【R-18】☆凛冒険者シリーズ　凸凹で不釣り合いな二人

――センダイ、赤い靴亭
 

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　　　　　√ゝ 　　|:::::::::::::::厂￣￣￣: |
　　　　ﾇ 　 :　　　|:::::::::::厂￣￣￣￣}｀iｴゝ、
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""''''‐- ,,,_　　　　:|:: ｢￣￣￣￣￣￣:〉ー'´
　　　　　　ﾞ"'''‐-ｖ／￣￣￣￣￣￣｀|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ"'''‐- ,,,_
 

　　センダイ、赤い靴亭。そこは”冒険者”の、すなわち表社会の底辺のための場所、今日もその最後の一線を頼りに
 

若者がその門をくぐっていた
 

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〃〃　　　 ヾ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,ﾚ''¨¨爪|¨¨｀ヽｰﾄ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄｧｰ⌒ヽ__ﾙ　|　ﾊ　ﾊ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 rｰZ　　⌒ ´∧/ヽへへ}､__
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｿ'〃／　　从/ｨ　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　/从（ /从（ｿ　　| |. |　|　､./　　　　　　　ルールは簡単だ。堅気に迷惑をかけるな
　　　　　　　　　　　　　　 ／　| ,ｲ.xtｯ≧　　ﾒﾑ_ﾉ ﾉ　.ﾉ|
　　　　　　　　 　 　 __z-ｰ=彡.|　|ﾐミミ　　ｲ =tｫｲ___／lﾊ　　　　　　　入っちゃいけない場所に入るな、他人の邪魔をするな
　　　　　　　　　 rzｲ// ノ 　 ｲ|　ﾚ' 〉ﾐ 　｣　　　彡'ii, l |　ヽ､
　　　　　　　 　 （〃{/　,,彡ｲ /／ .ﾑ＜二二ﾆｱ　|＼ ,|　　ﾊー-､　　役人の言うことは素直に聞け・・・それがわかったなら
　　　　　　　　　 ﾙ ＜　　　|//　　　　　-ｰヾz:::::. |　 ＞- ､　ヽ　 ヽ
　　　　　　r＜　　　　　　 ,ﾉ./　　　　　　イ´　　/ .|　　　　　｀＞ ､.|　　この水晶に手を置け、それで登録は完了だ
　　　　　　|　 ＼　　　　　,ﾘ|　　　　　 ／　　　/ l　|ヽ　　　　　　　　＞､
　　　　　　|　　　＼ ､.　 ノ/　　　 rｰｲヽ　´￣j　|　|　〉　　　　　　　　 /　
　 　 　 　 ﾑ　　　　ﾐｿ （ ∧　 　 /ミゝ　　　 （{　|　　ヽ　　　 　 　 　 /
　　　　　 {∧　　　　　　人 ｀￣￣ヽ　　,　　人 l l　　　〉　　　　　　 /ヽ
　　　　　 | ∧ 　 　 　 /　 ＼＿ []/|＼i| ／　 川　　 ﾘ　　　 　 　 / 　 〉
 

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　⌒　 　 ⌒　＼
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（＜） 　＼　　　　わかりましたお！
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　／_∩　 　ー‐　　　　＼
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
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　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　し'
　　　　　　　　　　　＼ 　　､／　　／
　　　　　　　　　　　 　＼／　　／
　　　　　　　　　　　＿／　　／｀`l
　　　　　　　　　　（＿_＿_／（＿/
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼　　　
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　ー‐　　　　＼
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫　ＬＶ１　１４歳
 

　　　　　　生命２０　　　　　気合１０
 

　　　　ちから（str）　　　２　　　　　　　　　　技能一覧（パッシブ）　　　　　　ギフト一欄　（閲覧不可）
 

　　　　すばやさ（agi）　 １　　　　　　　　　　荷物持ち　ＬＶ１　　　　　　　　　なし
 

　　　　かしこさ(int)　　 １　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　きようさ(dex)　　１　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　たいりょく(vit)　 ２　　　　　　　　　　
 

　　　　補助職業　　　　　　　　　その他　　　　　　　　
 

　　　　なし　　　　　　　　　　　　　なし
 

　　その日登録に訪れた少年・・・やる夫の能力は控えめに言って凡人、はっきりいえば目も当てられない有様であり
 

　バラライカはその少年の未来が暗いものであることが容易に推測できた
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __＿ r -ーー-、r - 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＿＿i ／　　 ／　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ,　‐ ' "´　　 ／　￣´ト.、＿＿　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　,　- ー＜ , - 、　,.ﾍ　　　　　　 .!　.丶＼　　|
　　　　　　　　　　　　　　,r- ´ 　　　 ／　　　Ｘ　　|　　 ., ヘ,　.i　　　 ヽ￣￣｀)
　　　　　　　　　　＿__／　　　　　　　　　　 / 　　 .|　／　　ｆ-┴ .、　　 ヾ.、 ｈ
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　//　 ∧　|/., i　　 !　　 .├ー 、丶＼i
　　　　　　　　/　　　　　　／　　　　　　 ./　 /ゞi　 /彡|　 i　　　　!　　 !　 .｀、＼
　　　　　　　　.i　 ／　 .／　　　　　　　 /　./ ｀｀ゞ ´ ´ﾞ |　 !　　　　　｀、ト、　.i　 ）
　　　　　　　　 Ｖ　　　/　　/　　　// .ハ ./　　　 　　　ﾉ　 .,　　　　　　　　＼ ﾚ´
　　　　　　　　/　,　　 i .i　ヽ、　 ,从 .i ゝﾘ、　 　 　L／　／|　　./　　　　　　、＞
　　　　　　　　| ./　 　 ﾘ.|　 入 ./　 り　　 ｀ﾞ i 　　∠ -,´　/_＿∧　　　　　　￣,ゝ　　（字も読めないか・・・よくて委託乞食
　　　　　　　　リ|　　　　 ト、|　ｿ　‐ ----‐´. !　　　　.ミ メ- 、　 | 　i　　i　　　 !
　　　　　　　　　 ｀ヽ、人|i .|ﾘ　ﾐ≡≡＝＝"　　　　´｀ー- ,,_　｀メ_ノ　　　!　　　 ）　　　Cになれたら奇跡だな・・・）
　　　　　　　　　　　/{ .Y.| i i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:　　/　　　｀-==≧≧ー |ノ,ｲ　　　　／|
　　　　　　　　　　 .i .| / .| ヾ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:　　/　　　　　　　　￣テ≡ ﾉ　　 /　ト、!　　　・・・ファイター、だな。防具と武器を買って
　　　　　　　　　　 |　Y　 |ヽ |.;.;.;.;.;.;.;:　　　,　　　　　　　　　　　・　ﾌ　　 /|／.| .|
　　　　　　　　　　.|　.|　　|　ｿ.;.;.;.;.;:　　　　ﾞ　´'　　　　　　　　　　ケ‐┬、｀） .| |　　　　体を張って戦う仕事だ
　　　　　　　　　 ./　.|　　||.;.;.;.;.;.;.;:　　　　　　　　　　　　　　　　彡/／| .i ./　 |.!
　　　　　　　　　ﾉ　 .|　　| |.;.;.;.;.;.;::　　_ 、_　　　　　　　　　　　ノ/"　 .|／|　　.|
　　　　　　　　/　　 |　　.! ｀、.;.;.;.;.;.;,,／:::::）｀ヽ、　　　　　　　　／|　　 | 　|　　 |
　　　　　　.／/　i　.|　　　　 ヽ.;.;.;／＼／￣￣ヽ　　　　　　／ 　|　　 | 　|　　 .|
　　　　 ／　/　 |　 |　　　　　 .Ｘ:::::::／　｀｀　　　　　　　 ／|i　　.|　 　 |　.|　　　|
　　　／　　/　　|　 |　　 　 .／:::::Ｘ　　　　　　　　　　／　　|　　.|　i　　|　 i　　　i
　 ／　　 ./　　　|　 K　 .／:::::／ |　＼　　　　, 　　´　　　　|　　|　|　　.|　 .i　　　|
 

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／⌒　　⌒＼
　　　　　　／　（⌒）　（⌒）＼　　　　おー！わかりやすくてやる夫でもできそうですお！
　　　　 ／　 ::⌒（__人__）⌒::: ＼
　　　 　|　 　 　　　|::::::|　　　,---、
　　　　 ＼ 　 　 　 `ｰ'　　　しＥ　|
　　　 　／　　　　　　 　　　 l､Ｅ ﾉ
　　　／　　　　　　　　　　　 ｜　|
　　 （　　 丶- 、　　　　　　 ヽ_／
　　　　`ー､＿ﾉ
 

　　そう、実際この時のバラライカの見立ては実に正確であり、実際そうなったであろう
 

――この場に、もう一人がいなければ
 

　　　!.／　,...ィ:{　ﾊ　　!从{　　　 ∨}/　ﾘ
　　／　／.:.:.:.:.}/　!　 .|　　　 ｬｧ'´ /'　　　　・・・では、次は私の番ですが
.／　　 ゝ､＿.:./､__∨　!,､ 　 /´
　　　/　_.:.:.:.癶 ､　 ∨∧｀T　　　　　　　　触ってもよろしいでしょうか？
　. ／,f≦三≧ｭ､ ｀ヽ}　∧ |
　〈.:/三三三三ﾆヽ　.!　 ﾊﾊ
　./＞ ´_,r‐‐-｀ ＜ム|　　}､ﾊヽ
　'_..イ´三三三≧xヾ |　　|ﾑ ﾏﾊ
　 ﾏ三三三三三三ヽ|　　|ﾍﾑ ﾏﾑ
　　`マ三三三三三ﾆﾊ　 ﾑﾍﾑ }ｦ'
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　r―-､
　　　　　　　　　　　　　　　ノ´￣ﾐ､　　ﾄ､_
　　　　　　　　　　　 　 ／｀ヾ:　ヽ jzzzj_　ﾑ_
　　　　　　　　　　　　/ ,.＝-ﾞ´￣,'　　＼｀ ヽﾊ
　　　　　　　　　　 ／,.ｲ　イ＿r-､　ﾊ:＞､＿_　｀ヽ
.　　 　 　　 　 　 /彡'´￣/　 /　ﾄ∨/　　∨　∨ｰ:､:､
　　　　　　　　 _/　'　　 /　 /　 ,ﾙﾐv/∧　ヾ　 ヾ:,　ハ
.　　　　　　 ／　　 /　　　　　　 ﾉムｲゞﾊ　　　　　　　　ーﾁ
　　　　　　,' ,イ　〃　　　　　/ /　　　　ノ ∧　　 　 　 　 ｀Y
.　　　　　 ∨　　./　　　 从∧_|　　　 /,.:彡:ﾉ 人　　　ﾊ 　 ヽ
　　　　　　{　 i: 〈 ,　　}八´ゞ从ﾍ　　　｀￣ミ≦､ｿ ﾉ 　 }　　ノ
　　　　　　ヽ. |:　∨ゝミz-t・ナz〉　　　 z=t・ ,-､,イ.　 　 Y´
　　　　　　　从ﾘ从　彳｀＝ﾞ´彡　　　　ｰ｀￣・彡　ノ 从｜
　　　　　　　.'　人|､ヾミz 三 了　　　　　　　　 ￣;´ ,:!ﾉ　|
　　　　　　　;　 　 ! ＼ミ＝- ﾘ　　　　　　　　 ,.イ ／ | 　 !　　　　ん？あ、ああ。構わんよ
　　　　　　,ｲ　;'　 |　八=｀ヽz}　　｀　´　　　　彡ｲ; ｜| 　 ﾄ､
　　　　 ／｜ '　　| 　 ∧ 三 〉r' ´￣｀ヽ　　　 .ｲ/　|｜　 !　ヽ
　 ,　　´　,'|川　i　|　　　|,.＜:＞'´￣￣｀　　,ｲ:ﾊ　　|｜　 |　､　＼
／　　,.イ / / i.:|　! ,.＜::＞'＞ .　　　　 ,.イ | ,'　　　|｜　 |　 ヾ.　 ＼
　　彡　,ｲ /　ﾉ !: (::))>'ﾞ.:::|　　　｀ ー＜　,:': !｀ヽ　　|｜　:ﾑ ヽ　＼　 ヽ
 

　　そう、やる夫は一人ではなくペアが・・・長い金髪をなびかせた、一人の同い年くらいの女性、カリムとともに
 

登録に来ていたのだ
 

　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　 ,　　r､´＿＿　｀¨　　､
　　　　　　／ ／｣　 ヽ―-　ミﾐx　ヽ＼
　　　　　/　ｲ´ ,. |　　　　　　　｀ヾ.　ﾊ ヽ
　　　　./　 /　ハ.!　|　|　|　　|　　!　　',　',
　　　 /　　i　 iヾｰ!　!　i! l!　 .ﾄ､ l.|　　 |　|
　　　i　　　!　,L==∀∨!斗＝|‐トi!　　 |　|　　　　ありがとうございます・・・ふふ
　　　|　　　Y´|{　　 　 Ⅵ ∨ |　! !　　 .!　|
　　　| .'　　 Ⅵ.,ｨ＝ミ　ヾ ≠＝ﾐ.l　　,ﾘ　 !　　　　ちょっと緊張しますね
　　　| ﾄ,　 　 ﾊゝ　　　､ 　 　 　 l　　.′　|
　 　 .Ⅶﾊ　　圦　　　r― ,　　 .ｲ　　ﾊ　　!　　　　少しはいいものだといいのですが
　　　 ヾ| ',.　 |.:.:.＞ . ｀　´　.イ/　 ./.:.:＼∧
　　　　 .}〈|　 |.:./.:.:r!≧=≦-'1|　 .ﾊ.:.r‐‐' ﾊ
　　 　 ./　!　 l/_.:.人__Y__ . -‐i!　 L_V_,､ ＿!
　　　 /.ィ |　 l　 ＿　/＿　 　 |　/　　／.::::::｀:.､
　　／.::::.V　/ 〔_イ:只ﾄ､__:〕　 |　{ ,.イ::::::――‐｀＞―_ｧ
　/.:::::::::::/ /　　./:/ﾍ|ﾍ　　 　 !　l::::::!::::::::::::::::／／￣:::}
　　　　　　　カリム
 

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／ （⌒）　 （⌒） ＼　　　　大丈夫だお、カリムなら
　　　　／　///（__人__）///　＼
　　 　 |　　　　 `Y⌒y'´　　　　 |　　絶対いいのがでるって
　 　 　 ＼　　 　 ﾞー ′　　　,／
　　　 　 ／ヽ　 　ー‐ 　 ｨ⌒ヽ
　 　 　 rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ .)
　　　　ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,ヽ}
　　　　ヽ ヽ|　　　　　　　　ヽ_ノ
 

　　柔らかく微笑み、そしてカリムは水晶に触れたのだが、そして映しだされたものは・・・
 

――やる夫と天と地ほど差がある代物であった
 

　　　　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 ／　,､::/｀ー､::.＼　＼
　　　　　　　　　/ / /┴|　, 　 ｀ﾐ､::., 　ヽ
　　　　　　　　 /　!_l―　∨|l廾∨i　| 　 i
　　　　　　　　 | iﾊ ｌ●　 ヾ. ● i/　|、　i
　　　　　　　 　|ﾊ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃ iﾉ　│
　 　 　 　 /⌒ヽ__|ﾍ　　 ゝ._） 　 ! /⌒i.　!
　　　　　　＼ /;;;;;i　l＞,､ __,　イ!/ﾍ =/!.ﾊ
.　　　　　 　 /;;;∥l　i　≦只≧　|;;;;;;;;;/! .ﾊ
　　　　　 　 ｀ヽ《;;;| /＼/ハヽ／ヾ;;;;;;;;ﾉ 　ヽ
 

　　　　　　　　カリム　ＬＶ１　１４歳
 

　　　　　　生命１０　　　　　気合１００
 

　　　　ちから（str）　　　１　　　　　　　　　　技能一覧（パッシブ）　　　　　　ギフト一欄　（閲覧不可）
 

　　　　すばやさ（agi）　 １　　　　　　　　　　賢さ補正　ＬＶ１　　　　　　　　
 

　　　　かしこさ(int)　　 ５+５　　　　　　　　魔力増進　LV1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　きようさ(dex)　　３　　　　　　　　　　魔法知識　LV1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　たいりょく(vit)　 １　　　　　　　　　　
 

　　　　補助職業　　　　　　　　　その他　　　　　　　　技能アクティブ　
 

　　　　錬金術師　LV1　　　　　　読み書き　　　　　　ブレスLV1　　　　気合３　　　バフ
 

　　　　治癒術師　LV1　　　　　計算　　　　　　　　　バインド　LV1　　気合３　拘束魔法
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　会計　　　　　　　　　ヒール　LV１　　気合３
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サーチ　　　　　　気合５　範囲：小
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エナジーボルト　気合５　攻撃魔法
 

　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼　＼
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼ ）　　　お！お！なんかすっごい細かくびっしり書いてあるお！
　　　　.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
　　　　| 　 　(⌒)|r┬-|　　　　　|　　　よくわかんないけど、これきっといいやつですお？
　　　 ,┌､-､!.~〈`ー´/　　　 ＿/
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　 　/　　　　　　やる夫の時、もっとこうすっかすっかだったし！
　　　 ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|
　　　　｀ｰ---‐一'￣　　　　
　読めないから書き込みの多い少ないで判断してる
 

　　　　　　　　　　　　　　/　　＼ヾ　V／-ー 、 ∧
　　　　　　　　　　　　 　 |/　,　-／`∧ヽ＼　　ヽ |
　　　　　　　　　　　　　/／　　/　 /　ヽ　　＼　 `ﾄ
　　　　　　　　　　　　／　／　　　　 　 ヽ　ヽ `､　ﾊ
　　　　　　　　　　　 /　 /　　/　　　　　　＼　　l　.ﾊ
　　　　　　　　　 ／`ヘ　/　/　　　 l　ヽ　　 ＼　|　.ﾍ　　　　（良い悪い所か天と地、雲泥の差だよ・・・）
　　　　　　　　∠,　　 ,　ー､＿　　　|　　ヽ　　＜ヽ　.ﾍ
　　　　　　　　　彡　　, ー_､_ ／| / ヽへ'＼　　　Y ヽ＼　　　ああ・・・まぁそうだな・・・うん、その・・・なんだ？
　　　　　　　, @工工工/√ｒ┐ ﾚ　　`,　ヽ　 ヽ　 }. 　ヽ ＼
　　　　,-＜　　　 l~Y / / /　l`ー'-| /　}　l　l　} / ＼.　 ヽ ＼　随分と恵まれているな
　　　f　　　ヽ　　 ` {　　　　 ﾍ　　 }/l　/ /　! / 　　　 ＼　ヽ ＼
　　　{　　　　ヽ　　八　　　　　∨`ｰ/／,ノノ ｲ 　 　 　　　＼ ヽ
　　　l　　　　　　 /　 ＼　　　　 l　 " 彡イl.l　| 　 　 　 　　　 ＼
　　　`、　　　　　l/ /l　,ヘ 　 　 L　＜　.川　ｌ 　　　　　　 _ .-　}
　　　 ,ﾍ　　　　 /　l ヽ ∨　　 /　　　　/ ﾚ　l　　　 , -‐ '　　　/
　　 ./ .ﾊ 　 　　{　 ヽ _.∧._　 ﾑ　　　 / / ﾉ { 　／　　　　　 /
　　/ / .ﾊ　　　　ヽ　/ l　　 `ｰ-Y　　 l / .l　 l　　　　　　　 /
　 .{　l /　l　　　　　/　 `ｰ-､ () /､_／l　　l　 .l　　　　　　 /
　　l　 l　八　　　 /　　　　　 ￣/／　 }　/ 　 ﾉ　　　　　 /
　　Y　 /　 ヽ　 /　　　　　　　//　　 /　　　/　　　　　 /
 

　　そう、天と地ほどあるステータス格差、これがもし男女逆ならバラライカは迷わず女は娼館へと提案しただろうが
 

今回はそうでない。それ故、それとなく、カリムにやる夫以外の人間と組む選択肢があることをにおわせるが・・・
 

　　　　　　　　　　 /／__/＿/ /　|　　ヽ　＼＼ ',
　　　　　　　　 　 r┴'　/　/ ｀∧ ! /^＼＜￣ヾヘ
　　　　　　　　 ／／ /　　　 / ,、∨,、　 ＼ヽ 　＼＼
　　　　　　　∠..ノ　/　 /　 / ∧ヽ|/∧ヽ　 ヽ＼　 ヽ ヽ
　　　　　　　 r'　/ ,'　 /　 /l /´｀"ﾞ｀´ ',　!　､ 　 ',　ヽ＼}　　　　これだけ恵まれていればどこもほしがる、引く手あまただろうな
　　　　　　　 |　{　l 　 ﾘ　,' 从　　　　　ﾘ |　 〉　　}　 }　ﾘ
　　　　　　／ﾚﾍ　|＼トﾍ匕Ｌ..＿,.　､__/厶∠L／ ｌ　ｌイL　　　　色々と機会に恵まれるだろう
　　　,ィ ´　／　∧ﾄ､ゝ弋‐辷ﾃﾐ､　　 ,ィ辷テｧ/／|,.ｲ　ヽ＼ー- ､
　　/　　／-ｰ彡'´|l　lﾍミi｀￣彡 ｜ ヽ ｀￣´/ // ! ｀ ‐- ＼｀ヽ　＼　努力次第では上の徒党からも声がかかるやもしれないな
　_,.〉＜´　　// 　 |ｌ　トゝﾐ彡'7 　 | 　　　 ／／,'　|ヽ　　　｀¨ ｰ-　　ヽ
.´　　 　 　 //　　 |ｌ　|ヘ三彡ﾞ　 ┘'　　　,.ﾌ　/　 ｌ　 ＼　　　　　　｀¨＞ｰ ､
.　　 　 　 ,'/ 　 　 | ', ヽ.l｀マ{　ゞ二.Tミ、／ｌ　l　　|　 　 ヽ　　　　　　　 〉 　 ',
　　　　　 / 　 　 /|　ｌ　ｌ|　　＼　 　 |ヽ|´　｜ ｌ 　ｌ| 　　　 ',.　　　　　　/　　　l
.　　　　 ,'　　　 ,' ｜ ｌ　ｌ| 　　　｀　ｰ'|ヽl　　 |　ｌ　ｌ ト、　　｜　　　　　/ 　　　 !
　　　　/＿＿ /　 |　l　 |　　　＼　　ゞ'ﾞ　　 |　ｌ　ｌ |　ヽ___⊥__ 　　　/ 　　　 ,'
　　　　ヽ, 　　　　 |　l　 |彡　　　｀ ´　ィ三ﾐ:!　l　ｌ |　　　　　/ 　　 /　　　　/
　　　　　 ＼　　　ﾉ　l　 |三i 　 　 　 　ゞﾐ三|　l　ｌ | 　 　　 / 　　 / 　　　 /
 

　だが、その気遣いは無駄に終わる。
 

　　　　　　　　 .／　　 ,　,...＜.:.|｀ヽ､＿.:.:.｀ヽ　　 ＼
　　　 　 　 　 /　　　　l'´.:.＞‐ |　　 `　　￣｀ヾ　 　 ヽ
　　　　　　　/　 .′　 |:／　 　 !　　　ヽ. ヽ　　 ヽ　　　ヽ
　　　　　　 .'　　i　　　|　　　.厶|　　　　ヽ　ヽ i　　',　ヽ　',
　　　　　　.'　　 |　　　l　　 i!|　 l　 |　　　ヽ　! | ヽ　!　 ヽ ',
　　　　　　|　 　 !　　　!　　|l.! 　 !__ﾄ.　　　|__ﾄ｣_|_ ! !　　 | l
　　　　　　|　　　|　　　l　.i |｣L≠セ｢ヽ　　Ⅳ ,}ﾊ. | |　 || ! |
　　　　　　|　　　.!　　　!　｢| {　　 .N　 ヽ　|ィ＝ゝﾘ/　 ||ﾊ |　　　あ、そういうのどうでもいいですから
　　　　　　|　　　 l　　　ﾄ､| ! ,ィ≠'气 　 ヽ|´ 　 /ｲ　　,ﾘ}ﾙ'
　　　　　　| 　 　 ﾊ　　 ﾊヽ{ `´　　　　　　､　　　} 　 /'/　　　　　恵まれてるならやる夫さんの負担を大きく減らせそうですね
　　　　　　|　　 / ﾊ　　 ﾊ　｀　　 　 　 , ィフ´}_ /　 /
　　　　　　|.　 / ,ィ.:!　　　ﾄ､　 　 　 / .／ ./　}　　.'_　　　　　　　ありがたい話です
　　　　　 /!　／.:.:.:.:l　　 .ﾊ. ｀ ｰ｢｀/　/　 /　/'}　./.:.:>
　　　　 ./ |<.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　 ト .. _|/　/　 /　,ｨ　l　.{,ｨ´
　　　　/　__ ＞――|　　　 ! 　 /　 '　 /　 .i!　/　| ﾍ
　　　,'／:::::::｀ヽ　 　 !　　　.!　 i　　　　　　　 /　 .｢｀::..､
　　./::::::::::::::::::::ﾊ　 /　　　 .!　 !　　　　　　 ,ｲ　　ﾊ:::::::::.ヽ
　 /:::::::::::::::::::::::::::∨　　 　 .'　_|　　　　　　/､|　　 ∧:::::::::::ﾊ
. /:::::::::::::::::::::::::::::/　　　　/／::::＼　　 　 /ｰﾍ　 　 ∧::::::::::::',
 

　　　　　　　　　 /´ //　　　　ﾍ　ヽ　 　 ヽ　　　ﾊ
　　　　　　＿/´/　//　　∧ ∧　　ヽ　　　 ＼　　|
　　　　　　`ﾌ ./　　　i　 ﾑミ〃ヽ　 ヽ　 　 　 ﾊ　.ﾊ　　　　　　　　お、おう・・・そうか・・・まぁメイジで登録しておくから
　　　　　 /　　 /　　　　|　　　　}　}　}､　i　 　ｿ　　 ヽ　　 　 　 .
　　　　　 ﾄ| i　 i　（ （-从､　　　ｿ彡ｿ ）ｿ　　人　ﾍ　 ヽ　　　　..　頑張るんだぞ
　 　 　 　 .|ﾊ　ヽ　＼ｫ==ｯ､ 　ｨ===ｯz. ﾉノｿｿﾍ　 ﾊ　　）　　　　
　　　　　　　 ヽ､|ヽミｱミﾐﾐ.|　　｀　 　 ’ 彡ｲ　∧　　i,　{ヽ　 　 .　（これ何を言っても無駄なパターンだわ・・・）
　　　　　　　　ノ　l∧ﾐミﾐ　j　　　　　 ｰｲ/ .|ｲl　ゝ､　|　| |　　　
　　　　　　　/彡Zj ∧ミﾐ　｀´　　　　彡ｿ　.| ||　　ヾヽ　l |
　　　　　／　　　/　, ,ヾゝ　─‐　 　 ／　　|＼　　　爪 ﾊ
　　　　/　　　　/　　　|::::＼　　　 ／/　 　 |::::::＼ ./ |　） ヽ
　　 　 |　/　,　ﾘ 　 　 |:::::::| ｀ｰ≦　/　　　 |:::::::::::ﾄ､ j （　　 〉
　　 　 j /　,　/　　　 .|:／ﾊ　　　 /　　　　j::::::::::::|　｀¨ ｰ- ,{,,__
　 　 彡'　　 /　　　　.|ミﾐﾐヾ 　／　 　,'　/:::::::::::::|
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　∩∩
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　　　　　　　　 　　　●　　　●　　　●　　　●　　　●　　　●　　　●　　　⊂ニニ三三|―|
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　センダイ近郊の平原（Ｄ～Eランク狩場）
 

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　　⊂二⊃　　　　　（;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;;;;;ゞ;;;;ヾ;;;;;)
　　　　　　　　　　　　（;;;;;ゞ;;;;ヾ＼＼/ /;;;/ /;;;;;;;;;ゞ;;;;)　　　　　,:-'"⌒"'-:,
　　　　　　　　　　　　　(;;;;ゞ;;;;;ヾ;;;| l i l i ／;;;;;;;ゞ;;;;)　　　　,:-'"　　　　　　"'-:,
　　　　　　　　,:-'"⌒"'-:,　　(　　.|i | il i |　　　　　　　 (;;;;;;);;;;)　　　　　　　　　"'-:,
　　　　　　,:-'":::　:::　:::　::"'-:,, 　.| l i | i l|　　　 　 ,:-'(;;;;;);;;;;);;;)"　　　　　　　　　　"'-:,
　　　　,:-'"　::::　:::::　:::::　::::　　"':| |i l i | |　　 ,:-'"　　(;;;;;;(;;;;;;)
　　,:-'"　::::　　:::::::　　:::::　:::::　:::::|i | il i |i.|,:-'"　　　　　　|li|
,:-'"　::::::　　:::::::::　　　::::::::　::::::::::| l i | i li |　　　　　　　　|il|
"'"''"'"'""'"''"'"'"''"'"''"'"'"''"'"MjiijMrｿﾙＭ"'"'"'"''"'"ｿjﾙMｿﾙｿﾙ'""'"""""'""'"'"'
　　　　""'"　　　　　　　　　　　""'""'""'"'"''"'"
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　　　さて、センダイの冒険者の最初の討伐相手は基本的にうさぎ、背伸びしてアリクイとなる。
 

これらはちゃんとした装備なしでは退治するのは相当に難しく、ろくに装備も整えずナイフ一本で
 

突撃した新人が突撃して死ぬのも珍しいことではない
 

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　　　＼　 　　 　＼. 　 ＼|'ー '|／　　.／ 　　　　／
　　　　　＼ 　 ＼　 ＼　 |'ｰ―'| 　／ 　／ 　 ／　　　某タワーの首狩りラビットがライバルです
　　　　　　　＼＿_＼/ 　 'ー―' 　ヽ／＿_／
　　　　　　　／／　／　　　　 　　　＼　＼＼
　　　　　　/ ./　 　|　 |￣＼　／￣|　 |　　ヽ ヽ
　　　　　　|　|　　　l　 ＼／ｉ　i＼／　 l　　　|　|
　　　　　　|　|　　　 ＼　_／　 ＼_　／　　　.|　|
　　　　　　ヽ ヽ　 　　 ＞、　Y　,.＜ 　　 　/ ./
　　　　 　／ ＼ヽ 　 　 ／ヽ_l_/ ＼　　　/ ／＼
　　　　 彡　　　＼ヽ,-'＼　　　　 ／ヽ､/／　　　ミ
　　　　　 ~'''''"￣￣'ｖＶｖ'￣￣￣'ｖＶｖ'￣￣"'''''~
 

　　　　　　　　　　　 ,.ィ,.ィ,.イ _　_
　　　　　　　　　　／／／ ／／,.-ﾞ‐ ､
　　　　　　　　　/　/　' , 'ﾞ, 'ﾞ　'　,.-‐＝､
　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　,.-＝~ヽ
　∠二ヽ.　　 / ,.'　　　　　　　　　　　＿/､二ﾆヽ
∠二i　　ー-/ゝ-'"ア　　　　　　　／　　　i二ニヽ　　　Eランク最強のタフネスと張り手で下手すりゃ内臓パーンやで
∠二i_　 　 /O ○　l _,ノ、　　　　　　　　_,ﾉ二ﾆヽ
　　　　｀ヽ/　　　／´　　 ' ,　　　ゝ　　 /　‐-ヽ
.r',ﾆヽ　　 l　　 /　　　　　　　　　　ﾞー''ﾞ　　‐-ヽ
∪　l l　　 l　｡人　　　　　　　　　　　　￣｀ヽ''-ヽ
.　　 l l　　/７!　 ゝ.　', ' ,　', ; ;　　　　　　 　 iヽヽ
　　　ゝニン .ゝ＿, ゝ.,＿　　　 _,..ィ´　 　 _,.ﾉヽ｀
　　　　∠二ヘ _,, -　　ﾉ ￣￣ ヽ.,_　　＿,,.>.,_
　　　　　∠ イ_,ヽ-‐''"　　　　　　　｀く ＼ヾ.‐-ヽ
　　　　　　　´　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ!｀丶
 

　　そう・・・はっきりって新人殺しの強敵、冒険者の洗礼ともいえるモンスターたちなのであるが・・・
 

　　　　　　　　| ﾄ,　 　 ﾊゝ　　　､ 　 　 　 l　　.′　|　　エナジーボルト　　　　　　　　　　　　　　　　ο　　　Ｏ　　　　 ／　。
　　　　　　 　 .Ⅶﾊ　　圦　　　r―.､　　.ｲ　　ﾊ　　.!　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ。　Ｏ　　　　　／
　　　　　　　　 ヾ| ',.　 |.:.:.＞ . ｀ー'´ .イ/　 /.:.:＼∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ο　　　ヽ　　。　　／/　　Ｏ_,
　　　　　　　　　 .}〈|　 |.:./.:.:r!≧=≦-'1|　 .ﾊ.:.r‐‐' ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 iヽ:''"ﾞﾞ'':.,／
　　　　　　　 　 ./　!　 l/_.:.人__Y__ . -‐i!　 L_V_,､ ＿!　　　　　　　　　　　　　　　　　　 －―＝＝ニ二 ;:　　　　 :;　二ニ＝―‐‐
　　　　　　　　 /.ィ |　 l　 ＿　/＿　 　 |　/　　／.::::::｀:.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 。　　'Ｏ　　 :､,.　..,::'､‐-　　　。
　　　　　　　／.::::.V　/ 〔_イ:只ﾄ､__:〕　 |　{ ,.イ::::::――‐｀＞―_ｧ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｏ 　　／／｀ｖ::　､j　　。　Ｏ_,
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　　　　 ﾍ:::::::::::{:::::::::::::::::::i i'i':::::::::::::::::::::::|　 i!::::i::::::::,..ィ＜:::::::::::::::::::::::::::::::＞...､
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　　　　 /　/.|:{ ﾊ::::::::::::::::!.! !::＜_::::::::::::/ｲ/.:::;ｲ　|　|.|　 !　i＞i ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ァ―...､　　　　／∠ ／）´）／
　　　 ./　/<´从,ﾍ:::::::::::::|.| |::::::::::｀¨::::／´／| |　i!　! !　|　 i!　ﾍ.　＞　､::::::::::::::::::::::::::::::::::／／.:::::::::::::::｀＞'´_.ノ ／／／´
　　　/ .,ｲ ,.{´::::::::/.::::::／人＼:::::::::::::::::__/､　ｌ ! .ﾘ　| |　|　 |ﾊ　 ∨　　　 ｀　＜::::::::::::::／／::::::::::::::::＞ ´　　￣´／／
　　./／/.//.:::::::〈_｀_´／: : :＼＼＿／_,ィ´ /,ｲ./　/ ﾊ .!　 !　}　 }　　　　　　　　｀ ＜／::::::::::::::＞´｀￣￣￣￣´´
　 //　// ,'::::::::::::::|: : : : : :ﾍ: : :｀ー:ィ:/:ﾘ　// /　/ ,/ 乂 ,ﾘ　 !　 !　　　　　　　　　　　｀ヽ:_＞´
　.i/　 i/ /::::::::::::rﾉ: : : : : : : ﾍ: : :／∠⊥// /　/ 〃/　 ,ｲ 　 !　ﾘ
　{'　　{　'.:::::::::,ﾍ|o｀i--r―､--｢o￣　 _⊥' ､{ 〃///　,ｲ.ﾘ　 /／
　ﾄ､　 ∨.:::::::/ o 〉Tｰ┴-┴‐ゝir o´　　 　 ∨{ | !.{ /　}/　〃
　廴＼/::::::::/　 /::∧: : : : : : : :ﾊﾍ　　　　　　∨从 !{　/'　 {{
　　　 /.:::__/ /´.::/i: :i: : : : : :〃:ﾊ:::￣ヽ　　 　 ∨,）_乂_　　込_ｨ
 

――突き抜けた能力を持つカリムの敵ではなかった
 

　　　　　　　　　　/　| ＼　　; / /.|　　|／　　　 ;　/　| ＼　　　　　 　 　 　 ./＿＿＿　　 ./
　　　　　　　　　/　/　|　|　　;|　| .|　　|　　　　　;/　/　|　|　　　　　　　　　 　 　 　 /　 /
　　　　　　　　　|　|　　＼＼ ;.＼＼/＼／＼　　;|　|　　＼＼　 　 　 　 　 　 　 　 /　 　 ＼
　　　　　　　　　＼＼　　/ /:　 /＼/＼／＼＼ ;＼＼　　/ /　　　　　　　 　 　 ./ 　/＼/^
　　　　　　　　　　 ＼＼/ / ;　/ /|　　|　　／／;　 ＼＼/ /　　　　　　　 　 　 ,/ 　/
　　　　　　　　　　　　＼| |　 ; ＼＼　 | ／／　 ;　　　＼| |　　　　　　　 　 　 ./ 　/
　　　　　　　　　　　 ο..| |＼;　　＼＼|.／　　 ;　　　 ／／＼　　 　 　 　 　 .,^--' ＿　ヾ>
　　　　　　　　　　　　　//＼;　 ／| ＼＼　　　;　　／／　＼ ＼　　　　 　 　 　 ./　 /　 ヾ_>
　　　　　　　　　　　　　| |　 |;　|　||　 ,|＼＼　 ; ／／　　　／／　　　　　 　 　 /　 /
　　　　　　　　　　　　　| ヽ/';　.＼＼ .|／／　 ; |　|　　　／／　 　 　 　 　 　 /　 　 ＼
　 　 　 　 　　　　　 　./＼＼;　／／ .|／　　 ;　＼＼ ／／　　　 　 　 　 　 / 　/＼ 　＼
　　　　　　　　　　　　//　 |　;　|　|　　|　　　 ;　　/　/|　|　　　　　　　　　　/ 　/　 ´＼/^
　　 　　　　　　 　　　| .|ο|　;　.＼＼ .|　　　;　　 ＼＼ /　　　　　　 　 　 / 　/
　　　　　　　　　　　　＼＼/ ;　　/＼＼　　 ;　　　 /＼＼　　　　　　　 　 ^--'　　　　　　 ＿
　　　　　　　 　 　　　　＼/ ,;; ／ ／/ /　　;　　 ／／/ /　　　　 　 　 　 　 ＿＿＿　 　/ 　/
　　　　　　　 　○。　　　|　||;; |　||　＼＼　;　　/ /　 |　|　○　　　　　 　 ./＿＿＿/　,/ 　/
　　　　　　　。　　＼ 　 . | ||／|　||　／／　; ／／　／／／　　　　　　　　 　 　 　 　 / 　/
　　　　　○　 从＼从Ｏ从从/从／／|／# ; ／　 /　/／。　○　<<　　　　 ＿＿＿/ 　/
　　　　　　。　从乂从从　と|ﾟＵ;;;と＿;;;＿つ人／　。从从从／　○　　　 ./＿＿＿＿/
　　　　　Ｏ　　　　○　从从从从从从乂从从从从从　○　。
 

　　　　　　　　 .／　　 ,　,...＜.:.|｀ヽ､＿.:.:.｀ヽ　　 ＼
　　　 　 　 　 /　　　　l'´.:.＞‐ |　　 `　　￣｀ヾ　 　 ヽ
　　　　　　　/　 .′　 |:／　 　 !　　　ヽ. ヽ　　 ヽ　　　ヽ
　　　　　　 .'　　i　　　|　　　.厶|　　　　ヽ　ヽ i　　',　ヽ　',
　　　　　　.'　　 |　　　l　　 i!|　 l　 |　　　ヽ　! | ヽ　!　 ヽ ',
　　　　　　|　 　 !　　　!　　|l.! 　 !__ﾄ.　　　|__ﾄ｣_|_ ! !　　 | l　　　よし、もう大丈夫ですわね
　　　　　　|　　　|　　　l　.i |｣L≠セ｢ヽ　　Ⅳ ,}ﾊ. | |　 || ! |
　　　　　　|　　　.!　　　!　｢| {　　 .N　 ヽ　|ィ＝ゝﾘ/　 ||ﾊ |　　　やる夫さん、回収お願いします
　　　　　　|　　　 l　　　ﾄ､| ! ,ィ≠'气 　 ヽ|´ 　 /ｲ　　,ﾘ}ﾙ'
　　　　　　| 　 　 ﾊ　　 ﾊヽ{ `´　　　　　　､　　　} 　 /'/
　　　　　　|　　 / ﾊ　　 ﾊ　｀　　 　 　 , ィフ´}_ /　 /
　　　　　　|.　 / ,ィ.:!　　　ﾄ､　 　 　 / .／ ./　}　　.'_
　　　　　 /!　／.:.:.:.:l　　 .ﾊ. ｀ ｰ｢｀/　/　 /　/'}　./.:.:>
　　　　 ./ |<.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　 ト .. _|/　/　 /　,ｨ　l　.{,ｨ´
　　　　/　__ ＞――|　　　 ! 　 /　 '　 /　 .i!　/　| ﾍ
　　　,'／:::::::｀ヽ　 　 !　　　.!　 i　　　　　　　 /　 .｢｀::..､
　　./::::::::::::::::::::ﾊ　 /　　　 .!　 !　　　　　　 ,ｲ　　ﾊ:::::::::.ヽ
　 /:::::::::::::::::::::::::::∨　　 　 .'　_|　　　　　　/､|　　 ∧:::::::::::ﾊ
. /:::::::::::::::::::::::::::::/　　　　/／::::＼　　 　 /ｰﾍ　 　 ∧::::::::::::',
 

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　　　わかったお！
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/
 

　　そう、かしこさ１０、これはC、ヘタすればBランクにも匹敵する驚異的な値であり
 

その能力から繰り出される魔法はまさにうさぎやアリクイにとっては一撃必殺。他にもサーチや回復、
 

おまけに拘束魔法まで覚えているカリムは普通のEランクとは突出しており・・・１日討伐するだけで山のような成果を上げる
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
　　 　 　 　 　 ∩　,ﾍ　 　 　 .∩　,ﾍ　　　....∩　,ﾍ　 　　 ∩　,ﾍ　 　 　 .∩　,ﾍ　　　....∩　,ﾍ　　 　
　　　　　 　 　 | |_/ ﾉ　　　　 .| |_/ ﾉ　　 　 .| |_/ ﾉ　　 　 | |_/ ﾉ　　　　 .| |_/ ﾉ　　 　 .| |_/ ﾉ　　　　
　　　　　　 .ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　 .ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　.　
　　　 　 　 .ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　 .ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
　　 　 　 　 　 ∩　,ﾍ　 　 　 .∩　,ﾍ　　　....∩　,ﾍ　 　　 ∩　,ﾍ　 　 　 .∩　,ﾍ　　　....∩　,ﾍ　　 　
　　　　　 　 　 | |_/ ﾉ　　　　 .| |_/ ﾉ　　 　 .| |_/ ﾉ　　 　 | |_/ ﾉ　　　　 .| |_/ ﾉ　　 　 .| |_/ ﾉ　　　　
　　　　　　 .ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　 .ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　.　
　　　 　 　 .ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　 .ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　ci'´_,,ﾟヮﾟ_)　　..　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　 ,　 ´　　 /ヽ＿＿　　　 ｀ .､
　　　　　　　　／　　,r≦/　 ヽ三三≧x.　　 ヽ
　　　　　　 . '　　,∠＞´{　　　　　　｀ ＜ヽ　 ', ヽ
　　　　　 ./　　 / ´./ ﾑi　　　',　 　 　 　 ｀i　 ',　',
　　　　　/　　 /　　| .!^^! |　　.',　|　 ヽ.　　! 　 i　',
　　　　./　/　 |　　ﾊ |　 | i!　　 i! ﾄ, 　 ', 　 ! 　 !　 !
　　　　'　/　　.!　斗rf＝.ﾄ|∨　 |fTヽ＝ト､ |　　!　 |　　　十分取れましたし今日は帰りましょうか
　　　　| .'　 !　.',.　 | {'　 .N　∨ |,ﾘ　 ＼ﾄ,! i!　 .!　 .!
　　　　| ,!　.|　 .∨ |ｨ≠气　　ヽ! z≠ﾐx.}! ﾘ　 .l　　|　　　
　　　　|ハ　|　　 ∨!　　　　　i　　　　　 //　　l　　.!
　　　　{　 } i!　　 ﾊヾ　　 　 　 　 　 　 /ｲ　　 !　　.|
　　　　　　Ⅶ　　　iゝ.　　　 ﾏ__ｱ　　　,ｲ!　　 l　　 .!
　　　　　　 ﾊ!　　　｢.:.＞i .　　 　 , ィ´.:.:l　　　!　　∧
　　　　　　/ﾊ!　　 .|.:.:.:.:fｰ-､ ｰ,´-'^i.:.:.:l　　　ﾄ､　 .∧
　　　　　 /〈.:|　　　|;ィ ^ヽ､__.Y _. ィ^ヽ:|　　　|.:.:〉　 ∧
　　　　 ./___.〕　　　|　　　　　 |　　　　 .!　　　ト､}_ 　 ∧
　　.,x≦三∨　　　 !ヤ≦三ﾞ只三≧:ｧ|　　　 l　ﾑ三≧x
　,∠三三 7　　　　|　`ｰ"7:/　i:.｢`ｰ'　|　　　 ∨三三三ム
∠三三三7　　　　.|　　 ,/:/:介i.:i､　　 |　　　　∨三三三ﾆﾑ
 

　さて、そんな圧倒的な力を真横で見せつけられたやる夫であったが、カリムの提案に対する返事の
 

歯切れは極めて悪かった
 

　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　 　 　 .　'"　　 U　　　 ｀丶、
　　 　 　 　 　 　 ／　 ＼　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 　 /　　　　 ｀¨″　 `'ｰ'"￣｀
　 　 　 　 　 　 {　　三三　　 　 　 三三　　　}　　う・・・うーん・・・わ、わかったお
　　　　　　　　　'.　　　　 　 　 　 　 　 　 Ｊ　/
　　 　 　 　 　 　 ＼ ｕ　　ﾞ'ー'^'ー'ﾞ 　 　 ／
　　 　 　 　 　 　 　 ｀¨７　　 ￣ 　 　 　 ‘,
　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　‘,
 

　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　 ,　　r､´＿＿　｀¨　　､
　　　　　　／ ／｣　 ヽ―-　ミﾐx　ヽ＼
　　　　　/　ｲ´ ,. |　　　　　　　｀ヾ.　ﾊ ヽ
　　　　./　 /　ハ.!　|　|　|　　|　　!　　',　',
　　　 /　　i　 iヾｰ! ,!　i!､l!　 .ﾄ､ l.|　　 |　|
　　　i　　　!　,L==ィ/∨!.ト＝|‐トi!　　 |　|
　　　|　　　Y´|ィチミ　Ⅵ '仔ぅﾐx!　　 .!　|
　　　| .'　　 Ⅵ.ﾏ__ﾘ　　ヾ　b__ﾝｲ!　　ﾘ　 !　　　・・・？どうかしましたか？
　　　| ﾄ,　 　 ﾊゝ　　　､ 　 　 　 l　　.′　|
　 　 .Ⅶﾊ　　圦　　　　　　　　.ｲ　　ﾊ　　.!　　　　ひょ、ひょっとして怪我でも・・・
　　　 ヾ| ',.　 |.:.:.＞ . ´　｀　イ:Y　 ./.:.:＼∧
　　　　 .}〈|　 |.:./.:.:r!≧=≦-'1|　 .ﾊ.:.r‐‐' ﾊ
　　 　 ./　!　 l/_.:.人__Y__ . -‐i!　 L_V_,､ ＿!
　　　 /.ィ |　 l　 ＿　/＿　 　 |　/　　／.::::::｀:.､
　　／.::::.V　/ 〔_イ:只ﾄ､__:〕　 |　{ ,.イ::::::――‐｀＞―_ｧ
　/.:::::::::::/ /　　./:/ﾍ|ﾍ　　 　 !　l::::::!::::::::::::::::／／￣:::}
 

　　　　 　 　　　＿＿＿_
　　　　 　　　／_ノ　 ヽ、＼
　　　　　　／（●） 　（● ）.＼
　　　　 ／　　 （__人__）　　u　＼　　　い、いや・・・そうじゃなくて
　　　 ｎ|i 7　 　 ｀ ⌒´　　　 　 ｎ|
　　l^l | | ｌ ,/)　　　　　　U 　l^l.| | /）　　今日の討伐、退治はカリムに任せっぱなしだったし
　　', U ! ﾚ' /　　 ー‐　　　　| U ﾚ'/／)
　　{　　　 〈　　　　　　　　　ﾉ　　　 ／　　やる夫、ウサギの回収と運ぶのくらいしかしてないから・・・
　　..i,　　 　."⊃　　　　ｒニ 　　　 /
　　　."'""⌒´　　　　　　　`''""''''　　　　も、もうしわけなくて
 

　圧倒的な力の差、それを前にしたらだいたいは卑屈になるか恐怖するか、あるいは利用しようとするかであるが
 

やる夫が抱いたのはそのどれでもなく「申し訳なさ」でさり・・・そんなやる夫を前にカリムは口をほころばせる
 

　　　　　　　　 .／　　 ,　,...＜.:.|｀ヽ､＿.:.:.｀ヽ　　 ＼
　　　 　 　 　 /　　　　l'´.:.＞‐ |　　 `　　￣｀ヾ　 　 ヽ
　　　　　　　/　 .′　 |:／　 　 !　　　ヽ. ヽ　　 ヽ　　　ヽ
　　　　　　 .'　　i　　　|　　　.厶|　　　　ヽ　ヽ i　　',　ヽ　',
　　　　　　.'　　 |　　　l　　 i!|　 l　 |　　　ヽ　! | ヽ　!　 ヽ ',
　　　　　　|　 　 !　　　!　　|l.! 　 !__ﾄ.　　　|__ﾄ｣_|_ ! !　　 | l　　　なんだ・・・そんなことでしたか
　　　　　　|　　　|　　　l　.i |｣L≠セ｢ヽ　　Ⅳ ,}ﾊ. | |　 || ! |
　　　　　　|　　　.!　　　!　｢| {　　 .N　 ヽ　|ィ＝ゝﾘ/　 ||ﾊ |　　　やる夫さんはそんなこと気にしなくてもいいのに
　　　　　　|　　　 l　　　ﾄ､| ! ,ィ≠'气 　 ヽ|´ 　 /ｲ　　,ﾘ}ﾙ'
　　　　　　| 　 　 ﾊ　　 ﾊヽ{ `´　　　　　　､　　　} 　 /'/
　　　　　　|　　 / ﾊ　　 ﾊ　｀　　 　 　 , ィフ´}_ /　 /
　　　　　　|.　 / ,ィ.:!　　　ﾄ､　 　 　 / .／ ./　}　　.'_
　　　　　 /!　／.:.:.:.:l　　 .ﾊ. ｀ ｰ｢｀/　/　 /　/'}　./.:.:>
　　　　 ./ |<.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　 ト .. _|/　/　 /　,ｨ　l　.{,ｨ´
　　　　/　__ ＞――|　　　 ! 　 /　 '　 /　 .i!　/　| ﾍ
　　　,'／:::::::｀ヽ　 　 !　　　.!　 i　　　　　　　 /　 .｢｀::..､
　　./::::::::::::::::::::ﾊ　 /　　　 .!　 !　　　　　　 ,ｲ　　ﾊ:::::::::.ヽ
　 /:::::::::::::::::::::::::::∨　　 　 .'　_|　　　　　　/､|　　 ∧:::::::::::ﾊ
. /:::::::::::::::::::::::::::::/　　　　/／::::＼　　 　 /ｰﾍ　 　 ∧::::::::::::',:::}
 

　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　／　　　　　＼
　　　　 ／ _ノ　　ヽ__　　.＼
　　　／　（○）!i!i（○）　　　＼　　　そ、そんなことって・・・
　　　|　　　（__人__） 　u　　　 |
　　　.＼　　　）t-ﾂ　　　　　／　　　カリムにおんぶだっこだし・・・
　　　　/　　　⌒´　　　　　　＼
　　　　＼＿（__）　　　　　　i＼(__)
　　　　　|　　　　　　　　　　|
 

　　　　　　//　 /.:.＞ ´ |　　　　　　　　 ｀ ＜Y　　　 ',
　　　　　/./　 /／　 ,ム.!　! 　 　 | 　 　 　 　 l　 　 　 ',
　　　　./ .'　　i'　　　.'^^`! .|　　　 |　　l　　!　　!　 　 　 ',
　　　　i　i　　 |　　|! |　　 ! |　　　ﾊ　　ﾄ.　|　　.!　　　.!　|
　　　　|　!　　 !　 .ﾊ_L≠＝ト　　|　｢　Tトﾊ､　 |　　　.!　|
　　　　|　|　　 |　,.f´{　　　N＼　 l　ヽ ｣_!｣. ＼ |!　　} |　l　　　いいえ、そんなことですよ
　　　　|　.!　　ﾊ　 |　,ィ≠气　 ＼ｌ　F―-ミ､ iﾘl 　 ﾘ/!./
　　　　|　 ﾊ 　 ﾊ　K ´　　　　　　ヾ　　　　　/./　.// }'　　　　だって、私とやる夫さんがそれぞれできる仕事を
　　　　|　 |ﾊ　　ﾊ､iゝ　　　　　　　　　　　　/ｲ　 //
　　　　|　 ||.∧　∧ヾ　　　　　 　 '　　　　　/　 /ｲ|　　　　　　分担してやってるだけ、そこに差はありませんよ？
　　　　|　 |||,.ィ!　 ∧. 　 　 　 ＜.ｱ　　　 .ｲ 　 ハ|.!
　　　 .,|　／.:.;.'l　　∧ﾄ､　　　 　 　 　 ／/　　.':＼.!　　　　　私じゃ、そのうさぎを運ぶのは（魔法を使わなければ）無理ですし
　　　/ﾘ<__／.:.:l　　 ∧　｀　 ._　　　イヽ/　　 i､:／ !
　　.//　　 廴.:.:.!　　　ﾊ､___　　￣ _⊥ｫ|　　　|.:〉　 |
　 //　　　　　 ｀!　　　　}　 ｀ヽ /´　　 ||　　　|'　　∧
 

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　　 　 　　＼
／ 　　　　　　　　　　＼　　　ううん・・・でも、やっぱりカリムばっかり
|　 　　　＼　　 ,＿　　 |
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／　　　頑張ってもらってるし・・・
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |　　　　お皿並べるのと調理するのじゃ同じ料理の仕事でも重要性段違いだし
　　＼ ／＿＿＿ ／
 

　　　　　　　　 ./　　　/　　　 /!ヾ| i　　　 l　　　　　　　',　　　　|　 .',
　　　　　　　　/ /　　.'　　 /./┴‐| |　　　 |　 !　 !　　　 i　　　　|　　.',
　　　　　　　./ / ./　.!　　/!.'　　　! |　　　 }､ .l　 l　　!　 |　　　 .|　　 |　　　もう・・・律儀ですねぇ
　　　　　　　' ,ｲ .'　　|　　! i!　　　 l i!　　　ハ ﾄ,　l　 .!　 i!　　　 |　　 |
　　　　　　　|| | .i!　　! -十T｀＝=-ヾ!　　 !＿,斗=ﾄ､十-||､　 　 !　　 |　　（そこがかわいいんですけど・・・ね）
　　　　　　　{' | i !　　∨ | .,≠ﾃミﾐi､ ヽ　 !　 ィ.テ丐ﾐ､ ,ﾘ　　　 l　　 .|
　　　　　　　　| | |　　　Ⅵ《　{r':::::::l　　 ヽ|　　|r':::::::}　》/.!　　　|　　 .|
　　　　　　　　ﾍ{.ﾊ　　　ﾍ!　 .辷zz｣　 　 　 　 辷zzﾘ　//!　　　l　　　!
　　　　　　　　　　|∨　　 ﾊ　 　 　 　 i　　　　　　　　/'　l　　 !ﾘ　 　 !!
　　　　　　　　　　| ﾊ　　 .圦　　　　　｀　　　　　　　　 ,.ｲ　　 |'_　 　 |i!
　　　　　　　　　　|　ﾊ.　　　 ＼　　　　‐　　　　　　 ／.:.!　　 .!.:.:＼　|ﾊ
　　　　　　　　　　| ／!　　　　 |.｀　､　　　　　 .　イ.:.:.:.:.l　　　.!.:.:.:.:.:＼∧
　　　　　　　　　 /〈.:.:.ﾊ　　　　|.:.:r<| ｀ ｰ　　´　　｢ヽ.:.l　　　 |.:.:.:.:.:.:.:ﾉ ∧
　　　　　　　 　 /　 }.:.:.ﾊ　　　 |.:.:|　｀ー､　 r―‐┴ '|.:!　　　 |.:.:.:.:／　　∧
　　　　　 ,r=ｭ､/　　{.:.:.:.ﾊ　　　|ノ　　　　∨　　　　　`!　　　　!.:.:.:{　　　　∧
　　　　,∠三三≧r┴ '´ ,}　 　 !　 ｀ー-- ! --― ´　 |　　　　ト ⊥　　 x≦三≧x
　　,∠三三三三ﾑ　　　 i!　　　!　　 　 　 |　　　　　　|　　　　|　　　 ｀7三三三三＼
.,∠三三三三三ﾆ|　　　/　 　 /　　　　 r介.､　　　　 |　　　　|　　　　ﾑ三三三三三＼
 

　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　　　　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |　　　お！お！そういうことならやる夫にまかせてほしいお！
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l　　やる夫にできることならなんでもやるお！
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　(＿＿＿）　　　　　　/
 

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼　　　やる夫が役立てるなら何よりですお！
　　　　／ 　 ///（__人__）///＼
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|
 

――そして、その日の夜、DEランク用のアパート
 

＿＿＿＿____/l ＿＿＿＿　　　 　＿＿＿＿_,,
＼　　　　　　|/ |　/　/　　;|　　　 |　　　　　　　|
　 i￣￣￣￣　 |　　/　/　;|　　　 |　　　　　　　|
　 i　　　　　　　 ￣￣￣￣＿　　 |　　　。　　　|
__,,i＿＿＿＿__ _＿＿┏旦___|　　|O.=　　　　　|
, ┻┻ ┻┻ //　　　/ｌ::　　:/ｌ　　|　　　　　　　|
￣￣~|￣￣~||￣￣~|￣￣~|::|　　|　　　　　　　|
　　 ｡ |｡ 　　 || 　　 ｡|｡ 　　 |;;|＿,,|　　　　　　　|＿＿＿＿＿＿＿
＿____.|._＿___||＿____.|._＿___|/　　 ￣￣￣￣￣
 

アパートへとやってきたやる夫たちであったが・・・
 

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／―　―　＼
　　　　　　／（●） 　（●） ＼　　　　それで、カリム
　　　　 ／　 　（__人__） 　 　 ＼
　 　 　 |　　　　｀ ⌒´　　 　　　|　　　討伐の準備って何をやるんだお？
　 　　 　＼　　　　 　 　　　　／
　 　 　 　 ／　　　　　　　　　＼　　　　買いだしか何かかお？
　 　　 　 |　　　・　　　　・ 　 　 ）
.　　　　　|　　|　 　 　 　　 /　 /
　　 　 　 | 　 |　　　　 　 /　 / |
　　 　 　 |　　|　　　 　 /　 / 　|
　 　 　 (YYYヾ　　Y　(YYYヽ　|
　　 　　（_＿＿ノ-'-（'＿＿_）_ﾉ
 

　　　　/　 　 /:／ 　 |　　　　　　　　 ヾ.､ ヽ. ',　 　 ﾊ ﾊ
　　　./　　　/´　 /＼!　l　　ﾍ　　　ヽ,　斗 十ﾊ　　　l　 i
　　　'　　　 i　　　!ヾﾍ　 !　　 ヾ､x'´　＼ ヽ .l　|　　　|　 l
　　 .'　　　　!　 l .|´　 i,__ﾄ.　　 ﾊ｀＼ィチ笊ｱ.! |　　　|　 i!
　　 |　　　　 !　 ! { ／´ヽ! ヽ　　|　　 ﾏ＞"´ヾ !　　 ﾊ　 i!　　　　いえいえ、そういうことじゃなくて
　　 | 　 !　 .∧　Xﾍ　,.ィﾁﾑ ∨ }　　　xxxxx / !　　 |∧　i!
　　 .!　 |　　 ∧　 ﾄ.X代＞ '　∨　　　　 　 //!　　 .ﾊ∧ ∧　　　討伐に欠かせないものの補充、なんです
　　　',　i!　　　∧　Vヾxxxxx　　i　　 　 　 /'　l　　 l∧∧ .∧
　　　 ⅥⅣ 　 　 ＼Ｖ∧　　　　 `　 　 　 　 /!　　 !￣￣｀ヽﾊ　　私一人だとどうしても効率が悪いのでやる夫さんにも
　　　　Ⅶ ∨　|　　|｀x<::ゝ.　　 ／）`’　　／.ﾊ 　 .l――.､/　 |
　　　　 ヾ　|　 |　　|イ´`　 ｀.／／┬― ´／|∧　 |｀ ＜.:.:ヽ.　|　　　一肌脱いでもらいたくて・・・
　　　　　ﾊ .!　,.!　　!　　　.／／ヽ ヽ.　r ´.／! ∧　!　　　｀ <　.!
　　　　/　　|/::|　　ﾄ､　／⌒ﾕ._　＼_V_／　 |　∧ | 　 　 　 .＞.､
　　　./　 ／:::::|　　|::／　　　‐‐ﾐ､　　.}　　　 |　　ヽ!　 　／..:::::::::.＼
　　　' ,∠. -―!　.／　　　 　 　 } }ニ只ニ_―l　　　l　／::::＿＿＿_:ヽ
　　.′{／::￣｀| /　　　　　　 ／ｰ'/.:/!ヽヽ ｀ｰ!　　 ∨::／＞――＜＼ヽ
　./　　＼/￣￣｀＼　　...ィ ´　　/.:/⊥､ヾヽ　∨　　∨／:::::::::::::::::::::::＼ヾ
／　　　 /:::::::::::::::::::::＼´::∧　　/.:/::|.|.|∧ ヾヽ∧　　 ∨:::::::::::::::::::::::::::::/´
　　　　./:::::::::::::::::::::::::::::＼::∧ 〈.:/ :::|.|.|:::∧　ヾ〉∧　　 ∨::::::::::::::::::::／
　　　 〈＼::::::::::::::::::::::::::::::/::::::∨ヾ:::::|.|.|::::::::∨::::::::∧　　 ∨:::::::::::::イ＼
 

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　⌒　 　 ⌒　＼
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（＜） 　＼
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　わかったお！
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／　
　　　　　　　　　／_∩　 　ー‐　　　　＼　　やる夫でよければがんばるお！
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　 　|　　　　　　　　　 |/　 ／　
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　し'
　　　　　　　　　　　＼ 　　､／　　／
　　　　　　　　　　　 　＼／　　／
　　　　　　　　　　　＿／　　／｀`l
　　　　　　　　　　（＿_＿_／（＿/
 

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 -――-
　　　　　　　　　　　　,　　´ .r‐､―――-..._　｀　､
　　　　　　　　　　 ／ ,..ィ,≦!　 ＼￣￣｀¨　ミx　 ＼
　　　　　　　 　 ／　/:／　　!　　　　　　　　　 ｀ヾ ヽ.ヽ
　　　　　　　 ., '　　/'　 /ﾑ　l　 　 　 　 i　　.!　　 |　|　ﾊ
　　　　　　　/　　 /　 ∧ﾍﾍ.|　　　 ﾊ　 |　　|　.!　l　|　　i
　　　　　　./　　　i　　.トゞ＾＾| i!　 　 i!　 !　　!　|　|　!　　|
　　　　　　' ./　　 !　　|　　　Ⅵ!　　 iﾄ._ ﾄ.　 |､ i! .|　|　　|
　　　　　 |　i!　|　 |　　!／´￣Ⅶ　　 ! | ｢ i｀ ﾄi ﾊ |　|　　|
　　　　　 | ﾊ　.|　∧　ﾊ　　　　}ハ　 |.ﾙ'　! / |{｀ﾄ!　|　　|
　　　　　 |.' .|　|　 .∧　|.xｨﾁう:ト　∨|　 ,ｨチぅix }! ./　　.!
　　　　　 |{　Ⅵ!　　　Ⅵ.代zz:ｿ　　ヽ! 　 込ゾ'./,! ﾊ　　 !
　　　　　 |!　 Ⅶﾄ.　　　ﾄﾍ　　　　　　　　　　　/'/ i_ﾉ　　|　　　ありがとうございます・・・それじゃあ・・・
　　　　　 |　　.}||!ﾊ　　 | 从ゝxx.　　i　　　 xx/,/ ./　 　 .|
　　　　　　　　 ||　ﾊ 　 ﾄ. ﾊ　　　　ｬ .ｧ　　　,.ｲ!　|｀ヽ　　!
　　　　　　　　 }'　{.:ﾊ　|.:|　|＞..　　｀´　　ィ´.:.:|　.!.:.;ｲ　　!
　　　　　　　　 ／⌒｢} .ﾄ} .／）｢{≧ー≦_ノ}.:.:.:|　i:/.⊥.._∧
　　　　　 　 ／:::::::::::V, !∠∠ ‐.つ｀Y´ 　 /〉ｰ|　|ｱ:::::::::::∨!
　　　　　.／:r≦＞ ´　　ニニ≦＿.⊥＿／}　 |　!:::::::::::::::::＼
　　　　<ニ/::∨　　　　 ,､｀ヽ⊆-――-　｀ ＜.|　|::/::::::::::::::::::＼
　　　　 .∨:::::∧　＿_／　＼У´／ 二｀_　　　　｀ ＜ﾆ∧::::::::::::::ヽ
　　　　　ﾊ＼:::::∨/::::|　　／{_f〈,ｲ´／＿_　 　 　 　 У::/〉ニニﾆｱ
　　　　./:/＼＼／ ::::l .／:::::::::: | |.〈/::::ヽ　 ＞...＿／::://|:::::::::;.イ
　　　　ﾄ/::::::::>'::::::::::::l/:::::::::::::::///:::::::::::::∨:::::::::::::＼://::::!::::::/　}
　　　.//:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::///:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y:::::::∨::〉 ∧
　　 //:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::∨{__ ∧
　　〃::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::∨:::} ∧
　　{{:::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::∨ﾊ　∧
　 .ﾊ::::::::::∧::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::ﾄ::::}　 ∧
　/ ∧:::::::::::::>､:::::::::::::::::::::／.ﾍﾍﾍ:＼::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::|:i:::ﾊ　 .∧
./ / .∧:__／　 ﾊ｀:ー:::::´:::::::::::} } }:::::::＞......＿＿... イ::::::::::::::::::::::::/!∧　 ∧
i /　/　 ||　　./ ﾊ::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::/　＞ ､:::::::::::::/ |{ ∧　 ∧
|{ ,ｲ　　 ||　 / / .i::::::::::::::::::::::::::| | |::::::::::::::::::::::::::::/　 /ﾊﾄ､＞ーく　i!/ ∧ 　 ﾊ
|/ .|　　/{　/{/　 ﾊ:::::::::::::::::::／人＼::::::::::::::::::::::::{　/'　}! 乂　 　 ヽi! /　}　　 }
|!　|　 /ハ {/　（二二二二´ イ: : ＼｀ 二二二二）'　 ||'　　）　　〃/　 /!　 ,ﾘ
|　 !　i/　 乂rz/: : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : :ﾊ＿/ﾍ　 （　　 {{/　 // 　 {{
 

　　　.r !　　　　 　 ｎ　_,ｎ_　　　　__＿　　　　　 ｎ ｎ
　　 .｜|　　　　　　l ﾚ'<l Ｄ}.　　　ア∠､　 　 　 ｌ｣ l l　 〇　〇　〇　〇　〇　〇
　 　 .ヽﾆフ.　　.....└'⌒リ´　　...└(ヌﾉ　　　　　 rリ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｎ　_ｎ__　　　　..＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l |└i七　　　 ｢l｀ﾆ′　〇　〇　〇　〇　〇　〇
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＬK⊆T′. 　└'つ ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣
 

.　　　 　 　 　 ／　　　　　＿＿＿＿_　　　　　　 ＼
　　　　　　 ／ 　 　 　 ／¨¨/＼¨¨¨¨¨＼ヽ　　 ヽｒ‐＼―--ミ　　　＿
.　　 　 　 /　　／ /／　　 /　　　　　　　 ヽi　　 ｢二⊃ 　 　 　 ／ニニﾆ
　　　 　 / 　 /　 /　　 /ヽ|　　　　　 　 　 ｉ |　 〈／⌒´　 ／　/ニニニﾆ
.　　 　 / 　 / 　 ′ 　 |　 |　　　|＿__|＿__|_|_　 ｢”¨⊃ ／　_ノニニﾆﾆ／
　　　 / 　 /　　 ｉ　 _ 斗- |:! 　 /ハ 人　 ｉ|｜　 ｀Y⌒´　／ ￣`＜ ／　　　　　やる夫さんのエネルギー・・・
　 　 .′　, 　 　 |／| 从　从　//　笊汽芯 :|　　　厂￣ﾞ、　　　　　 ＼
　 　 i |ｉ /| 　 　 |　 |,笊芯　∨　 　 込zツ!｜ 　 /　　　 `、　　　　　　　　　　　わけて、ください
　 　 |八| | 　 　 |　 ト乂_ツ　　　　::::::::::::/ /　　/　　　　　`、
　　　/　| l　 　:八　|ヽ :::::::::::　　　　 　 /,ｲ　　 ′　　　　＿ｘ≦≧=ﾆ二
.　　/ 　 /　　/　, ＼人　　　 ‘　　　　 　 |　　 ト／ニニニニ７ニニニニ
. ／.:／/　　/／　 / 　 ゝ　　　 °　　／ |　　 |ニニニニニ７ニニニﾆﾆ
´ ／／　　／　 ／ ／::::::::::::＞ｒ　　イ￣,人 　 {ニニニニﾆ７ニニニニﾆ
　／　　／　　 -‐≠=＜__::| 　ﾉ 　　 !／　　，　マニニﾆ'／ニニニニ=‐
'´ 　 ／ -=ﾆニ／＞'´／ ニニ⊃＼ﾉ　　 ／＼　`マﾆ／ニニニア　＼
.　　／ニニニ/　　　　　└――┐‐┬┬―┐ ＼　`マニニア´＼
. ∠_ニニニ ｲ　　　　　　　＜ニ／／⌒≧二___ 　＼　`マ／＼ 　 ＼
/二≧===/=∧ 　 　　_ ＜＼〉〈／＼／ 　　　　 ￣｀' ＜ ＼ 　 ＼
ﾏニニニ/ニﾆ∧　ｱ´　　　＼／　　　＼　　　　　　　　 ::::＼__　　 ＼
. ﾏニﾆﾆﾊニニﾆУ　　 .:::ｒ‐､::::.　　　　　'　　 　 　 　 　 :::::::::Y ＼
.　ﾏﾆﾆ/ﾆﾏニニ7　 　 ::::::ゞ':::::::　　　　　 }　　　　　　　　　　 |　　ヽ＼
／ }=ｱニﾆマﾆﾆ!　　　　:::::::::::::　　　　　 .′ 　 　 　 　 　 　 ｜ 　　i
　 /'/ｌニニﾆ｀マl　　 　 　 　 　 　 　 　 /　＼　　　　　　　　 八　∧}
　//={ニニニﾆ八　　　　　　　　 　 　 / 　 　 ＼　　　 　　／　 }/　|!
.〃ニ{ニニﾆﾆ/ニ＼　　 　 　 　 　 ／　 　 　 　 ≧=‐=≦}　　/
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧ニﾆﾆ≧=‐----‐＜　　　　　　 ノニニニﾆ}　　　　　 |
ニニニニニﾉ　ﾏニニニニニニニﾆ≫　　 /ニニニニニﾆ}　　　　　 |
ニニニニニ}　 ∧ニニニニニニニニニΥニニニニニﾆｱ　 　 　 　 !
ニニニニﾆ7　/　ヽニニニニニニﾆﾆﾆﾆ,}}{ニニニニニﾆ}　　　　　　|
ﾏニニﾆﾆィ'　 |　／ニニニニニニニニﾆ,}}{ニニニニニｱ　　　 　 　 |
/`マ'_／　| 　 | {ニニニニニニﾆ=‐::￣::::::::::`マニニﾆﾆ}　　　　　　 ,'
|　　|　　　|　　|　＼ニニﾆ=‐:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`マﾆﾆｱ　 　 　 　 /
|　　|　　　|　　|　　／￣´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`Y　　　　　　 /
|　　|　　　|　　|__ノ＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／〉　　 　 　 /
 

　　　　　　 ＿＿＿_
　　 ／::::::─三三─＼
　／:::::::: （ 　 ）三（　 ）＼
　|::::::::::::::::::::（__人__）:::: 　|
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|　　か・・・カリム・・・な、なにをふざけ・・・
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|
　|:::::::::::::::::::::: |ililililil|::::: 　|
　 ＼:::::::::　 　|r┬-| 　,／
　　ノ::::::::　　　`ー'´　　＼
 

　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　 ／　.u　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　ぎ、儀式って・・・で、でも
　　　　　　／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒).::::　 （__人__）　l_j :::＼　　 　 /⌒)⌒)⌒)　　いくら効率いいからってそんなの・・・
|　/　/　/　　　　 |r┬-|　　　　　|　(⌒)/　/ / /／
|　:::::::::::(⌒)　U　.|　|　 |　　　 ／ 　 ゝ　　:::::::::::/
|　　　　　ノ　　 　|　|　 |　　 　＼　　/　　）　　/
ヽ　　　　/　　　 └ー.┘　　　　ヽ /　　　　／
 

　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　 ／ノ 　 ヽ､_＼　　　　r ⌒j
　　　　　　／（ ○）.　 （○）＼　　/ 　 /　　　　　　　　か、カリム・・・？
　　　　 ／　　　 （__人__）　　 ＼/ 　 / 　　／　 ）
　　　　|　u　　　 .｀ ⌒´　　 　 /　　/　 ／　 ／
　　　　＼　　　　　　　　　 　 /　 　'` ´ 　／
　　　　　　r´　　(⌒'ー―- イ′　　　　　´廴
　　　　　/　　　 ＞ 、　　　　　ヽ　　　 　 _　￣￣￣)
　　　　/　　 　　　　 -､　　　 　 } 　 　 　 　(　￣¨´
　　　/　　　 　 　　　　　ヽ._　　　　　　　__　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　｀　　　--‐'´　｀ﾞ'
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -――――-　 _
　　　　　　　　　　　　　　,　　´　　　　　　　　　　　 ｀　､
　　　　　　　　　 　 　 ／　　 /___.....-――-....._　　　　　＼
　　　　　　　　　 　 ／　　　/´_.:＞ｧ´｀ヽ―＜.:｀x. 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　/　　　　/´　∧/　　　　ヽ　 ｀ヾ　　 ヽ　　 ヽ
　　　 　 　 　 　 /　　　　 '　　/ﾑ!　　　　　 |　　　ﾊ　　 ',　　　i
　　　　　　　　 /　/ 　 　 !　 /　 | i!　 　 　 .ﾄ,　i!　 !　　 |　　　|
　　　　　　　　i　,ｲ　　 　.|　 |　　| ﾊ　 　 ＿|｣　ﾊ　|　　｜　　 |
　　　　　　　　|./ |　　 　 |　 |／´｢|∧ 　　　| |｀ト!､ｌ　　 .!　 　 |　　わ、私にとってそばにいるのはやる夫さんだけ
　　　　　　　　||　.!　 .　　|／|　　.N　 ＼　　! }/　| |｀ヽ　!　 　 |
　　　　　　　　{'　.∨ |　 ∧　xチぅミ､　　ヽ/ィチぅﾐx　　.!　　　l　　私が信用できるのはやる夫さんだけ・・・
　　　　　　　　　　 ∨iﾄ.　 ∧`弋z刈　　　　 込zン!´　　!　　　|
　　　　　　　　　　　 Ⅵﾊ 　 ﾄゝ///　　　 　 ///,ﾘl　　　!´ｱ　 !　　　だ、だから・・・その・・・や、やる夫さんが側にいてくれるなら・・・
　　　　　　　　　　　　|ヾ ﾄ, .ﾊ＼　　　　!　　　　 ,.ｲ　　/.:./　　|
　　　　　　　　　　　,.⊥.⊥|　ﾊ__≧i ､　^^　 . イﾄ.:!　　!´￣￣｀ヽ　　そ、それだけで私にとって意味があることだから・・・
　　　　　　　　　　/:::::::::::::::|　　}､.　!＼｀¨´　　,.!ﾉ||　　|:::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　./::::::::::::::::::!　,ﾘ　ヾヽ　｀i　f ´　 .ﾉ!　　!::::::::::::::::::::::i
　　　　　　 　 ／!:::::::::::::::::ﾉ　/　　　　＼∨＿／　∨　!::::::::::::::::::::::|
　　　　　　.／／|::::::::::::／ ／　　　 ［二只二］　　　＼ ＼:::::::::::::::::|
　 　 　 .／／::::::!::::::／ ,.ｲ　 　 　 ／//介|:ﾄ､　　　　　iヽ ヽ. ::::::::::|
　　　／／::::::::::::::／ ／...|　 　 ／ . 〈///..|｣ . ＼　　　 |..ﾊ　i::::::::::/＼
　　/　 ﾄ､::::::::::／　/　　 l　 ／　　.｀'::/´　　　　..＼　　! . |　|:::::::/::::::::ヽ
　./　　.ﾄ､＼_/ｲ　 |　　　l／ 　 　 　 .!　　　　 　 　 ヽ. |　 !　!::::/:::::::::::::ﾊ
..//|　　!＼ｰ'::/ 　 !　 .::ｒ,::　　　　 　 .;　　　 　 ::ｒ,::　　　 ..|　|ニニニ´..ｲ
// {　　|　.|＼|　　ﾊ　　　 　 　 　 　 八　　　　 　 　 　 ...ハ..!:::::::::::::; イ
!.|　|　　!　.!　 | .从::::＼　　　　 　 　 　 ヽ、　　　 　 　 ｲ 　 /＿:; イ|　|
!.|　|　　|　.!　 ＼乂ゝ:::::.,ﾞ''‐-- '' ﾞ 　 　 　 . .ｰ- . -‐ ´　　 //　|　 .ﾘ　.!
!.|　∨ ∧ |　　　∧::::::::::::::ﾊ::...＼　　　　 　 ／.: :./イ,.イ／/ 　 !　　　/
!.|.　 ∨　ヾ　 　 {　}::::::::::/:::|:.: : : .≫　　 ／ : : :.:/::/'／'::::/　　 |　　 /
| !　　 ∨　　　　|　ﾄ､:::::::::::∧: : : :..: : :.Ｙ..: : : :....i:::::::::::::::::::|　　 .i!　　{
|.|　　　 ＼　 　 .|/.!:::＼::::/:::ﾊ: : : : : : :}} : : : : : |:::::::::::／:/￣V |　　 !
|.!　　　　　＼ ／　|:::::::::＼:/:::|: : : : : :..}} .: : : : :｢:::::／:::::/　　 ∨　　.|
|l　　　　　 ／　　　!::::::::::::::＼.ﾄ､: : : : :..}{ .: : : : |:／::::::::ﾘ　　　　＼　∧
ヾ　　　 ／　　　　 .!::::::::::::::::::::|>｀i､ r――i＿〈/:／:::::::ﾄ､　　　　　＼∧
　　 ,.イ　　　　＿__｣:::::::::::::::::´|: ｀'ｰL＿__｣―/:/::::::::::::i!::::￣＞.､　　 ヽﾊ
. ／:::::{_. .＜´: : : : :ﾊ::::::::::::::::::|: : : : : : : : : : :.Y:::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::＞..__ﾄ.}
'::::／´: : : : : : : : :./: :|:::::::::::::::::|: : : : : : : : : : :/:::::::::::::/: |:::::::::::::::::::::::ﾊ::::ﾊ
'´: : : : : : : : : : : : : : :.}:::::::::::::::::ト; : : : : : : : __|::::::::::::::|: :ﾊ:::::::::::::::::::::::∧:::ﾊ
: : : : : : : : : : : : : : : : :|:::::::::::／,ｲ: : : : : : :｢∨:::::::::::::ﾘ: : : !::::::::::::::::::::::::::i:::::|
: : : : : : : : : : : : : : : : :|:::::／／:::|: : : : : : :ﾄ､.＼::::::::::|: : : : ＼:::::::::::::::::::::|:::::!
 

　　さて・・・カリムはその容姿は極めて優れており、そんなカリムに据え膳を差し出され、おまけに大義名分と
 

昼間、モンスターたちのすぐそばを駆けずり回って興奮しているやる夫には・・・
 

　　　　　　 _-―――- ､._
　　　　 ,-"´ 　 　　　 　　 ＼
　　　　/ 　 　 　 　　　　　 　ヽ.　＿＿00　　　 　 　 　 　 　 　 ∩
　 　 ./ 　　　　　　::::::::::::::::::::::::...└‐┐l　　 ,⊆.己　　 [][]「l　　∪
　　　|　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.　(ノ　　 ｀ﾌ_厂　　　 くノ　　○
　 　 l　　 　　　 :::::::::::::::::::::::::::::::::;l
　　　` ､　　　　　　　 （__人_）　.;/
　　　　　`ｰ,､_　　　　　　 　　／
　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼
 

――耐えられるはずもなかった
 

　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿_,　-―‐-＜二ヽ､＿
　　　　　 　 　 　 　 ／　　　 　 　 ＼ 　　ー ヽ　 ｀　　 ｀＜ミヽ､
　　　　　 　 　 　 ／_ノ '　ヽ_　　　　 ＼　　 　 　 　 　 　 　 ヽミ三｀ー-一,
　　 　 　 　 　 ／ （≡） 　 （≡）　　 　 ＼　　　　　　　　　　　lミ=======/
　　　　　 　 　| /// （__人__） ///　 　 　 |　　　　　､!　　 　 　 lミ三三三l　　　　　し、仕事なら・・・仕事ならしかたないお！
　　　　　　／ |　　　　|r┬-|　　 　 　 　 / 　　　　　 ＼　 　 　 lミ======lヽ
　　　　,　´　　＼　 　 |　|　.|　　 　 　 ／　　　　　　　　ヽ　　　lﾐ三三三丿 ヽ　　　
　　,／　 　 　 　 ,＼　｀ ー'´ 　　　／ゝ,＿　　 　 　 　 　 ＼ ﾉﾐ====ノ　　　　＼
　r　　 　 　 　 ., -‐‐｀ー――一'　 　/　　ヽ、　 　　　 　 　 ＼一 ´　　　　　　　＼
　|　　~ ヽ ｬ‐　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　丶、　　　　　｀ヽ＼ヽ　　 　 　 　 　 ヽ
　 l 　　　　 l　　　　　　　　　　　　/　　　　　 　/ ｉ／　　　　 　 　 ＼ヽ、　　　　　　｀,
　 l　　　　　|　　　　　　　　　　　f　　　 　　　ノ'　　 　 　 　 　 　 　 _}　>　　　 ヽ　 ﾉ
　. |　　 　　 l 　　　　　　　　　　　ゝ、 　,　 ´　　　　　　　　　 　 ／／　 　　　 　／
　　l　　　　 .| 　　　　　　　　　　　　＞　　　　　　　　　　　 _ ィ　／ 　 　 　 , 　'
　　 l　　 　　l 　　　　　　　 　- ´　　　　　　　　　　 　＜ , ､__／ 　 　 , 　'
　 　 |　　　 ヽ 　,　‐ 一　′ 　　　　　　　　　 ＜、 　'　 　{　　 　,　´
　　　,　 /　　 ／ 　　　　　　　　　　　　, ． '~　　 　 ｀ヽ 　 }　　/
　　　 y'　　 /　　　_ 　　　　　 l. 　 　／　　　　　　　　 |　 l　　{
　　　 l　 　/　　　/ 　　　　　　|　 ／　　　　　　　　　　',　 i　lllハ＼ｰ‐――一┐
　　　j　 , ´ 　 　/ 　　　　　　 ,／　　　　　　　　　　　　｀ヽXﾉ''l::::ﾄ　＼　　l　　　ヽ
　　 /　 l　 　 ,／　　　/　　　/　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ:::::ム:」::ヽ　L_　 | 　　　ﾍ
　　ゝ､_ ゝ‐イ　　　 ノ 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　, ﾍ;:.ゝ:_;:ｨ::::::::l 　 | 　ト、　　　＼
　　　l　　::/ 　 　／　　ノ　/　　　　　　　　　　　　　　 ,| ヽ~:::::ヽｨ､::::::l　 |　 ',　＼　　　丶
　　 .|　　/　　.／　 ／　 ノ　　　　　　　　　　　　　 　 ハ　＼:::::::}　';:::!　ﾉ　　l　　ヾ,　　　ﾍ
　　 l　 /　　, '.　 ／／／　　　　　　　　　　　　　　 ノ　 L__　＼::l　 l::l / 　 　ﾄ､ 　　l　　　 ',
　　ﾉ ./　　/　 ／／／　　　　　　　　　　　　　　　「　　、　 ｀l　 ＼　ﾘ′　　　　丶　 ,　＿＿ヽ
　 l　 l 　 / ／-'.￣　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ　　入. 　 |＿_　ヾ/　　　　　　 ＼∨::::::::::::ﾉ
　　ゝ,ゝ.´/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　 ／ ∧ 　　　 ￣　　　　　　　　　|　￣
　　ゝ‐-´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　ノ　 ヽ　　　　　　O　　　　　　 l
 

　　やる夫に飛びかかられながら、カリムは内心静かに微笑む。そう、すべては彼女の計算通りであった
 

　　　　　　　　　　　 　 　 _　 -――‐-　_
　　　　　　　　　 　 　 ,　´　＿＿＿　　＼｀ ､
　　　　　　 　 　 　 ／,r＜.:＿＿＿_:ヽ　　ヽ ヽ
.　　　　　　　 　 ／　/｣　 ｀　　　　 ヽヾ　　 ',　ﾊ　　　　　そう・・・これは必要なことなんですから・・・
　　　　　 　 　 /　　/',ﾑ　　 ヽ　ﾄ､　 l　',　　 i　 i
　　　　 　 　 ./　　/　| |ﾍ　　 i! .!-ヽ=ﾄ=|-　 .!　.|　　　（計算通り・・・よかった・・・う、嘘は一言もいってないですから・・・
　　　　 　 　 ' /　 {　 斗=＼ヾ∨≠iチぅﾐx　 ﾄ､ ',
　　 　 　 　 .| .!　 ∧ ﾍ ,ｨ＝ﾐ`｀＼　ﾏ_ﾝ,.!'　 ﾚ'　',　　　い、いいですよね？）
　　 　 　 　 .| .ﾊ　　ヽ ヽゞﾏﾂ　　　　::::: '| |　|　:八
　　　　 　 　 ! {　＼　 ＼ハ.::::: ` ._ノ　 ,.,.ｲ　{　 　 ヽ
　　　　　　　.Ⅵ　　∨ . ﾍ　l＞......＿／ ..人　ヾﾐ､　　＼
　　　 　 　 　 　 　 /　　 |　!　,.-､二ニ二.,_＞ ､ `ー―､'`'ミ､,､,.
　 　 　 　 　 　 　 /　／/,. ﾚ',.〉-'￣｀ヽ　　　`ヽ｀ヽ ＿jﾉ-‐――‐＜ ___
　　　　　　　　　 /／: :/ 《,/ /: : : : : : '　　　　 　 Y　 } } 　 　 　 　 　｀ヽヾ〉
　　　　　　　　／ {: {: / //　 　　　　´ 　 　 　 　 八（乂 　 　 　 　 　 　 Ｙ
　　ヽ_＿＿／　 八:V / {　　　　　　　　　　　　 /　ヽヽ　　　　　　　　　　|
　　　 ｀￣ﾌ ／//彡{　{八　　　　　　　　 　 　 /　 　 '.　＼　　　　　　　　!
　　　　／／ :// ﾐ　 V∧ ヽ　 　 　 　 　 　 ／　　 　 } 　 　 、　　 　 　 人
　　 ／／　 //　 /Y |{ヽ__ノ.＞ ._　 　_,.　 '　　　　　　'　　　　'.　　　,.　´
　 /／ {　 _j_{　　{　!八＿ノ　|　 〉￣　　　　　　　　　　　　　　}￣}´
. //７´￣{: : : },.､,.､ :|　　　　 !　 {_,.　-‐ 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ /
｜|: {: : : :ヽ_ノ ⌒);;┴-､　　八∠　 　,.　'´　　　　　 /}　　､ / ｊ/　　　＿__
｜| ;;ヽ--＜`ー≪　　　　 /　 ＜≧=-.,_　　　　　　 ヽ　　　 Ｙ´,.;;~ノ´ : : : `ー､
｜| ;;　　;; :`～､　　 `～＜＞､／／＞､ ≧=-､.,_　　 ﾉ　　　 }-ﾐ｛￣ }: : :}: : :}_ﾉ
 

　　そう、すべては彼女が狙って起こしたこと。そしてなぜ、そこまで徹底してやる夫にハメさせ・・・嵌めたかというと・・・
 

――それは彼女の隠されたステータスを開示したら明白である
 

　　　　　　　　　　 　 -‐ '´￣￣｀ヽ､
　　 　 　 　 　 　 ／　,､::/｀ー､::.＼　＼
　　　　　　　　　/ / /┴|　, 　 ｀ﾐ､::., 　ヽ
　　　　　　　　 /　!_l―　∨|l廾∨i　| 　 i
　　　　　　　　 | iﾊ ｌ●　 ヾ. ● i/　|、　i
　　　　　　　 　|ﾊ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃ iﾉ　│
　 　 　 　 /⌒ヽ__|ﾍ　　 ゝ._） 　 ! /⌒i.　!
　　　　　　＼ /;;;;;i　l＞,､ __,　イ!/ﾍ =/!.ﾊ
.　　　　　 　 /;;;∥l　i　≦只≧　|;;;;;;;;;/! .ﾊ
　　　　　 　 ｀ヽ《;;;| /＼/ハヽ／ヾ;;;;;;;;ﾉ 　ヽ
 

　　　　　　　　カリム　ＬＶ１　１４歳
 

　　　　　　生命１０　　　　　気合１００
 

　　　　ちから（str）　　　１　　　　　　　　　　技能一覧（パッシブ）　　　　　　ギフト一欄　（閲覧不可）
 

　　　　すばやさ（agi）　 １　　　　　　　　　　賢さ補正　ＬＶ１　　　　　　　　　※預言者の著書
 

　　　　かしこさ(int)　　 ５+５　　　　　　　　魔力増進　LV1　　　　　　　　　※サキュバス体質
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　きようさ(dex)　　３　　　　　　　　　　魔法知識　LV1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　たいりょく(vit)　 １　　　　　　　　　隠（依存　LV５)
 

　　　　補助職業　　　　　　　　　その他　　　　　　　　技能アクティブ　
 

　　　　錬金術師　LV1　　　　　　読み書き　　　　　　ブレスLV1　　　　気合３　　　バフ
 

　　　　治癒術師　LV1　　　　　計算　　　　　　　　　バインド　LV1　　気合３　拘束魔法
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　会計　　　　　　　　　ヒール　LV１　　気合３
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サーチ　　　　　　気合５　範囲：小
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　エナジーボルト　気合５　攻撃魔法
 

※預言者の著書：制御不能の未来視
 

※サキュバス体質：読んで字のごとく。察せよ
 

　そう、まぁカリムは生まれつき他人のエネルギーを自然と吸収してしまう体質であった。
 

――普通の目からみた現状
 

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _　-‐　￣￣　　‐-　_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,　 ´　 __,.､――-....... _　　｀　 ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　,...:.:´_/　 ＼‐-　 _.:.:.:＞.､　　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 ／　／＞´　|　　　　　　　 ｀ ＜.:ヽ　　 ',ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ./　　'´　　 ,.､ |　　　　　　 　 　 　 ｀i　　　', ',
　　　　　　　 　 　 　 /　　　'　　 ﾑヽ|　　　 ',　{　ヽ　 　 　 !　　　i　i
　　　　　　 　 　 　 ./　　　.′ .i ｢^^`!　|　　 l　',　 ヽ　 ',　 |　　　|　|
　　　　　　 　 　 　 ′　　 |　　ﾊ|＿__!_ i!　　 !　|＿__ﾄ､. ',　!　 　 !　|
　　　　 　 　 　 　 .′′　.| ,.イ'´!￣ ∨i∨　 ﾄ´ヽ￣｢¨i｀ト.!　　 .l　 !
.　　　　　 　 　 　 ′′　 .!´　|,z≠｡iﾐヽ! ∨ .| zr＝｡ﾐ､Ⅵ/｀　　ﾊ　|　　　やる夫さん・・・やる夫さん
　　　　　 　 　 　 |　.| .|　 ∧.<ﾊ::::::::::}　 `　∨}　.{::::::::::ﾊ>i!　　　ﾊ.　!
　　　　　 　 　 　 |　| .|　　　ヽ | 辷_ﾝ　　　　}'　 .辷_ｿ　/!　　　ﾊ　 .!
　　　　　 　 　 　 |　i! |　　　 ﾊヾ..xxxx　　　　　.xxxxx /'.!　 　 ﾊ　　!
.　　　　　 　 　 　 ! ﾊ i!　 　 ..圦　 　 　 　 '　　　　　　 ,/　 　 ﾊ.　　|
.　　　　　 　 　 　 ﾍ从!∨　　ﾊ.:＼　　　 ｀　 ´　　　 ／!　　　ﾊ　 　 !
　　　　　　　 　 　 　 ∧∨　　ﾊ.:.:.:＞i､　　　　　 ィ.:.:.:.:l　　 .∧ .__　 !
　　 　 　 　 　 　 　 　 ...∧ 　 ..ﾊ 　 .: : :＞ - ＜: : : ＞ 　 ..ﾊ.´　　 ｀
　　　　　　 　 　 　 ./　　 .|　　　i.:.. 　 .‐-　　 -‐　　.../　　 l.　　　　..ﾟ｡
.　　　　 　 　 　 　 ′　　.i|　　　｢...　　　　..¨　　 　 ...:Y 　 /
　　　　 　 　 　 　 {　　　　ﾊ 　 ..|　　　　　　　 　 　 ...|　　,'　　　　　　.}
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .}　 .|　　　　　 　 　 　 　 .!　 /　.../　　　　.
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　 |　　　　 　 　 .: 　 　 .i..../ . ヽ{　　　　 .
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !　 l　　　　　　 ､{　　 　 .|　{　　　.｡　　　.
　　 　 　 　 　 　 　 :. 　　 , .|　 l:　　　　　 　 }　　　　.!　l　　 　 .:.　　.
.　　　　　　　 　 　 　 .　 /　i　./　　　　　 　 　 　 　 .|　 !　　　　　.
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　　　　　　　　　 　 　 .　　　.......　　　　　　　 i!　　 　 ! !.ﾘ .........　　　｡
.　　　　　　　　　　　　{ 　.:.:.:.:r､:.:. 　 　 　 　 }i　　 　 .ｲ/..:.:.:.r､.:.:. 　 }
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　　　　　　　　　　 　 　｡ 丶:.:.:.:.:ノ　　　　　 ' 　 .　 　 　 丶:.:.:.:.:ノ 　'
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　　　　　　　　 　 　 　 ,:　　. 　 　 　 ‘， 　 :ｉ　　　　 .:　　　　　 ;.
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ，　　　　　:. 　 ,{　　　　 .　 　 　　　:
　　　　　　　　　　　' 　 　 　. 　 　 　 　.　 .:j　　　　 {　　　　　　}
　　 　 　 　 　 　 .　 　 　 　 :　 　 　 　 }　{:′　　　 :　　　　　　jﾟ｡
　　　　　　 　 ,r≠-　　.　　　　 　 　 　 :　 `　　　　　　　　　　 . ｲ､
　　　　　　 ／　　　　　 ＼ 　i　　　　　 i　　 　 　 　 :　　 　 　 .: 　 ＼
　　 　 　 ,:　　　　　　　 　 丶.　　　　　 l　　 　 　 　 |　　　　　;　　　 　　｡
.　　　 ／　　　　　　　　 　 　 :.　　　　　!　　　　　　/i 　 　 　 .　　　　　　　　　 .
　 　 '　　　　　　 　 　 　 　 　 ｡　 　 　 l　　 　 　 /　!　　　　.:　　　　　　　 　 　 　 　 .
 

――偽装解除した場合
 

　　　　　　　　　　　 .＿　　 　 　 　 　 　 　 　 _　-‐　￣￣　　‐-　_ 　 　 　 　 　 　 　 ,...::´::／
　　　　　　　　　　　 .｀＼::＞.... 　 　 　 　 ,　 ´　 __,.､――-....... _　　｀　 ､　　　　 　 .／:::::／
　　　　　　　　　　　　　 .｀＜::::::＼　　...／　,...:.:´_/　 ＼‐-　 _.:.:.:＞.､　　 ＼ 　 　 ..:::::::／
　　　　　　　 　 　 　 　 ,､　　＼::::::＼　　／＞´　|　　　　　　　 ｀ ＜.:ヽ　　 ',ヽ .∨::::::/,ｲ´＿＿＿
　　　　　　　　　　　　 /`~`ゝ:｀ヾ::::::　　 '´　　 ,.､ |　　　　　　 　 　 　 ｀i　　　', ',/:::::::/／´＞―　´
　　　　　　　　　　　／:;:.:.:.:λ ヽ: ./　　　'　　 ﾑヽ|　　　 ',　{　ヽ　 　 　 !　　　.l/::::::::::＿／
　　　　　　　　　 ／":.:.:.:.:.:.八　.../　　　.′ .i ｢^^`!　|　　 l　',　 ヽ　 ',　 |　　　.|::::::::::::::_≧=-.;＼　　　（肌に触れるだけでも十分補給できるんですけど・・・
　　　　　　　　-'":;:;:.:.:.:.:／"　ゞ,>　　　.|　　ﾊ|＿__!_ i!　　 !　|＿__ﾄ､. ',　!　 　 !.:::::-=ﾆ._(;:;:;:;:;:;:;:.＼
　　　　　　／′:;:;.:.:.:／　　　'′ . ′　.| ,.イ'´!￣ ∨i∨　 ﾄ´ヽ￣｢¨i｀ト.!　　 .l　 .:ｬ―一.^＼;:;:;:;:;:.;ヽ　こっちのほうが段違いですしね）
　　　　 ／;:;:;:;:;:;:;:;.:./ 　 　 　 . ′′　 .!´　|,z≠｡iﾐヽ! ∨ .| zr＝｡ﾐ､Ⅵ/｀　　ﾊ　| 　 　 　 　 ' ,;:;:;:;:;:;:＼
　　　 ./;:;:;:;:;:;:;.:.:.:./　　　　 　 .|　.| .|　 ∧.<ﾊ::::::::::}　 `　∨}　.{::::::::::ﾊ>i!　　　ﾊ.　!　　　　　　 .∨;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　/;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:/　　　　　 　 |　| .|　　　ヽ | 辷_ﾝ　　　　}'　 .辷_ｿ　/!　　　ﾊ　 .!　　　　 　 　 }V;:;:;:;:;:;:;:;:;丶
. 　 /;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.Λ　　　　　　 .|　i! |　　　 ﾊヾ..xxxx　　　　　.xxxxx /'.!　 　 ﾊ　　!　　　 　 　 ./} ∨;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ
　 /;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.Λ::ヽ　 　 　 　 .! ﾊ i!　 　 ..　 :/　/〉　　 '　 　 〈Ｖ　...,/　 　 ﾊ.　　|　　　　 　 /:/　:〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i}
.../;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/. .:ﾏ::ﾑ　　 　 　 ﾍ从!∨　　ﾊ.:＼.'/ 　 .｀　 ´　　Vi.／!　　　ﾊ　 　 ! 　 　 　 ,:':/　:/:ハ;:;:;:;:;:;:;:;:;:i|:.
..|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:{',:. :. :ﾏ::ﾑ 　 　 　 　 .∧∨　　ﾊ.:.:.:＞i､　　　　　 ィ.:.:.:.:l　　 .∧ .__　 ! 　 　 ／,:' :／:::::::ﾊ;:;:;:;:;:;:;:;:;ｉｌ.:.
..|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ',:. :.:.:ﾏ::ﾑ 　 　 　 　 ....∧ 　 ..ﾊ .{三三≧ ≦三三}...:l　　 ﾊ.´　　 ｀　 ...,.ｲ／／　:}::::.ﾊ:};:;:;:;:;:;:;:;:;i|:.:.
..|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|', ',:.:.:.:.:ﾏ::ﾑ　　 　 ../　　 .|　　　i.:..{三三三|H|i三三} /　　 l.　　　　..ﾟ｡ ...:/ ノ: 　 /:::./..:||;:;:;:;:;:;:;:;:;:|: .:
..|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:.', ',:.:.:.:.:.ﾏ::ﾑ　　　′　　.i|　　　｢...￣￣￣{i_j}￣￣ .:Y 　 / 　 　 　 　 ::/ ﾉ　　 /:::./　.:||;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|: :.i
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.　　Vﾊ;:;:;:;:;:}　　　　　　＼..,:.:.:ヽ　 .′..／　　　　　　　　　:　　 　 .|　 i　　　　 　 ｡　../⌒´　　　　 /　 .: /i |:. .:./
　　...Vﾊ;.r〈 ﾊ　　　　　　　＼ : :　　　 　 .......　　　　　　　 i!　　 　 ! !.ﾘ .........　　　｡ ./　　 　 　 　 ,′ .: / { :}:../
　　　 Vﾊ}　Vﾊ　　　 　 　 　 ＼　..{ 　.:.:.:.:r､:.:.　　　　　 ...}i　　 　 .ｲ/..:.:.:.r､.:.:. 　 }　　　　 　 　 ./　 .: / 丿ﾉ/
　　　　Vﾊ　 Vﾊ　 　 　 　 　 　 　 :. 　:.:.:.:.ゞ'.:.:　　　　　 ..八　　　　　:.:.:.:.ゞ':.:.: 　.:　　 　 　 　 ./　 :／ / ://
　 　 　 .Vﾊ　 ヽ}　　　　 　 　 　 　 .｡ 丶:.:.:.:.:ノ　　　　　 ' 　 .　 　 　 丶:.:.:.:.:ノ 　' 　 　 　 　 ./:.:／　 / ://
.　　　 　 ヽ}　　　　　　　　　　　　　 丶 　　 　　　　　イ　　　丶　 　 　 　 　 イ　　 　 　 　 ./／　　 ,'／/
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　　　　　　　.　　　　　　　 　 　 　 　 /: :.　　　 　 :.　 　 　 　 　 　 ′　　　　{
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　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ，　　　　　:. 　 ,{　　　　 .　 　 　　　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　' 　 　 　. 　 　 　 　.　 .:j　　　　 {　　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 :　 　 　 　 }　{:′　　　 :　　　　　　jﾟ｡
　　　　　　　　　　　　　 　 ,r≠-　　.　　　　 　 　 　 :　 `　　　　　　　　　　 . ｲ､
 

　そう、だからこういった体質故に魔力を存分にぶっぱなした後、補給を求めるのは必然である。そしてその相手こそが
 

やる夫であった。ただ、彼女が言う通り、彼女にとってやる夫しかありえなかった。というのも・・・
 

　　　 /　　　/＞ ´|　　　 `￣ ｀　＜.:.:.:.:.:｀|　　　　　 l　　　 ',
　　 /　　　./´ 　 ﾊ!　　　　　　　　　 ｀　＜!　　 　 　 |　　　　i
　 ./ 　 　 /　　　'　!　　　　.′　　　　　　　l　　 　 　 !　　　　|
　.′　　 /　 　 /^^|　　　　|　　　　　　　　 |　　　　　|　　　　.|
　i　　　 .′　　l　　 !　　　 l　　 l　　　 i　　 ! 　 　 　 |　　　　 !
　|　　　.i　　　_|_　　l　　　 ﾄ,　　l　　　 l　　.|　　　　　!　 　 　 |　　　（他の人にばれたら・・・どうなるか・・・私はもう
　|　/　 {　　　N ｀ヽ､!　　　! ﾍ i ﾄ､　　 |　　|　　　　　!_　　　　!
　| ﾊ　　l　　　l/笊＞ﾐﾄ 　 l ._｣斗 ャ―ﾄ.　｜　　　　lﾍ ヽ　　 !　　　”嫌になるほど見て”きましたから）
　{'　∨　l ﾊ　 ...i::.・o.::iヾヽ　｢::: ィ笊i云x! l. ｜　　　　ﾄ }　}　　l
　　　.∨ {'　i∨.弋:::ソ::::::::ヽ!::: : .i::.・o.::}ヾ＞.!　　　　 l　 ,ｲ　　l
　　　　∨　 ! ヽ!:.""".,:::::::::::::::::::.乂__ソ.."| .,|　　　　 l＜_　　 ﾊ
　　　 　 ∨ |　圦　　 〈　　　　　 .."""　.' / !　　　　l､.:.:.:..｀.:.:..､',
　　　　　　ヽ!.　　＼ 　 .__　　　 　 　 ／´　′　　　l.:.＼.:.:.:.:.:.:.ハ
　　　　　　　|　　　　＼..∨ ｀ヽ　　　　 　 /　　　　 l.:.:.:.:.＼.:／　∧
　　　　　 __.｣　　　　　}_＼.ー ' . _　-　´ /　　　　　ﾊ.:.:.:.:..:.:.>　　 ∧
　　　x≦三/!　/　　./　　 ｀fi爪　　＿ /　 　 　 　 ! ヽ＿／　　 　 ∧
　　/三三/　|/　　 /　　　　| |/ ｢　　./ 　 　 　 　 |　　　　￣￣｀ ＞､',
.,∠三三=!　/　　 /　　　　　ヽV　　./　　　　　　　|　　　　　　x≦三≧x
 

　そう、見てきた・・・彼女のもう一つのギフト、それこそが彼女の行動の一番の理由であった。
 

　彼女には今まで冒険者になる以外の道を提示する人間は多くいたし・・・
 

　　　　　　 l/／ ／／//≧≦=ﾆミ､ヽヽ､_
　　　　 　 ﾉ/ / ／// / l彡 ミlヽヽ ', ', l トミ}
　　　　／j 川 /／/// /´ヽ＼`､＼ヽ､ヽヾﾐl
　　　 （// ﾉｌ| /／/｛｛ {::::::::l　'､::＼ヽ､-､ヽ､l
　　　　 ）'/ﾉｊ / ﾉ,ｲ ） }ﾉ::::::::ヽ､ヽ:::,r' ｝=｛{ヽ＼
　　　 / //ﾉ 川 ｊ（ｒ'ﾞ/´`ヽヽ:::::::）ﾉ'´}ﾉ　 ヾヽ） }　　どうせなら娼婦・・・娼婦なんてどうざんす？
　 　 （（（｛ { 川 |　,r=＝‐ミ`ﾞ::ｌj::::;r=＝‐､ | ｝リ
　　　 ヽヽ`ｒ''⌒|| ´　　　 　 `:::::::′　　　 |ｈ（　　　そんだけ器量がいいならいくらでも稼げるざんすよ？
　　　　 ））}| l⌒||ヽ､　　＠　ｉ::　 ｉ ＠　　/|| |lヽ
　　　 // j |│-||　 ミ=-=彡| |j'~ト=-=彡 |! | ﾘ）
　　 （｛｛ j ｌ| に.||　､._　u 　 |　　| 　 u　_, | ｊ｛（
　　　,) ）｝ l`ｰ-||　　l 　 (￣u　 u￣)　l　 ｢l '､ヽ
　r'"´ノ/ ,川／ | ｌ`‐　､＿__`ー_´___　- 1|_ヽヽ ）
ノ／ｒ‐'ノ_／|　 │| l`T'┬┬┬┬┬ Tﾞ| || 　￣｀¨ ―
ﾞ´￣|￣　 　 | 　 | | l┴┴┴┴┴┴┴'| ||__
　　│　　　 │　 | | |ｰ‐---- ､----―| ||l　￣｀¨ ―
ﾞ´￣l　 　 　 │　 l | トｒ┬┬┬┬┬┬j || l
　　 l　 　 　 　|＼ l l ｀￣￣￣￣￣￣´ j|　l
　　 |　　　　　 |:::::: L｀二二二二二二二｣　 l
　　 |　　　　　 |:::::::::::::＼　　　　　　/:::::::::| 　 l
　　 |　　　　　 |:::::::::::::::::::＼　　　 /::::::::::::|　　 l
　　　　　　　　やる夫といた孤児院の院長
 

　冒険者になってからも、彼女と組むことを望む人間は多くいるし、これからも増える一方であろう
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　　＿　　　　　　　 ＿
　　　　 　 ＿ヽ｀Y　,Ｚ._　　　 ,　-─-　､　　,＞ 　`´　 '‐z　　　　≦-｀　`' ¨ Ｚ_
-─- ､　　＞　`　　　　＼.　〃＾''ｰ-‐uﾍヽ .7 ,ィr=､,.=ヽ､ヾ　　　＞,.ｨィィィィｨ_｀ヽ
ｰ-‐へヽ/ィ 　 ,.ｲﾊ　i､　 ゝ.|{ ‐-､　 , -‐ }| 1/‐-､　 ,.-‐i. |　　　´7‐-､　 ,.-‐ 7 .|
､　 ,.-‐ }| ﾚlｲ/_ヽ　 ゝ!ヽ. | ｎTこ･lﾆl･つﾌｈｎ|. －,　.－　}ｈ　 　 r|:＝｡　 ｡＝ 7ｎ!
･　 ･つ |h ｎ| ´_０i i ０_｀ |ｈL|v￣L_.｣￣u|ﾉL|ur　|__|　､v|ﾚ　 　 l_L￣L_｣￣_, |ﾚ|
/_ヽ　　|ﾘ Ll v　r'_'ｧ　.u ﾙ' .|: :-──- : |　/l ! -─‐- ｌ |ヽ　　　 | (三三三) :Ｎ､
──-　|　　ｌ　-──-　 l　_ﾊ : : :￣: : : ﾉヽ_ l＼. ￣　, ｲ　| `'ｰ-⊥._ ￣ _,,. イ/ |`ｰ
　￣ ,.イl`iｰ/l＼. ￣　,.イヽ l　|` ｰ─‐ 1|　|　`ｰ-.二_／|　 |　　　　 ﾊ￣　 ／/　|
､二／レ‐''|　ヽ. `ｰ ' ／l　|` ｰ-　､__.ノ|⊥_|　　　　　 /ヾ￣　 　 　 l　l￣/_￣＼|
l　.ﾊ´　　 |_.⊥ヽー/ _⊥._|　　　 /ヽ　|_　　　　　　　.l　 ヽ 　 　 　 |　 l./
ヽ/ .l　　　 　 　 ﾟ∨`　　 　 　 　 ｌ　 l. |　　　　　　　 |　　∧ r─┐| ／l
､/ヽ |　　　　　　　|　　　r──┐| ／,!|_　 　 ｌニ｡ﾆｌ |　 / ∧ト ｡ｲ |. ／l° 　 ｌニ｡ﾆｌ
ヽ＼|　　 　 　 　 | ｡ 　 ト　｡　ｲ | ／ ﾍ　 　 |　　　| |　　/　 〉＿| Ｌ_, イ　　　|　　　|
　 l＼|　　 　 　 　 |　 　 |　　　 | | 　 ,.イ　　　￣￣　| 　 _,.イ　　　|　　 |｡　　　￣￣
 

　そして、出会うたび、道を示されるたびに分かってしまうのだ。その先にあるのがただ利用されるだけの末路か・・・
 

　　　 　 　 ,. -‐- 、 ／´ ￣ ｀ヽ　　　　　　ｎ
　　 　 　 /　 ﾆﾆ、ヾ　r',.ﾆ二ヽ ｝-=ﾆ二,¨ｽﾘ
.　　　 　 { r',ﾆ--　　 ′-‐ﾆ.ヽ {.　　　/／
　　　　　 } ! r　jﾆ,ﾍ ｆrヽ＼ヽ＼.ヽ.　／
　　　　 ノﾉノ,.イ/　 }.ﾊ. ､　ｌ│、ヽ,ﾚ7　l＼
　　　 (.く　,ｲｆ十-　{（-}.}‐!ﾄ､ヽ ! / /!　 ＼ヽ.
　　　 rリ ハい）　　jハ(__{! し !.|'イ {　 ＿.二,　　
　 　 ﾉ, ) |.⊆ﾆ･!　.i⊆ﾆ.･う, ｀i.ｆ,ヽ ) ）　ｰtﾏﾉ
　　（ (r　| ┐_´j　 |　｀￣┌　||rj }｛（　　 jﾉ´　　　　
　　　) ） |ﾄ､ ヽ、　_つ　 _,..イ.ﾚ‐く.ヽ.ヽ,ｲ　　, -─
～‐く.'_　||ｌゝソﾉ='{ し-ｰくl」/ ,_- ､`ｰ（（､_ノ r'´￣
二ﾆ=‐-¨,ﾆ´＜Zｴ`ｪ'エ7ヽ. くl_:_ン.ﾉﾆ））‐-､二￣
　　_,r- ｲl.ﾋﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃ'//`;‐-:イ‐-（（¨ﾆ._ｰ-
ニ:-‐_'ﾆ| ヽ.ﾆﾆニニ二ノ./ /|: : : :|: : : jﾉ: : : : :
‐'' ¨: : : L.＿_ｰ一　　　_/ /::|: : : : |: : : : : : : : :
: （:_: : : :./: : : :｢￣ ｀¨　 ノ :::|: : : : :|: : :O: : : : :
､　ヾ'￣￣'＼:|::＼.　 ／::::::: ! : : : : |: : : : : : : :
´)　ﾉ_7:7ヽ._くヽ;::::::Ｘ::::::::::::: |: : : : : |: : O: : : :
（ (: ././ｰ;:- ,二;__:' : :ヽ:::::::::|: : : : : :|: : : : : : :
.¨)j/./ー-;- ,_.二ﾌ: : :.∧:::/| : : : : : | : : : : : :
:-ヾｼ─-;-_.二ﾉ::::〉ｰ〈:::::V::|: : : : : : |: : : : : :
,.-─‐----イ::::::::l: : : :l:::::::::l: : : : : : :| : : : : :
 

――恐れられ、捨てられることがほとんどであることが
 

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿､ｰ-､, ‐'''Ｚ..＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＞. `　　　　′　＜
　　　 　 ｚヾ'`＾`'``' ' 'ィ_　　∠ 　 ,　 ﾊ.　、　　　　ヽ
　　　　 ７"`"'＾'"`"'ﾍ　ヽ　 / ,　/{ / uヽ.|＼ﾄ､　 　 l
　　　　/＝ﾐ、　r,=＝1　.l 　 /,ｨ＝ﾐ‐'　`ァ＝ ､ヽ　　|
　　　　| r～`　"=ｰ､ 1,、|. 　 { l「 `｡lﾆﾆ{ ｡´ ） }'Tｎ　!
.　　 　 |ゝuﾟｌ　 l ﾟ-､< ||f|.|.　　`(ﾉﾆｲ v' ヽﾆゝ)'　||ｆ｝ |
　 　 　 |ｕ _L__.｣ __ 0 |lﾉ |　　　|u_└-- ┘, -､u llｿ　ﾄ､
.　 　 　 l（__｀二´＿） ﾊ　ﾄ、 　 l（__｀ﾆ二´＿ ﾉ（ ﾄ､　|::::ヽ､.__
_,,　-‐''Tヽ.u ー 　 ／　ﾝＨ,＞‐ﾍ __　ｰ‐ v　__ ノ　 ヽ|::::::::l:::::
: : : : : : Ｈ::l`‐--‐' ,､-‐'' ´:::::::::::|:::::::「￣￣´u　　v　/|:::::::::|:::
: : : : : : :Ｈ::ヽ.　　/:::l::::::::::::::::::::::|:::::::::ﾄ､　u　　 　 ／ ,|::::::::::|::
: : : : : : : Ｈ_::/Ｖ/::::::|:::::::::::::::::::::|::::::::::l、`ｰ---‐'　.／|:::::::::::|:
: : : : : : : :`<エ.7:::::::::|::::::::::::::::::::|:::::::::_」` ｰ---‐ '　　L_:::::::::|
 

　そう、幾度となくカリムは己の末路を見せつけられてきた。そんな中、ただ一人だけ
 

出会ってから一度も彼女を絶望させなかったものこそが・・・
 

――やる夫、であった
 

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　⌒　 　 ⌒　＼　　　　カリム、街でおばーちゃんの荷物運んであげたら
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（＜） 　＼
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |　　　ご褒美に桃もらったお！一緒に食べるお！
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　　　／_∩　 　ー‐　　　　＼
　　　　　　　　（＿__＿）　　　　　　　|、　＼
　　　　　　　　　 　|　　　　　　　　　 |/　 ／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　⊂　／
　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　し'
　　　　　　　　　　　＼ 　　､／　　／
　　　　　　　　　　　 　＼／　　／
　　　　　　　　　　　＿／　　／｀`l
　　　　　　　　　　（＿_＿_／（＿/
 

　　やる夫ははっきりいってしまえば愚鈍とすら言える人間であった。だが、逆にそれ故
 

やる夫はカリムに隔意を持たない、持つほど頭が回らないし、利用しようとすら思わない
 

　幼いころから一緒にいるからカリムの力を前にしても、その力が恐怖心を上回ることがなく、ただ一言で片付いてしまう
 

――未来予想図
 

　　　　　　 　 　 　 .`寸ﾐ､　∴;．゛;．　心
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ㍉ｭ 　　r劣}
　　　　／ ￣ ｀ヽ..∴;．゛）圭㍉　￣　::゛;．゛　 　 ∧
　　 ／（　）　ﾟ　 心､ 　　 ⌒炸ム 　　守ﾄ､　　 .ｿ.;;|
r＜_）　　　○　 寸圭≧ｭ≦圭圭掛,　弋代. ,,´ : : |
ヽ//＞ー～/⌒.⌒`寸圭才㍉⌒¨㍉ﾄ､ ⌒㍉..: : : |
　　~￣｀　７　（～'´￣..￣⌒`　 　　　㍉､. 、 丶＿{
　　　　　 /　　ﾊ　　 　 　 　 |　ｌi!i!i!i!i!|::::::::::::::::ヽ:::::::＞
　　　　,_,-- 、/　　　　 　 　 :|⊂ゞi!!i!|::::::::::::i::::::l　￣　＾ｰ...._
　　 ／": : : ::ﾞﾞl　　 　 　 　∧ﾉ　∧i!/|::::::::::::i::::￤ 、: : : : : 个
　／: : :: : : :::::│　　 　　 l=======ｿ::::::::::::::.___'_／::1　　　　　ﾞ＼
　!　　::::::::::::::::│　　　　　 > ＿:::::::::::::::丿￣´::::::::::./　　　　: : : : : ゝ　　　　あばばばばっば！
　l￣'ｰ-..,,:::::::丿 　　 _／ ./,ノ∟,,.―´::::::::::::::::::::::丿　　　　 　: : : : ゝ
　|!::: └v'"￣" 　 　./: : : "　 ヽ　ヽ::::::::::::::::::::::::/　　　　　　: : : : : |
　│:::::::ﾍ　　　　　 亅　　　　　 ＼　1::::::::::::::::::/　　　　　　　　: : _ﾉ
　 ヽ: : : ﾍ　　　　 　|　　 　 　 　 ﾍノ一ｰ-.._::::|　 　 　 　 　 : : : _|
　　ヽ　　 ヽ　　　　│: : : : : 　　　|!:::::::::::::::::＾ｨ)　　　　　　　　　 !
　　 ￤　　 ﾍ　　　,│: : : 　　　,,　ﾉ’:::::::::::::::::::冫　　　　　: : : : │
　　　＼　　 ヽ _ン　!: : : 　　－|!/’:::::::::::::::::::::/__　　　　　　　　│
　　　　..＼　　 ﾞl亅　!: : :　　　下::::::::::::::::::::::::::l' 　 　 　 　　: : : : !
　　　　　...＼_:: : ﾞ''　ヽ　　　　　〕:::::::::::::::::::::／　　: : : : : : : : ヽ!: ＾`ｰ-,,
 

　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　 ／（ ●） 　（●）＼　　　あんな魔物をあっさり・・・やっぱりカリムすげーお！
　　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　|　　　　　|r┬-|　　　　 |　
　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
 

　　絶望の未来を幾たびも見せつけられてきたカリム、そんな状態でただ一人変わらず
 

自分をちゃんとみてくれ、悲惨な末路をもたらさない存在であるやる夫・・・彼女の中でやる夫が
 

特別な存在になるのはある意味必然であった
 

　　　　/　 　 /:／ 　 |　　　　　　　　 ヾ.､ ヽ. ',　 　 ﾊ ﾊ
　　　./　　　/´　 /＼!　l　　ﾍ　　　ヽ,　斗 十ﾊ　　　l　 i
　　　'　　　 i　　　!ヾﾍ　 !　　 ヾ､x'´　＼ ヽ .l　|　　　|　 l　　　　（なんて・・・居心地がいいの・・・
　　 .'　　　　!　 l .|´　 i,__ﾄ.　　 ﾊ｀＼ィチ笊ｱ.! |　　　|　 i!
　　 |　　　　 !　 ! { ／´ヽ! ヽ　　|　　 ﾏ＞"´ヾ !　　 ﾊ　 i!　　　　やる夫さん・・・だめ・・・この人の側から離れたら
　　 | 　 !　 .∧　Xﾍ　,.ィﾁﾑ ∨ }　　　xxxxx / !　　 |∧　i!
　　 .!　 |　　 ∧　 ﾄ.X代＞ '　∨　　　　 　 //!　　 .ﾊ∧ ∧　　　私、きっと壊れちゃう・・・）
　　　',　i!　　　∧　Vヾxxxxx　　i　　 　 　 /'　l　　 l∧∧ .∧
　　　 ⅥⅣ 　 　 ＼Ｖ∧　　　　 `　 　 　 　 /!　　 !￣￣｀ヽﾊ
　　　　Ⅶ ∨　|　　|｀x<::ゝ.　　 ／）`’　　／.ﾊ 　 .l――.､/　 |
　　　　 ヾ　|　 |　　|イ´`　 ｀.／／┬― ´／|∧　 |｀ ＜.:.:ヽ.　|
　　　　　ﾊ .!　,.!　　!　　　.／／ヽ ヽ.　r ´.／! ∧　!　　　｀ <　.!
　　　　/　　|/::|　　ﾄ､　／⌒ﾕ._　＼_V_／　 |　∧ | 　 　 　 .＞.､
　　　./　 ／:::::|　　|::／　　　‐‐ﾐ､　　.}　　　 |　　ヽ!　 　／..:::::::::.＼
　　　' ,∠. -―!　.／　　　 　 　 } }ニ只ニ_―l　　　l　／::::＿＿＿_:ヽ
　　.′{／::￣｀| /　　　　　　 ／ｰ'/.:/!ヽヽ ｀ｰ!　　 ∨::／＞――＜＼ヽ
　./　　＼/￣￣｀＼　　...ィ ´　　/.:/⊥､ヾヽ　∨　　∨／:::::::::::::::::::::::＼ヾ
／　　　 /:::::::::::::::::::::＼´::∧　　/.:/::|.|.|∧ ヾヽ∧　　 ∨:::::::::::::::::::::::::::::/´
　　　　./:::::::::::::::::::::::::::::＼::∧ 〈.:/ :::|.|.|:::∧　ヾ〉∧　　 ∨::::::::::::::::::::／
　　　 〈＼::::::::::::::::::::::::::::::/::::::∨ヾ:::::|.|.|::::::::∨::::::::∧　　 ∨:::::::::::::イ＼
　 <ニニニﾆﾆ/ /:ム'三三ﾆ.|||三三=∧　 ∨三ﾆ∨三三三三三./
 

　そう、だからこそ彼女は今回、全力をもってやる夫にハメさせたのだ。やる夫に彼女が必要なのでなく
 

彼女にとってやる夫が必要であるから、やる夫をつなぎとめるためにできることをなんでもしたのだ
 

――まぁ、そういった建前全部抜きにこうなりたかったというのも大きいのだが
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}///////{　/ニニニニニニニニニニニニニニ彡///////／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j///////∨ニニﾆ　 ﾆﾆニニニニニ＞≦///////////／
　　　　　..l l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／////i//}//ヽニ　 ニニニ＝---= ／//--///////////ニニ
　　　,.- |　―‐z　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ////|/,Ｙ}///ー' ￣　＞ ''´　　　　　ノ/／j//r-/////////ニニﾆ　 　 .＼／　l l
. 　 / 　 |⌒し　｛ 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿　　}/|//|/ﾘ!j//　　　　 ´　　　　　Ｊ　　ゞ''´弋/ノ ///／//イﾆ　 ニﾆ　　　　 {＿_
. 　 ｝　　 ｜　　 ;ﾞ　　　　　 ._,　　 ´　　　　　　｀　､ ./j// ｀７　　　 /　　　　　　　　　　　　　　弋////ﾍﾆ.　 .＼/　l l
. 　 |　　　 〉 ツ/　　　 ,　　´＿....-―――-､　　　 ＼７　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　じ　　Ｘニ　/　　　　　　　　　￣/　iヽ○
.　...|　 　 〈　／　　..／　／.:.:.:.:.＞――――｀ー ､＼ ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',　 　 　 ﾏ . {＿＿　　　　　　　　ヽ_/
.　｢　/　　／　　..／ .／.:.|｀ヽ´　　　　　　　　　　　ヽ ヽﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }　　　 　 V　 　 　 ○　　　　　　　　ゆ
.　| /⌒し｛　　..,.'　 /.:.:／l　　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 ',　i　',　...／　　　　　　　　　　　　　　　　　 .!　　 　 　 }.￣/　ヽ￣
.　｝　｜　{　.../　　 |.:./ 　 !　　　　 ヽ　　 ヽ　ヽ 　 　 ! .!　i .＜　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,　　 　 　 .|ニ.{＿_ﾉ
.　｝　｜ッ{ ../　./　.l/　　ﾑ!　　　　　 ', ､＿ﾄ＿.Ｌ＿_ | .|　 !　　 ...'' ＜　　　　　　　　　　　　　　/ 　 　 i　　 !､ニﾆ　 ゆ
....⌒ヽ､ノ.../　 /　 /　　 !{. ∨_,　　　　ドヤ Ｔヽ i!　|　| .| | 八　　　 　 .｀ﾞ '' ー-　__　　　　　 ／　　　　し　　　Vニ
.　 　 　 　 |　,ｲ　 .i　　　ﾄ､xﾍﾉ ﾄ､　　 }ij ＞,ｾチぅｧ! /　!.l l　＼.＿　　　　　　　　　　￣　　=-　.._　　　　　　 　 Ⅵ
　 　 　 　 .| / |　　!　 　イﾍヽヽ|u.＼　{　'".とzz.ら../　l!,仆､...',　　　 ｀ ＜　　　　　　　　／ 　　　 ＼　　　　　　 'ﾆ
　 　 　 　 .| {　! 　 ∨　　{､ij..,.,.ィﾁﾑ ｀ヾ..ij.....:::::::.//| . }ﾘ . .:|　i　 　 　 　 ＼　　　　　 ./　　　　　 　 ＼
　 　 　 　 .| |　＼.　 ＼　ヽ...X代とう . :::::::　　　/',!..| .从 　 .!　! 　 　 　 　 　 .￣　ア-{　　　　　　　　　ヽーﾍへ:
　.i´￣　 ＜.l　　...ヽ　　i＼ ヾ...ゞ''.::::::　.` ⌒ ヽ . /|.{　　`ー.|　|　　　　　　　　 ヽイ: : : ゝ.　　　　　　　　　､: : : : :
.ノ{　　ﾄ.　 　 ｰ- ..　ﾄ,　ﾊ　　 ヾゝ. 　 V　　　 ノ//!/..{　..＼/　　　　　　　　　　　', : : : : : :＼　　　　　　　　＼: : :
　 | . ...},.へ..__　　 ｀ヽ　 .ﾊ.＼　＼ . ≧.｀.ー .ij　　　..`..｀　/　 / 　 　 U　 　 　 　 i : : : : : : : :≧ ..　　　　　　　＼
　/...／: :／:/:.｀Ｙ　　}　　 　 )　　) 　 　 　 　 　 　 　 　 ノﾉ.｀ヽ　　　　　　　　　　} : : : ー ---　: :`r=-ｧ ´￣￣
./: /: :／: :/: : : :|　.ｲ:ﾊ､.γ´ ./　{....' 　　　　　　　　　　　 　 　 ',　　　　　　　.:.:,.:ﾑ: : : : : :__: : : :＞'-''_ノ　　　　u
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: ′ : : .: : : : : :.: }: : : : : :',: :./　/　λ　 　 　 　 　 i　　　　　　 　 }≧--=＝≦´ : :／ : : : : : : ﾚ ´Ｙ　 .ｨ: }　ィ{　 /

: : : : : : : : : : : : :.| : : : : ノ／／ ／ : : ≧=z ..　　 Ｊ　　　　.:.,.:､:. 八
: : : : : : : : :／: : : : : : ::／: : : j／: : :j/: : :し/: :
: : : :
: : : : : : : : : !: : : .ー=彡イ : : : : : : : : : : : ≧=z ..　　.:.:ゞｨ:.ｲ:
: : : : : : : :／: : : : : : : ／: : : : :/: : : ::/ : : : :/: : :
 

　まぁともかく・・・やる夫はハメたというか嵌められたというか・・・とにかく、冒険者生活の初日に
 

どっぷりと、カリムという底なし沼にはまってしまう
 

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　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,　　 ´　　　　　　｀　､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　´＿....-―――-､　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／　／.:.:.:.:.＞――――｀ー ､＼ ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ .／.:.|｀ヽ´　　　　　　　　　　　ヽ ヽﾊ
　　　　　＿　　 　 　 　 .,.'　 /.:.:／l　　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 ',　i　',　　やる夫・・・さぁん・・・♡
..__,. ィ ´　　 ｀ヽ、　　 ./　　 |.:./ 　 !　　　　 ヽ　　 ヽ　ヽ 　 　 ! .!　i
　　　　　　　　　　ヽ ./　./　.l/　　ﾑ!　　　　　 ', ､＿ﾄ＿.Ｌ＿_ | .|　 !
,　　　 　 　 　 　 　 /　 /　 /　　 !{. ∨_,　　　　ドヤ Ｔヽ i!　|　| .|　ﾊ
　　　　　　　　　　　|　,ｲ　 .i　　　ﾄ､xﾍﾉ ﾄ､　　 }　＞,ｾチぅｧ! /　!　　!
　　　　　　　　　　　| / |　　!　 　イﾍ .,.ィﾁﾑ 　 {　'" ﾏzzﾝ //　 .|―
　　　　　　　　　　　| {　! 　 ∨　　{､.X代＞ ' .｀ヾ . .xxxxx.//　＞ ヽ ヽ..ﾍ
　　　　　　　　　　　| |　＼.　 ＼　ヽヽ .xxxxx 　 　 　 . .´j:.:／　 　 .ﾊ　i .｀ヽ､、__
　　　　　　　　　　　|.l　　　ヽ　　i＼ ヾヽ　　　　`　,..　.／　 　 　 　 .:|　|　　　　..ﾊ.∨｀Ｙ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　|.!　　　　ﾄ,　ﾊ　　 ヾゝ.　　 　 .／　 　 　 　 　 　 !　!　　 　 .!∧ ヾ.ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　　　|l　 　 　 |ﾊ　ﾊ　　　 |‐‐≧／ 　 　 　 　 　 　 　 |　|　　　　....∧　i...＼ 　 ＼
　　　　　_ ｀ヽ　　　　　　　　　　　 　 　 　 ソ　´　　　　　　 　 　 　 ./　.!　　 　 .ﾊ .ﾊ i　　 ＼ 　 ヽ
　　　　　　　￣ ＼　　　　　　　 　 　 　 .:ﾉ　´　 　 　 　 　 　 　 　 /　 /　　　 　 |　 i ii .: . 　 ヽ:
　　　　　　　　　i　 、　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　　　 　 　 ／　 /.=ミ､　　 .i!　 | ii 　 ..Ｙ : : :
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　　　　　　　 　 |　　 　 　 人＿＿／∨　　　 　 　 　 j. : ',　　　　　　　　　ｉ　/　　　　i!...:/: : :
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　　 　 　 　 　 /　 　 　 　 　 　 　 , '　　 　 　 　 ／..丿 人:.|: /＞=ｧ-　___　　｀ メ :|: : | : : :
　　　 　 　 　 /　　　 　 　 　 　 .／　　　　　　／ー≠＜: : :人{: : :イ: : : }｝:.:.｀ヽ｀ヾ| : :| : : :
 

　そしてそんな二人であるが・・・翌日からも昼はきちんと冒険者として、前日と同じく
 

カリムがその魔法でモンスターを薙ぎ払い、やる夫がそれを回収して背負うという役割分担で討伐を続行した
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　 ,　　r､´＿＿　｀¨　　､
　　　　　　　　　　　／ ／｣　 ヽ―-　ミﾐx　ヽ＼
　　　　　　　　　　/　ｲ´ ,. |　　　　　　　｀ヾ.　ﾊ ヽ
　　　 　 　 　 　 /　 /　ハ.!　|　|　|　　|　　!　　',　',
　　　　　　　　 /　　i　 iヾｰ!　!　i! l!　 .ﾄ､ l.|　　 |　|
　　　　　　　　i　　　! ｀ト==ﾄ､|∨!斗＝|七i!´　 .|　|
　　　　　　　　|　　 ﾍ　|ィチミ.　Ⅵ '仔ぅﾐx!　　 .!　|
　　　　　　　　| .'　　 Ⅵ.ﾏ__ﾘ　　ヾ　b__ﾝｲ!　　ﾘ　 !
　　　　　　　　| ﾄ,　 　 ﾊゝ　　　､ 　 　 　 l　　.′　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ο　　　Ｏ　　　　 ／　。
　　　　　　 　 .Ⅶﾊ　　圦　　　r―.､　　.ｲ　　ﾊ　　.!　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ。　Ｏ　　　　　／
　　　　　　　　 ヾ| ',.　 |.:.:.＞ . ｀ー'´ .イ/　 /.:.:＼∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ο　　　ヽ　　。　　／/　　Ｏ_,
　　　　　　　　　 .}〈|　 |.:./.:.:r!≧=≦-'1|　 .ﾊ.:.r‐‐' ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 iヽ:''"ﾞﾞ'':.,／
　　　　　　　 　 ./　!　 l/_.:.人__Y__ . -‐i!　 L_V_,､ ＿!　　　　　　　　　　　　　　　　　　 －―＝＝ニ二 ;:　　　　 :;　二ニ＝―‐‐
　　　　　　　　 /.ィ |　 l　 ＿　/＿　 　 |　/　　／.::::::｀:.､　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 。　　'Ｏ　　 :､,.　..,::'､‐-　　　。
　　　　　　　／.::::.V　/ 〔_イ:只ﾄ､__:〕　 |　{ ,.イ::::::――‐｀＞―_ｧ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ｏ 　　／／｀ｖ::　､j　　。　Ｏ_,
　　　　　　/.:::::::::::/ /　　./:/ﾍ|ﾍ　　 　 !　l::::::!::::::::::::::::／／￣:::}　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /／。　 |　　　ヽ
　　　　　./.::::::::::::l／!　 ,〈_/.//|.:.〉　　 ,.|　 !::::l::::::＿／／.::::::::::八＿　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 ο　 　　Ｏ
　　　　（ニニﾆ./.:::::::Y´::::///::｀´:ヽ／.::|　 |　{ﾆ..-―:'.:::::;ィ≦＞´＿!__　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　 ﾍ:::::::::::{:::::::::::::::::::i i'i':::::::::::::::::::::::|　 i!::::i::::::::,..ィ＜:::::::::::::::::::::::::::::::＞...､
　　　　　/＼::∧:::::::::::::::::|.l |::::::::::::::::::::::::! !.ﾘ.:::::〉T Ti＞i ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀´＞...､＿ 　 　 　 　 　 　 　 　 ／）　／）／）
　　　　 /　/.|:{ ﾊ::::::::::::::::!.! !::＜_::::::::::::/ｲ/.:::;ｲ　|　|.|　 !　i＞i ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ァ―...､　　　　／∠ ／）´）／
　　　 ./　/<´从,ﾍ:::::::::::::|.| |::::::::::｀¨::::／´／| |　i!　! !　|　 i!　ﾍ.　＞　､::::::::::::::::::::::::::::::::::／／.:::::::::::::::｀＞'´_.ノ ／／／´
　　　/ .,ｲ ,.{´::::::::/.::::::／人＼:::::::::::::::::__/､　ｌ ! .ﾘ　| |　|　 |ﾊ　 ∨　　　 ｀　＜::::::::::::::／／::::::::::::::::＞ ´　　￣´／／
　　./／/.//.:::::::〈_｀_´／: : :＼＼＿／_,ィ´ /,ｲ./　/ ﾊ .!　 !　}　 }　　　　　　　　｀ ＜／::::::::::::::＞´｀￣￣￣￣´´
　 //　// ,'::::::::::::::|: : : : : :ﾍ: : :｀ー:ィ:/:ﾘ　// /　/ ,/ 乂 ,ﾘ　 !　 !　　　　　　　　　　　｀ヽ:_＞´
　.i/　 i/ /::::::::::::rﾉ: : : : : : : ﾍ: : :／∠⊥// /　/ 〃/　 ,ｲ 　 !　ﾘ
　{'　　{　'.:::::::::,ﾍ|o｀i--r―､--｢o￣　 _⊥' ､{ 〃///　,ｲ.ﾘ　 /／
　ﾄ､　 ∨.:::::::/ o 〉Tｰ┴-┴‐ゝir o´　　 　 ∨{ | !.{ /　}/　〃
　廴＼/::::::::/　 /::∧: : : : : : : :ﾊﾍ　　　　　　∨从 !{　/'　 {{
　　　 /.:::__/ /´.::/i: :i: : : : : :〃:ﾊ:::￣ヽ　　 　 ∨,）_乂_　　込_ｨ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿＿___
　　　　　　　　　　　r⌒ヽ､　　 .　 ／ ー 　ー＼
　　　　　　　　　　/　＼　　＼. ／　（ ●）　（ ●）
　　　　　　　　　_/　/　ヽ 　 ／　　　　　（__人__） ＼
　　　　　　　　〈__／ 　.　|　 |　　　　　　　｀ ⌒´ 　　|
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　 　 　 　 　 "ヽ |　　i,　　　　　 　 ﾉ　　　.＼＾　　　i
　 　 　 　 　 　 | ヽ./ ヽ､_../　　　/　 　　 .　 ヽ､__ノ
　 　 　 　 　 　 i　/　　／/　　.／
　 　 　 　 　 　 ヽ､_.／ ./　 ／
　　　　　 　 　 　 　 　 / ／
　　　　　 　 　 　 　 ノ.＾/　　 ﾀﾞｯ
　　　　　　　　　　　|_／
 

　　まぁ、その関係を色々言うやつはもちろん、男女問わずいた
 

　　　　　　　　　　 _＿_　 　 ＿
　　　　　　 　 　 ＞ｰ:::::::`´:::::::::;Ｚ._
　　　　　　　　∠:::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　　　　　　 　 /:::::::;ｨ::ｨ ;ハヽ;::::､:::::ヾ
.　　　　　　　 １:: ﾉﾌjメ._v _>ﾍ｢ﾊ. :↑　　　　寄生とかは、はずかしくないのかよ・・・
　　　　　　　　ｈ.ﾋr',ニヽ＿r'ニ.ヽ.〕r|
　　　　　　 　 |ｆ|| い)-ﾟﾉｰﾍﾟ-t)丿||ｆ|　　　　ひ、独り占めとかずるいぞ・・・
.　　　　　　　 ,ゞ|:u ￣〈_ _ _〉￣ u |K
　 　 _,,　-‐''7::: |　）(二ﾆﾆニつ（　|:::ヾ''‐- ､._　　あ、あんなやつにできることは俺にだって・・・くださいよ・・・経験値とわけまえ
‐''"´:::::::::::::::i:::::::ヽ._　　 ‐一　　_.ノ ::::::ｉ:::::::::::::::｀'''‐
::::::::::::::::::::::: |::::::::::ﾄ､ `:ー─‐''´, |:::::::::::|:::::::::::::::::::::::
:::::::::::r',二Yﾍ ::::::::ﾄ､｀ ‐---‐'´ノ|:::::::::r'Y二.ヽ::::::::::
::::::: ｛. -ー{_ﾉ:::::::::|　｀　‐-‐ '´　 |:::::::::し}ｰ-　｝::::::::
:::::::; ﾍ. ',二j ）‐''ﾌ|　　　 　 　 　 |く⌒（〈こ¨ 人:::::::
:／:{:::::ヾ＝ｲ::::::|oレ;:=＝＝=､、 |o|:::::::ヾｰ''´:ノ:`ｰ
:::::::::`::ｰ::フ′:::|:::|´∠二二＼ヾ;|:::|::::::::::‘く´::::::::::::
 

　　　　　　, ィf二二≧: 、
　 　 　 ／/／ ,　-―一ヾゝ、
　　　 / ,　/／　　ｌ　|　l　i　 l
　　　 l/　/' /　.'　l　|　ｌ　l　 |
　　　 |　l |　ｌ　l　/ﾚﾊ 厶ﾙノl　　　　　男を侍らせて才能で蹂躙・・・ギフト持ちさんは違うわねぇ
　　　 l　ｌ |、l /|斗ｬ 　 ﾋｿ | ﾄ､
　　　 l　ｌ |:::Y ｲﾋｿ 　 j! 　 ! l　ヽ　
　　　 l　l |::　｀ﾄ､　　 , -　/　ｌ　 l
　　　 |　l l::|　 l:::::l`　--イl::　ｌ 　|
　　　 l 　 l::ﾊ　ﾍ:::l 　 　 トl::　l‐､|
　　　/　　/|　V ﾍl＼ , ―ヽヽl　|ヽ
　 　 |　//-!、　＼|　 ＼ 　 |　 /__ ﾍ
　　　∨/　　 ＼＿＿＿_＼j／/　 } l
　　　　｛/　　　　}´　 r――く_｝＿/ｌ l
　　　　 }　　＼　 l　　ヽ　／/ l　 ＼l l
　　　　 |　　 　 ヽ|　 　｛_,／　 l 　 /ｌ l
 

　　だが、その声をやる夫たちは完全に無視。彼らのスタンスを崩すことなくきちんと討伐をつづけた
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,,....,_
　　　　　　　　　　　　　　,.-‐''" -- ､｀"'‐- ,,_
　　　　　　　　　　‐=､'ﾆ´-　￣｀ zｰ'ｰ- ､　 ',
　　　　 　 　 　 　 -=ﾆ,.=-‐,..、 z｀ - ,_　 ｀´!'　　　はい、講座に振り込まなかった今日の分ね
　　　　　　　　　　　`ｰz‐' i.r ;ヽ' 　 rr;jｰ　r'
　　　　　　　　　　　　　｀i. '､(i　　　　　　　l　　　　　このままがんばってね
　　　　　　　　　　　　　　',,.r`'i.　 　 　 　 i´　　　　　 　 　 　 　 ,､_
　　　　　　　　　　　　　　 |　　` 　 　 ￣,'　 　 　 　 　 　 　 　 /　 ｀'' - .,_　　　　 _,,
.　　　　　　　　　　　　 ,. '/｀'‐.､ 　 'ｰr- '　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　 `''ー '",.'
　　　　　　　＿＿ ,.-i"　.ヽ　　 ｀'ｰ ,､'､.　　　　　　,.､　　 　 /　　　　　　　　 　 , '
　　　 ,.-'-´- ､　　　 l　　　ヽ　　　,'""i;＼　　　　 |　',､.　　/　　　　　　　　　 ,.'
　　 ,.'　　 　 　 ヽ　　'--.､,. '´'､-.､l､＿!',. ヾ'.､　r'=!　l. i　./　　　　　　　　　, '
　　 !　　　　　　　 i　　.／　 　 ヽ ｀ l　'､!ヽ,ゝ／.,ノ　,! l ./　　　　　　　 ,　,.'
　　 l　　　　　　　　､　　｀' ､.　　 ヽ. |　 ヾ ﾟ,.'　 '　　ｨ　i/　　　　r;- .,_ ,.'.,.'
.　　 ', 　 　 　 　 　 ヽ 　 　 ｀' ､.　 ヽ!. ,...!､!,_　　　　 '/　　　　　`'-､'ヽ;'
.　 　 ヽ　　　　　　　 ヽ　　　　 ｀' ､,.r'"　　｀"ヽ､_,,. 'ﾞi ｀`'ｰ- .,,r'´;｀ヽ　',
.　　　　ヽ　　　　　　　 ヽ　　　,. ‐'　　 　 　 　 ヾ､ !　!　　　　r'´;"'ｰ　 i'
　　　　　 ヽ　　　　　　　,｀ｰ'"　　　　　　　　　　| `!.　!　　 ,.ri"´`-　, r'
　　　　　　 ヽ　　　　　 '　　　　　　　　　 　 ,. ‐'　 | 　 ', ,. !,'　｀''　 ,)'.´
　　　　　　　 ',､　　　　　　　　　　 　 　 , ‐'　　 　 !　 ／　','- .. ィ´l
 

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 -――-
　　　　　　　　　　　　,　　´ .r‐､―――-..._　｀　､
　　　　　　　　　　 ／ ,..ィ,≦!　 ＼￣￣｀¨　ミx　 ＼
　　　　　　　 　 ／　/:／　　!　　　　　　　　　 ｀ヾ ヽ.ヽ
　　　　　　　 ., '　　/'　 /ﾑ　l　 　 　 　 i　　.!　　 |　|　ﾊ
　　　　　　　/　　 /　 ∧ﾍﾍ.|　　　 ﾊ　 |　　|　.!　l　|　　i
　　　　　　./　　　i　　.トゞ＾＾| i!　 　 i!　 !　　!　|　|　!　　|
　　　　　　' ./　　 !　　|　　　Ⅵ!　　 iﾄ._ ﾄ.　 |､ i! .|　|　　|
　　　　　 |　i!　|　 |　　!／´￣Ⅶ　　 ! | ｢ i｀ ﾄi ﾊ |　|　　|
　　　　　 | ﾊ　.|　∧　ﾊ　　　　}ハ　 |.ﾙ'　! / |{｀ﾄ!　|　　|
　　　　　 |.' .|　|　 .∧　|.xｨﾁう:ト　∨|　 ,ｨチぅix }! ./　　.!
　　　　　 |{　Ⅵ!　　　Ⅵ.代zz:ｿ　　ヽ! 　 込ゾ'./,! ﾊ　　 !
　　　　　 |!　 Ⅶﾄ.　　　ﾄﾍ　　　　　　　　　　　/'/ i_ﾉ　　|　　　はい、もちろんです
　　　　　 |　　.}||!ﾊ　　 | 从ゝxx.　　i　　　 xx/,/ ./　 　 .|
　　　　　　　　 ||　ﾊ 　 ﾄ. ﾊ　　　　ｬ .ｧ　　　,.ｲ!　|｀ヽ　　!　
　　　　　　　　 }'　{.:ﾊ　|.:|　|＞..　　｀´　　ィ´.:.:|　.!.:.;ｲ　　!
　　　　　　　　 ／⌒｢} .ﾄ} .／）｢{≧ー≦_ノ}.:.:.:|　i:/.⊥.._∧
　　　　　 　 ／:::::::::::V, !∠∠ ‐.つ｀Y´ 　 /〉ｰ|　|ｱ:::::::::::∨!
　　　　　.／:r≦＞ ´　　ニニ≦＿.⊥＿／}　 |　!:::::::::::::::::＼
　　　　<ニ/::∨　　　　 ,､｀ヽ⊆-――-　｀ ＜.|　|::/::::::::::::::::::＼
　　　　 .∨:::::∧　＿_／　＼У´／ 二｀_　　　　｀ ＜ﾆ∧::::::::::::::ヽ
　　　　　ﾊ＼:::::∨/::::|　　／{_f〈,ｲ´／＿_　 　 　 　 У::/〉ニニﾆｱ
　　　　./:/＼＼／ ::::l .／:::::::::: | |.〈/::::ヽ　 ＞...＿／::://|:::::::::;.イ
　　　　ﾄ/::::::::>'::::::::::::l/:::::::::::::::///:::::::::::::∨:::::::::::::＼://::::!::::::/　}
　　　.//:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::///:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y:::::::∨::〉 ∧
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./ / .∧:__ . /　 ≧=-=≦　　　　 　 　 .ヽ､＿＿_,厶ィ.:::::::::::::::::::::::/!∧　 ∧
i /　/　 ||　|　　 　＿＿＿_　　 　 　 ＿＿＿_　　 　 |　 ､:::::::::::::/ |{ ∧　 ∧
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　まぁ、虫で来た一番の要因はやる夫にはきちんと役割があったことも大きかっただろうが
 

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　　　　　　　　　　 　 ＼　...／　 　 .._._.....-――-....._　　　 .＼　　 ./
　　　　 ` 　 :、　　　　　 ／　　.,...:.:´_.＞ｧ´｀ヽ―＜.:｀x. . ､＼ ヽ
}　 　 　 　 　 ＼　　　 ./　　 ／＞´ ∧/　　　　ヽ　 ｀ヾ　...ヽ ヽﾊ 　 .....／
〕　 　 　 　 　 　 ＼　., '　　/'　 /ﾑ./ﾑ!　　　　　 |　　　ﾊ　　',　i .ﾊ　 ../　　　　　　　　　　　　イ
}}　　　　 　 　 　 　 ../　　 /　 ∧ﾍﾍ　| i!　 　 　 .ﾄ,　i!　 !　　 ! .!　 i..../　　　　　　　　　　　　　|
}〕　　　　　、　　　../　　　i　　.トゞ＾＾...| ﾊ　 　 ＿|｣　ﾊ　|　　 | .|　 .|　　　 　 　 　 　 .／　　　/
ヽ,　　　　　　　ー .' ./　　 !　　|　 |／´｢|∧ 　　　| |｀ト!､ｌ　　..| .|　..|　......／　　　　／　　　　/
　弋,＿_　　　 　 .|　i!　|　 |　　!　 |　　.N　 ＼　　! }/　| |｀ヽ /　!　 | ...／　＿￣ 　 　 　 　 /
　 {{　 　 ￣￣　...| ﾊ　.|　∧　ﾊ...| i| ＿　ヽ、 ＼'ｧ伐笊丶V,　 　|　|　　　 　 　 　 　 　 ／ |――
　∥　　　　 　 　 |.' .|　|　 .∧.i|　x伐笊k、　 　 　 乂jソノ.|　|　　| ..!　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　やる夫さん・・・今日もエネルギー・・・くださいませ
　{{　　　 　 　 　 .|{　Ⅵ!　　 .ﾄﾊヽ 乂jり...::::::::::::::::::::::::::::.u..! / 　 .| . !　l　　　　　　　　 　 　 |
　{{　　　 　 　 　 .|!　 Ⅶﾄ.　...|　ヽ::::｀:::::::::::::::::'::::::::::::::::::::::// 　 . .|　|..八＿＿　　　　　　／ ヽ　　こ、こんな無粋なもの・・・使わなくてもいいんで・・・ね♡
　}}_　　　　 　 　 .|　　.}||!ﾊ . .|ヽﾊ　　　 　 　 　 　 　 　 //　　...λ..|　　　　 　 　 　 .／／ 　ヽ
　》　　　　　　 　 　 　 .||　　...|　.込　　　　　,-― 、　 ./',! |　　/ .'　!　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ
.∥　　　　　　 　 　 　 .}'　 　 ∨　个　、 　/ f⌒ヾヽｨ　　 | 　/　/.｀ヽ　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿〉
厶斗――r 　 　 ヽゝ ′　＼　＼ー-　≧〈' ヾ=彳/ |　　 |　 !　,'　 　 .＼　....＿／
　　　　　　 　 　 / ∥　　　　 丶　｀`ヽ、　　 ＞ ､/ 　＼__|　 l　{　＿_　　 ＼
　　　　 　 .{{　／/ ,′＿＿_　／l　｀`ヽ ＼丶、　 　 __,.　‘ 　|￣　　　 ヽ　 .ﾊ　　　.二二ニニ
　　　　　　乂 ／　l /　 、 　 ヽノ　　　　＼＼　　　　　　　ヽ ヽ　　　　　 V 　 .｀',
　　　　 ／ ／　 　l/　　、￣ヽ _〉　　 　 　 V ヽ　 　 　 　 　 ＼丶、 　 　.}　　　 `、　＿＿
　 　 ／　/　　 　 /　　 、￣ヽ/ 　　　　　u { 　ﾊ　　　　　　　　 ＼ ＼ 　 ′ 　 　 `、　　　￣￣
　 ／ 　 /　　 　 /　 　 ､_￣ﾞ/　　　　 　 　 ヽ　i|　 　 　 　 　 　 ｀丶　ヽ l　 　 　 　 ヽ
／　　／　　,.ｨ=/　　　 ［_／　 　 　 　 　 　 ヽⅥ 　 ,.　´　　 　 　 　 ＼ｌ L_ 　 　 　 　 ＼
　　／　 ／ 　 /　 　 　 ﾉ　　　　　　　　 　 　 ヽ　 /　　　 　 　 　 　 　 ヽ、￣二＝==ｧ 　＼
　/　 ≪、＿__l 　 -‐''/　　 　 　 　 　 　 　 　 　 V　　　　　 　 　 　 　 ,..::〉ヽ＿__ 斗ｲl　　　 ヽ
/　　　) ー --:}　　　,′　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ;.　　　　　　　　　　 l:::/　 }－　 ´／　　　　∧
　　　　 ￢ーr |　 　 {　　　　 .::::::. 　.　　　 　 　 　 l　 　 　 　 　 　 　 ／　　l 　 .／　　　　　　　}
　　　　　 ＿.)-|　　从　　 　 {:::ヽｯ:: :　　　　　　　 ,′　　 　 　 　 ι/ 　 　 ﾊ／　　 　 　 　 　 ,′
　　 　 ｨ ／　　|　 　∧　　 　ヽ:::::::ン　　 　 　 　 /　　 　 　 　 　 　 l 　 u /〈　　　　　　 　 　 /
.　 ／／　　 ／|　 u.　丶　　　　　　　　　　 　 ／　　　(ﾉ　　　 　 　 {　　 /＝==-、　　 　 　 /
／／　　　/　　|　　　　 /> 、u　　　　　　　イ　　　ヽ、　　 　 　 　 人　　|＿＿　　` 　 、 ／
{ 〔　 　 　 l　　人　　　//ノ/ .≧＝＝≦　　　　 　 　 　 ＞‐--‐＜　/　　|　　　　￣＝- ￣ ヽ
ヽヽ　　　　＼　　 ＞／ヽ./　　　　　　＼　　 u　　 　 ／　　 　 　 ／＝==|_　　　　　　　　　 　 )
 

　まぁ、これだけ極上の、それも幼馴染で一緒に仕事をやることを選ぶくらいに大事にしてる相手にここまで言われて
 

やる夫がドハマリしないはずもなく・・・
 

　 　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　 ／　　　　　＼
.　　　　　／　_ノ　　　ヽ､_＼
　　　　／　　（● ）　(● ）　＼　　　儀式で必要っていうし、ちゃんと避妊は別枠でしてるから・・・
　　　　|　//////（__人__)///　|
　　　　 ＼　　　　 　　　　　 ／　　　で、でも・・・い、いけないことしてるみたいで・・・
　　　 　／　　　　　　　　 　　＼
　　　　| 　　　　　,― 、,―、 　　|
　　　　＼　 ￣￣　(⌒⌒)　￣ /
　　　　　　　￣￣＼＼／／
 

　　　　　　　　　　　／:;:.:.:.:λ ヽ: ./　　　'　　 ﾑヽ|　　　 ',　{　ヽ　 　 　 !　　　.l/::::::::::＿／
　　　　　　　　　 ／":.:.:.:.:.:.八　.../　　　.′ .i ｢^^`!　|　　 l　',　 ヽ　 ',　 |　　　.|::::::::::::::_≧=-.;＼
　　　　　　　　-'":;:;:.:.:.:.:／"　ゞ,>　　　.|　　ﾊ|＿__!_ i!　　 !　|＿__ﾄ､. ',　!　 　 !.:::::-=ﾆ._(;:;:;:;:;:;:;:.＼　　　（ゴムがあったらせっかくのエネルギーが
　　　　　　／′:;:;.:.:.:／　　　'′ . ′　.| ,.イ'´!￣ ∨i∨　 ﾄ´ヽ￣｢¨i｀ト.!　　 .l　 .:ｬ―一.^＼;:;:;:;:;:.;ヽ
　　　　 ／;:;:;:;:;:;:;:;.:./ 　 　 　 . ′′　 .!´　|,z≠｡iﾐヽ! ∨ .| zr＝｡ﾐ､Ⅵ/｀　　ﾊ　| 　 　 　 　 ' ,;:;:;:;:;:;:＼　台無しですし・・・その・・・子どもはちゃんと
　　　 ./;:;:;:;:;:;:;.:.:.:./　　　　 　 .|　.| .|　 ∧.<ﾊ::::::::::}　 `　∨}　.{::::::::::ﾊ>i!　　　ﾊ.　!　　　　　　 .∨;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　/;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:/　　　　　 　 |　| .|　　　ヽ | 辷_ﾝ　　　　}'　 .辷_ｿ　/!　　　ﾊ　 .!　　　　 　 　 }V;:;:;:;:;:;:;:;:;丶　準備ができてから）
. 　 /;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.Λ　　　　　　 .|　i! |　　　 ﾊヾ..xxxx　　　　　.xxxxx /'.!　 　 ﾊ　　!　　　 　 　 ./} ∨;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ
　 /;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.Λ::ヽ　 　 　 　 .! ﾊ i!　 　 ..　 :/　/〉　　 '　 　 〈Ｖ　...,/　 　 ﾊ.　　|　　　　 　 /:/　:〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i}
.../;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/. .:ﾏ::ﾑ　　 　 　 ﾍ从!∨　　ﾊ.:＼.'/ 　 . ｬ .ｧ　　.Vi.／!　　　ﾊ　 　 ! 　 　 　 ,:':/　:/:ハ;:;:;:;:;:;:;:;:;:i|:.
..|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:{',:. :. :ﾏ::ﾑ 　 　 　 　 .∧∨　　ﾊ.:.:.:＞i､　 .｀´　　.ィ.:.:.:.:l　　 .∧ .__　 ! 　 　 ／,:' :／:::::::ﾊ;:;:;:;:;:;:;:;:;ｉｌ.:.
 

　そう、昼とは逆に夜はやる夫がエネルギーを放ち、その結果をカリムが回収していた
 

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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ., '/　　　　｀ヽ､.＼　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_, -､-､.　.../　i　 　 |　　 　 ＼|　　　|　　 　 　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 ',　,　V .'　　| |　 ﾊ　|　　　　!　　　!　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ. ',　', ',__j...| i!　!..|　| |__l_ヽ.| 　 !　 　 .ﾊ　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ニｰ＾7ニニ.Ⅵ ﾄ!.∨ﾄﾄ､ﾄ.｀iﾄ.!　 l 　 ..'　.! 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　 /ニニニニニニ . ﾍ! ∨ﾊ.ｨf=ｧ..ﾘ!　.' 　 /〉.,,ﾄ.､　 　 　i　　やる夫さん・・・やる夫さん・・・
　　　　　　　　　　　　　 ／ {ﾆニニニニニニニニﾆ..ﾉ/／/／ /　 /ﾍ .| l.:.:.＼ 　 .|
　　　　　　　　　　 　 　 {.　 `＜ニニニニニニニ　く　　__ u. ./　 // ﾉ l. i.:.:.:.:.:＼ .!　　　全部、全部ください・・・わたし・・・大丈夫ですからぁ・・・
　　　　　　　　　　　　 　 ',　　　 ｀'' ＜ニニニニニﾘ ＼V__）/　 ./.ハ　 | ∨.:.:.f´　{
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ　　　　　　 ｀ﾞ '' ー-- ==-　´ ￣　''＜ ＼ '　,　.ヽ｢　　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　__ノニ＞ ..　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀　ヽ　ヽ　　' ,　　 .',
　　　　　　　　 ,.z≦二ニニニニ＞ ..,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ　i　､　'　　　',
　　　　　　　／ニﾆ／ニニニニニ//´｀ﾞ '''ー　　..,,__ヽ　　　　　　 　 　 .|　i　　.ﾊ
.　　　　 　 /ニﾆ／ニニニニニ＼{.′　　　　　　　　 ｀ヾ:､　　　　　　　 :!　}　　　 ',　　.!
　　　　　 /ニﾆ/ニニニニニニﾆﾆ＼　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　.! 　 　 .i 　 .|
　　　　 ./ニニニニニニニニニニニﾊ　　　　　　　　　 i　　i　　　　 　 / . |　　　 .i　　.i
　　 　 /ニニニニニニニニニニニﾆﾆ，　　　　　　　　.ハ　}　　　　　　.ｲ ﾊ .!　　.|.}　 }
.　　　/ニニニニニニニニニニニニニ',　　　　　　　 /　　　　　　　 ／ .,/ .乂 ,　.i!.!　 !
　　　{ニニニニニニニ,z=-､ニニニﾆﾆ.}､　　　　 　.ｲ　　　 　 　 .／　 .〃/　 ,ｲ　ﾘ ! .ﾘ
　　 　Vニiニニニニﾆ/ﾆﾆiﾆ＼ニニニﾊ i≧=-=≦　　　　　　 イ.i/　 ///　,ｲ.ﾘ.././／
　　　　iニ|ニニニニ./ニニ',/////////,}|　　　　　　　　　　 /　..{' . { | !.{ /　}//.〃
　　　　Vニニニﾆﾆｲニニニ',/////////!　　　　　　　　　　.′ . ﾄ､　从 !{　/./ .{{
　　　　 ',ニニニニニニニニ.',/////////,　　　　　　　　　 i　　 .廴.∨,）_乂_.{　込_
　　　 　 ',ニニニニニニニニ:',/////////,　　　　　　　　　{
　　　　　 ',ニニニニニニニニ:V////////!　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　',ニニニニニニニニ:V///////,{､＿＿__　　　　　　 ＜
　　　　　　 ',ニニニニニニニニ:.V///////乂/////≧､　　　　　 ＞-､
　　　　　　　',ニニニニニニニﾆﾆヽ/////////////////≧=-＜////ー-.､
　　　　　　　 ',ニニニニニニニニﾆ}.＞＜//////////////////////////{
　　　　　　　 .i!ニニニニ..ﾆ=-　　´　　　　｀''ー‐―　zz////////}///////ｲ
　　　　　　　　}ニﾆ＞ ''´　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀￣￣`''マ//////ﾘ
　　　　　　　 .＞ ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ￣i¨´
　　　　　＞ ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
　　　　i´　　　　　､__　..　-- ――　 ..､ 　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　.八　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ ､　　　　　　　　　　　　　　 .ｲ
　　　　　＞ ..　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼=- .. ＿　　　　　　 ..イ
　　　　　　　 {f＞ ..　　　　　　　　　　　　　 　 ` ＜ニニニニニニニ≧.､
　　　　 　 　 .',ニニﾆ＞ ..,,_　　　　　　　　　　　　　｀''ー- = ニﾆ＞ ⌒ヽ＼
　　　　　　　　ﾏニニニニニニ＝=-　 ..__　　　　　　　　　　　　　　　　　}ニヽ
　　　　 　 　 　 Vニニニニニニニニニニニ＝=-　 ..,, ＿__　　　　　　 .ﾊニニ 、
 

　　で、である。そうやって二人で毎日のように討伐していると・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　_,､;;-;;;''：!!!!!!!!'';;-､､_,,,
　　　　　　　　　　　 -=ﾆ;;;;;!!!|||||||ゞ,､_､-､ﾐ!!iiL
　　　　　　　　　　　-=ニ;;;;;:::!!||||!<｀　　　｀'-'iﾉ
　　　　　　　　　 　　 -=ﾆ,､;;:,-､ii/　 ｀''-､_ , _!
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ;;;;!　!ﾞ 　u ﾆ'ﾆ｀<ｲ
　　　　　　　　　　　　　　 _i_,ゝ;;　 u 　 　 .　)i
　　　　　　　　　　　　　､'ﾞ(~'､　 !.　 ､──-/ u　　　あの・・・Ｂランクに昇格・・・
　　　　　　　　　 _,､-;;;ﾞ/;;;;i　 '､　　　 ￣￣/
　　　　　＿､-::''ﾞ::::::::;;;/;;;;;;;i 　 ヽ,　｀'',,- -' u　　　　いやそのまえに市民権を・・・
　　 ,､;;';ﾞ;;;;::ﾞ::､::::::::::::::/::_:::_ i､.　 /ﾆ::i.´!＼ 　 u
　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;::::i::::::::::::::~,､-::'::|ヽ,/i|||||i　!:::i丶
　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::i:::::::::: <:::::::::::::i　　ﾞi||iﾞ ｀|､::ゞ:ﾞ:､
　 !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::!::::::::::::ヽ;::::::::::!. 　|||||　i:::ﾞ::､::::::ヽ,
　 !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::::::'､::::::::!　i|||||! i::::ﾟ:/:::::::::i::ﾞi
　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::::::::ﾞ､::::::! i|||||||.!::::/:::::::::::!::::!
　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::!:::::::::::::::::::::::ﾞ.､:::i.i||||||/:::/::::::::::::i:::::|
　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'､ﾞ!||||'::::/::;;;;;;::::::!::::::!
　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'.i|';／::::::::::::｀7:::::::!
　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::iiﾞ:::::::::::::::::::/:::::::::!
　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::!::::::::::::::::::i::::::::::::::::::|Ｏ::::::::::::::/::::::::::::!
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　　　´￣￣￣｀　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 _／　　__　＿＿　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 .／　　　 _/　｀ヽ ＿__＞｀ヽ　ヽ.ヽ
　　　　　　　　　　　　　 .//　 / ／.:,ﾍ　　　`　　｀ ＜!　　 ',∧
　　　　　　　　　　　 　 //　　' .'.; ｲヾ.ﾍ　　　', ＼､.__ !　 　 !.∧　　　　　やる夫さんが一緒に上にいけないなら
　　　　　　 　 　 　 　 /ｲ |　 | i/　ト┴ﾞヽ　　 ﾄ＜｢　｀ﾄ　　 ﾄ. ∧
　　　　　　　　　　　 /' / ,!　 | {　 ix'´￣ ＼　{　'仔テiﾄ,　　ﾚ'　∧　　　　興味ありません。やる夫さん、まだＬＶ２ですし
　　　　　　　　　　　 　 | ﾊ　|ﾊﾍ　{ﾊ,ｨﾁﾊ　 ｀＼ 込少.!　　.|_　　∧
　　　　　　　　　　　 　 | ! | .i! ﾊ.ﾍ∧ ﾏ斗　 　 　 　 　 !　　|.:.:.＞..､ヽ　　
　　　　　　　　　　　 　 {'　ヽ{ヽ.⊥|　ﾊ　 　 .`__,　　　 ｲ　　/..:.:.:.:.:.:.:.:>＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 x!ヘ.:|　.ﾊゝ..　　　　　／:!　　{∧.:.:.:.:.:.〈　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:...!　,ﾘ . .:.:}≧ｰ=´-､r.|　　i...∧＿.:.:.}　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 〈＿__.:.ﾉ　/　＿　ﾒ爻メ--x.!　　!　/____￣　　 ＼ 　 ＼
　　　　　_ ｨ {ヽ　　　　　 　 　 ／ ／.=-: .二 ア/メ{メ..∨　!:: :///_/｀ヽ 　 .＼　　 ＼
　　　　 .{::{::',',:::ir:.　　 　 　 ／ ,.ｲ./:_i:_: く　／/　　| ／..＼ ＼.../: : : : : ', 　 　 ヽ　　 .＼
　　　 (ヽj::i:::ﾘ::::!:::i´　　　　　＞.:"´: ／　`イ/L ＿!　　イ　.ヽ ヽ..: : : : : i　　　　.ﾊ　 　 ..＼
　　　　',::::::::::::ノ:::ﾉ 　 /　 ／:／: : : :ヾ } イ__{__ z ≦:/: : :ヽ: ﾊ　i.: : : : : :{.　　　　 ﾄ､　　　....ヽ
　　　　r}::::::::r'乙イ!　{　 .′:' : : : : : : : : :ﾒ: : : : : : : /: : : : : :',.:|　| .: : : : :ヽ　　　 .∧ヽ　　　..∧
　　　　し'乙_ソ／{　　　 i: : { : : : : : : : :〃: : : : : : : ': : : : : : : i.!　!.: : : : : : :.{　　　 .∧　　　　　∧
　　　　ﾏー 彡: : :乂　　 { : :', : : : : : : : {{ : : : : : : : {: : : : : : : :}/:.| : : : : : : :',　　　　 .ﾊ　..＼　　∧
　　　　 ヽ: : : : : : : : ＼ 八: : :. : : : : :-=ｷ= -: : : : : !: : : : : : :八.|: : : : : : : : :V　 　 　 }　 　 ..ヽ　∧
　　　　　　＼: : : : : : : :＼/ヽ: ヽ :: : : :ノ:}}ヽ: : : : : : : : : : :.イ{ |/! ',.: : : : : : : :∨　　　 　 　 　 ﾊ　∧
　　　　　　　 i＼: : : : : : : ',: : ≧=-=≦: {{: : :≧=--}-=≦: : :| |/|ハ: : : : : : : : ∨　　..!　　　　　ﾄ､ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＬＶ５
 

　　そう、成長に格差が生じて立場が大きく変わっていた。だが、それでもカリムたちの関係は変わらず・・・
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　　 ´　　　　　　　　　　｀　　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 ,....-―.;､――-..､　　　　｀　、
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／/　　,ィ´.:.:.:.:.:._/　ヽ_.:.:.:.:.:.:.＞.､　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ./ /　　 /.:＞　¨´ i　　　　｀　＜.:.:.:.:ヽ.　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　　 /´　　　,　 l　　　　　　　　｀ ＜ヽ　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 .'　|　　　!　　./ ,ﾑ　| |　　　.'　　!　　　　ヾ　　　　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　 .′.|　　　|　　l　ﾊﾍ､|｜　　 |　　|　　　　　i　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　 i　 .|　　　| 　 ! .!`^^^! |　　　i!　 i!　',　　　 |　　 .i　',　 i
　　　　　　　　　　　　　　　 |　 .!　　　l　 ﾊ |.u 　 ! i!　　 |i　　',　',　　　l　　　|　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 |　 .|　　　|_⊥斗＝＝!ﾊ'　　.!ヾ.､_ﾄ､ ',　　 !　　　|　|　 !　　　や、やる夫さん・・・
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　!　 　 !　|.z≠＝ミi! ∨　 !　ヽ≧トi､_ .!　　　 !　i!　!
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|　　　| 〈!ｲ:::::::::ﾘ {　 ∨ l　 7:￣ヾv', |`　 　 ! ./! ﾘ　　　きょ、今日はちょっと趣向を変えて・・・
　　　　　　　　　　　　　　　 |　　',　　　l　| .込z/　　　　Ⅵ　{っ::::ｿ.》 ﾘ　　　.l / l./
　　　　　　　　　　　　　　　 .／ .ﾊ　　　ﾄ､ゝ.:.:.:.: 　 　 　 ヾ　ゞ= '’'/,/　 　 // /'
　　　　　　　　　 　 　 　 .／.:.:.:...ﾊ　　　', ヾu　　　　　.,!　　 ..:.:.:.:　〃　　 /:.:.:＼
　　　　　　　 　 　 　 　 .ゝ､.:.:.:/.: .l 　 　 ﾄ､　　　 　 _ 　 　 　 　 ,ｲ/　　 ./.ヽ:.:.:.:>
　　　　　　　　　　　 　 ./　.￣{.:.:....l　　　ﾊ ＼ 　 　 　 ｀　 　 イ　ｲ　　　i :.:.:.:V
　　　　　　　　　　　　 / _　-　L/....i　　.i　　 .!｀　　　　.　イ　　　 .{　　 ∧ -＜
.　　　　　 　 　 　 　 .　´　　　　../ .i　　i -‐ /　　　｀´　　i　　...ﾆ. .i　　i　 ._!
.　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　/.:.:.:i　 /.~' ヽ　　 　 ,. -‐　 　 ./.:.:..i　 .i　 　｀　､
　　　　　　　　 　 ,'　　　　　　/.:.:.:.:.i　/　　　　　 .´　　 　 　 /.:.:.:.:.i　/　　　　 　 ヽ
　　　　 　 　 　 /;.　　 　 　 ,ｲ .:.:.:.:.:i ,'　　　　　　　 _　 　 _,/.:.:.:.:.:.:j,/
　　　　　　　　//!.　　 ‘､／_, :.:-‐‐.ﾘ....,,_ヽ＿＿_´＿. γ′≧z｡;ミ. 　 , 　 　 　 　 }
　 　 　 　 　 /　.|　　 .／:''´.:.:.:.:.:.:.:.:.~''.:ミ､.:.:_;.:.:-‐‐: :￣:.:.:.:.:.:.:.:ﾐヾ､　/ 　 　 　 　 ,
. 　 　 　 　 //　.i　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : ﾍ′
　　　　 　 // 　 ,:´:.:.:.:　.-──‐-;;;;;.:.:. ´ :.:.:.:.:.:...-─ .‐.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ハ　　 　 　 /
　　 　 　 // iУ .:.:.:.　　　　　　 　 .:. ′　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ’　　 　 ,:'
.　　　　 /　У:.:.:.:.:.:. 　 　 　 　 　 .::　　　　　　 　 　 　 ...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. }　　　,..i
　　　　 ,　./:.:.:.:.:.:.:.i　 .ﾉ‐┐``　 ;:.　ニ, . ニ　/　‐┬ｧ...;}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. '　　 ,:'　i!
　　 　 ;　r′.:.:.:.:.:.:{　 　 ノ 　 　 .:.　／　　_／ 　 .,ﾉ´　 j..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 八　,:'!　i i!
　　 　 i .!ﾏ:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ　　 　 　 　 :‘.____,,,,... ＿＿ . __;;__;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ﾝ:　 ,:' .|　i i!
　　 　 i! l . ﾏ:.:.:.:.:.:.:.:.:__...＿＿ . :.ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 彡'’⌒ｰ-‐ ｧi. i!
　　　　i! i　i丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧z｡;_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_.:.;, -=ﾆ二 ´　　 ￣ .ヽ ´ i. i!
　 　 　 i!.i　i　 iゝ _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._ :. -=ﾆ　 ≧=＝ニ　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ . i!
　　　　 ‘ i　i　|　　 ｀　三　´　　　　　　　　　 　 　 ､　 　 　 　 　 　 ｨ }ｰ '　.’
 

　　　　　 ,　'´￣￣　ヽ
　　　　／　｀ヽ　　　　　＼
　　　/　　,びヽ　　⌒｀丶　i- 、　　　　　　　　実にすてきだお・・・
　　　l　　廴:ノ　　,びヽ　　 | ⌒ヽー-rっ-､
　　　|　　　,'　　　廴::ノ　　 |　　　Lブ├'~
　　　 `（ヽ（_人＿,,）　　　　|　　　'__.ノ
　　　　 〉　ﾄ､ し' ,.. - ､ _,.ノ　 ／‐'~
　　　　/ ノ-''"`/　 r''/ー―'"
　　　　`'''"　　 l　ノ‐'
　　　　　　　 　 `"
　　　　　やる夫ＬＶ２（ＬＶドレインナウ）
 

　そう・・・まぁなんというか・・・レベルが開いた現状をむしろ堪能していた。圧倒的格上を組み伏せる、逆に格下に組み伏せられることを楽しんでいた
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}///////{　/ニニニニニニニニニニニニニニ彡///////／　　　一人だけどんどん先にいきやがって！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j///////∨ニニﾆ　 ﾆﾆニニニニニ＞≦///////////／
　　　　　..l l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／////i//}//ヽニ　 ニニニ＝---= ／//--///////////ニニ　　やる夫の経験値吸ってないかお！(棒
　　　,.- |　―‐z　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ////|/,Ｙ}///ー' ￣　＞ ''´　　　　　ノ/／j//r-/////////ニニﾆ　 　 .＼／　l l
. 　 / 　 |⌒し　｛ 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿　　}/|//|/ﾘ!j//　　　　 ´　　　　　Ｊ　　ゞ''´弋/ノ ///／//イﾆ　 ニﾆ　　　　 {＿_
. 　 ｝　　 ｜　　 ;ﾞ　　　　　 ._,　　 ´　　　　　　｀　､ ./j// ｀７　　　 /　　　　　　　　　　　　　　弋////ﾍﾆ.　 .＼/　l l
. 　 |　　　 〉 ツ/　　　 ,　　´＿....-―――-､　　　 ＼７　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　じ　　Ｘニ　/　　　　　　　　　￣/　iヽ○
.　...|　 　 〈　／　　..／　／.:.:.:.:.＞――――｀ー ､＼ ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',　 　 　 ﾏ . {＿＿　　　　　　　　ヽ_/
.　｢　/　　／　　..／ .／.:.|｀ヽ´　　　　　　　　　　　ヽ ヽﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }　　　 　 V　 　 　 ○　　　　　　　　ゆ
.　| /⌒し｛　　..,.'　 /.:.:／l　　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 ',　i　',　...／　　　　　　　　　　　　　　　　　 .!　　 　 　 }.￣/　ヽ￣
.　｝　｜　{　.../　　 |.:./ 　 !　　　　 ヽ　　 ヽ　ヽ 　 　 ! .!　i .＜　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,　　 　 　 .|ニ.{＿_ﾉ
.　｝　｜ッ{ ../　./　.l/　　ﾑ!　　　　　 ', ､＿ﾄ＿.Ｌ＿_ | .|　 !　　 ...'' ＜　　　　　　　　　　　　　　/ 　 　 i　　 !､ニﾆ　 ゆ
....⌒ヽ､ノ.../　 /　 /　　 !{. ∨_,　　　　ドヤ Ｔヽ i!　|　| .| | 八　　　 　 .｀ﾞ '' ー-　__　　　　　 ／　　　　し　　　Vニ
.　 　 　 　 |　,ｲ　 .i　　　ﾄ､xﾍﾉ ﾄ､　　 }ij ＞,ｾチぅｧ! /　!.l l　＼.＿　　　　　　　　　　￣　　=-　.._　　　　　　 　 Ⅵ
　 　 　 　 .| / |　　!　 　イﾍヽヽ|u.＼　{　'".とzz.ら../　l!,仆､...',　　　 ｀ ＜　　　　　　　　／ 　　　 ＼　　　　　　 'ﾆ
　 　 　 　 .| {　! 　 ∨　　{､ij..,.,.ィﾁﾑ ｀ヾ..ij.....:::::::.//| . }ﾘ . .:|　i　 　 　 　 ＼　　　　　 ./　　　　　 　 ＼　　　　　　　　　そ、そんなことないですぅ・・・！
　 　 　 　 .| |　＼.　 ＼　ヽ...X代とう . :::::::　　　/',!..| .从 　 .!　! 　 　 　 　 　 .￣　ア-{　　　　　　　　　ヽーﾍへ:
　.i´￣　 ＜.l　　...ヽ　　i＼ ヾ...ゞ''.::::::　.` ⌒ ヽ . /|.{　　`ー.|　|　　　　　　　　 ヽイ: : : ゝ.　　　　　　　　　､: : : : :
.ノ{　　ﾄ.　 　 ｰ- ..　ﾄ,　ﾊ　　 ヾゝ. 　 V　　　 ノ//!/..{　..＼/　　　　　　　　　　　', : : : : : :＼　　　　　　　　＼: : :
　 | . ...},.へ..__　　 ｀ヽ　 .ﾊ.＼　＼ . ≧.｀.ー .ij　　　..`..｀　/　 / 　 　 U　 　 　 　 i : : : : : : : :≧ ..　　　　　　　＼
　/...／: :／:/:.｀Ｙ　　}　　 　 )　　) 　 　 　 　 　 　 　 　 ノﾉ.｀ヽ　　　　　　　　　　} : : : ー ---　: :`r=-ｧ ´￣￣
./: /: :／: :/: : : :|　.ｲ:ﾊ､.γ´ ./　{....' 　　　　　　　　　　　 　 　 ',　　　　　　　.:.:,.:ﾑ: : : : : :__: : : :＞'-''_ノ　　　　u
: :/ : : : : / : : : : |/: j: : ',:''ー /　∧.{　　　　　　　　　　　　　　　 ',　 　 　 　 .:.:.:.:ゞ'' : : :-=ニ: /　 __/　 /}　　/
: ′ : : .: : : : : :.: }: : : : : :',: :./　/　λ　 　 　 　 　 i　　　　　　 　 }≧--=＝≦´ : :／ : : : : : : ﾚ ´Ｙ　 .ｨ: }　ィ{　 /
: : : : : : : : : : : : :.| : : : : ノ／／ ／ : : ≧=z ..　　 Ｊ　　　　.:.,.:､:. 八 : : : : : : : : :／: : : : : : ::／: : : j／: : :j/: : :し/: :
: : : : : : : : : : : : : !: : : .ー=彡イ : : : : : : : : : : : ≧=z ..　　.:.:ゞｨ:.ｲ: : : : : : : : :／: : : : : : : ／: : : : :/: : : ::/ : : : :/: : :
 

　まぁうん・・・カリムは嘘をついていない。無意識でやっていることなのだ、体質的にエネルギーを吸うこともあるが
 

それ以上に・・・レベル差があるほうが色々とたぎるしはかどるのだ（遠い目
 

　　　　　　　　　　　 .＿　　 　 　 　 　 　 　 　 _　-‐　￣￣　　‐-　_ 　 　 　 　 　 　 　 ,...::´::／
　　　　　　　　　　　 .｀＼::＞.... 　 　 　 　 ,　 ´　 __,.､――-....... _　　｀　 ､　　　　 　 .／:::::／
　　　　　　　　　　　　　 .｀＜::::::＼　　...／　,...:.:´_/　 ＼‐-　 _.:.:.:＞.､　　 ＼ 　 　 ..:::::::／
　　　　　　　 　 　 　 　 ,､　　＼::::::＼　　／＞´　|　　　　　　　 ｀ ＜.:ヽ　　 ',ヽ .∨::::::/,ｲ´＿＿＿　　　昼と夜の差があるほうが・・・燃えるし・・・
　　　　　　　　　　　　 /`~`ゝ:｀ヾ::::::　　 '´　　 ,.､ |　　　　　　 　 　 　 ｀i　　　', ',/:::::::/／´＞―　´
　　　　　　　　　　　／:;:.:.:.:λ ヽ: ./　　　'　　 ﾑヽ|　　　 ',　{　ヽ　 　 　 !　　　.l/::::::::::＿／　　　　　　　こう・・・昼間は頼ってくれるやる夫さんがかわいくて・・・
　　　　　　　　　 ／":.:.:.:.:.:.八　.../　　　.′ .i ｢^^`!　|　　 l　',　 ヽ　 ',　 |　　　.|::::::::::::::_≧=-.;＼
　　　　　　　　-'":;:;:.:.:.:.:／"　ゞ,>　　　.|　　ﾊ|＿__!_ i!　　 !　|＿__ﾄ､. ',　!　 　 !.:::::-=ﾆ._(;:;:;:;:;:;:;:.＼
　　　　　　／′:;:;.:.:.:／　　　'′ . ′　.| ,.イ'´!￣ ∨i∨　 ﾄ´ヽ￣｢¨i｀ト.!　　 .l　 .:ｬ―一.^＼;:;:;:;:;:.;ヽ
　　　　 ／;:;:;:;:;:;:;:;.:./ 　 　 　 . ′′　 .!´　|,z≠｡iﾐヽ! ∨ .| zr＝｡ﾐ､Ⅵ/｀　　ﾊ　| 　 　 　 　 ' ,;:;:;:;:;:;:＼
　　　 ./;:;:;:;:;:;:;.:.:.:./　　　　 　 .|　.| .|　 ∧.<ﾊ::::::::::}　 `　∨}　.{::::::::::ﾊ>i!　　　ﾊ.　!　　　　　　 .∨;:;:;:;:;:;:;:＼
　　　/;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:/　　　　　 　 |　| .|　　　ヽ | 辷_ﾝ　　　　}'　 .辷_ｿ　/!　　　ﾊ　 .!　　　　 　 　 }V;:;:;:;:;:;:;:;:;丶
. 　 /;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.Λ　　　　　　 .|　i! |　　　 ﾊヾ..xxxx　　　　　.xxxxx /'.!　 　 ﾊ　　!　　　 　 　 ./} ∨;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ
　 /;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.Λ::ヽ　 　 　 　 .! ﾊ i!　 　 ..　 :/　/〉　　 '　 　 〈Ｖ　...,/　 　 ﾊ.　　|　　　　 　 /:/　:〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i}
.../;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/. .:ﾏ::ﾑ　　 　 　 ﾍ从!∨　　ﾊ.:＼.'/ 　 .｀　 ´　　Vi.／!　　　ﾊ　 　 ! 　 　 　 ,:':/　:/:ハ;:;:;:;:;:;:;:;:;:i|:.
..|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:{',:. :. :ﾏ::ﾑ 　 　 　 　 .∧∨　　ﾊ.:.:.:＞i､　　　　　 ィ.:.:.:.:l　　 .∧ .__　 ! 　 　 ／,:' :／:::::::ﾊ;:;:;:;:;:;:;:;:;ｉｌ.:.
..|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ',:. :.:.:ﾏ::ﾑ 　 　 　 　 ....∧ 　 ..ﾊ .{三三≧ ≦三三}...:l　　 ﾊ.´　　 ｀　 ...,.ｲ／／　:}::::.ﾊ:};:;:;:;:;:;:;:;:;i|:.:.
..|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|', ',:.:.:.:.:ﾏ::ﾑ　　 　 ../　　 .|　　　i.:..{三三三|H|i三三} /　　 l.　　　　..ﾟ｡ ...:/ ノ: 　 /:::./..:||;:;:;:;:;:;:;:;:;:|: .:
..|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:.', ',:.:.:.:.:.ﾏ::ﾑ　　　′　　.i|　　　｢...￣￣￣{i_j}￣￣ .:Y 　 / 　 　 　 　 ::/ ﾉ　　 /:::./　.:||;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|: :.i
..|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|',:.', ',:. :.:.. ﾏ::ﾑ 　 .{　　　　ﾊ 　 ..|　　　 　 .._][_ 　 　 ..| 　 ,'　 　 　 　 ..}　.{!　 　/:::./　.:: ||;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|: :.}
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀７//　　　　　　　:. 　 　 |/////.;'　　 j　　　 .: 　 　 ／,％　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＞
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ///　　　　　　 　 ,.　　　i/j///人　　.:　 　 　 　 　 イ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 ///　 　 　 　 　 ／ .　 　 {¨^¨´　　丶 j　　　.:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.
 

　　まぁそれでもやる夫にとってはＤ４Ｃといったところだが・・・
 

　幸いというかなんとうか、やる夫は一向に気にしていなかった
 

　　（（　(ヽ三/)　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　(((i ) ＿＿＿( i)))
　　　　　／　／⌒　　⌒＼ ＼
　　　　 (　／（ ●） 　（●）＼ ）　　　市民権？そのうちとれるお。カリムとの格差？んなもんいまさらだお
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　　　　 |　　　　　　　　　　 　　　|　　カリムが強くなって安定して熊退治はかどるし何が問題なんだお？
　　　　 ＼ 　　 　 　　　　　 　／
 

――なんというか、お似合いである（遠い目
 

　　 　　　 ＿＿＿_
　 　　　／_ノ '　ヽ_＼　　　　それにあんだけ強くて凛々しいカリムが夜にこう、甘えておねだりしてくれるのが
　　　／（≡） 　 （≡）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　かわいくてかわいくて・・・色々はかどるお
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ーlj'´ 　 　／
 

　　凸凹で不釣り合いな二人・・・なれど、その関係はとても満ち足り・・・幸せなものであった
 

幸せの形は、人それぞれなのだから
 

　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　r､´＿＿　｀¨　　､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ／｣　 ヽ―-　ミﾐx　ヽ＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　ｲ´ ,. |　　　　　　　｀ヾ.　ﾊ ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ./　 /　ハ.!　|　|　|　　|　　!　　',　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　i　 iヾｰ! ,!　i!､l!　 .ﾄ､ l.|　　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　　!　,L==ィ/∨!.ト＝|‐トi!　　 |　|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　Y´|ィチミ　Ⅵ '仔ぅﾐx!　　 .!　|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | .'　　 Ⅵ.ﾏ__ﾘ　　ヾ　b__ﾝｲ!　　ﾘ　 !　　　ちょっと蟹退治手伝って来て服をつくってもらったんですけど・・・
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | ﾄ,　 　 ﾊ .:.:.:.:.:　､　 ..:.:.:.:.:.l　　.′　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 .Ⅶﾊ　　圦　　　　　　　　.ｲ 　 /　　.i!　　　ど、どうですか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ| ',.　 .ﾊ .＞ . ´　｀　イ: !　　!　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　 |:::::_ﾉ.｀ ｰ ´ 八.|　　| . ..　八　　（大丈夫・・・妊娠する未来はまだ見えてないから
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ﾉ 　 .ﾘｒ八_ 　 　　_ノ..!　 ..!　 .~ ' ､ﾊ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 ./　ヾ;;;~==;;;´;;;; ./　 .ﾘ　 　 　 Y.　いくらだしてもらっても・・・）
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 .彡'　 　 ｀￣~~~~ . {　 ./　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　 　 　 彡'￣ 　 　 ヽ, 　／ 　 　 人　{ . ／　　　.j
　　　　　　　　　　　　　 ,／　　　　　 　 　 ′　　　　　　｀ー､　　　　 .|
　　　　　　　　 　 　 　 ,: 　 　 　 　 　 　 /　 　 　 　 　 　 　 ﾊ　　　　|
　　　　　　 　 　 　 　 .′　　　　　 　 　 ′　 　 　 　 　 　 　 ’ 　　　j
.　　　　　　　 　 　 　 {　　　　　　　　　 {　　　　　　 　 　 　 　 }三三;!
　　　　　 　 　 　 　 .八　　　　　　　　　:';　　　　　　　　　　　 ハ　　|
　　　　　　　　　　　　　丶.　　　　　　　.: :ゞ.　　　　　　 　 ,　/　　　 !
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼:. 　 　 .:´ !:: : :'::...　 　 　 ....:/ /　　　 .′
　　　　　　　　　　　　　　 ∧ 丶,　　　ﾘ:　　　ヾ . 　 　 .:/　!　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　∧ ハ、　　 　 　 　 　 　 　 ′ﾘ　　 /
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 :∧ .ﾘ ＼.　 　 　 　 　 ー＝彡ﾍ　 /
　　　　　　　　　　　　　 　 　 :∨　　　　　　　　　 ／　　 　 ∨
 

　　　　　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　 ／_ノ '　ヽ_＼
　　　　　　　／（≡） 　 （≡）＼　　　　じ、実にけしからんお！
　　　　　　/ /// （__人__） /// ヽ
　 　 　 　 |　　　　 |r┬-|　 　 　 |　　
　　　　　　＼　　　 ｀ー'´　　　／
　　 　 　 　 /　　 _ノ（ξ）、_　＼
　　　 　 　 （＿＿_／　 ＼＿＿_）
　　　 　 　 　 | 　　　　　　　 /
　　　　　　　　|　　　　　　　/
　　 　 　 　 　 |　　　ｒ 　　/
　　　　　　　　 ヽ　　ヽ_／
　　　　　　　　　 >__ノ;:::......
 

　というわけでここまで・・・うーん、もうちょい練れたかな
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,.xｧ―-ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 -―――-　／ ／　　ノ｛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 __....__　 　 　 .´ ＿＿＿＿　　.../心　　　/-‐ }
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 r爰少　　{心く . .／: : : : : : : : : :.｀.ミjll多ﾞ__..／　　/
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾞ､　`ｰ-､ ゞ圭ｱ.:ﾄ＜ ￣￣￣￣￣ `ヽ/,,r怨ll沙く
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `寸心､｀"''/.´ {　 　 　 　 　 　 　 　 .＼ヾ　　　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀ミ圭)ィ　 　 ＼　　＼　＼　ヽ　　　 |　　 |　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ./　　　 '　　　! !∧,　　|　 ､|＿_|　 |　.|　　 |　　|　　　ご、ごうけつぐま・・・た、退治しちゃいますか・・・？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .′　　　|　　　| |／ヽ.　|　　i!＼.|￣｢｀.ト 　 |　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 　 　 |　　,.イﾊ!　　Ⅵ　 |ﾙrｫ乞ぅﾐ､|　　 |　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | |　|　　j!　　　|',ｨ笊うﾐjﾊ /　　|っ:::ﾉ}::〉　　|　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | |　| 　.八　　 〈∧っ::ﾉ}　}'　　 込zﾝｲ　　 /} 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 | i! .ﾄ　　　＼ 　 ﾊ ゞ-'　　　　 ////..|　　 |/　　i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |八 | ＼　　　＼从.//// .`＿　　　　|　　 |＿__从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 ヾ 　 ＼ 　 　 .',.ゝ　 　 `ｰ’　　／|　　 |: : : :.￣｀:　.｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼.; 　 j　|´:＞ --.....__..! /　　/.¨7: : : : : : : ｀: . _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .!　,ﾘ　..γ￣oヽミﾆi./　　/i .i　 ! ｀､弋‐- ､.／
　　　　　＿＿　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .ﾉ　/　..λ¶　　丿:::::.{.　 /..‐i‐! 人　＼ ＼　ヽ　 .`ミ
　　　　'" 　 　 `ヽ、　　　　　　　　　　　 　 　 .／ ／　-―　`'ｰ''´　　/.|　 {　 .!人　 ＼　 `ヽヽ.｝　　　 `ヽ、
　／　　　　　　　　ヽ　　　　　　 　 　 　 　 .／ ,.ｲ 　 　 　 　 　 　 　 / .ﾊ　..!　i　＼ 　 .＼　　)〉! .＼　　　 ＼
./　　　　　　　　　　 `、　　　　　　　 　 ..／ ／　 　 　 　 　 　 }:.／ /　ﾊ　　i　ﾞ､　　ト .＿.`ヽ､ l 　 .ヽ　 ＼
f　　　　　　　　　　　　`､　　　　 　 　 .ィ^../　　　　　　　　　,. '´　 //　}　!　 }　 ＼　}　　　`ヽ＼　　 ヾ､ 　 ヾ、
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j　　　　　　　　　　::i　　　　 ｀､　　　 .}}　 代　 }沁;;::::::::::{:.　 　 　{ i　｛ 　ﾉ ﾉ　　 ::}::i　　　　　　lﾉハ　　　l　}　j!
!　　　　　　　　　　::i:　　 　 　 `､　　 ji!　 i 　`ミx､_ ｀三ﾆ≦三二代 人　　　　.:::j!:::i　 　 　 　 !　　l　　　}　! /
　　　　　　　　　　 ::i:.　　　　 　 `、 〃 　i　 　 　 ￣￣~弋: :`ヽ: :ﾄ{ ＼_ミ=‐'..:::ノ::::::!　　 　 　 i　　j　 j　j! ﾉ/
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　 　 　 　 　 　 　 ::::}:::.　　　　　　 ﾞ, }}　 /｀"''ｰ- .._　　　　　　 ￣ﾞ､ｪ､　 ㌢"‐--ζ l　　 　 　 i　 /j　;　j!
　　　　　　　　　　::::j::::::.　　　　　　 ﾞj!　 代/ ／/　 ￣"''ｰ- ...＿　 Y心/　　＼　　　! 　 　 　 i／ / / /
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