やる夫は女尊世界で天下を目指すようです　その１５３

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　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─ ＼
　　　　　　　　　／　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　　やる夫も出るお・・・
　　　　　　　　　|　　＼ （__人__） ／　　 |
　　　　　　　　　＼＿　| ｀ ⌒´　|　＿／　　　　　　 具足を持ってきてくれ・・・
　　　　　　　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　古田重然
 

　　　　 　 　 ／　　／　　　　　 　 ＼　　　V___　 }
　　 　 　 　 ' 　 ／　　　　　　_. : : :⌒⌒ヽ　Ｖ　i i|
　　　　　/　 ／　　　　_　 匕: : /: : /: : : : }／＼,/
.　　　　 { ／ 　 　 ／: :/: :.|: :.:/: : /i: : :ﾍ: |: : : : ＼
　　　　八　　　,／: : :./ : : |: : : : :,: :|: : {＼|: /ﾍ: : : ＼
　　　　　 ＼ ノ: : : : :,: : : :.:|: :{: :./ーミ:.|⌒Y_: : : : : : : ヽ
　　　　　 ／: : : : : : :ｉ : : : :|: :.＼i＿从＼ ヽ } _i|: : :|: : : :.
　　　　,. : : /: : : : : : { : : : :|: : : :.{ { 芹刈　　 ´_|: : :|: : iヽ:.　　　　　　　　　　　　　はい、濃いめのお茶。
.　 　 /: : :/: : : : : : :.:| : : : :|: : :.从　ゞソ　　 x=ﾐ: : 人:.:|: : i
　　 /: : :/: : : : : : : :.:| : : : :|: : : :{ヽ　　　　　㌻}､: ' : : :.|: :人　　　　　　　　　　　　 苦いけど全部飲んでねぇん♪
.　 /: : :/: : : : : : : : :.i| : : : i|: : :从　　　 へ　｀ﾉｲ: : : : :／
. ノ: : :/: : : : : : : : :.:八 : : 八: :⌒ヽ　　{_ ノ　 八: : :／
: : : :./: : : : ＞―＜: : ＼: : : ゝ _　　　　　 ／: : :／
: : :./: : : :,　　　　　 ＼'- ＼: :从　r. . _ イ/: :.／
: :ノ: : : :/　 　 　 　 　 ヽ　　￣≧=- ､: 八彡'　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
: : : : :.ノ―　　　　　　　i＼　 　 　 　 八: : ＼　　　　　　　　　　　　　　r　　　　　 ＼
: : : :./　　　　＼　　　　|ﾆ=＼　　　 人￣　＼ヽ　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　 ＼
＼ /　　 　 　 /　　 　 i|_ﾆﾆﾆ＼＿{ニ ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　 ヽ.　 　 　 /　 　 　 八 ＼ニﾆ＼ニニハ　　 i　　　　　　　　　　'　　　　　 |　　　　　　　＼
　} ハ　　　　　　　　　　 ヽ⌒ヽニﾆ＼ニﾆ,＼　|　　　　　　　　 /　　　 　 　 |i 　　 　 　 　　 ＼
　|　　　　　 { 　 　 }　　　　Ⅵニニ-＜ニニ≧=-　_　 　 　 　 /　　 　 　 　 八　　　 　 　 　 　 ＼
　|　　 :, 　　 ＼　/　　　　　Ⅵニニニ=＼ニニニ=-　 ､　　 ,　　　　　　　 /　　　　　　　　　 　 　 ＼
　|　　　:,　　　　/　　　　　　 Ⅵニニニニニニニニニﾆ＼ /　　　　　 　 /　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　| 　 　 :,　 　 /　　　 　 　 　 Ⅵニニニニニニニニニニ ＼　 　 　 　 /　　　　　　　　 　 }　　 　 　 　 ＼
 

　　　　　　　　　　　　　　　　松永久秀
 

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　　　　　　　　　／　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　　アンタが言うな定期。
　　　　　　　　　|　　＼ （__人__） ／　　 |
　　　　　　　　　＼＿　| ｀ ⌒´　|　＿／
　　　　　　　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼
 

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　　　　　　 　 ／.............................................＼＿_
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　　 　 　 　 ........................................ ､..................../
　　　　　　 ｌ..................................／ /.....∧.........|
　　　　　　 |............................／‐　l....../ -l∧...|　　　　　　飲み水に当たったんですかね？
　　　　　　 l....................... r ==‐　|.../ r==‐}ｌ..|
　　 　 　 　 ..................../ 弋 ツ　|/　弋ツﾉ...l　　　　　　 いきなりぶっ倒れたんでびっくりしましたよ。
　　　　　　ﾉ八..............l　"""　　 　 ,　 ""ﾉ....＼
.　　　 　 /.........＼........|　u　　　＿_　 　 .......l￣　　　　  とにかく、今は安静にしててくだされ。
　 　 　 /..................＼..l＞　 　 ｀　 ´ ／ .......|
. 　 　 /...........................r ノ　　　 ┬...................|
　　 　 7.../l..........＞ " 　 ￣￣ﾉ ､ ヽ..............l
　　 　 ｌ / ＞ "-＼　＼　　 ///∧_l "＜...ﾉ
　　　　／ 　 ＼-- l　　 ＼/∧//ﾉ　　|-l ヽ
 

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ ／‐=ﾆニニニﾆﾆ=‐∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　 ／‐=ﾆニ二二二二ﾆ=‐∧
　　　　　　　　　 ィi〔＼　　　　　／　 ／ｱ　 　 ~"''＜‐=ﾆﾆニﾆﾆ=‐,
　　　　　　　　 /　/　　 　　　／　　/ﾆﾆ}　　 　 　 　 `寸‐=ﾆﾆﾆ=‐∧
　　　　_　　ィi〔{　,′　　　ﾏ ---ミ　ﾏ==}　　　　　 　 　 ∨二二ﾆ=‐ミｔ､
　　　 / 　 　 　 ハ　　__　 ∨ﾆ=‐}　 }‐=二〕iト .,　　 　__　∨=ア　　　　/}
　　 ,　　　　　 /　 }／ﾆ}　　ﾏ二ノ　/‐=ﾆ二ﾆ=‐ゝア ／ }　ゝ´　　　　/=‐
　ィi〔　　　　　 }　ｱ‐=ﾆ, 　 　,　　 ノ‐=ﾆr‐=/　　 /　　,　} /^ヽr～～(,=‐
/ /　　　　 　 / ∧‐=,/　　　 ﾏ‐=ﾆアノ 　 ,　　　′　/} ,ｱ　　　}二ﾆ=‐/
　　　 /　　　/ / ∧_/ 　 　 　 Ⅵｱ / 　/　　　 /　　,′ )/}　　 ＼ﾆ=‐
　 　 /　　　/　　　 {　　　　　 ∧ ／ 　,　　 　 /i　 /}　　^ } }　　 }∧ノ
.　　/　　　/　　　 　 　 　 　 /　ﾏ　|　 i　≫ミ,　{ /({ /ｱ r,}/　 　 ﾏノ
　　′　　/　　　　　{ 　 　 ノ　 　 ,｜　:　{ )沁ヽ/　　^ ⌒/ /　 　 }
　/　　　/　　　 　 　 　 ア 　 　 　 ,{　 i　{~^　 　 　 ,斗劣ノ　　　 从　　　　　　　　　　これでお茶のおかわり淹れてあげるから
./　　　/　　　　 　 从 /　 　 　 　 八 入 , 　 　 　rﾐゞ 'ノ／　/　/
,　　　 ′　　 　 　 　 {{　 　 　 　 　 ∧　＼ ﾏ''　, {ヽ廴^　　ｲ　 ,　　　 　 　 　 　 　 　 元気になりなさい♥
　　 / |　　　　　 　 /ﾊ　　　　　 　 　 }＼(込__　 ＜､＼',ィi〔　ノ
. 　 ′|　　　　 　 ,　/　:.　ヽ　　　　　 }∧ ≧=‐(　 r ゞ ヽ/／
　 /　 |　　　　　　 /　 ﾊ　　:.　　　　 rﾐ　廴　辷辷}__　 ／ `～､
. 　 　 |　　　　/　/ 　　 }　　 ゝ　　　 }=＼　　　(⌒ヽ ^ ,　　　 　 ヽ
. 　 　 | 　 　 /　/　　　 }　　　 }　　 ノﾆ=‐ﾊ　　　',　 ∨〕iト.,　　　　{
　 { 　ｉ|　　　　 /　　　 　 　 　 }　／　〕iト‐=}　 　 /{　 ∨　　ゝ　　　 ,
. 八　 |　, 　　/　　　　 从_____ﾉｲ　　　　 ⌒　　　ゝ〈　 〕iト,　 ∧　　　＼―
　 ∧　 / 　 /　　　　　 ∧　　,　　　　　　　　　　　　`～､ } ヽ 　 ,　　 　 }＼
. / ∧ ,' 　 /　　 　 　 　 ∧　{　　　　　　　　　　　　　　　＼　 f⌒'， 　 ﾉﾆ
.　/ 　＼　′　 　 　 　 / ∧ {: : : : :......__　　 　 　 　 　 ＿　ヽ:　　∧　〈ﾆ
　　　　　＼　　　　 　 　 /　}八: : : : : : : :￣: : : : : : : : : : : : : 从　　∧　 ^
　　　　　　 ＼　　　　　　　八　＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ﾉi　　 / ∧
　　　　　　　　＼　　　 　 　 ハ　 〕iト ..,: : : ＞ｰ＜: : : : : ／　}　 　 / ∧
　　　　　　　　／}　 　 　 　 {二＼　　　ア‐=二=‐ﾊ: : :ア　　｜　　　/ ∧
.　　　　 　 　/⌒　　　　　　乂二/　　 /ﾆ/　 ⌒}ﾆ,}⌒ｱ　　　|i　　 　 / ∧
 

　　/　　　|　　　 |∨,＞ｱ {/}ゝ|　　|／　|　　|　 |　　　 |　＼　　 |
　　i　　　 |　　　 |　⌒^ 　 ^　 |i ／≫ｧ=ｬミｉ|　 |　　　 |　　 ﾊ　｜
　　| 　 　 {　　　 |――― ､　八/ / ん/ハ ｱ‐=≦ 　 i|　　　∧ |
　　|　 　 八　 　ｉ| 　 ,ィ笊ﾐ　　　　　乂^少/　 / 　 　 i|　 　 　 ﾏ,
　　|　　　 ∧　　i|　/ 　)/ﾘ　 }　　　 ｀~"¨^}　/　 　 　 |　　 |　 ∧　　　　　　　　　　　可愛い可愛い大事な平蜘蛛ちゃんよぉ♪
　　{　　　 　 ＼ ＿ゝ　ﾏ少　〈　　　　　 　 | /　　 /　 i|　　 |　　∧
　 八　　＼　＼　＼　　　　　　　＿　　　　/　　 ｲ　　 }　　 |　　 　,　 　 　 　 　 　 　 これがあれば元気も出て来るって訳！
　　　＼　　＼　＼___≧　　　 く　　 ノ　　　} ／　|　　 从　｜　|　｜
　　　　 ＼　　＼＿_込　　　　 　￣　 　　／　　　 　 /　 　ｉ|　｜　}　　　　　　　　　　 直ぐに回復するわ。
　　　　　　＼　　　〕iト､〕iト　　　　 　 　 　 ／　　|　 ,′　　i}　｜　}
　　　　　 / ィi〔￣￣ミ　＿__≧　　　　　／　　　 |　/ 　 　 从 ｉ|　 ,
　　　　／,　　　　 ／￣ 廴_　r--辷辷く ＿＿___,| /　　 ／　　i}　/
　　 ／ ア　　　／　　　　 V} i|　 　　　　　　　　　/　 ／/　　 ,/ /
　／　,　　　　/　　　　　　ｱ ,ｱ　　 　 　 　 　 　 / ／　/　　 ,/,ｲ
^　　/　　　　 i　　　 　 ／　∧ ≧s。＿　　　　 ／ 　 /　　／-,　 ｡s≦￣￣ミｔ､
　　 , 　 　 　 i| 　 　 ／　　/　‘，　　　　 ＼　　 　 __/ィi〔　　　}^　　　 　 　 ＼ ＼
　　{　　　　　 { ｡s≦　　／　　　}　　　　　　 ゝ　^　　　　　　　　,　　　　　　 　 ∨　,
　　|≦￣￣￣　　　 ,／ }　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　　　　　∨　,
　　　　 ￣￣￣￣ ＼　　,　　/　　≧=―‐ﾐ　　　　　　　 r――＜ ,　　/　　　　　〉　}
　　 {　　　　　　　　　 ＼ }　 /二二二二二}　 　 　 　 　 |ニニニニゝ/　　　　 ／　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　殺すぞオメー
 

/　　　　　　　　ヽ /　 ＿　　　　　　　　＼　∧　 rく /
　　　　　/　/⌒ヽ　/ 　 ∧　　|　　　|　　 i　 ∧　{=/
　　　 　 {　 i＼ ∧ {　{イ　}　　|　　　|　　 |　 　 , {,/
　　　 　 |　 |＿⌒^ ^⌒ ^ｲ　　}　　　}　　 |　　　}/
　　　 　 |　 |二ﾊ　 　 __ノ!} 　 八 　 从　｜　　 }
　　　 　 |　 |　 ﾏコ┃ゝ‐^| ／__ ｉ　/　　　}　　　}‘,
　|　　　｜￢-ミ.,　 　 　 ／^ 　 i| /　　　八　　 } ‘,　　　　　　　　　　　　愚娘の事と柳生らの面倒・・・
　|　　　 {　　,jＩ斗劣　　　 ,ｲ云笊ミｔ､　 /　/　　从‘，
　{ 　 　八,㌢笊(　　　　　　乂z少 　} ,　 ｲ　　/　　∧　　　　　　　　　　  前者は出来れば良いです。
.从 　 　∧ゝ 乂少　}　　　　⌒^~　　/ｲ}　　 / 　 　 ∧
　　＼　　 ＼＿＿, 〈 ＿＿＿_　　　　 /　　,　　　　/ ∧　　　　　　 　 　 後者は私に尽くしてくれた義理は通したく。
　　　 ＼｡r≦',　　　　 　 　 　 　 　 〕iト..,　/　　　 　 / ∧
_,.｡s≦　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　≧s。　　　/ ∧
〈　　　 　　 / ∧　　　　　　　 　 　 　 　 　 / 　　 〕iト､　　i
　,　 　 　 　 　 ∧　　　　　　　 　 　 　 　 /　 　　　　　＼,|
　　,　　　　　 　 ∧　　　　　　　　　　　　/　 　 　 　 　 　 ﾊ
　　 `､　　　 　 / ∧　　　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 　 　 ／　,
.　　 　`､　 　 　 / ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　 　 `､　　 　 / ∧ 　 　 　 　 　 /　 　　　　　　　　　　　　　`､
､　　 　 　 `､　　　 / ∧　　 __　　　　　　　　　　／　　　　　　　　 `､
. ＼　　　　　`､　 ＞‐===≦　) 　 / 　　　　　／　　　　　　　 ＞''"~
.　　 　　　　　　 /　　　　　／　　/　　　　 ／　 　　　　＞''"~
　　　　　＼　 ア　　/⌒^∧＿　,　　 　 ／　　　 ＞''"~
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＼＼　/二,)　 ィi〔＼　　 rァァ云^＞''”‐=ﾆニ二∧
　 ＼＼＞ｧ　　 ≧=‐‐=≦⌒',s≦　　　 　 　 　 ＼}
＿_　＼ヽ,{　　{　　---ヽ‐≦∧ /
　　 〕iト ..,ﾊ　 {　　　､　 }　　 } },　　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　 }　 　　　 ゝ‐=}　 j i}　　　　　　　　 ｡s≦
　　　 　 　 j}　　　　　 {ゝｧ　从}　　　　　 ィi〔⌒
.　 　 ｡s≦ j}　　　　　 {　)　/八　　 ィi〔^
｡s≦　　　 八ノ　　 　 {　}ノ　　 ゝく
 

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　　　　　　　　　　　　　　　　...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....　､
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　　　　　　　　　　|::::::::/　　　|:::::/　　　ﾚ　 　 ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　ｌ:::::::l=== ﾐ l／　　r=====z､|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　 ∧:::::| v::リ　　　　　Ｖ::ツ　ﾉ |::::::::::::|::::::::::::::::::::::: |　　　　　　　自分だけ勝手に死んでくれない？
　 　 　 　 　 　 　 ∧:::. ー‐　　　　 　 ー‐ "　|:::::::::::.'.::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　 　 ∧:::.　　 　 ,　　　 　 　 　 l:::::::::/.::::::::::::::::::::::::::.＼　　　　　  私が平蜘蛛ちゃんを保護して
　　　　　 　 　 　 　 '∧::.､　　　　 　 　 　 　 /|::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::. ＼
　　　　　　　　 　 　 　 ｌ::::.＼　　⊃　　　　 ｲ :|:::∧､::::::::::::::::::::::::::::l￣￣　　　　ちゃんと墓の前で「平蜘蛛、最高だったぜ・・・！」
　　　　　　　　 　 　 　 |:::::::::::＞　 　 _ ≦ . : : !/ ノV/≧ ､､ :::::::::::|
　　　　　　　　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::／l　ヽ ≦￣　　 l 　 | 　 ＼:::::::l　　　　　 　 って報告するからさ。　　　　　　 γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 l::::::::／￣ l　 |　/∧　　　　ｲ　　l　 ＿_ ￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　口の中に火薬詰め込むわよ？　|
　　　　　　　　 　 　 　 |::::/　 　 丿　ﾚ/ /∧＿／/ 　 /　　　 / ￣　∨　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,乂
　　　　　　　　 　 　 　 ｌ:/　l　　 {　 / |////　　 /　　 l 　 　 /　　　　 ∨
　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 ! 　 ∧｜ |///ｌ　　/　　 ノ　　　′　　　 　 ∨
 

　　　　／　　　　 ﾏ二二二二二二二二二二二廴　乂二二／
　　 アﾊ　　　 　 /‐=≦＼辷辷＞＜二二二ィi〔　ハ　　　 /
　　fﾆ=ﾉ　　　　　ア　　　　 　 /　　　 〕iト二i　　 　 ∧ 　 /
　　乂ｲ　　　 ィi〔　　 　 　 　 ,　　　　／　　　ゝ‐=ﾐ　 }　,〈
　　　　　　／　/　　　　　　 /　 　 ／　　　 ィi〔 　 /　}／^}
=ｧ　　　／　　/　　 / 　 　 ,　　　/　　　　/　/　 , ⌒〈　 /
,'　　 ／　 　 /　　 ,　　 　 , 　　 /_ 　 　 /_〕iトア　辷辷〕iト
　 ／　　 　 /　 　 i 　 　 /　　 /　　 |＼,'　)　Z‐=≦　　＼　＼
／　　　　　　　　　|　　 ,　　　/＼ 　i|　 ヽ ＼　} 冖宀￢､ ＼　ﾊ
　　　　 　 i　　　　i|　　 i　　 /rzzzミ,|　 　 }　^､}〕iト　　 　 }　}ヽ i
　　　　 　 |　　 　/|i 　/| 　 ,　　⌒＼〉　　　___ ｱ　　〕iト ノ /　 }/
. 　 　 　 /|　　　/｜ /　　 /　　　　　　　 /　　ア＼　ィi〔／}　 /　　　　　　　　　　　張り合いもございませんので。
　　　　 /　　　 ,　｜,'　 { /　　　　　　　　 ミrく　} ‐=≦　　/
　　 _　/　|　　/　 i{/ 　 ﾚ　　 　 、　　　　 -ｧ　 }　　|　　 /　　 　 　 　 　 　 　 　 　 憎まれ口を叩かれるのも元気があってこそです。
　 /　〕iト｜　/　 　入　　　 　 　 ＼　 ,　 ノ 　 /　　}　　/
. /　 　 　i|　/＼ 　 　 ＼　　　　　　　 ィi〔　　/　　　　 /
/　　　 　 | /　　＼　　 　＼ 　 　 　 　 　 　 / 　 　 |　′
.　　 　 　 ﾚ'　　　　 ､　/≧　 ＿／ 　 　 　 ,　 　 　 |/
　　　　　　　　　　　　＼　　　 ／　 　 　 ／　 　 　 /
ヽ　　　　　　　　　　　　 ＼ ／　　　　 ／
　‘，　　　　　　　　　 ィi〔⌒　　　｡s≦
　　} ≧=‐―‐〈⌒ ／　　￣￣￣
　　}二ニニﾆﾆ,＼乂_
　　}二二二二ﾆ=‐　 }
　　}ﾆ=‐　　　　　　 ≧s。
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　/　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
,/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }〕iト､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }　　　 .
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　　　　　　 /::ヽV /:/､ヽ、　i:i　　 i.::::::::::::::::::::／　　　　　ヾ::::: : : : : i
　　　　　　i::::::へ､:/iハ､__ヽ ii　　 i::::::::::::::::::/ 　 　 　 　 　 }: : : : : :.i
　 　 　 　 i:::::i､iヽ､i i Vk'i ハヽ、　` ‐ - --{　　 　 　 　 　 i: : : : : :i
　　　　　,┴-i｣_iヾ､.i. 　¨´ ﾉi　iヽ- - - ,ｪ -ヽ､_ _,　　　　ノ: : : : : /　　　　　　　　　なので茶を飲んでしっかり休む事ですわぁ。
　 _,. -／　､＼　` .く　 ,　　ﾉiﾉ i iヽ、　i::::.`ヽ､___ﾉ_ ,. .':´: : : :.:.:／
￣ -'´　／ ＼ ´ 　iヽ´　 　.ﾉｲ/ｲ::i ヽ、ヾ::::::ﾉ　 ）:.:.:.:.:.:::::::, - '　　　　　　　　　　　 偶には信じ任せる事も大事ですので。
　　　　i　　　 i ､　 iﾐ､ ヽ イ:::ﾉイi:: ./--ヽ_ノヽ- '-_､- ' ´
　　　　i　　　.i､ 〉 .i::ヾ､ミ､.i 〃 _i /／ ￣　＼i_／ .i_>ヘ ___
　　 　 i　　　レ' i ﾉ:::ヾ､ﾐ -レ'´/:r'/ _ . -:-,---`i／ ／/. ,ｲ､,__
　　 　.i　　　i__ ノ_, -'_´r'ﾌ, -‐'´i'／: : : :_:_:_:_i `i:: イ ﾚ' ｨ' ﾚ'　ｲi_r ､
　　　.i　　　 i､‐'　,_ /.／　 _ . -: ヾ‐ '､´　　　　 ヽi　レ'i／ ／i // .iヽ､_,､
　　　i　　　_.i-i ./ 〃,..-:':´: : : : :::::::ヽ､入　　　　 丶-､/_,イ　/　i ./ ／　ｲ７ヽ___　r.i
　　　i　／: ＼ヽﾚ'":::::::::::::::::::.:..: :::::::::: ノ:::ヽ　　　　 ヽ.､_`ヽ/_ｲ /i /　/,ｲ //　i　iノ::i
　 　 i i::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::::: : :/:::::::::::::ヽ、　　　 ヽ::`::-..ニﾆ_､_i_/___iﾉ - '::´:イ〉､
　　 .i .ヽ:::::::::::::ij､:::::::::::::::::::::: : : : : /:::::::::::::::::::::ヽ　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ　/／ヽ
　　 .i 　 ヽ､::::: : 》: : : : :rii: : : : : :./::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　 .ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::,イ´ﾚ' /'´／ .`iヽ
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　　 i　　i　　i::::::::ii:::::::::::::::::::.:.i､￣´ /　 __/　　　　i'　　　　 ／､　　　　　　　　　　　　　ヽﾚ' ／ニ／ィ
　　 i　　.i　 .i:::::::::ii:::::::_:::: : : : :ヽ、 i､　　i´　: :　　〉i　　 .／｀i　ヽ、　　　　　　　　　　　　ヽ´i__/- ―
..＞'　　　i　 i:::ri:::ii::::::i.i:::::::.: : : : :_ヽi　　.i. . : . 　/　ヽ／ri　 i　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　 i_/-―／
__ ノ⌒ヽ ヽ .i::i.i:::ii::::::i.i:::::::: : : : :i　r'ヽ、 i: : .　/　　　`ヾ　i　i　 へ ヽ_　　　　　　　　　　　　　7ニ／
____　　　ヽ7./::ヾ:ii:::::::i.i:::::/ ::::::::i　 i/　i　i､　/　　　　 ヽi　i i　/　　｀-i､　　　　　　　　　　　　｀ｺ'_／-
 

　　　　/　　　　　　 /　　 /＼　　／ヽ　ヽ　　　　　　 ＼　　　　　 　 }
　　　,　　　　 　 　 /　　 /＼从,/z／ ∨ ｉ　　　|　　|　 ∧　　　　　 /
　　 /　　 　 　 　 /　　 /⌒　　　　　 /ｉ　|　　　|　　|　/ ∧　　､ _.ノ
　　,　　　　　　　 ｉ　　 /ﾏ,　 　 　 　 {{｜ |　　　|　　|　 / ∧　　}
　　ｉ　　　　 　 　 | 　 /　ゝ=ｧ┃t‐=く ｜ |　　　}　　}　　/　ﾊ
　　|　 |　　 |　　 i|　 ,￢-ミ.,　　 　 ／,jＩ斗ミｔ､ノ 　 八　　　 i /
　　{　 |　　 { 八 ｉ|　/,ィ云ミｔ､　　　 /　ん/(　㍉　/　　　　　}}
　 八　:　　八　 ＼/㌢h//(　　　　　　 v辷シ / /　　 }　　 ∧　　　　　　　それに関しては正論過ぎて何も言えませんわ。
.　　∧ { 　 　 ＼　{ ゝ 乂z少 }　 　　　^¨¨~´/ /　　　从　/ ∧
.　 / ∧‘,　 　 　 ^∧　　　 　〈　　　　　　　 / ｲ　 　 /　　′　 ,　　　　　　 いや、本当に。
　　 /　Ⅵ　　 　 　 ∧ 　　　　｀　　　　　　 ⌒/　ﾉ　′　 　 　 ∧
　　　　　 ∧　　　　 八　　　　v　　　ア　　　/ィi〔 /　　　/　 　 ∧
　　　 　 / ∧　　　　　介s｡ 　　 　 　 　 　 　 / ／　 　 /　　　/ ∧
　　　　　 /　 ＼　　 ∧　{　　　　　　 　 ／　 ／/　 　 , 　 　 　 / ∧
.　　　　　　　 　 ＼　 ∧从　　/ }≧=≦　　 ／/　/　/　 　 　 　 / ∧
　　　 　 　 　 　 　 ヽ　 ＼{　　{`～､ ＿ ィi〔　/／　 , ＼　　　　　 / ∧＿_
　　　　　　　　　　　　＼　 ＼ 八　　　　　　 ／/ ／／　 ≧=‐ｧィi〔　 {　　 `～､
　　　　　　 _,,..､､､､､..,,_/｀`～^　{ゝ　　　　　　 ／／　　　　 / 　 　 　八　　　　　ヽ
　　　　　/ 　　/　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　 　 　 }　　　　　 }
 

やる夫はこの時から、自分の亡き後の事を深く考えるようになっていった。
 

――三木城
 

ミs｡
`'マミs｡
:､　 `iマミs｡
　`ヽ|ト　`マﾐs｡　　　　　　　　　r＿t
≧s｡||　`ヽ.||ヾlllﾐs｡.,　　　　　　ﾉ__八　　　　　　　　　r＿＿ｫ
;';';';';'≧s｡　||｀ヽ||ｰ=ミs｡　　 　」二L癶　　　　　　　ノ＿＿__弋　　　　__
;';';';';';';';';';';'≧s｡:||`|ト．||　　 ｰ癶二|''_''T 　 　 　　　 r|zzzzzz:|ｭ　　 癶_ヽ
;';';';';';';';';';';';';';';';';'≧s｡.,_|　_∠|二レ‐'ノ癶　　　　　 八|i:i:i:i:i:i:i:i圦　　 |:|l:||
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　　　　　　　　　　　　.　.　.　:　:　:　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　≧s｡.,_,:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:"
　　　　　　　　　　　.　.　:　:　:　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　≧s｡.,_　,:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:",:"
 

　　　　　　　　　　　　別所長治
 

　　　　　　　　　　　　　　　　|、　　,,,,,i､　　　　　　　　　　　　　ﾞf,　　　　　　　　　　ﾞlﾞﾞl
　　　　　　　　　　　　　　　l｀　　;,,,,:　　　　　　　　　　　　　:、、:ﾞﾞl,,　　　　　　　　　ﾞl　ﾞl,、
　　　　　　　　　　　　　　　l;　,,'″　　,,,iiiiiiiiiiiiiiii,,、;;;:;;｀;;,;,,,,,,,iiiiiiiiiiiii,,　　　　　　　　　ﾞl　　ﾞl、
　　　　　　　　　　　　　　l｀　　＼　,illミ'ﾞ゛;ﾞﾞﾞﾞl!!!llll,.:'　t;l,llilll!!!lﾞﾞ!!￣ﾞ!ll,、　　　　　　　　ﾞl　　'l
　　　　　　　　　　　　　ト;、　i　　 ll　　〈　Ο 　〉｀;ﾍ:″;;`ﾞﾞ〈　Ο 　〉｀ﾞll,,　　　　　　　ﾞl　　;l
　　　　　　　　　　　　　l　　　l　　|　;!　　ヽ─イ丿 l　　l:　l,,ヽ─イ　　　'ﾞN,　　　　　　ﾞl:　:;i　　　　　　　ここに居る羽柴殿の子を引き渡せば
　　　　　　　　　　　　,l!　,i　　lﾞﾞﾞ;',ll　　　　　　　／“l　　l ”ﾟヽ:　　　　　　ﾞl::::::,,,,、　　　　l::;i
　　　　　　　　　　　　l　　゜:ﾞ　ll　!l　　　　　　　l　　|　　|　　l　　　　　　　|ﾞl::::::/!ﾞﾞﾞll,,,:　l 　l　　　　　　　  別所に手出しはせぬと。
　　　　　　　　　　　　i´　　ﾞﾞ　!ﾞi　lﾞﾞｙ　　　l　　 ﾞr,,,,,,,;―、_ﾉ　　　　　　　|　;ﾞ!l/　;｀ﾞﾞli,、　 l,
　　　　　　　　　　　;'ll、　　　　　ﾞli,,,,|　　　　　 ／￣￣￣￣｀ヽ、　　　　　;　″ソ l　　l,　l　　　　　　　  引き渡さねば攻めて来るでしょうな。
　　　　　　　　　　　　'l,、　｀　　　:ﾞ!!|　　　　／___,,,,,--ｰｰ---､,　｀i_　　　　　ィイ　、　　'l
　　　　　　　　　　　　';lli,,,,;,,ト:　　;,,｀;　　　　k_____,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ﾞﾞli、i　　　,ill,,、　　!　　　'l!i
　　　　　　　　　　　　l　ﾞ!　l!l,,　　　ﾞllli,　　　L_________,,,,,,,,,,,,,,,,______/　/　 llllﾞlli､　　　ﾞ!　　l
　　　　　　　　　　　,j　ﾞ｀　ﾞ!lliillllli,,_　　ﾞﾞ!l,,,ﾍ,,゜　　　　　　　　　　　　丿,,,l＼,,,ﾞlilﾞ　　ヽl　　ヽ
、;;､.,;.__,,,,,,,i,,-ーーー″　　.,ﾞ!lllllii,,ﾞﾞl*i,,,、ﾞﾞlll,,;　　　　　　　　　　　　,,,,lﾞﾞﾞﾞ＼l!ﾞ′　　iiil　　　i
llﾞlli,,,,lll!!!ﾞﾞﾞ~｀　　　　　　　　ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!llll,,,.ﾞﾞﾞlli,,,,ﾞﾞllllllw,,,,,,,_;;;;;;;_,,,,,,,,,,,,illl!lll＼ﾞ＼'lﾞ　　　　,ll　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟﾞﾞllll,,,,ﾞﾞlll,,_　　｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞlﾞﾞﾞ!llﾞﾞll,,;ﾞﾞぁ_,,li,ii!!ﾞ’　　　　;i　　　'!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞﾞﾞﾞlllll,lllll,,,　　　　　ﾞ″ﾞl'llliilll!!ﾞ°　　　__,,,,i　　　ll　｀｀ﾞー、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼＼＼＼　ﾞﾞ!llllliii,,,,;;　　　　;;ﾞﾞﾞ゜　　　　,,il!!!!!l　　　ll;　　　　;ﾟﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞiiii,,,,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　　liii,,,,,;;;;;;;;;;、;.,,,,,,,i､'ﾞﾞﾞ_______l　　　li　　　　　　　　|
 

　　　　　　　　　　 _,. -‐= 三三三三三三三｀ー､
　　　　　　　,. ＜三三三三三三三三三三三三 ＼
　　　　 _,ィ´三三三三三三三三三三三三三三三＞､
　　　／三三三三三三＞‐　´￣￣￣￣￣｀ ＜三三 ﾘ
. 　 /三三三三＞　´　　 　 　 　 r‐tr, 　 　 　 　 ゝ三ﾊ
　 /三三三＞´　　 　 　 　 　 ＿j ぅr＿＿＿＿＿((ヾﾆ}
　{三三ﾆ／ 　 　 　 ,....-‐:::￣:::::i//!i　＼三三三三≧,Y
　∨ﾆ／　　 　 , ≦::::::::::::::::::::::ｲi//!i　､vヾ＞ ､三三三ﾊ
　 {三l　　 ,ｨ≦:::／ ヽ::::::::::::::::{ i//!i　 ヾﾞ　,r―rﾐヾ｀ー- ﾊ
　　＜}ｨ≦::::::／／ヽ Y::::::::／ i//!i　 　 　 { 　 !ﾝ　i"｀ｰr=ゝ
ー= ⌒ﾐ::::ﾘ´{　}r⌒{　　彡　　i//!i 　 　 　 ヽ ｿ　 ﾉ　/"ー､　　　　　　　　　　　　　　正直な所、難しいかと。
三三三V"　 ､ {　 ヾﾘ　 " 　 .i//!i　　　＿_　｀　 ,　　 }　　　＼
＞ﾊ三ﾆ!　 /　ヾ ー イ 　 　 i//!i　　　 　 　 　 ハ　　i 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　 　 毛利が動くとなれば反織田の国人衆らも同調する可能性が。
三ﾘ }三i! ./　 　 ｀r　 l 　 　 i//!i　　　　 　 　 /　　 　 !　　　　　l
=ﾆ_」三 Y　　　 　i 　 !　 　 i//!i ／　　　　　 に￣｀　､!　　　 　 |　　　　　　　　　 　 そうなれば折角纏めたこの地は再び荒れるかもしれません。
三三三 !i　　　　 l 　 !　 　.i//!i ／に￣｀　､ 　 ヽ＿／　　　　　l
三三三ﾆﾊ 　 　 ,′ l ヽ　 i//!i "＜_　｀　 ､ ヽ　　l＼　 　 　 　 j　　 　 　 　 　 　 　 なので・・・動くに動けぬかと思います。
三三三三　､　 ,　　,　　 ヽi//!i ー　 ｀　 ､　ヽ ＼/＼＼　　　　,
三三三三三ゝ′　,　　　　i//!i,　　　　　　＼ ヽﾉ＼ ヽﾆ＼　　′
三三三三三三､　/　　　　 V/∧　　 　 　 　 ｀r､三＼ミ､三V
三三三三三三ﾆく　　　　　　＼/＼＿　　　　人ﾉ三{ r‐-rt二ヽ
三三三三三三三 ≧　､　＿,. =≧r-　ﾆr―イ_｀ー=ゝミノ ) ミ､ﾊ
三三三三三三三三三 /}三三＞／三三三三三r―- ミ＜ミ､ ∧
三三三三三三三三 ///＞ ´ ≦三三三三三三ﾆ}　　　 r ､ ＜ハ
三三三三三三三三三ー≦三三三三三三三三ﾆ!　　　 l三≧ ､ }
三三三三三三三 r　 j三三三三三三三三三三ﾆ!　　　 !三三三{､
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　別所吉親
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　,.＿i,ヽ'`'ヽヘﾒ､/ﾚi,
　　　　　　　　　　　　　　､..ﾐｰ州州州洲秋秋秋ﾞ'-､_
　　　　　　　　　　　　､ヾｯﾒ州州洲洲洲洲湫湫派派、
　　　　　　　　　　　,.メ州州洲洲洲洲洲洲湫湫湫派、
　　　　　　　　　　,ｨﾒ洲州洲洲洲洲洲洲湫湫湫湫派k､
　　　　　　　　　　 ﾁj州洲洲洲洲洲洲洲湫湫湫l湫l派
　　　　　　　　　　,'州州抃湫攸抃洲秋桟桟湫湫湫派iﾞ
　　　　　　　　　 '"'州iﾘ'___｀ﾞﾒ'ﾞ′ﾞ'ﾘ'ﾒﾞ ｀ﾞ 桟桟湫湫l派
　　　　　　　　　　 'ｸ埒ﾞ守宍ｯk ゝ､,rzzzzzzｭ派桟湫掀
　　　　　　　　　　_,{ !､} 《,_じ'ﾞ}^〉　ﾞ`"i'ﾞ｛ﾞ'j´》　j攸派ﾉr:､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな！！
　　　　　　　　 ,.;生|li;､i,-‐＝´ '.i!　　 _ヽﾆﾝﾞ　　 ,ﾝﾉ,伝ﾑ|､＿
　　　　 　 　 r'ﾞi{王王ﾘi　　 　 〈i 、　　￣｀｀　 ,ｲ,ｨi∧王i|! ﾞiﾘ}、　　　　　　　　　　　　　 　 　 身に危険を感じたから羽柴様の子を売り渡したとなれば
　 　 　 　_,､/|: :|l三lﾒ｀ ', 　 　 __'_,,..,_ 　 ∪　 /ﾉ〕:'ﾞ;ﾁ王l|i: :ﾘﾞ^＼
　　　 ,.ｨ劣王!: :|三;ﾁ 　 ';､ 　 iｧ-　 -ヽ　　 /'､ﾉﾞ ,;生王批/ , / ,伝=┐　　　　　　　　　　　　 民衆は我々の事を見捨てますぞ！？
　　　'王三三!: :|Ξ)_ ,、 'く＼ ￣￣｀`´　／､>ﾞ　,仏王王/ﾞ /: :,伝王劣;､
　　　 三三三!: :ﾞ:'´ろ_!ﾞｰ, ｀ﾒ,＼、_,.．ィ"､ﾞ,r'ﾞ　,;生王王/, /: :,伝王l王王ih､
　　　 三ΞΞi; : :ﾞﾏi､厶ｨ,.ﾞ 　｀ﾒj､i^Yゝ〉'ﾁ　 .,;生l王伊ﾞ／: :,;伝l王l王l王l王ih､
　　　　三ΞΞ!、: :ﾞﾏi､'ﾞ｀ｱ, 　　 ´`'^'ﾞ´　,..ｨi王l王lｼﾞ/´／ ,生l王i王王王王王ih､
　　　 　 ΞΞΞ;､ : :ﾞ守h､'ﾚi,ｨi,､ ,､,、 ,ｨi王l王l才'′' ／,.ｨ王王;i王王l王l王l王l王iz;
　　　　　　ΞΞΞ;、＼_`ﾞ"''＝=‐zr任伝r''"´: :'´、 ,ノ,ｨ生l王ﾘ' i王王王三才戈エﾐi、
　　 　 　 Ξ三三三i;､ ｀ﾞ"''ｰｯｨ（　)h;､ﾞ'マ_´: :: :_,.｡''ﾞ,ｨ生王三!: :|王王三/ﾞ,ｨiﾁ',ｨi炒ｼi、
　　　　　Ξ三王王王ihzｧｾ刋王l王l王ih､_`ｰ'´_,.ｨi王王三三: : 三王ﾘ'／,ｯｼ'"´,rｾﾁ|i;
　　　　　　王王王王王王王王王王王王王王王王三三三: :: :;三ﾘ'ﾞ/ｨiア ,rｾﾁ王王l|
　　　　　王王王王王王王王王王王王王王王ﾃﾏﾆ三三ﾆ: :,.少'ﾞ,ｨﾁア ,ｨi王伝才´: :|
　　　　　 王王王王王王王王王王王王王王及: :i三三二: : :: :,ｨi王ﾘ′´￣´,,..ｨ;ｯ: :,ｨi、
　　　　王王王王王王王王王王王王王王王王ih､｀ﾏ二: :: : : :｀'iﾘ',ｨi孑',.ィiｴ才 ,.ｨi王ih
　　　　王王王王王王王王王(　)王王王王王王王〉 ｀ﾏi,､: :: :: :〈彡'´ ,伝才　,ｨi三王iﾘi､
　　　　王王王王王王王王王王王王王王王王く<Zi;､: :ﾞﾏi;､: : ,ｨ}iﾁ ,.伝ﾃ'ﾞ,.::ﾒ'"￣｀ﾞﾞ'マi!、
　　　　王王王王王王王王王王王王王王王王ｴh､ﾞミh;、`ﾏi;､|iﾘ'ﾞ,ｨミﾃ': : : :,.ｨf王ih;､_: :ﾞi|
　　　　王王王王王王王王王王王王王王王王王ｴih､ﾞミh､｀ﾏ|iﾞ,伝/´: :,.ｨi王王王王王ｴi!
　　　　王王ﾖr;=;､王王王王王王王王王王王王王王〈: : >ミh〈,伝/,.．ｨi妥王弍土',二二ﾏi､
　　　　､/ﾞ/｀jﾞ'ｰ'伝l王l王l王l王l王王王王王王王王,r:n王王伊-‐＝ｰｧ‐''寺k､｀ﾞﾞﾞ''''ｰ=三三i､
　　　　 |　｀´i､_,i生l王l王王王(　)王王王王王王王ﾘ｀',.!守ir:'r､f,ﾆヽ、(　　　,｀ﾞ'ｰ--‐┐i三l〉`'i!
　　　　　､__,ｨ王l王l王王王王王王王王王王王王〈,　{__〕ﾞi!ト'ﾞ ﾞiﾞｰ'ﾞ　＼､.＿ゝ､ 　 ,,..ノノΞ'ﾞ,,.ﾉ
　　 　 　 生l王l王王王王王王王王王王王王王王'L,} 　 {,}; 　 |ヽ,　　 i､_／´jﾞ￣´　〈彡ﾞ,ｨ刋
　　　　　王l王l王l王王王王王王王王王王王王王王!､、ﾞ''i、　 ;r'ﾞﾞｰ､_,ン′/　,.．ｨ土士生/|
　　　　　王l王l王l王王王王王王王王王王王王王王王ﾞｰ'"`''´ｰ=ﾆ´_,．ｨi升王ミh､｀ﾞ寸"／
　　　　　王王王王王王王王王王王王王王王王王王王ii::..　　　　　　　￣￣｀｀ﾞﾞﾞ''ｰ-‐'´
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_{ヾyﾍ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´ _,.ィﾆ7ｰ.､、ﾞ''ｰ､_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 f　／/ニ /;ﾆﾆ{　＼ 　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 } 〈ノニ　{ニﾆﾆ＼.__}　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {　ﾊﾆﾆf　￢ニニﾆ/　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {. }　｀`ｰ≠≠‐''"´}、　 ﾒ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （ヾz,.＿＿＿＿,.ィﾐ⌒Yヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／;:;ﾍ{ ゝぃ}　"7n_)ﾞ 'ｿﾑ/ﾞzヽ ＼　　　　　　　　　　　三木城は堅牢な城ゆえに
　　　　　　　　　　　　　　 ／´/ / :;:;/ﾞ|｀ 　 |　　 　 ／/7′z　〉　 ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 ／ 　 i　{　/ﾒ　{、　 ｀´_　 　 ノﾒ　　'z / 　 〉　　　　　　　　　　 まず、正攻法から毛利の大軍が来ようと耐え切れます。
　　　　　　　　　　　／　　　 |　乂 ヾ::. ヾヽ ｀ｰ’　／メ　 ､ﾒ./ 　 /
　　　　 　 　 　 　 / 　 　 　 | 　 ＼ｰ'z_　 ｀`ｰ≦斗"　_ﾒﾞ／ 　 /　　　　　　　　　　　  その間に羽柴様の援軍を待つ事は可能。
　　　　　　 　 　 ./　　　 |¨ ‐-　_　 ＼ "'ｰzｨ,; ,　 z≠'＜_　-／　／
　　　　　　　　　/　|　 　 |　　　　 ＼　＼__ｨ介､^'′ ＿＿∠　／　　　　　　　　 　 　 ですが、そうはならないでしょうね。
　　　　　　　 ／′ i　　　|　　　　　　　iｰ=-≠‐　￣　　　　 |",. -　￣
　　　　　 　 ﾉ_　 -　',　　 !　　 　 　 　 !　 ＼　　　　　　　　 |"
　　　　　 ／´　　 　 ‘，　',　　　　　　 |　　　 ＼　　　 　 　 ﾊ　メ≠-
　　　　／＿＿￣ヽヽ ‘，∧　 　 　 　 !　　　　　＼　 {￣￣ ヾ_
　　 ／ﾒ-‐､_ 　 ヾ､　',　!　/ ￣　 -　_ |　　　　　､　 {￣￣￣, 〉ヾ､
　 / ノ　 }　 ヽヽ　＞┴─'─--　_　　7ー､　‐-- ｀ｰ〈￣￣　/ }　';ヽ
　i　ゝ ィ‐-＜ ∧‘，　　　　　　i　　￣　¨¨¨　　￢　　[￣￣7 ノ　 {ﾆ
　|　　〈ハ 　 〈_　Yﾍ 　 　 　 　 i!　　　　　　　　　{　　　￣厂　　メニ
　 ､　　}_.ｨ=､ -､⌒Y ＼　　　 　 i:.　 　 　 　 　 　 ∨　　 /z≠≦ニﾆ
　　ヽ　　 }　ﾊ_ノ￣| 　 i＼_　_,... -ヽ　　　　　 　 　 ∨　./､ !＼ニニﾆ
　　 ∧ 　 Τ;:;:;:;:;:; |　　|　/;:;:;:;:;:;:;:;:;＞ー---　 ＿_　∨∧ ＼　｀ ｰ=
　　　∧　　|;:;:;:;:;　 | 　 ／、ｰ-=≠　 /　 /　　ﾊ　　＼/　.∨. ＼
　　　 .∧　 i;:;:;: 　 ,!　/　　＼　　　 ./　 /　　厶.!　 ∨　 　 ∨　 ＼
　　　　　ヽ　!;: 　 / ./　 　 　 ＼　 /　 /　　/ﾆﾆ!　　∨　　　＼
　　　 　 　 ＼　 / ｲ　　　　　　　 / 　 i　　 |ニﾆ|　 　 ∨　　 　 ＼
　　　　　　 　 ｀ｰ'　!　　　　　 　 .ハ　 |　　 |ニﾆ|.　　　 ∨
　　　　　　　 　 　 .|　　　　　 　 ヽ　＼　　 .!ニﾆ|　　　　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 .|　　　　　　　　 ヽ　ヽ　 |ニニ!　　 　 　 ヽ
 

　　　　　　　　　　　 _,.　-‐=＝＝ =-　.,_
　　　　　　　　　ィ≦//三三三三三三　 ﾆ=- ,_
　　　　　　 　 ./ﾆﾆ|.|.|三三三三三三　 三三三＞x
　　　 　 　 　 .|三≫＝ﾆニ二二二ニ=-ミ-=三三i.|.!|
　　　　　　 　 .ﾏ／ﾆ☆-‐＝==-x､二ｰ- ミxヽ｀ ﾐi !.!l!
　 　 　 　 　 　 l≦三三三三≫"zx,￢≧x､ ＼ヽヾﾆ|
　　　　　　　 ∠三三=＝z≦tッ‐､_"' ' ﾐミミ≧x､ヽY
　　　　　　　　　}筏ｿ 〉 /　 ､`ｰイ｀　　/ﾐミ㌢-｀Yヾ!　　　　　　　　　　　　　織田からの支援が来ても
　　　　　　　 　 !´'"/!　!　　　　　　　.:/ ﾐミ　> / !ﾐ|
　　　　　　　　　i　　 !　__,.-,.　　　　 ,　　ﾐﾒ　／ｲミ!　　　　　　　　　　　　　  毛利らに包囲され周囲を扇動されては
　　　　　　　　､､廴､二ゝ'z≠=z-ｲ彡"　 ｀ ├ﾍ彡ｰへ
　　　　　　　　 ` ミ'´ ィ‐_‐_‐ - ､ ヾ´ 　 　 /　メ.　　　 ＼　 　 　 　 　 　 　 支援も見込めぬと来たものだ。
　　　　　　　　 　 |　 ┴＝- 二ｦ　,　　　　 !ｨﾒ｀　　　　　､ヽ
　　　　　　　　　 ∧ヽ ー─-　　ノ　　　 .ノメ　　　　　丶 丶ヽ、
　　　　　　　　 　 ハ　 　 　 　 .: _,.　-=　 -　　　　 　 '　 ｀ノ三＼
　　　　　　　　　/　　｀¨≡＝　¨　　､＼ ｀　　　　　､　､／三≠ '=＼
　　　　　　　　 ｲ　　　　 ';'　　　　　 ヾ 丶　　　　 , ､ ソ三= ＿-==三ヽ､＿
　　　　　　 イ三_ｨ, /, ﾉi H　　　　　　'　　　　,. i　､､ｿ三ニニ三三三'"　＿_二ヽ
　　　　イ三二　 ヾ,　'　ｲﾆ､; ,　i ; ､ ゝ´　　,　　 メ三二二ニ"二z≠'二--､　 ヾ!
_,. イ三 /ﾆ　　　　 ﾍ ,'三三'; ､'　　　　　　 　 ィ三二二二三斗"ィ≦才´　 ヾミﾉ
 

　　　　　　　　　__ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　￣フ::::;;;--::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　イ:::::::/／≠--7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　7::/　　　 　/,.-≠::::::,-'／::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 　 　 .|〈　　　　　　〃-'" ∠,--'"∠;;;;;;;:::::::::::::
　　　　　　 　 　 　 |ヽ,　　 ,　　　　　　　　　　 ,イ::::--ｯ'::::::
　　　 　 　 　 　 　 i y､ヾ　.|　 , i　　　　　　　　　 　 　 ￣ヾ
　　　 　 　 　 　 　 |,i　 `＜i　 i, |
　　　　　　　　　　 7 i　　　i!　 ﾍヽ=､__
　　　　　　　　 　 7　ヽ・-'.7　　　　,-- ヽ=､__
　　　　　　, -=ﾍ .i　　 -='/　　　　　　 7¨`ヽ､＝-､
　　　　 　 | i,　 i.'.!　, - '"　　　　　　　 |　 　 　＼, ヾ,,
　　　　 　 | .ヽ-'ﾊ　|　　　　　　　　　　ﾍ､。　　　,ﾉ　　　　　　　　　　　　　　少し時間をください叔父上。
　　　　　__i　　　　', i_　　　　　　　　　　　`---'"
ﾍ,-::'"::::::::::',　 i'".　i ヾ>-､　　　__,,--,　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 別所家の今後を決める決断です。
　ﾍ:::::::::::::::::,i　　 　 i-----'"￣ー'" /
　　＼-'"､_　',　　　 ﾍ　　　　　　 ,ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　生きるか死ぬかの。
　　,.- ﾍ'"　 ＞-､＿ .ﾍ 　,-､-'"
ヾ　　　 ＼　 `　　　<｀ﾞ''ｰ-､, ｀'-､_
. ,ヽ　　　　ヽ､　_　　　￣　ノ　　 　 ＼
. ,- ＼　　　　 ､　¨､ー-'"i　　　　　　_ ヽ
　　　__＼　　　ヾ,　 ヽ　i　',　　　 ∠-　｀ﾞ''ｰ-､,_　, ,,ィ'"　 , ..イ
ヽ　r'　ヽ ヽ ､　 ::::　　',　　.',-y'"　　　　',￣ ヽﾉ::::::'" , -'":::::::::
　＼ヽノ’ ﾉ　ヽ ::::　　 '　　 ヽ　　　　i　 ＞-'"--::':":::::::::::::::::::::
 

　　　　　長治はここに来て未だに迷っていた、今後をどうすべきかを。
 

　戦の習いとはいえ羽柴への不義理は己の中にある羞恥心が顔を覗かせる。
 

　　　　　　若さもあるが、秀利に対する感情が徹しきれずにいた。
 

　　　　　{（／:::::::::::三三:::::::::::::::三三:::::::::::三三｀ r 、　｀ r .,
　　　 　／::::三三三三:::::::::::三三:::::::三:::::::::::::::三三｀ r､, 　｀―――r
　　≦!､三三三三:::::::::::::::三三:::::::::::::::三　三三三､ ´　＞.,＿ ○　/＿＿
　　　｀＜二　'r:::.,三:::::::::::::::三::::::::::::::::::::::::::三､　ｰ ´ 　､ ＜;;, : : : :´;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　｀ ﾌｨ　、　｀ ―　---------- ー ´　　　､ ´ ﾞｉ: : : : : : : : :;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　} ﾞｉ ｀。‐ - ｨ - 、＿＿＿＿ ,- ｰ 。´ 　　　}: : : : : : : : : ;;;;;;;;{
　 　 　 　 　 ',　＝ = _　;;;} ' ' ' : : : : : : : : :ﾞｉ 　　　　　　∧ : : : : : : : : ;;;;;;;　{
　　　　　　　 '　　.,　　｀ !!| 　　　　' : : :三: :＝＝＝＝´ : : : : :　　: : : ;;;;;;　,
　　　　　　 　 '　　　' ,　'´} 　　　　　 ﾞッ≦ ￣二二二ﾆ: : : :　　　　　　;;; /
　　 　 　 　 　 ; 　　　　,/ 　　　　　　　　｀し 　　　　　　　　　　u　　　;;;;
　　　　　　　　 | 　　　ﾞｉ
　 　 　 　 　 　 |　　　　!､,--- .,
　 　 　 　 　 　 ｊﾞｉ　　､-　＼r, -ﾆ}　　　　　　　し　　　 _,. .,
　　　　　　　 　 ´ﾞｉ 　 (,　　ｰ＜＾　　　　　　　　　　　´　　T｀r
　　　　　　　　　　 ﾞｉ 　｀ｰ､、＿｀ 　　　　　　　　　　　､ゝ´ ﾝ
　　　　　 　 　 　 　 ﾞｉ　　　　ー｀‐,＝―ー´￣｀ ー'´ ,　∨
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ￣ ―'―´‐―'ー ´
 

　　　何の躊躇いもなく己を差し出させようとする姿を見て、胃壁が死んだ。
 

　　　　　恨み言の一つでもぶつけてくれる方がまだやりようはあった。
 

　　　　　　　　　　　服部久家
 

　　　　　　　　　　　, ｲ{　　　　＿_
　　　　 　 　 　 　 /∨　,｡≦　　　　　≧｡,
　 　 　 　 　 　 　 {/{ ,ｲ　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　 　 　 ﾏ7　　　　　　　　　　　　 ﾑ
　　　　　　　　　 　 j≦三ニニニニニ三ニﾆ≧
　　　　　　,.｡s+≦ﾁ7///Ⅳヽ,///}斗Ⅵ//｀≧ｉs｡.._
　　　　,Ｙ´ﾆﾆﾆﾆニⅣ{iⅣ-‐ }//リ忙ﾝ〉/アＹi!{ﾆﾆﾆ｀' ｡,　　　　　　　　逃げたとなれば、別所様の民らに
　　 ／　｀''+｡.._ﾆニⅣﾑi{i忙ﾒ}イ´ 　 ｲﾝⅣノ刈∨ﾆﾆニン
　 〈. 　　ーく　　｀¨¨}ﾉⅥﾑ　　｀'　　　　 Ⅵﾘﾘﾘゞｊ¨¨¨´　　　　　　　　　 累が及ぶかもしれません。
　　｀'+,　　　 ｀'' ｡z｡,　 }ﾉi/ﾄ,　　ｒつ 　s'´{ﾘⅣ_________
　　 　 ｀''+｡　　　 }::::≧s｡Ⅳﾘ＞.　イ 　 ' ∨:i:i:i:i:i:i:i:∧｀ヽ　　　　　　　  ボクの身一つでで別所家が助かるのであれば安いですよ。
　　　 　 　 ｀''＜　}::::::::::::::::::::::,｡szz〉　 ,'　 ,ｲ:/Ⅳ::::｀ヽ:i:i:i∨
　　　　　　　　}≧ﾘ:::::::::::::::: ｲi孑./　　　,.ｲ'::7iⅥ:::::::::::::＼:i}
　　　 　 　 　 jｲノ::::∨:∨/i!Ⅳ:/_____,.ｲ'´:,::ﾑⅥ::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　 ゞ´:::∨::∨:∥ﾘ::∥//,ｲ'´::::::::YiⅥヽ::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　｀￣¨¨"ヽ∥′{i/イ'´::::::::::::::斥i!{::::ヽ::::::::::::::::::::::::ヽ,
　　　　　　　　　　　　　 {{:::::::::Y::::::::::::::::,:イ:ﾏiⅥ::::/∨::::::::::::::::::::zｲ、
　　　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅳゞー-‐‐=チ////ﾏ∧7:i:i:∨:::::::::ン´　　 Ｙ
　　　　　　　　　　　 　 　 }ゝ,:｀¨¨´｀"＜ヽ///ﾏ∧:i:i:iゝ‐‐イ}〉　　　ﾘ
　　　　　　　　　　　 　 　 }:::::::::::::::::::::::::::::｀"＜〈ヽ∧:i:i:i:i:i:i:i:7 　 　.7
　　　　　　　　　　　 　 　 }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Ⅳ:i:i:i:i:i:i:i:i∥　 　 7
　　　　　　　　　　　 　 　 }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:i:i:i:i:i:i∥　　 /
　　　　　　　　　　　 　 　 }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::圦:i:i:i:i:i:i:7　　 /
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y:i:i:i:7　　/
　　　　　　　　　　　　　　{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7:i:i:i7´｀Y:i:{
　　　　　　　　　 　 　 　 乂:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:｡ノ∨/ﾆﾆ7:i:i:}
　　　　　　　　　　　　　　 トs｡,_::::::::::::::_:｡szzイ´∨　,ｲﾆﾆヽ:i:i:iﾘ
　　　　　　　　　　　 　 　 { ﾘ .} ｀¨Ⅵ´　　　　　', ｀ｰ￢伝i!ﾘ,イ
　　　　　　　　 　 　 　 　 {∥ }　 ゞ代　 　 　 　 ', 　　 .}仆|}.∨
　　　　　　　　 　 　 　 　 {′ }　　｀Ⅵ　　　　　　',　　 .}77ﾘ　∨
　　　　　　　　 　 　 　 　 {　 .} 　.｀ヽⅥﾄ｡,　　　　 ', 　 ｀イ　　 ∨
 

　　　　　　　　　　　誰を怨まず、憎まず、潔く己の運命を受け入れる姿。
 

　　　　　　　 　自ら業を背負い石を投げられる事さえも笑って済ませる矜持。
 

　　　　　　別所も毛利、生き延びる為たった一人を利用しようとするその姿。
 

　　　　　 どちらも国力に差あれどやってる事に何の変りもなく酷く浅ましい様。
 

　別所長治は羞恥と毛利の上からの姿勢に己の中に流れる血を抑えきれなくなった。
 

　　　　この先の生よりも目の前にある武士の一分を通す事を腹に決めた。
 

　　　　/´.:."　　''　-　＿ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ､
　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : :｀: :―: :-: :- : : :－: :＿: :＿: :-: :´}
　　　{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
　　　 !,.:.,,:.:-.:.－ ‐ ―　-: :,, : ＿ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
　　　　｀|　　　　(☆)　　　　　　　　｀ " ‐ ―　-　＿ ,, : : : : :}
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　　｀´‐　i｀ ‐ - ､.;.;.;.;..;.;.;.;..;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.／:;:;:;:;:;:;, "ヽ:;:;:i
　　　　　 !｀i￣｀､｀ - ,,,＿＿＿＿ ,, - ‐´ヽ､:;:;:;:/ /　 i:;:/　　　　　　　　　これより軍議を開きます。
　　　　 / i　｀　,,ﾟi　　　 !´ i　　・｀ ‐i‐　　　 ヽ/ /ヽ　 }/
　　　 ./ 　i　　　 !　　　　　｀- ,,,_ ノ　　　　　　　｀　 ノ　　　 　 　 　 　 　 馬鹿殿が参る。
　　　/ 　　 !　　/　　　　　　　　　　　　 ,｀ヽ ,ヽ ノ
　　 /　　　　ヽ　ヽ_　､　　　　　　　　　　i ~
　　　　　　　　ヽ　ヽ　　　　　　　ノ　 -ヽ
　　　　　　　　　 ヽ｀ ヽ二二 ＝´　　_ヽ
　　　　　　　　　　　ヽ　｀　　　　　　て
　　　　　　　　　　　　 ＼ ＿ ,,
 

.　　　　　 　 ,ｨ7
　　　　　　 //,{　 ＞''´￣￣￣ ｀''＜
　　　 　 　 {//{／　　　　　　　　　　 ヽ
　　 　 　 　 V/ ＿　＿＿＿＿＿＿___∨
　　　　 　 ＞''´＿(＿)＿＿＿＿＿＿ ｀''＜
.　　　　Ｙ´ /:::::::::::⌒::::::::::::::::::⌒::::::::::::::',::::ヽ｀Y
　 　 　 乂_{:::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::ハﾊ:::::::::::::::l::::::::',ﾉ
　　　 　 　 Ⅵ:::::Ⅳ　}ﾊ:::::::::l　 　 V:::::::::::}:::::::ﾍ
.　　　　　 　 从::{　┃　＼:::{　┃　}ﾊ:::::: }､:::::::}
.　　　　　　　 ):⊂⊃　　　　　 ⊂⊃ﾉ:::::::,ﾉ::::从
.　　　 　 　 ｲ:::乂　　 　 ワ　　　　ノｨ::从:::人(
　 　 　 　 　 ゝ::乂 ≧=──=≦´ﾉ::イ
 

　　「毛利と戦うと決めたら血が滾り、一生の生が此処にある。」そう言い残した。
 

　　＿__
≦三三三≧zx､、
三三三三三三三≧zx、
三三三三三三三三三7,- .,_
二￣　　　_¨ ￢＜三 ///三.＼
-‐　　￣　　　 ミ ､｀ヾ'//三三ﾆ}
三三三三三=-_　　 ☆＼三ﾆ./
ヾミxx､＜ﾆﾆﾆニ＞ ､　＼ヾﾆ/
　、r_,. -‐ﾐx､＜ﾆﾆﾆニヽ ヽ /
　　　乂_仞ヽｷz/ 7＜ﾆニヽ'
　 し　 ´- ｀ﾆ‐ '_〈´ヾ,.二 ｰr'
{i,　　　　　　''"　　i　 {fi }ｿﾒ　　　　　　　　　　　　　あーっと！少しばかし所用が！
从､　u.　 ／､‐- 　 　 ト'ﾞ/'
ヾ爻ﾐヾx､_　 ＼ｰ_- ､」ﾞ　}　　　　　　　　　 　 　 　 うむ、所用で御座る！
　ﾞ／ﾞ''ﾞ`_`ヾヽx､　ﾚイ'　/
./ ,.イT Y｀'ｰ　 _｀ ヽx__/, ,,　　　　　　　　　　　　　 冷静でなくては判断が出来ぬでな！
.//7７ ７ｰ-　 _　7┐ﾏ彡'"
ゝ'_;_ｲ_',､　　　　ヽ/ィ〒´
'"　　 　 ｀　 ｰ- ､'f/ /
｀ヽ::.:.:.:≠-　, _　　〉/
　.... - '　／/ ´ ヽ'./
:.:.:.:　　 ´　　 ′i ∧
　　∪ 　 　 .u　 ;′‘，
. .　　　　　　　 ノ　　 ‘，
: : : : : : _,. 　＜; ﾞ '　　　‘，　　　　　　　※馬鹿殿を連行する叔父上殿
 

　　　　　家臣らによって、痴態は残らずに済んだ。
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次回に続く