やる夫はまっすぐいってぶっ飛ばすようです 第１４話

――やる夫はまっすぐいってぶっ飛ばすようです
 

　　　　　　　　-= ＝= . .､　　　　　　　- ､
　　　　　　　　　　　　　＼:!　　　　　　__)ﾉ_＿
　　　　　　　　＿　 _　-- ﾘ: ´:￣:｀ヽ｛, , ,)_: : : :＼
　　　 　　　 ィ__ノ:´: : : : : : : : : : : : : :乂ｲ;;;;;ヽ: : : :＼
　　　　　／Y;;;/: : /: : : : : : : : :ﾄ､:＼: : :乂;;;ノ: : : : : :`､
　　　　 ′: 乂: : / : : : : : : : : : ', ヽ: :V: : : ＼:＼ : : : : :ヽ
　　　 /: : : : /: :/: : : : : !: : : : l 十─: :V: : : :Λ: :ヽ: : : : : :､
　　　,: : : : :/: : l: :斗七:l: : : : :i: ;　 　l:ﾊ: : : : :Λ: : :'，: : : : :V
　　 ｲ: : : : i: : : l:/ : /l:/l: :ﾉ: /l/　　　　i: : : i : ∧: : :i: : : : : : V　　　年齢的になんで知ってるのってきかれたら
　 ∥!: : : : l: : : ﾘ:／x=≠´⌒　　　　　 l: : : l: : : :i: : : : : : : i: : !
　 l: : : : : :｜: : 人 ∥ｌ:::て　　 　 x=≠ミ : : l: : : :l: : : : : : : l : ;　　　だいたい菜々パイセンと早苗っちのせいっていっとけってのが
　 i: : : : :l: :l: : : : ∧ 弋::シ　　 　　 " "/ : : i: : : :l: : : : /: : i :/
　 l: : : :八: ! : : : : : :　" "　　 　 　 　 /イ: /: : : :i: : : /: : :／　　　　うちの事務所の方針だぞ☆
　人: : : : :ヽ: : : : : :人　　　 丶 ノ 　 rTTゝ: : :／ー─‐ ´
　　 ＼: : : 人: :＼:_:rTT≧=　─　イ 　　ｲ- ´ヽ　
　　　　＞ー‐个､_＿＞ー‐Y､_ 个T¨¨Ｔヽニ三!
　　　　　　　　　　 /:ﾊl。 　 !　//∧　r｡l Vi:l　 i⌒ヽ
　　　　　　　　　　从´L＿_ l＼ＹＹイ-‐入´ﾘ　 l　　　＼
　　　　　　　　　 /　　ﾘ　　 l､/＼//∧　　V 　i!　　､＿ﾉ
 

　　前回、イイ男５人衆を素手で３タテしたやる夫たち。その結果は彼らにとって実に満足の行くものであった
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 ＼
　　 　 　 　 　 :..:..:／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 　 　　 　＼
　　 　 　 　 　 :..:/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　 　　　　　　　　ヽ
　　 　 　 　 　 :/　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　 　　ヽ
　　　　　　　　,′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　 /　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　､　 　 　 　 　 　 　 　 l
　,′　　　 　 j　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/._ノ'′　　`､　　　　　　　　 l　　やる夫、よく頑張ってくれただろ
j .|　　　　　 ,′　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /　● ）　　　　"ｰ--　　　 　/
'　i 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　　　（●　）　　　/　　　おかげで１回戦で打ちたい布石は
　!　 　 　 / 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ ＿_　　 　 　 　 　　__,.|　l　　　　j　　　 　　 　　／
　i　　　 / 　 　 -―-　.　　 ,． "´　　 　 　 ｀ヽ　 ,.． '"´　　l,　‐' .-‐"ヽ.　　　　)　　/　　　　　全部打てただろ戦略的に考えて
　　 ..:.:i'　／　　　　　　 ｀ヽ{:ｉ′　　　　　　　　 }´　　　　　 i }　　　` ー-`ｰ-一'′/ｰ＜
　　:..{:.^ﾌ:　　　　　　　　　　:.}　　　　　　'"´￣ - ､　　 　 /|！　　　　　　　　　／//　　｀丶､　　お前が第一試合のMVPだろ！
　　 　 :{.:..　　　　　　　 　 　 :.,　　　　　　　　　　　ヽ　 　 :..! :`:...、 　 _,,.. -‐ '´ / /　 　 　 　 ＼
　　　　　:..:.　　　　　 　 　 　 :.ヽ　　　　　　 　 　 　 丶　.:..:..　i:..:..:.￣　　　　　/ /　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 ｀ ｰ　_　　　　　　　 ;.､:＼.　　　　 　 　 　 　 ＼:..:..:　!.　　　　　 　 ./　:..
.　　　　　　　 ＿ ｀二　‐- 、 {､__>､.{:..:.,:..　　　　　　　 　 ＼:. ヽ:.　　　　 ..:../　.:..:i　　　　　　　　 ___,,.〉‐ ､
:..:.　　´--￣－　 ´￣｀　 ..:..:..ヽ　 '⌒ヽ:.':..:'　　　　　　　 　 ｀丶､:...　...:..:..:/ ,.:':..:..:!　　 _,. -‐'´　´
:..､:..:...　　　　　　　 ..:..:..:..:..:..:..:..__＼　 　 ＼:.　　　　　__　　　　　 ＼:..:..:../../:.._;,. -‐'"´　　'
｀¨`ｰ--　.._.....:..:..:..:..__;,.:　-‐＝-- .」`　　　 ヽ　　　　　　｀　　､　　　Y:..;. - '´　 .._　 　 .| 　 /
　　　　　　　￣ヾ´ヽ:t:_＿..　　　　 　 　 　 　 V　　　　　　　 　 ｀　　 {　　　　　　 ｀ヽ　 ｉ :/ ..
 

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　　　 　 　　＼
／ 　　　　　　　　　　＼
|　 　　　＼　　 ,＿　　 |
/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／　　いやぁ普通武器に素手で勝ったやらない夫のほうが
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　
.＼　“　　／＿＿|　 |　　　MVPだと思うお？
　　＼ ／＿＿＿ ／
 

　　そうなのだ。実は今回の配置、慣れてない二人を後ろに回して確定要素しかない３人を前にもってきたのは
 

この筋肉の回る頭の作戦なのであった
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　´　　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 /
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 ノ 　 乂　 |
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　(へ)　(へ） |　　　阿部が素手ならともかく「道具を使う」なんて手加減縛りプレイしてたから
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　（_人_）　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 |､ 　　⌒　　｜　 　NO2をワンパンしたやる夫のが上だろ、常識的に考えて
　　　　　 　 　 　 　 　 -―{ ＼　　　 ／jー-
　　　　　　　　 -‐∠　　...:小　､:::￣::::::人:..　　＼__　まったく、これで他のチームは思いっきりドツボだろ
　　　　 　 ／　　　　　　´￣ -=ﾐ　 /ﾆ=―-- く´ 　 ヽ 、
　　　　　/　　　 八　　 　 　 　 　 ∨ 　 __　 　 }　　　 　 ,
　　　 　 {　 ､__, 　 ヽ _ ｨ´ 　 ､__　,i､　´　 　ゝ ﾉ　　　} 　 ',
　　　 　 〉 ⌒{　⌒ヽ ＼　　 　￣｀|　　　　 　 厂 　 く　 　|
.　 　 　 ′　 　 　 ー=ﾐﾊ、　　 　 |ﾆ=‐　 　 /　　　 ﾉ　Ｙ　'，
　　　　 |　|　 } 　　　 __　　二ﾆ=‐' ―､--､- !、,　'´ 　 く 　 }
　　　　 ∨ﾘノ 〈 ￣　　　　　　　　　　 }///! ／　　　　　 ｝　!
　　 　 　 V　　ｖ　　　　 ｰ-≠-‐　 　 ,!｡s≦　　 　 　 　 ﾉ:Y
　　　　 　 ゝ _人　 　 　 　 　 ..｡s≦　　　　　 　 　 　 イ 　｝
　　　　　　　　　 ｀〒ニ=‐＜__|///j　 ‐ -- ‐=　　 　 　ア´
　　　 　 　 　 　 　 |　　 　 　 ｛ ￣「 ｀ =―　--r ―=　´
　　　　　　　　　　八 　 　 　 ::トｰ┼　┤ 　 　 八
　　 　 　 　 　 　 　 { ≧s｡ __ :|　　l: 　 |:__ ｡s彳|
.　　　　　　　 　 　 人///////7 ￣ ﾏ//////,人
　　　　　　　　　　/　 ≧s。//∧ ＿ ///｡s≦ 　∧
　　　　　　　　　 八　　 　 　 　 　 |　　　　　　 　 ∧
　　　　 　 　 　 /　　　ｌ{　　　　 　 |　 　 　 　{　 　 ﾊ
.　　　　　 　 　 {　 　 　ｊ　　　　 　 |、　 　　　!　　 　}
 

　 　 　 　 　 /　　　/ 　 　 　 /　　　/ 　/　 　 　 ヾ　 　 　 　 　 ＼:::::::::::::
　　　　　 　 ,　　　 ' 　 　 　 /　　　/ 　/ 　 　 　 　 彡　　　　 　 　 ＼::::::::::
　　 　 　 　 ｉ　　,ｲ 　 　 　 /　　　,ｌ|, 斗-‐─　　　　 彡 -､　　　　　　丶::::::::
　　 　 　 　 |　 / |　　　　 ,'　　　ｲ |　ｲ笊寸¨ヽ　 　　彡^ﾊ　　　 　　 '　 ＼:::::
　　 　 　 　 | ./　.!　 　 　 {!　　,' | l|　　V::ｿ　/ 　 　 〈(⌒)ﾉ 　 　 　./ 　 　 丶::::　　　えーと……今更だけど
　　 　 　 　 |/ 　 |　　 　 '从　/ 从{　　　¨　　 　　 　 )〉／　　　　 /|　　　　　 ＼::
　　 　 　 　 ' 　　.|　　 ,ｲ　　ヽl/　　　　　　　　 　 　 〈(　　　　 　 / .|　 　l 　 　 |　　　どういう作戦だったの、これ
　　　　　 　 　 　 |　 ./ .|　　l| ,　　　　　　　　　　　　　)〉ヾ　　 ／　 |　 　l 　 　 |
　　　　　 　 　 　 |　/ 　|　　l| ＼　　 　 　 　 　 　 　 /'　 ∨ /　 　 .|　 　 　 l　 |　　　私達３人で３タテできたら
　　 　 　 　 　 　 Ⅳ 　 从　 |ヾi ｀ ､ -‐ 、 　 　 　 　 　 　 ∨　　　 .|　 　 　 l 　|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼{ 　　　｀丶ｿ　　　　　 ｲ　　 　 |_＿＿__|__　　　 l　 |　　　作戦成功としか言われてなかったですけど
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　_イ-‐── ¨　　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─‐丶＜||　　　　　　　　　　　　|　　　　　|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ll::::::::::::::::::::||　　　　　　　　　　　　|　　　　　|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ll::::::::::::::::::::||　　　 　 　 　 , ──┴ ､ 　 　 |
 

　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　|　　　（ ●）（●）
.　　　　　　|　　　　（__人__）　　鷺沢とソースケ、「どちらかが」武器なのはわかる
　　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ
.　　　　　 　|　　　 　　　　 }　　でもどっちが何を？って疑心暗鬼を買えた
.　　　　　 　ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　　　これだけでもうこっちが圧倒的に有利になるだろ？
　　　　　 　　/　　ヾ　ｿU
　　　　　__／　　　　ヾ ! 　 ＼__
　/''"￣"'　　　　　＼ 　∠　　 ￣ヽ
. |　/　　ゞ　　　　　　 ヾ/　　　　ヾ丿
　ヾ　　　ｿヽ　　　　　　ｿ　　　　　| |
. / へ/　ヾ_　　　　　 　 |　　　　ソ |
｜　　|　　|丶、＿＿＿人＿＿_/_/
｜　 人　∧ミ＜　ゝ、_UU＿ノ /'/
　ヾ　ｿ　/＼ミ巛　/　 人　ヾ //
　（　二ソ　 |　　　（ ￣ T　 ） |
 

　　　　　　　　　　　　／　　　 ;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　/　　　 　　;;;;;;;;;;;;;、
　　　　　　　　　　　| ノ　　　＼ 　;;;;;;;;;;|　　ほら、もうこれだけで選択肢が一気にしぼりこめる
　　　　　　　　　　　|（ ●）　（●） ;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　|　（__人__） 　;;;;;;;;il　　　あとは煮るなり焼くなりお好みで、だろ
　　　　　　　　　　　 |　｀ ⌒´ ; ;;;;;;;.;;;;;ヽ
　　　　　　　　　　　　!　　　　 　;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ､_
　　　　　　　　　／)　　　￣￣;l;　;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-､
　　　　＿　　　/ :/　　　　　　|;;;;　/;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　 ヽ、
　　　ノヾ　`‐-"　ｌ　　　 , -‐"i　 /;;;ノ;;;;;;;／;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞヽ,
　　 ﾉヽ　　　　　　|　 ／　　.ヽ!;;:／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
　　 l　　　　　 ,　 :l　/ ,　　　　;/　　　 　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　 (　　　　　 ヽノ .i i;　　　　;l　　　　　,,　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　 ヽ､　　　　　　＼l/_,-‐ ､:;|　　　　　:;＼,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　ヽ､i　　　　　 ＼i;;;;;:)）;|　　　　;;;;;;;;;/　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐､;;;;;;;;;;/
　　　　　　＼　　　　　 ＼´）;;|　　　　;;;;;;;/　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;
 

.　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　///////
　　 　 　 　 / 　 /　　　　　　　　　 　 ヽ　　　 　 　 V////／
　　　　　　.:′ .:′　 ! 　 　 /　 /.:　　 :}､＿　　　　 :.//／ ヽ
　　　　　　|:　　|ｌ　　 |　　 .:′ /　|　　 |''"ﾞ"ﾞ"ﾞ｀ヾ.　:Ⅳ　　 l
　　　　　　|:　　|l　　十─/─ｲ"　!　 ﾞ十──-　ﾐ.　ｌ/＼　 |
　　　　　　|:　　|ｌ　　 | ／　 / |l　 | 　 /　　　　　 ﾐ　:l///＼|　　え、えーと……
　　　　　　|:　　|ｌ　　 l┯━┯:|l　 l 　.′┯━┯ ﾐ⌒Y∨/'∧
　　　　　　|:　　|ｌ　　 | |:l::::::ｌ| 八　| /　　 |:l::::::ｌ|　ﾐ'＾ :}　V//∧
　　　　　　|:　　|ｌ　　 l kゝ::ｨｊ 　 ヽ|' 　 　 kゝ::ｨｊ 〃_ノ　　＼//|
　　　　　　|:　　|ｌ　　 | ￣￣　　　　 　 　 ￣￣〈(,/|　　　　 :lヾ!
. 　　　　　八　 |ｌ　　 |　　　　　　_＿_　　　　 ／ｲ :|　　　　 :|
　　　　 　 　 ヽⅣ 　 |､　　　 　 ' ─┘ 　 　 イ､　 |　　　　 :|
　　　　　　　 　 ,|:　　ﾄ､::≧=-　 　 　 -=≦:::::_ノ}　|　　　　 :|
.　　,　-─r-＜ 八　 | 　￣￣}＿＿＿{￣￣　　l＞-t─- ､:|
　 / 　 　 {::{　　 　 ヽ|＼　 　 |//////|　　　 ／|　 }::}　 　　ヽ
 

　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼　　　例えば俺たち３人に武器ぶつけようと考えるチームが相手なら
　　　　　　|　　　（ ●）（●）
.　　　　　　|　　　　（__人__）　　ソースケにナイフもたせりゃ俺たちが武器もちに負けて２－１になっても
　　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ
.　　　　　 　|　　　 　　　　 }　　　ソースケが確定で勝てて３－１だろ？
.　　　　　 　ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　ソースケのナイフ術は徒手の凄腕にこそ生きる
　　　　　 　　/　　ヾ　ｿU
　　　　　__／　　　　ヾ ! 　 ＼__　　では、逆に俺たち３人に素手ぶつけようって考えるチームなら
　/''"￣"'　　　　　＼ 　∠　　 ￣ヽ
. |　/　　ゞ　　　　　　 ヾ/　　　　ヾ丿　３タテするもよし、２択で絞り込んで素手に武器ぶつけるもよし
　ヾ　　　ｿヽ　　　　　　ｿ　　　　　| |
. / へ/　ヾ_　　　　　 　 |　　　　ソ |　　わかりやすいだろ？
｜　　|　　|丶、＿＿＿人＿＿_/_/
｜　 人　∧ミ＜　ゝ、_UU＿ノ /'/
　ヾ　ｿ　/＼ミ巛　/　 人　ヾ //
　（　二ソ　 |　　　（ ￣ T　 ） |
 

　　　　　 ＿＿＿_
　　　　／　　　　　＼
　　 ／　─　　　─　＼
　／　　（●）　（●）　　＼
　|　　　　（__人__）　　　　 |　　やらない夫、長い。３行で
　＼　　　 ｀ ⌒´　　　 _／
　／　　　　　　　　　　 ＼
　|　　ｎ:n　　　 　ｎｎ　　　|
　 |nf|｜|　　　　 | | |^!n　|
　 ||: 　 ,∩　　∩、　　:| |
　　ヽ　　,ｲ 　　ヽ　 　:ｲ
 

　　　　　　　　 　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　 　 　／ _ノ　 ヽ､_ ＼
.　　　　　　　　　　 |　（ ●）（● ）　|　
.　　　　　　　　　　 |　　（__人__） 　│
　　　　　　　　　　　| 　　｀⌒ ´　 　|　　これで相手の行動は４パターン
.　　　　　　　　　　　| 　 　 　 　 　 |
.　　　　　　　　　　　ヽ　　 　　　　/　　　対戦表みたら２パターン
　　　　　　　　　　 　 iヽ　 　　　 / i
　　　　　　　　　　　　|　 ー-―'　 _|　　　俺たちの相手は考えるだけで頭の筋肉痛だろ
　　　,,,,,,,....　　_,,. -‐''"´　　ゞ　　　｀゛''‐- .,,_　__....,,,,,,,
　／　　 ／""　　ー‐---、　　／ー‐---　 "''ヽ　　 ~ヽ、
./　ﾍ　/　　ソゞ　　　　　　　Y　　　　　　　　ゝﾍ　　ヾ　 ii
i　ﾐ　Y　　　〆ﾐ　　　　　　 ミ|彡　　　　　　　三ヽ　　ｿ /i
ヽ　 人　　　入___　　　　　　水　　　　　　　　　》　　ノヽ/
￤　丶ヘー ヽ_三　　　　__彡|ゞ,,__　　　　　　／ゝ'　　　| |
|ヽ　　||　　　　|ー―┬ーー''""''''''ー┬ー--‐/|　　　ヽ、 |
|　　　｜　　　|ミ＜　ヽ、＿__::;;::＿　ノ　　彡　/　　　　　|/|
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...:.:'".:.:.:.:.:.:.:.:.｀`:.:..
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _-_'"￣￣]ﾆ=- _:..:.:.:.:.ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／-_-_＿＿__-_-_-_＼:.:.:. ‘,
　　　　　　　　　　　 　 　 　 /_／ |.:.:.:.:.:.:.‘,:.:.＼.-_-_|.:.:.:.:.‘,
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {/:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.‘,:.:.:.:.＼.-|.:i:.:.:.:.‘,
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ′.:.:.ｉ|.:.:.:.:.:.:.:.:.:}ｉ:.:.:.:.:.:.寸:|.:.:.|.:.‘,
　　　　　　　　　　　　　　　 { .:.:.:,八.:.:.:.:.:.:.:.ｱ＼.:.:.:.:. |.:|.:.:.|.:.:.‘,　　　……少々楽観視がすぎる気もしますが
　　　　　　　　　　　　 　 　 ‘,.:.:.抖s＼.:.:.:.}^抖気.:.:.:.|.:|.:.:.|.:.:.:.‘,
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |∧:〈 Vヅ ヽjﾉ 　Vヅ〉.:.:|.:|.:.:.|.:.:.:.:.‘,　　
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |.:.:.:.ｉ{ 　　 '　　　　 　 .}.:.:|.:}.:.:.|i:.:.:.:.:.:′
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.:.:.:从　　　　　 　 　 /ｲ.:|ﾉ.:. 八:.:.:.:. i
　　　　　　　　　　　　　　　|.:.:|.:.:.:.:...　　 ＾　 　 . :|.:|.:.|.:／.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　 　 |.:.:|.:.:.:.:.:.:〕ｉト 　 ＜　｜|.:.|.:.:.:.: /.:.:.:..:.|
　　　　　　　　　　 　 　 　 |.:.:{.:.:.:|{.: 〕ｉ| -‐}　 　 .|.:|.:.|:.:.:.:/.:.:.:.:.ｲ;
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |.:.:|{:.:.:| Ｙ＾ﾘ　 ﾉ　　　.|.;|.:.|:.:./ .:.:.:./ |′
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |.:.:|乂:| i{￣　 　 . .-=ﾆｉ|.:.|:/ .:.:.:./.、|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 八 　） ≧==≦.:-=ｰ: :|.:.|′.:.:/二ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | : :;{ 〈: : __,,. : :-=こ ／ｉ| ﾉ.:.:／二二 ,
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /: :､`乂_____,,.. .: .: .:／ 二|:.／二二二-′
　　　　　　　　　　　 　 / :､`: : : : .: .: .: .: .:､`-ニニ|二二二二- {
　　　　 　 　 　 　 　 _/:_j{ : : : : : : : : : .:､`二二二二二二二二 {
　　　　　　 　 　 　 /-二i{: : : : : : : : :､`二二二二/ﾆ二二二二‘,
　　　　　　　　　　, 二二j{__＿: : : :､`..二二二二/ﾆ二二二二二}
　　　 　 　 　 　 /／　 　 _}: : : : -=二二二二,xく二二二二二二}
　　　　　 　 　 ./ ｀ｱ　 　 { : : : : : : : : : -=ﾆ⌒ 二三三三二=‐- }
　　　　　　 　 /ﾆ二¨{_　　〉‐- _: : : : : : : : :.:.-=ﾆ二二二二二二:}
　　　 　 　 　 |-二二└‐'二二二=-_: : :. :. :. :. :.-=ﾆﾆ二二二二:}
　　　 　 　 　 | 二二二{ 二二二二二-_ : : : : :. :. :.-=二二二二 }
 

　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　／　　 _ノ　　＼
　　　　　　|　　　（ ●）（●）
.　　　　　　|　　　　（__人__）　　　そら全部のチームに効くとは思ってないだろ
　　　　　　 |　　　　 ｀ ⌒´ﾉ
.　　　　　 　|　　　 　　　　 }　　　だから俺達は逆に効果がないレベルのチームとあたった場合の
.　　　　　 　ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　　　　想定を考えるだけでいい、だろ？
　　　　　 　　/　　ヾ　ｿU
　　　　　__／　　　　ヾ ! 　 ＼__
　/''"￣"'　　　　　＼ 　∠　　 ￣ヽ
. |　/　　ゞ　　　　　　 ヾ/　　　　ヾ丿
　ヾ　　　ｿヽ　　　　　　ｿ　　　　　| |
. / へ/　ヾ_　　　　　 　 |　　　　ソ |
｜　　|　　|丶、＿＿＿人＿＿_/_/
｜　 人　∧ミ＜　ゝ、_UU＿ノ /'/
　ヾ　ｿ　/＼ミ巛　/　 人　ヾ //
　（　二ソ　 |　　　（ ￣ T　 ） |
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　‘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　|　　　　　/ 　ヽ　　　　　　 　j　　　（ソースケに情報収集頼んでるが
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　＿　ノ　　 　＼＿ ＿ 　　 {
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {　（ ●　）　　　（ ●　）　　　!　　　　……さて、どうなることやらだろ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 . :-‐ﾊ 　　　　　　　　　　　　　:　/ : }ー-: .、
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／.　　 ': {.　　（＿＿人＿＿）　　　/.:.　 　 _ヽ　
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _.イ　　　 　 ∧.　　　　　　　　　　　　/〆.: :.　　 　 ￣ミ:.､
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ，:-‐´ヾi:i:i:､　　 　 　 .ヽ. 　　　　　　　　　　/i:i:i:i:ｉ＼.　　　　　 　 ‘:，
　　　　　　　　　　　／´　　　　　　ヾ:i:〉. 　 　 　 i:}　 　　　　　　　 .イ:/i:i:i:i:i:i/:_　　 　 　 　 : : ，
　　　 　 　 　 　 ／　　,，=≠=‐- _　` 　 　 　 　 i::ﾄ、　　　　　 ／i :i/i:i:i:i:ｉ:ｉｲノ:i　　　　　　　: ！
.　　　　 　 　 ／.　　 〆´　　￣´ 　 　 　 　 　 　 i:i:、`ー＝=彳i:i:i:ｉ/}i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ／　　 　 　 　 :. :.}
　　　　　　 ,ｲ..　　／"　　　　　　　　孑:i:＝:=i:.、 ヾ､i.､ヾi:i:i:i:i孑"´/ﾉi:i:i:i:ｉ:／　　　　　　　　 : : }
　 　 　 　 /　　 ,ｲ　　　 　 　 　 　 　 ヾi:i:i:i:i:i:i:ｉ`ー=ゞ:iヽ｀´i:i:i:i:i:i/´i:孑'´　　　トi、: :/i:.: :. :. .:.ﾘ
　　 　 　 ,{.　　/　　　　　　　　　　　　　 `:ー-＝ミ:j:j:j:j:j:i≧i:､ｉ:ｉ/'"　　　　　　 ヾi:i‐':i:i:i､: : : :/，
　 　 　 ,ｲ　　 '　　　　　　　　 ，ｬ彳　　　　　　　　　 ¨¨¨ヾ:i:/　　　　　　　　　　 Ⅵ:iｉ:ｉﾊ:ﾄ､: {:i:ﾊ
.　　 ／ :!　　　　　　　　，#彡":i:/　　　　　　　　　　　　　　㌦，_:,ｨ.　　　　　　 　 }i:ｉ:ｉ:{　　　 ´: ‘，
　　　　　　　　　 ，*≦ｉ:ｉ％i:i:ｉ:ｉ:∧ ／i:ﾏ　　 　 　 　 　 　 　 ヾ:i:Ⅳ: 　 　 　 　 　 ｿｉ:ｉ:ｲ　　 　 :: :.‘，
　　　　　　ｰ=≦丑:ﾖ:≠=ji:i:i:ｉヾi:i:i:i:iji:i:ﾘ　　　　　　　　　　　　 Ⅵ′　 　 　 　 　 ﾊi:ｉ:ｉ{. 　 　 : : : :.‘，
　　　　　　　　　 　 　 　 i!i:i:i:i:i:iヾi:/:iシ　　　　 　 　 　 　 　 　 }i!.: :.　　　　 　 　 i:i:i:i:iﾊ. 　 : : : : : :.！
..　　　　　/i.　　　　　 　 i!ｉ:ｉ､／"i/:i/　　　　　　　　 　 　 　 　 i!: : :.　 　 　 .::､::'i:i:i:i:i:ｉ从　 : : : : : : : }、
...　　　　/メ.　　　　　 　 }ｉ:ｉ/i:i:i:ｉ:}ｉ:ｉ{　　　　　　　　　　　　　　ノiヽ :　　　 　:::"i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧ｮｭ､: : : :/ｉ:ｉヽ
 

　　とまぁこのようにやらない夫が抱いた危機感とは裏腹に……やる夫たちは準決勝までストレートで勝ち上がった。
 

　そして準決勝のやる夫戦だがやる夫の相手が……
 

/////////////////∧　　　　　／三三三三三
//////////////////∧　　　∧////////////∧
///　　　　「/////////┤　　≦//////////////,, ー―一
/.{　　　　　`ー────────ミミ---＝=ィ´::::::::::::::::::::○｀ヽ
┣｀`ヽ.　　　　　　　　　　　　　　　ミミ　 　　　/　　　　　　　　　　　',　　　二刀流がいいんだから二盾流もいいよね？
////{　ヽ_,.-‐---------------ミミ_　　　　'　　　　　　　　　　　　.'
////｀ ´////////////　　　　　　　.＼　　　|　　　　　　　　　　　　 |
./////////////////　　　 　　　　　　∨　∧　　　　　　　　　　 　./＞
//////////////≦　　　　　　　　　　 ∧　　{{{''''''~ム~""''''‐-===/二二＞
三三三三三三≦　　　　　　　　　　　　 ∧ .　| ‐-- .|　-‐‐‐　ﾄ::::/三三三三ヾ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 .|＝・=.|　=・＝ .|:/ﾘ＼　　　　　∧/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞＝|　　 ム　　　　|/,、､-‐‐‐‐-　､.　',//∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　y　.。　∧ 　‐　_､-'' ｀　　　　　　　　　　´''‐ ,_∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　y　。夕ﾌ　 >､‐｀　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´'‐,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　y　。んfiУ､ ｀　　 　　._.｡ｬぁて丕刀ﾌ7ゎ｡._　 　 　 .:.^ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　| .。从j' ､｀　　　　,.ィ炙ヲ㌍≠┴⇒弍j込ｽ＞｡ 　 .:.:.:.:.´,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 。斤 ,｀　　 　 ,ｨ升ｦナ'´　　　　　　　 .｀ﾞ'＜弖心.:.:.:.:.:.:.:.´_
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　.| 。い,｀　　　　;夕ﾌア´　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ﾎi心.:.:.:.:.:.:.',
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｜　W,　　 .　んfiУ　　 　 　 .,... : : ....､　　　　 　 ▽ij∧:.:.:.:.:.:.'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|　 ; 　 　　从j'Y　　　 　 .,.:'　 　 　 ::::｀,　 　 　 .:.:∨iハ:.:.:.:.:.:.',
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l　!　 　　.斤W　　　　　 ; 0　 　 　 .:.:.:.:;　　　 .:.:.:.:㌣い:.:.:.:.:.:.:ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　!　 　　.い叭　　 　 　 ; ﾟ 　　 　 ::::;:;;;'　　　.:.:.:.:.仄ガ.:.:.:.:.:.:.:ｉ
 

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.ｨ . .-,＿＿,
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ／: : :-: : : : : :＞ 、
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／: : :￣｀: : : : : : : : : : ゝ、
　　　　　　　　　　　 　 　 ∠: :.ｲ: : : : : : : : : :'; : :ヽ: : ',
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : :ゝ
　　　　　　　　　　　　　 ノ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾄ:l
　　　　　　　　　　 　 　 ´ !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l ｀
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.lヽ: :､:.ヽ : : : : : : : : /: : : |
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '. ∨: : : :'; : :.i: : : : ; : : : :.!　　　いいぞ、もっとやれ！
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､. V: : : :.V: l: :!: /: : : : N
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l ∨: :: : : : : |:.': : : :/ﾘ　　　　なりきりプレイは醍醐味だもんな！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　、 ヽ: : : : : : : : : :.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　、i. V､:＿＿_:ﾊ!
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,. '"´ 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／＿_　　　＿＿＿_　、
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／'"　 　 　 　 　 ,　　　　＼
　　　　　　　　　　　　_　＜　　　　　　　　　　{　　　　　 ｀　､
　　　　　　　　_　-　　　　　　　　　　 　 　 　 l　　 　 　 　 　 　 、
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　 　 ／:　:　:　}::::::::::{//｀ヽ　　　　　　ヽ:.　:.　:.　:.|: : : :/:　:　: |:　:　:,:　:　:　＼
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. /:　:　:　:　:/ 　 　 　 「:　: |:　:　:　:|:　:/:　:　:/:/|: /|: : /ゝ---:!/:　|:　:,:　:　:　:　:. ＼
/:　:　:　:　:/　　　　　/:　:　|:　:　:　:|／:-‐‐一/ :|/ :|／ ,ｨf芋ミメl: :ｌ:　 :,:　:　:　:　:　:.|　　予想通りすぎる反応だぞ！
:　:　:　:　:/　　　　　/ |: :/: |:　:　:　:|:　: ／ 　 　 　 　 　 んrﾊ　 }} /:　　:,:　:.　:.　:.　:.|
:　:　:　: /　　　　　/:/ V: :/|:　:　:　:|￣ 　＿＿　　　　 　込刈　ｿ/:｜: 　:,:　:　:　:　:｜　　っていうか、社長武器の数って
:　:　:　/　　　　　/:/.　 ∨:ﾞ|:　:　:　‘:,　〃￣￣　　　　 　 　 　 イ:　:|:　:　|:　: 　 |: : /　
:　:　 /　　　　　/: :|__　　∨ :,:　:　:　:‘:,　,,,,,,,,,,,　 　 　 　 ,　''''''　|:　:.|:　:　|:　: 　 |: /　　　制限ないの？
:　: :/　　　　　/:　 |:　＼ハ　:,:　:　:　: ‘:,　　　　　　　　　　　 　 |:　/:　: ./:　:　　|/
:　:/　　　　　/､:　:.|:/:　:|.　ゝ‘:,:　:　:　「｀ヽ　 　 （::＼＿_丿 ー=≦:　:　/:　:　:　/
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〈　　　　　　　　　　 　 ー‐‐----＼:　:.　:.＼≧s｡　　　_／　　＼:　:　:　:　:　:/
　〕iト　　　　　　　　　　　　　　　　　≧=‐‐一　　　 　〔トﾐ　　　　 ￣￣￣￣
　　＼:　:〕iト　　　　　　　　　　　　　　　　　∨//〕iトミ }/∧
　　　　ー――‐≧s｡,,..　　　　　　　 　 　 　 ∨///／O＼{ `ー--ミ
　　　　　　　　　　　　　　≧=‐- ､　　 　 　 　 V//／::/::く≧ミ　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　∧ 　＼　　　　 」乙r‐乙L::::::{r‐く}　　 　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　 / ∧　　　　　」乙「　　　`7乙L　　　　ヽ　 :|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / ∧　　　」乙「　　　　　　`乙L 　 」乙L　|
 

　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ '"￣´￣￣: :｀: : . .._
　　　　　 　 　 　 　 　 , ／:, -‐: : : : : : : : : : : : : : :.ゝ
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　　　　 　 　 　 　 / ; : :ﾊl　 　 　 ヽ!｀ヽl　＼､: : : : : :',
　　 　 　 　 　 　 /: : : :l　　　　　　 　 　 　 　 V: : : : :ゝ
　　　　　　　　　　 {: : : l　　　　　　　　　＿_ 　 V: :_: ﾘ
.　　　　　　　 　 　 Vl/:.{ ,二二ヽ　　´￣＿_ ,　 l: ;.-ヽ　　　ん？ないぞ。同一種の武器なら複数もてる
　　　　　　 　 　 　 　 ハ　'"T.ﾅ :!　　　´ゝ'｀　 .!:.l.r ｊ.!
　　 　 　 　 　 　 　 　 ､ '　　　　 l　　　　　　　 l:/;: '/　　　こう、二つまでとか制限したら
　　　　　　　　　　　　　ヽ!　　　　| 　 　 　 　 　 ｒ-ｲ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 、　 　 `　　　　　　　ﾊ:N　　　　三刀流とか六爪流できないじゃん
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 _　　 _　　 　 ,　ﾘ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ　　 -　　　　／　 !_
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 、　　　 ,　　　　 j ; ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /,.i　ー 　　 　 ／　.}　＼
　　　　　　　　　　　 　 　 ,.　/ .! l　　　　, ＜　 　 l　　　＼
　　　　　　　　 　 　 ,　＜ ／　l　ヽ.　／　　　　 , l　　　 　.l. ＞ ､
.　　　　　 　 　 ,. ＜　　／ 　 l.l /l::::::::::',　　　／ .!　　　　　l　　　 ＞ 、
.　　　 　 　 ／　　　 ／　　　l　' .l:::::::::::ﾊ　／ 　 l　 　 　 　 !　　　　 　 ＞、
　 　 　 　 /　　　 ／　　　　ｌ　　 l--:::/　´　　　.l　　　　　　 ',　　　　　,' 　 ',
　　　　　 ,　　　 　 ＼　 　 l　 　 l::::::::l　　　　　 ｌ　　　　　　　〉　　　 ./　 　 l
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. 　 　 　 l　', 　 　 .／ 　 .l　 　 .ｌ::::::::::l　　　　　l　 　 　 ＼ 　 　 　 / 　 　 　.l
　　　　　l　 l　　／　　　.l　　　 l:::::::::::| 　 　 　 !　　　　　　＼　 　 '　　 　 　 .!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｨ. --. . _
　　　　　　　　　　　　　　　 , :｀ : : : : : : : : :.＞ 、
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　　 　 　 　 　 　 　 　 /: : :i: :ﾊ!｀´ ＼: :.ﾄ: : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　　　　/: : : !l/　　　　　ヽ! ＼l.ヽ: :.l
　　　　　　　　　　　　 ﾉ: : :!　 ＿＿_,　　 ＿＿ 'lﾊ`
　　　　　　　　　　　 　 ﾊ: :ﾄ　-t‐ト　　 ' -t.ﾃ- l:.l　　現実としてどうなの？ってあれこれを
　　　　　　 　 　 　 　 　 {ヽ 　 　 　 　 {　　　　.!ﾊ
.　　　　　　　 　 　 　 　 丶':　　　　　　:　　　　'.ｿ　　ゲームならではの自由さで再現するのも醍醐味だし
　　　　　　　　　　　　　　　` :. 　 　 　 '　　 　 '
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ. 　 ｰ 　 ‐ 　 '　　　　それで戦えるようになればなおよし、だろ？
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l.＼　　　　,.ｲ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.ィ＼　　 ー　　lﾊ. 、　　　それに武器じゃらじゃらもってる＝強いじゃないし
　　　　　　　　　　　　 ,.｡＜　l 　 ＼　 　 ／　l　ヽ. ､
　 　 　 　 　 　 ,.．＜　 / 　 .l､　　 ./ヽﾊ　　/|　　V. ＞｡_　
　　　　 ,．‐　　　　　　/　 　 l ＼ ./!::::::::l', ./ .l.　　 V　 　 ＞.｡_
. 　 　 /　　　　 　 　 /　　　 .l　　´ .!::::::::!.｀　 |.　 　 V　 　 　 　 ＞､
　　　/　　 ',　　　 　 ＼　　　.ｌ　　　 〉:::〈　 　 ! 　 　 .〉　　　　　.l 　 l
　 　 !　　　 ',　 　 　 　 ＼ 　 l 　 　.l::::::::l　　 .!　　／　　　　　　l.　　',
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣,ﾆﾆﾆﾆ`ー-- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'二ﾐY!彡二二二二｀ヽ二≧、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,ィ,'〃三ﾐy彡二ﾆ=ヾ,二ﾆヾ､＼≧、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,ｨ,'ﾉｨﾆ＞- ､Y彡＞'ﾞﾞﾞ　￣￣`ヾ､`ﾐヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｊ,ｲｿ,'／　　　 ﾞﾞﾞﾞﾞ　　 　ｰ===　　}}､j',`ﾐヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }}〃}ｊ　　 , ､ ｀ヽ 　 　.f≧ｭ,,ｨｭ,,､ ﾞヾ,≧ﾐﾐiﾊﾍ,　　　RPGとちがって武器に重さがありますからなぁ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ｊｿ,'/ ,r=彡''"',　 ',　　,′¨ﾆﾞﾞﾞﾞヾミッ､Vミ〉ミﾊﾍ,
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／,ｨｊ,';彡'' .x _二 ﾍ,　　 ,′,-=､_ｯ-=､. ヾ ﾘミ〉j'ﾐiﾊﾍ,　　弁慶であるまいし刀１０００本背負って
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //ｊ,'.:,ｨ:〈　r ' `ｰ.´,ｨ　} 　 　 `,'ｰ===彡　　::}＼ﾐ〉jﾐiﾊﾍ,
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 //i,ｨ,'//ﾅ}: ` ==ﾆ,´ .ノ ﾍ　ｰ ､ `　､　 　 　 ﾉ⌒i;;;,,`ﾐiﾊ,ﾍ　まともに戦えるはずもなく、投げ捨てたらそれはそれで
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ／,',ｨ;メ;_〈 　 ,_／　( ､ __ r　_;ﾉ　　 .ヽ　 ／.:ﾊｲ};;;;,＼ﾐj!ﾊ',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /,'ﾉｊイj}} { ﾄ〉-､ 　 , , ; , ､ ; ; ; ; ､;;;,,,,,;;;,　〉, `i ; }_ﾉ;;;;;;;;;;;,,i!!ﾊ',　相手に武器を与えることにもなりますし
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |i}},ｲ:i|i l:;iゝ;{　く　 ,;;;;f -=====-　〉;;;"", ; ;;;／　∧￣` ､;;j!;jﾘ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |!/ | i|i l;从;人 ; ,`　　` 、 ..... , 〆　　 , ; ;;;/ 　 ',　　＼: : ＼' ―――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 人i! ／:/:::::≧; ; ; ,　..::￣￣:::..　, ; ; ;=彡　　 i　　, ｲ: : : : ＼: : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. :―／: :/.:::::.　　 ﾍ; ; ; ; , , , , , , ; ; ; ｨ;　　　　　i ／　|: : : : : : .＼: : : : :
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.　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : ／ : : : :|:　　　　 　 　￣￣＼　V ./　　　　　　　 　 　 |: : : : : : : : ＼: : : :
　　 　 　 　 / : : : : : : : : : : : : : <: : : : : : :|　 　 　 　 　 　 　 　 } Ｏ {　　　　　　 　 　 　 |: : : : : : : : : /. : : :
.　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : ＼: : : : |　 　 　 　 　 　 　 　 }　　{　　　　　　　　　 　 |: : : : : : : : /. : : : :
 

.　　 　 　 　 r'^-==ﾆニ/＿_,,.. 　 -‐‐く　　 　 ＞- ､＿__‐‐--　｀寸三ニﾆ=-｛
.　　　　　　 ﾉ-=ﾆニ,／　＿___ ノ｀ヽ　 |　 　 /　r‐ヘ,,__　　￣｀`'　 寸三ﾆ=- 乂__
.　　　 　 　 }-=ニ ,/ ／::::::::__,,..　-‐ﾍ.｜　　{　/ﾍ:::::::::::::｀ー-へ.　 　 寸ニ=-　「
.　　　　　 ノ-==二{./／￣　-‐‐-　　 :,　　　 /　　　--‐‐--　--＼.　　|ニニ=-{　　　で、件の盾をまとってる彼はよくまぁやってるわ
　　 　 　 ｀7-==ニ{　　 --‐‐ｒ＿ｧミ　 { 　 　 }　 　彡r___ｧ‐‐-ミ,　　 　 |三ﾆ=- {
.　　　　 ／三ﾆ=- }　 乂＿＿____ ノ /　　　 　 ヽ 乂＿＿＿＿　　　　 | ｀`ヽ=-乂_　　自分が動けてなおかつ防御範囲をできるだけ増やす
　 　　 /ニﾆ=-,//ﾊ　　　 　 　 　 ／　　---　　　＼　　　　　 　 　 　 ｲ,ﾊ. 　}ニ 〔
.　 　 /三ﾆ=--{ {ソへ　　　／￣　r‐　　 --　 　┐　￣＼　 　 　 ／　|ソ}　/ニﾆ=＼　気が遠くなるくらい調整を繰り返したんだろう
　　 /三二二ﾆﾍ∨ﾞ},', ｀ヽ　　　　└‐（＿＿__）‐┘　　　　　　　 /　　',| ノ./ニニﾆ=-{
.　 /三三二二ﾆ ヽ }',' 　 r　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ　　 　 ,',| イ三ニﾆ==-乂_
　 {三三二ニﾆ=- } },', 　 |　,', ', ,,' '／￣｀ｰ'^￣｀ヽ',,'',', ',,', 　 }　　　,',' |　|三二ニﾆ=- 「
　 乂三ニﾆ=-　イ　＼, 　ヽ｀¨¨¨^'弋二二二二ア¨¨¨¨¨´ ／ /,' '', ','/　 V〕iトミ三ﾆ=-｀ヽ,_
.　　　＞=≦／=｜　　 ヽ','　　　　　　　ー‐一　　　　　 　 ,',' /,,....ィi〔　 　 ∨ﾆ＼≧=- ｛￣
-=≦ニ=,／二二|.　　　　＼',',　　 　　　 ----　　　　　,',', ／ 　 　 　 　 　 |二ﾆ=＼ニニﾆ≧=-
二二=／ニニニ |　　　　 　 ＼',',　 ／　　　　　　＼ 　,'／　　　　　　 　 　 |二二ニ ＼ニニニﾆ
ニ=／二二ニニ |＼. 　 　 　 　＼,','　　　　　　　　',',／　　　 　 　 　 　 ,／|ニニニニﾆ＼ニニﾆ
 

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.ｨ . .-,＿＿,
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ／: : :-: : : : : :＞ 、
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／: : :￣｀: : : : : : : : : : ゝ、
　　　　　　　　　　　 　 　 ∠: :.ｲ: : : : : : : : : :'; : :ヽ: : ',
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : :ゝ
　　　　　　　　　　　　　 ノ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾄ:l
　　　　　　　　　　 　 　 ´ !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l ｀　　パールさんへの愛を感じるなぁ……
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.lヽ: :､:.ヽ : : : : : : : : /: : : |
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '. ∨: : : :'; : :.i: : : : ; : : : :.!
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､. V: : : :.V: l: :!: /: : : : N
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l ∨: :: : : : : |:.': : : :/ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　、 ヽ: : : : : : : : : :.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　、i. V､:＿＿_:ﾊ!
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,. '"´ 　 　 　 　 ヽ
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／'"　 　 　 　 　 ,　　　　＼
　　　　　　　　　　　　_　＜　　　　　　　　　　{　　　　　 ｀　､
　　　　　　　　_　-　　　　　　　　　　 　 　 　 l　　 　 　 　 　 　 、
　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　 　 　 　 　 ＼
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　　　　　 / 　 '　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　　 , l
　　　 　 ,　　　.l　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　l
　 　 　 / 　 　 .l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　.!
.　　　 /　　 ヽ　l　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i　　　　　　　　　　/ 　.|
　　　 ,　　　　丶ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　 　 　 　 ,　 　 !
 

　そうなのだ。盾は防具であってもそれを胴体にくくりつけたりする構造はしていないし、そもそも厚さも重みもある。
 

　正直こんなことをするよりも楽で効果的な方法はいくらでもある。だが、それでもこの男、プレイヤーネーム
 

”盾男で伊達男”はやり遂げ、この場所まで上り詰めていたのだ
 

::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦三≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |三三三二
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦三≧　　　　　　　　　　　　　　　≦　　　　　|三三三二
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦三≧ 　　　　　　　　　　　　　≦　　　　　　|三三三二
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧＝二三三三三二二二彡´　　　　　　　|三三三二
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ ヽ｀丶 ,_　　　　　　　　　　　　　 |三三三二
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　｀ｰ｀ : : : ｀: :ｰ-　　,_　　　　　　　　|三三三二
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:｀: : ': ー―――--------―　 |三三三二
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,': : : : :　 ＿＿＿＿＿＿＿＿_　　　.|三二／~ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|: :,　　'´　　　弋彡'　　　　　, イ　　 /彡ﾐr　ｱ　 |　　俺は”盾男で伊達男”
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　 :.´￣｀ ｰ　 ,_______　　ー　　　　 /彡ﾐ/　i　　　|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|彡ﾐ　ヘ　　 /　　鉄壁、故に無敵！！
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|彡ﾐ　 /　　/　
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|彡| 〆　 ./　　　
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |彡　　 ／
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　　　　l　　　　　　　　　　　　 　 　|彡　／　　　　
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 　 ......ﾉ.::､＿＿___....　　　　　　　　彡＞　　ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｰ::::::::::::::::::::::'￣￣　　　　　　　　　　|　　　　　',
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ:::::::/⌒／　　　　　　　 　 ＿__　　 ,’ﾍ　　　　ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　 　 　 　 　 　 　 ／,/ヽ　　　 ＞ー＜
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(........................._＿＿／イ/　　 .,’
∧:::::／:::::::／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　 　 ／　　 .∧
/∧::{:::::::/(::::::::::::::::::　　　:::...　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　/::::::＼
/::∧:::::::::｀ く￣::￣::￣　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 　 　/:::::::
::/::∧:::::::::::::::＼::::::::::::.:::..........　 　　 　＿＿ 　 -‐　´　　　　　 /:::::::::::
::::/::∧:::::::::::::::::::｀¨¨¨¨¨¨¨:::::/￣￣　　　　　　　　　　　　 　 /:::::::::::::
::/::/:::丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{.............................:::::/　　　　　　 ./:::::::::::::::
:::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::二二ﾆ==─=ﾆ二::〈　　 　 　 　 /:::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.　　　　　 /::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} 　 　 　/::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 　 /:::::::::::::::::::::::::
 

　　そしてロマンに生きているからといって勝負していないわけではない。彼がやる夫とぶつかり、なおかつ盾を構えているのには
 

理由がしかとあった。
 

　　　　　　　　　　　　 ' ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , '
　　　　　　　　　　　　　　ヾ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　>ヾ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝゛/<　　　　　　　　　　　　　　　　　　マッチョ相手では関節を取られる危険性がある
　　　　　　　　__________＞　　 i:.ゞ　　　/:/　r=;y,　　　　　7:i　　＜_________
　　　　　＜　/::/　/::/　　　　|:ツ　　(:::(＿＿）:} 　　　.　ﾐ!:::|　　　　ヽ:ヽ ヽ:ヽ　＞　　　　　　優れたボクサー相手ではカウンターと隙間を狙われ判定負け
　＞　　　.　/::/　/::/　　　―!:| !　 　’ゞ―― ’　　　　　 i |:|―　　　　ヽ:ヽ ヽ:ヽ.　　　　＜
　　　　　 .｛::｛　 {:::{　　　　　r|::/　 .--＝‐:'|　'シ=--;;;､ 　ﾍ:!┐::::::.　　　｝::｝　 }:::}　　　　　　＞　　だが、まっすぐの拳相手なら俺は無敵
　　　　　 .|::::|　 |::::|　　　　 |ヽ.ﾞ:|　 ﾆ-e-,.､ヽ`:/'´r‐e-ﾆ　|:ゞ　|　　　　　|::::|　 .|::::|　　　　　　　　＞
　　　　　 |::::| 　|::::|　　　　　! 〈.:|　　￣￣ 　l;　 ｀ﾞ￣￣´　|::r' /　　　　　 |::::|　 .|::::|　　　　　　　　　　　＞　確実に勝つ……いぶし銀だろ？
　　　　　.|::::|　 |::::|　　　　　○> |　　　　　　|:|　　　　　　.| <○　　　　　　|::::|　 .|::::|　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　|::::|　 |::::|　　　　　　 　∧　　　　 .｀ｰ'´　　　　 ∧　　　　　　　　 |::::|　 .|::::|　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 .|::::| 　|::::|　　　　　　／　 .',　　ーﾆﾆﾆﾆﾆ-　　/　.＼　　　　　　　.|::::|　 .|::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 |::::|　 |::::|　　　　　　　　　　＼　　　ー　‐　 .／　　　　　　　　　　　|::::|　 .|::::|
　　　　 |::::| 　|::::|　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　／　　　　 　 　 　　　 　 .|::::|　 .|::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　 |:::|nn|::::|￣三二―　＿　　　　　＞---＜　　　　　 ＿　―二三￣.|::::|nn|::::|
＿　＞ ~~.||||~~＞　　　　　　　　二―　　　　　　　　　―二　　　　　　　 .＜~~.||||~~＜　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
>＜　　　 .~~　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／　　　　~~　　　＞〈　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　ν　　　　＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　　　　ν　　　　　　　　　　＞
　　ν　　　　　　　　　　　 ＞＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿＿___＜ 　　　　　　　　　　　ν　　　　　　　　　＞　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　＜三三三三三三三三三三＜　　　＞三三三三三三三三三三＞　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　＼
 

　　徹底して己の強みを理解した上で、”盾男で伊達男”はやる夫に勝負を挑んでいた。それはある意味誇りである
 

　己が最強の、鉄壁の盾であるという思いがやる夫という鍛え上げられた拳に真正面から挑んだのだ
 

　かの有名すぎる格言を正面から否定するがごとく
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゜,　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>　 _,,. -…;.＝＝=====〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈i'ム　 __ 〈ミミミミミミミﾐ}　　さぁこい！その拳
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　|:　／　　｀ヽヽｆﾊ.ミミ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i {イｱ　　　　:.:.:.}|ﾄミミ}　　この鉄壁の前では折れてもらう！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７　{::　　　　 :.:.:.ｲ_ﾊﾐﾐ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿ ,　　　　　:.:./（。）.｀ﾍ　　　　　＿ ＿＿＿　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `{_　　　　　., ｲ:.i:.:.:l:.:.:.:.:.￣:　　　　|三|　　|三|三二≠=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|　 _... -:.:.:.:.:.:| :.:|:.:.:.:.:.:／　　　　|三|　　|三|　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀￣｀ヽ:.:.　 :.|　:|三／　 　 　 　.|三|　　|三|　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿.二=.=―ﾊﾉ.: :.:|　,ゝ'　　　　　＞=＝＝《《《＝＝　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.|ﾐ|　|ﾐ|　　∧: .:.:.|/ 　　　　　≦　　　　　　　　　　　≧　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__／　 .|ﾐ|　|ﾐ|　　　'-‐-:.:.ｲ　　　.／　　　　　　　　　　O　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　／‐ ''　　=巛巛￣＝-､　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　　　／o　　　　　　　 ＼＿ , ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＜　　　　　　　　　　　　ヽ三三三三≧
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///_, -く ヽ∠／/////.∧　　}　'　|　.|ﾐ≦　　　 .三　，’:::::::::..　　　三　　　　　　≧三ﾐ　　　　　　　　　　　∧゜,　　　　　|｜////}　　　　　　　｝////||
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r' ´｀ヽ :ｿ￣`:.!/////////|　 |　　| 　 |三　　　　≧　ゞ　＿＿ノ　　≦　　　　　　 ≧三|　　　　　　　　　O　　|｜　　　　｜|　≧/|　　　　　　　|/≦
l :.ｨ- ' ヘ、:.:.:.:.}////////.|　　|　　|　　|三　　　　≧　　　　　　　 .≦　　　　　　　≧ミ/　　　　　　　　　　　　|｜　　　　 .|｜　　 |　　　　　　　|
／／::　　 ）:.､:.ヽ./////.∨ 　 ', 　　|　　|≧　　　　　≧三三三≦　　　　　　　　≧ﾐ/　　　　　　　　　　　　　|｜　　　≦三三三三三三三三≧
 

　　そしてそんな男を前に……
 

　　　　　　　　　　　　l::::::::::::::::::::::::|::i＼＼::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:.:.ﾏ　　　　　　　　 　 ／}:::::}:.　 　 　　 　 l
　　　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::|::l｣｣777辷x..,二ﾆﾆ=彡':.:.:.:｀ミ-=ﾆ二二,...斗vvv':: /.:.　 　 　　 　 |　　……ああ、なるほど
　　　　　　　　　 　 　 l:::::::::::::::::::::::∨:.､ﾄﾄﾄ｢ ｢Y'v､__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.-vv^Y'｢|｣｣]::/..:　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　 ',:::::::::::::::::::::::::＼＼｢｢ ﾄ:|_|_|　l^YY^Y^YY^YY^Y^i__|_|.ｲ^l｣｣ｲ/.::::.　　　　　 　 ,'　　これが大会かお
　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::＼＼,|.｣_|_｢｀ト.|_l__,l__,|_l__,|_|.斗''i__|_|/ﾚ'^／::::.　　　　　 　 ノ
 

　　自分と似たようなロマン勢、それも実用の段階まで鍛え上げられたものが目の前にいる。
 

それだけで心が踊ってくるのだ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　_.. -''''ﾞﾞﾞ´　 　　ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
　　　　　　　　　　　　　　_..-'″　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ'-､、
　　　　　　　　　　　　／ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''-、
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　シンデレラにこもってやらない夫だけ
　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　相手にしてたら絶対わからなかったお
　　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　あなたみたいな人もいたのかお
　　　　　.!　　　　 　`'ｰ ,,_　　　　　　　 　　　　　　　　　 _,,,＿__　　　　 　 　 !
　　　　　|　　　　　-.、　　 ｀''ｰ ..,、　　　　　 　 ....ｰｰ''"´　　 ._,-　　　　 　 　 !
　　　　　l 　 　 　 　 广''┬--v-‐．　　　　　 　 .'i-----r‐''ﾞ］　　　　　　　　 i!
　　 ,..-'".ｌ　　　　　　ヽ,、.ゝ-'ﾞ _./ 　　　　　　　　ヽ_.ﾞｰ'" .／　　　　　　　　 ,l～　..,,,
　 ´　　　 ヽ　　　　　　 .｀ﾞﾞﾞﾞﾞ./ 　　　　　　　　　 　 ヾﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　　　　　 /　　　　 ﾞﾞ'-､、
　　　　　　 .＼　　　　　　　│　　　　　 　 　 　 　 　 l　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　.｀'-､,　　　　　ゝ..＿__＿,..-ｰ .＿＿___ノ　　　　　　　 ,..-'´
　　　　　　　　　　　｀''- ..,_ .、,__,＿＿_＿_＿_＿_＿_..,_ .、,__, -'''"
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -'"´｀¨ー ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　,,.-'"　　 　　　　　　　,,.-｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 　 　　､＿_,,.-='､':'"　　 ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 i へ＿__, 　　　"　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ 　　　 ヽ　　　　　その盾、やる夫の拳で貫かせてもらうお
.､、　　　　　　　　　　　　./　i ﾞ:;;;;;,:〉　　　　　｀''''''"　　　　　　ヽ
ﾞゝヽ、　　　 　　　　　　 / .　ﾞｰ-''"　　　　　　　ヽ　　　　　　　 i　　　　やる夫の矛のほうが、あなたの盾よりも強いと
　ﾍ　'、　　 　　　　　　/　　　 i　　　人　　　　 ノ　　　　　　　　l
　 ,'　卜　　　　　　　　,'　　　　 ' ,_,,ノ　 `─-‐' ヽ　　　　　　　/　　　　　みせてやるお！
.丿　卜　　　　　　　　i　　　　　　｀､　 _y──‐ l　　　　　　 /"｀
/ 　／　　 ＿＿＿ 　　',　　　　　　　ｉ_/　 / ＿ '　　　　 ／　　_..こ
.／ 　　 ／　_ -<.　ﾞ＼ヽ、　　　　　　￣￣　　　　　　　/　　　　　　,,-‐.. 、
/ 　　／" <　　 ﾞゝ　 ﾞゝﾞヽ､_　　　　　　　　　　　　 　／　 　　　_-'''′　 ヽ、
　 _..へ／　　ﾞゝ 　　ゝ _..〉..ゝ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/　　　　 ／　　　　　　 '、
　ｲ　／｀ゝ　　 ＼、_ 」￣`t 、;:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/￣'￣ア"７'　 |　　　　　　　　Ｔ
　 ゝ'、　　 ﾞゝ 　 ｀Iﾝ?'`ゝ／1;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/.￣￣'/'' ､/　　 ﾍ　　　　　　　│
、 ヽ ﾞヽ、　　 Y ..ハ_ 'ン[ 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:./ ﾉ----rゝ､ ,,'´　　 」 　　　　　　　!
ヽ　 ゝ ｀⊂:〃　 |y＜ `ｘ'、　!′;:;:;:;:;:;:;:;:jﾆ_____'、　 ／　　　／ゝ　　　　　　丿
ﾊﾍ、　ｆ' ､____ _r' /1　 ﾞｰ│ │;:;:;:;:;:;:;: /′　／ "／　 　 ／　│,'　　　　　ﾉ
｀ぐ'-ｴ__ こ ン'"_│　 　 ||　l'、;:;:;:;:;:;:;:ヽ'-､〈....／　　 _／　..／1 　　　　　/１
　　`''ｰ----‐''''"　ゝ、　 | ﾉ 1;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ │　　_..-‐ ,,..‐''´ _　|'...__　　_,,..‐│
　　　卜　　　　　 _ｙ( `ヽｲﾉ　ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞｌ--┴‐''´　 _,,／'''´`ｰ ､ ｀￣´｜
　　　ﾍ＿_　__,,..ｒ‐´ 丶　ｌ 　　ぇ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:..|い‐=コ こ／　 ノTｌ　　　　　　＼
　　　│｀ﾞ''''￣ 　　　　∪　　　│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:〈..ユ==‐'´　 ..‐' ..r7 1　　　　　_,,ゝ
　　　卜　　　　　　　　./　　　/ ′;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ.＿＿ｪ一 彡' / /＼、　 _..‐''l
　　　│　　　　　　　 /’　　　 〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}､｀ _ノ" ／　　`／ 　│
　　　 1　　　　　　　ﾉ　　　　/;:;:;:;:;:ヽ.._;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:∀''"　　／　　　　 ﾉ `''く .|
　　　 弋　　、　　／　　　 丿;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀''ｰ-....＿........-∧..／　　　　　,丿　　　 ゝ、
　　　　 ＼　 '、_r' 　　　　..'、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　!'、　 __.._ノ'´　　　　　　 ヽ
　　　　　 　ﾍ_ 」‐　　　　／'^'∟;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ｀ｌ冖''"　　　　　　　　　′
 

　　　　　　　　　　　　　　丶　　　　　　　　　　　　　ﾟ
　　　　　　　　　　　　　　　∨::::::::　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　＞三三三三三三＜　　　　いい覚悟だ！だがこの鉄壁の前では無意味としれ！
　　　　　　　　　　　　 　 　 　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　 i.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.l
　　　　　　　　　　　　　　　　 l, ヽ:::::::::::::::::::::::::::/ ,!
　　　　　　　　　　　　　　　　○Yヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/,!○
　　　　　　　　　　　　　　　　　 __>"""'''|'''"""<__
　　　　　　__　 __　 . ─=＝二　　　　　｜　　　　　二＝=─　______
,r‐''''´￣`､::`､ `､::`､　　　`　　 ＿,,,......................,,,,,__,　´　　　,':::,'　,':::,'´￣'''‐--　.,_
　　　　　　`､:.:`､ `､C`､　‐'''"´　　　　　　　　　 　 ´ﾞ''''ｰ _,'C,'　,':::,'　　　　　　　 　`　.､
　　　　　　　`､:C,..-''´≧　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ≦｀'' C,'　　　　　　　　　　　　ﾟ 、
　　　　　　 ,／゛≧　　　○　 　 _,,、､-‐‐‐‐-　､.,_　 　 ○　 　≦　｀'-、　　　　　　　　　　へ
　　　　　／　　　○　　　 ､-'' ｀　　　　　　　　　　´''‐ ,_　　　○ 　 　　＼　　　　　　　　　　 ’，
　　　 ／　　　　　　　_､‐｀　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ´'‐,_　　　　　　　＼へ　　　　　　　　　≦三三≧
　　／　　　　　　　､ ｀　　 　　._.｡ｬぁて丕刀ﾌ7ゎ｡._　 　 　 .:.^ _　　　　　　　＼ヽ　　　　　　　≦　　　　　≧
　/　　　　　　　 ､｀　　　　,.ィ炙ヲ㌍≠┴⇒弍j込ｽ＞｡ 　 .:.:.:.:.´,　　　　　　　 ﾑ　ヽ　　　　　≦　　≦二≧≧
./　　　　　　　 ,｀　　 　 ,ｨ升ｦナ'´　　　　　　　 .｀ﾞ'＜弖心.:.:.:.:.:.:.:.´_　　　　　　　丶　ヽ　　,.ィ炙　　≦　○≧≧
　　　　　　　 ,｀　　　　;夕ﾌア´　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ﾎi心.:.:.:.:.:.:..',　　　　　　　 ｌ　　ヽ,ｨ升ｦ≦　　　≧=≧≧
 

　　かくして始まったロマン勢とロマン勢の矛と楯のぶつかり合い。万全の構えで待ち構える”盾男で伊達男”に
 

真正面からやる夫は突撃する。拳と盾、そのぶつかり合いの結末は……
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 -　―――　　､
．　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＞　´　　　　　　　 　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ヽ...　　　／　. ´　　　　　　　　　　　　　 ∨
　　　､.　　　・　　　　　 　 　 　 　 '　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨
　　　　　　＞''"⌒ヽ　　　　；　　'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　ああ……いくお
．　　　 ／:.:.:.:.､:.:.:.:.:＞=ヽ 　 　 !　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !
　 　 ／:.:.:.:.:.:.:.γ'":.:.:.:.:.､＼ヽ.　| ､　　{　　　　 ／　　　　　　 　 :...　　 !　　　まっすぐいって……
.　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.: {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ＼ ﾞ_} !≧､ ヽ　　 /'　,.　　 　　 _ 　{:　　 　 !
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＿,..:.:.:.ィ{、'´i}〉}三:ヽ}‘:.....:{　　 ,.ｨ-:ｧ＜´　 　　　 　.’≧s｡_　
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:/　 }}/　　i{三＞'=ヽ;;;;ゝ≦=‘ﾆ'イ　　　　　　　.’　　　 　、
!、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼＞'＾＼〃　　　i∨　　'´　　　 ｀ヽﾞ¨ヾ{　　_　　　　/:　 　 　 　 ＼
　＼:.:.:.:.:.:.:.:._､ヽ`＼.._／ｲ |　 　 !: {　 　､　　　　 　}　 '　 　ｊ:　　 ／::::..　　 　 　 　 ＼
　　个o｡｡o个-‐=≦=≦　 |　　 i圦:｀≧=≧:､ ＿ ノ　　 .:ヽ　 .　'ﾞ:/::::::::
　　　　 ヽ＼ヽ .＼_＼_ヽ_,人　　{ : ヽ｀ヾ‘＝:.､＿　　 ｒ'.:::,z≦/..:/　　　　 ＿＿　／⌒
　　　　　　＼ヽ　 　ヽ＼＼､ヽ　|::　　｀ヽゝ三r'´ 　_.x≦ﾞ:::::　 ::/　　　／:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:.:.:.:.:
　；.　　　 　 　 　 　 　 ＼＼　ヽ{:　　　　‘ー=≦´::::::::: 　 　 .::/　　／:.:.:.:.:.:.ミ:.ﾚ'⌒:.:.:.:
　　　　　・.　　　　　　　 　 　 　 {　　　　 { ∨:::::::::::::　　　　.::/　　/:.:.:.:.:.:.:.ﾆﾐ/:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 八　　　　 ':, ＼::::::　　　　.:／　 ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　ニ＿　　　　　　　　　　　　　＞三二―＿:::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　/
:::::::::::::::::::　￣三ニ　　　　　　 ≧≧≧≧≧≧≧三二＞　　　　　　　　　　　　/
:::::::::::::::::::::::::::　　　　ゝ　　　　≧≧≧≧≧≧≧:::::: 　　　＞＝　　　　　　　＞　　　　　　　　むはは！鉄壁ー！！
::::::::::::::::::::　　　　≦／　　.ヽ.≧≧≧≧≧≧::::::｀ヽY｀ヽ:{!　 ｿ/＜　　　＞　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　 ≦／　　／≦　 ヽ・三三三::::::::::::::::::::　ヽ{ｿ>//__＿＝＜　　　　　　　　　　　＜　三三三　＞
　　　　　　≦／　　／≦　　　＞]:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　し～イ　　　　　　　　　　＜　三三三三三三三　　＞
=‐...........≦／　　／≦:::::::::::／:::::}::::::::::::::::::::::::　　　 .:::::::::i　ｨ二/　　　　　　　　　＜　　　　＿　三三三三三三　＜
.......　≦／　　／≦:::::::::::::::::::::;:::::!:::::::::::::::::{ヽ、_　　 ::::::::::l iヽ{ｿ.　　　　　　　　≦　二三　　　　二三≦　三三三　　ヾ
~~三二 ∬―＿:::::::::::::::::::::::::::::::::､::::::::::::::::|_ｰ-､＼　 =‐ '..ｊ: /二　三￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　:::　　＼　　三三　｝
　　　　　∂　　　 ＝‐-_　ｧ:::;:::::::::::ヽ:::::::::::::ヽヽ､＼＼　 ´／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　＼　三三 |
三三三三三三三ニ　　＼::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::＼ヾ＞' ／二::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　＼三| |
三三三三三三三三三≧ ＼::::::::::　　::::、:::::　　 ´ ィ ::/　/≧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::二≧::::::::::::　　　　　　＼≦
三三三三三三三三三三　　|:;:::':::ィ⌒ヽ::_ 　-=　≧/　/≧::::::::::::::::::::::::::::::::::≦　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　＼
三三三三三三三三三三　　|:::::::::＞-=二三三≧/　/≧:::::::::::y~~~~~~　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　ヽ
三三三三三三三三三三三　＞　　　　　　　＞二∬三二―/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　ヽ
 

　　鈍い音とともに砕けたのは……無敵の盾のほうであった
 

　　　　　　　　　　/　 ,ハ
　　　　　　　 　　/ 　/ ,匸ﾞヽ　　　〈￣巛ヾｒ‐､　　　　　　　　　___00　　　　　　　__ｎ____
　　　　　　　　　f.| 　| ｛　　　｀ー‐-ヾ　ヾゞゝ-｝ヾ　　　　　　　| ∟　　＿　00　└ｧ┌┘
　　　　　　　　 ｛ |　 | 〈　　_　-　＿　ヾ卜ミ_三_彡〉　　　　 　,|_厂　└‐┐ |　　く.ｲ_!
　　　/｀iヘ　　　ﾞr　 |　｀T´　　∠￣ヽ|/＼　ﾞー＜　＿　　　　　　 　┌‐┘ |
　　　ｋ/_,/　　　 ヽ　ゝ　/　　 ｆ∠　ゞ、〉く ＼　　　＼ヾﾆヽ　　　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　ーﾝ　　　幺:､　　ソゞ、ヾ､＼　 　　＼､ﾆヽ　　な……ぜ……
　　　　＿　_　　 　　,r=ﾆ=､_　＼ｒヾ/ 　{|＼_彡1／ヽ　　 〉ヾﾆヽ
　　／　　　　ヽ　i>　|　 〕＼＼　レ彳>、ｰ!´ `ヽf　二ヽ./　ヽヾﾆヽ
　/　　巛ﾞヾｫ　ヽ　　匚/＿/_/-ｲﾞﾞ´〆ヾ《!ﾍ ＼ヾヽ三∨　　,＼ヽﾆヽ
　i　　｛ミ ヽ　 ､ムニ二Y　o,〉、ヾゞ（ (⌒)!i|ヾ＼| ﾄ､ヽﾆ∨　<i∧《仁ヽ
　ゝ、　｀￣卜､　_　｛｛ /　 ///＼＼にミﾍ ＼ヾﾉﾒ´｀! 三∨　△>||||三|
　 　＞　-　ィ　＞二/＼ﾟ///　 / f´冬ミﾘｷ　＼ﾊ._ノ|i　三|　　　　|||一|
　　　　　　　　　　　r‐‐‐//＞-、＞ゝ　ヾ｝<!▽⊿i > kー┘　　　 ||||二|
/＼￣＼　　　　　　|_ﾆ゜| |　　　|　( ＿ ノ((＞,へ△/∧/ﾞﾞ7＼　　 |||三|
|三_!二./　　　　　　|_,=/__ﾋーﾆ ﾄ__ﾆ=　≪)　i／州　ﾉ/ ,/ 　/　 　|||三|
　　　　　　　　　, ＞、|　o|∧(__ﾒi-ｔ　 ｋ＜彡／ﾉ　　/　/ 　/　　 　|||ﾓ,|
　　　 　,＞＜´ ,/,≠.+ヽ | ,∧＿f　`´／/(　し/　／　∧　/rir,　　.|||ニ|
　　　f´o　《ﾐ　 /f / 　|ヾヽr‐^_　－'<７/r -く　<　／　 ／ ／ ﾊvlli三/
　　　∨　　＼ｿ{｛/　　ﾚ|　|／　／巡/{{{{! _ノ　 j　く ,／　/　,/ﾐ//三/
　　　　∨ o /　/　　 ／i /　イ　　 /　 o __,r＜　＞::::⌒ん ,/ii//三/
　　　　　＞ー ' ゞ／ _ ノ／ `巛 ,/＝ミ-､　_＞´::::::::::::::::::す ￣
　　　　　,ィ‐┐／::::~:::::::＼ 　`//lｬｒｫｪ､ヾヽ::::::::::::::::::, ＜
　　　　 /ii|　 !::::::::::::::::::::::::_＼// ii , -､　ii∨ |:::::::::／
　　　f⌒//　|:::::::::::,＞＜　　 ~| iif,　　}　ii |　|k／
　　 八,//= /,i'〉＜　　　　　　∧ ii､_ ,ﾉ　ii |　|＼
　　　///　/ i　　　　　　　　 　∧ iiｒ,,,,,;;//　/　 ∨
　　　|_/__/ /　　　　　　　　　　　＼＿∠ ,く　　　∨
　　　　|　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　∨
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -'"´｀¨ー ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　,,.-'"　　 　　　　　　　,,.-｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 　 　　､＿_,,.-='､':'"　　 ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 i へ＿__, 　　　"　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ 　　　 ヽ　　　　　やる夫とあなたにあるのはたった一つのシンプルな違いだお
.､、　　　　　　　　　　　　./　i ﾞ:;;;;;,:〉　　　　　｀''''''"　　　　　　ヽ
ﾞゝヽ、　　　 　　　　　　 / .　ﾞｰ-''"　　　　　　　ヽ　　　　　　　 i　　　　拳は鍛えられる。けど「盾」の強度は鍛えられない
　ﾍ　'、　　 　　　　　　/　　　 i　　　人　　　　 ノ　　　　　　　　l
　 ,'　卜　　　　　　　　,'　　　　 ' ,_,,ノ　 `─-‐' ヽ　　　　　　　/　　　　その差だお
.丿　卜　　　　　　　　i　　　　　　｀､　 _y──‐ l　　　　　　 /"｀
/ 　／　　 ＿＿＿ 　　',　　　　　　　ｉ_/　 / ＿ '　　　　 ／　　_..こ
.／ 　　 ／　_ -<.　ﾞ＼ヽ、　　　　　　￣￣　　　　　　　/　　　　　　,,-‐.. 、
/ 　　／" <　　 ﾞゝ　 ﾞゝﾞヽ､_　　　　　　　　　　　　 　／　 　　　_-'''′　 ヽ、
　 _..へ／　　ﾞゝ 　　ゝ _..〉..ゝ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/　　　　 ／　　　　　　 '、
　ｲ　／｀ゝ　　 ＼、_ 」￣`t 、;:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/￣'￣ア"７'　 |　　　　　　　　Ｔ
　 ゝ'、　　 ﾞゝ 　 ｀Iﾝ?'`ゝ／1;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/.￣￣'/'' ､/　　 ﾍ　　　　　　　│
、 ヽ ﾞヽ、　　 Y ..ハ_ 'ン[ 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:./ ﾉ----rゝ､ ,,'´　　 」 　　　　　　　!
ヽ　 ゝ ｀⊂:〃　 |y＜ `ｘ'、　!′;:;:;:;:;:;:;:;:jﾆ_____'、　 ／　　　／ゝ　　　　　　丿
ﾊﾍ、　ｆ' ､____ _r' /1　 ﾞｰ│ │;:;:;:;:;:;:;: /′　／ "／　 　 ／　│,'　　　　　ﾉ
｀ぐ'-ｴ__ こ ン'"_│　 　 ||　l'、;:;:;:;:;:;:;:ヽ'-､〈....／　　 _／　..／1 　　　　　/１
　　`''ｰ----‐''''"　ゝ、　 | ﾉ 1;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ │　　_..-‐ ,,..‐''´ _　|'...__　　_,,..‐│
　　　卜　　　　　 _ｙ( `ヽｲﾉ　ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞｌ--┴‐''´　 _,,／'''´`ｰ ､ ｀￣´｜
　　　ﾍ＿_　__,,..ｒ‐´ 丶　ｌ 　　ぇ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:..|い‐=コ こ／　 ノTｌ　　　　　　＼
　　　│｀ﾞ''''￣ 　　　　∪　　　│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:〈..ユ==‐'´　 ..‐' ..r7 1　　　　　_,,ゝ
　　　卜　　　　　　　　./　　　/ ′;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ.＿＿ｪ一 彡' / /＼、　 _..‐''l
　　　│　　　　　　　 /’　　　 〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}､｀ _ノ" ／　　`／ 　│
　　　 1　　　　　　　ﾉ　　　　/;:;:;:;:;:ヽ.._;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:∀''"　　／　　　　 ﾉ `''く .|
　　　 弋　　、　　／　　　 丿;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀''ｰ-....＿........-∧..／　　　　　,丿　　　 ゝ、
　　　　 ＼　 '、_r' 　　　　..'、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　!'、　 __.._ノ'´　　　　　　 ヽ
　　　　　 　ﾍ_ 」‐　　　　／'^'∟;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ｀ｌ冖''"　　　　　　　　　′
 

　　　　　　　　　　/　 ,ハ
　　　　　　　 　　/ 　/ ,匸ﾞヽ　　　〈￣巛ヾｒ‐､　　　　　　　　　___00　　　　　　　__ｎ____
　　　　　　　　　f.| 　| ｛　　　｀ー‐-ヾ　ヾゞゝ-｝ヾ　　　　　　　| ∟　　＿　00　└ｧ┌┘
　　　　　　　　 ｛ |　 | 〈　　_　-　＿　ヾ卜ミ_三_彡〉　　　　 　,|_厂　└‐┐ |　　く.ｲ_!
　　　/｀iヘ　　　ﾞr　 |　｀T´　　∠￣ヽ|/＼　ﾞー＜　＿　　　　　　 　┌‐┘ |
　　　ｋ/_,/　　　 ヽ　ゝ　/　　 ｆ∠　ゞ、〉く ＼　　　＼ヾﾆヽ　　　　　　￣￣
　　　　　　　　　　　ーﾝ　　　幺:､　　ソゞ、ヾ､＼　 　　＼､ﾆヽ
　　　　＿　_　　 　　,r=ﾆ=､_　＼ｒヾ/ 　{|＼_彡1／ヽ　　 〉ヾﾆヽ
　　／　　　　ヽ　i>　|　 〕＼＼　レ彳>、ｰ!´ `ヽf　二ヽ./　ヽヾﾆヽ　　　　　　　はは……拳とちがって優しいな
　/　　巛ﾞヾｫ　ヽ　　匚/＿/_/-ｲﾞﾞ´〆ヾ《!ﾍ ＼ヾヽ三∨　　,＼ヽﾆヽ
　i　　｛ミ ヽ　 ､ムニ二Y　o,〉、ヾゞ（ (⌒)!i|ヾ＼| ﾄ､ヽﾆ∨　<i∧《仁ヽ　　　　　違うだろ……俺が、盾の力を引き出せなかった
　ゝ、　｀￣卜､　_　｛｛ /　 ///＼＼にミﾍ ＼ヾﾉﾒ´｀! 三∨　△>||||三|
　 　＞　-　ィ　＞二/＼ﾟ///　 / f´冬ミﾘｷ　＼ﾊ._ノ|i　三|　　　　|||一|　　　　だから、負けた……それだけ、だろ
　　　　　　　　　　　r‐‐‐//＞-、＞ゝ　ヾ｝<!▽⊿i > kー┘　　　 ||||二|
/＼￣＼　　　　　　|_ﾆ゜| |　　　|　( ＿ ノ((＞,へ△/∧/ﾞﾞ7＼　　 |||三|
|三_!二./　　　　　　|_,=/__ﾋーﾆ ﾄ__ﾆ=　≪)　i／州　ﾉ/ ,/ 　/　 　|||三|
　　　　　　　　　, ＞、|　o|∧(__ﾒi-ｔ　 ｋ＜彡／ﾉ　　/　/ 　/　　 　|||ﾓ,|
　　　 　,＞＜´ ,/,≠.+ヽ | ,∧＿f　`´／/(　し/　／　∧　/rir,　　.|||ニ|
　　　f´o　《ﾐ　 /f / 　|ヾヽr‐^_　－'<７/r -く　<　／　 ／ ／ ﾊvlli三/
　　　∨　　＼ｿ{｛/　　ﾚ|　|／　／巡/{{{{! _ノ　 j　く ,／　/　,/ﾐ//三/
　　　　∨ o /　/　　 ／i /　イ　　 /　 o __,r＜　＞::::⌒ん ,/ii//三/
　　　　　＞ー ' ゞ／ _ ノ／ `巛 ,/＝ミ-､　_＞´::::::::::::::::::す ￣
　　　　　,ィ‐┐／::::~:::::::＼ 　`//lｬｒｫｪ､ヾヽ::::::::::::::::::, ＜
　　　　 /ii|　 !::::::::::::::::::::::::_＼// ii , -､　ii∨ |:::::::::／
　　　f⌒//　|:::::::::::,＞＜　　 ~| iif,　　}　ii |　|k／
　　 八,//= /,i'〉＜　　　　　　∧ ii､_ ,ﾉ　ii |　|＼
　　　///　/ i　　　　　　　　 　∧ iiｒ,,,,,;;//　/　 ∨
　　　|_/__/ /　　　　　　　　　　　＼＿∠ ,く　　　∨
　　　　|　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　∨
 

　両者の誇りと誇りがぶつかりあい、讃えった結末……その空気は解説席にも伝わっていた
 

　　　　　　　　"⌒`ヽ､
　　　　　　　　　　　　ﾘ　_＿_　　　ヽ
　　　　　　　　　　　イ　　　　 ｀γ‐､!- ､
　　　　　　　　_ ／　　 　 ﾊ　 　 ｀¨´)　　＼
　　　　　　 〃/　　 ∥　/　V　 !　､　ﾄ ＼　＼
　　　　 　 / /!　　 /　 /　　V､ l　 V i!`､ ヽ　 丶
　　　　　 '　 ∥ ／从ｲ　　　　 Ｙ　 ﾄ ､　ヽ　　　｀，　　　ああっとおお！！！鉄壁の盾が！！
　　　　 /　　i /　　　　　-- ､　 l 　 ﾏﾉ　　V　　　，
　　　　ｲt-､ l ﾍ　 '　／ 　 　 ヽ ! 　 ﾘ　　 ﾉ 　 　 ｝　　　まるで原作のように砕かれてしまったぁあああ！
　　 ／l! ' ﾑ l l人　 丶　　　　ﾉ ﾚ 　 ｝ (乂　　_ ノ
　　V　　　 / V　i丶､　　　　 ／7　ノﾄ　⌒ ￣　　　　　　だが伊達男！お前立派だったぞぉ！！特番あったら
　　 V　 　｛　 ＼八　≧s‐＜-ノイ。ﾟノー "´¨¨　ーγＹﾚ､_
　　/ ー-　!_＿z=彡　,　--､<○r-イ／　　　　　　 ｛Ｙニ｝　　~"''*s。　　ちゃんと惜しくも敗退枠にねじ込んでやるぞ☆
　 ﾑ　　ﾊ　',　 Vγ ７　　　　｀`⌒Ｔ　　　　　 　 ＿ﾉ !､ﾉ　　　　　　　`､
　 ≧=‐' ﾄｰ"　(ニ､ ゝ　　　　　　　　　 __r-v-く_　 ｀`" ¨¨ ー‐ ┐　 　 ､
　｛　　　 l､丶`　７､V ｺ /　　　　　ｌ /7 　_｜⌒ヾ､　　　　　　　　､
　 ! 　 　 l　　　　 ヾ ノ ｲ_ ヘニﾆ-个ｨ＝≦l　　　 ｝　　　 　 　 　 `､　 　 `、
　 !　 　 ﾉ　　　 ／⌒ ｛ ／^l≧＝Ｖ::／⌒:/ 　 　 ﾘ　　　　 　 　 　 丶　　　､
　 '　　　　,,.｡*'"　　　　<　　ヾ:::::ー"::::::::::/　ノ　　_ﾏ┐　　　　　　　　 ＞ｲｰﾄ ､
　 ゝ‐ "´　　　　　　　　 丶､　`丶､:::::::／　　　 r´　　｝ 　 　 　 　 　 く　　 Ｖ　∥
　　　　　　　　　　　　　　　　`ゝ_ 　 ヾﾍ　　_rｲ　　 　 ｝　　　　　　　　 ゝ。。。ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 <´⌒`ﾞゝ､ノ　　　　　　`ヽ───‐‐ - _ ﾏ ⌒ ',
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　 ○ 。　　 　 　 　 i　　　､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 < _＿ ､_､ ／　　　○　 ﾟ 　 　 　 　 　 !　　　ヽ｝
　　　　　　　　　　　　　　　「￣￣γ　　　 ヽ ＼　／。　　 。　　　　　　　入　、_彡!
　　　　　　　　　　　　 rーイ　＞" i　　　　　l ○　ﾟ　　　 。　　　　　　　　　 `ｰ`
　　　　　　　　　　　　_｝　 ／　　ﾏ≧__＿__ノ┐ ()　。 ○
　　　　　　　　 γ''"~　 イ｀＞､　＞ｲ∧ ﾍ`ー'
　　　　　　　　 人＞''~ｲ_､‐''゛ﾉ＞/ Ｔ　 ⌒
　　　　　　 ／-　　 人＿ 　　｀入_ /
　　　　　　丶　　　　／/ ｀`ー‐ﾑ
　　　　　　　 ＼　／　ﾑ斗ｬ允/
　　　　　　　　 У　 ＜ ｀`～-l
 

三三三二二ﾆﾆ=-｀`ヽ三二ニニニﾆニニニ二三｛--‐=ﾆﾆ二三三
三三二二ニﾆ= r‐‐--ミ三二ニニﾆ==ﾆニニ二三 ＼--==ﾆﾆ二三
三三二二二=-/　　　　 ｀'＜三二ﾆ=ﾆ二三＞'^￣｀寸-=ﾆ二二三
三三二ニﾆ=-/　　　 　 　 　 ｀'＜三三＞'^´　　　　　}-=ﾆニ二三
二ﾆ -ﾐﾆ=-／ 　 　-‐‐―　　￣　　　￣　　‐--　..,,__ }-=ﾆニニ三
ﾆ=/-ﾐ ∨/　　　　　　　　 __,,..　-‐‐--　　..,,__　　　　　￣｀寸二三
ﾆ/ }L,{ ,j「　 　 　 　 --‐　＿　　　　/　　　　　　￣　‐-　 　 Vﾆ三　　　両者勝因と敗因をそれぞれわかってるのはいいな
={ ｛（　　　ー=≦:::::ー‐'^´:::::::＼,ノ ｛.　　,ヘ..,,＿＿／:::｀Y 　 |＼三
,∧ }ﾉ　ﾉ 　 人ー--rｯ_ｧミヽ￣　 　 乂 /≧=-　　---へﾉ　　「,ノ｀7　　盾の強度は鍛えられないこともたしか
=ハ　 ｛　　　　 ≧=-　　-'^　｀ｰ'^　ー/　 　rｔｯ__ァ　 ア´　　 l　／ﾆ
= /ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 　 　 　 .::::::::::::{ 　 　 ｰ‐　‐=彡'　 　./ﾞ´|ニﾆ　そして同時に鎧ではないから本来使えるはずの
/｛ ,人_∧　　,,..　--　　　　__　.:::::::::::::::::.　　　　　　　　_,,.. イ 　 |ニﾆ
ﾆ｛　　　/｀Y´r‐‐　　　一 {　　/　　　 ヽ　}ー‐　--ミ `ヽ　 |　　:|ニﾆ　　　受け流しなどが使えなかったのもまた事実
ﾆ∧　　　　|　{ .､,, ,,'',','',,,',' ≧ﾍ　 　　 ﾉ≦',,',,'',,,',',ノ l　/ 　:|　　:|ニﾆ
/ﾆ∧　{　　ヽ ＼｀`ｰr‐‐--:､'',,''`ー‐く　,,斗-一'^　/ /　　/　　, ニニ
ﾆ/=∧ ＼ 　 　 　 　 ｀ﾏ- r‐ ー‐‐一'^Y_ﾉ_/　 　,/,　,'',／　　/ﾆニニ
ニ / ∧ 　＼,, ',,',',, 　　 ＼ーr‐r‐r‐r‐くヽ,/　　,'/,,　／　 　 /{ニﾆ/ﾆ
ニ= / ∧　　 ＼,,',,　　　＼｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´／　,',',／　|　　 /　｀７´ニ
ニニ / ∧　　　 ＼,'',', 　 　 ー――‐一 　 　 ,','/　　｜　　　　/ニニ
ニニニ/= 〕iトミ　　＼,,'',,　　　,,'',,',,',' 　 　 　 ,',/　　　:|　　 　,/ ニニ
二二二ニニ／=＼. 　ヽ,,'',,,',,',,',,' ,,' ,'',, ,', ,',,',,'/　　　 /　 　 ,/ニニﾆ
＼ニニニ=/ニニ= ＼　 ≧=-　　　　　　-=彡 　 ,／,,,..｡s≦ニニニ
ﾆ=≧=‐-,/二ニニニ=＼　　　　　　 　 　 　 ,,..｡s≦ニ＼ﾆニニニニ
 

､..,,,,.;=彡:::::::ナ::,i´三ニﾆミﾐi､ヾ::::::::ゞ::::ヾ;;::ヽ　,.;:-''
　　,,..;;:=ﾆ三ミ!;::::::::::彡i´:::::::r''''''''=､:::ﾐi,i,::::::::::i:::ﾉ::ﾉ:::ｿ;:'"
,,,.,.ィ''"==＝メ:_.ィ´:::::::::::::r"i'　__　　　`ｰ､iン/ノソ::_ィ::ミi､、
''" ,.ィ;:;^~ﾆ≧三彡'':::::::::ィ"_,.-=､二ー''''ﾆミ＜ー-､:ﾆ三ﾐ`
　 ~~゛^≧"::三:三:::::::'"´ ,i´...=､.,_　￣~`i　i`:､゛､　 )ミﾐ彡
=ﾆ三彡彡三彡:::::::::'　　"~_,.ﾆ==ﾆ＝`ﾚ'　,_　`ｰﾐｰ）ミミﾐ
　　,.,>彡彡三:r=､;=′ 、匸ｰ`='ヲ;;;;;;/　ﾉ｀`_;;,,, (ミ≡ミミﾐ　　　だが、ここまで盾への愛がある男だ
,..;彡彡メ;ノ::::i' (,>（　　゛ｰﾆ＝ｰ'"ノ::/　ヽ,(ミ=;､ `ﾒミﾐ::::ヾ
彡ナ彡ソﾚ;:::!､(( l〉､.,　 ,..=-‐' ,イ~７‐‐-､..、｀ﾆﾈ(´ﾐ:ミ!!::ﾄii　　　問題点をわかったら……改善もしてくるだろうし
,..;::''"彡ﾉ彡ﾅ:`iＬ !　 V",;:''''''''´ _,゛,,,ｰ.....,;!=） `ｰ''"）ﾐﾒVY::ﾉﾐ､
彡彡ﾅ彡メ::彡l__ﾉ　　i（;;;くﾆ''',ﾆ=_､;;;;;;;;;,,,__.!､ヽ 丿i`i::::）)l;､.,_　　将来が楽しみになる一戦だったといえるな
　 彡彡ﾅ=::::/´　t､_　 !,;;;;, ~ヾ-二,,^`ヽ,;;;;;ﾌ） ii"ノ:::ﾉ:i:ヾ、
　 _,.;彡ソ"フ 　 　 `!､_ ;;;;;　　`ｰ=..｀二ﾅ ,,;;;:' ノイﾉノ:､:ﾐミﾐ~~~`
'''"　／ /"（､　　　　　 ヾ;;;;; ,.;:‐'''''''‐-､ ,;;;; i''".i〃彡:("'!ヾ､
　／　./ヽ　＼　　　　　 ヾ;;;;;::,,,,,,;;,,;,,,;;,,;;;;;;/ 　 l､::::=ヾヽ
ノ 　 / 　 ＼　＼　　　　 i、''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::''　　丿 ヽ､...,,__
　　 ,!　　　　＼　＼ 　 　 !,　 ゛''''''''''''''ノ　 ／ ハ　 ＼　~゛ｰ:;､.,_
 

　　　　　　　　　　　,　　 ＿ . .-. . . ._
.　　　 　 　 　 　 ,.ｲ: : : : : : : : : : : : : :｀: :‐ ､
.　　　 　 　 　 ／: -､: : : :--: : : : : : : :.ヽ: : : ゝ
　　　　 　 ｰ-,: : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼'; : : :､
.　　　　　 ,.イ:!: : : :ヽ:＼: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : :
　　　　　　 j,:.l＼ト､:､: : :ヽ､: : : : : :＼: : : : : : : : :',
　　　　 　 　 .'　 　 　 V: : :.＼: : : : : :ヽ: : : : : : : i　　　やっぱり愛だよね！
　 　 　 　 　 l.r_―, 　 ヽ: : ;.-､: : : : : : : : : : : : : :ﾊ、
　 　 　 　 　 ､ ｨｊ'"　　　l:.:!'/ヽ}: : : : : : : : : : : : :,!
　 　 　 　 　 /　　　　 　l:/.': j.ﾊ: : : : : : : : : : : : {
　　　　　　 ,　　 　 　 　 　 ' /: : : : : : : : : : : :/' ゝ
.　 　 　 　 ヽ　 　 　 　 　 ｒ'　}: : : : : : : : : :N
　　　　 　 　 i_ _　　 　 　 :　 jﾊ: : : : : : : : {
.　　　　　　　 〈　　　　 ／　　　}从ハ;V: : !
.　　 　 　 　 　 i　　　　_　　 ,:　　 _　-‐ゝ'ー､
　　　　 　 　 　 ｰ 　 　 ﾊ　,. - ,.＜　 　 　 　 ',
.　　　　　　 　 　 　 　 ,r'"　／　　　 -‐　￣　 ､
　　　　　　　 　 　 　 /:l. ／ _ -‐　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　 i::／　-―‐-　、　　　　　　 ,
　　　 　 　 　 　 　 ／ ´　　　　　 　 ＼.　　 　 　 ,
　　　　　　 　 　 , ' /　　　　　　　 　 　 ヽ
.　　 　 　 　 　 / /'　　　　　　　　 　 　 　 ':,　　　 .!
 

　無論、観客も大満足の大絶叫である。それはそうだ。ゲームの中とはいえ限りなくリアルに近づけたVRFで
 

「盾」を正面から「拳」が砕いたのだ。これほど興奮する絵面はそうはない
 

　　　　　　　 ､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人___人__人__人__人__人__人__,
　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （_
　　　　　　　_）　　 　 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┃　┃　　　　　　 （_
　　　　　　　_） 　 　 　 ┏━━ ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　┃　　　　　　 （_
　　　　　　　_） 　 　 　 　 　 　 ┃　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ━━━━　　┛　┛　　　　　　 （_
　　　　　　　_）　 　 　 　 　 　 ┃　,╋　,╋　,╋　,╋　,╋　,╋　　　　　　　　　┛　┛　　　　　　 （_
　　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （_
　　　　　　　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （_
　　　　　　　⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
　　　キャー！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ワー！
　　　　　　　　　　　ワー！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウォー！
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVvvMvyvMVvvMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVv
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍΛ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍヘ　＿,.ヘ　,.ヘ　ヘ　＿,.ヘ　,.ヘ
ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λヘ　＿,.ヘ　,.ヘ　ヘ　＿,.ヘ　,.
ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ　ﾍ＿＿Λ＿＿,/ヽ＿　/ヽ＿＿,.ヘ　/ヽ＿＿,.ヘ　＿,.ヘ　,.ヘ　ヘ　＿,.ヘ　,.ヘ
　 /＼＿＿_／ヽ　　　/＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ　　_／ヽ　/＼＿＿_／ヽ　/＼＿＿／ヽ＿＿_/＼＿＿＿_ /＼＿＿_/＼
／　　　　　　　　＼／　 　 　 　 ／　　　　　　　　 ＼　 　／　　　　　　　　 ＼　　　／　　 　 　 　 　 ＼　　／　　　　　　　　＼
|　　　　　　　　 　 ｜ 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　|　　|　　 　 　 　 　 　 　 |　　 |　　　　　　　　　　 ｜　| 　 　 　 　 　 　 　 |
|　　　　　　　　 　 ｜ 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　|　　|　　 　 　 　 　 　 　 |　　 |　　　　　　　　　　 ｜　| 　 　 　 　 　 　 　 |
|　　　　　　　　 　 ｜ 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　　|　　|　　 　 　 　 　 　 　 |　　 |　　　　　　　　　　 ｜　| 　 　 　 　 　 　 　 |
＼　　　　　　　　／＼　 　 　 　 ＼　　　　　　 　　／　　 ＼　　　　　　　　 ／　 　 ＼　　　　　　　　 ／　　＼　　　　　　　　／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- 　 ／｀ー‐--‐‐― ´＼　 　 ／｀ー‐--‐‐―´＼　　　／｀ー‐--‐‐― ´＼　　／｀ー‐--‐‐―´＼
 

　そしてその中で……一人、興奮した声の裏で冷静に分析をする男が一人
 

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.ｨ . .-,＿＿,
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ／: : :-: : : : : :＞ 、
　　　　　　　　　　　　　　 　 ／: : :￣｀: : : : : : : : : : ゝ、
　　　　　　　　　　　 　 　 ∠: :.ｲ: : : : : : : : : :'; : :ヽ: : ',
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : :ゝ
　　　　　　　　　　　　　 ノ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾄ:l
　　　　　　　　　　 　 　 ´ !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l ｀　　（……うん、間違いないな
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '.lヽ: :､:.ヽ : : : : : : : : /: : : |
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '. ∨: : : :'; : :.i: : : : ; : : : :.!　　　　彼は完全に理解しているな
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､. V: : : :.V: l: :!: /: : : : N
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l ∨: :: : : : : |:.': : : :/ﾘ　　　　　己の拳の本当の力を
　　　　　　　　　　　　　　　　　、 ヽ: : : : : : : : : :.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　、i. V､:＿＿_:ﾊ!　　　　　　　”超必殺技”という解答に彼自身が、あるいは
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,. '"´ 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／＿_　　　＿＿＿_　、　　　　筋肉君の助力があってか到達している）
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／'"　 　 　 　 　 ,　　　　＼
　　　　　　　　　　　　_　＜　　　　　　　　　　{　　　　　 ｀　､
　　　　　　　　_　-　　　　　　　　　　 　 　 　 l　　 　 　 　 　 　 、
　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　 　 　 　 　 ＼
.　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l 　 　 　 　 　 　 　 　 ',
　　　　　 / 　 '　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !　　　　　　　　　　　 , l
　　　 　 ,　　　.l　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　l
　 　 　 / 　 　 .l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　.!
.　　　 /　　 ヽ　l　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i　　　　　　　　　　/ 　.|
　　　 ,　　　　丶ｌ　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　 　 　 　 ,　 　 !
 

――”ショットガン”……いや、霊光弾に酷似している
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -'"´｀¨ー ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　,,.-'"　　 　　　　　　　,,.-｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 　 　　､＿_,,.-='､':'"　　 ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 i へ＿__, 　　　"　ﾞ.ﾞ､;;;;::',ﾉ 　　　 ヽ　　　（うまく出せたお……ズタボロにならなくても
.､、　　　　　　　　　　　　./　i ﾞ:;;;;;,:〉　　　　　｀''''''"　　　　　　ヽ
ﾞゝヽ、　　　 　　　　　　 / .　ﾞｰ-''"　　　　　　　ヽ　　　　　　　 i　　　あの一撃を）
　ﾍ　'、　　 　　　　　　/　　　 i　　　人　　　　 ノ　　　　　　　　l
　 ,'　卜　　　　　　　　,'　　　　 ' ,_,,ノ　 `─-‐' ヽ　　　　　　　/
.丿　卜　　　　　　　　i　　　　　　｀､　 _y──‐ l　　　　　　 /"｀
/ 　／　　 ＿＿＿ 　　',　　　　　　　ｉ_/　 / ＿ '　　　　 ／　　_..こ
.／ 　　 ／　_ -<.　ﾞ＼ヽ、　　　　　　￣￣　　　　　　　/　　　　　　,,-‐.. 、
/ 　　／" <　　 ﾞゝ　 ﾞゝﾞヽ､_　　　　　　　　　　　　 　／　 　　　_-'''′　 ヽ、
　 _..へ／　　ﾞゝ 　　ゝ _..〉..ゝ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/　　　　 ／　　　　　　 '、
　ｲ　／｀ゝ　　 ＼、_ 」￣`t 、;:.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/￣'￣ア"７'　 |　　　　　　　　Ｔ
　 ゝ'、　　 ﾞゝ 　 ｀Iﾝ?'`ゝ／1;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/.￣￣'/'' ､/　　 ﾍ　　　　　　　│
、 ヽ ﾞヽ、　　 Y ..ハ_ 'ン[ 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:./ ﾉ----rゝ､ ,,'´　　 」 　　　　　　　!
ヽ　 ゝ ｀⊂:〃　 |y＜ `ｘ'、　!′;:;:;:;:;:;:;:;:jﾆ_____'、　 ／　　　／ゝ　　　　　　丿
ﾊﾍ、　ｆ' ､____ _r' /1　 ﾞｰ│ │;:;:;:;:;:;:;: /′　／ "／　 　 ／　│,'　　　　　ﾉ
｀ぐ'-ｴ__ こ ン'"_│　 　 ||　l'、;:;:;:;:;:;:;:ヽ'-､〈....／　　 _／　..／1 　　　　　/１
　　`''ｰ----‐''''"　ゝ、　 | ﾉ 1;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ │　　_..-‐ ,,..‐''´ _　|'...__　　_,,..‐│
　　　卜　　　　　 _ｙ( `ヽｲﾉ　ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞｌ--┴‐''´　 _,,／'''´`ｰ ､ ｀￣´｜
　　　ﾍ＿_　__,,..ｒ‐´ 丶　ｌ 　　ぇ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:..|い‐=コ こ／　 ノTｌ　　　　　　＼
　　　│｀ﾞ''''￣ 　　　　∪　　　│;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:〈..ユ==‐'´　 ..‐' ..r7 1　　　　　_,,ゝ
　　　卜　　　　　　　　./　　　/ ′;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ.＿＿ｪ一 彡' / /＼、　 _..‐''l
　　　│　　　　　　　 /’　　　 〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:}､｀ _ノ" ／　　`／ 　│
　　　 1　　　　　　　ﾉ　　　　/;:;:;:;:;:ヽ.._;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:∀''"　　／　　　　 ﾉ `''く .|
　　　 弋　　、　　／　　　 丿;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀''ｰ-....＿........-∧..／　　　　　,丿　　　 ゝ、
　　　　 ＼　 '、_r' 　　　　..'、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　!'、　 __.._ノ'´　　　　　　 ヽ
　　　　　 　ﾍ_ 」‐　　　　／'^'∟;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ｀ｌ冖''"　　　　　　　　　
 

　そう、カヤバーンの思った通りであった。やる夫の拳の秘密、それは……
 

　　　　　　　　　　　　　　　_..　-‐―――--..
　　　　　　　　　　　　　∠-‐…………　、:.:.:.:.:...
　 　　　　　　　　　　 /77777777777777i|:.:.:.:.:.:.:.:..
.　　　　　　　　　　　7-‐…………._7777i|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.＼.　 i:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:..
　　　　　　　　　　 ':.:.:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼|:.:.:i|:.:.:.:.:.:.:..
　　　　　　　　　　l:.|:.:.:.|:r芹T:.l:.:.:.:.ﾊ:.:.l:.l:.:|:.:.7l:.:.:.:.:.:.:.:..　　　（やる夫さんの拳は大きく分けて二つ
　　　　　　　　　　|:.l:.:.:.|:.jしﾉ}:.|VVir芹Tj: |:.:i .|:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　|:.ﾄ､:.:|!　　　　　　 しﾉ|:.:l:.ハj:.:.:.:.:|!:.:.:..　　　　一回戦で使った「迎え撃つ」拳と
　　　　　　　　　 人|i:..:人 　 　 　　　　 i:.:|7ノ:.i:.:.:.:ﾉ:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　 ∠三三三三三ミx|:i|:i＼:|:.:.:.:.:.:.:..:.:.:..　　　もともとつかわれていた「まっすぐ行く」拳）
　　　　　　　　　　　 |l　　　　　 　　　　l|:|:j　 .ｲ:.:/:./|:.:.:l:.:.
　　　　　　　　　　　 |l ‥‥・・・ …… l|ﾘ ／ﾆ|/: /､|:.:.ﾊ:..
.　　　　　　　　　　　／〉-,///////ト､ l|ｲﾆﾆﾆ |/ﾆ.!| /　i:.
　　　　　　　　　　 /　 ／ヽ//// ﾏヽ　　ヽ二ﾆﾆﾆﾆi/|.　i|
　　　　　　　　　　∧　　ノ /////⊆_　　　j-､ﾆ∨ﾆﾆﾆ.>
　　　　　　　　　 〈ﾆヽ_ﾉ｀＿＿＿¨ー--イ　 ﾊﾆ∨ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　 ヽT　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆL_　∨ﾆ ∨ﾆﾆﾆﾆ，
　 　　　　　　　　　　 ﾄ､　　.lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾄ､｣ﾆﾆﾆヾ___ﾆﾆﾆ，
　 　　　　　　　　　　 |ﾆﾆ，/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆ，
　 　　　　　　　　　　 ，ﾆﾆﾊﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ l　 ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ，
.　　　　　　　　　 　 /ﾆﾆ./　＼ﾆﾆﾆﾆﾆノ　　 ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.，
　　　　　　　　　　 /ﾆﾆ/　　　 ￣￣￣　　　　　 ｀ ト､ﾆﾆﾆﾆﾆ.，
.　　　　　　　　　 /ﾆﾆ〈　　　　　　　　　　　　　　　7//＼ﾆﾆﾆl|
　　　　　　　　　/ﾆﾆﾆ/≧ _　　　　　　　　　　　.／:|////＼ﾆ |
.　　　　　　　　/ﾆﾆﾆ/: : : /:`ー―――----≦:|: :.:|/////７ /
　　　　　　　　iﾆﾆﾆ/: : : /: : : : : : :.:／: : : : :|: :.::|: :.:|///／／
　　　　　　　　|ﾆﾆ/: : :.:/: : : : : : ／: : : : : :.::|: :.::|: :.:| ／／
　　　　　　　　|ﾆ./: : : /: : : : :.／: : : : : : : : :.|: :.::|: :.:|.／
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　　　　　　　　　　　/: : ／: : : : : : : : : : : : :.::|: :.::|: :.:|
 

　 　 　 　 　 /　　　/ 　 　 　 /　　　/ 　/　 　 　 ヾ　 　 　 　 　 ＼:::::::::::::
　　　　　 　 ,　　　 ' 　 　 　 /　　　/ 　/ 　 　 　 　 彡　　　　 　 　 ＼::::::::::
　　 　 　 　 ｉ　　,ｲ 　 　 　 /　　　,ｌ|, 斗-‐─　　　　 彡 -､　　　　　　丶::::::::
　　 　 　 　 |　 / |　　　　 ,'　　　ｲ |　ｲ笊寸¨ヽ　 　　彡^ﾊ　　　 　　 '　 ＼:::::
　　 　 　 　 | ./　.!　 　 　 {!　　,' | l|　　V::ｿ　/ 　 　 〈(⌒)ﾉ 　 　 　./ 　 　 丶::::　　　（迎え撃つ拳は私でも見切るのが難しい
　　 　 　 　 |/ 　 |　　 　 '从　/ 从{　　　¨　　 　　 　 )〉／　　　　 /|　　　　　 ＼::
　　 　 　 　 ' 　　.|　　 ,ｲ　　ヽl/　　　　　　　　 　 　 〈(　　　　 　 / .|　 　l 　 　 |　　　　ほとんど動きが見えない代わりに
　　　　　 　 　 　 |　 ./ .|　　l| ,　　　　　　　　　　　　　)〉ヾ　　 ／　 |　 　l 　 　 |
　　　　　 　 　 　 |　/ 　|　　l| ＼　　 　 　 　 　 　 　 /'　 ∨ /　 　 .|　 　 　 l　 |　　　　「飛ばない」。まっすぐ行く拳は見切るのはできるのに
　　 　 　 　 　 　 Ⅳ 　 从　 |ヾi ｀ ､ -‐ 、 　 　 　 　 　 　 ∨　　　 .|　 　 　 l 　|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼{ 　　　｀丶ｿ　　　　　 ｲ　　 　 |_＿＿__|__　　　 l　 |　　　　どう交わしても拡散してショットガンみたいにふっとばされちゃう）
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　_イ-‐── ¨　　 　 　 |　　　　　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─‐丶＜||　　　　　　　　　　　　|　　　　　|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ll::::::::::::::::::::||　　　　　　　　　　　　|　　　　　|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ll::::::::::::::::::::||　　　 　 　 　 , ──┴ ､ 　 　 |
 

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 -─-
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／　　　　　　＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　 ⌒ヽ )(ノ⌒ヽ　l　　（ようするに集中して前にでた時のやる夫の拳はショットガンと一緒
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | （　● 八 ●　） |
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　（ 　人　 ）　 .|　　　ゼロ距離でぶち込めば全弾命中で必殺の威力
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | 　 　 ´￣｀　 　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　 　 ⌒　　　　|　　　　後ろや左右にかわしても拡散した弾丸の餌食
　　　　　　　　　　　　　　　 -一| ＼　　　　　／. |ー-
　　　　　　　　　 　 　 ／　　 　 |　　｀ ー一'　 ::: |.. 　　＼　……幽白のショットガンの原理だろ）
　 　 　 　 　 　 -─∠　　　 ...::小　＼::::::::::::.::::: 人::..　　　＼
　　　　　　／　　 　 　 　 　 ´￣ ー-ミヽ　/二ﾆ=一---< ´￣｀ヾ¨ ヽ
　　　　　/　　　爪　　　 　 　 　 　 　 　 V´　　　　　　 　 }　　　　　　 ＼
　　　　　　　 　 　 ヽ　　 ( ／　　　　　｀寸　　-‐　　　　　　　　　 }:..　 　 V
　　　　{　　 弋彡　　≧=く　　　　　ー=ミi／　　　　　弋 ﾙ　　　 ﾉ:::　　　 '
　　　　 〉　 ⌒{　　⌒ヽ　　ヽ.　　　　　　 |　　　　　　　　 > 　 ＜:::_　　ﾑ　|
　　　　　　　　　　　　ー--ミﾑ　　　　　　|辷一　　　　 /　　　 　 j 　Y　　｀ヽ
　　　 {　　l　（　　　　　 　 　 ＞ ､.＿＿_ﾉ二辷＿　＿ {　　　　イ　　ﾉ::.
　　　 ∨　|　ﾘー=辷二￣￣　　　　　　　＿,込　　ヽ　｀>＜　　　　 ｀ヾ　　　}
　　　　∨小ﾑ 〈　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾘ　　ﾘ／　　　　　　　　 }　　 ′
　 　 　 .∨　　　Y　　　　　　ー--==-‐　´　　ﾑ-=ﾆ　　　 　 　 　 　 ノ　　/
　　　 　 弋　　 人　　　　　　　　　　　　..:r＜　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ
　　　　　　　｀¨¨ヾ　ー─　　　　　 ｨ＜　 |二＿　　　　__二　　　　 イ　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　T ー─‐＜___.{＿___|　　　　￣￣　　 　 　 　 　 フ´
　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　 :{ 　　:|:　≧=ー--　　 ＿＿　ﾆ=‐
　　　　 　 　 　 　 　 圦　 　 　 　 ::ﾄ ー┼一 ┤　　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　{ヽミ　　 　 :{:　　:|:　　 :}:　　彡´ }
　　　　　　　　　　　　 人 　 ｀￣¨¨¨ ┬─┬　￣　　　人
　　　　　　　　 　 　 /　　 ￣｀¨'辷─┴─┴─=ﾆ二´　∧
 

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　 　 　 ｀　､
　　　　　　　　　　 　 　 , '　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 / ヽ、　　　　　_,.． -- 　 ﾞ .
　　　　　　　　　　 　 /　 ＿｀__　　　　 ＿＿ 　 　 ,
　 　 　 　 　 　 　 　 ′　￣￣ 　 　 　 ￣￣　　　 ，
　　 　 　 　 　 　 　 {　 "'　 　 　 　 　 　 　 ､､ ∪　}　　（まっすぐぶっ飛ばしにいくのは威力は抜群
.　　　　　　　　　　　　､　　 　 ゝ-‐ ｰ- '　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　＿> ､　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　拡散もするんだけど、動きがミエミエ
　 　 　 　 　 　 　 　 ∨/r v'´ ヽ　_　　「/7,＜　
　　　　　　　　　　　／V,l / ＼　V　　 」/////〉　　　　　まだまだ研鑽しないとなぁ……）
.　　　 　 　 　 　 ,.ｲ //Y〈_　　 ヽ.〉　く//////__
　 　 　 　 　 　 /.:.|///ゝ､ ｀ヽ.／ f⌒o 7¨´／//}
　 　 　 　 　 　 >､:ヽ／　` ｀Y ! 　_! [`__'7´////,j
.　　　　　　__ / 　 〉′j　.ｲ /} } / _/　∨//////,|
　　　　　/ f´ |　ト､｀　､ゞ / { {//　　　У//////|
.　　　　 {　l　 |　|　 ｀　ー'‐ =　Tl _　 〈/＞z/_∧,|
　　　　　ヽﾞ.､ |　|　　　　　 二　l | 　 ｀ﾞ｀　＜/_/_j
.　 　 　 　 　 ` ┘^ 　． 　 二 //　　　　　 /　￣
　　　　　　　 　 　 　 　 ｀　＜ {.{ ､　＿_　ノ
 

　　　　　　やる夫の超必殺技”まっすぐいってぶっ飛ばす”
 

　もうそのまんま。起こりが見えない意味でのガー不であるカウンタータイプと
 

ガードが意味をなさないという意味でのガー不の突進タイプの2パターンある。
 

鍛錬で一試合に一回までは集中して自力で出せる（ようするにノーマル超必）
 

　　そしてそのままやる夫たちは勝ち進み……残るはもう一つの準決勝なのだが……
 

　　　　　　 ﾞ､ {　　　 ＼廴　　　　　　＿　 　 /'　 ｉ!―-　　　/////l : : : : :| : : ﾊ
.　　　 　 　 　 　 ,　 -―i⌒　　γ´　⌒´ヽ　　　 i!-―-　､ヽl////: l : : : : : : : : :';　　あーあー、客がまーだ興奮してやがる
.　　　　　　 　 V ,　´￣人 　 　 ヽ(＿＿ノ　 ／^ｉ!　　　　　ヽ ／ヽ: l : : : : : : /: : i
　 　 　 　 　 　 〈 　 　 　 ＞　　　　　　　 イ 　 ｉ!　　　　　　|/　 　ﾞ､l : : : : :; .: : : |　　うらやましいな、拳で勝つやつは目立って
　　　　　　　　　 ﾞ､　　　　 　 ＼ミｘ -　,´ｲ´￣/　　　　　　｜ 　　　: : : :／ : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　/人｀ヽV/ 〃￣〈　　　　　　　　　　　　ｉ : : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　　　 　 　 // `｀ミ'　〆':::::::::::ヾ、　　　　　　　　　　|: : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　',　　〃:::::::／,杰＼::::::::::::::ﾊ　　　　　｜　　　　|: : : : : : : /: |
　　　　　　　　　　　　∧ /:::::::::/　〃::! ! ヽ:::::::::::::丶 　 　 　 　 　 　 |: : : : : : /: : |
　　　　　　　　　　　　　ｿ:::::::::::ゞ 从;;ﾉﾉ ／::::::::::::::::::＼　　 ′　　 　 l: : : : : /: : : |
　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::､_≧　≦_,:::::::::::::::::::::::::::ヽ　!　　　　　.: : : : :/: : : : !
　　　　 　 　 　 　 　 ！::::::::::::::::￣|厂￣::::::::::::::::::::::::::::::::`/　　　　 / : : : /: : : : ;′
　　　　　　 　 　 　 　 ‘､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 　 . : : : : /: : : : /
　　　　　　　　　　　　　 }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　／: : : : /: : : : /
 

　　　　　　　　　　　　/ｒ― ｌﾉr､　く　　　 　 /ノ
　　　　　　　　　　_r‐ｌ/;;;;;;;人 ヽ､'――ｧ ｒ/､―､　　　　　なーに騒がれるのは今だけ
　　　　　　　 ,r‐'ﾞ,, （;;;;;;;;;/　 f､　二￣　彳ｌ;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　 （ ;;'''' ..::..ヽ;;;;ﾊ　　ｌヽ＿,,ｒイﾞ　/ヾ;;;;;;;;;;;>-､　　　決勝で勝てば歓声は全部こっちのもんさ
　　　　　ｒ‐┴‐'ﾞ￣ヽ ｌ ｌ　|　 |　　　 /ﾞ　/　|;;/￣,＿　ヽ
　　　 ノﾞ.;;;;;;;;; ;:;;;;;;;;::ﾞｌヽヽ_ 　 ｉ　　 /　　>ノ;ﾉ ／ ;;::.￣＼　　
 

　 |: : l: : : : : :{: : |ヽ: : : : : :{ヽ:ヽ　　　　 ,X:ヽ ＼: : :ヽ　　 ＼: :＼: : : : : : : :V: : /: :
　 |: : l: : : : : :l: : |　ヽ: : : : : :iヽ:ヽ　 ／　　,＞､,-r＜===r-　 ヽ: : ヽ: : : : : : :V:/: : :
　 |: :li: : : : : :|: i: { 　ヽ: : : : :ヽ ヾ､ '　　イ ,／ ////C,　ﾘ　　　　＼:ヽ: : : : : : V: : :
　 |: l |: : : : : :l:|T:「￣｀ ヽ: : : ヽ　　｀　　　 |　 {/////}　　　　　　　ﾁ: : : : : : : V: :　　たしかにそれもそうか。それに、すぐに思い出させてやるさ
　 |:.| .l: : : : : :l:.| ヾ_ __ 二ヽ: : ヽ　　　　　　　 l/ー ' ﾘ　　　　　　　 ｲ: : : : : : ヾ}: : :
　 |:l　ﾞ､: : : : :ヾl イ V//c｀　＼:.､　　　　　　　ゝ―‐'　　　　　　　　彡:, ' ￣ヽ:.}: :　　戦場の王様がなんなのかを
　　l:|　 ヾ､: : : :ヽ !　{///}　　　｀ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.<´｀ヽ i:l: : :
　　 l:|　　ヾヽ: : :.ヽ　{,ーﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,....｀ﾞ　　|: : :　　　賞金がっぽり、1人まで武器ありなんておあつらえ向きだしな！
　　　　　　ヽ ヽ: :ヽ＼ヽ´　 ノ　　　　　　　　,.　ﾍ　　　　　　　　　　　)　 }　　ﾉ: : :
　　　　　　　　　lヽ:ヽ　　　　　　　　 ,.　 '´　　 ,- |　　　　　　　　　 ⊂　'　 ／:, -=
　　　　　　　　　|　　　　　　　　,. '´　　　　― 　 ﾉ　　　　　　　　 ,........ - ',イ　／:
　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　 ヽ　　　　　　 ,／　　　　　　　　 /: : : :／　　 /:　:
　　　　　　　　　 　 ヽ､　　　　 　 ゝ - 　　'´　　　　　　　　　　 .|ﾍ／　　　 /:　:　:
　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ　 ､　　　　　　　　　　　 ,.　イ　,.　- _ ,/　　　　 /:　:　:
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ　 ､ _　　　　, r ´ ,. - ,. - ' ´::::/　　　　　 l:　:　:　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣　 /／,.::::´:::::::::::::::::/　　　　　　 |:　:　:　:
 

　　そう……やらない夫の予想通り、やる夫たちの本戦出場の前に猛者たちが待ち構えているようでありました
 

　　　　　　　　　　　　　　＿_
　　　　　　　　　　　　 ／ミミ｀ヾ
　　　　　　　　　　　　.{ミミミミミ}
　　　　　　　　　　　 （|,__, .- .,_メ）　　　まったく頼もしいな……
　　　　　　　　　　　 .,'x―――‐',　
　　　　　　　　 ＿_ノ''ﾞ￣ﾞ'ー '￣｀ヽ,_ - ,　さ、それじゃ征くとするぞ
　　　　　　 .／　　　　　　　／／／　　　.｀ヽ
　　　　　／　　　　　　　／　 ／　　　　　　 .}　そろそろ本気を出していいころだ
　　　　/　　- .{　{　　　　　　　 ／　　　 },' ノヽ,__
　　　　|　-ミ　ヾ ヽ　　　　　／　　　　 /__ノ//）.{,
　　 rメ―- ., ｀ヽ　} /　　 ./　　　　　 /-‐ ' /ﾞ　.ﾒ,
　　/r―- .,　ヾ ﾚ//　　 .//　　　　　/ﾒ- ' ﾞ　／ ﾄ.,
　　ﾒ.〉　　 .}',.├ﾞ}　　　r―-　,_／／{　 ゝr ' ~ .ヽ　.',
　 .{ .{　 .／ .}''ﾞ.〈　.r　'ﾞ:::::::::::::::::｀ヽ, 〈　　 ',　　 / }　.}
　　',.i　　 ／　　 ｀,ゝ―-―‐--―'ﾞヾ,　　　｀ヽ　　 ./
　　.|　 ./i　　　 ./　 .／./ ./　　　　　 .}　　　　',　　{
　　.|i　 .,'　　　 .|／　／／　　　　　.／ヽ,　　　',iヽ |
　　ﾒゝ/ヽ　　　/＿＿　　　／￣￣￣｀ヾ　　 f{￣ヽ
 

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　　く圭圭圭≧ﾆ≦＼　　　 　＼圭〉: : : '; : : '; : : : }｀
　　　V圭圭＞ﾞ´: : : : :＼　　 　　＼: : : : :}: : : } : : :八
　　　 V／: : : : : : : : : : : :＼　 　　　＼: :/.: : :/ : :/: :ム==z ､
　　　 /: : : : : : : : : : .:八: : : ＼ 　　　　＼: : : : : }: : /　 　 　 l　　　あいよ……さーて、稼ぐとするかね
　 　 ,: : : : : : : 八: : :/: :∧: : : :＼ 　　　　＼: : /: :/　　　　/ |
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.　　 /ｲ /}リ　　　　　　　　　　　 　 ∨: :. : : : : ヾ: : : : : }　　以下次回に続くってね
.　　　 ﾚﾍ}　　　　　　 　　___　　　　　V: : :ヽ: : : :ﾟ,: : : :.:ﾘ
　 　 　 　{､___ 　 　孑'"´＿＿_,　　　 }:.: -- 、: : : : : : : {　　まぁこの手の漫画、予選の山場は
　　 　 　 ‘,___ヽ　/:　:/___炒ｱ´　　 　{:|´〈　 } : : : : : : : {
　　　　　　}`丐 　　　　　　 　 　 　 　{:|　 ) /!: : : : : :/´＼　初戦と最後のどちらかあるいは両方がデフォだろ？
　　　　　　|　　 /　　　　　　　　　　　　ﾉ/ /:.}: : : : : ′
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　　　　　　 ′ヽ ､　　　　 　 　 　 　 j　 }: : : : : : /｀ヽ
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　　　　　　　 ′ ー－一 　　　　　　　　}八∧: : {
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