　　　 : .　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀＞　、
　　　 ／　　　　　　　　　　: :.',　　　: .　　　　　　　: . .　　　　　　　　. . :　　　　 . . . . : ::／
　 .／　　　 l!　　　　　　　 : : ﾊ　　 : : : .　　: .　　 : : : .　　　 . . . . : : : : : : : : : : : : : ::／
／　　　　　l　　　　　　: ﾊ : /ハ: . . ::∧: .　: : . .　: : : ﾊ: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : :∠　　　　なめんなよ！こちとらたたき上げの意地がある！
　　　　　　 |　　　　　 : :l　V厶Y '; : /　',: : : : : :{: : : :/｀V＼: : : : : : : : : : : : : : : : :／
　　　　　. : | 　 　:|　　:.:| // {　ﾟ．l:/ 　　,:.:i : : ∧ : /　　〉　}: : : : : : : : : : : : : : : '‐-　..,_　　金だって困ってねぇ！あんたらの誘いに乗る必要なんてねぇ！
. : : : : : : : : |　　　|:,　　:|//　| l! Ⅳ　　　j从: :/　 V }　　　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＞
-――- ､ : ', 　 : |:ﾊ:...::|/　　', 　! ..:::　　 　 V　　　ﾉ　,'　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞　´　金があればなんでもできるなんて思うなよ！
　　　　 /: : ::',: : ::|:.:.ﾊ:.:|:.,　　 ゝﾉ.::　/　　　　　　　}／　/: : : : : : : : : : : : : : :,　＜´　
　　　 / : : : :∧:.:.|: : ::ﾍ!: }　　='´/∨___　 _　　　 　 _ ∠、: : : : : : : : : : ､: : : ＼　　　　　（ギフテッドよりちょろいとでも思って俺から声をかけたんだろうが
　　 / : : : : : :_ﾑ:.|-‐ｧ／ﾉ　　　　／　／＼ヽ　ｘ＜　　　 ＼: : : 、 : : : : :', ＼ト ＼
　　´ ￣　　　　从　　／　　　／　／,　-‐'／　　.　-‐=ﾆ二)人: ',＞ ．: : ',　⊥..,,_　　　　誰がこんな奴らのいいなりに・・・）
　　　　　　　　　　　　｀　┐ / ,　 ／ ．-一ｧ≦´_　　　 　 　 　 ヽ',　　　＞ゝ　　　 ｀丶
　　　　　　　　　　　　　　 ￣ `Y´／　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　 　 /　　　　　 　 丶
　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　/　　　　　　　　 |
 

――まぁそれも完全な思い込みであったが
 

　　　　　　　　 　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　 　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　いやいや、ぶっちゃけAランクの囲い込みとか考えてないですお？
　　　　　　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |
　 　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／　　　というか、サトシさんに持ってきたのはまた別のお願いですし
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
　　　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 | 　|
 

　　　　　　　　　|　 　 , ── ､　ヽ
　　　　　　　　　|, -┴──--ゝ　＼
　　　　,　-　'＂　, - '"＂￣￣￣　ー ､
　　／　　 __ ｨ<￣フヽ､､　　　　　　　　 ＼
／￣ﾌ"＂ ／ﾌ',x --i　 　 へ､　　　　　　　＼
　　 /　　 /　"ﾄ/ヽY　　　／　 ＼　　　　　　　ヽ
ヽ /　　　|　　|/　 / ,,　'　-xｧ'＜' /＼　　　　／
　 j　　 ＿ヽ､__　 "　　　　 ｨj　|　/　　＼- '
　　　　　／　　　　　　　　 |/　|　|　　 ＼＼　　・・・は？な、なんだよそれ・・・
j　　　　　￣ ＿＿　　　 > ｰ-/　|,　　　 ＼
─ァ　　　／　　　　ヽ､　　--＿ ||　＿＿_ヽ
　　|　　　|　　　　　　　l 7　　　 /ー--
　　|　､　 l　　　　　　　|/　　 ／
　　|　 ヽ､ ヽ､＿＿_／ 　 ／
.　 |　　　　ヽ､_＿__, -＜ _
　 |　　　　 /　　　　　　　　 ＞
　 |　　　　/|/　　　　　　 ／
　 |ー- ､___/　　　　　 ／
　 |ー---/　　　　 ／ヽ､
　 |　 　 /　　　／　　　l　ヽ､
 

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |　　　やる夫がサトシさんに声をかけさせてもらったのは
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l　　　Bまでたたき上げでのしあがったその実績と経験
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／　　　　　これを高く評価させてもらってるからなんですお！
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/
 

　　　そしてやる夫の簡単な説明を聞き・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　　_　⊂二⊃ー-
　 　 　 　 　 　 　 　 ,　 '´ .　'´　　　　　　　　 ｀丶、
　　　　　　　　　　／　 ／　　　　　　　　 ,　-―-　､＼
　　　　　　　　　/　　 /　　　　　　　　／　　＿　　　_>ﾊ
　　　　　　　　　l　　 '　　　　　　　　/　 _〃　　｀Y´　 }｜
　　　　　　　　　|　　|　　　　　　　　レ'´　ゝ--‐' 　 ／　!
　　　　　　　　　|　　|　　　　　 　 　 ＼　　　　_,.　'´　__｣
　　　　　　　　　ｌ　　|　　　　　　　　　　｀¨¨¨´　 ／´　　｀丶
　　　　　 　 　 人　｜　　　　　　　　　　　 _,.　'´　　 　 　 　 〉
　　　　　　 ∠: : : :＞　..,,_　　　　　　-‐　　　　　　　　　　イ
　　　　 　 ／: : : : : : : : : : {≧=ﾆ´　＿＿＿,三二=-‐ 'il:∠　　　　なるほどねぇ・・・つまり、俺にあんたがやってる孤児院の
　　　　∠.._: : : : : : : : /＾ヽ!　　　　,ｨ_j}　　　　 ∨ ＼|　|／
　　　　　　　 ｀ヽ: : : : { /＼　　　　_ﾋｿ＿　　　　　〈 /lﾊ　　　　　　ガキどもの教師役をやれってか
　　　　　　　 ／ : : : 八　 〈　　 /l ／　　　　 　 　 　 / ヽ
　　　　　　　 ｀￣厂/: :.＼＿､　　　　　　　 ,　-―　/ヽ　|　　　　　解体や戦闘、モンスターのことなんかをよ
　　　　　　　　／{　 ￣ﾉ'⌒ヽ ＼　　　　　　　　　／　 |　ヽ
　　　　　　　　＼ ､＿＿_　　 ｀ ｰ｀≧ｧｰ----rイ　| 　 |　　|
　　　　　　　　　 /　　　 l ＼　　　　　　 ',', 　 l|/　,　　 !　　'、
　 　 　 　 　 　 /　　　　丶　丶　＿＿＿',', rく{　/　　 ,　　　〉
　　　　　　　　/　　　　　　 ＼_　　　　　　 〈　 ∨　　 /　 ／!
　　　　 　 　 /⌒＼　　　　　　　￣￣￣￣∧　 V　 / ／　 |
 

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　⌒　 　 ⌒　＼　　　　ですお！サトシさんに実経験を交えていろいろと
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（＜） 　＼
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　指導してほしいんですお！
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　／_∩　 　ー‐　　　　＼
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　 　|　　　　　　　　　 |/　 ／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　し'
 

　　このとき、サトシはどうしてもやる夫の話を信じられなかった。やる夫の本気度は、カイジたちのことを見れば
 

わかる。だが、だからこそ・・・
 

　　　　　　ノ-‐=＝＝＝=‐-　.　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　}ー一ｧ
　　　,　 ´　　　　　　　　　　　　　　 -=､　　　　　　　　　 l 　　／:::::::::く
　 ／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶　　　　　　　 | ／::::::::::::::::::::＼
　丶---=ﾆ ._　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::>
　　　　∠ ::::::::',￢ｧ‐= . _　　　　　　　　　　　　　>-‐'´...:::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　/:::::::::::' /　fﾊ}::::｀丶.　　　　　　　　　イ:::::;　--､:::::::::::::::::::::::／　　なんで俺なんだ？あんたなら
　　　　　￣~Z::::l　　|::|ﾚ}::::::／≧ｧｰ-=､　´　　 }:::/　/ヽ ',:::::::::::::::∠,　　.....
　　　　　　　　　| 　_{ﾘ　{／　　　　fﾊ　 ヽ　　　j:/　/　　 }::::::::::::::／　　　　俺なんかじゃなくてもっと上の・・・Aなんかにでも
　　　　　　　　　| /l/　}　　　 　 　 |::| 　　}　　　　　 >　 /:::::::::::く＼　　　....
　　 　 　 　 　 八　　く　　 　 　 　 {ﾘ_　　　　　　　　_／::::::＼￣　 |　　　　　いくらでも頼めるだろうが
　　　　　　　　　　＼　　､＿＿　／l／　　　　　/丁_,.二ニ冖’　　 |＼　　
　　　　 　 　 　 　 　 丶└‐-=､_)　　　　　　 ∠ﾆ´　　　　　　　　　|　 ',　　
　　　　　　　　　　　　　　＞ ､　　　_,.　 ＜´　　　　　　　　 ＿ ＿　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　| l! ｢厂 //　　　 ∠　-‐=≠"´　　 ｀ヽ＼　/　　
　　　　　　　　　　　　　　　| l! |{　//　　 ／´　　　／　 　 　 　 　 ＼/
　　　　　　　　　　　　　　　| l!/{ﾌl/＿／　　 　 ／　　　　　　　　　　 ＼　　
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 V　　 |　 　 　 　 ／　　　　 　 　 　 ／´￣ ｀＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l＼_/　　　　 ／　　　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 ヽ
 

　　まぁこのあたり、常にギフトもちと比較され、超えられない壁を見続けてきたサトシとしては仕方ないことであったのだが・・・
 

――そんな言葉はやる夫に一刀両断される
 

　　　　　　　　 　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　 　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　すんません、ガチの天才たちの意見や指導って
　　　　　　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |
　 　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／　　　多数の凡人にはだいたい無価値なんですお
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ　　
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |
　　　 　 　 |　　　　　　　 　 　 　 　 | 　|
 

　　　　　　　　,　 -―――-　、
　　　　　　 ／　／__li⌒il__＼　＼
　　　　　 / 　|　　 　｀¨´　　 　| 　',
　　 　 　 | 　 l／二二 二二＼l 　 !
　　 　 　 | ／-―|: : : : : /―- ＼｜
　　　　／: |　/⌒l/| : ／　⌒ヽ　l: :＼
　　 ／: r=1　|　l:j　l/　 　 l:j　|　ﾚ=､: ＼
　 /: : : :| ﾍl　ｌ__U　　　　　U__j　|ｲ |: : : :>
　 ￣｀Ｚ:＼]　Ｚz　　　 ' 　　Ｚz　[／: ＜.　　　　「」
　　　　　｀　＼　　 r ― ｭ　 　／: :＜￣
　　　　　　　 r-＞　二二　＜-┐￣
　　　　 ＿＿l　　 |　 　　 |　　　l＿＿
　　　／　l 　 ＼　l]＿＿_[l　 ／ 　 l　＼
　　/　　 ｌ 　　　ｌ　|ー‐―|　 l　　　 l 　　ヽ
　　|　　 l　 　 　 ＼＼ ／／　 　 　 l　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　 　 ,　-―――- ､._
　 　　/ ｀ ヽ、　 　 　／ 　　　　　　　　 　｀ヽ､
｀丶,ｨ'　　　　ヽ　 ／　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　/　　 ,ヘ　 |, '　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　やる夫もCまで討伐していたからわかりますお、そのつらさ
　 /　　/　　し/, ヘ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ゝ
. /　　 i　　　／　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　Bまであがるとなるともう想像を絶する・・・だが、あなたはそれを
　　　　＼／　　　　　ト ､　　　　　　　,-='､':'　　　　　　 ',
　　　　／　　 ,ｨヽ _ :':;;;;;,:i　　　　　　.ﾞ､;;;;::',ﾉ　　 　 　 　 i　　才能で飛び級することなく、地道に必死に積み上げて
　　　　　　　 ﾄ､＿ 〝'''''′　　　　 　 ｀''''''"　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　　そこまで到達した・・・その過程でどれほど血反吐をはき
　　　　　　　/7＿ ,ﾉ　 （　　　 j　　 　 ）　　　 　 　 　 ／
　　　　　　 / 丶　 　 　 ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　 　 ／　　　　どれだけ失敗を積み重ねて、とれだけ試行錯誤をしてきたか
　　　　　 / 　 　 >　　　　 ｀`ｰ- -‐'"　　　　　 　 く
　　　 　/　 　 ／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　　　やる夫にはうかがい知れませんお
 

　　　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
　　　　　　　　／　　　　 　 　 　 　 　　　 ＼
　　　　　　　/　　　　　　　　_ __ __ノ ,l　:l ヽ、ヽ　　　　一番Bにあがるのに苦労した？一番時間がかかった？
　　　　　　/　　　　　　　 fr‐t―‐ｧ　j 　{ｒｧ-ｧ ＼
　　　　　/　. 　　　　　　　｀≧--┴'´　　'┴≦´　i　　　大いに結構！それだけサトシさんたちが積み上げたものが多い証だお！
　　　　　|　　　　 　　　　　 /　　　　　　　　　　ヽ　l
　　　　 ..|.　　 　 　　　　　 {　　　　　　ム　　　　}　|　　その失敗の経験を、成功の喜びを、苦労の数々を後進にわけてくださいお！
　　　　　|.　　　　　　 　　　｀=====＝'⌒＝===ｸ　l
　　　.　　＼.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　＼　　　 　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　／ヽ　　　　　　 　　　　　　　　　イ＼
　　　　　 ／　　　　　　　　　　｀`ｰ- -‐'"´　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＼
 

　　やる夫に真正面から言われた言葉・・・この言葉をうけサトシは・・・
 

　　　　　　　　　　　　 ＿＿r―- 、
　　　　　　　　,．・"´　 　 　 厂￣￣｀丶
　　　　　　　 /￣ ヽ 　 　 　'　　　　 　　 ＼
　　　　　　　,'__)―‐)　　 　 |　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　|　 _,／　　　　 |　　　 　 　 　 　 |
　 　 　 　 ／´￣ `丶、　＿|_　　　　　　/⌒Y
　　 _, 　'´　　　　_,.　 イ_: : : : : :｀　 ‐-　ト--|
　 〔r‐一ｧ=::::::／:::::::::::::く: : : : : : : : : : : : ｀￣｀¨"フ
　 　 ￣/ｲ::／:::::::::::::::: :　＼: ;　- ､: : : : : : : : : :く　　　　　・・・・からだ？
　　 　 　/'　}:::::::::::::: :　　　／X⌒ | : : : : : : : : : : ＼
　　　　 　 ノ　　／l／　　　　 _）　ﾉ: : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　｀ヽ ＿　　　　　　　　_／: : : : : :､: : : ＼￣￣
　　　　　　└､　｀　　　　　　ﾉ　＼: : : :＼:＼―‐ヽ
　　 　 　 　 　 ＼＿_,. ｨr-――=ﾆ二＼ヾ￣
　　　　　　　　　　 ＼ | |　　　　　　　　 丶-- ､
　　　　　　　　 　 　 /ﾘﾉ -―ｧｧ…‐-．-　　　 |
　　　　　　　　　 ／//　　／　　　　　 ＼　 　 |
　 　 　 　 　 　./　//　／　　　 ／´￣ ｀＼ r┘
 

　　 　　 ＿__　　　　━┓
　　　 ／　―＼ 　　┏┛
　　／ノ　　(●)＼　 ・
.　｜　(●) 　 ⌒）＼　　　だお？
.　｜　　 （__ノ￣　　|
　　＼　　　　　　　 /
　　　 ＼　　　　 _ノ
　　　　/´　　 　 ｀＼
　　 　 |　　　　　　　|
　　 　 |　　　　　　　|
 

――のちにサトシはこのときのことをこう語る。「はじめて、人間扱いされた気がした」、と・・・彼が積み重ね自負にし
 

よりどころとしていた努力と研鑽と積み重ね・・・ギフトもちたちに歯牙にもかけられず、飛び越えられていくばかりだった
 

そんなときにやる夫が、彼のそれを「ギフト」よりはるかに価値があると評価してくれたのだ
 

.　 　 　 　|　　　　　　　 丶-----‐　'´　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 |
.　　　　　 |　　　　　　　　　　 -‐=＝=‐-　　..,_　　　 　 　 　 　 　 |　　　　 |
　 　 　 　 |　　　　　＜´　　　　　　　　　　　　　｀＞　 .,　　　　 　 |　　　／:｀丶、
　　　　 　 |,　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀＞､_,.　-=ﾆ¨´: : : ＜´
　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.ｘ:く´: : : : : : : : : : : : : : 丶　　　だからいつからだ？いつ、ガキどものところにいけばいい！
　　 .／　　　_,.≧=ニ、￣｢: :￣￣￣: / 二ﾆ=ｰ-=≦ヽ　　ヽ : : ; -‐ ､: : : : : : : : : : ＼
　∠　-=≦: ﾊ ´￣ , -‐=j／l : : : : ／ ´　 -―- 、　　　　　∨/　, -､ヽ: : : : :.:.: : : : : : >　時間なら余ってる・・・いつからいってやりゃいいんだよ
　　　　 ／: : :ﾊ　　/　f~ヽ丶|: :.:／　 　 /　f~ヽ　 ＼　　　　 l/　/　　　}:.:.:.:.:.:.:.::.:.: :／
　 　 ／: : : : :.:∧　!　 lし∧ ｣／ 　 　 　 　 lし∧　　 ',　　　　 　 ヽ 　 /.:.:.:.:.:.:　　´　　　なんなら明日からでもいいんだぜ！
　　　｀　　 :.:.:.:{ ハ‘　 V;;j }　　　　　　　　　V;;j }　 　 }　　　　　／　 /:.:.:.:.＜　
　　　　　　＞:.:＼ ' 　　∨ﾉ　　　　　　　　　 ∨ﾉ　　　　　 　 　 　 ／,　　　´
　　　　　　｀丶　:.｀',　｀ ￣´　丿　　　 　 　 ｀￣￣ ´　　 　 /｀¨´＜
　　　　　　 　 　 ＼i　／l／　＼　　　　　　　／l ／　　 　 /､ ＿＿_＼
　 　 　 　 　 　 　 八　　　　　　　 　　　　　　_,　　　　　／ト ＼―- ､｀
　　　　　　　　　　 　 丶、　　　｀ ￣￣￣￣ 　 　 　 ／ 　 V 　　／　＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 、　　　　　　　　　 . イ　　　　 V／　　　　 |__
　　　　　　　　　　　　　　　　/｀≧=　..,,__,.　 ＜　　 _　　-‐ '´　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　＿｛　 {　 ｢ﾍ　∧　 ／厂　　　　　　　　　／　´￣ ｀ ＞ 、
　　　　　　　　　　 ,　 ／´　人　　　Vﾊ/　) / /　　　　　　　 　 ／　　　　　／　　 ＼
　　　　　　　 　 ／　/　　 //　＼＼ Vﾊ　 / /　　　／　　　 ／(　　　　 ／　 　 　 　 ヽ
 

　　　　　　　　　　　 ¨¨¨¨¨ 　 、
　　　　 　 　 ／　 ｉ ｌ! |　　　 　 ＼
　　 　 　 　 ′u | | |ｌ !　　　 　 u. ヽ　　　　え、えっと、それはさすがに！
　　　　　 / 　 　 ! 　 （___人___）　　 }
　　 　 　 i　u　　　　　 !ililililil|　　　/　　　　せ、せめて明後日からで・・・
　　　　　 !　　　　　 　 {ililililiﾉ　 ／
　 　 　 　 ゝ　　　　　　　 　 イ..ノ}　　　　というか、まだ契約内容のこと・・・
　　　　　　　　 7　..ノ}　 　 　 !　ノ
　　　　　　 　 /　　.ノ　　　　 |´
　 　 　 　 　 /　　　　　 　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　　　,　 -‐=== ―-　.,_
　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　´　　　　　　 　 ｀丶 ＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ ヽ
　　　　　 　 　 ／　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ', ',_
　　　　　　　 〃　　　　 ,　-‐…‐　、　　　　　　　}∧￣ｱｰ-　　.,_
　　　　　　　 {　　　　／　　　_ 　 　 ＼　　　　 ／　ﾊ._/＿ 　 　 　 ｀　　..,_
　　　　　 　 ！　　　, 　　 ／　 ヽ　　　} ＞　´　　 　 }::::＜　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
　 　 　 　 　 ‘,　　　{　 _,⊥ 　 -┴ 　 ´　　 　 　 　 /:::::::::::＼　、　　　　　 　 〉　　　
　　 　 　 　 　 ﾏ　￣　　　 _,.　 -―――――― ｧ':::::::l::::::::::::::> ｀7　　　　　/
　　　　　 　 　 ‘, 　 ＞　´　　　　　　　　　 　 　 /!::::j::::|:::::::∠/7＞ 、　 　 /　　　　ガキに昔話するだけでもらうほど困っちゃいねぇよ
　　　 　 　 　 ／Y´ 　 　 　 ,..ｲ⌒＼_　　　　　 /｜:∧人:::／//　/　＼　 /
　　　　　　／ ﾌ:::}　　　　／:::::マヽ __ﾉ＿＿_ ノ　 !/(　ﾘ／／/　/ 　 　 ∨　　　　　　・・・終わった後、酒と飯でもおごってくれりゃそれでいい
　　　　　　　 /:::/　　　〃:::::､√ ＼ / ｰ==彡　　　ノ／≦-‐-　、　　 　 ﾊ
　　　　　　　'ー≧=ァ７:::::::､:/ ＼,_ﾉ'　　　　' '　　/く／／´￣　　 l　　　　 〉
　　　　　　　　　￣/ /::::::::::/ヽ__ﾉ《 　 _　ｨ　　 ／ 〉￣｀ヽ　　　　 l　　 　 /
　　　　　　　　　 ノ 八:::::个ｰｲ　 ﾍ三 _／　／　 /　　　　ﾍ 　 　 l　　 ／
　　　　　　　　　[　　　` ｰ=' 入=‐-　 ﾆ ／　|,∠、　　　　 ﾊ　　 j　／
　　　　　　　 ／ ＼　　　 ／￣ ゝ　＿ﾊ __／|　　 ＼　　　　|　　〃
　 　 　 　 ／　　 　 ｀フｆ´　　　　　　　/ ＼::::|　　 　 |　　　 l|　 /
 

　　　　　　　　＿
　　　　　　 _´＿　_` ､　　　　いやあの・・・そういうわけには・・・
　 　 　 ／‘=’ﾆ ‘=’u‘.
　　 　 i　　└‐' ｰ'　　ｕ‘.　　こういうのはちゃんと・・・
　　　　ヽ　　　　　　　　　!
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , --､
　　　　　　　　　　　　　 ,　＜´￣￣￣￣｀＞ 、
　　　　 　 　 　 　 　 ／/　　 　 ／ 三三 ＼　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 /　/　 　 　 ,ニ（＿＿)ニ､　　|
　　　　　　　　　　 ｌ　 l　　　　　＼三三三／　　 |
　　　　　　　　　　 |　 |　　　_,.　 -―…‥‐- ､　/
　　　　　　　　　　 |＿レ＜　　　 ＿＿＿＿＿　＼
　　　　　　　 ｰ=ﾆ, ::::::::::::/ ＞く　}／l:::::::::/ 　ノl｀ヽ>　　　あんたもしつこいなぁ・・・じゃぁ、あれだ
　　　　 　 　 　 ／::::/＾V　〈　　{!`７ |::::::/T {!　〉::::::＼
　 　 　 　 　 ／:::::::::{ ﾍ　　 丶--‐'　}／　ヽ-‐'ｉ)::::::／　　一応もらってやるからそれで今から指示するもの用意しろ！
　　　　　　　￣ 　―ゝ ｛　／l／　　　　　 ／l／V´
　　　　　　　　　　∠:::::人　　　　 　 　 ⌒) 　 　八　　　んで、あまった金はどっか適当な孤児院にでも寄付しておけ！
　　　　　　　　　　　　,≦ﾆ>､　　 　 　 ､_) 　 ／
　　　　　　　　　　 ／　 　 　 ｀¨T冖￢冖ﾆ´＼
　　　　 　 　 　 ／ヽ￣｢::::￢=＼＼n/　／=ｰ-'ト､
　　　　　　　　/ 　 ∧ :!:::::::::!　　 V⌒V　　|::::::::|　l
　　　　　　　 /　　　 | :|:::::::::|＼　 | 　 |　　,|::::::::|　|
　　　　　　 _/　　　　| :|:::::::::l 　 ヽ|＿_l ／ |::::::::|　〉
　　　　　　|　　　　　 V:::::::::;'　　 　 ||　　　 ',:::::::|　|
　　　　　 /　　　　　　|:::::::/＼　　　||　　 ／|::::::|　|
 

　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣￣ ＼　　　　　そういうことでしたら・・・まぁ・・・
　　　　　　　　　　　　　　 ／ノ　　ヽ__ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　／（―） 　（― ） 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　|.　　（_人＿）　　　u　|
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ｀⌒ ´　　 　 ,／
　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　./　l　　　,/　 /　　 i
　　　　　　　　　　　　　(＿) 　　(__ ノ 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　／　　／　　　___ ,ノ
　　　　　　　　　　　　　!､＿__!､＿_＿＿_つ
 

　　で、やる夫がサトシに言われて用意したものとは・・・
 

　　　　　　　　　　　　　_.　-=ﾆ.. T￢‐､
　　　 　 　 　 　 　 ／　　　＿＿＼　　 l　　　　　んじゃまぁ俺が失敗したって話だけじゃわかりにくいし
　　　　 ＿,　--､　{　　 ｨ_Ti::::/ｨfj l｀ト-､L._
　　 　（. ／￣>､へ`Y::::|ｌ f}}/　　,.,.　ﾚﾍ::::＼　　　実際にやってみるぞ
　　 　 /´ゝ'´: : :＼＼::::l ,.,‘　＿　　　}ﾉ::::::::;＞
　 　 /V:´: : : : : : : : : :Vﾍ　´　　 /￣￣｀}≧　　　おまえらのグループごとに道具とウサギが言ってるだろうから
　　/{/: : : : : : : : : : : :｜　 ＞--/　　 ／￣｀ヽ
　　V: : : : : : : : : : : : : :l ＼{　 /_|　　/　　　　　ﾄ､　　俺の言うことを聞きながらやるんだぜ？
　　 {: : : : : : : : : : : : :./　　 }＜./／/　　 　 　 　 ＼
　 　 ｀丶: : : : : : : :／ 　 　 l　　 ｀　 ー----=ﾆ.ｰ､｜
　　　　　　｀¨`T"´　 　 　 /　　　　　 　 　 　 　 ＼l}
　　　　 　 　 　 ｀丶. ＿／　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　/ l＞ ､　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　 　 　 　 　 /　|＼ |　｀＞ ､　 　 　 　 　 　 ﾉ
 

　　　　　　　　　　　 　 　 　 ||
　　　　　　　　　　　　　　　 |''|
　＿＿＿＿　　 　　　 　 __.|‐|__　 　 　 　 　 ＿＿＿＿
　|　＿＿＿ ｀＼. 　 　／　|ー|　＼ 　 　／´ ＿＿＿　|
　＼l　　　　 ＼　 ｀ヽ<　　|'ー'| 　　>-''´　／　　　　ｌ／
　　　＼　 　　 　＼. 　 ＼|'ー '|／　　.／ 　　　　／
　　　　　＼ 　 ＼　 ＼　 |'ｰ―'| 　／ 　／ 　 ／
　　　　　　　＼＿_＼/ 　 'ー―' 　ヽ／＿_／
　　　　　　　／／　／　　　　 　　　＼　＼＼　　　政庁から買われたんやで
　　　　　　/ ./　 　|　 |￣＼　／￣|　 |　　ヽ ヽ
　　　　　　|　|　　　l　 ＼／ｉ　i＼／　 l　　　|　|
　　　　　　|　|　　　 ＼　_／　 ＼_　／　　　.|　|
　　　　　　ヽ ヽ　 　　 ＞、　Y　,.＜ 　　 　/ ./
　　　　 　／ ＼ヽ 　 　 ／ヽ_l_/ ＼　　　/ ／＼
　　　　 彡　　　＼ヽ,-'＼　　　　 ／ヽ､/／　　　ミ
　　　　　 ~'''''"￣￣'ｖＶｖ'￣￣￣'ｖＶｖ'￣￣"'''''~
　　　　　　　　　　解体用のウサギ（死にたてほやほや）
 

　　そう、実際にやらせたのだ。まぁ、小さいうちから実際にやらせるに越したことはないし、慣れるのも早い
 

　子供たちはキャーキャーギャーギャー悲鳴をあげながらもつたない手つきで作業をすすめていく
 

　　　　　　 ,　　-―――-　、
　　 　 　／l　　 ,　-‐- ､　　l＼
　　　 ／　 |　　l__/r=､l__ｌ　｜　l
　　　 |　　｜　　　└ ′　　|　｜
　　　 |　　｜ .　　-―――┴ ､!ｰ_､
　　　 |　　／　　 -ｧ―‐ｧー≠ｲ:_: :＼
　　_,ノ￣ {__／ー-ﾚ|: :/　／_　 l |: : : >　　刃物で手を切るのだけはすんなよー、切ったらすぐいってポーションもらえよー
　　〃: : /＾l　 ,　=､ j:/ 　　'⌒ヽlﾉ≦´
　　/: : : lｈ1 / ,､,､　 　 l〉　 '｀｀ |｀￢､　　　あと、どうしても無理！ってやつは今のうちに上手なやつにめぇつけとけよ！
　　￣ Ｚ:ゝ _､　　　r---　ﾏ　／l＼/⌒ヽ
　　　　／ |／l＞　丶-- ‐'／　/／　　　|　　
　　　/' ￣＼ ＼　 l二二ﾌ　／/　　　　 ト、
　　　l　 　 　 ＼ ＼＼ｰ/／　 l　　　　　　|
　 　 ｣　 　 　 　 ヽ　ヽV/　 ／V　　 　 　 |
　　 〈　　　　　　 |/＼　| ／　　|　　　　　｜
　　　|　　　　　　j| 　　Υ　　　 |_　　-┬-j
　　　|　　　 　 　 |　　　|　　 ／ Y　 　 |／
 

　　　　　　　　 _,,...............,,_
　　　　　　　 ´　　　　　　　｀
　　　 ／　 _,,..-―-　　　　　＿__＼
　　／　　　　 ＿＿ヽ　　 　 r　　｀ ヽ
　/　 　 　 ／{:::::::}_` 　 　 　 '´{:::::}ヽ ､
. ,　　　　　 ￣三彡,　　 　 　 ﾐ三￣
　　　　　　　　　　/　　　　　　 ヽ　　　 ヽ
.|　　　　　　 　 　 ､　　 　 ,　　　 ,　　　　 ',　　　（小さい子たちが血まみれでウサギと格闘・・・すごい絵面だお
　　　　　　　　　 　 `ー‐'"`ー‐'′　　　　.i
.　､　 　 　 　 　 　 　 ー―一　　　　　　　l　　　　下手な相手に見せたら虐待って騒がれそう・・・）
＿_ヽ＿_　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /
::::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　 ／|
::::::::::::::::f´｀''-...,,__　　　 　 　 　 _,,..-''´::::::|
::::::::::::::::|　　　　　　　　　 ￣￣|::::::::::::::::::::|
 

　　そして解体が終わると・・・
 

　　　　　　 　 　 　 ＿__　　　　＿＿
　　　　　　　　,. ＜:::::::::::＼_／:::::::::::::＼
.　　　 　 　 ,:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　 　 /::::斗　　　¨¨￣￣¨¨　　 -=ﾆ:',
　　　　　 j　　 　 _,......-ｧ-,r─--....　_　　 ∧
　　　 　 /斗:≦l:::::::;:=ミ { ＼ﾉ-ミ::::::::::::≧s｡,
.　　　 ,ｲ::::::::彡'{::::/ 　 　 　 　 　 ﾏ:ﾘ＜::::::::∧　　　　　ちゃんと食べるまでが授業・・・
　 　 /; -ﾐ/　 -- 　ｆ^㍉　　 f^㍉　--　 ﾞﾏ=ミﾍ
.　　 {:{　 ,　　　'´　　 ｒ　　　　┐　 ｀'　 　 ',　 }∧　　　　みんなが解体したうさぎ、きっちり美味しく料理したから
　 　 人 _{　　／ ,. - `ｰ､___ r‐' - ミｰ-､　 |_ノ:::::
　　　|:::::::{ ／ ,メ､　　　　　　　　　,. ＼ 　 八::::::ﾘ　　　　お残しはぜったい、ゆるしまへんでぇ！！
.　　八::::; ﾍ　　 　 ｀　ー──　 ´　　 　 人＞ ´
　　　／　 Y＞ .,　　　 　 　 　 　 　 ,. イ　　＼
　 ／　　　 ゝ, {: : :ﾆ=== ､-ｧ=ァ≦: } ノ　　　　＼
イ　　　　　 （__ ﾏ: : : :.＼___／: : : :./　)　　　　/ ∧
　　　　　　　　(　　, ー------=≦厂　　　 ヽ'　　∧
　　　　　　　　 ￣　ゝ-'^ ー ^ ー'　　　　　　 ﾞ,　　.∧
 

　　　　　　　 　 　 　 　 　 〉｀ヽ, ´(_ ノ^}, ´(, 、ノ)　　 ノ:::ヽ､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ´⌒,<ソヽ　 /ム＿ヽ(⌒ヽ'ヽ:;:';;;;;::ゝ,　　　_
　　 　 　 　 　 　　 ， _, ´￣´⌒ヽノ´ヽ//ヽγ'::::ヾ:::::::)-<:::::::)ミ,ﾊ´:::ヽ __
　 　 　 　 　 ， ‘ 　 （　|l, ´　 , ´　)(⌒ヽ、 ,(:::::::::::::)::(::::::::ヽ:::::}/::ﾉ:::::::::)ヽ、｀- ,
　　 　 　　，　　,　γヽ｝ {　 , ´　_/,, ヤヽ_ヾ､{:::::::::´::::::ゝ:::::::},;;;;>:::::::::::::::ゝ､｀_'ﾉ "' ､
　 　　　， 　 ,　 そ' ヽﾉｿ　人,..´:::::::::::;;;::::;::;;:::::ヾ::;;;;;;;:;:;:::::::::;ﾉ､;;';;';;;_:::::::::::::::::ヽゝ ヽ　ヽ
　 　　，　 ,　 　,.彡ヽ ./ 〃⌒:::::::::::;;;;;;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾﾆ三--':'':::::)(::::::::::ヽ;;::::::::::::ヽ 　，　’
　　　，　 ,　　 {　.l|l／ｿ´::::::::::ヾil､::::::::;;;;;::::::::::::;;;;;;;;ﾐ彡::::::::;::ノ;;;;;;):::::::::(;'::);;;;:::::ノ　　，　’
　　 ， 　,　 　　l .ヽ, /:::::;;;;;;;;;;;;;ゞil|i!i!i!i!i!ヽ;;;;;:'::''''':':::'''''"'''';;;;;;;''ﾂ:::::::::::ﾉ;;;;':::::｀ヽ　　 ， .‘
　 　 　　,　　　 ,＞'ﾞ(::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;i!i!;;;i!i;:::::::::';;;;;;;;;::::::::::::: ,(:::::::::::::::::,::´:'':::'':::::::::ﾉ　　，　‘
　 　‘　　,　　　ゝ⌒ゝ､::::::;;;:';;;;;;;;;;l|l|ｿ::::::::::::;;;::::;:::::::::::::;;:::::ヾ､:::::::::;'､::::::::::::;;:- '　　，　‘
　　　‘　　 、　ヽ､_ , ' ｀⌒}::::;;;;;;;;l!'::::::::::;;;;;;;;'::::::::::::::::::::;;;;:::::::;｀ヽ;'ijijゝ- .' 　　　, '　 ‘
　　　　 ，　　 、　　 　 　 ゞ-'''''(::::::::::::::;;:::::::::::;:::::;;;;;;;;;;;;:':::::::::ζ　　　　_,.．-'" ., -'
　 　 　 　 　，　~""'''　‐- ．..,,__　ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::,''''''''ー-‐'　． -'''" _,.．-'''"
　 　 　 　 　 　 ~""'''　‐- ．..,,__ ￣二二二二二二＿_,__,,.. ．-　'''""~
 

　　　　　　　　　　　　　いっかくうさぎの唐揚げ
 

　　解体したそれを子どもでも食べやすいように唐揚げに。アツアツジューシーな揚げたてを頬張り
 

　　己の仕事の成果を誇りましょう
 

　　アツアツの唐揚げをやけどしそうになりながら頬張る子どもたち・・・それをどこか楽し気に、そしてどこか
 

懐かし気に眺めながら、サトシは席を立つ
 

　　　　　　　　　　　　　　　,　 -‐=== ―-　.,_
　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　´　　　　　　 　 ｀丶 ＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ ヽ
　　　　　 　 　 ／　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ', ',_
　　　　　　　 〃　　　　 ,　-‐…‐　、　　　　　　　}∧￣ｱｰ-　　.,_
　　　　　　　 {　　　　／　　　_ 　 　 ＼　　　　 ／　ﾊ._/＿ 　 　 　 ｀　　..,_
　　　　　 　 ！　　　, 　　 ／　 ヽ　　　} ＞　´　　 　 }::::＜　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
　 　 　 　 　 ‘,　　　{　 _,⊥ 　 -┴ 　 ´　　 　 　 　 /:::::::::::＼　、　　　　　 　 〉　
　　 　 　 　 　 ﾏ　￣　　　 _,.　 -―――――― ｧ':::::::l::::::::::::::> ｀7　　　　　/
　　　　　 　 　 ‘, 　 ＞　´　　　　　　　　　 　 　 /!::::j::::|:::::::∠/7＞ 、　 　 /　　　　
　　　 　 　 　 ／Y´ 　 　 　 ,..ｲ⌒＼_　　　　　 /｜:∧人:::／//　/　＼　 /
　　　　　　／ ﾌ:::}　　　　／:::::マヽ __ﾉ＿＿_ ノ　 !/(　ﾘ／／/　/ 　 　 ∨　　　　　　・・・さ、今日の授業も終わったし唐揚げで
　　　　　　　 /:::/　　　〃:::::､√ ＼ / ｰ==彡　　　ノ／≦-‐-　、　　 　 ﾊ
　　　　　　　'ー≧=ァ７:::::::､:/ ＼,_ﾉ'　　　　' '　　/く／／´￣　　 l　　　　 〉　　　　　一杯やるとすっか！酒、用意してくれてるよな？
　　　　　　　　　￣/ /::::::::::/ヽ__ﾉ《 　 _　ｨ　　 ／ 〉￣｀ヽ　　　　 l　　 　 /
　　　　　　　　　 ノ 八:::::个ｰｲ　 ﾍ三 _／　／　 /　　　　ﾍ 　 　 l　　 ／
　　　　　　　　　[　　　` ｰ=' 入=‐-　 ﾆ ／　|,∠、　　　　 ﾊ　　 j　／
　　　　　　　 ／ ＼　　　 ／￣ ゝ　＿ﾊ __／|　　 ＼　　　　|　　〃
　 　 　 　 ／　　 　 ｀フｆ´　　　　　　　/ ＼::::|　　 　 |　　　 l|　 /
 

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／_ノ　 ヽ、＼
　　　／（ ●） 　（●）.＼　　　ええまぁ・・・ですがその、本当にいいんですかお？
　 ／　　　（__人__）　　u. ＼
　 |ｎi 7　　 ｀ ⌒´　　　　.　|ｎ　　ちゃんと報酬を・・・
l^l | | ｌ ,/)　　　　　　U 　l^l.| | /）
', U ! ﾚ' /　　　　　　.　.　| U ﾚ'/／)
{　　　 〈　　　　　　　　　ﾉ　　　 ／
..i,　　 　."⊃　　　　ｒニ 　　　 /
　."'""⌒´　　　　　　　`''""''''
 

　　商人としての筋目にこだわるやる夫・・・そんなやる夫に対してサトシは・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　　_　⊂二⊃ー-
　 　 　 　 　 　 　 　 ,　 '´ .　'´　　　　　　　　 ｀丶、
　　　　　　　　　　／　 ／　　　　　　　　 ,　-―-　､＼
　　　　　　　　　/　　 /　　　　　　　　／　　＿　　　_>ﾊ
　　　　　　　　　l　　 '　　　　　　　　/　 _〃　　｀Y´　 }｜
　　　　　　　　　|　　|　　　　　　　　レ'´　ゝ--‐' 　 ／　!
　　　　　　　　　|　　|　　　　　 　 　 ＼　　　　_,.　'´　__｣
　　　　　　　　　ｌ　　|　　　　　　　　　　｀¨¨¨´　 ／´　　｀丶
　　　　　 　 　 人　｜　　　　　　　　　　　 _,.　'´　　 　 　 　 〉　　だからガキに昔話して遊んでやっただけで
　　　　　　 ∠: : : :＞　..,,_　　　　　　-‐　　　　　　　　　　イ
　　　　 　 ／: : : : : : : : : : {≧=ﾆ´　＿＿＿,三二=-‐ 'il:∠　　　　金は受け取れねぇって
　　　　∠.._: : : : : : : : /＾ヽ!　　　　,ｨ_j}　　　　 ∨ ＼|　|／
　　　　　　　 ｀ヽ: : : : { /＼　　　　_ﾋｿ＿　　　　　〈 /lﾊ　　　　　　俺の本職はあくまで冒険者
　　　　　　　 ／ : : : 八　 〈　　 /l ／　　　　 　 　 　 / ヽ
　　　　　　　 ｀￣厂/: :.＼＿､　　　　　　　 ,　-―　/ヽ　|　　　　　保育士さんじゃねーんだよ
　　　　　　　　／{　 ￣ﾉ'⌒ヽ ＼　　　　　　　　　／　 |　ヽ
　　　　　　　　＼ ､＿＿_　　 ｀ ｰ｀≧ｧｰ----rイ　| 　 |　　|
　　　　　　　　　 /　　　 l ＼　　　　　　 ',', 　 l|/　,　　 !　　'、
　 　 　 　 　 　 /　　　　丶　丶　＿＿＿',', rく{　/　　 ,　　　〉
　　　　　　　　/　　　　　　 ＼_　　　　　　 〈　 ∨　　 /　 ／!
　　　　 　 　 /⌒＼　　　　　　　￣￣￣￣∧　 V　 / ／　 |
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.　　-- 、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 r―----‐ ''"´　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　八` ー　　　　　 　 　 　 　 ',
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶..,, ＿＿_,,.　x/　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.三二三.,_:', 　 　 　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　 　 ＞‐=≦X 　 　 　 ＼;;;',　 _,　-‐',..,,_
　　　　　　　　　 ＞ 个＼ |;;;;;;;;;;;;;>＼ 　 　 　 ヽV´:::::::::::::∨个 ＜　
　　　　　＞　 li乂_ノ;i|　　:.!;;;;;;;／: /;;∧ ／´⌒丶、::::::::::::::ヽ l|乂_ノ;li 　＜　　 　 ／　　　　ただ５年後・・・このガキたちがここを卒業するときに
丶-r='´　　　 l|:::ill|::::l|　　:j;;／: : :/ ;;;;／ 　 　 　 /::｀丶、:::::::ヽ:::ill|::::l|　　　｀¨T"´:.:.:.
:.:.:.:.|　　　　　 l|: ill|:.::l|　　: : : : :.:/;;／　 　 　 　 /:::::::::::::::｀::::::::::Vll|:.::l| 　 　 　 |:.:. : : :　　　　駆け出しの冒険者になったとき、そんときゃ
　: : .　　 　 　 l|:.jll|: ﾟl|　　: : : : :〃　　／´￣￣/` ー--:::::::::::::::::Vj : l| 　 　 　 : : : :
　　: :.　　　 　 l|ﾊﾘ : l|　　: : : :.〈　　 /　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::V　l|　　　　 .: : :　　　　　　本職と本職同士だ。きっちり金をもらって
　　　 :.　 　 　 V爪 V　　: : : :.:∧　/　　　＿_{＿＿_ ノ:::::::::::::::::::::| ∨　　　　.:
　　　　　　　 　 V;;;;/　　　　 　 ∧/　　,'´　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|;/　　　　　　　　　　　　　　鍛え上げてやるぜ
　　　 　 　 ＿＿｀~＿＿　　 　 　 {　　 |　　、 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ＿＿_
 

　　そう、それはサトシの全面的な協力の約束であり、信頼のあらわれ・・・事実５年後、サトシはやる夫のもとで
 

かけだしたちの教官となる。”鬼のサトシ”といわれるほどの厳しい指導をしながら、ただ一人の落伍者もださず全員を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾚｰﾅｰ
Cランクまで鍛え上げ、少なくない数の冒険者をBランクまで押し上げた伝説の”教育者”、これはその始まりの物語でもあった
 

　　　　 ＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　ヽ、　 　_ノ　＼
／ 　 （●） 　（●） 　 ＼　　　サトシさんそれって・・・
|　 U 　 （__人__）　　　　 .|
＼　　　　|i||||||i|　　 　 ／
　/　＿＿｀ ー'
　(＿＿＿）
 

　　　　|/　|　　|/ ／/／　　　　　　 ／／　＼: : : : : : : :|: : : : : :／: : : : ／
　　　　l/,八　 ／/／　　　 　 ． 　´／　 　 　 ＼ : : |＼|く: : ／: : : : : :'ｰｧ　　　　約束・・・いや、あんたの流儀で契約といっとくか
　　　　∨//X/／ .　 -‐=ﾆ´:l 　 〃　　　　 __　　ヽ: |｛_　 Y:.:. : : : : : :／
　　　　　V/.／ ／　〃: : : : : |　/　　　　／　　　　 〝　 }　|: : : : : :／　　　　　　　いいか、破るなよ？
　　　　　〃 ／　　./‘: : x: : :.:|　　　　ｆ /　　　/　　　　 ﾉ 人:: : : : ＞
　　　　 / / 　 　 /, -‐V‐＼:.:|　　　　 "　　/`　　　　　 ｆ´　从≦-=ﾆ二._￣￣￣｀ 　　、
　　　　' /　　　 /V　 /⌒㍉ヾ　　　　　 　 　 　 　 　 　 }／　　 〈　　　　　｀丶、　　　　 ＼
　　　/ '　　　　,: : ヽ ｛　ヽx心,　　　 　 　 　 ﾉヽ　　　／　　　　　＼　_　　　 　 ＼
　 　 | l　　 　 ,: /: : :ヽ丶　＼;;）　 )　　　 ／　　} 　 ∧　　　　　　　 ＼　　　　　　 ＼
　 　 | |　　 　.ﾚ|: : : : : :＼ 　 ´ /　｀　 ／l　 　 /　〃　'.　　　　 ／　　　V　　　 　 　 |ー
　 　 丶-‐　´　|: : : : : : : :.ヽ /`　 　 く __｣__,／　　|　　　V　 ／　　　　　∨　　　　＼|
　　　　　　　　 |:　 -‐ｧ.: : -‐ヽ　　　　　　　　　 ／∨　　 y'´　　　　　　　l ／　　　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　´　　　　　 ' ｰ------一'´　　∨　 /　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　v/ ＼　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　 丶／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　 ／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
 

　　話をやる夫たちに戻そう。優秀な指導役にまっとうなC・Dランクの多数を囲い込んだやる夫たち・・・
 

孤児院での計画が軌道にのるとさらにそれは加速し、多くの冒険者が「共生」に所属することとなる
 

　　一つの徒党が冒険者の多数派となる・・・だが、そのことは決して問題にはならなかった
 

　　　　　　　　　　,. ‐''ﾐﾞ｢「｢「｢「ﾞ〃ｧ;､
　 　 　 　 　 　 ,.' '⌒ヾﾐ_i|l iｌ|j_ﾘノ⌒ヾ;､
　　　　　　 　 // ijv - ､　￣..::::,:::-:::::::::i.i
　 　 　 　 　 ,'ﾃ＝=:- ､:::`:ー:'´:,: -:=＝ｷ|
.　　 　 　 　 i l ::ﾆ二｀ヽヽ.:::ij~/／二ﾆu:l l　　　　Aには手をださんし、優秀な冒険者の量産という
　　　　　 　 |｛. ､ｰ＝= ､ヽ!! lﾚ ,'´=＝ ｧ ｝|
　　　　　　r'ﾆl.|. ヽ、　°>,‐:_く °　,〃 |lﾆヽ　　この都市の根幹に一役買って、税金もたっぷり納めておる
　　　　 　 |.に|| ijヾﾐ≡彡'l :l::ヾ≡彡'ノ ||こ!|
.　 　 　 　 ｌ しｌ|. ,ニ二ノ ::l　!:vヽニ二、|し'ﾉ　　　文句なんぞないよな？というか、本来はそっちが主導するべきことじゃぞ？
.　　　　　　｀ﾞT.l　, --､ 〈. |　| ﾉ ,. -- 、.ｌT´
　 　 _..　-‐''7|l l |l⊥⊥ｴ`トｲエ⊥⊥l｣ l |ヾ'ｰ-　.._　
‐:''": : : : :_:/.:.|li lヽL⊥-┴┴┴-⊥ﾚ' l.l| : ヽ:_: : : : `:'‐-
_.: :-‐ ':": /.: :.||ｉ ト､::v.　 ｰ‐一　　　,.ｨ|i.l: : : :l: :｀:''‐- : :_
.:.: : :.: :.: :,': :.:.:.:ｌ ｌ||ｉ ｀ト ､_ 　 v _,..イ l|i ﾘ:..:.:.:.:.|: :.: :.: :.: :.
.::.::.:.:.:::.:.:i::.::.: :.:.ﾄｉ|　|iﾄ､_　 ￣　　_,l iﾘ./|:.: :.::.::.|:.::.::.::.:.::.:.
:::::::::::::::::|:::::::::::: | ヾﾄ､|`:-ﾆ.Y,ニ-:ﾉｲ/　|:::::::::::::|:::::::::::::::::
 

　　　　　　　　　　　　　　　　__ヾ:.vz __
　　　　　　　　　　　　　, . : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 ７: : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
　　　　　　　　　　　/. : : : : : : : : : : : : : : : : :〈
　　　　　　　　　　　 7.: :/: : : : : 从ハ: : : _: : {　　　　・・・・・・もちろんです。今後もよいお付き合いを
　　　　　　　　　　　 ≧:}レノｲ'´　　　 ｀ﾞ｀ }rく
　　　　　　　　　　／.::}从＞＝､__彡＝=ﾐrﾞ .':.＼　　　（税収は増え、負担は減り、教育費はあちらもち・・・
　　　　　　　　 ／.::::::∧ﾐ乂__.ノ⌒ゝ. __ノﾉｲ.::::::. ＼
　　　　　　,..:::´::::::::::::::::::ハ　　厶_ji_　 　〃::::::::::::::::.｀:::.､　金食い虫だった孤児院の有効活用・・・反対意見を黙らせる
　　　　 ／.:::::::::::::::::::::::::::＞'´rー=＝ミ:､':::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　 /.::::::::::::::::::::::::＞ ´　　　￣￣ミz　 ｀ ＜:::::::::::::::::::::::::::.　価値は十二分すぎる・・・センダイのあるべき姿に近づくしな）
　　　,:::::::::::::::::::::::／　　　　r彡´二ユ　　　　　｀ヽ::::::::::::::::::::::,
　　 ,::::::::::::::::::::::∧　　　r＜::〉＞ ´ ＜＝ミ　　　 ∧::::::::::::::::::::,
　　 }:::::::::::::::r-く＼｀フ´::::::://,｀´///∧:::::::.＞彡／ ヽ:::::::::::::::;
.　　{:::::::::::::/.＼///,７.::::::::::＼//,＞´　|::::::::::::.∨///ｲ ∨:::::::::}
.　 /.::::::::::/／::::＼〃:､:::::::::::::///ﾊ　 .｜:::::::::::厶斗く:.＼∨:::::ﾑ
　/.::::::::::/´.::::::::::::::｀::.ﾉ .::::::::〃//,∧　.{::::::::::::{:::::::::::::::::::::｀∨:::::ﾑ
./.::::::::::/.::::::::::::::::::::::/.::::::::::://////∧｜:::::::::∧:::::::::::::::::::::::∨:::::ﾑ
::::::::::::/.::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::{///////ﾊ.!:::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::∨::::::ﾊ
 

　　　実際、共生の福利厚生・・・怪我や病気のときの保証や、引退後の就職の世話、ローンなどの
 

援助は冒険者への差別意識を減らすのに大きく役立った。一気にではないが、徐々に隔意はなくなっていき
 

「大変だがちゃんと家ももてるし食べていける」という職業の選択肢の一つ、といった具合にである
 

　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿, - ､　　のび太の将来に冒険者ってのも
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＿＿＿＿＿）
.　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | |　/　　　ヽ　||　アリだと思うんだ。共生なら福利厚生ちゃんとしてるし
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|_|　　┃　┃　 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （/　　 ⊂⊃　　ヽ)　　　　 　 　 ／ ￣￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　 ＼＿／　　!　　　　　 　 （ （ （ヽ　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,＼ _＿＿＿_ ／､　　　　　 　 | －､ヽ＼　　 　 !
　　　ゝ／ ￣￣￣ ＼　　　　　／.　＼／￣＼／ 　 .＼　　　　　|・　 |─ |__　　　/
　　　/　＿＿＿＿＿ヽ　　　 |　 |　　＿┌l⊂⊃l　　|　 |　　　 ┌　- ′　　） 　 /
　　　|　|　/　 ─ ､－､!　　　 |　 |　 /　∋ |＿＿|　　|　 |　　　　ヽ　 ／　　 ヽ ＜
　　　|__|─ |　　 ・| ・　| 　 　 |　 ／`, ──── 、　|　 |　　　　　` ─┐　 丨￣
　　　（　　　` ─　o－i　　　 ヽ　／　　　　　　　　 ＼ .ﾉ＿　　　　　　.j￣￣ |
　　　　ヽ､　　┬─┬ﾉ　/￣　./　　　　　　　　　　　 ヽ-　､＼　　　 /　 ￣　ヽ＼
　 ／／ /ヽ─| | ♯|　 /　　　i　　　　　　　　　　 　 　 | ..)　） ＼　 i　　./　　 |＼＼
　 | |　 /　　｀i'lノ）)┘/　, ─│　　　　　　　　　　　　　!-l⊂⊃l┐__ヽ__/＼ / | 　 | |
　 | |　 |￣| ／　／| / （　(... .ヽ　　　　　　　　　 　 　 /　|_＿__|∈　 ＿＿./　.| 　 | |
　 |_|／ヽ､＿／ 　./　　 ` ─ /＼　　　　　　　　　　 /ヽ　　　　　￣ ＼-──| ＼|_|
　　 | |　 |───/＿＿＿＿i　　l＝＝＝＝＝＝＝l　 |＿＿＿＿＿ __＼　　|＼ | |
　　 |／　ヽ── |＿＿＿＿__＼　 l二|＾|二二|＾|二l　丿＿＿＿＿＿＿ |＿丿　＼|
　　l￣￣￣￣￣　|　|　　　　　　|　|.　 | |　　　| |　 | |　　　　　　　　　|　|　￣￣￣　l
　　 |￣|￣￣￣￣.|　|────|　|.　 | |　　　| |　 | |.──────|　|￣￣￣|￣|
 

　　そう・・・わずかではあるが意識を変え・・・そして、このころになると後追いして冒険者関係に乗り出す企業も続出したが・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : ＼: ヽ: :/ : : ＞～＼ヘ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／: : :,: : : : : : : : :,.- ､: : :',: |:/: : : : : : : : : : : : :＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / : : ／: : : : :／~￣: : : : : ／⌒｀＼: : : :｀＼: : : : : :'.,
　　　　　　　　　　 　 　 /: : :/: : : : :／: : : : :/: : :.／: : : : : : : ',: : : : : : :＼: : : : ',
　　　　　　　　　　　　 /: : :/: : : : /: : : : : : /: : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : ',: : : : ',
　　　　　　 　 　 　 　 {: : /: : : :./.: : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : :.',
　　　　　　　　　　　　|: :/: : : :/: : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',: : : .}
　　　　　　　 　 　 　 |: :|: : : /: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.',: : : |　　　は？共生より待遇よくしてやるからこっちこい？
　　　　 　 　 　 　 　 |: :|: : /: : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : ',: : .|
　　　　　　　　　　　 |: :|: /: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :.| : : :}: : : : : : : : |: : :|　　　お断りだっての
　　　　　　　　 　 　 }: :|:/: : : : : : : : : : /: : : :人: : : : : : : : : :|: : |: : : :{: : : : : : : : :',: : |
　　　　　　　　　　　/: .ﾚ: : : : : : : : : :/|: : : /.　 ',: : : : : : : : :|',: :|＼: : |: : : : : : : : :',: :.|　　あんたら、現場のことなんもわかってないでしょ？
　　　　　　　　　　 /: :/: : : : : : : : : / ﾒ:､:/　　　',: |: : : : : : /: :/　,>ｰ∧: : : : :|: : : ',: :|
　　　　 　 　 　 　 |: :/: : : : : : : : : /,,,,!∠｀ﾆ- ,,,,,',:|_ノ: : ∠|彡-ﾆ　',: | .',: : : :/: : : :|: :|　　つーか、うちの団結なめんじゃないわよ
　　　　　　　　 　 /: |: : : : : : : : ',: | ~~匕句コ二 }: : : :／ .ﾚ c弋叮乂ﾞ .|: : :/: : : : :|: :|
　　　　　　　　　 /: :|: : : : : : : l : '〈　　　~¨¨~　　ﾉ_／　　　　~~¨¨¨´ 　 |: :/: : : : : .|: :|
　　　　　　　　　/: : |: : : : : : : |: : : ',　　　　　　　　　　､　　　　 　 　 　 /:./: : : : |: :.|: |
　　　　　　　　 /: :/|: : : |: : : : |＼: :.＼　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／: /: : : : :/: : |: |
　　　　　　　　/: /|:.|: : : |: : : : |: :','ー-ゝ　　　　　　　　　　　　　 ∠___／:.|: : : /: : : |: |',
　　　　　　　 /:/ .|: :|: : : |: : : : ',: :.＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : ﾉ: : /: : : :.|: :|',',
　　　　　　　/:/　|: :.|: : :∧: : : : ',: :',:.｀. ､　　　　,　-　－ 、　 　　 イ: : :/: : :/:|: :}: :/: :.| ;.',
　　　 　 　 /./　/: : :',: : |: :',:＼＿ゝ:',: : |: ＞　,　　　　 　 　 .イi: : :.|: : /: :／: :|: /:/: : :|　',.',
　　　　　　//　/: : : : :',: |: : ',: : : : : : :',:/: : : :.}　｀　ｰ-‐　 ´|: :|:{: : :|: /: : : :: : :.|:/: : : : :{　 ',.:',
　　　　　 //　/: : : : : : :V: : :〉: : : : : : ',: : : _亅　　　　　 　 |: :|:.|: : :/: :/: : : : :.ﾒ: : : : : : ',　 ',:',
　　　　　//　/: : : : : : : : : : /＼: : : : : :'v´　丶 ,,,.　　　　._亅ﾌ＼: {: :./: : : : : :.〉: : : : : : ',　　',.',
　　　　 //　/: : : : : : : : : : : ﾉ: : ',: : : : : : ',　　　　~ﾆγ~　　　　　γ/: : : : : :丿',: : : : : : :',　　',.',
　　　　//　/: : : : : : : : : : :./_　イ＼';: : : : ',　_..＞<>λ勹>__.　　/／: : : : ／: : : ',: : : : : : ',　　',.',
　　　//　 /: : : : :/: : : :ゝ´´　　　　 ＼: : : :＼-―∥凵＜、 ＼／: : : : ／　丶、: : ',: : : : : ＼　| }
　　//　　/: : : : /: : :γ　　　　　　　　 }: : : : :.ヽ、∥　|}}＼＼丿: : : : /　　　　 ＼: ',: : : : : : : ヽ} }
　/ /　　/: : : : /: : : {　　　､　　 /　　　〉: : : : : : |∥　.|.||　 Y: : : : : :Y　　 i　　　ﾉ ',: ',: : : : : : : :.V
　{ |　　/: : : : /: : : :.|　　　　',　 |　　　 ﾉ: : : : : ノ∥　 | .||　人: : : : : :{＼　.|　　/　 |: :',: : : : : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　共生所属のCランク冒険者
 

　　　　　　　　 / ＼ヽ＼ヽﾍ i ｿ/／ ／　_八_
　　　　　　　　ﾉ＼　ミﾐヾ､ヽN /　／イ´　三{
　　　　　　 　 ゝヘ.r'　　　 ｲﾘﾊ´　　　｀ヾ≦ｲ
　　　　　　 　 ﾄｭ､lｿ _,､　 '　　　　　,､ﾑ 仁{　　　　私兵強化に走るとは・・・正直どうかと思いますぞ？
　　　　　　　　ゝ { { ｀≧､__｣__/_,ｨ≦__｀/}ｨ,ｊ
　　　　　　　　　>､ ﾐ{｀￣´ｲj ,iヾ'"￣｀ }_入
　　　　　　 , ィ'´　`ヽ.　　　,'| 　　　　,'/: : : ＼
　　　,､, ィ´　　　　　.ｌi.　,　<`_〉 ､ 　/: : : : : : : ｀': . .
　　/.:L: : : : : : : : : :.ｌ.ハ.' ー ―-ﾉ ィ: : : : : : : : : : : ｀丶、
　 ,′|: : : : : : : : : : .|　 ﾍ　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　 l: : {: : : : : : :　　　'., 　 {ゝ---′_,/　: : : : : : : : : : : : : : : /｀､
　 |: : ;　　　　　　　　 ヽ_.l ﾉ　__,ィ´　　　　　　　　: : : : : : /.: : :|
　入: ',　　　　　　　　　rヘ,　二＞　　　　　　　　　　: : :/.: : : :|
　ヽ＼' ,　　　　　　　　Ⅷ/　　　　　　　　 　 　　 　 　./.: : : :ハ
　　ｌ　 ヽ　　　　　　　　ｙ′　　　　　　　　　　　　　.／.: : : : : : |
　　|　　 ',　　　　　　　《　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　　　政庁のお偉いさん
 

　　そう、やる夫が実際にCランクまであがったたたき上げの経験があったこと、さらに孤児院など初期の初期から
 

囲い込んだこと・・・そしてその孤児院が嫁の実家であったことなど、共生以外には参入するきっかけすらつかませなかった
 

　　まぁ仮に参入しても、上っ面だけをまねるだけでは膨大な赤字を抱えておじゃんだったであろうが
 

　　　　　　　　　　　　 　 ,　-―――- ､._
　 　　/ ｀ ヽ、　 　 　／ 　　　　　　　　 　｀ヽ､
｀丶,ｨ'　　　　ヽ　 ／　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　/　　 ,ヘ　 |, '　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　冒険者関係だけで黒を出す必要はないお
　 /　　/　　し/, ヘ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ゝ
. /　　 i　　　／　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　　数字の上で赤でも各方面で循環させれば最終的に利益がでるお
　　　　＼／　　　　　ト ､　　　　　　　,-='､':'　　　　　　 ',
　　　　／　　 ,ｨヽ _ :':;;;;;,:i　　　　　　.ﾞ､;;;;::',ﾉ　　 　 　 　 i　　
　　　　　　　 ﾄ､＿ 〝'''''′　　　　 　 ｀''''''"　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ
　　　　　　　/7＿ ,ﾉ　 （　　　 j　　 　 ）　　　 　 　 　 ／
　　　　　　 / 丶　 　 　 ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　　　 　 ／
　　　　　 / 　 　 >　　　　 ｀`ｰ- -‐'"　　　　　 　 く
　　　 　/　 　 ／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ
 

　　そう、鷲巣から受け継いだその才覚と圧倒的な地盤をもってやる夫はトータルで利益をあげつづけ・・・
 

共生に所属する冒険者たち・・・そして、その道を歩むことになる多数の孤児院の子供たちを守り続けた
 

　そしてそんなやる夫の横には・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿_
　　　　　　　　　　　　　_,.　 　 ￣　 　 ￣｀　 、
　　　　　　　　　　　⌒ｚ　　　　　　　　 、　　　＼
　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　 ＼　　＼　　　 `､
　　　　　　 ,　　　　　|　　　　　 ＼　‘， ､　＼
.　　　　　 /　 /　　 | :,　　　| 　 　 ＼ ′`､　 `､
　　　　　 ′ .′　　|　',　　 Ｎ|　 _|　 `､　 ‘，　‘，
　　　　　　　i|　　　 |　 　 .斗 ｢　､| j_ﾄ､∨　‘，　 V/
　　　　　　　l|　　i|斗ﾄ､　　 |　 jvxｆt 沁了　 ‘, 　 ∨
　 　 　 ;　i|　|　　l｢ Ｎ _＼　| 　 '　夊_タ　|　　　 　 |　　　えーとその・・・きょ、今日はオルタたちがお父さんたちのところに
　　 　 ,　 l|　|　　l| ィfｔ汽＾ .|　　 /i/i/i/i/|: /
.　 　 / 　∧ |i＼小､ 夊ｿ /i/i/i/i/ 　 　 .|/| 　 |　　　　　　お泊りだからその・・・久しぶりに・・・
　　 /　 i|　 ',|　　i| ∧i/i/i/i/　　 -― ､　u | 　 |　 |、
　 ,/　⌒|　　|i＼｜､　 、　　 　 ｖ＿__ノ ／i| 　 |　 |
　 　 　 ∧　 |l　 ヾ　＼(＞　 ..__　　　／　 .ﾊ　∧
. 　 　 　 ∧ i|l　　、＼　ヾ(　　　　丁 　 ／　∨
　　　　　 小八 ＼|＼ ＼ iﾄ､＿__/i|__／　　　i{　 '⌒
　　　　 　 i/　 }　∧　｀⌒`　_ア´ /i∧　　　ｆ⌒V
　　　　 ／　　 }, ′　 　_,.　 ,ｲ　./⌒`ﾍ 　 ∧　/
　　　　 　 　 ／　,. 　 ⌒¨ア j／|__　　,∧/{　∨ ／
　　　　　 　 　 ／　　　 ／　　　厂｢∨　　 乂 ∨
　　　　　　　　′　r―く　　　 ./　　 i|／　{⌒∨　 /
　　　　　　　 i|　 __|　､__) _　 /　　.／　　 ji　　∨/
　　　　　　　 l|　{　 ＼′,＿｀丶､/　　　　乂___.j/
　　　　　　　 l|, r=ミsr'￣　　 ｀ 　＼　 　 　 厂 ∨
　　　　　　 ／ jＬ _　`､r一'"　 　 　 ＼　　 i{　　 ∨
　　　　　　′ {　_　ヽ　|　 ｧ'"´　　　　 　 、　`ト　i|
　　　　　 i{　　:, 廴.人人く　┬ｚ､　　 　 　 丶.乂
.　　　　　∧　.∧　　　厂| ｀¨¨´| 丶､__　　　　 丶、
.　　　　 /　 `7　　　 /　 | 　 　 |　　　 ｀＼
 

　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿
　 　 　 　 　 　 　 　 　 イi〔　　　　　≧s｡
　 　 　 　 　 　 　 イi〔　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　 　 ／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ',
.　　　　 　 / /　　　 　 　 　 　 　 /|　　 　 　 　 ',
　　　　　 / /　　　　　　　　　　‐/-|ミ.　　｜　　 }
　　　　　　/　　/　 :| 　 /　|　　/　.|/ ｀ 　 |
　 　 　 　 {/|: /| |　:|　:/ / |　 /斧ミ　　　 |　 　 !　　　・・・その、お仕事がたいへんなのもわかるんですけど
　　　　　　　|/ :ﾚ' ﾄ,{∨|/　|／Vz.ｿ/　 　 :|　　 .!
　　　　 　 　 N: /| ',　　　　　 　　∠ｲ　　　　　 :!　　　たまにはその・・・ね？
.　　　 　 　 　 | |ﾊ　＼　 `‐‐　　イ/ 　 　./　　ﾉ
　　　　　　　 八|　ヽ{ヽ,＞┐ 　イ/ｲ从　/　.／　　　　あの時みたいにカキ鍋に山芋、用意しましたから
　　　　　　　　　 ∨＼|从､ }_＿／/ ‐ ∠ イ
　　　 　 　 　 　 ／::::::::/／ヽ 　／::／:::::::｀ヽ
　　　　　　 　　/::::::::／{三/ ∨::::::/::''"￣"''::ヽ
　　 　　　　 ／,ｘ≦ ／::::/ ./::::::::/:::::::::::::::::::::::::}
.　　　　　, ｲ／=-／::::／-={:::::::::i :i|::::::::::::::::::::/
　　　　/／ 　 ／::::／　　　|:::::／::i|::::::::::::::::::::
.　　　 i/　　 /:::::: / ./￣￣|:::::ヽ::.i|:::::::::::::::: /|
　　　 {.　　　|::::::: |　{.　　　.|::::::/ :i|::::::::::::::::,':::|
.　　 八 　　 |::::::: |　 ',　 　 |::::/::/ ::::::::::::: ,':::::|
.　　 　 　 　 |::::::: |　　＼＿|::/ ﾉ::::::::::::::::::':::::::!
　　　 　 ＼¨|::;:::: ト　 __　　|イ :::::::::::::::::: '::::::::|
 

　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,．: ''''""~""'''‐．.
　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 ／ _,ノ　　　~'‐-　　　　　 ＼　　　はは・・・まったく、しかたないお
　　 　 　 　 　 　 　 　 / (=== .)　　(===　 . )　 　 　 ｀､
　　　　　　　　　　 　 /´:.:.:.:. :　　　　:.:.:.:.:.:. : 　 　 　 　 ',
　　　　　　 　　 　 　 i　　 （　　人　　　）　　　u　　　　　.',
　　　　　　　　　　 　 !　　　~'''´⌒｀'''' ´ 　　　　　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　 , -─:､　　　　　　　　　　　 　 　 ,.'
.　　　　 　 　 　 　 ／　ヽ ヽ }　　　　　　 　 　 　 　 .／
.　　　　　　 　 　 /　､ヽ　} ﾉ'　　　 　 -----‐‐‐'''"~　＼
.　　　　　　　 　 ,'　　し'ｰ' ,'　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀､
　　　　　　　 　 ｌ{　　 ﾉ　ノ　　　　　　 　 　 　 |　　 　 　 　 ',
.　　　　　　 　 /　　　 ／　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　|
　　　　　　　 / 　 　 / 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　|
 

　　　そう、始まりはただ、大切な幼馴染たちを守りたかった・・・彼女たちが体を張るのを座して
 

安全なところから見るだけでは嫌だった・・・そんな若さゆえの未熟と、熱意からであった・・・だが、それは今
 

多くの人間を巻き込んで実を結び・・・・
 

　　　　　/─-;ｨ-､. 二.＿_　￣￣￣　─‐ﾄ　_
　　　 ／/ /／＼_| ヽ|_,.／￣｀ﾞ'''T ‐- ､__|ﾉ＼ヽ
　　　　 ／|＝==｡､　 _ ==＝｡＝,ﾉ|　|　 .| ゝ　ヽ ヽ
　　　　　　 ! ｰ-‐/　 "　ｰ--‐_'j ﾉ|　|　 |　ヽ　 |／　　共生でよかった・・・しっかしこんな怪我するたぁ
　　　　　 　 !.u / v　 uj ~U～／,ﾉ| .|　 |　　＼
　　.　　　　　l./ v　 __ )　　／　u　|/　/!　 |`''‐-　　　そろそろ引退時か・・？警備員になるかねぇ・・・
　　.　　　　　ﾞt､--───-､　　　/　/ !　 |
　　　　　　　 /.i`ｰ------‐ '　j／／イ　　|
　　　　　　／　 ヽ.　ー‐　　 ／'"´　　|　　|
 

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿　　　＿_
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ ´ 　 ,ｨ≦￣ ｀
　　　　　　　　　　 　 　 　 〃 ..ィ≦///≧ ､
　　　　　　　　　　.ﾆ=-=≦ｲ::///////////.＼
　　　　　 　 . ｨ≦::::::/::::::::::::::{/////////////.＼
　　　　　　./ ./:::/::/{:::::::::::::八///////////////＼
　　 　 　 ./ ./:::/::/ l|:|::::|:::::|:::::ヾ//////////////ハ
　　　　　 {　i|::/}/　 ｊﾉ::::|:::::|l:::|::::∨/////////////.l|
　　 　 　 　 l|/　|ｨ=ﾐ、Ⅵ::::八:!|:ハ//////////////l!
　　　　　　　 _ ノ　 勿 |::::/:::::|::|:}/|;////////////lⅣ
　　　　　　　 }　　 .ゞ' /::/:::::::}::ﾊl/!////////////./　　　いらっしゃいませー！
　　　　　　　 l　　 　 /イ::::::::八{:::::|＼./////////∧
　　　　　　　 ヾｰ　　　/::::::/:::::::＼:::::::’::＜//＞イ{ヾ　　・・・接客もだいぶさまになってきたなぁ
　　　　　 　 　 }､＿_ /::::::/{::|:::::::::::::::::::|:::::::/::::/|::|
　　　　　　　　　　　/:::／ _|ｲ､:::ﾉ{:::::::/|::::/{:::/{ l::|　　　　もうこっち本業にしちゃおうかな？
　　　　　　　　　へｰ=≦´　　 ヾ{ ヾ/､.l/{_.|/　 .|ﾉ
　　　 　 　 　 /´￣ ＼　　　　　　　　 　 　 ＼
　　 　 　 　 ./　 　 　 i}ヽ　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　 　 { 　 　 　 l|: ∧　　}o　　 　 　 }o.　 　＼
　　　　　　　:　 　 .ヽ ﾘ/: ∧ 　 ｀　　　 ＿_￣｀　　　＼
　 　 　 　 　 | 　　　 Ⅵ: /:∧　　 　 　 ＼ : lヽ 　 　 　 ＼
　 　 　 　 　 l　 　 　 |ﾉ : / : ＼　　 　 　 .Ｖﾄ､≧=--=ミ .ﾊ
　 　 　 　 　 |　　　　.: : : : : : : : ≧=-　　　ヾ. ＼　　　 ＼｀}
　　　　　　　.:　　 　 ,: : : : : :: : : : : : : : : : ｀⌒ 　 ＼　　　 ＼
　　　　　　　|　　 　.|､: : : : : : : : : : : : : : : : : :{　　　 ヽ　　　 ‘ ，
　　　　　　　|　　 　.|. ＼: : : : : : : : : :￣:￣｀: ＼f⌒ヽ ＼　　　 ＼
　　 　 　 　 ,:　　 　.l　　 ヾ: : : : : : : : r‐=ﾆ二二}ヽ .∧.　‘.，　　　＼
　　　　　　 ﾊ==ﾐ　 八　　 }＼ : : : : : ｀¨:´ : : ﾄ､ : : ＞'.，　 ‘.　　 ,ｨ≦ヽ
　 　 　 　 .仁三.ﾊ,′　 　 |: : : : :_:_:_:_:_ : : : : |彡､:_:_:_:_:_:＞=ミ／三三.ﾉヽ
　　　　 　 |´￣｀ヾ　 　 　 .!: ;ｨ三三ﾆ/ﾆ三≧{三{三三≧.､=三＼三／　　＼
　　　　 　 |　　　 /　 　 　 |/三三ﾆ./三三l|三／≧.､=／´ﾆ＼≦ヽ'＼.　　　 ＼
　　　　　 .:　 　 ./　　　 　 |三三ニ/三三=|／三三三|三三=ハ三ﾊ 　＼. 　 　 ＼
 

　　　　　　ノ-‐=＝＝＝=‐-　.　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　}ー一ｧ
　　　,　 ´　　　　　　　　　　　　　　 -=､　　　　　　　　　 l 　　／:::::::::く
　 ／　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 丶　　　　　　　 | ／::::::::::::::::::::＼
　丶---=ﾆ ._　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::>
　　　　∠ ::::::::',￢ｧ‐= . _　　　　　　　　　　　　　>-‐'´...:::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　/:::::::::::' /　fﾊ}::::｀丶.　　　　　　　　　イ:::::;　--､:::::::::::::::::::::::／
　　　　　￣~Z::::l　　|::|ﾚ}::::::／≧ｧｰ-=､　´　　 }:::/　/ヽ ',:::::::::::::::∠,
　　　　　　　　　| 　_{ﾘ　{／　　　　fﾊ　 ヽ　　　j:/　/　　 }::::::::::::::／
　　　　　　　　　| /l/　}　　　 　 　 |::| 　　}　　　　　 >　 /:::::::::::く＼　　　　おらぁ！！走れ走れ！！冒険者の基本は走ること！
　　 　 　 　 　 八　　く　　 　 　 　 {ﾘ_　　　　　　　　_／::::::＼￣　 |
　　　　　　　　　　＼　　､＿＿　／l／　　　　　/丁_,.二ニ冖’　　 |＼　　　まずは鎧つけたまま平気で走れるようになりやがれ！
　　　　 　 　 　 　 　 丶└‐-=､_)　　　　　　 ∠ﾆ´　　　　　　　　　|　 ',
　　　　　　　　　　　　　　＞ ､　　　_,.　 ＜´　　　　　　　　 ＿ ＿　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　| l! ｢厂 //　　　 ∠　-‐=≠"´　　 ｀ヽ＼　/
　　　　　　　　　　　　　　　| l! |{　//　　 ／´　　　／　 　 　 　 　 ＼/
　　　　　　　　　　　　　　　| l!/{ﾌl/＿／　　 　 ／　　　　　　　　　　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 V　　 |　 　 　 　 ／　　　　 　 　 　 ／´￣ ｀＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l＼_/　　　　 ／　　　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 ヽ
 

　　この町に、数多の幸せをもたらした。これは一人の男の子の熱意と意地がもたらした、そんな優しい一つの物語
 

　　　　　　　　 　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　 ／　ヽ、　 　_ノ　＼
　　　　　／ 　 （●） 　（●） 　 ＼　ｎ
　　　　　|　 U 　 （__人__）　　　　l^l.| | /）
　　　　　＼　　　　|i||||||i|　　　／| U ﾚ'/／)
　　　　γ⌒　　 　｀ ー'´　　　　ﾉ　　　 ／
　　　　 i　　j　　　　　 　　　ｒニ 　　　　ﾉ
　　　　 ヽ､ l 　　　　　　　　　 !ヽ､_,__／
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　「やる夫は幼馴染たちのため、体をはるようです」　～ここに閉幕～
 

　　　　　　　　　　　　 ＿__　＞' ﾞ　｀`
　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　 ./　　　/　　　　　　　＼
　　　　 　 　 　 /　　　 /　　　/　　/　　　　|　　∨　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　 　 ./ 　 　 /　　　/__/|/_|_　　　/　|　 ∨
　　　　　　　 / 　 　 /ｲ　　ｨ圻笊ｘ j八 ｰ/_| / 　 |l　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　 　 　 　 ＼　　 　 ∨
　　　　　　／ 　 　 　 :l| 　 　V炒 ＾　　笊ミj/　　 |l　　　　　　　　　　　　　　 　 /ｲ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l
　　　　　⌒ア 　 　 　 l| 　 　 |＾~´　　, ゞシ/　 　 |l　　　　　　　　　　　　　　　　　| i|　　　　　　　 　 |　　|　|i　　 |i
　　　　　　/　／|　　　l| 　 　 |　　　　　＾~ム　　 八　　　　　　　　　 　 　 　 　 {　| i| 　 　 　 　 　 / |　　|　|i　 　|i
　　　　　./／　 .|/| 　八　　　| 　 σ　 ／ 　 　 /　 ＼　　　　　　 　 　 　 　 　 {　|八　 [　 ｉ|　　 /j抖‐‐ミ, |i　 　|i
　　　　　　　 　 〈 j／　 .＼　个ト　　イ／j∧　/　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {　|　 ＼[　 ｉ| 　.ｨr　 Vｿ }l　|i　　 |i
　　　　　　　　　 | 　 　 }￣＼{ ７ ｢≧=-　＿j/　　　　　　　　　　　　　　　　 　 乂j/＼｢(＼八)＾＾ゝ ‐‐彳　.|i　　 |i
　　　　　　　 　 人　　 ﾉ　 　　/＞=＜　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　圦¨´　 　 　 　 |　 从　 从
　　　 　 　 　 .〈　≫==ミ ＼／くi:i:i:i:i:i:〉　 ＼　　∨　　　　　　　　　　　　　　　 　 j/＼{/〔个　　‐‐　　 ｲ／}八イ
　　　　　　　　／　　　　 ∨　　　￣Ⅵｉ＼　　` ､/　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿__≧≦　 从＿　＿_
　　　　　　 　 |　　　 　 　 ∨　　ｰ≠＼i:i:i＼　　 ﾞ' ≪　　　　　　　　　　　　　　　　,丶⌒＞/　/Yヽ　　　 〉⌒〉＞＼
　　　　　 　 .〈|　　　　　 　 }　　　　　 　Ⅵi:i:i＼ 　 　 　 寸　　　 　 　 　 　 　 　 ｌ｢　　{.　 ∧/⌒＾〉　　／　/　　 　 ∨
　　　　　　 　 〉　　　　 〈__ﾉ　 　 　 　 　 Ⅵi:i:i∧ 　 　 　 ∨　　　　　　 　 　 　 .ハ 　 {　/i:i/:::::／i‘,／　　　,丶' ﾞ 　 ∨
　　　　　　 ／∧　 　 　 {:　　　　　　　　　Ⅵi:i:i∧ 　 　 　 }　　　　　　　　 　 　 |　 〉　{,/i:i/:::::/i:i:i:i:i:/　　／〉
　 　 　 　 .{　　 ∧　　　 { ∧　　　　　 　 /}i:i:i:i:ｉ:ｉ}　 　 　 八　　　 　 　 　 　 　 | .／　{i:i:/:::::/i:i:i:i:i:/　／　〈　　　　　　 ∨
　　　　　／　/　 ∧　 　 ∨个ト .,＿_,. イ　＼i:i:i:i} 　ｰ=≦　　　　　　　　　　　　|/ 　 /ｉ:ｉ{::::::{i:i:i:i:i:/／　　　‘,
　　　　 .{　　　／　‘,　　　∨　　　 　 　 　 　 ＼/　 |　　　　　　　　　　　　　　　{　　 {i:i:ｉ{::::::{i:i:i:i:iｲ　　　　 　 , 　　　 　　|
　　　　.人　 /_____ ハ 　 　‘,　　　　　 　 　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 | ､　 {i:i:ｉ{::::::{:i:i:i:i:l[,　　 　 　 ‘　 　 　 　 |
　　 .／　 ／　　} 　 .∧ 　　‘, 　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　　　　　　　　 　 |　‘, ｌi:ｉ:ｉ{::::::{:i:i:i:i:l[　 　 　 ｨﾞ　}　　　　　 |
 

といったところで、今回はここまで・・・先日誰とは言いませんがとある人にお尻をけとばされたので
 

仕上げました。正直、戦闘系や現場でやりくりはやりつくしていた節があったので、一気にまとめられる状態だったこと
 

最近の同志の冒険者もので追加された設定がこの話とかみ合ったのでいっきに・・・というやつですね
 

まぁ、やる夫たちらしい話になれば幸いです
 

それと、先日はお騒がせ＆ご心配おかけしました・・・同志とみなさんのおかげで気持ちのほうも無事立て直せまして
 

投下のほうをつづけさせていただきます・・・本当に暖かいお言葉、感想の数々、ありがとうございました
 

なお
 

――ジャンヌの娘
 

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | {"　　　　　　　　＞､
　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 ゝ{　 ─‐　}≧s｡　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　／　　､丶`´　　　 ./ニニﾆ≧x　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　/　 /＼　　　　　　 /ニニニニニ丶　　丶
　　　　　　 　 　 　 　 /　 /ニニ≧s｡ ＿／ﾆﾆr─＜ニﾆﾆﾑ　　　，
　　　　　　　　　　　　′ /ニニニニニニニﾆ/　　　　寸ニﾆ》　　　 、
　　　　　　　　　　 　 |　《ニﾆ/ 　 寸ニニﾆﾆ{　|　|　 !　}ニニ}}＼　　＼
　　　　　　　　　　 　 |　 }ﾆﾆ{　　　 ∨ニニニ､ |　| 斗.|}ニﾆﾆ》 、ー‐, ＿ｰ､
　　　　　　　　　　 　 |　 Yﾆﾑ　＿__ }ニニニニ､≦zzx《ニニﾆ}　!　　 ',　　｀`
　　　　　　　　　　　/,!　　《ﾆﾑ＼zz《ニニニﾆﾆ癶 i!ﾉ /!./ー8′|､　　 丶
　　　　　　　　　　 //|　 / 寸∧《弋りニニニ／　ｰ¨´/ｲ/　 }ﾑ/　＼丶　＼
　　　　　}＼　　}h.∨.|　/|　 》′ヽ｀¨　ヾﾆ／　 　 　 　 /　　.}ﾆﾑ | |/-=三ラ
　　　　　 寸≧s寸hﾆ!/ﾆi､/i{　 |ヾ　　　 丶　　　　 　 /　 　 |＞ｲ〉/ニニ/
　　　　　　 ∨ニﾆ≧､!ﾆﾆ/ﾆ{、　丶　　　　　　＿　　 i　　　/-=≦ニニﾆ≦zzァ
　　　　　 寸Ⅳニニニ≧s｡{/{ﾆヽ |个s｡　 ´　　　 ／:.|　／ニニニニニニﾆﾆ/＿
　 　 ､-､　 }h､＼ニニニニニニﾆ≧ヽニ}≧=-＜／ﾆ:!/ニニニニニニニニニニﾆｱ
　　　 ＼ニ≧s｡ﾆ＼ニニニニニニ/ｲﾆ/､＼}≦ニﾆﾆヾニニニニニニニニニニ/
　　　　　＞ニニニニニニニニニニニﾆ}::::/ニニニニニニニニニニニニニﾆ／
　　　　　 　 》､ニニニニニニニニニﾆﾆ∨ニニニニニニニニニニニニニニ≧s｡
.　　　　　 ///,＼ニニニニニニニニﾆﾆ/ニニニニニニニニニニニニニニ＞'"´
　　　 　 ///////≧s｡ニニニニ＞‐､=人ニニニニニニニニニニニニニ≦z､
　　　　////////////`＜ﾆゞﾆ二（::ヽr┴≧s､ニニニニニニニニニ＞ﾍﾞ"´
.　　　////////////_-_-_-_-`ー〈::::7:::::::::::::::::::丶ニニニニニﾆ＞"///∧
.　　 //////////／-_-_-_-､─ｧ─〈::::::::::::::::::::::::::::＞､ニニ＞"'///////∧
　　/////////／-_-_-_-_-_-_≧=─＜:::::::::::::::::::/::::／∨/////////////ﾊ
.　////////／_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-≧s｡/イ::::::::::∨/////////////,!
　}'/////／/_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ヾ:::::::::ヽ::∨////////////,
 

――マシュの娘
 

　　　　　　　 |
　　　　　　　 |　　　　 , ィァ
　　　　　　　 |.　　 ／　 /:＜.￣￣.¨. .‐-. .,
　　　　　　　 |､　./　　./..ィ. . . . . . . . . .､. . .｀ヽ
　　　　　　　 | ∨, ィ　フ. . ,. . . ,. . . . . . .｀. . . . .ヽ
　　　　　　　 |　　　 ／..／. . , '. . . . . . . . . . . . . . ﾍ
　　　　　　　 |、　／. ７丶ィ/./ . . . . , . . . . . i. . . . .',
　　　　　　　 |ﾍ　l i. -‐z､/у . . . . / . . . '. . i. .、. . |　,
　　　　　　　 |､ /. .!,' /:::::ﾍ'.l. . . .／ ､ . . '. . .'. .|ヽ . |/ |
　　　　　　　 |'/. . / 弋_ｼ′レイ　__、＼'. . ,'. . !　∨　l
　　　　　　　 |'. . /!　　　　　 　 　 /:::ヾ,' ヽ.' . . ',.　丶 !
　　　　　　　 |i. ..ハ.　　　　 　 　 〈::::::ｼﾍ./ . ,. . .',　　,′
　　　　　　　 |', .i_._ﾍ　 丶　_ 　 　 ｀¨ｨ ｲ. .イ! . /.,_　'ァ
.　　　r‐＜f', | ﾍ{, ': :ﾍ、　　　　　　, ' . . ／,ﾘ ｲ＿_￣ｱ
　 　 〈　丶, ∨ /: : : //ニ＝＝ﾆｱ. . .／Τ. , . . .| ￣
　　　〈　　　' ∨: : : :i/　　 ＞ ´／.イ.､.,.'.'| . i. .i. .|
.　　　 l　　　　|: : : : j＞ ´: : : : ／::::::::ﾍｱﾞ! . !. l. .|
　　 　 ﾍ.　 　 | : : ´: : : : :＞::´/￣￣　　 ! . !. ｌ. .|
.　　　 　 !　　 iΝ:_:_:＞::´ｰ─′　 ,...＜:::',. . . .!. .',
　　　　　 ヽ　 ,′ﾍ::::::::;′ 　 ,..イ::::::::::::::::::〉 . . ',. .ﾍ
.　　　　 　 ﾍ ,′,'　';::::;′ ∠ --- 　::;_::::/..ﾍ . . . . .ﾍ
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