この記事をお気に入りに追加する
～愚人剣天空～
＿＿＿ ＿ _,，-‐く＼ﾉ)ﾍ__/i:i:i:i:i:i:i:i:∨ 〉
＜￣＿＿／i:i:|￣ ／ . . ￣＞ ´￣＾刈＼＼i:i:i:i:i:i:i:∨
-=ﾆ.,¨¨￣￣ /i:i:i:ｉ:人_/ . . . .／. . . . . .／. ..| . .＼＼i:i:i:i:i:i|___|＿
｀`丶､ . . . /i:i:i:＜ /. . . .／. ./. . . .／. . . /. . .|. .＼刈i:i:/ /:|／
⌒7i:i:i:i:i:i:i▽. . . ./ . ./. . .／. . . .../. |. . |. . ハ..▽イi:i:|
ノ|i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/. . . ../. . / .／. . . . . . . . .|. . |. . |. .|. ∨i:ｉ:ｉ:|
／. .|i:i:i:i:i:i:/. . . . .|. . .／. . . . . .／. . ....|. .∧.｜ | . .∨i:∧
／. . . .∨i:ｉ:ｉ/. . . . . .|／. . . . . .／/. . . . ./ / ∨. .|. . ..|:/ . |
＿ ／. . ＿＿_∨/. . . . .／. . . .＼／ /. . . . ./／ /. . ハ. ..|＼ .| １ヶ月ぶりの再開！
⌒ヽノ⌒廴__ノ ／´￣ ／ . /. . . ／. . . . .,ｨｆ元ミ /. . . .xiｆ元ミk. . ./. . |....| |ﾉ
__). . ＼: : .:.:＜ ／. ..／|. .／⌒7 イ |lＬﾉ／ . . ／ |lＬﾉ/ ﾉイ. . . .|....|／|
. . . . . 辷?い ノ'⌒え___彡'. ../. . ...√| jハ ￣ ⌒¨¨´ ￣ ／,小. .. . .| /
. . . . . . .. :)う廴__ノ⌒ ／'⌒＞─ァ'´ ／. . . ...|::::|'´(_沁, ' /( ) ). . /|
. : : rら : : : .)⌒＿＿＿＿＿_／__／＿＿／,|::::|__/⌒i⌒i⌒i⌒i冖 ／(_／_／＿＿＿＿_
: : : . . (_彡'￣ﾉ＾⌒¨'マ￣￣￣￣￣￣)人(_|::::| { {^i￣￣i＾i￣￣i^^i￣￣￣| | |
: : : : : 廴__)辷っく: : :乂＿: :＼＿＿＿＿＿{＿}::|::::|_} }つつつ圦 {.:.:{ ＜(_| | |
⌒＼: : : : : :ｒ冖v～(: : : ノ ゝ ＿ノ ／⌒7'|::::| __,__,__,_,}¨ｱｱｱ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
^¨⌒ヽ) __二つ¨¨¨¨''㍉_／⌒＼ .|::::|>＜)こ)～～辷)//∧
廴＿＿)￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:｀丶､.:.:.:. ＼ |__j`'く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〈////＞｡,__
つ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞--── ''´ ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|-＜＿＿, ´"' ‐- _
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｒ─--ｧ'´＿ ｀￣／|:＼___＿ノ| ＼::＼ ＿ ＼_ｒ‐┐
⌒￣￣￣￣￣＼.:.:.:.:.:.:.:.乂＿_{￣ {￣|‐ヘ ／／|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ＼::＼ ＿ノ⌒i___ノ⌒ノ ,ﾉ
～～～前回までのあらすじ～～～
ラブホ代を稼ぐために武蔵ちゃん＆やる夫、山賊を３０人ほど膾にする
/ヽ
/ ﾑ _,,イ }
＿ /{ }∧ イ /
＼ ＼{ ∨ ／ ／一 '
。 ｓ ≦≧ｓ。{､マ ,,,,,,,,,,,,,＜
, ＜／ ﾏム￣￣＝= ム、
/ ＼ マム、 、 ＞イ だからひどくないこの言い方？
// 从ヽ ヽ ヽﾏ ヽ ､｀ヽ
//. ＼ / ∧＞､＼ ヽ ﾏ､ }＼ }
/,: /＼,′ / /＜弋 ∨一 }ﾐ{ヽ ∧/
/ { ｌ／ｲｨ荷､イ／ィ荷ムヽヽ ミ} 〈ヽ {
/ ∧/｝ 乂ソ 弋ソ ＞､/}イ
/ / （ u ＞ﾉ ﾉ
{ i i /＼ u ヽ / u イﾑ / ＿_
{ |. | /∨＞－ｌｰ一て_-=､∨ / ／{ ﾑ"ヽ,,
,イ~ム{ ｌ. ｌ / ,-＜､∨＿,,,,,,//,,,,,,,,/ス､/ / :~~~ /｀ヽ }
, 〈､__,､ヽ､ | ｌ/ /: /: :/: : {: :}: :}: : :}: / / /: : : : / ｌ ｌ
/ ∧､: : :} }､ {ｰ､_/: : :{ : : {:_,,,,‐"""" >ヽ {＿「ニ}､＿ﾑ ヽ
/ｲ ｀ヽ} }､ {: : : ／~:~:~:~: : : : : : : :/ ） ＞" ゛ーイ }
/ ﾑ_「~~{＿{ﾑ: ヽ: : :( : : : : : : : : : : : : : { /ﾉ ／ {
ｌ / }ﾑ゛ｰイ ヽ : : : : : : : : : : : :{ / ／ }
/ / ﾑ ∨: : : : : : : : : : { / }
ｌ { ﾑ ﾑ: : : : : : : : : : :{ }
{ ﾉ / : : : : : : : : : : : ＜ ノ
ｌ / {: : : : : : : : : : : :＿: : ＞ー--"""￣
`ー――― イ { ヽ､ : : : :, イ､＿＿＿イノﾑ
} ＜､＿＿＿＿＿＞ イ: : :}
∨: : : : : : :{ { /: : : : : :{ : /
{ : : : : : : : :∨: : : : : : : : /
ﾏ : : : : : : /: : : : : : : : :/}=､
{: : : : : : :{: : : : : : : : :{ :} ﾑ
さて、つい先程まで地獄めいた悲鳴が木霊していた山中もすっかりと静寂を取り戻し……
そんな中でまるで柴刈りの帰りのように軽い調子でやる夫が木々の間から抜け出てきた
.．‐-
／ /
／ ／
, -‐── ､ ／
/ ヽ
/ ‐-､ ─ ､
/ (●) (● ) ヽ ふぅぅ……武蔵ちゃん、とりあえず終わったお
| (__人__ ) |
＿＿／ ゝ､ ｀⌒´ _／ だいたい１５人くらい、頭かち割っておいたお
ヽ￣ヽ ／ ｰ‐ `ヽ､
メ､ヽ7ヽ' `´ ヽ
ﾄ´_>メ'ヽ~i i
／／ゝ‐"| |ヽ __,､ ノ` i
ゝ' | |/| l i
ｉ ／ | | |
ゝ‐'" | | |
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼ おつかれさまー、いやー！
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 思ったより食べごたえなくて残念だったけど
' ! ./=- ＞'~ノ≦示∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /灯㍉ ／ 乂う ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ まー、数はいたし十分だよねー
_ ,' i /∧Vぅ/ ＼ i !/
＿ _ ＞,{ ! ,' / /∧ ｀ , イ_ Υ｀} !
／ イ＞''~_〕＿＿＿ ,' /ヽ, ｰ ／ ).／ ﾘ
､ノﾆﾆﾆ' /ﾆﾆ} ￣￣二二ニ./ /＿ ヽノ)h､ ィ( ! /
‐==ﾆﾆ} ! |ﾆﾆ}＿＿＿ , ,: : : : : : ￣二: 〕 ＞冖ィ('
､＿イ＿_〕_}￣￣ ￣￣/ , '￢==ﾆﾆﾆ=-≦! ィi〔＞''~＼､==- _
､-=ﾆﾆﾆ{ , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､ ﾆ=-
'-=ﾆﾆﾆヽ / , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼ ﾆ=-
'-=ﾆﾆﾆヽ / , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/ ‐=ﾆ
'-=ﾆﾆニヽ , /ﾆﾆ! ＞'~ ／ｲ ', ﾘ ∨/ -=
'-=ﾆﾆﾆニ､ ,,.｡*'7 /ﾆﾆ ／ , ' ' ∨ / , ､∨/
'-=ﾆニニニニﾆ,' /ﾆﾆ/ // / ∨: : : ＼ /ﾆニ∨/
＼-=ﾆニニニ' ./=--' // / ∨: :／∧ ／ニニニv/
ヽ二ﾆ=‐ i ./ ! .!/ , ∨ ∧ニニニニ∨/
でてきたやる夫と応じる武蔵。実に二人の間の空気は和気あいあいとしており、ここだけみればまさに
逢引中の若い男女で微笑ましくすらあっただろう。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ィ うーん……やる夫ははじめての実戦だからもっと苦戦したかったかなーって
／ （●） （●） ＼ ／／
| （__人__） |／／ 例えば木の上から狙撃とか抱きついてきてもろとも刺せ！とか
＼ ｀⌒´ ,／／
／ ー‐ < ､／／＼ あとは火縄銃もいなかったし……師匠の武勇伝には全然追いつけないお
/ / (⌒^ヘ>ｰ ､ }
{ ⌒ー―一'⌒>へ.＿＿/
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼ あはは！初めてでそれは高望みしすぎだって！
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 でもまー、そこがやる夫くんらしくて実にかわいいけどね
' ! ./=- ＞'~ノ ＿_ ∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /＞'´ ／ ゞ~~~ヾ ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣
,' i /∧'~~'/ ／i／i ＼ i !/
,' / /∧ ｀ , イ_ Υ｀} !
,' /ヽ, ｰ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! /
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
ただし、それは会話の内容や周囲の景色に目を向けなければ
_、,
'⌒xﾞ～ﾞ;;w,
"＊;^;;;;ゝ、
ヽ;;;;;;;;ﾐx､
_,..、 ｝;;;;;;ﾐ;;;ｉ >ｰ， ,..、 ri， _,
1||l rrｉ rriri ｝;;;;;;ﾐ;;| rIiii/ j|||| ||| ri ,.ィ洲′
. |||| |||| |ｌｌ||| ﾍ;;;;;;;Vt､,,__ ﾑ、 ,,_,..xw豸 ____ﾉ||/＿___||||___||!_||＿,,__, ＿／洲㍗
||| ||| Ⅶ|′ };;;;;;| 洲洲洲ゞ黐圦洲洲㌣ 气j||/洲洲 ||||洲|{洲!洲洲洲洲洲洲洲圦
||l Ⅷ ′,;;;;;;/ ~`”ゞ刎洲洲㌣~´ ,i||,′ﾞ气洲|||洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲*,,_
||! }| ,;ﾞ,;;;;/ `匁{´ ,、 j||′ ‘`||||刎洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲f*;,,_
|i! {|! ,;;;;／ ，蒸 辷zz'圦ｬｫｯ'’ ||{′ |||{ ｀刎洲洲洲洲洲洲洲洲洲f*;;,_
|{ }{ `″ tx /ilｌゝ ^~ x、 ||! |||! 〕洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲沁x,
|! ！ }||{ }||/ };; |{ ||| ／洲洲洲㌻'⌒´ `⌒寸洲洲㌢
,,.}℡,,.ｨ尨 }||{ ,,」|||llllllｌゝ ﾉ' ！ __ || ／ｸ洲洲洲㌣ ＾''⌒″
t翅洲洲辷'″ _,,,」|||llll|||||/ }|||} rir 爻洲洲洲㍗ |! }!
〝''’ _,xlllllｌlｌｌ||「 |||||{ |||{_,,,,,.」||lllllllゝ "勹洲洲拶 ||! ||!′,ｨ‐;,、
`ﾞﾞ´ }||,､ ||||/ _,ｨllll|||r'''''~|||厂 爻刈 || ||! {;;;;;;;;;;,
翅}||洲|||尨.ri!ri! _ `″ }||! i||′riy_, ,， ＾’ || || ゞ;;;;;;;ｲ
Ⅷ＾ﾞ||{ ||!||! ||ゝ ||! ||′ ||' |{ || ＇ ″ };;;;;;;;;;1
||| ㏍ ,i|| |{ i|′ ＇ ´〃 ||!_|!_ {;;;;;;;;;;;|
,， Ⅷ /f'′ ！ |l ′ ''T~|「 ﾊ;;;;;;;;;(
､,x〃 ！ /″ ！ || 1;;;;;;;;;r′
ri! ri| ||! ||! xX;;;;;;'t ′ ! ！ /ij;;;;;;;;/
||! ||! || || ゞ;;;;;;;;ﾐ ,;;;;;;;;;;;;″
|| ||! ！！ 冫;;;;;ゝ ゞWk;;;;;;≦゛
|{ }|! j;;;;;;;{` 冫;;;;;;;;≦
|| |l! 1;;;;;;ﾐ;;,、 斗;;;;;ﾊﾐ
|! r， rI| Wi;;;;;､;;;;;,、 _, 、 =彳＾ﾞ"
！ || ||,,,,,,__ ヾ;;;;;;;;;;;;,,､_ __, _,ｨﾉ;;〉 ）,
_||llll|「￣´ / `＜;;;;;;;;;;;';;;;;;;;;;;;;／ xX;;*
rili㌘|| || x;{ ￣￣￣ _,f;;;㌣
|! }| r， ｲ;;{ﾞ _,.,ノ;;;;'″
||! || |} ||,ﾉ;;{ 〔;;;';;／
|! ＇′ﾘ{;;;;}
！ ,/′¨
＿
＿＿ ｨ __´ }}｀ '' 丶
_ -''´ __ｨ''￣ ＜ ,） / ＼
''-- フ::::.... ｀ ー―/― ＼
,:::､´ /_;;::::. ｀ '';;;;,- ,' ￣/￣￣ ',ﾐi､
__ - ''´ i:::;;ｭ|||||_i:::: { | :: ／ ¨/¨¨¨¨ ヽ ､､ {ii}ミ,
',:::;_i|||||i_}::: =ー ／ _ ',､ }||||ﾍ,
',::;,{||||||_i::: / }_＞-ヾ_- ヾ:. '//||||i､
'::;;||||||/:: / } i} } }:i /////∧
'￣'´ （ ',::..__ ノ' / ,／ //////
｀ii´ ヽ {;',｡/ //ii, {/////∧
| | ___ , }} ',ci ／' || i///////二三､＿＿
| | ', { /' };;i ,'||{ i| ||/////////-三三===､
i| ヽi ） ! ||||| }∨////////////三三ミ､
i| {{ ||||| / ///////////////三三三ヽ
およそ３０の斬殺死体と撲殺死体が垂れ流す濃厚すぎる血と臓腑の匂いに引き寄せられたカラスの鳴き声
そして和気あいあいと話す男女とその獲物が垂れ流す漂う返り血と臓物のそれ
まさに地獄絵図としかいいようがないもので唯一生きて捉えられた牙王は上からも下からもいろいろなものを
垂れ流すほかなかった
/: : : : ＼
/: : : : : : : ＼ ／ |
': : : : : : : : : :Υ＿: 、
ノ: : : : : : : : : : : ヽ: ＿_: ＼― ┐
/W＼: : : : ｚ: ´￣￣ ＜: : : ＼: : !
Ν ｀ ´ ＜: :ヽ’
, 〉: : l: : ＞ _
, ～～ィ 〈 、＿ 彡⌒ヽ 〈: : : 、: : : :／
〈⌒二"l ヽ≦ニヽ i: : : : 、／
〉/￣.ﾉ .: ::::｀ ,: : : : : '|
| '::/ 〈 、 : :::| ,: :／⌒i:|
| l:: ＿_ |:: / L' ィ ,:,
| |:ー ￣ ＿ ヽ:: | / ﾉ /, げほ！！ごほ！！がはあ！！
| V￣￣￣￣ ｀´l | ' ／/
| | -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ | r-／: :,
、.L≦二二二二二, / |: :／
|::、r---ｧ /:/ ／ ,”
|:::；VlllV ／i! ,
、 ￣ 、￣￣ :: ,
/ ）| ヽ --- :: 、
, " / - ﾏ , :. /. ＼
, | / | ｝ 、 :: ' ＼>
, | | /／∧:. :. / .／ﾆﾆ> 、
| ｛ / / /ﾆ/｝ : , .／ﾆﾆ／ ＼
| | ＜⌒ヽ / ,ﾆﾆ' { :. ／ﾆﾆ／ ＼
＿
⊂ﾆ⊃ ∩ / / ,--､,-‐､
/) ◎ ⊂ﾆ ﾆ⊃ / /_ | ／
/) ヽヽ fヽ | .|___ .┌,「l_ / ´_ ヽ _ i ./
/丿 } .} l }. └‐‐､ヽ └'} {) ) ./ / ´ ヽ ∨/ .| ./
`´ .⊂´ノ ` ´ ⊂ﾆﾆ_ノ ⊂_.r ′ .└┘ └‐´ |_/
そしてその垂れ流す音と匂いにようやく思い出したかのように怪生２匹の目線が牙王へとむく
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼ あ、そういえばこいつがまだいたわ
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 どうしようかなー
' ! ./=- ＞'~ノ≦示∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /灯㍉ ／ 乂う ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣
_ ,' i /∧Vぅ/ ＼ i !/
＿ _ ＞,{ ! ,' / /∧ ｀ , イ_ Υ｀} !
／ イ＞''~_〕＿＿＿ ,' /ヽ, ｰ ／ ).／ ﾘ
､ノﾆﾆﾆ' /ﾆﾆ} ￣￣二二ニ./ /＿ ヽノ)h､ ィ( ! /
‐==ﾆﾆ} ! |ﾆﾆ}＿＿＿ , ,: : : : : : ￣二: 〕 ＞冖ィ('
､＿イ＿_〕_}￣￣ ￣￣/ , '￢==ﾆﾆﾆ=-≦! ィi〔＞''~＼､==- _
､-=ﾆﾆﾆ{ , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､ ﾆ=-
'-=ﾆﾆﾆヽ / , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼ ﾆ=-
'-=ﾆﾆﾆヽ / , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/ ‐=ﾆ
'-=ﾆﾆニヽ , /ﾆﾆ! ＞'~ ／ｲ ', ﾘ ∨/ -=
'-=ﾆﾆﾆニ､ ,,.｡*'7 /ﾆﾆ ／ , ' ' ∨ / , ､∨/
'-=ﾆニニニニﾆ,' /ﾆﾆ/ // / ∨: : : ＼ /ﾆニ∨/
＼-=ﾆニニニ' ./=--' // / ∨: :／∧ ／ニニニv/
ヽ二ﾆ=‐ i ./ ! .!/ , ∨ ∧ニニニニ∨/
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ィ んー……逃げ出したら面倒だし
／ （●） （●） ＼ ／／
| （__人__） |／／ 首にしておやくにんさまに突き出すでいいんじゃないかお？
＼ ｀⌒´ ,／／
／ ー‐ < ､／／＼
/ / (⌒^ヘ>ｰ ､ }
{ ⌒ー―一'⌒>へ.＿＿/
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼ んー、そうだねー。逃げ出す気配最初からあったし
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 そうしようか。どうせお役人の手に渡ったら
' ! ./=- ＞'~ノ､＿__∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /＞',´ ／ ⌒￣ ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ 拷問から見せしめ処刑だろうし
,' i /∧~´ / ＼ i !/
,' / /∧ ｀ .イ_ Υ｀} ! さぱって綺麗にあの世いきのほうがじひぶか
,' /ヽ,. ￣ ｀ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! /
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
／|
l｀丶､|＞´￣￣ ＞ 7
. l ｨ＿ ∧
､―| ／￣´ < l
. ＼/"l ＿ |f ヽ l
l」l ｀T． )) ヽ ﾉ ! ままままままま、まてや！！
. ゞ} 彡 u ∨l
l ＿＿‐､ l＿ わ、わわわ、ワイを殺すよりも
｀l_ヽ ―_ヽヽ | ＞ ､
∠_ ∧∨ ＿', ／ ／/／￣｀ヽ もももも、もっといいほうほうはあるで！
. ／ ∧ｰ―┘/ | ／/／ ヽ
￣|／∨ ⌒二ﾌ / //// ',
／≧､ｨ≦//ヾ l |_
r∧ ∨//////∧', l | 〉
／ l/∧ ',l///////l/トl / ヽ
-‐ ´ ∨∧ l///////l/l＼ ヽ
まるで昼飯の内容を決めるかのごとく軽い調子で己が殺されようとしている。それを察した牙王は
どもりながらも渾身の懇願を開始する。その様相はまさに必死、しくじれば死ぬのは間違いないのは
あたりに漂う元部下たちが何よりの証拠だからだ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ィ え？どうでもいいお
／ （●） （●） ＼ ／／
| （__人__） |／／ 木刀と真剣、どっちがいいかえら
＼ ｀⌒´ ,／／
／ ー‐ < ､／／＼
/ / (⌒^ヘ>ｰ ､ }
{ ⌒ー―一'⌒>へ.＿＿/
／|
＿＿＿＿, ´ |
／＼ l
/ ヽ l
＿r‐ 、l
＼ l
r‐ ､ l￣ ∨ わわわわ、ワイを逃してくれたら
､f-）ll ┌'
l ＿＿] う、うばった財宝の隠し場所教えたる！！
┬ |―┘
| | や、役人たちも誰も知らんし、く、くすねたところで
――┘ |
|‐┐ だ、誰もきづかんはずや！
＿＿＿＿二二l
＼／
|: : ／.:/: : : : ＼ : : : : : : ヽｰ――=ｧ
,，=ﾆﾆ:}: : : /: ::: : : : ＼: : : : : : ‘:. : ／
〈:::::::::::::/: : : : ::::: : : : : ＼: : : : : :‘.／
∨ﾆ= {: : ﾄvﾍ、::::::: : : :, ´￣/: : : : : }
Ｖ／{ :r' ＼:::;， ´ ´￣｀＞: : :＞ .,_
‘＼}:/ } ´ | ＼: : : : ／
∨:}| ヘ ＿ { }: : : :／
Ⅵ{ ＼ / ／ r{: /⌒'. くすねたうえで、わ、ワイを逃して
‘ヽ. }￣fj` 〈 ／''¨fj¨¨ｱ j: //...} }
い. ⌒, ' ー― '/ /_/ }...// 素知らぬ顔で役人に全員なますにした言えばええ
Ⅵ ﾉ'' / 彡 ´／
Ⅵ 〈 _ / /￣ﾘ ワイの顔は知られとらんして、てきとーに死んどるやつに
‘:} _,.ｌﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二|
ⅵ t‐__´__,|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二| ワイの鎧と刀もたせりゃだーれもおかしゅうおもわんって
vｭ､ |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二|
Ⅵ个ｭ,__,.ィ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二|
Ⅵﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ/
γ´ /=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
ﾉ イﾆﾆﾆ二二{￣｀ヽ=ﾆﾆﾆﾆﾆ二二二|
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆゝ __,ﾉ=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
/: : : : : : : ＼ ／ |
': : : : : : : : : :Υ＿: 、
ノ: : : : : : : : : : : ヽ: ＿_: ＼― ┐
/W＼: : : : ｚ: ´￣￣ ＜: : : ＼: : !
Ν ｀ ´ ＜: :ヽ’
, 〉: : l: : ＞ _ か、仮にここで拷問されても役人に突き出されても！
, ～～ィ 〈 、＿ 彡⌒ヽ 〈: : : 、: : : :／
〈⌒二"l ヽ≦ニヽ i: : : : 、／ それなら全部抱えて死んだがましや！！
〉/￣.ﾉ .: ::::｀ ,: : : : : '|
| '::/ 〈 、 : :::| ,: :／⌒i:| せやけどここから逃してくれる言うなら全部くれてやるわ！
| l:: ＿_ |:: / L' ィ ,:,
| |:ー ￣ ＿ ヽ:: | / ﾉ /,
| V￣￣￣￣ ｀´l | ' ／/
| | -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ | r-／: :,
、.L≦二二二二二, / |: :／
|::、r---ｧ /:/ ／ ,”
|:::；VlllV ／i! ,
、 ￣ 、￣￣ :: ,
/ ）| ヽ --- :: 、
, " / - ﾏ , :. /. ＼
, | / | ｝ 、 :: ' ＼>
, | | /／∧:. :. / .／ﾆﾆ> 、
| ｛ / / /ﾆ/｝ : , .／ﾆﾆ／ ＼
| | ＜⌒ヽ / ,ﾆﾆ' { :. ／ﾆﾆ／ ＼
牙王の決死の懇願。必死に必死に、殺しても益がないことと、殺さなかったらどれほど利益があるか
そして殺さないでも不利益はないことをコンコンと説いた。その結果……
＿＿}､
､丶` ≧ ､
｀`～､、 <ﾆﾆﾆﾆヽ }ヽ
二ﾆ=- ノﾆﾆﾆﾆ', !ﾆ!
＞''" ＞''" ￣￣ `''＜ノ.∧
／ ＞''"7 ! | ＼ }
／＞''" ／/ ' { i ヽ
イ __ { / ∧∨ '
/ ＞''~ ／ ／ )､{ / ／ ／ i }is｡
/ / ' } { (_{ ｙ/ ／ノ7 } i
' / ﾉ ￣ 7 ' ' 示h､! } '
/ ／ ∧ // ／ vﾘ } Ⅳ !
／／ ／{｀~~~ { !´ ノリ / / ふーん……ま、いいよ
＿／イ ／ / ､ ∧v ∨ /!/
/／ /∨∧ ／' ヽ ィi〔 ! / どうせみんな死んだし無抵抗なやつを斬っても
/' ィ(´:.:.:＼∧' / /)h､_／: : : : /
/ ＼ヽ: : : ヽ' iｙ':.:, |: : : : :, 楽しくないしねー。あんたの首取るより
, ＼ヽ: : Ⅵ〈:.:.:., .|: : : : :!
, ヽ∨: '}: ヽ__､ |: : : : :! 奪ったやつもらったほうがお財布にもいいし
, У､: : : :.:~~ヽ|: : : : :!
/ 7:.:.:.~''＜: : : :ヽ: : : }
, ／ヽ ,' ,'}: : i: : : : :~'＜:.:.､: :.!
／ニニ, , ./7: : }: : : : : : : : ＼v:.!
'ニニﾆﾆ, ' ／_7: : : : : : : : : : : : : ヾ,!
'ニニニニ'＿_.7: : : : : : : : : : : : : : :ﾉ:!
'ニニニニ'＿./: : : : : : : : : : : : : : /Ⅵ
'ニニニニ'＿/: : : : : : : : : : : : : ／ リ
/: : : : ＼
/: : : : : : : ＼ ／ |
': : : : : : : : : :Υ＿: 、
ノ: : : : : : : : : : : ヽ: ＿_: ＼― ┐
/W＼: : : : ｚ: ´￣￣ ＜: : : ＼: : !
Ν ｀ ´ ＜: :ヽ’
, 〉: : l: : ＞ _
, ～～ィ 〈 、＿ 彡⌒ヽ 〈: : : 、: : : :／
〈⌒二"l ヽ≦ニヽ i: : : : 、／ ほ、ほんまか！！
〉/￣.ﾉ .: ::::｀ ,: : : : : '|
| '::/ 〈 、 : :::| ,: :／⌒i:|
| l:: ＿_ |:: / L' ィ ,:,
| |:ー ￣ ＿ ヽ:: | / ﾉ /,
| V￣￣￣￣ ｀´l | ' ／/
| | -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ | r-／: :,
、.L≦二二二二二, / |: :／
|::、r---ｧ /:/ ／ ,”
|:::；VlllV ／i! ,
、 ￣ 、￣￣ :: ,
/ ）| ヽ --- :: 、
, " / - ﾏ , :. /. ＼
, | / | ｝ 、 :: ' ＼>
, | | /／∧:. :. / .／ﾆﾆ> 、
| ｛ / / /ﾆ/｝ : , .／ﾆﾆ／ ＼
| | ＜⌒ヽ / ,ﾆﾆ' { :. ／ﾆﾆ／ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ィ
／ （●） （●） ＼ ／／
| （__人__） |／／
＼ ｀⌒´ ,／／ ……
／ ー‐ < ､／／＼
/ / (⌒^ヘ>ｰ ､ }
{ ⌒ー―一'⌒>へ.＿＿/
{ ＼＼ニニニﾆ∧ |
-―ミ≦二ミ }ニニニニ∧ | .{＼／}
-―≦-- _ ＼￣ ｀ ＜ニニニﾆ} ﾚ }ニ∨
／ ￣｀ ､ﾆﾆ/´ /ニﾆi!
/ ／ ＼ ー彡ニﾆﾆ}＜
./ ／ ´ ヽニニﾆﾆ/ ＜
/／ .／ ／ ∨ Vニニ/ ／} ＼
／ ／ ／ ／ V =-i!ー ,..ィニ/_＿＿＿,
／ / __ ／/ ／ / | | |≦ニニ/､
, ／j/ヽ､／ ／ i { .} } =彡 }ニニ／ ',
/ | ./ｨfﾐ､ j／ ／-／､ { V / =彡,ニ／ ＼ ',
/ / {/ 沁`ー=彡 ／ ＼ ! { / ∧ /イ { ＼! 別に指先から一寸ずつ膾にして
/ / /| vﾘ /／ __ .| ∨ / ∨ ' ',
/ , ./ .! ｨf~泛ﾐｘ､ ', / ' ヽｲ |＼', 吐かせてもいいけど面倒だし気分良くないし
./ / 从 ' ｖソイ V ∧ ｰ}}＼!
/ / ﾍ / /＼＼ /´ さくっと吐いてくれるなら別にいいでしょ
／ __ ﾍ ｀ ー / /く ー― '
／ ＞ .／ ｀￣ ` ー― -=≦ ./ /ヽノ 奪われた人たちのお財布に返すのもできるしね
／ / ＞ ´ / /´//ヽ _rff／／乂
.//´ .rf/ 乂///,} /´＞ 彡イ///≧､
／{ { ﾊ乙 i -‐''（ ﾟ ）/< <////rー―''^＜
', ', /:.:.:乙≧ﾉ=≦´ ﾉノ{{ー＼＼ ＜
ヽ! ./:._＞ "´⌒~''=- ,,._ {{ V } ､__
,ィ≦{{ ~''=- ,,._|| .}/ Y/）
／: {: ::∧ ~''=- ,,_ ___..从)
.: : : :.',: :.:∧ ／ !i ~=- {__rf乙ﾉ乙Y/＞.イ
{: : : : :',: : :∧ ' ＿_.||__rf/Y////^ー―'=≦:.:.:.:.:.:.{
.，: : : : ､: : : :ヽ /_,.. -=ﾆ二: : : : : : : :V/////{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..{
',: : : : : :ヽ:＞''{´: : : : : : _ : :-―: : : ―ﾏ////,|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉
＼: : :／: : : : ;: : "´: : : : : : : : : : : : : : :V'///,!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
/´:/＜: : ／: : ',: : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾏ///ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
}: :〈:.:.:.:＼ﾆ=-:_:､: : : : : : : : : : : : : : : : : : V / ﾍ:.:.:.:.:.:.:.＞イ{-､
j:ノ//≧=ﾍ:.:.:.:.:.:.＼: : : : : : : : : : : : : :: : ｲｰｲ ｰr≦////ノ ハ
////////ハ:.:.:.:.:.:.:≧==----- =≦´::.:／:.:∨ {≧=（: :｀ヽ: : :',
.///////// .}~=-rf( )ﾒ､__ :.:.:__.:.-=≦:.:.:.:.:.:.:.}ｫ､ {＞=（: : :ﾉ: : : }
///////// rく:.:.:.:乂大ﾉ~¨¨¨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.///） V///ーへ: :ﾉ
武蔵の言葉にやる夫は納得したかのように血まみれを通り越している木刀をおろす。それと同時に
武蔵からも剣呑な気配が消え……年相応の気配へと戻っていく
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ……
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼ ＿_ｎ_
｀て ｢. ＿_
r'丿. つ)
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼ よし！決まり！それじゃー
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 小柄抜いてげるからさくさく
' ! ./=- ＞'~ノ ＿_ ∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /＞'´ ／ ゞ~~~ヾ ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ 案内してねー
,' i /∧'~~'/ ／i／i ＼ i !/
,' / /∧ ｀ __ .イ_ Υ｀} !
,' /ヽ, ﾏ＿丿 ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! /
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
､丶` ≧ ､
｀`～､、 <ﾆﾆﾆﾆヽ }ヽ
二ﾆ=- ノﾆﾆﾆﾆ', !ﾆ!
＞''" ＞''" ￣￣ `''＜ノ.∧
／ ＞''"7 ! | ＼ }
／＞''" ／/ ' { i ヽ
イ __ { / ∧∨ '
/ ＞''~ ／ ／ )､{ / ／ ／ i }is｡ あ、でもあれね？
/ / ' } { (_{ ｙ/ ／ノ7 } i
' / ﾉ ￣ 7 ' ' 示h､! } ' 裏切ったら膾にするから
/ ／ ∧ // ／ vﾘ } Ⅳ !
／／ ／{｀~~~ { !´ ノリ / / そこんところ忘れないでね、ええ
＿／イ ／ / ､ ∧v ∨ /!/
/／ /∨∧ ／' ヽ ィi〔 ! / 私、約束は守るし嘘はきらいなんです
/' ィ(´:.:.:＼∧' / /)h､_／: : : : /
/ ＼ヽ: : : ヽ' iｙ':.:, |: : : : :,
, ＼ヽ: : Ⅵ〈:.:.:., .|: : : : :!
, ヽ∨: '}: ヽ__､ |: : : : :!
, У､: : : :.:~~ヽ|: : : : :!
/ 7:.:.:.~''＜: : : :ヽ: : : }
, ／ヽ ,' ,'}: : i: : : : :~'＜:.:.､: :.!
／ニニ, , ./7: : }: : : : : : : : ＼v:.!
'ニニﾆﾆ, ' ／_7: : : : : : : : : : : : : ヾ,!
'ニニニニ'＿_.7: : : : : : : : : : : : : : :ﾉ:!
'ニニニニ'＿./: : : : : : : : : : : : : : /Ⅵ
'ニニニニ'＿/: : : : : : : : : : : : : ／ リ
!.i.. ＼ _,,.----/ i i
! i ､. ＼_,.．-'''" / i i
| .i `､ ＼ / i .i
i i `､ ＼ / ./ i
i i i. `､ ヽ _
/| i i ` / `'ｰ-
/ .i .i i / .／ ---､＿
| i i i /__,,.-‐----､_
,-i __,,,,,__,.-'´ ;;;;;;;;; -- ＼ -‐‐‐
／ .i ;;;;;;;;;;;;;; ／＿_;;; `､ ／`､ わ、わかっとる！わかっとる！
_／ ___ヽ＞＜´ _／ / ,- 、＼ V| /`､i, -'
`'ｰ-､___.ﾍ '~iヽ _ `’' _,.-;;;; .',| ﾍi | あ、あんたらを騙すとか
i._ じ| 二_ ￣￣;;; ;;;; | ur./
| ￣7 ´ ;;;;;;;;;;; .／ そんなおそろしいことできるか！
!'u 、 ;;;;;; u'.i;;. ／
'., 丶´ ;;; i;／／
ヽ _,.. _--_ 、 u ;; ,／ ／
ヽ ヽﾆ-_‐.. -` ／ ／
ヽ ￣-､. ／/／
ヽ/, i ` ､.／ ./＿＿＿
i,i , i .,レ´V／ ｀`丶､
ﾚﾚ`' ／
, -'"zzzz､___
_,,.-‐''"””””””ﾞﾞﾞ''-ミZZZzzz､
};;ヽ＿_ ＿
ゞｰ{;;;;;;;◎;;;|'／
● ● ● ● ｼ'ｰ{;;;;;;;;;;;;;;;|＼
};:／￣ ￣
牙王の小柄をぬいてから歩くことおよそ四半刻……どこで見つけたのやら入り口がほとんど見えない
洞窟がありその中へと入っていき……
│ .l 'i | ! ､.‐、 ,./ ﾞi .,i'1 .| l .| ! 1.l .､.， ； i′ i' .| .! j ， / /
.lﾞ .i,! .! .|.l' 、 .,! :! ./ | | ｌ .! ! ,!" ,,-､. !" l ! l ! l l .l 、 | l .| l /
.! l｝ .! | ! ｌ / / ! ,! ､ " |､..-" .｀'--''ｰ" !| .lﾞ ! .「 lﾞ， .．.| | .! ! ! ." !
|,! | / l / ｰﾞ.-..,_ , '､,,し‐''冖'''''"三三三三三三 |.ｌl ! .,! ."l .〉 | .| 「 .!,," .iﾄ
″ ., ,! .］三三三三三三三三三三三三三三三三 !."! l .! ,! ! |，/│ .| ﾞ l ,! .l l i
ｒi | ″ '|三三三三三三三三三三三三三三三三,ゝ|! ﾞ .； .!.、 ｌ │ lﾞ ,!:! ",! .l ." .!
.l! l. .ｌ, .,! 、 .r､、三三三三三三三三三三三三三三三/ .! .， .｝ |│ ｌ lﾞ l ".! l .、.! !、 .ｌ !
.| .ｌ ,! .lﾞ.! .,! ! .ﾞl、三三三三三三三三三三三三三三!､ ! .! | .! .l .! │ l .| !.ゝ .!lﾞ.，.〉 ′
. i ′│ ! ."" .,! .! .ヽ、三三三三三三三三三三三三三 ｌ . ｌ ｝ ! .ゝ,! ! / .! ! ! .ﾈ ! |
! ! ! ` ヽ ~| . | 、三三三三三三三三三三三三三 ｌ ! ! ｌ.ﾞ ）、 .! .|． 1lﾞ ! .,リ j !
! ! | ゛ .ﾞl. ｣ .| .l;;i.ｌ、三三三三三三三三三三三三 /ﾞl ﾈ .;;.! i .｝i、 .! .,!| ，! l │l .| !
.'i. .".!'､ │ .|ﾞ!| | .! `-.三三三三三三三三三三三│.l l､ |.| .ｌ .ｌ!l i !1 / ､ ! !， lﾞ‐ !
ｌ, .l ｌ ､ | ! . ｌ l.， 、 l ﾐ'-.三三三三三三三三三］ | ヽ ./l .ヽ|.ｌ !； .! .| ! | │
.! " ﾞ'│ " ! .| ."l ! l 、 | 、 ＼三三三三三三三l.!.! ! 、 .ﾞt､′ .! .! .!"| .|； " ! ､ ! |i
.! |.ｌ | .!､ .! .! .| .ゝ ! .ｌ .l 、 ヽ三三三三三ｌ.,.l′.ｌ .! .； ﾞﾞﾞ.ｌ､｀'ｰ..__ ! !.ﾞ" " .ｌ.i ,!|
│ i ゛| ! .|_ .!ヽ゛ ‘ .|.! │ ` 〉 .! !三三三三三 ｌ │.1 .".! .| .ｌ i | ,ヽ､ ! :! .、 ".ｌ ./ l ､
.! ., .! |.! ｌ ｌ.ﾞli_._,, --,,,,ﾞ,,.... -――┘三三三三三 ﾞ'''''"´ﾞ'''―‐'''''ｰ|. !.、,!.l .、ヽ.| ! .l │. ′
l │.! .、 .lﾞ,! _,.__,.ｌ._./ ＝ ─二 ─ﾆ─―― ──二 ＝ ─二二 !'ﾞ‐'.．. l ＆..,,,_、 .| i .!│
゛ .゛ ...ｌ,, -￢" ＿＿ - ニ ―― ＿_ ─二￣￣ ＿＿ ― ￣￣｀'-､l、 | ゛ |
―--'"゛ ─ ￣ ＿ ＿＿_￣￣ 二 ─ ＝ ─二 ─ﾆ─‐ ￣＿ ＿＿￣＝ ─二￣'､ .!''､.
三三三 二── ＝ ￣￣＿ ￣￣ ─二 ─￣￣ ──二─ ＝ ─二 ＿ ￣ ─二 ─三三｀'''-,` .,,
三三三三― ＿_ ￣ ─二 ─￣ ― ￣￣ ＝ ─二 ─ﾆ─ ＝ ─二 ＿ 三三三三三三三
三三三三三三三 ＝ ￣￣＿ ￣￣ ─二 ─二 ─ﾆ─＿_￣＿＿￣＝ ─ ─二三三三三三三三三三三
ﾊ ,、
ﾉ＼´￣｀ヾ{ ほ、ほらみてみぃ！
__/:{: {: : : :,z.,__: :〉=ｧ
Y:z―ヽ／ _〈: :/
,、 _|:.| j ／__ }:ﾊ ,:´￣｀i
〈/少 ｀ヽ{｀＞， ´､‘ノ ﾘ/ / |
＼＼ ｛ 、~ 〈 ｢{ / j
. ＼＼ ', r ⌒>} / { __/ /
＼＼ ＼ Π´ / ｀／¨:／￣￣i／｀ヽ_,， 、 ／/ ／
＼丶ノ丁 ´ /: : :/ ／ ／/ ／￣ ＞ ,＿____,.ィ／:.:.:ゝ ,__／､
イ: :{ }__/: : :/ / {: { /: : : : : : : : : : ／ ／:.:.________}{:.:.:.:.:}＼
. / ! :..{ー ､ j／ ヾ. | .{: { {: : : : : : : : : :..′/:.:.:.:.:.:.:＼::::ﾉ⌒ヾ､: :〉
′ |:..:.{¨¨¨不¨¨ |ﾆﾆﾆ| | ゞi {: : : : : : : : : : { {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}′ ﾉ.‘,: :｝
| │: :{ イﾆニ＼|ﾆﾆﾆ|、 ､____,，‐'⌒ーゝ--―……･∨ﾊ:.:.:.:.:／¨⌒ヽ'"_____} 〉
| ﾊ: : ∨ﾆﾆﾆ／ヾニ/ ＼＿／} ｀¨¨¨ヽ 冫ｰ'⌒ー‐ ′
. ＼{=ﾊ /∨ ／＼ニУﾆﾆニ/ニ} ¨´
r{__ヽ∧_:_}＼ﾆﾆ/＼二ニ=/ニ/
| ‘，＼／＼′ﾆ｀ー=ｧ--/
/ ‘，ﾆ＼ ＼ﾆﾆﾆ/二/
”あれがワイらがかき集めたお宝や！！”
三三}三∧ / 〈三/ ∨三二-- -=二三{二二二}ﾆ=- } -─……/ }
三∨ﾆア )ノ ／〉 ∨ {三ﾆ=- -ﾆ三三{ニニニjﾆ=- | --─…乂＿ ｛
三ｿﾆ7 / ハ 〉二ﾆ=- ∧三三∨ﾆﾆﾝﾆ=- ┘----二二二三三｝ --=
三{二} _/ -ﾆ{ /二ﾆ=- .//三三ﾆ}ﾆ二j{ﾆ=- -----=二三ハ､三7 -=二
ﾆ7三′ / _-三｣ j三ﾆ- へ // -三三)h､ jﾆ=- ----=ﾆ三三j二ハ ｛ _‐ﾆ三三
-{ﾆﾉ 」-=ﾆΞ { {三{二-〈_ `'く/ -三三乂 ノ------三三⊥二込L_ -=二三
ﾆ∨ 厶三二=込 /ﾆＹ三三ﾆ,/ xく＼ _-三三ｖ二二二三三三＿＿＿____/::/-=二三三
二} ノ^Ｙ7⌒ ﾆ/＼ 厂ﾆ}三三=/ / く_/_-ニ二/ :/￣￣￣: : : : : : : : : : : ﾉ三∨:〉二三三
=〈 乂_ﾉﾉ -=ﾆ{ 寸三}三二/ / _‐ﾆ二三/ ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : {三二〈二三三
三∨⌒丶､ｨ'⌒ヽ/ 7ﾆ=- ,｢ 寸二--/ / _-二三三∨ / . . . : : : : : : : :__: : : : : :/三ﾆφv＝二
-＜jｰｰｰｰｰｰｰｨi{ _-ﾆ三川三- 〈ﾆ/二- -=二三三∨ / . . : : : : ::xく j.:.:.:.:.:.:/三ﾆφ ﾏ二Ξ
-=ﾆ＼: : : : : : : :7乂__彡'二7'⌒ ∨三三Lﾆとつ(___)＞ﾆ７γ´￣｀ヽ_､く_ノ´ハ.:.:/三- φ ＾∨二
-=ﾆ〈ﾆ乂_ __7二ﾆ=- ∨ - ∨ﾆ|i:|8ニ8=-弓竺⊆⊇Sｏ｡｡｡oく_ノ⌒7三∨ﾆ「 φ {三ﾆ
三三)￣￣￣ｱ √＞-ミ/ ﾆﾆ __ _彡, |i:|8~^8 ｰ{ { ‡ } }二ﾆ=─-=こ -}-三三Г φ { 寸三
￣ _彡' ノ ｲ(_) Ｙ三=-__ノ _.彡,|i:|ﾟ∞ﾟ 乂＿ノ ﾉ~^ ─-=|i:i:i:|i:,こ三三L｡oﾟ 乂__丿 ﾍ
⌒丶､(⌒)三二イ( ' (_)' ﾉ三「￣ __彡ﾍﾆ=- _ ｀¨¨´ |i:i:i:|/二三三｢ ノ´ 辷⌒
｀``二＿ 乂二うイ⌒ ≠二三三二-⌒ ｰ=こﾆ=- ,_ |i:i:/_-⌒ｰ三{ _」 ￣
- __ ◯辷う⌒_,｡o∞∞∞∞∞∞∞。＿ ─~^''‐=こ三ﾆ=- ._|i:iﾋ三｢ _二j ｰ==三 Ξ
ｏ＠ぅ) ,｡c∬∞∞∞∞∞∞∞∞ﾟ --二二-＿ ｀`'ｰ=こ:|i:ﾉ二_三三〈⌒ _-三_
⌒ ､ ｡ｏ8⌒＿ノノ三三三三⊂ﾆ⊃三二二ΞΞΞΞ=- ＾7二 三三ﾆｼ⌒ ⌒)う ‐ _
)う;:;ノ 乂__二ア三ﾆｧ'´￣｀>.'"⌒-二三ΞΞΞ○◯,.:'´,.:'´ ゝ､ノ三二ﾉ -=彡_- -三
-=彡⌒ 川: ⊂⊃ (;:;:;:;:≧=≦ノ _ =二￣⌒二二)),.:'´,.:'´,.:'´◯,.:'´ィ⌒>⌒7--─-=ﾆ三‐_ ﾆ三
: : ｀`丶 ノ ,::.. :.. :, :, (⌒V＾V＾V^>_ _ _ _ ,.:'´,.:'´､ヽ`,.:'´,.:'´／／｀¨´´,:′,:′,:′: : : :⌒弋三
明らかにただの山賊が貯め込むものより遥かに多い「一財産」。それを前にして牙王はどこまでも冷静であった
ｲ＿＿ｒ 、
／: : |: : :（: : 「＼
／/: : : :,: : : : : : : : :＼ （本来ならワイの城になるはずだったところから
И: ': : : : : ,: : : : : : : : : : ，
ｨ ー……_: : 、: : : : : : : :廴 忍び込んで奪った「隠し財産」……惜しいが
|! ｀ヽ: : : : : : 了´
ﾉ_ l ノ Z: : : : : : :| ま、命あっての物種やな）
斗￣｝ ゝ==- ）: : : : : :＼
/ | 〈 ＼_ /／｝: ／￣
' | _ " ィΤ从: : 」
r-- .ﾉ⌒＼ r- ⊥ ＿
＿j＼ 〉""＿ ノ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
八｀ヽ_＼ l/ /Τ￣￣ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ >
／ ,＿＿〕 | ,. 八 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ >
,, "くﾆﾆﾆﾆ＼ｊ | |￣￣l⌒＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ >
「 -===＼／三ミ | | ／ 0 lﾆﾆﾆ／￣￣￣￣￣＼.>
∧-∧--、
_/: :V: : : : : : ﾋ
W、＿≧┐: : :「 （このお宝の前ならワイの命云々よりそっちに意識が向く
〈、 / ｜: : :F
|ｦ´ 玉´.ⅣY/ うまいことやれば独り占め目論んで仲間割れすらありえる
∧_’ /´＼__
__/ 辷ヽ-- ' ／: : : ヽ ……損切り。さらしの小判と他所に隠しとる小金で十分と
片ヽ |: :＼＿ノV: : ／¨¨ヽ
/ ユ＼|´ Ⅴ V´ l 割り切ってスタコラサッサや）
／ ⌒ヽγ´＼ |ﾆﾆ｛￣￣ ,
｛ ／／::ヽ:::::::::ヾヨ ゝ｀ヽ /
｀八i:::::::::∧::::イ⌒ ＼ >一|
＿＿＿＿＝＝乂∨ リﾆﾆ,
//::::::::::::::::::::::〈 ＼ 、 ノ￣Y
| |::::::::::::::::、:::::ﾑ＿＿ ＼ー・・ー・・ﾘ
| |、__:::::::::::∨::::／￣｀￣￣｀一:^>≦爪!
（（::::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Yﾊ
.、、＿_／:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ| |
´ト--V/¨::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::＜ リ
. |，，XV::::::::::┐:::::／￣￣￣
. |’’ / ー・・・レ´
／、 /’’ rﾆ／
彼は世が世なら相応の地位にある「血筋」の男であった。故にこそ、山賊たちを単身まとめあげて
立ち回ってこれた。そして武将としての才として最も大事とすら言える「退き時」を見失わない才も彼は
しっかりと持ち合わせていた。故に、彼は案内してお宝を見せつけたと同時に全力で出口に向かって
逃げ出すのだ
/､￣ "'‐-..､
ﾄｒ─ ､ ,＞=-
｀ヽ （(.:::::::::::::｀ﾆ=- zz__
￣⌒ ≧s｡:::::::::::::::::::/￣≧=-
ヽ:::::::::/. ,、-‐ Y
≧／ ‘， }!
,ｲ＜ : : : : ｀ く:::::::}
/: :{: : :｀ヽ: : : : :.ヽ::}
､‐ ' ,へ',: : :.ノ.: :. :. :. :.}:} （三十六計逃げるに如かず！！おたっしゃでーー！！！）
ヽ{' }､ ゝ─''".７ : _: :}}
}.ﾄﾐ〉 ,＿,,, 〉〈 ＞{
{ ｀ﾟ'/ .ｨ.｡ｧ }:/'/.爻ﾑ、
. ／￣￣´ヽ ', _ゝ_ ¨ /_ｲ/二二ﾊ
. >､'── ､ ', ﾍ.}￣j,イ￣￣￣ヽ.爻ﾊ
. ｲ_(, ─ ｧ-/ﾊ _ｨ-=ﾆ≦=====ミ ‐- ∨爻}
. }‐''‐-ヾ /}ヾゝ=-...＿___／ﾆヽ ＼ヽ ｀ヾ }爻.}
. ｀¨ゝ、＿ //::::::::::::::::::::::｀ヾ ＼ゝ:::::..... } ,'ﾒ爻!
｀ｲｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::}ヽ ＼ } /爻爻}
￣ ＞ ､.:::::::::,ｲ ﾊ ≧=- -=ﾆ爻爻ｱﾉ
＞=- ──=ﾆ爻爻爻爻爻爻ア ｲ
／´ ´ヾ寸:i:|ゝﾍ:i:iイ:iヽ
/ ﾞヾ}| ﾉﾊ Yヽ }
,' :::...} / }:! | ',
〈//. ', ヾ:}ｲ :' }! ',
〈/ ', ‘，{〃 } / ／／
＼＼ / ', ∨ { / ／／
＼＼＼ | i| 〉:{ ...:::::}〉ｲ } ／／ﾚ'
＼＼＼＼ i| i| ヽﾍ::::::::::::::::::::::/:/ ｲ ／ ／／ﾚ'
＼＼＼＼ i|/| ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ｲ / ／(／(／／／ﾚ'
＼＼ | | |/| （...ﾏl|l|l|l|lｱ 〃 . ＼／ (／ﾚ'
＼|ﾚﾍi人ノ ﾏl|l|l,' イ.. ／
i|i|!;;;;;イ
だが……
／／ ／{｀~~~ { !´ ノリ / /
＿／イ ／ / ､ ∧v ∨ /!/
/／ /∨∧ ／' ヽ ィi〔 ! /
/' ィ(´:.:.:＼∧' / /)h､_／: : : : / 零点。はぁ……裏切られたか
/ ＼ヽ: : : ヽ' iｙ':.:, |: : : : :,
, ＼ヽ: : Ⅵ〈:.:.:., .|: : : : :!
, ヽ∨: '}: ヽ__､ |: : : : :!
, У､: : : :.:~~ヽ|: : : : :!
/ 7:.:.:.~''＜: : : :ヽ: : : }
, ／ヽ ,' ,'}: : i: : : : :~'＜:.:.､: :.!
／ニニ, , ./7: : }: : : : : : : : ＼v:.!
'ニニﾆﾆ, ' ／_7: : : : : : : : : : : : : ヾ,!
'ニニニニ'＿_.7: : : : : : : : : : : : : : :ﾉ:!
'ニニニニ'＿./: : : : : : : : : : : : : : /Ⅵ
'ニニニニ'＿/: : : : : : : : : : : : : ／ リ
∨ ＼: : : :|: : :/ ゝ: : ﾉ: ／ （な、にをいっているんや
＿_∨二彡ーﾄ: : :7 ⌒ヽ ,. -- } / Y
／＿,,.. -‐ ´ | ヽ/ r===≧=-ノ Lt==≦===ｧ {/ .′ わ、わいは何もうらぎ
{ ,， 、{ ヽ｡__0__｀ヽｰ ィ´/__0rっ } /_
ー‐r… ¨´ ＞ ＼｝ ¨¨` ¨¨` /ィ } 丶
｀丁¨ヽ/ ハ ::} / o} ＼
,. ｰｧ｡.′ { :} , / } ｡ 、
,. ´ {....{｡ { ＼ __,,.. -―ｭ . ′ 。} } ｀ 、
. / {....{. { ＼L..⌒ｰ―― ´｣／ ﾟ ′ﾟ ゜ .} 丶
.′ {....{ﾟ ｛ ＼ イ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾄ､ ／ / ° } ＼
| ｛....{. { ＼ ーﾚvｲ‐'゜ -‐ / { }
| ＼∨ ∧ ｀ー― 、 ／￣ ／/ ′ |
| ∨ ∧＼ ィ ／ / ,:′
:, ＼ ∨ ∧ ｀ー―――――‐r――――┐ ′/ /
/ ＼ ､ 丶~¨¨¨¨／ﾆ＼¨¨¨′ﾆﾆﾆ二二| / ../ /{
〈 ＼ ＼／ﾆﾆﾆニヽ/ﾆﾆﾆﾆﾆニ二ｌ--－ ′ |
. ＼ /ヽ 丶＼二二/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ/ /
}ヽ ／{.......＼ ＼ヽ=/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ ／
/＼＼＿________／.....∧／ニ＼ rxノ >､ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／:＼ イ
て……
／￣￣￣＼
. ／ ─ ─ ＼
| （●） （●） |
＼ (_人_) ／
/ ヽ、
/ i. ヽ |
∠ニニニニし| .ソ:::::::
. | r- ､ /:::::::::::::::::
. し´::::::::し′::::::::::::::::::::::::::
迂圭圭 ¨=圭圭迂圭圭圭圭圭圭圭圭¨＝圭圭圭ミx ＼圭圭圭圭=ﾁ ,,ｨ彡='' ,≦迂圭圭ﾁ'
弋圭圭ｘ___ ｀弋圭圭圭圭圭圭圭圭圭xx___｀弋圭爻｀ 爻圭圭圭Ⅳ ／ ´_,,,,≦彡ア爻爻（ _,,,ｚﾁ
｀~＝圭xx__ ｀守圭圭圭圭圭圭圭爻爻ﾐx ｀⌒＝≧ 非壬圭刈 / ,,ｨ=圭彡´ ,,,≦圭圭ｚ ,,,≦圭圭}
｀¨＝ミx `弋圭圭圭圭圭圭圭x_弋≧ ｀守kｋ爿ｋ Ⅳ / __／ ／ ミ' _,,,=孑圭圭圭ﾀ
＿_ ｀弋爻迂圭圭圭爻ミ_ ＼} ｀守圭ﾐ{} ,_／ ′ ''´ ,土壬圭''´
孑圭圭=､_ `＜ 弋圭⌒守爻 土爻壬刈 ／ ___ｨ≦圭圭圭=彳
＿____二圭圭≧､_ 爻ﾐx 弋 rｰ-､ 壬非}'′／ ,_≦==‐'￣￣￣圭圭州
¨¨--------＝圭圭ﾕ＿ `冖≧=. .ノ;;;;;;;;;j.. .孑弓{{ // ‐¨´ --＝=冖＾
￣＝≧ｘ /;;;;;;;;彡' ,,,イ. 廴
＿___: ｀~圭≧ ./;;;;;;;;ﾉ彡=彡;;/ ...笊ﾁ ,,,彡====‐ __ ___
￣￣:.＿:::::＿ ./7;;;;;7 ムイ／;;;;;;;;;;;;;/ ／ﾑ. /／ _,,ﾌ￣´ ∨
≦===::::::::::::____｀≧_ /;;;;;;;;/;;;;;;7 Y;;;;;;;;;;;;r一' ／;;;;;; ＞ __{} ==‐ _彡 ≧
￣~圭圭圭圭=､ ./;;;;;;;;;;;;;;;;;/ レ´￣ ／;;;＞ ' _,,,''千ﾌ }}
＿＿＿＿____爻圭圭≧=. /;;;ﾑｰｧ;;;;/ ／;;;;;;} / __ ／ _,人 ,／ 人 ,ノ
迂迂迂迂迂圭圭圭圭圭 ../7 /;;;;/ ／イ;;;;;;| ＜;;;≧. _彡=冖圭圭圭≧=､____,,,ｨ云迂圭_,
孑圭圭圭圭圭圭＝＝圭. /7 /;;;;/ ／ .|;;;;;; 斗＜;;;;;;＞ ＿ 弋圭迂迂圭圭圭圭州
さ壬圭圭圭ﾁ ./ｲ /;;;/ _ ＜;;;;;;;;;＞ ´ _、 x≪;;;.! ｀孑壬爻圭圭圭圭ｷ
非圭圭圭ﾁ'' /;;;;/ ｛;;;;;;;;≦;;＞ /;;;; / 〈;. ', ／:!,ヘ;;/ .于Ⅳ 弋圭圭圭ｷ
非圭圭Ⅳ ＿_,_ /／ /;;;; / ',:.:´:.／ ;/,.' } 弋{ 王壬壬ﾁ
非圭彡''′ __彡¨´. /' /;;;／ ノ;;;;f´ .r'´,' ..ｘ_ 爻x Ⅵ士州
乞彡'' __彡''´ ./ / ' ／;,ｲ!:.i. !ノ ..迂≧xx上守ﾐ Ⅵ刈{
Ⅳ´ ｀¨ ´,, _Ⅳ ¨'' .／;;:,ｲ i;;:', 圭于ミx ¨守圭气圭x_ Ⅵ
,,, // ,,,≦沙 i;;:.,ｲ ﾍ/. .Ⅵ圭ﾐx､＼ ｀く{_ ｀＝メ_
_彡ﾌ ,/{{ ,¨'⌒// ,ｨ ,x, . Ⅴ Ⅵ爻爻{_ ＼_ ｀守x
, ,,/}'' 爿{{ ,,,===‐彡 {{ ,}/ 〈/ 芋ミ ｀乞ﾐ 弋_ 守、 守
/ __彡 ,上迂圭迂彡' Ⅵ{ {} ′ ﾓ乞ﾐ ＼x Ⅵ_ ﾏ
{ ,彡}/ ,// ｨ孑圭'''ア'⌒}| 刈} ∨ ＼ ｀爿x 弋≧ z_¨ﾏ
,州 ,土{{' // _,ｨ圭うﾝ/ 州 爿州 守xx,_爿州 ｀の ﾏ
}} 爻__上壬た仕迂彡ﾌ .州 辻圦 ＼ ｀爻ﾀ 辷爻
「|
| l r ｎ
| l |_| l
l ヽ└'
| lヽ ＼
| ｌ ヽﾉ
|_j
＿「ｌ「Ｌ. _
└‐┐i r‐┘
L| |
└‐'
ｎ
Ｕ
０
Ｏ
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 あーあー、せっかく生かしてあげたのに
' ! ./=- ＞'~ノ､＿__∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /＞',´ ／ ⌒￣ ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ 罠にはめるでも伏兵でもなく
,' i /∧~´ / ＼ i !/
,' / /∧ ｀ .イ_ Υ｀} ! ただ自分の命惜しさだったかー
,' /ヽ,. ￣ ｀ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! / 期待「裏切られた」わー
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ィ
／ （●） （●） ＼ ／／ 師匠は降参してきてからの最後のあがきこそ
| （__人__） |／／
＼ ｀⌒´ ,／／ もっとも楽しい修行の場っていってたのに
／ ー‐ < ､／／＼
/ / (⌒^ヘ>ｰ ､ } 残念だお
{ ⌒ー―一'⌒>へ.＿＿/
この怪生っぷる、最初から牙王を生かすつもりなどなかった。最後の最後まで味わいつくして
殺すか、役人に突き出して拷問のフルコースを味わってもらうかの二択。そして逃げ出したことにより
前者となった。山賊に人権はない。約束破りも人相手でないなら問題ないのである
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 まぁでもあれです
' ! ./=- ＞'~ノ､＿__∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /灯㍉ ／ 乂う ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ 奪われた財宝をがっつり見つけたのは
,' i /∧Vぅ/ ＼ i !/
,' / /∧ ｀ , イ_ Υ｀} ! 美味しいです、すごく美味しいです
,' /ヽ, ｰ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! / うどん何杯分かしらこれ
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ 持って帰るのかお？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
､丶` ≧ ､
｀`～､、 <ﾆﾆﾆﾆヽ }ヽ
二ﾆ=- ノﾆﾆﾆﾆ', !ﾆ!
＞''" ＞''" ￣￣ `''＜ノ.∧
／ ＞''"7 ! | ＼ }
／＞''" ／/ ' { i ヽ
イ __ { / ∧∨ '
/ ＞''~ ／ ／ )､{ / ／ ／ i }is｡
/ / ' } { (_{ ｙ/ ／ノ7 } i うーん。小金くらいならもらってもいいけど
' / ﾉ ￣ 7 ' ' 示h､! } '
/ ／ ∧ // ／ vﾘ } Ⅳ ! これはあれです。私の財布にはあまります
／／ ／{｀~~~ { !´ ノリ / /
＿／イ ／ / ､ ∧v ∨ /!/ 底が抜けちゃいますし、こんなにうどん食べきれません
/／ /∨∧ ／' ヽ ィi〔 ! /
/' ィ(´:.:.:＼∧' / /)h､_／: : : : /
/ ＼ヽ: : : ヽ' iｙ':.:, |: : : : :,
, ＼ヽ: : Ⅵ〈:.:.:., .|: : : : :!
, ヽ∨: '}: ヽ__､ |: : : : :!
, У､: : : :.:~~ヽ|: : : : :!
/ 7:.:.:.~''＜: : : :ヽ: : : }
, ／ヽ ,' ,'}: : i: : : : :~'＜:.:.､: :.!
／ニニ, , ./7: : }: : : : : : : : ＼v:.!
'ニニﾆﾆ, ' ／_7: : : : : : : : : : : : : ヾ,!
'ニニニニ'＿_.7: : : : : : : : : : : : : : :ﾉ:!
'ニニニニ'＿./: : : : : : : : : : : : : : /Ⅵ
'ニニニニ'＿/: : : : : : : : : : : : : ／ リ
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼ ぜーんぶまとめて元の持ち主、あまったものは
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 お役人様にぽいでいいでしょもう
' ! ./=- ＞'~ノ､＿__∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /＞',´ ／ ⌒￣ ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ 悪銭で食べるうどんはおいしくないし
,' i /∧~´ / ＼ i !/
,' / /∧ ｀ .イ_ Υ｀} ! （それに今回の目的はお金じゃないしねー）
,' /ヽ,. ￣ ｀ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! /
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉
' ! ./=- ＞'~ノ≦示∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /灯㍉ ／ 乂う ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣
,' i /∧Vぅ/ ＼ i !/ というわけで、これを懐にないないは
,' / /∧ ｀ , イ_ Υ｀} !
,' /ヽ, ｰ ／ ).／ ﾘ なしで……ごめん、やる夫君
/ / ヽノ)h､ ィ( ! /
, , 〕 ＞冖ィ(' 大儲けの好機だけどそういうことでいい？
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼ うん！いいおいいお！武蔵ちゃんがそれでいいっていうなら！
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼
| |::::::| ,---、だいたいやる夫もこんなにお金あっても
＼ `ｰ' しＥ |
／ l､Ｅ ﾉ どうしていいかわからんし！
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ
”って、ううん……？”
＿
／三三ヽ、＿
∠三三三三＝==--＿
∠三三,...::'´::::::::::::::::｀丶､三７
-=ﾆ三／::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ/
∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;',
',';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;','
'､';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〃 *
、 ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ／´￣ `ヽ +
`丶、＿_ ゞ─────‐ｲ ｌ i ´￣ヽ .ij
／ ／ ｀`丶 --- ＿＿, ｒ'二二二二二二二ゝ､ ＿ l .!／／ﾉ ii
'′／ / / `ー ､ , ´￣￣｀ ‐- 、 ヽ` ─´ ノ
（/ / / ｀~'ー──一'"´ i / ｀`ヽ、 ＋￣￣
金銀財宝を前にしてまるで変わらず、価値など認めぬというかのごとき振る舞い
それこそが兵法者の、常ならぬ理で動くものたちのあるべき姿でありました
. -─‐- ､
, ´ / ＼
/ ヽ （●） ＼
, （●） ;＿_） u . ヽ
/ ､_ノ | |. 武蔵ちゃーん！なんかこいつ
| ＼_ノ /
＼ < さらしにぴかぴかしたの隠してたお！
` ー r -‐' '、.
,' ／⌒ぅ ヽ
/ ｧ'´￣｀⌒´ /ヽ
/ _人＿_ / 丶
|/´ ／￣￣￣ 丶
{ ／ 丶
｀T ´ 丶
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 お、へそくりか！そうだねー
' ! ./=- ＞'~ノ ＿_ ∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /＞'´ ／ ゞ~~~ヾ ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ それくらいなら貰おうか
,' i /∧'~~'/ ／i／i ＼ i !/
,' / /∧ ｀ , イ_ Υ｀} ! 祝杯と祝うどん代くらいにはなるでしょ！
,' /ヽ, ｰ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! /
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
ゞｰ{;;;;;;;◎;;;|'／
● ● ● ● ｼ'ｰ{;;;;;;;;;;;;;;;|＼
};:／￣ ￣
,ﾍ !.i.. ＼ _,,.----/ i i
/ ー、 ! i ､. ＼_,.．-'''" / i i
ノ ヽ .| .i `､ ＼ / i .i
| ＼ i i `､ ＼ / ./ i
| ・ | i i i. `､ ヽ _
| ・ | /| i i ` / `'ｰ-
/ヽ. | ・ | / .i .i i / .／ ---､＿
/ ＼ | ・ / | i i i /__,,.-‐----､_
/ | | 何 | ,-i __,,,,,__,.-'´ ;;;;;;;;; -- ＼ -‐‐‐
/ ヽ .| ・ .| ／ .i ;;;;;;;;;;;;;; ／＿_;;; `､ ／`､
| |_ | ・ | _／ ___ヽ＞＜´ _／ / ,- 、＼ V| /`､i, -'
| ・ | | ・ | `'ｰ-､___.ﾍ '~iヽ _ `’' _,.-;;;; .',| ﾍi |
| ・ | | ・ | .i._ じ| 二_ ￣￣;;; ;;;; | ur./
| ・ | | ・ / .| ￣7 ´ ;;;;;;;;;;; .／
| ・ ! | | !'u 、 ;;;;;; u'.i;;. ／
|. で. ヽ| ／ '., 丶´ ;;; i;／／
|. や |＼ / ヽ _,.. _--_ 、 u ;; ,／／
| ・ .| ＼/ ヽ ヽﾆ-_‐.. -` ／ ／
| ・ |、 ヽ ￣-､. ／/／
| ・ | ヽ/, i ` ､.／ ./＿＿＿
| ・ _| i,i , i .,レ´V／ ｀`丶､
＼ ・ | ﾚﾚ`' ／
＼ |＿__, , -'"zzzz､___
＼＿＿l￣￣´ _,,.-‐''"””””””ﾞﾞﾞ''-ミZZZzzz､
今まで散々悪行三昧だったしそらね？拷問フルコースよりも穏便だと思います
――それからしばらく後、最寄りの街の詰め所
｀ '＜ニニニニﾆ＼ﾆﾆ＼ニニニニﾆムﾏニﾑﾏニﾆﾑﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |l二二||二二二二二/
｀'＜ニニニニ＼ﾆﾆ＼ニニニニムﾏニﾑﾏニﾆﾑﾏﾆﾆﾆﾆニ:|ｌニニ||ニニニニニ/
.. ｀'＜ニニﾆﾆ＼ﾆﾆ＼ニニﾆﾆムﾏニﾑﾏニﾆﾑﾏﾆﾆﾆﾆﾆ|ｌニニ||ニニニﾆﾆ/
. |i:トニニﾆﾆ＼ﾆﾆ＼ニニニムﾏﾆﾑﾏﾆニﾑﾏﾆﾆﾆニ|lニニ||ニニニﾆ/ ／／
. |i:| ｀'＜ﾆﾆニ＼ﾆﾆ＼ニニﾆムﾏﾆﾑﾏﾆﾆﾑﾏﾆﾆニ:|lニニ||ニニニ/ｉ| ／／
. |i:|:. ｀'＜ﾆニ＼ﾆﾆ＼ニニムﾏﾆﾑﾏﾆﾆﾑﾏﾆﾆﾆ|lニニ||ニﾆﾆ/ﾞ|i:| ／／
. |i:| ｀'＜ニ＼ﾆﾆ＼ﾆﾆムﾏﾆﾑﾏﾆﾆﾑﾏﾆﾆ:|lニニ||ニニ7 .|ｉ:| ／／
｀ ., |i:| `弌ﾆ＼ﾆﾆ＼ﾆムﾏﾆﾑﾏﾆﾆﾑﾏニ|lニニ||ニニ′|ｉ:| ／／
｀` .,,_ |i:| |￣￣￣￣￣￣ ￣ﾞ|i:i|￣￣￣￣￣￣￣ﾞ|::: |ｉ:|／／
｀` ｰ- _ ｀`'|i:|≧s｡.,, | |i:i| ::|: ／／|:|
:.. |:|:|｀`ﾞ'ｰｭ|i:|≧s｡.,_≧s｡., | |i:i| .:|:／／ |:|
＿ |:|:| |ｉ|ｉ:| |￣ ｀`''fzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzｪ|／|:|＿_,|:| _,. -
─ -=ﾆ二ﾆ=- 」」i:|=ュ | : : : :| |:|ﾆﾆﾆﾆﾆ||;';';';';';';';';'(､､､､､､､､､..|lﾆﾆﾆﾆﾆ|:| |:|二¨|:|_,,. - ￣: : : :
＿＿rｭ＿＿￣TTi:ｉ| || :| : : : :| |:|_|_|_|_|_|_||;';';';';';';';';';'):.:.:.:.:.:.:.;';';';||_|_|_|_|_|ｌ|:| |:|_|_|,,|:| : : : : : :
~¨¨¨¨¨¨¨|:|¨ :| ||i:i|_,,|ｉx .:| : : : :| |:|_|_|_|_|_|_||ＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺZZ||_|_|_|_|_|ｌ|:|-‐|:|_|_|,,|:| : : : : : : : : : : :
zzzzzzzzz|:|zzｭ| ||i:i|_/〉」 :| : : : :| |:|_|_|_|_|_|_||fffffffffffffffffffffffff:||_|_|_|_|_|ｌ|:|: : |:|_|_|,,|:| : : : : : : : : : : :
￣￣ノ乂￣￣ | ||i:i|{:{ーl :| : :| |:|_|_|_|_|_|_||i:爻爻i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:||_|_|_|_|_|ｌ|:|: : |:|_|_|,,|:| : : : : : : : : : : :
__乂ノ-=ﾆ二ｌ||i:i|ﾊ〉=}〉 |..rｫ .| |:|_|_|_|_|_|_||爻爻爻i:i:i:i:i:i:i:i:爻爻||_|_|_|_|_|ｌ|:|:():|:|_|_|,,|:| : : : : : : : : : : :
三二ﾆ=-‐ﾆ=- ¨||i:i|::::し,ﾑﾆﾆﾆﾆl | |:|ﾆﾆﾆﾆﾆ||vvvvvvvvvvvvvvvv|lﾆﾆﾆﾆﾆ|:|￣|:|二¨|:| : : : : : : : : : : :
ﾆ=ｰ ￣|||. c||i:i|~~|UU|┴┴─イ:|:|ﾆﾆﾆﾆﾆ||￣￣￣￣￣￣￣￣|lﾆﾆﾆﾆﾆ|:| |:|二 :|:| () : : : : : : : : :
||| ||i:i|-┴≦-=ﾆ¨,.｡o≦￣￣ , '´￣￣ ／￣￣￣￣∥￣￣￣ ∧|:|￣¨|:|｀丶: : : : : : : :
|||_ -=ﾆ|i:i|''"~,.｡o≦⌒ ,. ' ´ ／ ∥ ∨ﾊ |:| ｀ヽ､: : : :
_ -=ﾆ二￣i:i:i:i:i:|｡o≦─────────────────────── ∨ﾊ |:| ｀ヽ
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:,.｡o≦⌒ ,.ィ㌻ ／／ / / ∨Ⅵ
i:i:i:｡o≦⌒ ,.ィｉ㌻ ／／ / / ∨|:|
'" ,ィi㌻'" ／／ / / ∧ﾍ
|:.ヽ /: : :.}ｉ ／: :ｉ|
⌒＼ }: :´￣￣ヽ｀≧＜.:..:. :.|}. /}
＼／￣￣｀ヽ}: : :.} /}i:i:i:i｀＼∧ //|
＼ ／ｉ:ｉ＼￣｀＼ ト-イ /i:i:i:i:i:i:ｉ厶ﾍ...イ/:/
冫ｚ─-､ｉ:ｉ＼／´￣￣￣｀＞､/i:i:i:i:i∨:./
/´ ／{＿}／´／/.: : : :. :. :.＼: :＼i:i:i:i:i∨＿
{i:i:i:ｉ/.:.:/.:. .:./.: : :: ::|.: : : : ::＼: :＼i:i:ｉ}.: : : :.｀≧=-
|ｉ:ｉ:/..../.:. .:./.: : : :: ::ﾄ､.: : : : : ::＼: :∨.: : : :.＼＼}
| /.: .:.|: :{: :{.: :. :. :. :.| ､.:／.: : :. :. :.}￣￣￣｀＼
/.: :. :.|: : ＼: : : : : : | ／、.: : : :. :. :.|
/ { : : |::: :: :::＼: : : :.} 芹云ミ.:..:. :.|
. /: : :| : : |: :´￣: :｀.:..:./ / ヒツ＼.: .:.| ちわー！ちょっといい？
{.: : :.| : : |: : : :芹云 / }ヽ.ﾉ
|八ﾍ{: :从: : :.{ .ヒツ } |: :ｉ 暇だったから山賊全員ぶっ殺して
{Y＾Y＾/⌒}'⌒Y⌒Y⌒Y r ⌒} / }|
|人_〉' / } ー' ー ＾ーﾍ ゝ ノ イ} ﾘ 奪われたお宝とか見つけてきたから後始末お願いしまーす
| .ノ { | ｉ.: : : :.| ｀＞─┬ '／{ /
∨ / .|: : : : |────' ＼{／｀￣／￣￣＼
}===イ .}ｉ.: :. :.| ＼＿八＼／__ ／￣＼＿
/ | ∧.: .:.人⌒Y / / ＼ / }
./ .|_／´ ∨.: : :.＼⌒Y / / ｀￣＼ /＼
| |＼ ∨.: : : :.＼⌒Y/ }ﾄ､ } ＼
| |.＼＼ ＼ : : : : ＼⌒Y⌒Y ｒ'7 ∨ ＼
| | ＼＿｀＞─'⌒＼二二≧ュ ｒ'7 ∨ ＼
| | }＼/ { ＼}i ｉ rノ }＼ / }
| | | ∨ .|. ＼}＜ .ﾉ }/ .|
| | / /￣ ヽ .人 ∧ﾄ､ ＿／ / |
| ／）、 / { }＞ ＼＿＿ ノ/ }| ￣／.} { （＼ ∨
| （／／＼ / .| | ＼ / || .／ | |／ ＼） ｀∨
| ＼ ＼ | |. ＼ｉ／＼ｲ .| ／ ／ }
∧ ＼ ＼」､ ﾉ .{〈火〉} /／ ／ ＞┬┐
.// ￣＼＿ /＼ ヽ⌒／ ／ }─ イ / ／ ＞ ´ 人 〉
〈/ ＼_＼ ィ ノ ／ / } |｀＼ / ／ ´ ＞イ＼
{ ￣＼＿＿ }丿￣￣￣￣´ ／/ 人 ＼＜ ＞ ´ }
| / ｀＞─丿二二二二 ＿／ ./ / ＼ ＼＿＜´ |
|. /_／──────=≦ ＿／{＿＿} }´￣´ ＼ |
ヽ ､______＿＿ ヽヽ. ､
_,, ..≧::::::::::::::::::::::::::ヽV::ヽl
,.イ::;ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`＝イ/
/／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::< お嬢ちゃん、お医者さんはあちらですよ
〃::::::::::::;ｲ／/ﾘ|:/|:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
∠::::::::从（ l/ !::::::::::::::::::::::::::::::: ヾヽ
/イ∧` ､,,ｨ≦=ｒヽl／ﾙ::::::::::::::::::::::::ヾ、
〈_≧ｒ=!:::::::ノ ﾘ:::/ヽ:::::::::::::ｌヽ
!:::::/ ￣ lん） !::::::::::ﾙ
`ｌ〈 _ ,.. ( ,.ｲ:::::::::::（
ヽｒ__ / l´ !::::::::从ヽ
___ ,....,..._ ト-｀¨ ノ ルﾘ人ヾヽ
ｒ‐"＿ｌ＿辷〕_}illi、 ,, - ,,..::::"::::.. | ＿_
ｆ,! └‐ｒ‐‐／ / ^vllllllｒ''" ,,...::''::::::::::::::::::::／´ ／`!
H__ﾉ__ﾉ__ﾉ / ｒ=`-''::::::::::::::::::::::::::::／ ／ ヽ
{ ∨ ｌ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::／ ／ ,. " ＼
l､ l ／ / l::::::::::::::::::::::／ ／ ／
/｀'ー― / ／ /:::::::::::::::::／ ／ ／
/ / ／￣/ /:::::::::::::／ /
詰め所にくるなり派手な女がこのようなことをいい出した。故に詰めていたものは当然気でも触れたか冷やかしと思い
冷静な対応を行った。これは無理もない。無理も無いのだが……
_ _
. / / )
/ / / ／)
. ／ / / / ／／ ＿＿＿__
./ | / ／／ ／ ⌒ ⌒＼
／ │〈 二二二) ( ●） (● )＼ ∩.⊂⊃◎ __
. / | | ／:::: ⌒（__人__）⌒::::: ＼ l | ⊆⊇ l | ｎ
| | | |r┬‐| | Lｌ(⊆广 Ｌ.ﾕ U
|＼ ,ノ ＼ ｀ー‐´ ／
残念ながらやってきたのは美女と饅頭っぷるではなく怪生っぷるなのである
r≦ l . __ __
|:::::::i| |k_| |k_|
|:::::::il＿＿＿__
|:::::::::::::::;;;;;;::／
|:::::::/￣
|:::::i|
|:::::i|
＿ ＼;i
＿＿ ｨ __´ }}｀ '' 丶 r＝, il＼
_ -''´ __ｨ''￣ ＜ ,） / ＼ ＿＿_|:::::l＿_i::::/＿__
''-- フ::::.... ｀ ー―/― ＼ Ⅶ::;;;;;::::::;;;;;;;;:::::::;;::::;/
,:::､´ /_;;::::. ｀ '';;;;,- ,' ￣/￣￣ ',ﾐi､ V |i::::| |:::::i|
__ - ''´ i:::;;ｭ|||||_i:::: { | :: ／ ¨/¨¨¨¨ ヽ ､､ {ii}ミ, i／ ./:::;;/
',:::;_i|||||i_}::: =ー ／ _ ',､ }||||ﾍ, ／;;／
',::;,{||||||_i::: / }_＞-ヾ_- ヾ:. '//||||i､ ／ "
'::;;||||||/:: / } i} } }:i /////∧
'￣'´ （ ',::..__ ノ' / ,／ ////// i＼i＼ ∥ヽ
｀ii´ ヽ {;',｡/ //ii, {/////∧ V/V/ l::::::i|
| | ___ , }} ',ci ／' || i///////二三､＿＿ /:::::;/
| | ', { /' };;i ,'||{ i| ||/////////-三三===､ ／ "
i| ヽi ） ! ||||| }∨////////////三三ミ､
i| {{ ||||| / ///////////////三三三ヽ
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ヽ
||||||||||||||||||ｲ||||、|ヽ||||ヽ|||||||||||||||、ヽ、
||||||||||||||||/ ||/ l ヽ||| ||||||||||||||||＼￣
||||ｲ|ﾊ||||ﾘ ' ' ｀ "}/ !||||||||||＜
|ｲ ﾘ |/ 、 |/||||￣´
|| ' ＿_≧ｭ、 ＼ |||}
||||,,=＝≡冖三三三三> ノ ＿__|ﾘ
||; ; {三三（ ﾉ||冖{三__ｲ
||: : ∨三三//} !三__}
||: : ＼ヽ｀￣￣´ ヾ三!
||;;;;;;;,; ヽ＼＼＼ ヾ-' 「」
||;;;;;;;;; , , ＼
||;;;;;;;;; ; ; , /
||;;;;;;;;; ; ; ; ; ´ T
||;;;;;;;; ; ; ; ; ヽ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ／＼_ノ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ／ -<
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ＿}
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ｲ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ,,|||
＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
. ／ （ ●） （ ●）＼ とりあえずなんか一番偉そうにしてたやつの首……
| ⌒（__人__）⌒ |
. ＼ ｀ ⌒´ ／ あ、やる夫が木刀で上は潰しちゃったからまともな部分だけだけど
/⌒ ヽ
. | ヽ＿＿ ＿ ', あと、全員の首は重くてもってこれなかったから耳をそってきたお
:､＿ ） （￣ ＿丿
| ／ ￣｀ｉ ／￣ ｀ｉ （鼻がいいっていうけど鼻ごとつぶしたのけっこうあったし……）
| | , |
∧ | |＿_／ /
. ｀ーヽ ＿ | | ＿／
. （＿＿） ､＿＿）
ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｲ/ ﾘ ヾ ＼::i＼:::::::､::::::::::::::::::::::::::≧__
､__〉::::::::::::::::::::::,イ:／i／ ',,ｨj ( ヾ､ ｀｀ ﾞヾ､i＼i､::::::::::::::::::::＜
､ｰ=ﾆ=-:::::::::::::,::::/ ﾘ __,イ</⌒ヽ=ｨf￣￣≧ｰ--､__ヾjVi:::::::::::::::≧=-
＼::::::::::::::::::/ﾘﾚ' __,ｨ≦圭圭/ ヽi:::::::::､＼＼圭圭≧､i::i:::::::::::≧=- まって！ねぇまって！なに出前みたいな軽いのりで
>::::::::::ﾄ､,.-‐'´＼:圭圭ミ/ ,ｲ f､ Yｰ＜＼＼圭圭ﾐ∧ﾚi:::i::::::ヽ
,ｲ::::::::::::i∧::::::::::＼＼＞‐( (ﾉ 乂 ﾉ ￣｀ｰ―‐‐' ﾍ ﾘｲ:::::::ヽ､ 山賊潰してきたとかいって生首やら耳もってくるの！？
/,ｨ:::::::::// ＼＿＞'´ ｀ , -‐､ ﾍ' |::::::::＜ ―-､
ﾘi::::::::::{ { /￣￣ ＼ u ﾏi:::::::::ﾍ｀ ＼ 鎌倉時代からやってきたの君たち！？
, -―- ､ |::::::::::| | { i ﾏ::::::::i､｀＿＿__＞'´￣￣￣｀ヽ､‐'´: : ＼-‐-
／ ヽ､ ﾘi::::::::| | } .r―‐'´￣Y iｉ |:::i⌒i ＼:: : : : : :: ヽ,
/ ,' ﾏ 乂:::::ｉi| u i |'｀´｀⌒´｀', ii |:::|.-､i :: ＼: : : :: ::::(｀
ﾏ ∧:::i i | i | : ::|:::i i} :: :: : :: :::_)
ﾏ{ i ﾘ､i::::::... | | i : : : ﾘﾉ-､ij :: : : : :,イ
',i ｀( ﾍi:::::::::.. | | : : : : : : ,､ / :: i i: : /
, ´￣｀ヽ､ ＼ ⌒j:::::::::::. |～ ┴ ｲ : :: ( /: : :: i ｉ:: ',: : /
i ', / _ -―' ヽ ( ', | ', ,'ﾉ /: : :. ｉ i: : i: : /
ﾍヽ ( / ヽ i | i i_ノiﾑ: : ', i i::: : i: :/､
', ヽ ｀´ Yi | | j::::::| ﾑ:: ', ii:: : : ,'::/ ＼
ﾑ ヽ }', 辷_´｀´｀´｀'ﾉ /:,ｲ:i三i : : :. ﾏi:: : : ﾚ' )
', ＼ ,'::::＼ i ｀⌒´￣ ／:/:ﾘﾉ三i : : : : ::ﾏ: : : :/: : /
ﾑ ＼ _ノ从ﾘ､::＼ ::', ﾉ ／i::,::i三三ミ| :: : : : : :: ﾏ: :/: : : : : /
､ ﾑ ｀ｰ―‐‐‐ '´ ﾏ:::ﾑ从i ＼ ゝ､ -‐=‐―'´ ／ 乂ﾘi三三ﾐi : : : : : : : : : V: : : :ｉ: : /
＼ ﾑ ﾏ::ﾑﾘﾉ ＼ ,ｲiｉ､ ／/ i /三三ミi : : : : : : : : : : ﾍ:: : :i /
＼ ﾑ ﾏ::ﾑ ＼ ,ｨi:::::::::ﾞiｰ､____／ / /三三三j : : : : : : : : : : : : ＼:: : :(
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 失礼な。鎌倉武士ならこんな生ぬるいことしないって
' ! ./=- ＞'~ノ､＿__∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /灯㍉ ／ 乂う ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ 私もやる夫くんもまだまだわかーい現代っ子なのに
,' i /∧Vぅ/ ＼ i !/
,' / /∧ ｀ , イ_ Υ｀} !
,' /ヽ, ｰ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! /
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ねー？武蔵ちゃんもやる夫もふつーにやっただけだお
＼ ｀ ⌒´ ,／
r､ r､／ ヘ 師匠ならもーっとエグいことやってるし
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
ノ＿,､＿ノﾉ,,孑 / ノ
彡从毛乂乍ﾘｿミヾ壬ミ
从彳川少匕从彳ﾐ川少＜
毛仆卅从ﾐ从毛仆卅从彡
Ｗ从匕ﾐ弋幵Ｗ从匕弋乂
从乂lヽlﾐ＼卅从乂lヽl＼Wﾐ
从W毛彡厂''V'＼ ' .∨
Ｗ从匕乂 ',
从卞弋V' ', , -', ……武蔵？その派手な出で立ちに腰の刀
災什人. ', ii／少ﾐ}
升入 ｀ﾞｰ-=_ノ_,t壬昨ﾉ ひょっとして、「二天一流」の新免武蔵？
ミﾐ______ _, -壬少ﾉ rxﾞ".rxl
W .｀弋匕ﾐ少' { .', { .∨
/' ｀￣´ _.', .',.', ',
∧ rｘ .｀', .',.', ',
. ∧. rﾞx X--‐'', .',l ',
｀ｰ- ,_. ＼＼ ＼/', .', lヽ
｀ｰ- .._ヽ ヽ ｀ｰ' l ﾊ
Y´ ヽ ヽ l ＼
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 そそ。いやー、私のこと知ってくれてるなんて
' ! ./=- ＞'~ノ ＿_ ∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /＞'´ ／ ゞ~~~ヾ ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ うれしいです、ええ
,' i /∧'~~'/ ／i／i ＼ i !/
,' / /∧ ｀ , イ_ Υ｀} ! 私も結構名が売れたのね
,' /ヽ, ｰ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! /
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
{ ＼＼ニニニﾆ∧ |
-―ミ≦二ミ }ニニニニ∧ | .{＼／}
-―≦-- _ ＼￣ ｀ ＜ニニニﾆ} ﾚ }ニ∨
／ ￣｀ ､ﾆﾆ/´ /ニﾆi!
/ ／ ＼ ー彡ニﾆﾆ}＜
./ ／ ´ ヽニニﾆﾆ/ ＜
/／ .／ ／ ∨ Vニニ/ ／} ＼
／ ／ ／ ／ V =-i!ー ,..ィニ/_＿＿＿,
／ / __ ／/ ／ / | | |≦ニニ/､
, ／j/ヽ､／ ／ i { .} } =彡 }ニニ／ ',
/ | ./ｨfﾐ､ j／ ／-／､ { V / =彡,ニ／ ＼ ',
/ / {/ 沁`ー=彡 ／ ＼ ! { / ∧ /イ { ＼!
/ / /| vﾘ /／ __ .| ∨ / ∨ ' ', とりあえず、私とやる夫殿の二人で
/ , ./ .! ｨf~泛ﾐｘ､ ', / ' ヽｲ |＼',
./ / 从 ' ｖソイ V ∧ ｰ}}＼! 「困っているみんなのために」山賊たちを成敗しました
/ / ﾍ / /＼＼ /´
／ __ ﾍ ｀ ー / /く ー― '
／ ＞ .／ ｀￣ ` ー― -=≦ ./ /ヽノ
／ / ＞ ´ / /´//ヽ _rff／／乂
.//´ .rf/ 乂///,} /´＞ 彡イ///≧､
／{ { ﾊ乙 i -‐''（ ﾟ ）/< <////rー―''^＜
', ', /:.:.:乙≧ﾉ=≦´ ﾉノ{{ー＼＼ ＜
ヽ! ./:._＞ "´⌒~''=- ,,._ {{ V } ､__
,ィ≦{{ ~''=- ,,._|| .}/ Y/）
／: {: ::∧ ~''=- ,,_ ___..从)
.: : : :.',: :.:∧ ／ !i ~=- {__rf乙ﾉ乙Y/＞.イ
{: : : : :',: : :∧ ' ＿_.||__rf/Y////^ー―'=≦:.:.:.:.:.:.{
.，: : : : ､: : : :ヽ /_,.. -=ﾆ二: : : : : : : :V/////{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..{
',: : : : : :ヽ:＞''{´: : : : : : _ : :-―: : : ―ﾏ////,|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉
＼: : :／: : : : ;: : "´: : : : : : : : : : : : : : :V'///,!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
/´:/＜: : ／: : ',: : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾏ///ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
}: :〈:.:.:.:＼ﾆ=-:_:､: : : : : : : : : : : : : : : : : : V / ﾍ:.:.:.:.:.:.:.＞イ{-､
j:ノ//≧=ﾍ:.:.:.:.:.:.＼: : : : : : : : : : : : : :: : ｲｰｲ ｰr≦////ノ ハ
////////ハ:.:.:.:.:.:.:≧==----- =≦´::.:／:.:∨ {≧=（: :｀ヽ: : :',
.///////// .}~=-rf( )ﾒ､__ :.:.:__.:.-=≦:.:.:.:.:.:.:.}ｫ､ {＞=（: : :ﾉ: : : }
///////// rく:.:.:.:乂大ﾉ~¨¨¨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.///） V///ーへ: :ﾉ
＿＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼, ,／ ＼
. ／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼ だお！藤木源之助が秘蔵っ子である
／ （ ● l l ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ | 入側出やる夫と武蔵ちゃんの２人で
| ''"⌒'（ i ）'⌒"' |
＼ ｀┌,─'＾ー,,-┤ ／ だいたい３０人くらいぶっ殺したから確認してほしいお！
＼ ｀ー -- -一' ／
／ ＼
／￣￣ヽ; ヽ
（｢ ｀rﾉ |
ヽ ノ i |
i´￣￣｀i l |
にこにこと満面の笑顔で武勇を語るやる夫たち。普通ならキグルイ案件だが武蔵の名と二人がもってきた
生首や耳がそれを許さない。故に役人にできるのは……
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ヽ
||||||||||||||||||ｲ||||、|ヽ||||ヽ|||||||||||||||、ヽ、
||||||||||||||||/ ||/ l ヽ||| ||||||||||||||||＼￣
||||ｲ|ﾊ||||ﾘ ' ' ｀ "}/ !||||||||||＜
|ｲ ﾘ |/ 、 |/||||￣´
|| ' ＿_≧ｭ、 ＼ |||}
||||,,=＝≡冖三三三三> ノ ＿__|ﾘ
||; ; {三三（ ﾉ||冖{三__ｲ （誇張……だといいなぁ。３０も遺体運びたくないなぁ）
||: : ∨三三//} !三__}
||: : ＼ヽ｀￣￣´ ヾ三! ちょっとまってね、上司にお伺いして準備するから
||;;;;;;;,; ヽ＼＼＼ ヾ-'
||;;;;;;;;; , , ＼ 遺体の確認とか、あとお宝見つけたってんなら
||;;;;;;;;; ; ; , /
||;;;;;;;;; ; ; ; ; ´ T 運ぶ準備とかいるよね？
||;;;;;;;; ; ; ; ; ヽ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ／＼_ノ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ／ -<
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ＿}
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ｲ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ,,|||
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ お願いしますお！
／ （⌒） （⌒）＼
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼
| |::::::| ,---、
＼ `ｰ' しＥ |
／ l､Ｅ ﾉ
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ
__| ＼≧s｡! ∨ } !
＿＿＞''~/// !ヽ､∨//)h､} ! !
＼／/ヽ ｀ヽ、! >〉' /{///.＼ } ＿＿＿
／//＿__＼ ＼ { } ﾉ////.∧／／ ￣￣ヽ,
}／ ＞''~＼ヽ-====- ///////}ノ}ヽ,-=ﾆ
/＞''~ )h､///ﾉノ//i )h､
' ＞''~￣ ∨〕iト ､ ､＼／/// } ＼
／ ' ／ /' | ヽヽ ヽ∨///ﾘ-=ﾆ二￣￣
} / ' ' ' | .∧∧∨￣}// 7￣＼
' / ./ ' / /{ ∧ ' '-= ! ／‐==ミ ＼
!/ { /ｲ ／ /.／ .∨ ＼' ∨ } ＼ ＼〉 わかった。とりあえず準備ができるまで
' ! ./=- ＞'~ノ､＿__∨ ､ ! !-┐､＿''＜
' ! /＞',´ ／ ⌒￣ ヽ ＼ ! ! ｲ ￣￣ そこの茶店でうどん食べながらまってるから
,' i /∧~´ / ＼ i !/
,' / /∧ ｀ .イ_ Υ｀} ! ……あ、それとあたしたちが膾にしたの
,' /ヽ,. ￣ ｀ ／ ).／ ﾘ
/ / ヽノ)h､ ィ( ! / 「あの山」の山賊だからそこんところもよろしく
, , 〕 ＞冖ィ('
/ , ' -====--≦! ィi〔＞''~＼､
. , , ／ ∨/! { i´＞''~ ∧',)h､
/ , '／ }/ﾉ ／ア ｡s≦＞∧v ＼
/ , 'ｲ /／ ／ゞ' ／{＞'~ }i ∨/
､＿刈从WWWW从从≦二ィ_,_
､_x≧W从从从WWi{从从从i从ア
ィW洲从从}i州从ハ从从}Wkく :.
､_j从WWW{i从{ , ､_ `}从 :.
洲W从从ﾘ{ィ＝≦壬r示≧＝代 : わかってるって。３０人もってなるとあそこくらいしかないしね
刈洲W{iﾚ'´ 込Z弐シ {Z弐近{ :.
ｲ洲ｒ=i{| _ 冫 } :. （うちに最初に話もってきてくれてよかったわ……
}从{ V|i ､_ ′ .' :.
从 {_ ｀ .ィこ> ,' :. あのお寺とか他所の家とかならマジ面倒なことになったし
}ﾄ､_ ｀二 / ::.
从汽 ,ｨi斥仆v :.: うちの上司も面目たつってほっくほっくだろうし）
洲 ｀ ー‐- {i｣从｣ｼ{ .:.
ﾉ]} | .:
／.::i｣ 、 j＼_ : .
_ -‐ {::::::::{、 、 / {ヽ::ヾヽ、
_／ |::::::::| ＼ 、 { ハ::.:.:.. ｀丶、
_ -‐ ´ |::::::::| ｀ヽ､__ ／ ',:.:.:.. i ｀`丶、
／ |::::::::| ｀ヽ. {_ ',:.:.:. i ヽ、
/ |::::::::| l | ||! }:.:.:.::! ＼
./ ＼ |::::::::| l | |{ ｌ::.:.:::l ヽ
ヽ |::::::::| ／,ア￣￣｀ヽ l:.:::::::l i `､
＼ |::::::::| ／／ ／＞≦二;;}:::::::l | `､
とまぁこのような感じで持ち込まれてしまった役人はほとんど半泣きになりながら上司にお伺いたてをするはめになる
,ｨョiョ､
,. ''"""''ヽ
, ' ｀.､
,.ｨョ/ ヾlョ､
圭/ ﾏⅣ
'乍､x､ｪ､,_ ,. z､x,.,.'ﾘ､ 山賊３０人をたった２人って流石にふかしじゃ
,.f ヾ, ｀ _,,_､ヾ '",_,.,_ " i!,､ﾄ、
／ ,:i､r i! '､f;j,’ '.f2,.` i!､', i ＼
＞'". ;:',:l､`ti! i i!ｲ'/, ヽ､
,.イ ,';',:;!|l､ i! 、〉 i!､./!;:, ヽ､
／ ,' ,' ;: |圭iﾉ 〉 ,.. ＿ ,.､ ｲi圭|! ';: ヽ
./. ,' ' ' !|,'´ ﾉヽ-─‐-- ､'//圭|' ';:, ,
./ ､ . 〉 '" -一 - ソ/圭|!i ';: ハ
./ '､ , ,' / ' ' _, -─､''./圭|!',' '; , . / .i
,i. ; '､; ,'; ,! ,. ＜´/圭|!' ,:; ;: / , i
,i. ;: '､ ;:;:.／ '",. ,.ノ'/圭㌢ ,';: ,''; / ,:' i
! ':;:, ;'､:ｲ _,. ,.ｪョk'ｲ圭l!';:;:,:;:' ;.;: .,ｲ ;' !
i' ':;:;:'／ ':;:;イ;:;:;:Ⅶ圭|㌢;:;:;:;';:' ;:,'ｲ ,' ﾔ
このあたりの代官様
､_,､_ ,､_,__,_
刈州州从从込iﾄ
,ｲ洲WW从W斥ｿk￣ `' ｰ-.､. ふかしじゃないっす！どう考えてもアレはガチです！
/ 刈州州从从込iﾄL_ ヽ、
| Ｌ_`"'、 __,.､ l;llﾍ!;f' , ', 俺の裸に免じてどうか人員の動員とかあの山のことなんで
∧ 弋ｦ=弋ﾘｦ´ Ｌ/ ! '、
,' ヽl __ j /ﾍ i! , ', 調整おねしゃす！
,' i!`く-‐' ,イ ,./i l / ',
i ! iﾍ ￣ヾ レ'"´ l`ｰ ﾄ､ i.
! l l ｀ヽ、 ',､ l l ヾ l
! ヽ / ￣ﾍ＼＿__! l l.
,' _,./ `>-､_｣ l l lヽ
i / / ,,. ''´ ヽ! l l i
! ', ,. '´ i! l ! l
! l l ／;, . l l l l⌒ヽ.
l l ! /;, , . , / i ! l ! l
l l ! /;:. ;:. / / / ノ
l l /;,. . / / l ﾑ/´
', l / ,ｨ′ / /; .;, . //
!=- !| _ _,.／/ / /; ..; . //
/ ﾍヾ､ ,. ' / ／;. , . //
/ ､'､`ー─'_,. -'´ ／;. , ;;. . ／/
//! i^! !i ト-,.ィ´7 /| ／,ノ′
U ! l l l ', l }イ/ / / ,.-'´ ヾヽ /／
U U U /ノノ_／ `ー─'″
牙王が拠点としていた山はちょうどいくつもの利権が交わるあたりでいくつもの勢力が己がものと主張しあう場所であった
まさにその境界線でうろちょろしていたためどの勢力も己が手のものを差し向けることができなかったのだ
, ｭｮ圭圭圭Ⅳ ＿
, -ｮ圭圭㌢ ,,_
'圭| |㌢ ､
乍'" ､
､
､
,;';;i 裸はいらん……しかし、なるほどお前がそこまでいうなら
/;='.i
｀ミヾ;ミミミﾐミヾ≡､ / .| 言う通りにしてやろう
｀ﾐヾ｀ i,=i' y}
_,, ｭｮiill圭≧ _,,二ﾆ､ i・ﾉ,. .{ 代官である「儂」に真っ先に話を持ってきたのに免じてな
圭圭圭圭圭|≧ '"（・冫,ノ, ヾ ヽ
圭圭ミ圭圭圭≧ ｀´ ´ ヽ ﾔ
圭圭.iヽ､｀ヽ 三ﾆ 冫 }
圭圭.!､::冫 三ﾆ . ,. ィ'" . ,'
圭圭 ,-'､＿ 三´ . ,'
Ⅵ圭lｮ､ヾ-`"ヽ . _,. ,'
Ⅵ圭||lｮ､.'"''´ , . _,. ‐ ´ .i
Ⅵ圭圭;､,､､'乍､ `¨´ !
Ⅵ圭乍; ; ; ; ; ;ゝｰ- ..,,_ |
Ⅵ乍 ; ; ; ; ; ; ' ' : : ;｀`; ｰ-, , ,， ,. ┘
乍 ' ; ; ; ; ' ' ' : :f'"´
〉 ' ; ; ; , ﾍ
7 ; ' ; ; , '`; ;-; ;7
7 ; ;. -‐ '" ｰ- ..,,_ ' ; ; ;ﾍ
なにせ己が手勢を差し向けて退治しても後から「うちの領分を云々」と残りの勢力から難癖をつけられるのは明白
かといって放置したらしたで無視するには大きすぎる被害がでるし評判にも関わるとこれ以上ないほど頭が痛い問題だったのだ
……それが、たった２人の流れ者の手で解決しておまけに「最初に」その知らせをもってきてもらったと聞けば
――こうなるのも当然であろう
,.......､､､､､､､､､､、_
|圭圭圭圭圭圭圭≧i!'1､、_
Ⅷ|彡・''"￣ ￣｀``ヾミ圭|li、
／" ＿＿＿__ヾ圭,
. ／ _,. ィill圭圭圭圭圭圭圭、
, ' ≧圭圭圭圭圭圭圭圭≧,
. , ' ,ｨzi' ≧圭圭圭圭圭圭圭圭圭i
/ ,/彡彡ｿ ノ圭圭ｱ,､ヾ圭圭圭圭圭ミ
,' ,f'"′ ≧圭ｱ/ ヽ'圭圭圭圭圭ﾐ!
. { /' , ,ｨ＜,, .彡三' '､ ニ、'圭圭圭圭圭| もし本当ならばその２人は誠天下無双の益荒男！
ﾍ, ｲ ;'/､,ﾂ' ′ . 彡三ﾆ ,ｨ 丿圭圭圭圭圭!
', ' '´ 彡三;´ '"＿ ,.圭|圭|圭|圭ﾘ いやはや！まったくもって見事見事！
/:'' 彡'"´ ､´ ,il圭圭|圭|圭ｱ
. /' , 7｀`ゞ圭圭圭|圭ｱ 英傑として世に知らしめねばなるまいな！（儂の手で）
. ／ _ノ /::'' ヾ赱圭圭ｱ
ゝ、 , '´ ／:'' ｀""""ゝ,. -
｀} '´ ..::'' ,. ィ≦|㌍''"´
｀.i '´ ..::::::'' . ,ィ≦圭㌢´
｀ヽ ..::::::::'' ,ィ圭||㍗'´
! ..:::::::::::' ,ｨl圭㌢´
ゝ. -‐'"´ 》ｌ|㌢´
,il㌢
そして奉行が満面の笑みを隠さず差配し各勢力に伝えられ
,_-────-_､
〃// 「[ i 「「ﾊ
|i｢｢[ ｢｢ i｣｣|
|ｌ[|[|[| ｣｣ ]]｣|
|i[|[|[| 「｢ j ! i｣｣
|[|[|[| ｣｣ i ｉ｣｣｣
〉｢｢｢i ｢｢ i ｢｢｢〈 あ、あの和尚……
(ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ)
└''>'´: ／:::＼ あの山の山賊が流れの武芸者によって退治されたようで
/: :／:::;:--:､:ヽ
rｎ＿＿＿./: :/::::::/::::::::::ヽ | 確認と供養のために人を出してほしいと奉行所から
｛「|:::::{L｣:::::|: :/::::::/:::::::::::::::|::|
||::::::::::::::::::l: ｌ::::::::!:::::::::::::::::|::|
,l、:::::::::::::::::|:|::::::::|─-:､::::::|::|
r{〈:::〈ヽ;::::::::::||::::::::|─-:::::::::|::|
ﾄヽ`ｰ’ V￢┴::::､｣::::::::::::::::|:::|
ヾ､.＿_/::::::::::::::::::: |::::::::::::::::|:::|
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::|
＿＿＿
,, - '''", ） )ﾞﾞ'' - 、
／ / ﾉ ( / ／ ＼
／ノ ､ヽ、( ／, _,, =＝― ヽ
-＝=､、ヽ,,二,,,／／ ヽ （ ( ､i ぬぅ……あそこはうちの寺が領域
// ﾉ ヾ､ ｿ ) ） 丶 _L
/ ' ｌ /,,,-－｡―ァ 彡/ ,,、i なのに奉行所に伝えるとは
|ミニニ・≧ i |ニ三三彡" ｌ ）|
! ,￣￣,7 / ! ヽ ヽ 、 ⌒i | まったく、その武芸者は何を考えておる
| ﾉ ハ ﾉ i l i ヽ、ハ ヽ ヽ .⌒| l
| （ / ) ヽ､ ） 、ヽノ i
.l i i. i | ヽ ! l r" | i i i i i iヽ、 ﾉ
l ,' l | .| ﾞー‐'" | l l .l .| l ! | T"
| l | | |王lヨヨヨヨ王| | l | | |. | ト､、
| ! l l ｌ ＿＿＿ l. l l l { l .l | l ヽ
l ﾉ / ―― ヽ ヽl ! ! ﾉ l./| l ｌヽ―- ､,,_
,, - ''ヽ _ノヽ,i 、 ￣ , ﾉ >､ ノ//: | | i
''" / ::;ヘ、ヽ i ﾉ ノ::":::::＞‐''" // |::: l | |
....:::/ ::l /l￣￣:::::::::::''" // |:::::::| |::::|:::::::::
:::::::::::::/ :::l l::| ＼ // |::::::::| |::::|:::::::::::::
／;";~￣￣~;ﾞ; .､
／( .; !; ; ､ ! ! ;＼
./#= ; i ! ; ､ﾞヽﾆﾆ- } ; i
/,,.、 -=＝=､ﾞ''‐--‐' ; .i
〃r､ -―-､ =＝=､i , いや、だが流れ者なら仕方あるまい
〃Li ﾐ -＝=､ i /"‐-､ 〉 '
// '-' ﾞ=‐-,,.ノ//（＝=､./ ﾆ 御仏が如く寛容な心で許そう
／! ﾞ-/// ////{ ノ// .）ﾞﾞ~"/ 、
''''""￣7 ..! //ﾉ〃ノ/ﾄ､ヾ,,.ノ"!i i ii/ ありがたやありがたやぁ……
-‐ ''"７:::::::! ! 彡,,ノ/ﾞヾﾐ三=ｧ!!.i.i/
.. ...:::/:::::::::!ヽ ﾞ'''''ヾ,ノ/ ＝= | ! !/、
::::::::/::::::::::! .ヽ ヾﾉ/ i i.i _ヽノヽ ﾞ' .､,
::::::/:::::::::::! .ヽ ＞''"i^::::::::::::...ﾞヽ、ﾞ ､,
::::/::::::::::::|ヽ ヽ , '" ,／|:::::::::::::::::::::......ﾞ' /ヽ
＿＿＿
,, - '''", ） )ﾞﾞ'' - 、
／ / ﾉ ( / ／ ＼
／ノ ､ヽ、( ／, _,, =＝― ヽ
-＝=､、ヽ,,二,,,／／ ヽ （ ( ､i
// ﾉ ヾ､ ｿ ) ） 丶 _L （とはいえ、ありがたがるだけではいかんな
/ ' ｌ /,,,-－｡―ァ 彡/ ,,、i
|ミニニ・≧ i |ニ三三彡" ｌ ）| なんぞ恩賞を与えねば我が寺の名に傷がつく
! ,￣￣,7 / ! ヽ ヽ 、 ⌒i |
| ﾉ ハ ﾉ i l i ヽ、ハ ヽ ヽ .⌒| l だが、儂らが何もしなかったことから目をそらすためには）
| （ / ) ヽ､ ） 、ヽノ i
.l i i. i | ヽ ! l r" | i i i i i iヽ、 ﾉ
l ,' l | .| ﾞー‐'" | l l .l .| l ! | T"
| l | | |王lヨヨヨヨ王| | l | | |. | ト､、
| ! l l ｌ ＿＿＿ l. l l l { l .l | l ヽ
l ﾉ / ―― ヽ ヽl ! ! ﾉ l./| l ｌヽ―- ､,,_
,, - ''ヽ _ノヽ,i 、 ￣ , ﾉ >､ ノ//: | | i
''" / ::;ヘ、ヽ i ﾉ ノ::":::::＞‐''" // |::: l | |
....:::/ ::l /l￣￣:::::::::::''" // |:::::::| |::::|:::::::::
:::::::::::::/ :::l l::| ＼ // |::::::::| |::::|:::::::::::::
／;";~￣￣~;ﾞ; .､
／( .; !; ; ､ ! ! ;＼
./#= ; i ! ; ､ﾞヽﾆﾆ- } ; i
/,,.、 -=＝=､ﾞ''‐--‐' ; .i
〃r､ -―-､ =＝=､i ,
〃Li ﾐ -＝=､ i /"‐-､ 〉 ' しかし本当ならば武芸者はまったくもって徳が高い
// '-' ﾞ=‐-,,.ノ//（＝=､./ ﾆ
／! ﾞ-/// ////{ ノ// .）ﾞﾞ~"/ 、 托鉢に行く者たちに話を伝えて感謝していると
''''""￣7 ..! //ﾉ〃ノ/ﾄ､ヾ,,.ノ"!i i ii/
-‐ ''"７:::::::! ! 彡,,ノ/ﾞヾﾐ三=ｧ!!.i.i/ 伝えさせねばな
.. ...:::/:::::::::!ヽ ﾞ'''''ヾ,ノ/ ＝= | ! !/、
::::::::/::::::::::! .ヽ ヾﾉ/ i i.i _ヽノヽ ﾞ' .､, （持ち上げる。その武芸者を圧倒的に持ち上げる
::::::/:::::::::::! .ヽ ＞''"i^::::::::::::...ﾞヽ、ﾞ ､,
::::/::::::::::::|ヽ ヽ , '" ,／|:::::::::::::::::::::......ﾞ' /ヽ ありがたい寺を救ってくれた英雄、そうするに限る）
,_-────-_､
〃// 「[ i 「「ﾊ
|i｢｢[ ｢｢ i｣｣|
|ｌ[|[|[| ｣｣ ]]｣|
|i[|[|[| 「｢ j ! i｣｣
|[|[|[| ｣｣ i ｉ｣｣｣
〉｢｢｢i ｢｢ i ｢｢｢〈 わかりました。すぐにそのように
(ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ)
└''>'´: ／:::＼
/: :／:::;:--:､:ヽ
rｎ＿＿＿./: :/::::::/::::::::::ヽ |
｛「|:::::{L｣:::::|: :/::::::/:::::::::::::::|::|
||::::::::::::::::::l: ｌ::::::::!:::::::::::::::::|::|
,l、:::::::::::::::::|:|::::::::|─-:､::::::|::|
r{〈:::〈ヽ;::::::::::||::::::::|─-:::::::::|::|
ﾄヽ`ｰ’ V￢┴::::､｣::::::::::::::::|:::|
ヾ､.＿_/::::::::::::::::::: |::::::::::::::::|:::|
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::|
利害関係にあるものたちに、この時代では最速としかいいようがない速度で情報が伝達されていく
:::::::: :::::::::: :::::::: : : : : ﾐミ､＼ﾐ､ヾ.ヽ. ､ ヽ: . ＼
彡=､::::::::: : : : : : : :ﾐミゞ ｀`ヾ､ﾊ､ヾ.ヽ.: ', ､ヽ i :'.,
,ヘ，Yｰ=ミ:::::::: : :ヾミ' `ヾ;:.ヾ;: i,' i: ! , ﾞ}
..::_::! l!､三ﾐ､:::｀ヾミﾐ" ヾﾉ';:::.!::.. ! i 丿' .ﾉ
⌒j` ミﾐ＼´ ￣ ｀` .::;/ `ヾﾉ::::i:,'://／
メﾉ ﾞ゛´ ＼ ´ ヾﾉ:/／
! ＼ ｰ=､ ヽ､... ´"/
｀ .::i _＿＼ヽ ,ｨ＝ヾ.ヽ､＿ ､,):;'" / （あっちにいきなり話をもってくねぇ……まぁいいわ
::::| ＞ >'.:::弋ﾃ､::＼ー'ｨﾉ'j.._r′
＿＿:!＿ ｛:::::､....＞':::::ｨ:}__／.::::｀） 火中のいぼつぶしをしなくてすんだし安いもん）
―――‐二二―ｧ ゝ､::::::::::::::::_ノ´〉.::::::／
............::::::::::::::::７/ ￣.,ゝ､ {:::／
..................:::::::::// .::'"´ ゝ､ ﾞ /¨´
:::::::::::::::::::::::ノ/ ／ ::::;ゝく =二=
.......::::::::::::://´ ' -‐ﾆﾇ＼ｰ'.:.＼＼ =二=二二=
::::::::::::::::://､ ヽ:::ｨ＼＼.:.:.:.ー =二=二￣
...............〈〈::::＼ 丿.:.:.＼＼.:.ﾆ二＝７
￣￣￣￣｀ヽ/`ー‐ ".:.:.:.:.:.:.:.＼i!'＝イ／
-―''''￣￣￣￣''''―-､.:.:.:.:.:.:.:.:.:／／
／彡三ミヽ川//∠三＼
/// __`-‐ " ヽ_ヽ
'彡{ -､ ｀´__ {＼|
,ﾚ／〉 ,.ｨ ,´ ﾉ＼{
{ｲｲ_ｒ‐≦三く}_{≧＝=‐.､ヽヽ〉 わかったすぅぐおじさんたちもかけつけるから
ﾍ十{ ´‐^ﾆ｀ｿ｀｛´=^'ﾆヽﾄ､ﾄ |
{∧l ゝ＿_ ｲ l＼ /｀iｿ^l あ、その武芸者の歓待費はうちでだすから
ゝ八 〃(,、 ,､) ヽ￣ 'ﾑ |
＿_ ヽl ヽ l ＿＿ l /ﾚン ちょ～だすから。うちはおっかねもちなんでぇ～！
ヽ ｒ ｀､ ､ ゝ ｨﾀﾞ二二ﾞヽ '´厂 ／ニニ二二ｱ
VV ｀ ニニニﾆﾄｙ'／ ｲニニﾆ／ ／／ （太っ腹なところみせないとなぁ……）
VV .へK.へ. ／ ﾚヽ , , ´
VV / ＼ ｀ ――‐ ´ ／ ＼ / //
／￣ VV Ｖ ＼ ´ / Ｖ/⌒ヽ、
‐／ VV ∧ ＼ ／ / // Ｙ⌒ヽ､
｀ ＼ 丶 , ﾞ´ ／ , , |
＼ ＼ ／ ／ ／／ /
そして奉行所で荷運びなどの準備を整え、寺や他所からの立会人が到着したのにあわせて「その日のうちに」
やる夫たちの案内で山へと向かった彼らは……
､_／N从ﾏ大Ｗ从＼l ﾍ卅从W勹災七災七
乂;从l勹|＼| ＼l ﾍＷ从ﾀﾞﾐ从ｵﾐ仆匕
￣Y毛l＼l ヽ ＼W勹災七卅从
ﾍl＼l , r '´
', ;; / , r ' ´
',;;; / , r ';;´''
j ,ｲ､'´ こ、これは……
l //ハ
｀lヽ//i
｀| ｀ '
l
l
l_＿r‐
｀i
＿＿＿＿＿ヽ==‐―' ／
￣￣￣￣￣￣ l ／
｀ヽ ／
弋ilililililililiツ
｀'''''''''''´ .｀ヽ
',
',
,_-────-_､
〃// 「[ i 「「ﾊ
|i｢｢[ ｢｢ i｣｣|
|ｌ[|[|[| ｣｣ ]]｣|
|i[|[|[| 「｢ j ! i｣｣
|[|[|[| ｣｣ i ｉ｣｣｣ な、なんと……
〉｢｢｢i ｢｢ i ｢｢｢〈
(ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ)
└''>'´: ／:::＼
/: :／:::;:--:､:ヽ
rｎ＿＿＿./: :/::::::/::::::::::ヽ |
｛「|:::::{L｣:::::|: :/::::::/:::::::::::::::|::|
||::::::::::::::::::l: ｌ::::::::!:::::::::::::::::|::|
,l、:::::::::::::::::|:|::::::::|─-:､::::::|::|
r{〈:::〈ヽ;::::::::::||::::::::|─-:::::::::|::|
ﾄヽ`ｰ’ V￢┴::::､｣::::::::::::::::|:::|
ヾ､.＿_/::::::::::::::::::: |::::::::::::::::|:::|
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::|
――なんとも末法としかいいようがない有様の光景である
_、,
'⌒xﾞ～ﾞ;;w,
"＊;^;;;;ゝ、
ヽ;;;;;;;;ﾐx､
_,..、 ｝;;;;;;ﾐ;;;ｉ >ｰ， ,..、 ri， _,
1||l rrｉ rriri ｝;;;;;;ﾐ;;| rIiii/ j|||| ||| ri ,.ィ洲′
. |||| |||| |ｌｌ||| ﾍ;;;;;;;Vt､,,__ ﾑ、 ,,_,..xw豸 ____ﾉ||/＿___||||___||!_||＿,,__, ＿／洲㍗
||| ||| Ⅶ|′ };;;;;;| 洲洲洲ゞ黐圦洲洲㌣ 气j||/洲洲 ||||洲|{洲!洲洲洲洲洲洲洲圦
||l Ⅷ ′,;;;;;;/ ~`”ゞ刎洲洲㌣~´ ,i||,′ﾞ气洲|||洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲*,,_
||! }| ,;ﾞ,;;;;/ `匁{´ ,、 j||′ ‘`||||刎洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲f*;,,_
|i! {|! ,;;;;／ ，蒸 辷zz'圦ｬｫｯ'’ ||{′ |||{ ｀刎洲洲洲洲洲洲洲洲洲f*;;,_
|{ }{ `″ tx /ilｌゝ ^~ x、 ||! |||! 〕洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲沁x,
|! ！ }||{ }||/ };; |{ ||| ／洲洲洲㌻'⌒´ `⌒寸洲洲㌢
,,.}℡,,.ｨ尨 }||{ ,,」|||llllllｌゝ ﾉ' ！ __ || ／ｸ洲洲洲㌣ ＾''⌒″
t翅洲洲辷'″ _,,,」|||llll|||||/ }|||} rir 爻洲洲洲㍗ |! }!
〝''’ _,xlllllｌlｌｌ||「 |||||{ |||{_,,,,,.」||lllllllゝ "勹洲洲拶 ||! ||!′,ｨ‐;,、
`ﾞﾞ´ }||,､ ||||/ _,ｨllll|||r'''''~|||厂 爻刈 || ||! {;;;;;;;;;;,
翅}||洲|||尨.ri!ri! _ `″ }||! i||′riy_, ,， ＾’ || || ゞ;;;;;;;ｲ
Ⅷ＾ﾞ||{ ||!||! ||ゝ ||! ||′ ||' |{ || ＇ ″ };;;;;;;;;;1
||| ㏍ ,i|| |{ i|′ ＇ ´〃 ||!_|!_ {;;;;;;;;;;;|
,， Ⅷ /f'′ ！ |l ′ ''T~|「 ﾊ;;;;;;;;;(
､,x〃 ！ /″ ！ || 1;;;;;;;;;r′
ri! ri| ||! ||! xX;;;;;;'t ′ ! ！ /ij;;;;;;;;/
||! ||! || || ゞ;;;;;;;;ﾐ ,;;;;;;;;;;;;″
|| ||! ！！ 冫;;;;;ゝ ゞWk;;;;;;≦゛
|{ }|! j;;;;;;;{` 冫;;;;;;;;≦
|| |l! 1;;;;;;ﾐ;;,、 斗;;;;;ﾊﾐ
|! r， rI| Wi;;;;;､;;;;;,、 _, 、 =彳＾ﾞ"
！ || ||,,,,,,__ ヾ;;;;;;;;;;;;,,､_ __, _,ｨﾉ;;〉 ）,
_||llll|「￣´ / `＜;;;;;;;;;;;';;;;;;;;;;;;;／ xX;;*
rili㌘|| || x;{ ￣￣￣ _,f;;;㌣
|! }| r， ｲ;;{ﾞ _,.,ノ;;;;'″
||! || |} ||,ﾉ;;{ 〔;;;';;／
|! ＇′ﾘ{;;;;}
！ ,/′¨
＿
＿＿ ｨ __´ }}｀ '' 丶
_ -''´ __ｨ''￣ ＜ ,） / ＼
''-- フ::::.... ｀ ー―/― ＼
,:::､´ /_;;::::. ｀ '';;;;,- ,' ￣/￣￣ ',ﾐi､
__ - ''´ i:::;;ｭ|||||_i:::: { | :: ／ ¨/¨¨¨¨ ヽ ､､ {ii}ミ,
',:::;_i|||||i_}::: =ー ／ _ ',､ }||||ﾍ,
',::;,{||||||_i::: / }_＞-ヾ_- ヾ:. '//||||i､
'::;;||||||/:: / } i} } }:i /////∧
'￣'´ （ ',::..__ ノ' / ,／ //////
｀ii´ ヽ {;',｡/ //ii, {/////∧
| | ___ , }} ',ci ／' || i///////二三､＿＿
| | ', { /' };;i ,'||{ i| ||/////////-三三===､
i| ヽi ） ! ||||| }∨////////////三三ミ､
i| {{ ||||| / ///////////////三三三ヽ
_洲WW从W斥k
刈州州从从込iﾄ
仆W^__､_ ,＿_V[, ふっ……脱いできて正解だったぜ
洲「{弐]刊卉｣ｉ{`
｛｣i｀￣〈|｀￣ り ふんどしを神君みたいにしなくてすんだわ
}l､ﾞﾞﾞﾞ _ _ ﾞﾞﾞ/{ ...:..
j＼iWi{ﾚ'{ﾘ` ....:..
__ノ',_r三く斗ﾍ、...:...
, ' ´ ー ､`r一＾㍉,.:､`丶、
／ ｀マヽ、 ヽ、｀ヽ.
. ,' ー―- 、 ＼_ `､ ',
,' i } ', }
j ./ l l l ﾘ
,' l i { | }
,' ﾉ',σ l l | l
. l / }｀ー― ' ｀ー‐'} .} .l
. l _／∠,,,,＿＿ ＿', ,'
', ｀ﾞ''''ー―'´ 三ヽ /
ゝ､ ＿＿ .三ミ}
｀￣￣￣￣￣´ ｀ー‐'´
j ι l
,' ｿ从ﾂ ',
,' ', WW从W斥/ .',
l ░▒▓░▒ .l
{ ; ; ; ; ; ; ░▓▒▒░▓░; ; ; ;,;l
|; ; ; ; ; ; ; ▒░▒▓░▓▒ ; ; ; ;}
ｌ; ; ; ; ; ; ; ; ;▒░░▓▒;, ; ; ; ; l
l; ; ; ; ; ; ; ; ; ; l l; ; ; ; ;.; ; ; ; l
l; ; ; ; ; ; ; ; ; ;,| l;,; ; ; ; ; ; ; ; l
,_-────-_､
〃// 「[ i 「「ﾊ
|i｢｢[ ｢｢ i｣｣|
|ｌ[|[|[| ｣｣ ]]｣|
|i[|[|[| 「｢ j ! i｣｣
|[|[|[| ｣｣ i ｉ｣｣｣ ふ、不敬ですぞ！し、しかしこ、これをた、たった二人で
〉｢｢｢i ｢｢ i ｢｢｢〈
(ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ) に、にわかには信じがたい……ああ、なんまいだぶなんまいだぶ
└''>'´: ／:::＼
/: :／:::;:--:､:ヽ
rｎ＿＿＿./: :/::::::/::::::::::ヽ |
｛「|:::::{L｣:::::|: :/::::::/:::::::::::::::|::|
||::::::::::::::::::l: ｌ::::::::!:::::::::::::::::|::|
,l、:::::::::::::::::|:|::::::::|─-:､::::::|::|
r{〈:::〈ヽ;::::::::::||::::::::|─-:::::::::|::|
ﾄヽ`ｰ’ V￢┴::::､｣::::::::::::::::|:::|
ヾ､.＿_/::::::::::::::::::: |::::::::::::::::|:::|
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::|
彡从毛乂乍ﾘｿミヾ壬ミ
从彳川少匕从彳ﾐ川少＜
毛仆卅从ﾐ从毛仆卅从彡
Ｗ从匕ﾐ弋幵Ｗ从匕弋乂
从乂lヽlﾐ＼卅从乂lヽl＼Wﾐ ま、嘘はないっしょ。あの二人の空気ならできるし
从W毛彡厂''V'＼ ' .∨
Ｗ从匕乂 ', ……殺され方もだいたい２種類だしね
从卞弋V' ', , -',
災什人. ', ii／少ﾐ} （やる夫殿がもっていた血塗れの木刀でかち割られたのが半分
升入 ｀ﾞｰ-=_ノ_,t壬昨ﾉ
ミﾐ______ _, -壬少ﾉ rxﾞ".rxl 刀で真っ二つ……これが武蔵殿かな？それが半分ってところか）
W .｀弋匕ﾐ少' { .', { .∨
/' ｀￣´ _.', .',.', ',
∧ rｘ .｀', .',.', ',
. ∧. rﾞx X--‐'', .',l ',
｀ｰ- ,_. ＼＼ ＼/', .', lヽ
｀ｰ- .._ヽ ヽ ｀ｰ' l ﾊ
Y´ ヽ ヽ l ＼
､_／N从ﾏ大Ｗ从＼l ﾍ卅从W勹災七災七
乂;从l勹|＼| ＼l ﾍＷ从ﾀﾞﾐ从ｵﾐ仆匕
￣Y毛l＼l ヽ ＼W勹災七卅从
ﾍl＼l , r '´
', ;; / , r ' ´ （やる夫なんて無名のやつに武蔵殿が功績わけたかとおもったが
',;;; / , r ';;´''
j ,ｲ､'´ 違うな。これは本当に２人で半分ずつやったんだな
l //ハ
｀lヽ//i 木刀でかち割られたやつらの殺され方と刀できられた奴ら
｀| ｀ '
l あまりに殺され方が違いすぎる……全部上段って冗談だろ？）
l
l_＿r‐
｀i
＿＿＿＿＿ヽ==‐―' ／
￣￣￣￣￣￣ l ／
｀ヽ ／
弋ilililililililiツ
｀'''''''''''´ .｀ヽ
',
',
やる夫たちを最初に対応した役人は「殺され方」からやる夫たちの言葉に嘘はなかったと正しく見抜いた。周りが嘔吐するなか
彼だけは「如何に殺されたか」の確認を行ったのだ。生首を投げつけられもう驚いた後だったこともあるが、なかなかに彼は有能な男であったのだ
_,､ゞ｀~￣＾´ﾞ´'´ﾍ
ゞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.`;､,
,';:;:;:;:;:;:ﾄﾊﾄvﾍ:;:;:;:;:;:;:;:(
ﾉ;ﾊ!`＾ﾞ ､____＿ヾ:;:ゞ､:;{
(＼-､ `j ,ｨ,ゞ彡ﾉ￣｀ﾐ} 6}:;′ やる夫殿！あれですわ、とりあえず運搬係が
＼＼＼ ﾞく刈｀¨¨ | rく::{
__＼＼＼ 八ヽ'_,..-‐' _」 ハ! 全員吐くだけ吐いて褌を汚し終わって
r＼ヽr-―ヽ ヽ ｰ1.,. ／ // ＼
ヽ_)人ｰr } `““く /,ﾞ__, ﾞ ､ お宝のところに案内してもらっていいっすか？
＼ ヽ. j ／⌒￣ ＼
ゝr‐､ ＼ / i ヽ ヽ 俺も全部ここで出していくんで
∧ ヽ ヽ| ｌ ﾞ、 '.
. ∧ | ｌ i i'.
. ∧ ! j | } ﾘ
∧ ﾄ､ ノ! ﾉ { |
∧ 、 j´゛゛ｰ, ゛ {" ; !
ヽヾ{ ハ !. |
` １ j { ＼ j |
Y 丿 } ! ｜
| " ｜ ! ｜
ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ！！
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 構わないけど服着て、どうぞ
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
この男の眼力で、この場で何があったか正しく知られた。武蔵の雷名に隠れることなく、「やる夫」の所業が正しく認知された。
……やる夫の武芸者としての名のはじまりは、まことにもってこの瞬間からであるのであった
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ヽ
||||||||||||||||||ｲ||||、|ヽ||||ヽ|||||||||||||||、ヽ、
||||||||||||||||/ ||/ l ヽ||| ||||||||||||||||＼￣
||||ｲ|ﾊ||||ﾘ ' ' ｀ "}/ !||||||||||＜
|ｲ ﾘ |/ 、 |/||||￣´
|| ' ＿_≧ｭ、 ＼ |||}
||||,,=＝≡冖三三三三> ノ ＿__|ﾘ
||; ; {三三（ ﾉ||冖{三__ｲ ごめんごめん！でもさ！もうこれ以上恥ずかしいところみせたくないし！
||: : ∨三三//} !三__}
||: : ＼ヽ｀￣￣´ ヾ三! そういうわけでもうちょっとまってね！
||;;;;;;;,; ヽ＼＼＼ ヾ-'
||;;;;;;;;; , , ＼ それにこう、開放的な山の中で腹の中のものかいほうするのきもちいいし！
||;;;;;;;;; ; ; , /
||;;;;;;;;; ; ; ; ; ´ T
||;;;;;;;; ; ; ; ; ヽ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ／＼_ノ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ／ -<
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ＿}
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ｲ
||;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ; ,,|||
＿＿
´ ｀
／ ＼
/ ',
´ ￣￣｀ ´￣￣ ｀
. ｨf笊ミx ｨｆ式ミx
| 《 弋__ｿ 弋__ｿ 》|
. / ',
| （__人__） |
∧ ｀⌒´ ∧ ……ごゆっくりだお
. ＼ ／
＞ ＿＿ ＜
／ ｀ヽ
. / v v ',
i i i i
. | | | |
きたなぁい！けど次回の続く
三三}三∧ / 〈三/ ∨三二-- -=二三{二二二}ﾆ=- } -─……/ }
三∨ﾆア )ノ ／〉 ∨ {三ﾆ=- -ﾆ三三{ニニニjﾆ=- | --─…乂＿ ｛
三ｿﾆ7 / ハ 〉二ﾆ=- ∧三三∨ﾆﾆﾝﾆ=- ┘----二二二三三｝ --=
三{二} _/ -ﾆ{ /二ﾆ=- .//三三ﾆ}ﾆ二j{ﾆ=- -----=二三ハ､三7 -=二
ﾆ7三′ / _-三｣ j三ﾆ- へ // -三三)h､ jﾆ=- ----=ﾆ三三j二ハ ｛ _‐ﾆ三三
-{ﾆﾉ 」-=ﾆΞ { {三{二-〈_ `'く/ -三三乂 ノ------三三⊥二込L_ -=二三
ﾆ∨ 厶三二=込 /ﾆＹ三三ﾆ,/ xく＼ _-三三ｖ二二二三三三＿＿＿____/::/-=二三三
二} ノ^Ｙ7⌒ ﾆ/＼ 厂ﾆ}三三=/ / く_/_-ニ二/ :/￣￣￣: : : : : : : : : : : ﾉ三∨:〉二三三
=〈 乂_ﾉﾉ -=ﾆ{ 寸三}三二/ / _‐ﾆ二三/ ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : {三二〈二三三
三∨⌒丶､ｨ'⌒ヽ/ 7ﾆ=- ,｢ 寸二--/ / _-二三三∨ / . . . : : : : : : : :__: : : : : :/三ﾆφv＝二
-＜jｰｰｰｰｰｰｰｨi{ _-ﾆ三川三- 〈ﾆ/二- -=二三三∨ / . . : : : : ::xく j.:.:.:.:.:.:/三ﾆφ ﾏ二Ξ
-=ﾆ＼: : : : : : : :7乂__彡'二7'⌒ ∨三三Lﾆとつ(___)＞ﾆ７γ´￣｀ヽ_､く_ノ´ハ.:.:/三- φ ＾∨二
-=ﾆ〈ﾆ乂_ __7二ﾆ=- ∨ - ∨ﾆ|i:|8ニ8=-弓竺⊆⊇Sｏ｡｡｡oく_ノ⌒7三∨ﾆ「 φ {三ﾆ
三三)￣￣￣ｱ √＞-ミ/ ﾆﾆ __ _彡, |i:|8~^8 ｰ{ { ‡ } }二ﾆ=─-=こ -}-三三Г φ { 寸三
￣ _彡' ノ ｲ(_) Ｙ三=-__ノ _.彡,|i:|ﾟ∞ﾟ 乂＿ノ ﾉ~^ ─-=|i:i:i:|i:,こ三三L｡oﾟ 乂__丿 ﾍ
⌒丶､(⌒)三二イ( ' (_)' ﾉ三「￣ __彡ﾍﾆ=- _ ｀¨¨´ |i:i:i:|/二三三｢ ノ´ 辷⌒
｀``二＿ 乂二うイ⌒ ≠二三三二-⌒ ｰ=こﾆ=- ,_ |i:i:/_-⌒ｰ三{ _」 ￣
- __ ◯辷う⌒_,｡o∞∞∞∞∞∞∞。＿ ─~^''‐=こ三ﾆ=- ._|i:iﾋ三｢ _二j ｰ==三 Ξ
ｏ＠ぅ) ,｡c∬∞∞∞∞∞∞∞∞ﾟ --二二-＿ ｀`'ｰ=こ:|i:ﾉ二_三三〈⌒ _-三_
⌒ ､ ｡ｏ8⌒＿ノノ三三三三⊂ﾆ⊃三二二ΞΞΞΞ=- ＾7二 三三ﾆｼ⌒ ⌒)う ‐ _
)う;:;ノ 乂__二ア三ﾆｧ'´￣｀>.'"⌒-二三ΞΞΞ○◯,.:'´,.:'´ ゝ､ノ三二ﾉ -=彡_- -三
-=彡⌒ 川: ⊂⊃ (;:;:;:;:≧=≦ノ _ =二￣⌒二二)),.:'´,.:'´,.:'´◯,.:'´ィ⌒>⌒7--─-=ﾆ三‐_ ﾆ三
: : ｀`丶 ノ ,::.. :.. :, :, (⌒V＾V＾V^>_ _ _ _ ,.:'´,.:'´､ヽ`,.:'´,.:'´／／｀¨´´,:′,:′,:′: : : :⌒弋三
､_,､_ ,､_,__,_
_洲WW从W斥k
刈州州从从込iﾄ
仆W^__､_ ,＿_V[, うそぉん……どんだけためこんでるの
洲「{弐]刊卉｣ｉ{`
｛｣i｀￣〈|｀￣ り ..
}l､ ‐_,‐' /{ ...:..
∧＼iWi{ﾚ'{ﾘ` ....:..
_/.::::',_r三く斗ﾍ、...:...
, -<:::::::::::::`r一＾㍉,.:､.｀`丶、
／ ヽ:::::::::::::｀マヽ、 ヽ、 ｀ヽ.
. / `､::::::::::::::∨.＼_ `､ ',
/ ＼ `､::::::::::/.:::::::::} ', }
/ ヽ `､::::/.:::::::::/l ﾄ、 |
〈 ､ ､ ∨.:::::::::/ { | V^廴
} ､ } /.:::::::::/ ∧ | } }
/ _＿＼｣ /.:::::::::/ { ∧ } | |
. / _／ ￣｀¨¨¨¨¨｀ヽ＿| ヽ/ }
{ { l / ′
', L､ ｣_ { ,′
､ }｣冂 /
ヽ / {「 |､ /
ヽ /￣{厂｀、 イ
ヽ / }ﾄ､__,}
}.､ / ∥ ｜ ぶりゅりゅりゅりゅ！
l ＼ / ∥ ｜
{ ｀ト一'′ }} _j、
|｀ヽ､｣{ : 〃'´ }
ｌ ｀ヽ、:.. .: ／ l
l ｀ ーｒ‐r'"´ l
l | l l
l l ｌ l
. l. ｌ l. l
l l l l
. ｌ l l l
l l ｌ l
l ｌ ｌ l
l. ｌ l l
