～白南風を感じて～　前編

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紛争地帯で産まれた子は親を選べず、生き方を選べず、将来を選べず。
 

強い者に巻かれるか弱者同士が団結し抵抗するか、己の身体を対価に取り入るか。
 

スラムのギャング仲間から”ホルス”と呼ばれる少女はそのどちらでもなく
 

己の才覚にて強者連中に見込まれた。
 

彼女の母親は水商売を生業にしていて、地元では名を知らぬ者が居なかった。
 

それが仇となりギャングの抗争に巻き込まれ結果的に命を落とす。
 

故にホルスは身体を売る事を良しとせず、友達の子らにも同じように注意している。
 

母親の知り合い連中は病気を貰って病死したり、肉体関係の縺れで殺されたりと見て来たからだ。
 

　　!､ゝ-'　　ヽﾆ二 ノ　　　l　 人￣｀ヽ ｰ- ﾆミヽ　し,.
　　/ヽ._ノ　__jノ　　　　／,.ニ=-＼ミ､ 　ヽ､.._　ヽ＼/
　　ｌlﾚ ,.｀¨l　　li　　 ／∠,.ィﾃ-､　 lトミ､ ,.ィ -､ヽ、ｉｌ
　　 ヽ-‐-.l. 　 l 　 ｰ' ,.ｲﾌノ／　　 !ヽ､/ ∠ヽ. l､ i l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おかえり、ホスル。
　　　　　　｢ｒ‐-_ヽ, ,.　 ､￣　　　　l　　　 ろ ﾉi l ﾚ‐'
　.　　 　 　 ﾏＦﾂ.ﾌ 　ヽ l　　　　　ｌ　　 ｉ └'　 ﾉ'i ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 今日はもう休んで良い。
　　　　　　　 ﾞi´ 〈　 ‐ｧ　　　,　　　　　 ﾄﾟ..-‐'i"|' ./ヽ
　　　　　　　　 、　｀ﾞ ' _..ﾆブ　　　　　 .l::::　　ｌ. i/、　}　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 明日も頼む。
　　　　　　　　　ﾞ､　｀¨-'´,.ィ　　　　　 ﾉ:::　　／:::::l ,ｲ..,,__,,.. 、
　.　　　　　　　　 ヽ　｀¨´　　　　　 ／:::::.／ﾌｧ::::::::l ﾋｭ ⌒ヽ ',
　　　　　　　　　 　 ＼　　　　_,...イ/ヽ／／ｨﾌ,:::::::::l__ミヽ　　ｒ'
　　　　　　　　　　　　 ヽ-‐''":::::／ //／彡l彡!::::::ﾉ:::ヽ、ﾆヲi
　　　　　　　　　　　　　　{:::｢l￣　/:/// 彡'ﾋノ::／::::::::::::｀:＜
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ホルスが所属するのは十代の孤児連中が集まって結成された少年ギャング集団。
 

戦争が落ち着くと、自警団やら犯罪組織が次々と地域を狙って
 

多くの蠅が群がる・・・そんな汚れた大人から彼らは地元地域を守っている。
 

　　　　　 　 　 　 　 　 /､　　_　i′j　　 　r,､
　　　　　　　　　　　.．ИУｿ　ｿ／　)ヾу (ﾉ., - j
　　　　　　　　　 r'´il　,ｲ（　ゝ( l{／三ソ jl! У　;′
　　　　　　　　　 )　ヾ ヾ､ヾ､ j!　／≧=-彡 ﾘ　j
　　　　 　 　 　 l'/⌒ミヽУ≧=＜,ｲγ⌒ ＜,ｲ⌒ヽ
　　　　　　　　　Y⌒,　;! iﾞ　,:'-¨`　Y.' .'三ミヽ _.ｲヽ
　　　　　　　　　 ゞﾆ,ｲﾘ ;　:.:.:..,リ ! ! '. '.:::.,リﾉﾆ彡^
　　 　 　 　 　 　 ｀ｰ≦ノゝ≧=彡 'ﾍ≧=-ｲ≧=ｲ
　　　　　　　　　　　^!卞,_､ ':　.:'　 .．_,:⌒ ヾ=彡'､　　　　　　　　　　　　　この付近でコカインを売ってる売人が居ると聞いて
　　　　　　　　　　　f:,`;.符ぇ,! j{厶符ﾃﾞz' . ;彡fﾍﾘ
　　　　　 　 　 　 　 ' '. ^¨´｀ﾞ　.: ´｀¨`｀. . : ').::' /　　　　　　　　　　　　　  叩き出しに行ったよ。
　　　　　　 　 　 　 　 i: : . 　,′　　　　 . : :.r　ｲ
　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾟ　 　 ｰ　 　 　 　 /_´　　　　　　　　　　　　　　 　 全く・・・腐ったドブネズミ共め！
　 　 　 　 　 　 　 　 　 .．　,-ｰ- ､　　 ,ｲ_jﾊ
　　　　　　　　　　　　,ｲlfﾆ.　｀¨´　 .．=ﾆ　ﾟ彡'.
　　　　　　　　　　　　ｊ:!:!ﾆ! `ー‐,.ｲ彡'´,.イ　ｊｲi
　　　　 　 　 　 　 　 '_)jlゝ､ ':.　 iﾆ′r_⌒v /ハ
　　　　　　　-‐━ｰイﾍﾊﾆ丶 :. ﾉﾆ､_ - ｲ≧､ﾆﾆ≧=､ .．‐━ｰ　､
　　　 /'ﾆYﾆﾆﾆﾆv埓功ｭ｡.ｊl! :. 7孑,勹辷心=-ﾆﾆ≧=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧=
　　　iｰﾆﾆ!ﾆﾆ氿'　　　　`ｰﾟ:.　　ﾞ　　　　｀辷≧=-'　,ｲﾆﾆﾆﾆﾆﾆγ⌒.．
　　,.:ﾄ､'ﾆﾆ!ﾆﾆ叨　　　　　　　,:'　 　 　 　 j≧iﾆﾆ　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ,ｲﾆﾆﾆﾆ
　 lﾆlﾆﾆ､｀!ﾆﾆミl{　　 　 　 　 ﾟ　　　　　 f≧ﾟﾆﾆﾆ ﾆﾆﾆﾆﾆ.斗'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　 ヽ 'ﾆﾆﾆﾄﾆﾆゝへ.__　　　　　　　　ｒfﾊ炒ﾆﾆﾆﾆ ﾆﾆﾆﾆﾆ 'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi
　　 }ﾆ､'ﾆﾆ､ﾆﾆﾆﾟ^心㌧　　,′_,､'孑イﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |
　　 |ﾆﾆ≧=､ﾆﾆﾆﾆﾆ｀叨;､厶埓'´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆlﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　ﾊﾆ ,.':.(_｀,V,ﾆﾆﾆﾆﾆ !串!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧=-＜ﾆﾆ三 三ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.|
　 ．ﾆ, lーr-ﾆ,Vﾆﾆﾆﾆﾆ|串!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'.:.ゝ-'.:.'._ヽﾆ三|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
　┃ﾆ､ 'ゞｊ　ゞ.i:!ﾆﾆﾆﾆﾆ!串!ﾆﾆﾆﾆﾆ'.≧-≧=--ｆiﾆ三!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!
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彼らの作った掟には”弱者から決して奪い取らない”や”薬は絶対に手を出してはならぬ”といった
 

大人達に反発するようなルールが存在している。
 

何時までも子供ではいれなくとも、倫理までは底辺に堕ちるまいと抵抗故に定めた法だ。
 

　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ{
　　　　　　　　 ィ´￣＿　＿＿＿＿＿　　　ﾉﾚし
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　　　＿／／＿＿＿＿＿／／　　　　 　 　 j　ﾘ
　　/　八_＿＿＿＿＿＿／ 　 ／ ／　/　 /　/し
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　　＿_／￣＼|　/　/⌒ﾊ　}i／　 ／　 ／　　 /{
　 ￣￣＼　　 { i{　人___ｊﾉ /＿／ 　 　 　 　 ／7
　　 ⌒　} i　　人＼＿　 ,ノ'´￣}／　 ／　／ _,人
　＼＿,ノ |＿/ ／￣￣￣　|　く＿／　／￣ヽ　 }
　＼＿_／＿,ノ　　　　　　　＼ ＼_／/　/┐ i　 |
　　　　|　　　{　　 　 　 ／￣　 　 }＿{　〈　|　|｀ｿ
　　　　｀ﾄ､__/　 　 _ィｆ´＿,斗ｬ　　￣ 　 ﾉ / /Y⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　　　必要とあらば殺しもするし、奪いもする。
. 　 　 　 代うy　 '￣ﾉ 弋少 ﾉ 　　　　r┴／ヽl／У
　　　　　´¨¨¨} 　　　｀'冖^｀　│ 　 　 厂　　　}‐'⌒ヽ　　 　 　 　 　 　 　 　 　 それはあくまでも話を聞いたり、仲間と相談し決める。
.　　 　 　 　 V＾ヽ　 　 　 　 　 l　　 　 | 　 　 ,人　l{ ﾘ
　　　　 　 　 {　__i_,　　　　　　/ 　 　 /　　／　 ﾄ､jノヽ　　　　　　 　 　 　 　 　 己の尊厳と誇りを持ってだ。
　　　　　　　 ｀ヽ-'´ ＿_　 　 　 　 ／　／　　　{i　}　 }
　　　　　　　 　 ご⌒ ノ　 　 　 ／__／}　 　 　 人_{ ィ‘,
　　　 　 　 　 　 ∨　　　　　／　／}／}　　　　{　 )　} ∧
　 　 　 　 　 　 　 ヽ----ｧ〔__／／}　/　＿___人＿,ﾉ　 ∧
　　　　　　　　　　　　_//{ r┐ヽ／}_ﾉ／￣￣／iハ　　　∧
　　　　 　 　 　 　 ／/ 廴ｰ┘ ﾉ＿/　 　 　 / (_ﾘ j}　　　 ∧
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ボスは自分達を崇高な連中とは決して言わず、それでも弱者を食い物にはせぬと明言し
 

同じクズだろうと矜持を持ってゴミ溜めで生きると決意し行動している。
 

ホルスはその志を評価し、幹部として行動で応えていた。
 

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　　 　 ∨／　 |　　　　　|　　 |　 Λ　 　 |_xi乍Ｔ｜ 　|⌒　　　　　　　　　　　　　わかってるよ、ボス。
　　　_,／ 　 / |　　　　ｰャテテデミ＼　 「りﾉ / /　 /|
　　　＼＿_ . : |　 　 　 ＼乂ソﾉ 　 　 ＼| ￣ | 　　Λ　　　　　　　　　　 　 　 　 ただ、まず忠告はする。
　　　　　/ ｣／|Λ　　　　 ＼￣´　　　　　'　 ﾉ : ／⌒
.　　　　厶: .　｜　＼ 　 T⌒　　 　 , 　-　／:|／丿　　　　　　　　　　 　 　 　 　 それでも歩みを止めないようなら撃つよ。
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ボスが居なくなれば多くの孤児達が路頭に迷ったり、駒にされる事は分かり切っていた。
 

だからこそホルスは銃口を彼に向けずに済むようにと願っている。
 

ボスが汚い大人にならない様にと。
 

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　 　 　／ 　 |　 |　　　 |ｚｚｚｚｚｚｚ‐＼ 　 　 -zzｚｚｚｚｚ|　　　｜|　　　　 ＼
　 　 　￣)／|　 |　　　 |人　乂..リ^ ﾊ＼　 |´乂;;ヅ　ﾉ　　　｜|/⌒ Τ¨¨´　　　　　　　　　　　　　　　夢・・・
　 　 　 　 　 |　 |　　　 | 〉 ^'''＝''＾〈,ﾉ　 ＼| ＾''＝''' 厶　 　 ｜|　 |　|
　 　 　 　 　 |Λ|　　　 |:八　　　 　 ′　　　 　 　 　 | 　 　 Λ|　 |　|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 本で読んだ綺麗な海や水族館とやらは
　 　 　 　 　 |　 |八　　|　込、　　　　　　　　　　 　 ｜　ﾉ)/　ﾉ　 |　|
　 　 　 　 　 |　 八 ＼ | ΛΝ>　 　 ´　 ｀ 　 　 イ　 |／　 ／|　 ﾉ∨　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 多少は興味がある。
　　　 　 　 　 　 　 ＼ ＼_　 -=二＞　 _　 ＜|二=-　_　　　　|／
.　　　　　　 　 　 　 　 ／二二二／|　　　　　|＼ 二二＼
　　　　　　　　　　　　-=＼ニニ〈 　 ＼____／　 /二二／ Λ
　　　　　　　　-=二二二　∨二Λ　 ／＾＼　 /二ニ/ニニΛ＼
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　　　　　　 　 　 　 ＼ 二二 ＼二Λ ∨_ /　|ニ- /二二二/ Λ　|
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そんな些細な願いも夢でしかない現実がそこにはあった。
 

降り出した雨を見つめ、ホルスは終わりの見えない戦争に
 

深い憎しみを抱いて。
 

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　　　　　　　　 /'"´　／ｨ: : /　 .ゝ=//＿ '　/ //‐-＼ﾄ: ／//
　　　　　　　 　 　 ／　//: :'　　. : /ik万/　/´ｊ/ｶ丁ｱ V/ //　　　　　　　　　　　　　あぁ。
　　　　　　　　　　　／i/: :_| . : : /i l'￣/:／, /　￣　　 ｲ}//
　　　　　　　　　　 ￣/￣ ﾊ : : ﾊﾍ　 /´　〈}　　　　　 _ｚイ　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 どうやら、国のトップや軍幹部連中が襲撃され
　　　　　　　　 _　　　　　　ﾊ: :/　｀ﾍ　　　 , ＿　 　 ｲ: :i i
　　　　　　　　{　｀ヽ　　　　 ∨　　　|＞　　 ‐ 　 ／ 从:ﾄl　　　　　　　　　　　　　　　最終的に米国の軍事組織の支援を受けた
　　　　　　 ／￣＼}　　　　　　　 　 i'〈:L `　-　´　／:.:.}_
　　 　 　 ,/　, -‐ ､ﾄ､　　　　　　　　 __} :.:￣￣￣:.:.:.:／| ｀ヽ､　　 　 　 　 　 　 　 　 平和党が終戦を宣言したとの話だ。
　　　　　,i／　 ,,　､ヽヽ 　 . -‐￢ ¨´/ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:／: : :|　　　＼
　　　 　 {,　-'´　 __ヽ　}／　　　､ ／　　　｀¨¨¨¨´ 　 　 |
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それから暫くしたある日、突然の終戦を告げられる。
 

国の戦争を重く見た米国が裏から手を回し、傭兵組織を動かした結果・・・
 

介入から数ヵ月で戦争を終わらせたと。
 

　　　　　　　 　 　 i ノ jﾉ　　　､}!　}　}、　ﾉ{"　{ヽ
　　　　　　　 　 　 |'　/ 　 -==ミ､ﾉ ｿ　Y　j!,=ｰく
　　　　 　 　 　 　 }、{ γ, -､　 }}iノ⌒¨ヽi" r=ﾐ､ヽ
　　　　　　　　 　 λ〉 }! {;;;;;j!　/"ィ⌒ヽ　}! {;;;;;;ﾘ ﾙ
　　　　　　　　　　 }ﾐ}　{fヾ__ イ　 {;;;;;;;;;ﾘ ,j!、＿.ノ
　　　　　　　　　　{　Yﾐゝ}　 　ヽ__ ｀"¨彡' }彡
　　　　　　/ミ=､ィ{ (rヾ!{ ゞ=ミ､　 ￣　,,.=彳j　　　　　　　　　　　　所詮・・・僕達は大人の都合に振り回され
　　　　　 ヽ`"´}ソヽﾆ､ :ｉ <術ｧ冫　,ｨ術ｧ 'ノ、
　　 　 ＿斗匕三{!={i∧ i　 　 i"　 {゛ 　 /三=ﾐｰ‐ ､　　　　　　　　 大人の事情で動かされる物にしか過ぎない訳か。
　 　//三三三三{三!{{ﾊ　　 　 ､＿〉 　/三三三三ﾊ
.　 /'三{i三三三三=ﾍヾ､＼　 こｰ'´ .ｲ三三三三三}i｝　　　　　　  愉快な道化だな。
.　 Ⅵ三{三三三三三ゞ(ら） ヽ __..ｲソ三三三三三j!ﾘ
.　　}!三三三三三三ゞooｫo｡}　 {｡ｫooo｡,三三三三/
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もう少しすれば米国が軍を送り込み、国の安全を保障し各地域を平定。
 

騒動を起こすギャングや自称自警団連中は解体へと追い込まれるだろう。
 

米国が得をする形で。
 

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　{ﾆ} {　 {ニ｝　　} } ／}／
　{__}人＿＿＿ノ￣￣}__／
＼___ノ￣￣{＿u／￣￣＼
　 　 ∨〈U　￣厂込苅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ホルス！
　　　 ∨} 　 U 厂￣　}
.　　　　/　　　U U u　}　U　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 戻ってこい、ホルスっ！！
　　　　ｰ‐┬＿ u　u　} u
.　　　　 　 ｛こ二　U　　／
　　　　 　 U￣{_______／＼
　　　　 　 　 　 ￣￣＼=ﾆ＼
　　　　　 　 U　Ｕ 　 　 ＼＿
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膨れ上がった憎悪は、戦争にではなく米国に・・・傭兵組織へと向けられた。
 

何故もっと早く来なかったのか、どうして来てくれなかったのか。
 

今更、なんなのだという理不尽な怒りと憎しみを抱えたまま走る。
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-――-
　　　　　　　　　　　　　 斗: : : : : : : : : : : : : : : : : : `
　　　　　　　　　　 　 イＶﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `
　　 　 　 　 　 　 ／　　 Ｖﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　. `　 .,
　　　　　　　　 . ' 　 　 　 Ｖﾊ: : : : : : : : : : : : : : : :　　. . : : : : : :_:_: :`　 .,
　　　 　 　 　 Λ　　　　　/Ｖ: : : : : : : :　　　　 . . : : : : : : : : : : ＼￣￣￣
　　 　 　 　 .Λﾍ　　　　./V　　　　　 . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ .,
　　　　　 　 ' : `'く≧==ｲV: : : : : : : : : : : :＼: : : : : : : : : i: : : : : : : : '，`　.,
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　 　 厶ィ 　 　 '.: : : :｛、,, ,,￣　　 　 　 ＼: : : : : : : : : ` : : : : : : ／:{　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 どうします？
　　　　 　 　 　 ‘.: : : }ﾐ=---　　ヽ　 　 　 ＞: : : : : : : : : : : :`'＜＿廴
　　　　　　　　　 ‘: : :廴: : :イ　　ｬ-､　　 ￣テ=ﾆ=--: : -==―=≦｛
　　　　　　　　　　‘ : }､: ＜: :`　.,　_ '　　＜ 　 ／　　　/く⌒　.,
　　　　　　 　 　 　 }/　＼{ ￣｀ヽ{＞'´　‘.　／　　　　//厶　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　r'´　　 　/>'　　　　　.Λ≫''"　　　'，
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ﾉ ／､　./'へ　　 　 ／　　　　　　　 ‘、
　　　　　　　　　　　　　　 / ./イ　.癶ｲ≫'´＼　ィ　　　　　=―-
　　　　　　　　　　　　　　 } 　 / /::::::::ﾉ　　＿.ﾝ=-　　―-　　　._　　 ‘.
　　　　　　　　　　　　　　厶≠⌒:::ァ' r'ﾆ＿　　　　　　　 　 　 　 　 　 l
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気が付けば、介入してきた傭兵連中の所へと向かっていた。
 

彼らに怒りを向け、あらん限りの罵声を浴びせるも
 

何時もの事であるかの様な佇まいで、涼しい顔をする。
 

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿__　''^~~￣￣~~^''
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／´ 　／⌒　＼ ~~￣￣~~^''　 　 ＼　　　　　　　　, :;i;i;i;
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　 　 ｜　|　　　　　　　　　＼　＼　　　　　, :;:i;i;i;:' '
　　　 :;:, ,　　　　 　 　 　 ｜　/　　　　　|　/　　――　　　　　　'，　'，＿__ ..:i;i;:;:;
　　　:';i溺i;i:, 　 　 　 　 　 |　｜二／´￣　　＜´ 　　　　 ＼　 　 '，＿＿＿):;:;
　　　　::洲;i;,　　　　　　　　＼| ／　　 /　　　　 ＼　　 ＼　 ＼　　　⊂二二二⊃
　　　　 〝:':;:, ,　　　　　　　 ／ 　 　 /　　 　 　 　 ＼　　 ＼　 ＼ 厂￣￣)
　　 　 　 　 　 :　, 　 　 　 / /　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　 ＼　 ＼/´￣
　　　　　　　　∵ ．　　　/ /　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　`、　　　　　　 ,
　　　　 　 、 　 　 ， 　 /　| 　 　 　 |　　　　|　　　|　　 |　　|　　　 ＼`、　　　　　, :
　　　　　　　　　　　　 ｜　|　　 | 　｜　　　 |　　　|　　 |　　|　　　　　 ￣￣／ ∴ ，
　　　　　　　　　＇　　｜　|　　 |　　|　　　　|　　　|＼／⌒ |　　　　 ＿＿<　 　＇
　　　　　　　　　　　　 ｜　|　　 |　 Λ　　 　＼ ＼|∠彡 ┐|　 　 　|　 　 ＼
　　　．　　　　　　　　 ｜　|　＿|＿＿＿　　　Ｌ／(Uﾉ 　 ﾉ |　 　 　|　　 |⌒　 : ;　　　　　　　　　　　　　私は本気だぞ！
　　　　' : . ,　　　　　　｜　|　　 |/￣（Uハ＼Λ|::::: ー‐彡:: |　 　Λ|　　Λ　 : :
　　　 　 ＇' ： . ,　　　 /　 |　　　::::､＿__ノ::＿＿_:::::::::::::::::: ﾉ／∨ニ|／/⌒＼　　　　　　　　 　 　 　 　 撃つぞ！？
　　　　　　　　　　　 ／　　|Λ 　 ＼〉::::／　　´　　 ￣￣／ﾉ　 |＼-|二|　　　 ＼
　　　　　　　　　　、　⌒＼＿ ＼ 　 ＼　　 ┌=== ⌒ｌ　 ／　 /|.ニ＼ﾆ|
　　　　　　　　　　　　〝 　 |/／ ＼　 込、　＼　ｰ‐シ／ 　 / / 二／-|
　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒＼ﾆ＼|ニ]ﾆ=-　ニ／Λ 　/ /ﾆ／　二|
　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　｀＼ニ|ニﾆ＼ 　＼/⌒V　/／ニニニ|　 /
　　　　　　　　　　　　　 厂　　　　 　 |ﾆ|ニ二人.　 Λ___/ /二二二二Λ/
　　　　　 　 　 　 　 　 /￣~~^''丶、　|ﾆ|二二二＼二|: :∨二二二二二 |⌒＼　　　ﾁｬｷｯ!
　　　　　　　　　　　　/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼|ニ￣￣＼ニ＼|: :/-二二二二二 |
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　ヽ　　　　　　　　　　　　 　 ｉ:::::::::::::::::::::::::::::/_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/｀,＼　　　　　　　　　　　　 ｉ:::::::::::::::::::::::::::::ヽ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ　　ﾞ´　　　　　　　　　　　 　 　 ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::＼´
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,∨　　　　　　　　ﾞｰ-　　　　　　 ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |!ｉヽ　　　　　　　　　　　　￣≧＝ﾞｉ:::::::::::::::::::::::::::::斗＜ﾞj
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j／ﾞ¨｀　､＿　　　　 　 　 　 　 　 __j:::::::斗＜:::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r　　　　　　ﾟｰ ﾞー――三三ｰ ⌒ヽ　ｉ´:::::::::::::::::::::::::::::::∧　　　　　　　　　　　はぁ・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿ー‐-　､　　　　　　　 ﾐ三≧ゝ@ノj　 .ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　　　　　-―　≦￣　 ／ :ｉ弋x ヾｉ!　　　　　　　ミ//　⌒／　,　 ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧　　　　　　　　　 おい、戦場は初めてか？ルーキー？
　　　　　 　 　 .／ミ　　　　 　 ／　　ｉ j!､ ｀ﾒｉ!ｉ!　　　 ,,,,;;彡ｉ!ゝ￣フ　ｉヾ ﾞｰ ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　　／〈ミ　　　　　.／　　　ヾ;ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!斗 ´　 ヽ´　 .ｉ/ヾ ﾒ.ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧　　　　　　　　安全装置が掛かったままだぞ。
　　　　　 ／　　|ミ　　　　　＼　　　　 /ﾞー‐┬=≡二三斗＜／　　 ｉ! ／　.ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ
　 　 　 ./ 　 　 .|ミ　　 　 /::::::.＼＿ 斗 ゝ- ´、　　r⌒ヽ　／　　　　ｉ!　　　ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ
　　　　/　　　　.|ミ　　 ._/:::::::∨　　　 ｉ　　　／￣弋_ _ノ 　 　 　 　 .ｉ!　　　ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉヽ
　　　./　　　　　|ミ　/　　≧ー∨　 　 ｉ　　/　　　　　／　　 ＿＿＿ｉ!　　　ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ　|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨　　.ｉ　 .|　　 　 ／ ∧￣￣/::::::::::|　　　 ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ .|
 

/　　　二＞ゞ、　　＼ｉ!ｉ!ｉ!ｉ　　ｉ　!∥　|
　　=≡二三≧｀ヽ　　｀ヾj　｀ｉ　//　/
┬―--≧ー――　、__　!　　　　　_ゞ、
/　　／　　　　　　　　　　　　　　　 |ヽ|
ノ／　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,
三三ー‐ｉi!i!i!i!i!i!i!i!≧==‐、＿,∠/
三彡　　ji!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!j　　｀ｉゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そらよ。
三二≡=ヾｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!＞´　　　　ｉ
,　　　　　　 ｀≧≦´　／　　　　ｉ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 敵の言う事を真に受けると死ぬぞ？
彡彡　　　／　　　　 　 ￣ト、__ｉ
彡彡彡´ 　 ／彡ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ/ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ルーキー。
彡彡彡////斗≦￣￣｀!　∧
ヾ彡彡巛巛彡ﾉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ!´　　ｉ
::::≧=、彡彡ﾉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ|　　　ｉ
:::::::::::::::＼ミミミミミミミミミ　　　ｉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼人_人,_从人_人_人,_从,人／
＼::::::::::::::::::::::ゞ≠≠≠ﾐヾ　　/∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） 　　　かはっ・・・！？　 （
　 ≧=ー―　　ｉ´　　 　 　 　 　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ﾍ
　｀ｉ＼　　　｀ヽ ＼＿／￣｀ヽ　　∧
　　ｉ　 ＼＿＿|　ヽ　　　　　　＼　　|
　　｀ヾ三三三彡´|　　　　　　　 ＼ |　　　　　　　　ﾄﾞｶﾞｯ!ｺﾞｽｯ!
────────────────────────────────────────────────────────
 

銃口を向けられてるのに、呆れ果てた態度と口調でこちらを見る男。
 

その姿と空気に動揺し、一瞬だけ男から目を離しセーフティに視線を向けてしまった。
 

ホルスの口から小さな呻き声が漏れる。
 

　　　　　　　　　　　　　　　　=≧　　　　　　　　ミﾐ
　　　　　　　　　　　　　ミ三三＞　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　ﾐ　　　　　　　　 /zヽ　　　　 ヾヽゞ
　　　　　　　　　　ニ彡　　　　　　　　!cj /ﾐﾐ＼_　/ 刈
　　　　　　　　　三彡ﾉﾉ　　　　　　./ヽ_/ミﾐ　 |i!i!,r　　　　　　　　　　　　　　撃たれるのは慣れている。
　　　　　　　　__彡／彡´ノ∥ く/ / 　 .ｉミミ　 ｀´ｉ
　　　　　　二三 ./　￣￣｀ヽ　 ￣!_　 ∧三　 ,ーﾞ　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 だが、子供の悲痛な叫びには
　　　　　　 斗.／　　　　　　＼　　∧　 ∧〃/
　　　　／ ／ .∨　　斗―――＼　∧ __ ｉｉｉｉ,ゝ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 何時まで経っても慣れんな。
　　 ./ ／/　 ∨___ノ　　　　＿＿∧／　　｀¨
　　/∨ /　　/　　 ／　　≦≧　　 ￣｀ヽ
　 /／./　　/　　 /　　／　　 .|　　　　　 ＼
　/　 /　　/　　 /　　/　　　　.|　　　　　　　!
　　 〈　　/　　　ｉ　　∧　　　　j　　　　　　　|
　　ヽ∨/ 　 　 .|　　ｉ　　　　.∧　　　　　　 (ｉ
　　　 ∨　　　　|　　|　　　 ∧　　　　　　　_∧
　　 .┌∨　　　.|　　!　　／斗二二二二二　 〉
　　　「　∨　　 .|　 .ｉ＼　ゝ、￣￣￣￣￣｀ｉ´
　　　｀ヽ ∨ 　 .| 　 ｉ /　　　　　　　　　　　 |
　　　　 ∨{　ｉ　.|　　| ヽ　　　　　　　　　　　j
　　　　　.∨¨　 |　　|　　ゝ　　　　　　　　　/
　　　　　　ヽ　 .|　　.|　　∨　　　　　　　 ∧
────────────────────────────────────────────────────────
 

武装した大人達がぞろぞろと集まってくる。
 

どうやら自分は敵とも見做されていなかったようだ。
 

その情けなさと不甲斐なさに涙が止まらない。
 

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｒｨｲ彡rｨ彡彡､__
　　　　　　　　　　　　　 rｲ彡洲洲洲洲洲洲≧ｭ、
　　　　　　　　　　　　rｨ洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲ミ､
　　　　　　　　　　 」{洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲ミ
　　　　　　　　 　 }洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲iﾑ
　　　　　 　 　 　 ﾄ洲洲洲洲洲洲洲洲==≠::::::::¨¨¨¨{
　　　　 　 　 　 　 ミ洲洲洲ｨイ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___ﾄ
　　　　　　　　　　　∨/乂/{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ.７　ﾏﾄ、
　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞仆　i .{　 i }从
　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::ヽ:::i:ﾚ::::::r:::　-‐　　　.ﾐﾐ　 レ /洲iiﾄ､,　　　　　　　　　　　　　　　　・・・済まなかった。
　　　　　　　　　　 　 ー==┬＝≦ｲ赱ｱ　　　　.从.　 /洲洲彡
　　　　　　　　　　　 　 i｀￣i　　　　　　 　 　 　 从iiiＹ洲洲洲ミ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 君の怒りは正当なものだ。
　　　　　　　　　　　　　',　 .i　　 -､　　　　　　 .从从|洲洲洲从
　　　　　　　　　　 　 　 ﾍ　ﾄ､__...ｨ ヽ　　　 　 ﾐ从从} i洲洲从　　　　　　　　　　 　 　 　 　 本当に申し訳がない。
　　　　　　　　　　　　　　 ∨从从从从ﾄ　　,彡从ii/　 .ノﾆﾆ--
　　　　　　　　　　　　　　　∨´二二¨　　 彡i从／ ｨ＜ﾆ＞ ´　 ﾍ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨_从iﾄ､___ｒ彡从´ r=ﾆ´￣　　　　　 ﾍ
　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿寸从从从少ﾆニ.／　　　　　　 γ≦ヽ
　　　　　　　　　　　　　＜ 　 　 ｀¨¨T¨¨ﾆﾆﾆ／　　　　　 　 ／-‐弋¨¨.ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　 .i|ﾆﾆﾆ／　　　　　 　 ／ 　 　 　 ＼ 　 　 ､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 У 　 ./ニ／ー--------‐´ 　 　 　 　 　 ＼　　 ＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 イ　　　／￣ｲ　　　／ﾆﾆ／　 　 　 　 　 　 　 　 ＞-‐‐
　　　　　　　　　　 ／__〈i/.ヽ...／￣　　　...／ﾆﾆ／　　　　　./　　　 　 .＜
　　　　　　　　　 /　ﾆﾆ/　　/　　　　 　 /ﾆﾆﾆ/　　　　 　 .ｲ　　　／
　　 　 　 　 　 ./ /ﾆﾆ/　　/　　　　 　 /ﾆﾆﾆ/　　　　　 　 {　　／
　　 　 　 　 　ｲУ二/　　/　　　　 　 /ﾆﾆﾆ/　　　　 　 　 .i　 /
────────────────────────────────────────────────────────
 

米国が介入せずに十数年と続いた戦争の理由は政治的な問題から。
 

もし介入すれば別な大国の介入を許す故に軍事的な介入が出来なかった。
 

今になって介入できたのは先の戦争で大国らが弱体化したからである。
 

　　　　　　　　　　　　　 　 ｒｲ////∧　　　　　　 　 　 　 `く´
　　　　　　　　　　　　 　 ∧///////　　　　　 　ｖ　 　 　 　 `　ｰ-　__
　　　　 　 　 　 　 　 　 /　.V////〈　　ｖ　　　　　∨　　　　　＿＿__ノ
　　　　　　　　　　　　ノ　　　￣/￣∨　V　　　U 　V 　ｖ 　 ∧
　　　　　　　　　　　フ7 ./　　./　　 　ｖ 　ｖ　　　　 　i　　ｖ　　∧
　　　　　　　　　　∠.ｲ./　　厶≧=-　_V　∨　　　 　i! 　 i　　i　ヽ _
　　　　　　　　　　 　／　 　ﾊ ｖｆｒ汽　　iV　Vミ、　 　i　　i　　i､　＿　＞
　　　　　　　　 　 ／　,ｨ 　 i∧廻ツ__ ノ 　､ ∨､`　ｰ-　_/＿., 乂　　,ィ
　　　　　　　 　∠ 　ｲ i　　i＼i　 　 　 　 　 ＼＼` ≪_ｧ―‐テ≧　彡′
　　　　　　 　 　 　 厶ｨ! 　.! 　＼　　　　　　 　＼i　ﾉﾌ　ｰｧ―一 ´
　　　　　　　　　　 　　∧　{≧- _` ｰｧ 　-‐　　‐=ニ ィ≦__＼
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼!　　ヽ￣,ｲ≧==≦}＼/i /　 　.￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　____Y 　､　　 　/ 　`ト　_
ﾑ　　　　　　　　　　　_　-=≠ﾆフ i　　　､　／　 　ｊ ﾏﾆﾆ≧- 　_　　　　 　 　 　 　 /ﾆﾆ
..ﾑ　　　　　　 　 ｒ≦ﾆﾆﾆ ＞'´ 　 ! 　 　,↑､　 　/ 　`　＜ﾆﾆﾆ ≧ ､　　 　 　 　 /ﾆﾆ
ﾆ.ﾑ　　 　 　 　 i　ヽ‐　´　　 　 　 :. 　 /i:Y:iﾍ 　,　　　　　 　｀ ｰァ'´ }　　　　　　/ﾆﾆ
ﾆﾆﾑ　　　　　　i　　　ｖ　　 　 　 　 :. /Vi:i:i:i:i∧/　　　　　　　　/　 　i　　 　 　 /ﾆﾆ
ﾆﾆ ﾑ　　　　 　i　　 　 ｖ　　　　　 　`　∨i:i:i:i/　　　　　 　 　 /　　　i　　　 　 /ﾆﾆ
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そもそも、彼ら傭兵組織が出来たのは数年前の事・・・更には傭兵風情が一個人の判断で介入は不可能。
 

ここに居る連中は一つとして間違っていないのだが
 

子供を前に羞恥心と良心が大人としての正論を飲み込ませる。
 

　　　　　　　ｲ二二二二二ミヽ、
　　　　　／|　　ﾉ|　　　　　　　　￣≧ｰ、
　　　　/´ｉ .!、　　!　　　　　　　　　　　　ー-,
　　　　|　|　 ／∨｀ｉ　∧　　　　　　　　　　＼
　　　　ｌ　|／　　 ＼| |ｉ!ｉ|　　　　　　　　　　　 ゝ
　　　　 ,r≦≧t、　 || Ⅵヽ　| |＼　　　　　　　￣
　　　／　　ゞ≡´丶、 　 　＼|| 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　君と同じような少年連中を雇用し
　　<　__ 　 | 　 　 　 ＼　　　 |　　　 ヽ
　　 ,ゞヽ｀´　｀ヽ　　　　ミﾐ　 二ﾐヽ　　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 戦いに巻き込んでる大馬鹿野郎も追加で頼む。
　　 ゞﾐヽ、　　 |　　　　ミ　 ノ　ヽ |　　　∧
　　 i｀ヽ ｉ!ｉl　　 ∨　　　 ゝ !、__／　　　　∧　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 君の嫌う連中となんら変わりはない。
　／　_,-ﾉ,!ｉ!ｉ!、　　　　ｉ´　-― ´　＼　　　∧
　∨彡彡´ﾉｉ!ｉ!ﾐ　　　　　　　　|　　　 ＼___／
　　` 刈彡´ﾉノ　　　　　__＿斗
　　　　　｀ヾ＿,斗―≦￣i!i!i!/　　　　＿＿
　　　　　 ／i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!ノ ＿／⌒＼　 ｀ヽ
　　　　　 }i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!´／　　　 斗＜ヽ　└‐
　　　　　/i!i!〈⌒´／／　　　斗＜　　 　 ｉ_j
　　_,―´/｀ｰ´／／　ゝ--イ∨
　 /　　/　　/　/　　　　　　　∨
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　 　 ／｀＼ 　 ＿＿＿＿_
.　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　 　 ／￣＼　＼　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　 　 ｜　　　／　／　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 | 　 ／　／ ￣＼　　　　　　＼　　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 |　/　 /　　　　　　　　　　 　 　＼　　　　　 　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 ∨　 /　　　　　　　　　　　　　　　| 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　｜　／'^　 　 　 ｜　　　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 |　 　 ＿|／　＼　　　 　 |.　　　 　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | 　| 　　 　 | ／^Ｔ ＼　　　 |　　　 　 く⌒
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | 　 ＼ 　 イ::く　 |　　| 　 　 |＼＿＿＿＼　　　　　　　　　　　　　　普通の・・・暮らし？
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｜　　　＼＼ヽﾘ　　U |　　　ﾉ 　 |　　＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |八　 |＼|_ノ＼　　　.ﾉ　 ／ /　├=二二　　　　　　　　　　 　 　 　 支援？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|　Λ　　　ｖ┐ ￣|　 /　 Λ二二二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　人 〈 　丿　　j／|　 /二/二二
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ￣|　 ＞　　_／／ﾆ|／／/二二二
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |／　／Uニ|ニニ／二／´￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ニニ|ﾆ.／ニ／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Λニ/|∨ニ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Λ |ＶＶ|/ニ /　　／
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 |こ]/ニ /　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　　 ∨/ニ 〈／＿＿)
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈　　 　 |ニニ〈
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Λ　　 /|ニ／　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　/￣￣＼
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　/::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　 Λ-
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聞けば”ダイアモンド・ヘブン”と呼ばれる兵士達の楽園を称する連中は
 

退役軍人や少年兵を保護・雇用し傭兵としての仕事の他に
 

望めば一般の仕事の斡旋や生活支援プログラムを行っているという。
 

　　　　　　　　　　　　　ゞ　　　　　　　　　　　､,_ 　 ,　-‐　´　 !
　　　　　　　　　　　　　f ｀ー-----――　≦ |　ﾉｉ!　　　　　　ﾞｉ
　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 Ⅵｉ!| 　 　 　 　 |
　　　　　 　 　 　 　 　 ,ゝ-、　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　 | ｉ´｀ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　 ､,; |
　　　　　　　　　　　　 ∨ -ﾞヽ彡ｰ-､　＿＿＿＿　　,r‐ーﾟ‐ﾞ :|　　　　　　　　　　　　　　　　　ウチの狙撃手は君と近い年齢で元々少年兵。
　　　　　　　　　　　　／∨ー彡´　　|i!i!i!i!i!i!i!i!i!)　　 　 　 　 :|
　　　　　 　 　 　 　 /　/　∨　彡 　_,ゞi!i!i!i!i!／　 　 　 　 　 :|　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 今は自ら志願して、仕事をこなしお金を貯めて
　　 　 　 　 　 　 　 |　 ﾉ　　￣!彡￣　 ｀ﾞ´　　　　　　 　　　 ;|
　　 　 　 　 　 　 　 |　 ﾞ/　　　 ヾ彡;;,,,　　　　　 ｰ-　 ´,ｉ!ﾐﾒｉ!|≧ｰ、　　　　　　　　　　　　　　夢を叶える為に働いてるよ。
　　　 　 　 　 　 　 /ﾞﾉ　｀ｉ! . ／　ヾ彡彡,,,彡ﾉ 三二≡≠ﾞ ｉ!/∧　　＞....
　　　　 　 　 　 __.,／　 ＿／　　 　 ヾ彡彡彡　　　-―　　/　　〉／:::::::::::＼　　　　　　　　　  傭兵業をしつつ資格の勉強をしてね。
　　　 　 　 ／/:: /　／ ／　　　　　/ ゛ー≦彡;,　　ﾉｉ!ｉ!ｉ!､/　　./::::::::::::::::::::::::＼
　　　　 .／　/::　｀¨ﾞ　 .∨　　　　 /　f´｀ヽ　ヾ､ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ!ｉ/ . 　 /::::::::::::::::::::::::::::::＞‐、
　　　.／ 　 /::　　 　 　 ∧___, -‐/　 弋　ﾉ＿　 ／　　　　 　 /::::::::::::::::::斗＜　　　 .＼
　..／　　　 |::　　 　 　.<´￣　　　| 　 　 　 　 ／　　 　 　 　 /:::::::::::::::/　　　　 　 　 　 ＼
／　　　　　|:: 　 　 .,r /∨　　　　|　　　　　 /|,r――――‐┘:::::::::::/　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　 |::　 　 / . 　 ∨　　　 |　 　 　 ./ .|　　　　　 /::::::::::::::::::/　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 ヾ、　/　fj 　 .∨　 　 |　　　 ./　 .|　 　 　 ./::::::::::::::::::/　　　　　　　／￣￣￣￣￣ ｀ヽ
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨|　＼
　　　　　　　　,.　 -=-＜　　　　　 　 　 　 　 ｢^く 　∧
　　　　　　 ／　_､＜⌒_ ＼　　 　 　 　 　 　_L 　'，　 '/
　　　 　 　 　 /￣~^'　 ､、 |　　　　　　　　　〈 /,､　'，　 '/
　　　　 / 　 .′ 　 　 ﾆ=-┤-マ⌒＞ ､、　 ∧(^ __　'，　 '/
.　　　　{　　i 　 　､ ｀／　 　　/, ＼. ＼ ｀` ､、 -， __　'，　 '/
.　　　 八　 |　 .,　,.:′　 　 　 /,　/,＼. ＼　 .ヽ　-，__　'，　 '/
.　　　 　 ＼|　/ /:　　　　　 i　/,　/,　 V. ‘,　　 _　-，__　'，　 '/
.　 　 　 　 　 ' 　 i　　 　 　 :|　 :ｉ　 | 　 |　 ‘,　　 _　.-，__ j，　 '/
　　　　　　 / /ｉ　|　　　　　.:|　 :|　 | 　 | i.　‘,　 　_ 　 -， j， 　 '/
.　　　　　 / / :|　| 　ｉ　　　 i|　ﾉ|　 | 　 | | 　 | 　　‘,　　＼_}　 　 '/
_. 　 　 -=ｱ′ |　| 　|　　　八(￢ｰ.ル.！| i, 八.　 　､　　 　＼ 　 '/
　　　　 ノ 「　 :|._ｯzｪ| 　／-=孑ﾃｧ-|　ﾘ | |/,　(＼　 ＼　　　 .＼_.}
　　 __,彡ｲ| i : ｰﾍ V乂(. 　 　 Vﾂ|　|　 八j　 )ｯ｡,,_`7''^　　　　 ‘i,‘i,　　　　　　　　　　　・・・。
　　　　　 八　人)〕　 　 　 　 イ7ﾉ.ノ／　i　 /　　　i八　　　　 　 ‘i,‘i,
　　　　　　　|`ｰ 込、　-　　 　 厶イ　　八/　　 　 | 　} 　 　 　 　 ‘i,‘i,
.　　　　 　 )八　( | ,〕iト　 _ ,. rア_ノ　／/ 　　.i 　 ﾉ　八
　　　　　 　 　 ＼乂(＼L)rｰ┘ ー＜ ノ_ノﾉ)ノ_／)／
　　　　　　　　　　　　_ -=ヘ_ -ﾆニ/ア-_く
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　　　　　　　　 　 /ﾆ/ ／- _ﾆﾆﾆニ∨こﾆ-_
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　　　　 「┌∨ /, ∨￤.」こ|ニﾆﾆ./∧こﾆ=-}
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　　　　 /辷|| | |ﾆﾆ}＼　.〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ￣ こ=-
　　　　 ￣＾|| | |ﾆﾆ}二Уﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-}
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全員が全員、雇用出来る訳ではないが彼らが見込んだ人はスカウトされ
 

能力に見合った仕事や業務と並行し、お金を貯めたら
 

希望するのであれば日常生活に戻ったりが出来るとの話だ。
 

　　　　　　　　　　　　　　　――――　､
　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　 ＼
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　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　 ／｀　　　　　　　　　　　　　　　　 ´＼
　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　ﾀｯﾀｯﾀｯ...
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やってきた彼は自分とほぼ変わらない位の年齢だが、身体は大きく筋肉質。
 

それでいてどこか不思議な空気を纏っている。
 

初めて会うタイプの人間だった。
 

　　 　 　 　 ／ 二二二二二二＼　＿＿
　　　＿_,／ ／　　　――――　/⌒＼　＼__
　　（______／　／／´￣￣￣　　 |　／　| 　 |__)
二二ニ=-　　{　{　　　　　　----|/-　　| 　 |
　　(￣￣＼　＼＼／　 　 　 ＿_ 　 　 ﾉ_／
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　　　　 　 　 | 　 　 |　　　|　　 Λ　|　　 -‐Λ　｜
　　　　 　 　 | 　 　 |　　　|　-/---'| 　 /斗ｚ | | |＼
　　　　 　 　 | 　 ./ |　　　|　/斗-ミ|　　ｔ:り┌|/Λ⌒　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫・・・
.　　　　　　 　 ／　 |　 　　Yｔ;ツ　　|/|/ 　 〈/￣Y
　　　　 　 　 | ⌒∨|八　 　 ＼　 　 　 ´　 〈_/,ノ|　　　　　　　　　　　　　　　　　　ニホンジン？
　　　　 　 　 | |　　 乂.＼　 「⌒　　 　'´　 ノ::::／
　　　　 　 　 |Λ　　／:Λ＼|＞ 　 　 _,／::::／ﾊ|
.　　　　 　 　 　 |／ :::/: Λ　 ＼_/^|〈 ⌒∨:::/＼
　　　 　 　 　 ／ :::::::: ＼::Λ＼/Λﾉ |〉　　∨ 　 |
　　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::|:::::::＼〈::::: } |Λ__,ノ^Y　|
　　　　　　/::::: / ::::::::::::::|,＿＿ ＼ 〈 |:::[___彡＾ ＼
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やる夫と呼ばれる男性は慣れた口調で丁寧に説明してくれた。
 

聞けば少年兵の時から何でもやらされていた名残からその名が定着したとの事。
 

本人は名前に無頓着なようで、特別気にもしていないと。
 

　　　　　　　　　　　　　ゝ-、j＼　!ヽ
　　　　　　　　　、_＿二　　　　 ゝ!　ｉノﾉ
　　　　　　　　　孑彡　　　　　　　　 |/ﾉ
　　　、＿＿_二三/__,斗≦ｉ´｀ヽ、　了´
　　　_＿≧＝　__＿彡彡　ゝ /ﾐ　|＼ｉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　良いセンスがありそうだしな。
　 ／　　 彡-‐斗≦彡ノ　　　|彡 ` ｉ´
／　　／　_／￣ヽ　＼_／　　|彡/,┘　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 これから長い付き合いになりそうだ
　 .／　 ／　　ノ ´　　　｀ヽ r-ヾ,,!、
／　 _/ ｀ー´　　　　/　　　｀ヽ_　　　　　　　　　 　 　丿ﾞｉ　　　　　　　 　 　 　 　 　 よろしくな、ルーキー。
　　 〈　　　　　　　　＼＿　‐┘ ＼　　　　　　　　 /´ ／｀ｉ
　　　|　 ,斗―-=二_　ヽ ∨∧　　∧　　　　　　 ∧　|二, .!
　　　｀ｉ´　　| | |　　｀ヽ　　∨∧ 　 ∧　　　　 ／　　|二 　>
　　　 ｉゝ、　| | |　　　 〉　　∨∧　 ./　 　 .／　　　 ／´￣
　　　ｉ　　　 | | |　　　/　｀ｉ　∨∧ / 　 .／　　　 ／
　　　ｉ　　　 | | | _＿/　／.ｉ　.∨∧ｉ ／　　　　／
　　 .j´￣　 | | |´ 〈〈／　　ｉ　 .∨∧　　　　／
　　/　 !　　.| | |　∧　＼／ｉ　　∨∧　　 ノ
　　｀ヽ v__,ｰ| | |　 ∧／ ＼|___　∨∧_／
　　　__＼　　　　　　 ｉ￣￣∨￣ .ｉ　 .|
　|￣￣　＼　　　　 .∧　　　∨　|二二ｉ
　|　　　　|_, ＼　　 　 ∧　　　∨ |　　 .!
　|　　　　　　/_ヽ　　　 ∧ー―´└―┤
　ーｉ　　￣￣　　∨　　　.ｉ 　 　 　 　 ∧
 

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　ハ
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　　　　　 　 　 　 　 /|　　|―|‐| 　 |┼―|　　 ｜
　　　　　　　　 　 ／八　Τ芒八N |ィ芒Τ　八|＼　　　　　　　・・・変な人。
　 　 　 　 　 　 　 ⌒Ｚ|＼ト　　 　 　 　 u|／　|Ｚ⌒
.　　　　　　 　 　 　 　 | 　个　 r 　 っ　 个　| |
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　　　　　　　　　　　　　 _／／∨ロ∨＼＼_
　　 　 　 　 　 　 　 　 Λ|<:::::::::∨∨::::::::>|Λ
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　　　　　 　 　 　 　 　 |　|:::Ｈ::＼ | ／ :::::::|　|
　　　　　 　 　 　 　 　 |　|:|￣:::::] |:::[:::￣]:|ﾆﾆ]
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やる夫の第一印象は”のんびりとした変な奴”だった。
 

これがやる夫との出会い。
 

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　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : /　　　　 ﾏ:::i
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣|: : ﾑﾑ　｀""　 、 　　　 　 　./／: ://: :/:::::::',　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 うへぇー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|｛: : ﾑ:::.　　　　　　　 　 　　　 ／:::::::::::::::::::::::::',
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　　　　　　　 　 　 /. . . ...|.／| 　|. . . . . .../￣|＼|. . . .|. . . .l
　　　　 　 　 　 ／ |. . . ...|_ 斗ャ=Λ . . / Tぅ=ｰИ. ./. . . . ＼　　　　　　　　　　　　　鬼教官がいじめてくる・・・
　 　 　 　 　 ／. . ..|. . . ...|人.ヒ;;り　|/|/　 ヒ;;ツ ﾉ∨. . . ./.. . .＼
.　　　　　 　 ￣￣八|＼. . . |;;::　　　　　　 　 　 ::;;/ . . ／. . ＼￣　　　　　 　 　 　 　 おっぱい星からやってきた力の化身。
　　　 　 　 　 　 厶ィ＼{＼_乂　　ｔ　　⊃　　　　/__／￣|￣￣
.　　　　　　 　 　 　 |/. .｀¨込、　　　　　　　 u　ｨ¨´ . . . .|　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 頭の出来と引き換えに悪魔と契約した胸。　 f´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　 　 　 　 　 　 /. . / /. . ..＞　　　　 　＜. . . . . . . ...‘,　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　元気そうだな、もう十周追加。
　　　　　　　　　　/. . /. . . . .._／| ≧ ≦_ノ＼ . . . . . . . . ‘,　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂_
　　　 　 　 　 　 /. .＿___ -=I|　 Λ　厂＼　　|___. . . . . . ...‘,　　　　　　　　　　　　　　死んじゃうよ！？
.　　 　 　 　 　 /. ./ 　 ///　|／＼V /／ ＼ |Ｖ//,|=┐... ..‘,
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.　-‐┴―-ミ　 　 |:.／＾　 　　 |: : :.￣￣|￣￣厂Λ　|　　　　　　　　|‘,
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ﾆﾆﾆﾆヽ　 　 　 }_ﾉ<ﾆ=-::::::::７::＼ : : : : ﾉ　 -=ﾆニ[　 /　　　　 ＿＿ ＼　｜
二二二}　　}　　}／::::::::／::::/::::::::::＼／:::|::::＼::::::::::＼|　 　 ／ﾆﾆﾆニ＼＼|
ニ ／^)}_／__／:＼:::／＼ /::::: /::::::::|:::::: |:::::|::::＼:::::::::| 　 i⌒Vﾆﾆﾆﾆﾆﾆ} ﾉ
T (_／:::::::::::::: ＼_／＼::／＼::/＿＿|:____|___|／⌒＼:::＼/＼_{⌒{⌒厂/:|. .‘,
￣　＼:＞＜:⌒:::＼::／＼＿/＿::::::::|:::::: |:::::＼:::::::::::::／┴―Λ　V/￣:::|. ...‘,
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あれから数年が経ち、ホルスという名を捨て小鳥遊ホシノと名付けられた彼女は
 

年頃らしく髪を伸ばし、性格も傭兵連中との付き合いで丸くなり
 

軽口を叩いたりできるまでに成長していた。
 

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　　　　　　　　　|　＼　:|: _ -=ニニ　　　　 　 ニニ=- _ /　／ 　 ﾉ.八　　　　　　　　　　　はーい。
　　 　 　 　 　 八.　　＼└ ''^~￣　　, 　 　 　 ￣~^'' ┘／ 　.／　 　 ＼
　　　　　　　　　 )＼〉⌒　　 　 　 　 ┌. . .‐ヘ.　 　 　 ⌒L／　　　 ＿／　　　　　　　 　 分かってます。
　　　 　 　 　 ／　　.込、　　　　　 　 丶. . . . .}　　 　 　 ＿ノ´^''冖''^｀
　　　　　　　 ´^''冖''^｀ :]Iｯ｡,,_　　　　　　 ーu　　_,,.､vヽ｀　　´_
　　　　　　　　　　　　 　 |:　 ⌒ﾆ冖￢＝￢冖ﾆ⌒、: . . . . .　 ´_
　　　　　　　　　　　　 　 |:　　. . . . . : //,　[:_:]　　 ]＼: . . . . .
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少年ギャングは解散し、一部は同じくダイアモンド・ヘブンに引き取られた。
 

それ以外の連中は戦争で子供を亡くした家庭に引き取られ
 

平和な日々を送ってると便りがあった。
 

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　　 　_｝ }_　　　　　　　 　 　 　 　 ´　　／ 　/　　　‘,　 　 ´'-_　..,,_
　　 _ｧﾉ-「｛┐　　　 　 　 　 ／　　　　'　　 /　 　 　 ‘,　　　　　､宀┘
.　　｛ 'ニニ-　　　　　　 　 '　　/　　/　 　 ′　 　 　 :} 　 　 `､　ヽ
.　　 `､二ニ-}､　　　　　　　　 ′　_{　　　　　　　 　 /　　　　 `､
　　　 丶辷シ ハ-_　　 　 ,　 :　／_！　　　　　　　 /}　　 }
　　　 　 r>- ´　:}､ ヽ / :/　 :{/^｀　　 　｛　　,　 ~"'- _　　　　　　:.
　　　　　 C　　 ﾉ.:　У　′　.′　_ﾆ_＼ {　 :{　∠ 　ﾉ｀ ｲ　　　　 :.
　　　　　广T^｀　 ／　 　 　 ::}z宀''^`｀　乂 ｛└辷-{／ } ;　　　　｛　}
　　　 　 {　｛:.　 ⌒｀`T {　 　.'.:,:,:,:.　　 　 　 ⌒　　´^'┘ / 　 　 }　V
　　　 　 廴丶:.　　　 :}八　叭 :.:.:.　　 ￣~"''v　　.:,:,:,::ノ/　　　 / 　 ＼
　 　 　 　｀ヽ　　　　　 :　 ､ 公　　　　 丶. .:/　　 .:_彡 ／ 　 ノ　廴＿ ノ
　　　　　　 ‘,　　　　　:l　　ヽ} ⌒＞　　_ ｀´　　　 ,⌒辷T^｀/ /､乂{
　　　　　 　 ‘,　　　 　 l　　　　　_ァf　⌒〕　　 _､+┘ V｛ : /ノ　　⌒
　　　　　　　　　　　 　 l:.　　　 ／-ﾉ＾>､｛_　ノ＾ヽ　 　ﾊ ヽ : : {:. .　‘,
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　　　　　　　　 　 ＼　　 . .-/-/　　　　ｧ宀{　　　　　　 ﾔ-　 ＼. l　　､
　　　　　　　　　 　 ﾉ＼ 　.√/　 　 　 ′ . .:　　　　　　 ﾔ-　.ﾉ/＼ 　 ＼
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　　　 　 　 　 　 / {　　:　: :{'　　　　　 {　. . . l　 }￣^冖{ :}_」^　　　 　 `､: .　　　　　ｽｯ...
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やる夫から「小鳥のように自由で、遊ぶように羽ばたいてほしい」との意味を込めて小鳥遊という名字を付けてもらい
 

ホシノの名は同じく面倒を見てくれた整備士の星野という女性から名に付けてもらった。
 

ホシノ自身、辿れば日本人の血が濃く流れている事もあり好き好んで使っている。
 

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　　　　　　　　　　　 　 　 　 /´ 　 ／⌒|＼ ―‐　( ￣￣￣)　――
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｜　／　―┤/――　 ￣￣￣　ノ￣
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |／／ 　／　￣＼　 ＼　＼￣
　　　　　　　　　　　　　 　 　／ /　/　 　 　 |　＼　 ＼　＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 /　/　　 　 　 　 |　　 　 　 丶　| ，
　　　　　　　　　　　　　 　 　 /＿_|ﾉ 　　　 ､|＿,ノ |　 　 |　| ；
.　　　　　　　 　 　 　 　 ；　　|　/八u 　　　/Λ　　|　 　 |　| ：
　　　　　　　　　　　　 　 |　　|,ｘ===ミ　　 /,ｘ===ミ|　 　 |　|
　　 　 　 　 　 　 　 　 /｜　〈:（　 ◯∨∨　 ◯　 ）:〉　 ｜＼　　　　　　　　　　　　セルベリアさん！！
　　　　　　　　　　 　 /　,| 　 |ｕ　三⌒ 　　⌒三 ７ 　 　八　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 ￣八　 |〉　Ｕ　　 T^Τ　　/　 ι/＼厂￣　　　　　　　 　 　 する訳ないでしょ！？
　　　　　　　 　 　 　 　 ￣＼|人　　　　　_ﾉ 　 〈／l／　|　 |
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ； |　＞┐ .,_　 　 　 |　　|　 |　 | ；　　　　　　　　　　　 付き合ってもないのに！！
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ： |　　　Ｕ⌒/　 　 /＼: |　 |　 | ；
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　 ／ /　｛_　 __厂＼＼_ |　 |
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /｢|　 〈／＼Ｖ／⌒ｰ┘|:｢＼ ∵
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｜|:|　　　　　只　　 　 　|:|　 | 　＼
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そんな彼女は今、鬼教官ことセルベリア・ブレスに弄られている。
 

具体的には男女の粘膜的な事で。
 

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／　　　　 ﾏﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {　{ 　 　　　　 ﾏﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾏﾑ　　　　　　 |: :',
　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｡s≦二二二二二≧s｡ 　 　.|: : ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : : : : : : : : : : : : ::＼　ﾑ: : |
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : V : : /
　　　　　　　　　　　　　　　 /: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : :/
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: :/: : : : : : : : : : : :|: : : : : : |: : : : '---::ﾑ
　　　　　　　　　　　　 　 /: :/: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : |: : : : : : : : : ﾑ
　　　　　　　 　 　 　 　 /: :/ : : : : : : : : |: : : : |: : : : : : |: : : : : : : : : ::ﾑ
　　　　　　　　　　　　 /: : |: : : : : : |: : : A---{,: : : : : : |: : : : i: :|: : : : ::',
　　　　　　　　　　　／: : : |: : : : : : |: '´/ ﾏ: : |.ﾏ: : : : :ﾑ--マ|: |: : : : : :',
　　　　　　　　　 ／::　: : : |: : : : : : |: :/　　ﾏ: | .ﾏ: : : /: : : :/ ト|: : : : : : |
　　　　　　　 ＜ ＿_＞,': : | : : : :　:|イｚｚｚｚｫﾏ　 ﾏ: /: : :／ . }: |: : : : : : |',
　　　　　　　　　　　　ﾑ＜:| : : : :　:|　乂;;ヅ　　　ﾏ: :イzzzzｫ}..:|: : : : : :/:ﾑ　　　　　　　　別にやる夫とはそういう関係でもないし。
　　　　 　 　 　 　 　 　　 ∧: : : : : ﾑ　"-"　　　/／　乂ヅ　.}..|: : : : / ト _ﾑ
　　　　　　　　　　　　　 /: : ＼＿＿.ﾑ　　　　 　 　 　 "-"　/. |: : : :/ ﾏ|　　　　 　 　 　 そもそも好きとかって・・・
　　　　　　　　 　 　 　 /: : :::::::::ヘ 、　　　/ へ __　　/:/:/:./／|: :／
　 　 　 　 　 　 　 　　/: .::::::::::::::::::::::＼　　　ー--'　　u　 /:::::::'- 'V　　　　　　　　　　 　 変な事を言わないでほしいなぁ。
　　　　　　　　　　　 /:.:::::::::::::::::::::::::::::::::＞　　　　　 　 ＜:::::::::::::::::ﾑ
　　　　　　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::.,--|　＞＜-! 、::::::::::::::::::::::::::ﾑ
　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::___././ .|　 / ﾑ　　 〉,,、-、---- .、ﾑ
　　　　　　 　 　 /:::＞--＜/!:!:/　　|/ﾏ、V　 / >　/　　ﾏiム　　　 ムﾑ
　　　　　　　　 /:::/　　　 /!:!:!/　　　　 〉--＜ '　`'　　　　ﾏi:ﾑ　　 　 ﾑ::ﾍ
　　　　　　　／:::/　　　 /!:!／　　　　　 〉-.〈　　　　　 ,,,,,　.ﾏ::ﾑ　 　 　.ﾍ::ﾍ
　　　　　 ／:::::::,'　　＞'´二ﾆﾆー--,　./　　|　　　「￣!__」 ] i:i:i:|　　　　 .ﾍ:::ﾍ
　　　　／::::::::::::|＜:::::::::::::---ニﾆー< .|　　 |　　　.|　　、ﾆ < r 、|　　　　 ﾍ::::ﾍ
 

　　　 　 　 　 　 　 　 : : : : : : : : : : : : : : :＼:. :..＼　　｜: : |
　　　　　　　 　 ／:／.: : : : : : : : : : : : : : : : :＼: : :＼　|: : /
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　 　 　 　 /: : |: : : : : : : |:.xｆ浮芋ミ　＼| : : 浮ミx　:| :|: : :.|
　　　　 ／.:. .:.|: : : : : : : |Y´ん　（_　 　 | : : ｆ:;;(｀Ｙ / /: : 八　　　　　　　　　で、デートって・・・
　 　 ／: : : : : |: : : : : : : |　,乂ツノ　　　|／ ｔ;ヅ ノ: /.: : : : :.＼
　　ｰ―‐／: : |:.: : :: :. :. :.＼::/::/::/::/::/::/::/::/::/ }/: : : : :.Λ: :＼　　　　　　別にそんな事はないのにあはははは。
. 　 　 　 ⌒T八: : |＼: : : : :.＼　ｆ＾　　ー┐　　／ : : ／}/　￣￣
　　 　 　 　 |.:....＼|:...:.＼｛￣￣ 乂　　　ノ　 ￣厂￣|　/　　　　　　　　　　  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　自分も年増では？
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ホシノに無事、新しく十周追加された所で回想に入ろう。
 

あれは少し前の事・・・狙撃手には精神的な疲労を取り除くために
 

軍事や政治的な情報をシャットアウトし、徹底的に休む為の期間がある。
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ――――――-ミ
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　　　　　　　　　　　　　′: : : : :|: : |: : : : :|: : : |.: :|:.:/ ＿|＿.: : : :. :.|.: : :.＼
　　　　　　　　　　　　 ; :/: : : : :.|: : |／⌒:|: : /: ィ|/て灯|Y: : : : : : :|: : : : : :＼
　　　　　　　　　 　 　 |/: :.: :. :. :.／|　＼ :|: /: / 　ﾋ/;;ツ|:. :.:/: : : : | : : : : : : : ＼　　　　　　　　これが水族館・・・
　　　　　　　　　　　　/: : :|: : : : : : :|r'て灯/／　　　　　 |/|/: : : : : |: : ＼: :|￣￣
　　　　 　 　 　 　 　/ ／:.|: : : ∨/〈　ﾋン　' 　 　 ｖ┐　　/: : : : : : |: : : : :＞　　　　　　　 　 　 凄いねぇ、やる夫！
　　　　　　 　 　 　 ／: : : |: : : : ∨ﾊ　　　　,　　　　 | 　.厶: : :／∨＼|⌒｀、
.　　　　　 　 　 　 ￣￣/: |:|: : : :. :.八＿＿_＼　　　ﾉ　　　|／: : : : :｀、 : : :｀、　　　　　　 　 　 こう言うのが好きなの？
　　　　　　　　　　　　　⌒|八:.|＼ : :＿_／　　 ￣　　 　 イ＿ ＼: : : ｀、 : : :｀、
　　　　　　　　　　　　　 　 /: ＼: :＼:..:..| :＞　　 　 ＜　　| ／ |:.:.＼: : ｀、 : : :｀、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 / : : : : : : : ＼|⌒＼　｀|　 ／￣￣　 |＿: :.＼: ｀、 : : :｀、
　　　　　　　　　　　　　 /.:. :.:.:／￣＞‐| |＼　厂__/ Λ　　 ／二／＼: : : :＼.: .:.｀、
　　　　　　　　　　　　／: : : :/　　 /ﾆ/ |Λ::|/　|　／::::|_,／/ニ/ 　 　 ＼: : : :＼: :｀、
　　　　　　　 　 　 ／: : : :／|. 　 /ﾆ/　,　 ┌ヘ／::／　 　 |ﾆﾆ|　　　　　´_ : .: .:..＼:｀、
　 　 　 　 　 　 ／: : : :／　　　 /ﾆ/／　　 「::|/＾Y 　 　 　 |ﾆﾆ|　　　　 　 ´_.: : : :. :.＼
.　　 　 　 　 ／: : : :／　 　 　 /ﾆ/　　　　 厂:::::⌒＞‐┐　|ﾆﾆ| 　 |　　　　 ´_ : : : : : : ＼
　　　　　 ／　厂￣　　　 　 |/ﾆ/　　　　 / ::::::::: /￣￣ 　 |ﾆﾆ| 　 |.　　　　　´_: : : : : : : :.＼
　　 　 ／ : : / 　 ＿＿　 　 |ﾆ/　　　　 /ニｺ:::::/ニニﾆ/　|ﾆﾆ| 　 |　　　　　　´_: : : : : : : : : ＼
　 　 . : : : ／　 　 　 　 ｀＼_|／/￣/／⌒＼／　　 　 /　Λニ| 　 |/　　　　　　´_.: : : : : :. :. :. :.＼
..／ : : :／　　 　 ￣￣￣￣　 /　 /　 　 ／　　 　 　 /　　/|二| 　 |　　　｜　　　´_.: : : : : : : : : : :.｀、
.: : : :. :.{　　　　　　 　 　 　 ⌒| 　 | -=７　　/＿＿__/　　　 |二| 　 |　　　/　　　　 ´_.: : : : : : :. :. :. :.｀、
／〉: : Λ　　　　　 　 　 ／ 　 ＼ｃ＼./　　　　 　 　 　 　 　 ∨| 　 |　　　　　　　 　 ´_: : : : : : : : : : : :｀、
. /: : / :Λ　　　　　　／　　＿／::￣:::厂　　　　　 　 　 　 　 |Λ　 |　 　 　 　 　 ＼　´_: : : ＼ : : : : : : |
/: : / :/: : ＼＿＿／￣￣|　 |:::::::::::::/　　　 　 　 　 　 　 　 ｜└ﾍ /　　　　　　　　＼.: : : :. :.|＼.: : :. :.|
.: : : :./: : : :／.: : : : : :. :. :.{二二二二二二二=-＜　　　＿_／...　　//　／⌒＞　 　 　 | : : : : |　 |｜: : |
.: :. :. :. :.／.: : : : : : : : : :.厂＼　/::::::::::::::::Τ　 -=ニニニﾆ}　　　　〈/／　　　　　￣＼　| : : : : |　 |/: : : |
: : : : ／.: : : : : : : : : :.／ 　 　 /::::::::::::::::::: |　　　　 ／　 　 〉　／￣￣　　 　 　 　 　 　 | 　 　 |　/: : : :/
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やる夫が趣味の水族館巡りをするからと、ホシノを誘って出かけた時の話だ。
 

ホシノは夢にまで見た水族館に来て大はしゃぎし
 

やる夫はそれを見て楽しそうに笑っている。
 

　　　　　 　 　 _　 -‐=＝=‐-　、
　　　　　　_ｰ~ ,､‐　" ￣ ~　～､＼＿
　　 　 _／_ ‐~　_ 　‐ 冖=　_　　ﾞ‐, ＿ ]
　　匚__ノ　　_‐~　 _　-=ミ､　ヽ　　┌__―ｭ
┌冖ユ　 　 { 　 〃　 _＿__》　ﾘ　 , -‐ ┐
　￣ ''弌　　 ゝ ＿／: : : : : )￣~^''‐. 厂
　　　　 丶,　／: : :| : : : : : ｱ: : : : : : : ＼
.　　 　 　 ／: : : : j| : : : : : |: : : : : : : : : : ＼
　　　　　/: : : : : :八: : : : :│: : : : : : : :＼: :‘，
　　　　 / : / : / : : :＼: : : L : : : : : : : : : : : :‘，
　　 　 / : /: :/ : : / : : ￣⌒ : : : : : : : : : : l : :‘，
　　　ノ : /: : |: : : :ﾄ､: : : : : : : :.∧: } : : : : : ｌ : : :＼
　 ／: : :/ : :│ : : |^　: : : : : : /~'|ノ＼: : : : | : : : : :＼
／: : : :│ : :│ 人{　　＼: : :/　　　　 ∨: : :|: ﾔ冖''⌒
｀`'冖^｀| : : : ∨ﾔ''弌歹 )／　丈歹~ｱ/: : : |⌒　　　　　　　　　　　それは良い夢だねぇ。
.　　 　 从: : : :乂 , , ,　　　　　　 , , ,イ: : : :/|
.　　　　　 ＼＿丈　　　 v ｰｧ　　　∠ノ|／ :|　　　 　 　 　 　 　 　 そういう子達が増えれば
　　　　　　　|: :ﾉ::::ﾆ=-　.,,__,,..　＜_::::::::::::{: :！
　　　　　 　 |_/-‐ｧiｉ7ﾞ 〈{　　　}〉 ∨iir‐-乂 :′　　　　　　 　 　 　 みんな喜ぶよ～
　　　　 　 √　　/ii/＿_,乂__ノ,＿_〉}ii|　　ハ ﾞ,
　　　　　 /　~ヽ |i/　 乂.〉‐く .ノ　　}ii|_, 'ﾞ　 |: '，
　　　　　j}　　　 ^( 　 　 (. . . ）　 　 }i/　　　.|:. .'，
　　　　 ﾉ|　　　　 |　　　 √Τ┌［|‐/　　 　 |: : ‘，
　 　 ／ :|　 　 　 .|　　　/. . .|　|　 │　　　/ |::... :‘，
　 ／ : :│ ｀　 　 :|　　 /. . . |　| 　 |　 　 :/　|::::. . .‘，
／..:′.:::| 　 ｀､: . .|　　/ . . . |　L__ |　 . : : 　 |:::::....､ ‘i，
: :/ :::::::::|　　　 ＼:|≠ｔ{: : : : :|==彡|::／ 　 　 |::::. :..｀､ ‘i､
 

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼　　　　　　　良いんじゃね？別に。
　 　 　 　 　 　 |　 　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／
　　　　　　　 　 ／　　　 　ー‐　　　　＼
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真面目な顔をして、やる夫に問いかけ
 

やる夫はサラッと答える。
 

　　　　　　　　　　　　　　　――――　､
　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　／　 ＿＿　　　　＿＿_　＼
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　 　 ／　　　 ,z=＝ﾐ､　　　 ,.z=＝ﾐ､　　　丶　　　　　　　　幸せそうに笑ってるホシノを見るのは
　　　　　　/
　 　 　 　 {　　　　 　 　 　 (　　人　　)　　　　　　 　 l　　　　　　　 やる夫も嬉しいから。
　　 　 　 　 、　　　　　　 　 ￣　　￣　　　　　　　　 ′
　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　 ／｀　　　　　　　　　　　　　　　　 ´＼
　　　　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
────────────────────────────────────────────────────────
 

やる夫は何時もはぼーっとしていて、無口な癖に
 

自分の好きな事になると急に喋りだすわ口数増えるわ
 

喋りに夢中になって止めても止まらないわって男だ。
 

　　　　　　　　　 {　 :{　　 　 　 　 _､-''"~ _､-｀ - ミ~"'- _
　　　　　 　 　 　 ＼｛_ ノ)　 　 ／　 　 ／　　 :.　　 ＼　 ´-_
　　　　　　　　　　　　￣　 　 /　　　　'　 　 　 　 　 　 ヽ　　｀､
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　}　　 }　　:.　 　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　.′　　:/ /　　　 　 }　　 }　 　:.　　　 `､
　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 / /{ :{　　　　　 　 }　_ :{‘,　丶　 `
　　　　　　　　　　 　 ／ /　　　 　 斗-‐　 　 　　 ￣⌒八‘,　　 　 ‘,
　 　 　 　 　 　 　 ＜＿/｛ 　 　 {/　):八 　　 , 　 //　ﾚ 　ヽ　 　 　 ‘,
　　　　　　　　　 　 　 /　{　　 i :{　　　　 ､　/ ／ﾉ _,,. ..,_　｝ 　　 } ､　　　　　　　　　　　　　　――――うへへ。
　　　　　　　　　　　　⌒　　　 | ｛　_､=＝ ﾝ／　 　⌒｀｀シｲ　 　 }　ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　　 　 | /〉´:.:.:.　´ 　<} 　　 .:.:.:.:.:ノ　　//　　　　　　　　　　　　 　 　 ゆっくり回ろうよぉ。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 乂　L('∧ :.:.　　　　-‐ ､　　∠ 　イ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ 沁、　　 丶　　 '　 　 ,/　　 :i　　　　　　　　　　　　　 　 　 時間はいっぱいあるんだし。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　/. . . ..个 　 　 　 　 　 イ:′　　:|
　　　　　　　　　　 　 /　　　 / . . . . . !. .r }≧=‐＜｛┐l. .　　　:|
　　 　 　 　 　 　 　 /　　　 / . . . . . ._､八ﾉ　　　　 ノ｛ l . .　　 :|
　　　　　　　　　／/　　　 /. . ._､- こ/{　 >┐　　rﾍ　{｀ ｰ-　　|
　 　 　 　 　 ／　/　 　 　 . . '´　/-/ :｝ /:( {　 　ﾉ/ﾊ {　 V∧ ＼
　　　　　　　　. :/　　 　 . . /　 V-/　 {/ ＼＼／//　┘　 V∧
　　　 　 /　 . : '　 　 　 . . ｝ 　 た′　 　 　 Y⌒「　　　　r┐/ﾊ　 i
.　　 　 /　 . :/　　　　 . . :〕 　 :{=゜　 　 　 　 }＿{　 　 「二_＼=}　 l
　　　 /　 . :/　 　 　 . .　:〕 　　 ｝　　　 　 　 厂 {　　　}　　┐{ﾉ　 :|＼
.　　　　　　' :/　　　 . .　:〕 　　 :{　　　　　　/: : ::{　 　 }∠　} {　　 :|. . ＼
　　　{　 　 :/　　 　 . .　:〕　　　 {. .　 　 　 /: : : ::{　 　 {　￣ :{:　 　|i . .
　　　{　　 /　　　　. . { /　　 　八. . 　 　 .′: : :.:{　　　￣~"'｝　　 八 . .　　 ､
 

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長い時間を過ごしてきて、本当に変で変わっていておかしな人とは思っていた。
 

マイペースで自分の好きに夢中になって
 

そんなやる夫を、私は好きになったのだ。
 

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿_
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／/:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: : |: :／⌒＼＼-―‐-
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | : : ∨　''"~￣ : : :. :. :. :.＼＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼: : ＼: :／: : : : : : : :＼: : : : ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /＼: : ＼: : : : : : : : : : :.＼:.: : : :'，
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : ￣|￣: : : : : : |: : : : : : |: : : : :'，
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ′:｜: : |: : : : : : ―|―‐-: : |: : : :|:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜: :｜／|⌒: : :.|: : :.|∨＼: : |: : : :|:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜: :｜: : |＼: : :.|: : :.,rヤ尤ド|: : : :|: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : : V,rヤ尤＼|: : /　L/り　》: : 八.: .:.＼　　　　　　　　　　　　普通に話しただけだよ？
　　　　　　　　　　　　　　　　 Λ: : :.《,　ﾋ;;り　ﾉ／　　/:/厶イ /＼|｀¨¨´
　　　　　　　　　　　　　　　／:.:人: : : : :/:/:　　　 　 　 　 人|/ : : : ‘,　　　　　　　　　 　 　 　 行き遅れってのは自己紹介？
　　　　　　　　　　 　 　 　 ￣￣|/＼|￣込、 　 `(＼　 ィ|.: : : : :. :. :.‘,
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:/ : |__７=ｰ ＼＼ ﾉ ＼__: : : : :.‘,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ￣ ／ /　　 |__( >'＾＼　]ﾆ|=- : : ‘,
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　 |二/ 　 ／＿{:::::::::::::＼-|　　 ＼‘,
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 ＼,|-/∨ └/厂{::::::::::／￣|　　 　 |:‘,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/　　 「└Ｌﾉ'￣∨　／´￣＼　|:.:‘,
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　|　 　 /厂|　　　〈__/　　　　　∨ :..:‘,
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　|. 　 /:.:.:.:.| 　 　 ／￣｀＼　　｜ | : ‘,
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Λ 　　　|　 /:.:.:.:.: |　　 /　　　　　 ＼　〉｜ : ‘,
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　　　 　 　 　 　 　 　 　／.: :｢ニ=- 　 _〉ﾆ=-: :/＿ /　　 　 　 　 　 |　　|.: :. .:.‘,
　　　　　　　　　　　 ／: : / : : |　　　＼>|￣ -=二/　　　　　　　　　|　　| : : : : ‘,
　　 　 　 　 　 ―＜: : : :/.:. .:.｜ 　　　 ＼:.:. : 厂/　　　　　　　,′　|　　|: : : : : :‘,
　 　 　 　 / 　 　 　 ｀''＜: : : : |　　　　 ＿}.／__/　　　　　 　 /　　 √　Λ.: : : : :.‘,
.　　 　 　 |　　 　 　 　 　 ｀''＜| 　 　 　 ∨:i:i:i:/　　　　　 　 / 　 　 |　　　}.: : :. :. :.‘,＼
. 　 　 　 ｜　　　　　∨　　　 ｜　　　　　∨ｉ/￣~^' 　　　／　　 　 |＿／.: : : : : : : : : :.＼
　　　 　 八 　 　 　 　＼ 　 　 |　　　 　 　 V　　 　　 　 〉　　　　　｜: : : : :.＼＿＿___: : : ＼
　　　／:／‘,　　　　　　 ｀､　　|　　　　　 　 ＼　　　　 /　　　 　 　 |＼: : : : : :.＼　　　＼: : :.＼
.　 < : :（ : : :‘:.、 　　　　　‘,　 |　　　　　　　　 ｝　 　 /　　 　 　 　 八i:| : : : : : : : ＼　 　 ）: : : :.)
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更にホシノが五周走った所で、セルベリアは真剣な目をして問い質す。
 

「後悔の無い選択をしろ。」と。
 

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,､丶 ¨¨¨¨¨｀`～､、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 >''´　-‐‐- ､,, -‐‐- ､ ` ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 　 ――　v　――　､　 ` ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 　 ／./｀ヽ　＼　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　 ／.　/|　　ヽ　 ＼ ＼　　 ∨
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/.　　 ,ｨ'{.　　/. |　　　ヽ 　 ヽ. ヽ.　　'/
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,　/　　／{　{.　 /.　|　　　　'｡　　lﾍ. '｡.　 '/
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 /.　 {　{　/　　|　　　　 ｉ　　} ﾍ. ', 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　 ﾍ　V.　　 |　　　　 |　　}　ﾍ l　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　|　 　 ﾊ　ヽ.　 |　＼　　|　　}　|.ﾍ}.　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |.　　 　 |/ 　 ヽヽ. |. ﾍ　＼.|　　}　|　| 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｧ| ﾊ. 　 ￣|￣ ヽ'，｀ヾヽﾍ ,,､丶￣}￣　|!　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 { |　ﾍ　　　|＿_丶 '， 　 ､ |.ヽ |＼ }　| . |!　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ゝl　 ﾍ　≪¨芯¨ミ. '，　　 |ｨ''¨芯¨≫　从 . !　　　　　　　　　　　　　味方からは英雄と崇められる一方で
　　　　　　　　　　　　　 　 　 |ﾊ　　 ヽ{　 　　　　 '， Ⅳ　　　 / ,ィ(.　ｌ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　 ',　 　 l　 　 　 　 　 　 　 　 /´　l.l　 ｌ.　 '/　　　　　　　　　　　　 敵からの憎しみは半端ない。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 / 　 ｌ,　　 l　　　　　　 l　　　 　 　 ./:ｌ . ｌ.　　'/
　　　　　　　　　　　　　　　/　　/| ', 　 lﾄ､　　　　　　 　 　 　 ,ｲ:.:l　ｌ　l:.　 ∨ /　　 　 　 　 　 　 いざという時が来たら覚悟も必要になるぞ。
　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　/:.:|　',　 |ﾆ}h、　　 ‐ ‐　　　,ｲ!: : :l　ｌ　 ｌ: :.　∨ /
　　　　　　　　　　　　　 /　　/.: :.|. │　|ニﾆ}h、　　 　 ,ィﾆﾆ{: : l　ｌ.　 ｌ:. :..　∨ /
　　　　　 　 　 　 　 　 /　　/.: : :.|. │　|￣＼ﾆﾆ≧≦ﾆﾆ／ ト､l　ｌ 　 ｌ..: : :.　∨
　　　　　 　 　 　 　 ／　.／.: : :.ｧl　 |　 |　　　＼ニニﾆ／ 　 |ﾆ|　ｌ{.　 ｌ.: : : :.　 ＼
　　 　 　 　 　 　 ／　.／ ＞''´　,′ ｌ　 |　　　／ニﾆﾆ{　　　 Ⅵ　ｌ ',　 '｡｀''＜　　 ＼
　　　　　　　　／ _,,､　''^´　 　 /　 /|　 |＿／ニニニﾆ＼＿ノ={　{､ '｡ 　ヽ　　｀`''＜.＼
.　　　　 　 ／ ／　　 　 　＼ /　 /　|　 |ニニニ／i:i:ｉ＼ニニニ{　{ﾑ　丶　 `～､､　　｀Y＼
　　　　 ／　ｧ'　　　　 　　 ／ 　,ｲ＿|　 |ニニﾆ＼i:i:i:i:i:i:}ニニﾆ.{　Ｖﾑ　　`～､､　 ｀`ｰ┴――――― ､､
.　　 ／　　/ 　 　 　 　 ／　／.　 　 |　 |＼ニニﾆ}>､i:i:ﾉ二二 八　 寸h、　　　 ｀`～-┬───── ､　＼
────────────────────────────────────────────────────────
 

セルベリアの問いは多くの狙撃手に待ち受けるアンサーである。
 

捕まればまともな死に方とその後は期待できない。
 

首だけ取られるのは良い方だ。
 

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／:.:.＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:.:／￣｀＼＼
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／.:／: : : /.: : : : : : :＼.:.＼|／
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　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /: : :|: : : : : :.|: |.: : : : : : :. :./|: : :｜
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　　　　　　　　　　　　　　　 |/: : |: : : : : :.|: xｆ芹ミ |: /芹ミx: :|
　　　　　　　　　　　 　 　 ／: : : |:.:. :.:.＼ｨ(;;り　　 |/ ﾋり| :ﾉノ　　　　　　　　　　　　わかってますよ。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒7: : :.八: ::._＼ ＼　　　　　　 イ : |＼
　　　　　　　　　 　 　 　 / : : :／: ＼|ー｀¨´ 　 　 ' ＾　 人:人i⌒　　　　　　　 　 　 絶対に守ります。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /___彡/: Λ| : ＿}＞ 　 　 __, ｲ: ／
　　　　　　　　　　　　　　 　 /: /:..: .:/＼　＼ 　 / /　|/
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : :.／´￣｀＼Λ {＼
　　　　　　　　　　　　　　 /.: :. :.｜　　　　　|　＼_Λ
　　　　　　 　 　 　 　 　 /／....../|/／ 　 ＼|＼∨|＼＼
　　　　　 　 　 　 　 　 ／: : : :/ /　 　 　 ＼〉厂ヽ　 |丿|
.　　　　　　 　 　 　 ／.: :. :/.:.|V　　　　　　/| V_;;,ﾉ　|　 |
　　　　　　　　　 ／.: : : .:./: : /　 　 　 　 //　 |: : ＼|　/
　　　 　 　 　 ／: : : : : :./: : /　 　 　 　 /　 　 |: : : : ∨
.　　　　 　 ／: :／ : : : /: : /　 　 　 　 /　　　八:.: : : :|
..　　　　／: :／ /.: :. :. :. :./　 　 　 　 /ﾆ=-　 ＿＼: : |
　 　 ／: :／　 /.: : : : : :./ 　 ﾉ　　 〈/　　￣ -=ﾆ>ー┘
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. /: : /　　 ／.: : : : : :./／.　 　 　 　 |i:i:i:i:ｉ|i:i:ｉ| : : :｜ |
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: :／.: : : : : : : :. :. :.｜　(　　　　　　　|i:i:i:i:ｉ|i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:厂＞┐
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: : : : : : /.: : : : : : : :.丶　　 ＼ 　 　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:｀''＜二二二二二二二==--　　　　＿
: : : : : /: : : : : : : : : |　＼＿＿) 　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ┌―＜ｉ:ｉ_､-''^~￣~''く二二二二二二二二二二二二
: : : : /: : : : : : : : : /|　　　　　　　/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:／￣　　　 ｀`　､、　　　　 ＼二二二二二二二二二二二
: : : /: : : : : : : : : /ｉ:ｉ＼＿＿__,／ｉ|i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ∨　　　　　　　　　 ｀`　､、　　　＼二二二二二二二二二二
／/ : : ／: : : : :/i:i:i:i／:::::::::::|i:i:ｉ:ｉ:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|　　　 　 　 　 　 　 　 　 `　、　　 ＼二二二二二二二二二
. /: :／ : : : : : /ｉ:ｉ／⌒⌒>くヽ、:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ人　　　　　　　　　　　 　 　 　 ､ 　 　 ＼二二二二二二二二
/／: : : : :／ /ｉ:ｉ└～～┘　`┘:ｉ|＿＿厂 二二-　_　 　 　 　 　 　 　 　 　 } 　 　 　 ＼二二二二二二二
{.: : : : : :.{￣二⌒¨¨¨¨¨¨¨¨¨⌒二二二二二二二二ニ-　__　 　 　 　 　 　 }　　　　　　 ＼二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 ヽ　　　　　　 ハ　　　　　　　 ＼二二二二二
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この決意はホシノにとって、最悪な方向に向かってしまう。
 

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￢=-　 _　　　　　　　 ｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￢=-　　　　　　　　　　 丶、
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　　　　　　　　　 ／⌒＞: : ／ ＿＿＿＿＿＿_____./　　∨／　 ／|{ノ厂]＿_／|ニ|＼:／:: :.|
　　　 　 　 　 　 　 ／: : ／´　　 　 　 ／: :／´ 　 /　　 /　　　　 厂｀>　　　　　|ニ|　 ＼.: .:.|
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ある日の任務で簡単な護衛任務に向かった結果――
 

中東の過激派組織が待ち伏せしていて、更には地元の連中との暴動に発展。
 

ホシノ達を逃がす形でやる夫らの部隊が敵地で孤立し連絡が途絶えた。
 

偶々、万が一に備えていたボスが指揮の為にこっちへ向かい
 

動けるメンバーを揃えて再び現地へと突入する作戦を計画。
 

時間と気合での勝負になる為、無理矢理にでも寝て疲労を取れとの厳命。
 

やる夫の他にも頼れる面子が揃っている。
 

絶対に無事なはずだから大丈夫。
 

自分に言い聞かせ、仮眠を取った。
 

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　　　　　 　 |:.|--{:.:.:.:.:.:u:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ }ソ}　　　　　　　　 　 　 もうすぐ楽になれるから！
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐‐-ミ
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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i′ 　 ﾞ:,{_　ﾉ ﾉ　　|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　ﾞーr'′ 　 |　　　 '"´I
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 '"￣ﾞ:.　　　Ｖ　|____,,､.:'|　　;′　 }；
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ;　　　　ﾞ:,.　　 }Lﾉ::::::::::::::| 　 l　　　l
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |､_,　　　 ﾞ,‐‐'′::::::::::::::::::, 　 ｌ　　　l；
　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '~~^' ﾞ:,　　　ﾞ:::::::::::::::::::::::::::::',　,:　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫は大丈夫。
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ；;′ 　 　 ﾞ:,　　　V::::::::::::::::::::::::::Ｖヽ.,__,ノ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:ｰﾍ　　　 ﾞ,　　　}:::::::::::::::::: ／/::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　絶対に大丈夫。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:::::::::丶　　丶.__.ﾉ::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::;；
　　　　　　　　　　　　　　　　　 { :::::::::::::::.　　 ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ；{::::::::::::::::人　　｝::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ':::::::::::::::::::::｀¨´::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／；
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾞ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　ｶﾀｶﾀｶﾀ...
 

寝ても覚めても常に不安と最悪の事態が付きまとう。
 

ホシノの胸には後悔と懺悔、不安と恐怖。
 

同等の怒りと、また私から奪うのかと見えざる運命への憤りが胸に渦巻いていた。
 

己の境遇をボードゲームの駒の様に進め、イベントを引き起こすかのような所業。
 

理不尽を押し付け、不条理と嫌がらせを楽しんでるかの如く起きたハプニング。
 

神様が居たら利子を付けて鉛玉をサービスしたい気分だ。
 

黄色の右目と青色の左目が天井を見上げ、神へと暴言を吐き捨てる。
 

そんなのが居るのであれば、もっと幸せを届けろよと。
 

敬意を以てのホルスというあだ名は彼女にとっては呪いでしかなかった。
 

自由な鳥の様にとくれた男の名を呟く。
 

今では小鳥遊という名前が自分の支えである。
 

ホシノにとってのやる夫は大切な存在以上だ。
 

大切で愛する人で大事な親友で唯一無二の存在の為に
 

彼女は戦場へと再び羽ばたいた。
 

　　　　　　　　　　　　　_. -―――- ､.__
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　／　　　　　　　　 ＿＿　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 .／ ＿　　　　　 　´　　　　 ヽ　　 　 　 ＼
　　　　　　「　´ 　 `　　　　　 , -　 - ､　　　　　　　　ヽ.
　　　　　　} /.,::::::::ヽ　　　　　, ,:::::::::::､ ',　　　　　　　　 ＼
　　　　　/　{ {:::::::::i i　　　 　 i i::::::::::::}　}　　 　 　 　 　 　 ﾍ.　　　　　　　　　　　　　　　　　豚さんのうんちにも塗れましたお。
　　　　 /　 ゝ ー 　'　　　　　ゝ　-‐ ' ノ　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ.
　　　　{　　　/　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 i.　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 もう何も怖くない。
　　　　i　　　{　　　　 i　　　 　 　 　 } 　 　 　 　 　 　 　 　 　 }
　　 　 {　　　ゝ_＿__ノ ゝ __＿_____ ノ　　　　　　　　　　 　 　 ﾉ　　　　　　　　　　　 　 　 　 クソミソ集団やぞ。
　　　　ﾍ.　　　　　　` ー--- ‐‐ ′　　　　　　　　　　　　　ノ
　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _. -‐ ´
　 　 　 　 　 　 ﾞ＞ ､_　　　　　　 　 　 　 　 ／￣　￣ ヽ、
　　　　　　　　　　i ／　　　　　　　 　 　 .／　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　/ /　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　ヽ
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　　　　　　　/　.i
　　　　　　　i　/　　　　　　　　　　　　　　　　ヾi.
　　　　　　　i /　　　　　　　　　　　　　　　　　　i.
　　　　　　　i/　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i.
　　　　　　 ./　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∧
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なお、合流したやる夫達は普通に無事で暴動が収まってから逃げるべく
 

元気にクソ塗れになってやり過ごしていたのである。
 

臭いは三日間くらい取れなかった模様。
 

　　　　　　　　　　 　｝::::::::::Y　|:::::::::::| 　　　 ､_,ノ::ﾉ　　　　　 　 ヽ:::::::::::＜
　　　　　　　　 　 　 {:::::::::ξ　|:::::::::::| 　　　　｀¨´ 　　　　　　　　 V::::::::::ノ
　　　　　　　　　　　 {i:::::::λ　|:::::::::::| ｰ- 、　',　 ,　　　　　　 　 　 |::::::::λ
　　　　　　　　　　　キ::::::ζ .ｌ:::::::::::ｊ　　　 ヽ::|.:/ 　 　 　 ,.ｨ:ァ=ﾐ､ |:::::::::::〕
　　　　　　　　　 　 人::::::::{　ｌ:::::::::/ミｭｘ､_ 　ﾞ.!´　 _,. ｫ彡''"´ 　　｀|:::::::::ｲ
　　　　　　　 　 　 　 ﾑ:::::::::/:::::::/　　｀¨¨ﾞ`　 　 ´¨´　　　　 ,,　　 |::::::::人　　　　　　　　　　　　　　　　　そうか、これが・・・
　　　　　　　　　　　　７::::::/:::::::/ー一 ''"　 l　 l　　ﾞー一 '''",.ｨ　　|::::::小
　　　　　　 　 　 　 　 i⌒/::::／　　 　 　 .::::|　 |　 　 　 　 　 　 　 |::/⌒i　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 新たな境地か（何かの扉を開く音）
　　　 　 　 　 　 　 　 {ン::,.ｲ　　　　　 　 .::::|　 |　 　 　 　 　 　 　 |/i｀l .}
　　　　　　　 　 　 ,.イ:::::〈　|　　 　 　 　 .:::::|　 !　　　　　　　　　　ﾊ ｝j ,′
　　 　 ,ｨ　　 　 　 ヽ、::::::::＼　　 　 　 .:/::::: ｰ ヘ、',　　　　　　　,'ノノ/
　　　 i::{　　 　 　 　 _≧ﾐ:::::::::＞.､__　:/｀`”' ｰ'"”ー'ヽ、　 　 　 ﾑ斗ｲ
-ー-┘ヽ､＿＿,.ィ´::::::::::｀＞ォ::::::ノ　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:仆ゝ、
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｆ¨¨ ', 　 　 　 　 イ¨¨¨ヽ　 ｀　　　　/ |::r ﾐY､
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 　│ﾍ!iil;,　　　　 ii　　　　 　 ,;ii/　│　.ノ　.∧
､::::::::::::::::::::::::::::::::::＞'′ 　 　 ﾊ　 ヽiiiiil;,　;i l|||;||ii 　 ,,illll／ 　 .|　　　 　 ∧､
　Y::::::::::::::::::::＞'" ./　　　　∨　 　　＼iiill{||||||||||||}jiii／ 　 　 .|ヽ.　　　　 ∧＼
.　|:::::::::::＞'"　　 /　　　 　 │　　　　　` ｰ----一 '′　　　 │　V　　 　 .∧　＼
 

／　 ／　　 　 　 ／　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　/　　　 / ｨ彡" ∨　　　　　　　 l　　　　　　　 l　　‘，
　 ／　　　　　／　　　　　　　　　　　　／　　　 　 /　　 　〃" ＿_　 ＼　　　　　 　 l　　　　 　 　 l　　　',
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　　〃　　　　　　　　 /　　　　/‐､＿__/　　　　　　　　ｌ　ゝ __　 ｨ　　 　 　 　 　 ∨　 　 　 .l　　　　　l 　 　 l
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／/　　　　　　　 /　／　　 /¨__‐-__,.＿_ヽ＿　　　__ノ　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨　 　 .l　　　　　l　　 　 ｌ
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/　　　　　 　 /´/ 　　／　イi{　 　';:::(__)l::', 〉 　',　　　　　 　 　 　 　 ／ 　 /　　 ヽ　∨　｜　　　 ////≧s｡,l
∨　　　　　 / / 　 ／＼　 ﾍﾑ　　丶ﾆ´ノ/　 　 ',　　　　　　　　　　/ 　 ／　　 　 ハ ∨　! 　 　 /////////
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　　　　　　　　　　　　_,.　ｧ――― -　ミ
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　　　　　　　 ／////／　　　　　　　　　　　　｀ー―― ｧ
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　　　　　／￣￣ ∨〉　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
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　　　　　　芹芸≧ﾒ､､_ ∨　{､　　＼　 i　　 .! 　　　∨.　＼
　　　　　 厂 {　 .r= ､ヾ〉:∨人＼　　＼|　　 |　i　　　∨. 　 ＼
　　　　　ハ 人　ゞ彡　 〉:.∨ }＼,＞__　＞　.!　!　　　}i∨￣￣　　　　　　　　　　　　駄目です止まりなさい！！
　　　　　i .ﾑ　 ＞---　'　　Ⅵ､　＼/ ＞　　＞ 　 　 }i　＼
　　　　　|＼i　　　　　　　　　　_＼　＼￣ ＞　　 ＞ 辷== '　　　　　　　　　　　　　  尊厳崩壊はセルベリアさんの始まりです！
　　　　　|.　 ＼U　　 　´￣｀ ´ 　｀ヽー｀／　　｀ゝ}￣'
.　　　　八　　　 ＞　{　　　-―-　　} ∠ __＿,,.イ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 絶対に阻止！！
　　　　＼ﾑ―≦ ＞人/　　　　　　>　{) ヽ￣￣
　　　　　 ヾ　　　　 レ'} ＞≦≧禾 ￣　　.ﾞ,
　　　　　　　　　　 　 /￣｀ヽ 　 ＿＿＿__ 」
　　　　　　　　　　 ,ｨ,'　 　 ﾞ,ﾑ´　 |'/////} i
　　　　　　　 　 ／／V　 　 i i―┴ ‐- ､ﾉ ﾏ
　　　　 　 　 ／／　　}　　　i i　―‐- ﾐ.　　 ﾏ
.　　　　　 ／／　 __,ノ､ __ ,, 　｀ヽ―-　ヽ　　∨
.　　 　 ／／＞''´_　- ､　　/　　　ゝ､｀ヽ　　ﾏ ,
　　　　 ＞''´イ´ i　 　　ヽ/　　 /　　 V ﾑ　　' }
　　　　{　　　　 ,ﾉ‐ ､　　,ﾞ　　 /　　　, 'V } i}　ﾑ
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ホシノの汚れキャラ化は無事阻止され、一部の傭兵仲間の犠牲によって守られた。
 

　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　 rr─一( (⌒￣＼＿}___
　　　人 ／／ ／⌒＼ } }　} }
.　　　 /　/ //⌒￣｀＞r┬‐'
　　　 { {/ // /￣//ヽ_八}　　　　　　　　　　　　　これが脳を焼かれる感覚・・・
　　　人　　イ/／ { {[ 　 ∧
　　　　 {Yノイ}___.人_)　 厂　　 　 　 　 　 　 　 　 清々しさと嫉妬とそれでいて心温かな想いに・・・
　　 　 く{＿_ノ＼＼_}{__/
　　 __ﾉ /__ノ＼(_):∧　　　　　　　　　　　　　　　　ｳｯ!
　　{ (ノ　}ニ二二二}_
　　ﾄ､___.ﾉニニニニﾆ}___
　　{ニ{ニニニニニﾆ／⌒＼
　　{ニ{ニニニニニ/ﾆニニ:∧
　　{ニ{ﾆﾆニ二二/ﾆ二二二∧
　　ﾄ､人ﾆ二二二{ニニニ二二}
　 人_＼ヽニニﾆ∧ニニニﾆﾆﾉ
　　〈二∧ニニニ ∧ニニﾆ／_}
.　　 }ﾆﾆ∧ニニニﾆ}ニニニニ}
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その後、無事臭いが取れたやる夫との再会。
 

やる夫は騒動の際に腕や足に怪我を負っていた為
 

暫くは病院のお世話になる事となった。
 

　　　　　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿_　　　　　 厂￣￣｀＼ ＿
　　　　　　 　 　 ／　　　　／　　　＼ ''"~~￣￣~＼:::::::::＼::＼ ＿
　　　 　 　 　 ／　　　　／￣￣＼　｜ ￣￣~　　　 ＼::::::::::::::::＼:::＼
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.　　　　 　 　 |　　　 　 |　　 　/　　　　　　 ／￣￣:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　/二二二二二二二
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　 　 　 　 　 　 　 ＼　:|　 　 　 　 |　 　 　 |　　 |　　　 　 　 　 　 　 |　⌒`|　　 　 |二二二二二二二二
　　　　　　　　　　 　 ＼　　 | 　 　|　 　 　 |　　 | 　　　　 |　　　　　 |　　 Λ　　　 |二二二二二二二二
.　　　　　　　 　 　 　 | 　 　 |　 　 |　 　 　 | 　　|＼　＿_｜ 　　　　 |　　 　 ＼　　|二二二二二二二二
　　　 　 　 　 　 　 |　| 　 　 | 　　 |／　 　 |　＿|_／＼　｜　　　 　 |　 ＼　 |　＼∨二二二二二二二
　　　 　 　 　 　 　 |　| 　 　 |＿／|八　 　 | 　 Λ ＿＿　|　　　　　 |　　　＼＿　　∨二二二二二二二
　　　　　　　　　　/|　| 　 　 | ,ｘさ荻ミｘ 　 |/∨∠ -‐=￢|　　　　　 |　　＿__／　　　＼二二二二二二
.　　　　 　 　 　 ／　人　　　〃乂乂;ツ)＼| 　 　 　 ⊂つ /　　/　　|　　＼　|　　　　　　　　　　￣￣￣
　 　 　 　 　 　 ／　 　 ＼....　　　(c ノ 　 　 　 　 　 ;;::i{::./　　　 　 //￣￣　|
　　　　　　　　 ￣￣|＿／＼　　　):,{..　　　'.　　　　　 {{厶イ　 　 Λ|　　　 　|　　　　　　　　　　　　　うん、おかえり。
.　　　　　　　 　 　 　 　 |　　|＼|込､)　　　　　　　　　 {{..　｜　／| 　　/ 　 　|
.　　　　　　　 　 　 　 　 |　 ｜　| /'⌒ﾆ=-　　　 　 ＜U　　|／／＼ /　 　 　|　　　　　　　　　　　　　ごめんね、ちゃんと守ってあげれなくて。
.　　　　　　　 　 　 　 　 | 　｜　/　　　 ∨:::/　厂Λ　 _____,／　／⌒>､　 　 |
.　　　　　　　 　 　 　 　 |　　|　 |　　 　 /:::/／　/　／　　 　 ／::::ニニニヽ　|　　　　　　　　　　　　　ごめんね、ごめんね。
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その際に人目を憚らず涙を流しやる夫に抱き着くホシノ。
 

やる夫はどうして良いのかわからず、ひたすら頭を撫で続けた。
 

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　　　　　　　 |: : : : : :|: :｜: : : : :.| : : : : | : : : : : : : : : /:|.: : : :.／＾〉 ﾉ
　　　　　　　 |: : : : : :|: :｜: : : : :.| : : : : |: : |.: : : : : :./　| : : |/ へ｀＼
　　　　　　　 | ／: : :.|: :｜: : : : :.|八 : : |＿|／ : : ＼___|_: ://￣＼＼＼
.　　　 　 ＿／: : : :/ |: :｜: : : : :.|￣＼ |＿|: : ／___ 　 | ／￣＼　　／
　　　 　 ＼＿＿: : : :|.: : : : : :.⊂つﾆﾆニフ／ 　⊂ﾆﾆ〔_ノ勹 　 　/:＼　　　　　　　　　　　　やる夫・・・
　　　　　　　 |／: : : :|: : : :＼: : : :＼;/;/;/;/;/ ､ ;/;/::／　 　 　 ／ |:く￣
　　　　　　　 |＼＿_｜|: : : : : :￣|￣ {｀^'丶､＿　 j｛{　　　 r＜: : : |￣
　　　　　　　 |: : : : : :|人 : : : : : : |＞ｕ ⌒ :;;ー'′ イ〉　 ／　／￣￣｀＼
　　　　　　　 |: : : : : : : :| ＼: : : : |: :｜⌒＞r＜|＼ く￣　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　 |: : : : : : : :|: : :.＼,__乂:ﾉ　　　J　 乂＾＼＼/　　　　　　　　＼ |
　　　　　　　 |: : :.|.: : : :.|.: : : : : :./く 　 ＼ 　 　 　 　｜｜　　　　　　　　 　 ＼
　　　　　　　 |: : :.|.: : : :.|: : : : ／|　 ＼＿＿　　　　　厂 ＼　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　 |: : :.|.: : : :.|: :.／::::｜　　／＼ ＼　　　 |/:厂＾＼　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　 |: : :.|: : : : ／ ⌒＼|　／∨＼:＼ ＼___ |:/　　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 　 ＼
.　　　 　 　 /: : : :|: : : :|⌒　　　 |Λ ::: ∨　＼;___／⌒〉　　 　 　 ＼　　　　　　 　 　 　 '，
　　　　 　 /: : : :./: : :.｜　　　　＼Λ ::: ∨　　　 ＼___{　　　　　　　|＼　　　　　　　　　　'，
.　　　 　 /: : : :./.: : :. :.|.　　　　　　 Λ::::::|　　　　　 |∩＼　　 　 　 |　　　 　 　 　 　 　 　 '，
 

　　　　 　 (　　／　　　　　 　 丶`｀　 　　 　 ｀`丶、
　　　　　　 ＼(　 　 　 　 ／ /　　 / 　 　 　 ＼ : : ＼
　　　　　　　　＼　　 　 .:　 /　　　　 　 　 　 　 ＼ : : ＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　 　 : : :＼ : : ＼
　　　　　　　　　　　　/　　　　 |　 |　　　　　　 |: : : : :|　: : : :.
　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　| /|　 |　　　｜ "￣~"''　| 　 : : :.:
.　　　 　 　 　 　 ／ /　　　 |イ|⌒|　　　/　　ﾉ|/　∨| 　 : :|: |
　　　　　　　ヽ.,,＿,/ |　　　 |/ |/八 　 /　／,z=＝ミ/　　: :|: |　　　　　　セルベリア先輩には
.　　　 　 　 　 　 厶| |　 　 ｜　ｚ=＝ /／　´ 　　,,,/　　. : ハ|
　　　　　　　　　　　|八 　 |八 ´,,,　　 　 ′　　　 /　 ／|/|　′　　　　　 相手が居ないですもんねぇ～
　　　　　　　 　 　 　 　＼ |＼ﾍ　　 　 ｖ　　　)　厶イ: : : : |
　　　　　　　 　 　 　 　 / ＼. :込、　　　　　　　 ｨｉ: | :: : : :|　　　　　　　  うへぇ～これがお局様。
.　　　　　　 　 　 　 　 /　　/: : : :.]I=-　　 _　≪....|: | :: : : :|
　　　　　　　 　 　 　 , 　　/.: : : : : :./( |　　　　|/^|: | :: : : :|
　　　　　　　　　 　 　 　 /.: :. :. :.-=|　＼　 　 /　 |＼=-:..｜
.　　　　　　　 　 ／ 　　/　 ／|二/:|: /⌒|　　|Λ |　 ∨-|｀＼
　　　　　　　 ／　　　 / . Λ　|-/　|/　＼＼//Λ|. 　 ∨|　 ｜
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ホシノは病院の外周を二十周させられた。
 

そしてホシノはある決意を胸に、やる夫と過ごすのであった。